JP2000347082A - 光学装置およびその製造方法 - Google Patents
光学装置およびその製造方法Info
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- JP2000347082A JP2000347082A JP11157727A JP15772799A JP2000347082A JP 2000347082 A JP2000347082 A JP 2000347082A JP 11157727 A JP11157727 A JP 11157727A JP 15772799 A JP15772799 A JP 15772799A JP 2000347082 A JP2000347082 A JP 2000347082A
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- optical component
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 第1の光部品33と第2の光部品35とを積
層かつ固定した構造を含む光学装置31の、前記固定
を、平行度良くかつ精度良く行う。 【解決手段】 第1および第2の光部品の固定箇所同士
を直接接合することにより前記固定を行う。
層かつ固定した構造を含む光学装置31の、前記固定
を、平行度良くかつ精度良く行う。 【解決手段】 第1および第2の光部品の固定箇所同士
を直接接合することにより前記固定を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光学装置および
その製造方法に関する。
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光素子の1種として計算機ホログラム
(Computer Generated Hologram : CGH)素子が注目
されている(例えば文献1:アプライド オプティクス
(APPLIED OPTICS)10 June 1998/Vol.37,No.17 )。こ
の素子は、DOE(DiffractiveOptical Element )素
子ともいわれている。
(Computer Generated Hologram : CGH)素子が注目
されている(例えば文献1:アプライド オプティクス
(APPLIED OPTICS)10 June 1998/Vol.37,No.17 )。こ
の素子は、DOE(DiffractiveOptical Element )素
子ともいわれている。
【0003】図15(A)および(B)は、CGH素子
11を説明する図である。特に、図15(A)はCGH
素子11の原型に当たるフレネルレンズ13を説明する
側面図であり、図15(B)はCGH素子11を説明す
るための部分的な側面図である。
11を説明する図である。特に、図15(A)はCGH
素子11の原型に当たるフレネルレンズ13を説明する
側面図であり、図15(B)はCGH素子11を説明す
るための部分的な側面図である。
【0004】CGH素子11は、図15(A)に示した
フレネルレンズ13を近似した素子であり、図15
(B)に示すように、基板11aの厚みを階段状に変化
させた構造を有したものである。このCGH素子11
は、基板11aの表層部に上記階段状の構造が形成され
るように、基板11aを例えば1〜2μm程度選択的に
エッチングすることで、製造される。
フレネルレンズ13を近似した素子であり、図15
(B)に示すように、基板11aの厚みを階段状に変化
させた構造を有したものである。このCGH素子11
は、基板11aの表層部に上記階段状の構造が形成され
るように、基板11aを例えば1〜2μm程度選択的に
エッチングすることで、製造される。
【0005】CGH素子11は、:複雑な非球面レン
ズの機能を1枚の所定の基板で実現できる、:焦点距
離、偏光角度を任意に制御できる、:収差をなくせ
る、:現行のLSI製造技術で製造できる等の利点を
持つ。また、小型化が可能という利点を持つ。例えば、
直径や1辺の長さでいって、数100μmから数mmの
大きさの素子を実現できる。
ズの機能を1枚の所定の基板で実現できる、:焦点距
離、偏光角度を任意に制御できる、:収差をなくせ
る、:現行のLSI製造技術で製造できる等の利点を
持つ。また、小型化が可能という利点を持つ。例えば、
直径や1辺の長さでいって、数100μmから数mmの
大きさの素子を実現できる。
【0006】上記の文献1には、CGH素子を利用した
光学装置の1種として、光通信で使用可能な、加入者系
光モジュール15が開示されている。図16はこの光モ
ジュール15を説明する図である。
光学装置の1種として、光通信で使用可能な、加入者系
光モジュール15が開示されている。図16はこの光モ
ジュール15を説明する図である。
【0007】この光モジュール15は、音声および映像
の2種の信号を波長1.3μmおよび波長1.55μm
の光信号を用いて伝送する。この光モジュール15は、
第1の光部品17、第2の光部品19および第3の光部
品21を積層した部分23と、この積層部分23に対し
所定の関係で配置された受信用フォトダイオード25
と、1.3μm光を発するレーザダイオード27とを具
える。
の2種の信号を波長1.3μmおよび波長1.55μm
の光信号を用いて伝送する。この光モジュール15は、
第1の光部品17、第2の光部品19および第3の光部
品21を積層した部分23と、この積層部分23に対し
所定の関係で配置された受信用フォトダイオード25
と、1.3μm光を発するレーザダイオード27とを具
える。
【0008】第1の光部品17は3つのCGH素子11
を具える。第2の光部品19は、2つのCGH素子11
と、1.55μm光を反射し、1.3μm光を透過する
波長フィルタ19aを具える。第3の光部品21は、コ
モンポートとしての第1の光ファイバ21aと、1.5
5μm光の出力ポートとしての第2の光ファイバ21b
とを有する光ファイバアレイとなっている。
を具える。第2の光部品19は、2つのCGH素子11
と、1.55μm光を反射し、1.3μm光を透過する
波長フィルタ19aを具える。第3の光部品21は、コ
モンポートとしての第1の光ファイバ21aと、1.5
5μm光の出力ポートとしての第2の光ファイバ21b
とを有する光ファイバアレイとなっている。
【0009】第1の光部品17と第2の光部品19、並
びに、第2の光部品19と第3の光部品21とは、それ
ぞれ、接着剤29によって接続してある(例えば文献1
の第3741頁、左欄第11〜12行)。
びに、第2の光部品19と第3の光部品21とは、それ
ぞれ、接着剤29によって接続してある(例えば文献1
の第3741頁、左欄第11〜12行)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光部品
同士を接着剤29を用いて接続した場合、以下の様な問
題点が生じる。
同士を接着剤29を用いて接続した場合、以下の様な問
題点が生じる。
【0011】上述した様に、CGH素子は、基板を1〜
2μm程度エッチングすることで製造されているので、
CGH素子の表面と基板表面とは、ほとんど実質的に平
坦面である。従って、光部品の、CGH素子が形成され
た面に接着剤29を塗布すると、この接着剤はCGH素
子部分にまで入り込む。そのため、CGH素子が設計通
りに動作しなかったり、また、CGH素子の製造歩留ま
りを低下させるという問題点がある。
2μm程度エッチングすることで製造されているので、
CGH素子の表面と基板表面とは、ほとんど実質的に平
坦面である。従って、光部品の、CGH素子が形成され
た面に接着剤29を塗布すると、この接着剤はCGH素
子部分にまで入り込む。そのため、CGH素子が設計通
りに動作しなかったり、また、CGH素子の製造歩留ま
りを低下させるという問題点がある。
【0012】また、例え接着剤がCGH素子部分まで入
り込まなかったとしても、光部品間に均一な厚さの接着
剤層を形成することは難しい。そのため、接続した両光
部品の平行度を所望の通りにすることが難しい。また、
光部品同士を接着剤で接着する際に、一般に光部品を互
いに押しつけるが、この際に両光部品を積層する方向と
直交する方向(水平方向)での、両光部品間の位置ズレ
が生じ易い。これらのことから、光部品同士を接着剤で
接着する構造の場合、平行度や位置精度を確保するのが
難しいという問題点がある。
り込まなかったとしても、光部品間に均一な厚さの接着
剤層を形成することは難しい。そのため、接続した両光
部品の平行度を所望の通りにすることが難しい。また、
光部品同士を接着剤で接着する際に、一般に光部品を互
いに押しつけるが、この際に両光部品を積層する方向と
直交する方向(水平方向)での、両光部品間の位置ズレ
が生じ易い。これらのことから、光部品同士を接着剤で
接着する構造の場合、平行度や位置精度を確保するのが
難しいという問題点がある。
【0013】従って、これら問題点を解決できる新規な
構造の光学部品および上記問題点を解決できる光学部品
の製造方法が望まれる。
構造の光学部品および上記問題点を解決できる光学部品
の製造方法が望まれる。
【0014】
【課題を解決するための手段】そこで、この出願の光学
装置の発明によれば、第1の光部品と第2の光部品とを
積層かつ固定した構造を含む光学装置において、これら
光部品の固定を、第1および第2の光部品の固定箇所同
士を直接接合することにより行ってあることを特徴とす
る。
装置の発明によれば、第1の光部品と第2の光部品とを
積層かつ固定した構造を含む光学装置において、これら
光部品の固定を、第1および第2の光部品の固定箇所同
士を直接接合することにより行ってあることを特徴とす
る。
【0015】この発明の光学装置によれば、第1および
第2の光部品の固定箇所同士の直接接合により、これら
光部品を固定する。
第2の光部品の固定箇所同士の直接接合により、これら
光部品を固定する。
【0016】直接接合の考え自体は、例えば、半導体ウ
エハ同士の直接接合技術などとして知られている(例え
ば文献2:応用物理第60巻、第8号、第790〜79
3「Siウエハの直接接着技術」)。直接接合では、接
合させる面同士の平行度が確保し易く、しかも、接着剤
が不要である。それらのため、上述した問題点を解決す
ることができる。
エハ同士の直接接合技術などとして知られている(例え
ば文献2:応用物理第60巻、第8号、第790〜79
3「Siウエハの直接接着技術」)。直接接合では、接
合させる面同士の平行度が確保し易く、しかも、接着剤
が不要である。それらのため、上述した問題点を解決す
ることができる。
【0017】なお、光学装置の発明および後の製造方法
の発明それぞれにおいて、固定箇所とは、光学装置の設
計に応じて決められる任意の箇所である。例えば、第1
および第2の光部品の互いが対向する面の全面同士を固
定箇所とする場合(例えば後の図1(A)参照)、また
は、第1および第2の光部品の互いが対向する面の一部
分同士を固定箇所とする場合(例えば後の図1(B)や
図2参照)、または、第1および第2の光部品の互いが
対向する面であって、一方は全面、他方はその面の一部
分を、固定箇所とする場合(例えば図1(D)参照)な
どが考えられる。
の発明それぞれにおいて、固定箇所とは、光学装置の設
計に応じて決められる任意の箇所である。例えば、第1
および第2の光部品の互いが対向する面の全面同士を固
定箇所とする場合(例えば後の図1(A)参照)、また
は、第1および第2の光部品の互いが対向する面の一部
分同士を固定箇所とする場合(例えば後の図1(B)や
図2参照)、または、第1および第2の光部品の互いが
対向する面であって、一方は全面、他方はその面の一部
分を、固定箇所とする場合(例えば図1(D)参照)な
どが考えられる。
【0018】また、光学装置の発明および後の製造方法
の発明それぞれでは、光学装置が3以上の光部品を具え
る場合も勿論含む。そして、3以上の光部品間の固定
を、それぞれの光部品の固定箇所同士の直接接合により
行ってある場合も含む。
の発明それぞれでは、光学装置が3以上の光部品を具え
る場合も勿論含む。そして、3以上の光部品間の固定
を、それぞれの光部品の固定箇所同士の直接接合により
行ってある場合も含む。
【0019】また、この光学装置の発明を実施するに当
たり、第1および第2の光部品のいずれか一方の固定箇
所に、薄膜を具え、これら光部品の固定を、第1および
第2の光部品のうちの薄膜を具えていない光部品と薄膜
とを直接接合することにより行っても良い。
たり、第1および第2の光部品のいずれか一方の固定箇
所に、薄膜を具え、これら光部品の固定を、第1および
第2の光部品のうちの薄膜を具えていない光部品と薄膜
とを直接接合することにより行っても良い。
【0020】或いは、第1および第2の光部品の双方の
固定箇所に、薄膜を具え、これら光部品の固定を、これ
ら薄膜同士を直接接合することにより行っても良い。
固定箇所に、薄膜を具え、これら光部品の固定を、これ
ら薄膜同士を直接接合することにより行っても良い。
【0021】このように薄膜を用いるいずれの場合も、
第1の光部品と第2の光部品との間であって、前記固定
箇所以外の部分に、前記薄膜の厚さ分相当の隙間が生じ
る。すると、固定箇所以外の部分では、第1および第2
の光部品同士が直接接合するのを、防止できる。光学装
置の設計によっては、第1の光部品と第2の光部品との
間であって、前記接続箇所以外の部分に任意の素子(例
えば任意の光素子(例えばCGH素子や波長フィルタ)
および又は光素子以外の素子)が存在することが多い。
しかも、この任意の素子の部分上には隙間(例えば空気
層)が存在した方が良い場合がある。この様な要求に対
して、上記の薄膜を用いる各形態は好適である。
第1の光部品と第2の光部品との間であって、前記固定
箇所以外の部分に、前記薄膜の厚さ分相当の隙間が生じ
る。すると、固定箇所以外の部分では、第1および第2
の光部品同士が直接接合するのを、防止できる。光学装
置の設計によっては、第1の光部品と第2の光部品との
間であって、前記接続箇所以外の部分に任意の素子(例
えば任意の光素子(例えばCGH素子や波長フィルタ)
および又は光素子以外の素子)が存在することが多い。
しかも、この任意の素子の部分上には隙間(例えば空気
層)が存在した方が良い場合がある。この様な要求に対
して、上記の薄膜を用いる各形態は好適である。
【0022】なお、薄膜を用いる上記の2つの形態のう
ち、第1および第2の光部品の双方の固定箇所に薄膜を
設けて薄膜同士で直接接合を実施する形態の方が好まし
いと考える。なぜなら、薄膜同士であると、これら薄膜
として同じ材質の薄膜を用いることができる。直接接合
は同じ材質の方が接合強度を高め易いので、結果的に光
部品同士の接合強度が高まると考えられるからである。
ち、第1および第2の光部品の双方の固定箇所に薄膜を
設けて薄膜同士で直接接合を実施する形態の方が好まし
いと考える。なぜなら、薄膜同士であると、これら薄膜
として同じ材質の薄膜を用いることができる。直接接合
は同じ材質の方が接合強度を高め易いので、結果的に光
部品同士の接合強度が高まると考えられるからである。
【0023】また、この光学装置の発明を実施するに当
たり、第1の光部品および第2の光部品のうちの少なく
とも一方を、CGH素子を含む光部品とするのが好適で
ある。なぜなら、図16を参照して説明した様に、ある
光部品のCGH素子が形成された面を他の光部品に接着
剤で接続した場合、接着剤の悪影響が顕著に出易いとい
う問題点の対策を考えたとき、この問題点の解決に本発
明は特に有効だからである(後の製造方法の発明におい
て同じ。)。
たり、第1の光部品および第2の光部品のうちの少なく
とも一方を、CGH素子を含む光部品とするのが好適で
ある。なぜなら、図16を参照して説明した様に、ある
光部品のCGH素子が形成された面を他の光部品に接着
剤で接続した場合、接着剤の悪影響が顕著に出易いとい
う問題点の対策を考えたとき、この問題点の解決に本発
明は特に有効だからである(後の製造方法の発明におい
て同じ。)。
【0024】また、この出願の光学装置の製造方法の発
明によれば、以下の(a)〜(c)の各行程を含むこと
を特徴とする。
明によれば、以下の(a)〜(c)の各行程を含むこと
を特徴とする。
【0025】(a)第1の光部品と第2の光部品とを積
層かつ固定した構造を含む光学装置を作製するための、
第1の光部品が多数形成された第1の基板と、第2の光
部品が多数形成された第2の基板とを、第1の光部品お
よび第2の光部品が1つずつ対向するように、かつ、こ
れら光部品の固定箇所同士が接触するように位置決めす
る工程。
層かつ固定した構造を含む光学装置を作製するための、
第1の光部品が多数形成された第1の基板と、第2の光
部品が多数形成された第2の基板とを、第1の光部品お
よび第2の光部品が1つずつ対向するように、かつ、こ
れら光部品の固定箇所同士が接触するように位置決めす
る工程。
【0026】(b)上述の様に位置決めの済んだ試料の
前記固定箇所同士を直接接合する工程。
前記固定箇所同士を直接接合する工程。
【0027】(c)この直接接合の済んだ試料を、個々
の光学装置に分離する工程。
の光学装置に分離する工程。
【0028】この発明の光学装置の製造方法によれば、
第1の光部品が多数形成された第1の基板と、第2の光
部品が多数形成された第2の基板とが、所定箇所同士で
直接接合され、その後、個々の光学部品に分離される。
従って、第1の光部品および第2の光部品を直接接合し
た構造を有する光学装置を、量産性良く製造することが
できる。
第1の光部品が多数形成された第1の基板と、第2の光
部品が多数形成された第2の基板とが、所定箇所同士で
直接接合され、その後、個々の光学部品に分離される。
従って、第1の光部品および第2の光部品を直接接合し
た構造を有する光学装置を、量産性良く製造することが
できる。
【0029】なお、この光学装置の製造方法の発明を実
施するに当たり、第1および第2の基板を位置決めする
ための工程(a)の前に、第1の基板および第2の基板
それぞれを洗浄活性化する工程を設け、かつ、直接接合
するための工程(b)では、固定箇所同士を接触させた
第1および第2の基板を加熱する処理を実施し、およ
び、個々の光学部品に分離するための工程(C)は、前
記分離をダイシングソーにより行うのが好適である。こ
うすると、接合強度をより向上させることができ、しか
も、個々の光学部品への分離を容易に行える。
施するに当たり、第1および第2の基板を位置決めする
ための工程(a)の前に、第1の基板および第2の基板
それぞれを洗浄活性化する工程を設け、かつ、直接接合
するための工程(b)では、固定箇所同士を接触させた
第1および第2の基板を加熱する処理を実施し、およ
び、個々の光学部品に分離するための工程(C)は、前
記分離をダイシングソーにより行うのが好適である。こ
うすると、接合強度をより向上させることができ、しか
も、個々の光学部品への分離を容易に行える。
【0030】さらに、この光学装置の製造方法の発明を
実施するに当たり、位置決めする工程(a)の前に、第
1および第2の基板の少なくとも一方の基板の、他方の
基板と対向する面に、第1および第2の基板を積層させ
る際に両基板間に残存しようとする気体をこれら基板間
から排除するための溝を、形成する工程を設けるのが好
適である。
実施するに当たり、位置決めする工程(a)の前に、第
1および第2の基板の少なくとも一方の基板の、他方の
基板と対向する面に、第1および第2の基板を積層させ
る際に両基板間に残存しようとする気体をこれら基板間
から排除するための溝を、形成する工程を設けるのが好
適である。
【0031】なぜなら、第1および第2の基板間に気体
(典型的には、空気)が残存した状態で直接接合を行う
と、所望の直接接合を行う事が困難であったり、接合強
度が低下する。上記溝によれば、このような問題を軽減
若しくは解決することができる。
(典型的には、空気)が残存した状態で直接接合を行う
と、所望の直接接合を行う事が困難であったり、接合強
度が低下する。上記溝によれば、このような問題を軽減
若しくは解決することができる。
【0032】なお、この溝の形成は、好ましくは、ダイ
シングまたはエッチングにより行うのが好適である。ダ
イシングにより上記の溝を形成する場合、溝形成を比較
的簡易に行うことができる。また、エッチングにより上
記の溝を形成する場合、例えば、光部品形成時にエッチ
ング工程がある場合はそのエッチング工程で、また、後
に説明する第1の基板および第2の基板のアライメント
マーク形成時のエッチング工程で、光部品またはアライ
メントマークと同時に上記溝を形成することが可能にな
る。すると、上記溝を、CGH素子等に対し容易に所定
の位置関係で形成できるので、CGH素子に支所の無い
位置に上記溝を形成し易いという利点を得ることができ
る。
シングまたはエッチングにより行うのが好適である。ダ
イシングにより上記の溝を形成する場合、溝形成を比較
的簡易に行うことができる。また、エッチングにより上
記の溝を形成する場合、例えば、光部品形成時にエッチ
ング工程がある場合はそのエッチング工程で、また、後
に説明する第1の基板および第2の基板のアライメント
マーク形成時のエッチング工程で、光部品またはアライ
メントマークと同時に上記溝を形成することが可能にな
る。すると、上記溝を、CGH素子等に対し容易に所定
の位置関係で形成できるので、CGH素子に支所の無い
位置に上記溝を形成し易いという利点を得ることができ
る。
【0033】または、溝の形成を以下の様に行うのが好
適である。すなわち、第1の基板および第2の基板の少
なくとも一方の、他方の基板と対向する面に、薄膜から
なるストライプ状の凸部を多数並置形成し、これら凸部
間に生じる凹部を前記溝とするのが好適である。こうし
た場合、光学装置の製造段階では、このストライプ状の
凸部は、第1および第2の基板間に気体が残存するのを
防止または軽減する機能を示し、光学装置の製造が済ん
だ後は、第1および第2の光部品間の固定箇所以外の部
分に隙間を生じさせる機能を示すという利点が得られ
る。
適である。すなわち、第1の基板および第2の基板の少
なくとも一方の、他方の基板と対向する面に、薄膜から
なるストライプ状の凸部を多数並置形成し、これら凸部
間に生じる凹部を前記溝とするのが好適である。こうし
た場合、光学装置の製造段階では、このストライプ状の
凸部は、第1および第2の基板間に気体が残存するのを
防止または軽減する機能を示し、光学装置の製造が済ん
だ後は、第1および第2の光部品間の固定箇所以外の部
分に隙間を生じさせる機能を示すという利点が得られ
る。
【0034】さらに、この光学装置の製造方法の発明を
実施するに当たり、第1および第2の基板を接触させる
際は、前記第1および第2の基板の少なくとも一方をた
わませて固定箇所の一部同士を接触させ、その後、両基
板間に残存しようとする気体を排除しながら徐々に固定
箇所全部を接触させるのが好適である。こうすると、第
1および第2の基板間に気体を残存させずらくできるの
で、直接接合をより確実に行える。
実施するに当たり、第1および第2の基板を接触させる
際は、前記第1および第2の基板の少なくとも一方をた
わませて固定箇所の一部同士を接触させ、その後、両基
板間に残存しようとする気体を排除しながら徐々に固定
箇所全部を接触させるのが好適である。こうすると、第
1および第2の基板間に気体を残存させずらくできるの
で、直接接合をより確実に行える。
【0035】なお、第1の基板および第2の基板の接触
させる面それぞれは、予め、平滑性の良い面、好ましく
は鏡面研磨した面としておくのが良い。直接接合がより
生じ易くなるからである。
させる面それぞれは、予め、平滑性の良い面、好ましく
は鏡面研磨した面としておくのが良い。直接接合がより
生じ易くなるからである。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの出願の
光学装置の発明およびその製造方法の発明の実施の形態
についてそれぞれ説明する。なお、説明に用いる各図は
これらの発明を理解出来る程度に各構成成分の寸法、形
状および配置関係を概略的に示してあるにすぎない。ま
た、各図において、同様な構成成分については、同一の
番号を付して示し、その重複する説明を省略することも
ある。
光学装置の発明およびその製造方法の発明の実施の形態
についてそれぞれ説明する。なお、説明に用いる各図は
これらの発明を理解出来る程度に各構成成分の寸法、形
状および配置関係を概略的に示してあるにすぎない。ま
た、各図において、同様な構成成分については、同一の
番号を付して示し、その重複する説明を省略することも
ある。
【0037】1.光学装置の説明 図1(A)〜(D)は、光学装置の発明のいくつかの実
施の形態を説明する断面図である。
施の形態を説明する断面図である。
【0038】図1(A)〜(D)いずれの場合も、第1
の光部品と第2の光部品とを積層かつ固定した構造を含
む光学装置において、第1および第2の光部品の固定箇
所同士を直接接合することにより、第1および第2の光
部品を固定してある。
の光部品と第2の光部品とを積層かつ固定した構造を含
む光学装置において、第1および第2の光部品の固定箇
所同士を直接接合することにより、第1および第2の光
部品を固定してある。
【0039】特に、図1(A)に示した光学装置31
は、第1の光部品33の第1の面全面と、第2の光部品
35の第1の面全面とを、それぞれの固定箇所としてあ
る光学装置である。そして、これら面同士を直接接合し
てある。なお、この光学装置31の場合、第1の光部品
33および第2の光部品35の双方または一方は、例え
ば、直接接合された面以外の面に、任意の素子(図示せ
ず)を具えていても勿論良い。任意の素子とは、光学装
置31の設計に応じた種々の素子である。例えば、光素
子、例えばCGH素子等である。
は、第1の光部品33の第1の面全面と、第2の光部品
35の第1の面全面とを、それぞれの固定箇所としてあ
る光学装置である。そして、これら面同士を直接接合し
てある。なお、この光学装置31の場合、第1の光部品
33および第2の光部品35の双方または一方は、例え
ば、直接接合された面以外の面に、任意の素子(図示せ
ず)を具えていても勿論良い。任意の素子とは、光学装
置31の設計に応じた種々の素子である。例えば、光素
子、例えばCGH素子等である。
【0040】また、図1(B)に示した光学装置41
は、第1の光部品43の第1の面の一部分と、第2の光
部品45の第1の面の一部分とを、それぞれの固定箇所
としてある光学装置である。そして、これら一部分同士
を直接接合してある。ここで、上記の一部分とは、第2
の光部品45の一方の面の、任意の素子45aが形成さ
れた部分を除いた部分である。任意の素子45aとは、
光学装置41の設計に応じた種々の素子である。これに
限られないが、典型的には、光素子、例えばCGH素子
である。ただし、この任意の素子45aの最も出っぱっ
た部分は、この素子45aを設けた以外の2の光部品の
表面より窪んでいることが前提である。そうでないと、
素子45aの表面が第1の光部品43の第1の面と直接
接合してしまうからである。もちろん、任意の素子45
aが第1の光部品43と直接接合しても問題がないのな
ら、上記の前提(素子45aの表面高さの前提)は無用
である。
は、第1の光部品43の第1の面の一部分と、第2の光
部品45の第1の面の一部分とを、それぞれの固定箇所
としてある光学装置である。そして、これら一部分同士
を直接接合してある。ここで、上記の一部分とは、第2
の光部品45の一方の面の、任意の素子45aが形成さ
れた部分を除いた部分である。任意の素子45aとは、
光学装置41の設計に応じた種々の素子である。これに
限られないが、典型的には、光素子、例えばCGH素子
である。ただし、この任意の素子45aの最も出っぱっ
た部分は、この素子45aを設けた以外の2の光部品の
表面より窪んでいることが前提である。そうでないと、
素子45aの表面が第1の光部品43の第1の面と直接
接合してしまうからである。もちろん、任意の素子45
aが第1の光部品43と直接接合しても問題がないのな
ら、上記の前提(素子45aの表面高さの前提)は無用
である。
【0041】なお、第2の光部品45に形成された任意
の素子45aが第1の光部品43と直接接合するのを避
けるために、図1(C)に示した様に、第1の光部品4
3の、任意の素子45aと対向する部分に、任意の素子
45aをかわすための凹部43aを設けても良い。
の素子45aが第1の光部品43と直接接合するのを避
けるために、図1(C)に示した様に、第1の光部品4
3の、任意の素子45aと対向する部分に、任意の素子
45aをかわすための凹部43aを設けても良い。
【0042】また、図1(D)に示した光学装置51
は、第1の光部品53の第1の面の方が第2の光部品5
5の第1の面より小さい場合の例である。そのため、こ
の光学装置51では、第1の光部品53の第1の面全面
と、第2の光部品55の第1の面の一部分とを、それぞ
れの固定箇所としてある。そして、これら面同士を直接
接合してある。
は、第1の光部品53の第1の面の方が第2の光部品5
5の第1の面より小さい場合の例である。そのため、こ
の光学装置51では、第1の光部品53の第1の面全面
と、第2の光部品55の第1の面の一部分とを、それぞ
れの固定箇所としてある。そして、これら面同士を直接
接合してある。
【0043】また、図2(A)および(B)は、より実
際的な光学装置に本発明を適用した例を説明する図であ
る。詳細には、光学装置としての光通信で利用可能な加
入者系光モジュール(図16を用いて説明したもの)
に、本発明を適用した例を説明する図である。特に図2
(A)は、この光学装置60の全体を示した側面図、図
2(B)は第3の光部品65の上面図(図2(A)のP
方向から見た図)である。
際的な光学装置に本発明を適用した例を説明する図であ
る。詳細には、光学装置としての光通信で利用可能な加
入者系光モジュール(図16を用いて説明したもの)
に、本発明を適用した例を説明する図である。特に図2
(A)は、この光学装置60の全体を示した側面図、図
2(B)は第3の光部品65の上面図(図2(A)のP
方向から見た図)である。
【0044】この光学装置60は、音声および映像の2
種の信号を波長1.3μmおよび波長1.55μmの光
信号を用いて伝送する。この光学装置60は、第1の光
部品61、第2の光部品63および第3の光部品65を
この順に積層した部分67を具えている。さらに、この
積層部分67に対し所定の関係で配置された受信用フォ
トダイオード69aと、1.3μm光を発するレーザダ
イオード69bとを具えている。しかも、少なくとも、
第1の光部品61および第2の光部品63の固定箇所同
士を直接接合することで、両光部品61,63を積層固
定してある。以下、詳細に説明する。
種の信号を波長1.3μmおよび波長1.55μmの光
信号を用いて伝送する。この光学装置60は、第1の光
部品61、第2の光部品63および第3の光部品65を
この順に積層した部分67を具えている。さらに、この
積層部分67に対し所定の関係で配置された受信用フォ
トダイオード69aと、1.3μm光を発するレーザダ
イオード69bとを具えている。しかも、少なくとも、
第1の光部品61および第2の光部品63の固定箇所同
士を直接接合することで、両光部品61,63を積層固
定してある。以下、詳細に説明する。
【0045】この実施の形態の第1の光部品61は、平
行平板状の基板61aと、この基板61aの第1の面に
形成した第1のCGH素子61bと、この第1の面のC
GH素子61bを形成した以外の所定部分上に設けた薄
膜61cとを具える。さらに、この第1の光部品61
は、基板61aの第2の面に形成した第2のCGH素子
61dおよび第3のCHG素子61eを具える。
行平板状の基板61aと、この基板61aの第1の面に
形成した第1のCGH素子61bと、この第1の面のC
GH素子61bを形成した以外の所定部分上に設けた薄
膜61cとを具える。さらに、この第1の光部品61
は、基板61aの第2の面に形成した第2のCGH素子
61dおよび第3のCHG素子61eを具える。
【0046】基板61aは、信号光に対し透明な好適な
材料、例えば溶融石英ガラスで構成することができる。
各CHG素子61b、61dおよび61eそれぞれは、
例えば文献1に記載の方法で形成することができる。薄
膜61cは、蒸着法、スパッタ法、CVD法などの任意
の成膜方法と、リソグラフィ技術と、エッチング技術と
により形成することができる。
材料、例えば溶融石英ガラスで構成することができる。
各CHG素子61b、61dおよび61eそれぞれは、
例えば文献1に記載の方法で形成することができる。薄
膜61cは、蒸着法、スパッタ法、CVD法などの任意
の成膜方法と、リソグラフィ技術と、エッチング技術と
により形成することができる。
【0047】また、この実施の形態の第2の光部品63
は、平行平板状の基板63aと、この基板63aの第1
の面に形成した第1のCGH素子63bおよび第2のC
GH素子63cと、この第1の面に対向する第2の面に
形成した波長フィルタ63dと、この第2の面の波長フ
ィルタ63dを形成した以外の所定部分上に設けた薄膜
63eとを具える。波長フィルタ63dは、1.55μ
m光を反射し、1.3μm光を透過する特性を有する。
は、平行平板状の基板63aと、この基板63aの第1
の面に形成した第1のCGH素子63bおよび第2のC
GH素子63cと、この第1の面に対向する第2の面に
形成した波長フィルタ63dと、この第2の面の波長フ
ィルタ63dを形成した以外の所定部分上に設けた薄膜
63eとを具える。波長フィルタ63dは、1.55μ
m光を反射し、1.3μm光を透過する特性を有する。
【0048】基板63aは、信号光に対し透明な好適な
材料、例えば溶融石英ガラスで構成することができる。
各CHG素子63bおよび63cそれぞれは、例えば文
献1に記載の方法で形成することができる。波長フィル
タ63dは、例えば誘電体多層膜フィルタを形成する公
知の技術により形成することができる。薄膜63eは、
例えば、蒸着法、スパッタ法、CVD法などの任意の成
膜方法と、リソグラフィ技術と、エッチング技術とによ
り形成することができる。波長フィルタ63dを誘電体
多層膜で構成する場合、薄膜63eは、波長フィルタ6
3dを形成する工程中で形成しても良い。
材料、例えば溶融石英ガラスで構成することができる。
各CHG素子63bおよび63cそれぞれは、例えば文
献1に記載の方法で形成することができる。波長フィル
タ63dは、例えば誘電体多層膜フィルタを形成する公
知の技術により形成することができる。薄膜63eは、
例えば、蒸着法、スパッタ法、CVD法などの任意の成
膜方法と、リソグラフィ技術と、エッチング技術とによ
り形成することができる。波長フィルタ63dを誘電体
多層膜で構成する場合、薄膜63eは、波長フィルタ6
3dを形成する工程中で形成しても良い。
【0049】また、この実施の形態の第3の光部品65
は、コモンポートとしての第1の光ファイバ65aと、
1.55μm光の出力ポートとしての第2の光ファイバ
65bとを有する光ファイバアレイとなっている。この
ような光ファイバアレイは、例えば、図2(B)に示し
た様に、2つのV溝を有した第1および第2の保持部材
65c、65dによって第1および第2の光ファイバ6
5a、65bを挟んだ構造の光部品により構成すること
ができる。
は、コモンポートとしての第1の光ファイバ65aと、
1.55μm光の出力ポートとしての第2の光ファイバ
65bとを有する光ファイバアレイとなっている。この
ような光ファイバアレイは、例えば、図2(B)に示し
た様に、2つのV溝を有した第1および第2の保持部材
65c、65dによって第1および第2の光ファイバ6
5a、65bを挟んだ構造の光部品により構成すること
ができる。
【0050】第1の光部品61の第1のCGH素子61
bと、第2の光部品63の波長フィルタ63dとを対向
させた状態で、かつ、第1の光部品61の薄膜61c
と、第2の光部品63の薄膜63eとを直接接合させた
状態で、第1の光部品61と第3の光部品63とを積層
固定してある。
bと、第2の光部品63の波長フィルタ63dとを対向
させた状態で、かつ、第1の光部品61の薄膜61c
と、第2の光部品63の薄膜63eとを直接接合させた
状態で、第1の光部品61と第3の光部品63とを積層
固定してある。
【0051】また、第2の光部品63の第1のCGH素
子63bに第2の光ファイバ65bの端面を対向させ、
かつ、第2のCGH素子63cに第1の光ファイバ65
aの端面を対向させた状態で、第2の光部品63と第3
の光部品65とを積層固定してある。これら第2の光部
品63と第3の光部品との固定も、好ましくは、両者の
固定箇所の直接接合によって行ってあるのが好適であ
る。
子63bに第2の光ファイバ65bの端面を対向させ、
かつ、第2のCGH素子63cに第1の光ファイバ65
aの端面を対向させた状態で、第2の光部品63と第3
の光部品65とを積層固定してある。これら第2の光部
品63と第3の光部品との固定も、好ましくは、両者の
固定箇所の直接接合によって行ってあるのが好適であ
る。
【0052】また、第1の光部品61の第2のCGH素
子61dに、受信用フォトダイオード69aを対向さ
せ、また、第3のCGH素子61eに、レーザダイオー
ド69bを対向させてある。
子61dに、受信用フォトダイオード69aを対向さ
せ、また、第3のCGH素子61eに、レーザダイオー
ド69bを対向させてある。
【0053】この光学装置60では、従来同様、1.3
μm光信号のピンポン伝送と、1.55μmの反射動作
とが行える。1.3μm光信号受信時は、コモンポート
65aより入力された1.3μm光が、CGH素子63
c、61bおよび61dを通過して受信用フォトダイオ
ード69aに入射する。1.3μm光信号送信時は、レ
ーザダイオード69b、CGH素子61e、61bおよ
び63cを通過し、さらに、コモンポート65aから出
力される。1.3μm光信号と波長多重されてコモンポ
ート65aより入力された1.55μm光信号は、CG
H素子63cを通過後、波長フィルタ63dで反射され
た後、さらにCGH素子63bを経た後、出力ポート6
5bから出力される。
μm光信号のピンポン伝送と、1.55μmの反射動作
とが行える。1.3μm光信号受信時は、コモンポート
65aより入力された1.3μm光が、CGH素子63
c、61bおよび61dを通過して受信用フォトダイオ
ード69aに入射する。1.3μm光信号送信時は、レ
ーザダイオード69b、CGH素子61e、61bおよ
び63cを通過し、さらに、コモンポート65aから出
力される。1.3μm光信号と波長多重されてコモンポ
ート65aより入力された1.55μm光信号は、CG
H素子63cを通過後、波長フィルタ63dで反射され
た後、さらにCGH素子63bを経た後、出力ポート6
5bから出力される。
【0054】この光学部品60によれば、光部品61〜
65同士を、それぞれの固定箇所同士の直接接合により
固定してあるので、平行度、位置精度が従来より優れる
光学装置(加入者系光モジュール)を実現することがで
きる。
65同士を、それぞれの固定箇所同士の直接接合により
固定してあるので、平行度、位置精度が従来より優れる
光学装置(加入者系光モジュール)を実現することがで
きる。
【0055】2.光学装置の製造方法の説明 次に、光学装置の製造方法の発明のいくつかの実施の形
態について説明する。
態について説明する。
【0056】2−1.第1の実施の形態 図3および図4は、光学装置の製造方法の第1の実施の
形態を説明するための工程図である。特に図3は、試料
の平面図および平面図中のI−I線に沿って切った断面
図によって示した工程図、図4は側面図によって示した
工程図である。
形態を説明するための工程図である。特に図3は、試料
の平面図および平面図中のI−I線に沿って切った断面
図によって示した工程図、図4は側面図によって示した
工程図である。
【0057】先ず、第1の光部品71が多数形成された
第1の基板73と、第2の光部品75が多数形成された
第2の基板77とを、用意する。
第1の基板73と、第2の光部品75が多数形成された
第2の基板77とを、用意する。
【0058】ここで、第1の光部品71とは、任意の素
子(例えば光素子、例えばCGH素子等)を1以上含む
もの、または、特別に素子は含まず第1の基板73の一
部分自体でも良い。第2の光部品75とは、任意の素子
(例えば光素子、例えばCGH素子等)を1以上含むも
の、または、特別に素子は含まず第2の基板77の一部
分自体でも良い。図3の例では、第1の光部品71は、
任意の素子を含み、一方、第2の光部品75は、第2の
基板77の一部分自体である例を示してある。第1の基
板73および第2の基板77それぞれは、例えば、石英
ガラスなどで構成できる。また、第1の基板73に第1
の光部品71を形成する方法は、例えば、文献1に開示
された方法で行える。また、第1の基板73および第2
の基板77それぞれの、少なくとも直接接合を予定して
いる面は、平坦度の良い面、例えば鏡面研磨した面とす
るのが良い。
子(例えば光素子、例えばCGH素子等)を1以上含む
もの、または、特別に素子は含まず第1の基板73の一
部分自体でも良い。第2の光部品75とは、任意の素子
(例えば光素子、例えばCGH素子等)を1以上含むも
の、または、特別に素子は含まず第2の基板77の一部
分自体でも良い。図3の例では、第1の光部品71は、
任意の素子を含み、一方、第2の光部品75は、第2の
基板77の一部分自体である例を示してある。第1の基
板73および第2の基板77それぞれは、例えば、石英
ガラスなどで構成できる。また、第1の基板73に第1
の光部品71を形成する方法は、例えば、文献1に開示
された方法で行える。また、第1の基板73および第2
の基板77それぞれの、少なくとも直接接合を予定して
いる面は、平坦度の良い面、例えば鏡面研磨した面とす
るのが良い。
【0059】次に、第1の基板73および第2の基板7
7それぞれに対し洗浄活性化処理をする。この処理自体
は、例えば、第1および第2の基板73および77を洗
浄活性が可能な溶液を入れた容器81に浸漬することで
行える(図4(A))。この溶液として、例えば硫酸加
水を用いることができる。また、硫酸加水として、例え
ば、硫酸:過酸化水素水:水=3:1:1(容積比)を
用いることができる。
7それぞれに対し洗浄活性化処理をする。この処理自体
は、例えば、第1および第2の基板73および77を洗
浄活性が可能な溶液を入れた容器81に浸漬することで
行える(図4(A))。この溶液として、例えば硫酸加
水を用いることができる。また、硫酸加水として、例え
ば、硫酸:過酸化水素水:水=3:1:1(容積比)を
用いることができる。
【0060】次に、第1の基板73および第2の基板7
7の接合予定面同士が接触するように、これら基板を積
層する(図4(B))。なお、この積層に当たり、第1
の光部品71および第2の光部品75が1つずつ対向す
るように、これら基板73および77を位置合わせして
積層する。ただし、図3に示した例の場合は、第2の基
板77の第2の光部品75が特別な光部品ではなく基板
の一部分であるので、第1の光部品71と第2の光部品
75との位置合わせは特にせずに、第1および第2の基
板同士の位置合わせで良い。また、第1および第2の基
板を積層した後、これら基板同士がより密着するよう
に、これら基板に圧力を加えても良い。圧力を加える場
合のその大きさや圧のかけ方(一定圧なのか等)は、実
験的または理論的に決めれば良い。
7の接合予定面同士が接触するように、これら基板を積
層する(図4(B))。なお、この積層に当たり、第1
の光部品71および第2の光部品75が1つずつ対向す
るように、これら基板73および77を位置合わせして
積層する。ただし、図3に示した例の場合は、第2の基
板77の第2の光部品75が特別な光部品ではなく基板
の一部分であるので、第1の光部品71と第2の光部品
75との位置合わせは特にせずに、第1および第2の基
板同士の位置合わせで良い。また、第1および第2の基
板を積層した後、これら基板同士がより密着するよう
に、これら基板に圧力を加えても良い。圧力を加える場
合のその大きさや圧のかけ方(一定圧なのか等)は、実
験的または理論的に決めれば良い。
【0061】洗浄活性化処理が済んだ第1および第2の
基板73、77それぞれの表面には、OH基が形成され
るため、この基板同士は水素結合により密着する。
基板73、77それぞれの表面には、OH基が形成され
るため、この基板同士は水素結合により密着する。
【0062】このように密着させた第1および第2の基
板に加熱処理をする。この加熱処理により、第1および
第2の基板はより強固に密着(接合)する。従って、第
1の光部品71および第2の光部品75それぞれを固定
箇所同士の直接接合により固定することができる。
板に加熱処理をする。この加熱処理により、第1および
第2の基板はより強固に密着(接合)する。従って、第
1の光部品71および第2の光部品75それぞれを固定
箇所同士の直接接合により固定することができる。
【0063】なお、上記の加熱処理は、例えば、好適な
加熱炉83に上記第1および第2の基板を投入すること
で行える(図4(C))。加熱処理時の加熱温度および
雰囲気は、第1および第2の基板に形成されている光部
品の耐熱性、好適な雰囲気等を考慮して決める。これに
限られないが、例えば、400℃の温度かつ窒素雰囲気
とすることができる。
加熱炉83に上記第1および第2の基板を投入すること
で行える(図4(C))。加熱処理時の加熱温度および
雰囲気は、第1および第2の基板に形成されている光部
品の耐熱性、好適な雰囲気等を考慮して決める。これに
限られないが、例えば、400℃の温度かつ窒素雰囲気
とすることができる。
【0064】直接接合し終えた第1および第2の基板か
らなる試料を、次に、個々の光学装置に分離する。すな
わち、直接接合を終えた試料を、図1(A)に示したよ
うに第1の光部品71を1つずつ含む領域になるよう
に、分離する。この分離作業は、例えば、ダイシングソ
ーを用いて行うのが好適である。
らなる試料を、次に、個々の光学装置に分離する。すな
わち、直接接合を終えた試料を、図1(A)に示したよ
うに第1の光部品71を1つずつ含む領域になるよう
に、分離する。この分離作業は、例えば、ダイシングソ
ーを用いて行うのが好適である。
【0065】この分離作業が済むと、第1の光部品と第
2の光部品とを積層かつ固定した構造を含む光学装置
(例えば図1に示した光学装置31、41または51)
を得ることができる。
2の光部品とを積層かつ固定した構造を含む光学装置
(例えば図1に示した光学装置31、41または51)
を得ることができる。
【0066】この第1の実施の形態で説明した方法によ
れば、第1および第2の光部品同士の接合を接着剤を用
いずに行うことができる。従って、第1および第2の光
部品を平行度良く、しかも、精度良く固定することがで
きる(後の実施例参照)。
れば、第1および第2の光部品同士の接合を接着剤を用
いずに行うことができる。従って、第1および第2の光
部品を平行度良く、しかも、精度良く固定することがで
きる(後の実施例参照)。
【0067】2−2.第2の実施の形態 第1の基板73と第2の基板77とを、それらの一方の
面同士で密着させて直接接合するに当たり、これら基板
間に気体(典型的には空気)が残存した状態でこれら基
板を密着させると、直接接合の工程で気体の膨張などが
生じて、直接接合する光部品同士の平行度を損ねたり、
両光部品間のギャップ差を大きくしたり、直接接合の強
度が得られない等の不具合が生じる。そのため、光学装
置の製造歩留まりが低下する等の問題が生じ易い。この
第2の実施の形態では、この問題を軽減または解決でき
る方法を説明する。
面同士で密着させて直接接合するに当たり、これら基板
間に気体(典型的には空気)が残存した状態でこれら基
板を密着させると、直接接合の工程で気体の膨張などが
生じて、直接接合する光部品同士の平行度を損ねたり、
両光部品間のギャップ差を大きくしたり、直接接合の強
度が得られない等の不具合が生じる。そのため、光学装
置の製造歩留まりが低下する等の問題が生じ易い。この
第2の実施の形態では、この問題を軽減または解決でき
る方法を説明する。
【0068】図5は、この第2の実施の形態の製造方法
の主要な部分を説明するための図である。詳細には、第
2の実施の形態での第1の基板73Aの平面図およびI
−I線に沿って切った断面図である。
の主要な部分を説明するための図である。詳細には、第
2の実施の形態での第1の基板73Aの平面図およびI
−I線に沿って切った断面図である。
【0069】この第2の実施の形態では、第1の基板お
よび第2の基板の少なくとも一方の基板の、他方の基板
と対向する面に、溝を少なくと1つ形成する。この実施
の形態では、第1の基板73A側にこの溝91を設け、
第2の基板77(図3(B)参照)は、第1の実施の形
態のままとしてある。
よび第2の基板の少なくとも一方の基板の、他方の基板
と対向する面に、溝を少なくと1つ形成する。この実施
の形態では、第1の基板73A側にこの溝91を設け、
第2の基板77(図3(B)参照)は、第1の実施の形
態のままとしてある。
【0070】この溝91は、第1および第2の基板73
A,77を積層させる際に両基板間に残存しようとする
気体をこれら基板間から排除するための溝である。この
目的を達成できれば、溝91は、任意の形状および数と
できる。
A,77を積層させる際に両基板間に残存しようとする
気体をこれら基板間から排除するための溝である。この
目的を達成できれば、溝91は、任意の形状および数と
できる。
【0071】好ましくは、この溝91は、各光部品の近
傍にそれぞれ形成するのが良い。従って、例えば、図5
に示した様に、各光部品71の少なくとも両側に溝91
がそれぞれ位置するように、第1の基板73Aに、複数
本形成するのが良い。もちろん、各溝91の少なくとも
一方端は、第1の基板73Aの縁部まで至っている。
傍にそれぞれ形成するのが良い。従って、例えば、図5
に示した様に、各光部品71の少なくとも両側に溝91
がそれぞれ位置するように、第1の基板73Aに、複数
本形成するのが良い。もちろん、各溝91の少なくとも
一方端は、第1の基板73Aの縁部まで至っている。
【0072】この溝91は、光部品を形成する前に第1
の基板73Aに形成しても良いし、光部品形成後に形成
しても良いし、光部品形成工程中で形成しても良い。こ
の溝91の形成方法として、例えば、エッチングまたは
ダイシングによる方法を挙げることができる。
の基板73Aに形成しても良いし、光部品形成後に形成
しても良いし、光部品形成工程中で形成しても良い。こ
の溝91の形成方法として、例えば、エッチングまたは
ダイシングによる方法を挙げることができる。
【0073】第2の基板77および溝91を形成した第
1の基板73Aに対し、第1の実施の形態と同様に、洗
浄活性化処理をする。
1の基板73Aに対し、第1の実施の形態と同様に、洗
浄活性化処理をする。
【0074】次に、第1の基板73Aの溝91を形成し
た面が、第2の基板77に対向するようにして、両基板
73A、77を積層する(図示せず)。
た面が、第2の基板77に対向するようにして、両基板
73A、77を積層する(図示せず)。
【0075】その後は、第1の実施の形態で説明したと
同様な手順で、直接接合のための加熱処理など、およ
び、個々の光学装置への分離作業を行う。
同様な手順で、直接接合のための加熱処理など、およ
び、個々の光学装置への分離作業を行う。
【0076】この第2の実施の形態によれば、第1の実
施の形態で得られる効果に加えて、基板間に残存する恐
れがある気体(空気層)を、排除または軽減することが
できるという効果も得られる。従って、直接接合する光
部品同士の平行度や両光部品間のギャップ差や直接接合
の強度を、より所望の通りにすることができる(後の実
施例参照)。
施の形態で得られる効果に加えて、基板間に残存する恐
れがある気体(空気層)を、排除または軽減することが
できるという効果も得られる。従って、直接接合する光
部品同士の平行度や両光部品間のギャップ差や直接接合
の強度を、より所望の通りにすることができる(後の実
施例参照)。
【0077】2−3.第3の実施の形態 第2の実施の形態では、溝91を、基板の光部品を設け
ていない部分に、設けていた。しかし、溝を設ける位置
はこれに限られない。この第3の実施の形態はその例で
ある。
ていない部分に、設けていた。しかし、溝を設ける位置
はこれに限られない。この第3の実施の形態はその例で
ある。
【0078】図6は、この第3の実施の形態の製造方法
の主要な部分を説明するための図である。詳細には、第
3の実施の形態での第1の基板73Bの平面図およびI
−I線に沿って切った断面図である。
の主要な部分を説明するための図である。詳細には、第
3の実施の形態での第1の基板73Bの平面図およびI
−I線に沿って切った断面図である。
【0079】この第3の実施の形態では、第1の基板お
よび第2の基板の少なくとも一方の基板の、他方の基板
と対向する面に、溝(連結溝ともいう)を形成する。こ
の実施の形態では、第1の基板73B側に、この93
(連結溝93ともいう)を、第1の光部品71同士を連
結するような配置で、形成する。もちろん、連結溝93
の少なくとも一方端は、第1の基板73Bの縁部まで至
っている。なお、第2の基板77(図3(B)参照)
は、第1の実施の形態のままとしてある。
よび第2の基板の少なくとも一方の基板の、他方の基板
と対向する面に、溝(連結溝ともいう)を形成する。こ
の実施の形態では、第1の基板73B側に、この93
(連結溝93ともいう)を、第1の光部品71同士を連
結するような配置で、形成する。もちろん、連結溝93
の少なくとも一方端は、第1の基板73Bの縁部まで至
っている。なお、第2の基板77(図3(B)参照)
は、第1の実施の形態のままとしてある。
【0080】この連結溝93は、光部品を形成する前に
第1の基板73Bに形成しても良いし、光部品形成後に
形成しても良いし、光部品形成工程中で形成しても良
い。また、この連結溝93の形成方法として、例えば、
エッチングまたはダイシングを挙げることができる。
第1の基板73Bに形成しても良いし、光部品形成後に
形成しても良いし、光部品形成工程中で形成しても良
い。また、この連結溝93の形成方法として、例えば、
エッチングまたはダイシングを挙げることができる。
【0081】第2の基板77および連結溝93を形成し
た第1の基板73Bに対し、第1の実施の形態と同様
に、洗浄活性化処理をする。
た第1の基板73Bに対し、第1の実施の形態と同様
に、洗浄活性化処理をする。
【0082】次に、第1の基板73Bの連結溝93を形
成した面が、第2の基板77に対向するようにして、両
基板73B、77を積層する(図示せず)。
成した面が、第2の基板77に対向するようにして、両
基板73B、77を積層する(図示せず)。
【0083】その後は、第1の実施の形態で説明したと
同様な手順で、直接接合のための加熱処理を実施し、さ
らに、個々の光学装置への分離作業を行う。
同様な手順で、直接接合のための加熱処理を実施し、さ
らに、個々の光学装置への分離作業を行う。
【0084】この第3の実施の形態によれば、第1およ
び第2の実施の形態で得られる効果が得られる。また、
光部品71が例えばCGH素子である場合、その表面は
基板面から1〜2μm程度へこんでいるので、CGH素
子上に凹部が生じる。この凹部は連結溝93に接続する
ので、光部品の部分に気体が溜まってもこの気体は連結
溝93を介して排除できる。すなわち、この第3の実施
の形態では、光部品71の箇所に気体が溜まるのをより
効果的に防止することができる。
び第2の実施の形態で得られる効果が得られる。また、
光部品71が例えばCGH素子である場合、その表面は
基板面から1〜2μm程度へこんでいるので、CGH素
子上に凹部が生じる。この凹部は連結溝93に接続する
ので、光部品の部分に気体が溜まってもこの気体は連結
溝93を介して排除できる。すなわち、この第3の実施
の形態では、光部品71の箇所に気体が溜まるのをより
効果的に防止することができる。
【0085】2−4.第4の実施の形態 上述した第2および第3の実施の形態では、基板の一部
を除去して、気体抜きの溝を形成していたが、基板に2
以上の凸部を形成し、これら凸部と凸部との間に生じる
凹部を気体抜きの溝として利用しても良い。この第4の
実施の形態は、その例である。
を除去して、気体抜きの溝を形成していたが、基板に2
以上の凸部を形成し、これら凸部と凸部との間に生じる
凹部を気体抜きの溝として利用しても良い。この第4の
実施の形態は、その例である。
【0086】図7は、この第4の実施の形態の製造方法
の主要な部分を説明するための図である。詳細には、第
4の実施の形態での第1の基板73Cの平面図およびI
−I線に沿って切った断面図である。
の主要な部分を説明するための図である。詳細には、第
4の実施の形態での第1の基板73Cの平面図およびI
−I線に沿って切った断面図である。
【0087】この第4の実施の形態では、第1の基板お
よび第2の基板の少なくとも一方の基板、ここでは第1
の基板73Cの、他方の基板と対向する面に、ライン状
の薄膜95を所定間隔で複数本形成する。この所定間隔
とは、第1の光部品71の列間に、これら薄膜95が1
つずつ位置するような間隔である。隣り合うライン状の
薄膜95の間は、凹部97となるので、第2および第3
の実施例で説明した気体抜き溝が実現される。薄膜95
の材質および膜厚は、光学装置の設計に応じた任意好適
な材質および膜厚で良い。材料としては、例えばシリコ
ン酸化膜を用いることが出来る。薄膜95の形成自体
は、例えば、真空蒸着法、スパッタ法、CVD法などの
公知の成膜方法、リソグラフィー技術およびエッチング
技術により行える。
よび第2の基板の少なくとも一方の基板、ここでは第1
の基板73Cの、他方の基板と対向する面に、ライン状
の薄膜95を所定間隔で複数本形成する。この所定間隔
とは、第1の光部品71の列間に、これら薄膜95が1
つずつ位置するような間隔である。隣り合うライン状の
薄膜95の間は、凹部97となるので、第2および第3
の実施例で説明した気体抜き溝が実現される。薄膜95
の材質および膜厚は、光学装置の設計に応じた任意好適
な材質および膜厚で良い。材料としては、例えばシリコ
ン酸化膜を用いることが出来る。薄膜95の形成自体
は、例えば、真空蒸着法、スパッタ法、CVD法などの
公知の成膜方法、リソグラフィー技術およびエッチング
技術により行える。
【0088】この薄膜95は、光部品を形成する前に第
1の基板73Cに形成しても良いし、光部品形成後に形
成しても良いし、光部品形成工程中に形成しても良い。
1の基板73Cに形成しても良いし、光部品形成後に形
成しても良いし、光部品形成工程中に形成しても良い。
【0089】なお、第2の基板77は、この実施の形態
では、第1の実施の形態で説明したものと同様なとして
ある(図3(B)参照)。
では、第1の実施の形態で説明したものと同様なとして
ある(図3(B)参照)。
【0090】第2の基板および薄膜95を形成した第1
の基板73Cに対し、第1の実施の形態と同様に、洗浄
活性化処理をする。
の基板73Cに対し、第1の実施の形態と同様に、洗浄
活性化処理をする。
【0091】次に、第1の基板73Cの薄膜95を形成
した面が第2の基板77に対向するようにして、両基板
73C、77を積層する(図示せず)。
した面が第2の基板77に対向するようにして、両基板
73C、77を積層する(図示せず)。
【0092】その後は、第1の実施の形態で説明したと
同様な手順で、直接接合のための加熱処理を実施し、さ
らに、個々の光学装置への分離作業を行う。なお、この
第4の実施に形態の場合、第1の基板73Cの薄膜95
と第2の基板77とが直接接合される。
同様な手順で、直接接合のための加熱処理を実施し、さ
らに、個々の光学装置への分離作業を行う。なお、この
第4の実施に形態の場合、第1の基板73Cの薄膜95
と第2の基板77とが直接接合される。
【0093】この第4の実施の形態によれば、第1、第
2および第3の実施の形態で得られる効果が得られる。
また、光学装置の製造終了後は、薄膜95が、第1およ
び第2の光部品間の隙間形成部材として機能する。
2および第3の実施の形態で得られる効果が得られる。
また、光学装置の製造終了後は、薄膜95が、第1およ
び第2の光部品間の隙間形成部材として機能する。
【0094】2−5.第5の実施の形態 上述した製造方法の第1の実施の形態では、第1および
第2の基板73,77の接合面同士を密着させるに当た
り、これら基板を自然体のまま(平板状態のまま)密着
させていた。しかし、これら基板73,77間に気体が
残存するのを防止するためには、少なくとも一方の基板
の一部が他方の基板側に凸になるようにたわませた状態
で両基板を接触させ、その後、このたわみを徐々に解除
することで、両基板の全面を徐々に接触させて行くのが
好ましい。この第5の実施の形態はその例である。
第2の基板73,77の接合面同士を密着させるに当た
り、これら基板を自然体のまま(平板状態のまま)密着
させていた。しかし、これら基板73,77間に気体が
残存するのを防止するためには、少なくとも一方の基板
の一部が他方の基板側に凸になるようにたわませた状態
で両基板を接触させ、その後、このたわみを徐々に解除
することで、両基板の全面を徐々に接触させて行くのが
好ましい。この第5の実施の形態はその例である。
【0095】図8〜図10は、第5の実施の形態を説明
するための図である。特に、図8(A)は、この第5の
実施の形態を実施するために好適な製造装置100の全
体構成を説明する側面図、図8(B)は製造装置100
が有する第1のステージ101の平面図、図8(C)は
第1のステージ101のI−I線に沿って切った断面図
である。また、図9(A)は、製造装置100が有する
第2のステージ103の平面図、図9(B)は第2のス
テージ103のI−I線に沿って切った断面図である。
また、図10(A)および(B)は、第5の実施の形態
の主要部の製造工程図である。
するための図である。特に、図8(A)は、この第5の
実施の形態を実施するために好適な製造装置100の全
体構成を説明する側面図、図8(B)は製造装置100
が有する第1のステージ101の平面図、図8(C)は
第1のステージ101のI−I線に沿って切った断面図
である。また、図9(A)は、製造装置100が有する
第2のステージ103の平面図、図9(B)は第2のス
テージ103のI−I線に沿って切った断面図である。
また、図10(A)および(B)は、第5の実施の形態
の主要部の製造工程図である。
【0096】製造装置100は、第1の基板および第2
の基板のいずれか一方の基板を搭載するための第1のス
テージ101と、他方の基板を搭載するための第2のス
テージ103とを有する。
の基板のいずれか一方の基板を搭載するための第1のス
テージ101と、他方の基板を搭載するための第2のス
テージ103とを有する。
【0097】第1のステージ101は、例えば第1の基
板73を位置決めする部分としての、第1の基板の平面
形状よりやや大きい平面形状を持つ凹部101aと、こ
の凹部101a内に配置してあり第1の基板73を第1
のステージ101に吸着する複数の吸着穴101bとを
有する。各吸着穴101bは真空ポンプ105と接続さ
れている。
板73を位置決めする部分としての、第1の基板の平面
形状よりやや大きい平面形状を持つ凹部101aと、こ
の凹部101a内に配置してあり第1の基板73を第1
のステージ101に吸着する複数の吸着穴101bとを
有する。各吸着穴101bは真空ポンプ105と接続さ
れている。
【0098】第2のステージ103は、例えば第2の基
板77を位置決めする部分としての、第2の基板77の
平面形状よりやや大きい平面形状を持つ凹部103a
と、この凹部103a内に配置してあり第2の基板77
を第2のステージ103に吸着する複数の吸着穴103
bとを有する。ただし、この第2のステージ103の場
合の吸着穴103bそれぞれは、ステージ103から突
出した筒状の部材で構成してある。しかも、凹部103
aの中心(図9(A)のP)に1つの筒状部材を配置
し、そこからいくつかの同心円上に、それぞれ複数個の
筒状の部材を配置してある。しかも、凹部103aの中
心に設けた筒状の部材の背を最も高くしてあり、かつ、
1つの同心円上に配置してある筒状の部材の高さは同じ
としてあり、かつ、中心から離れる同心円上にある筒状
の部材ほど、背が低くなっている(図9(B)参照)。
また、いずれの筒状の部材も、真空ポンプ107に接続
してある。この真空ポンプ107は、コントローラ10
9によって制御される。この製造装置100の場合、筒
状の部材から成る各吸着穴103bは、背の高さが同一
な部材同士をそれぞれ1グループとして、グループ単位
に、独立に吸着動作をON/OFF制御できる構成とし
てある。
板77を位置決めする部分としての、第2の基板77の
平面形状よりやや大きい平面形状を持つ凹部103a
と、この凹部103a内に配置してあり第2の基板77
を第2のステージ103に吸着する複数の吸着穴103
bとを有する。ただし、この第2のステージ103の場
合の吸着穴103bそれぞれは、ステージ103から突
出した筒状の部材で構成してある。しかも、凹部103
aの中心(図9(A)のP)に1つの筒状部材を配置
し、そこからいくつかの同心円上に、それぞれ複数個の
筒状の部材を配置してある。しかも、凹部103aの中
心に設けた筒状の部材の背を最も高くしてあり、かつ、
1つの同心円上に配置してある筒状の部材の高さは同じ
としてあり、かつ、中心から離れる同心円上にある筒状
の部材ほど、背が低くなっている(図9(B)参照)。
また、いずれの筒状の部材も、真空ポンプ107に接続
してある。この真空ポンプ107は、コントローラ10
9によって制御される。この製造装置100の場合、筒
状の部材から成る各吸着穴103bは、背の高さが同一
な部材同士をそれぞれ1グループとして、グループ単位
に、独立に吸着動作をON/OFF制御できる構成とし
てある。
【0099】次に、この製造装置100を用いて、第1
および第2の基板73、77を直接接合する手順につい
て説明する。
および第2の基板73、77を直接接合する手順につい
て説明する。
【0100】第1の基板73および第2の基板77の洗
浄活性化処理までの処理を、第1の実施の形態で説明し
たと同様の手順で行う。
浄活性化処理までの処理を、第1の実施の形態で説明し
たと同様の手順で行う。
【0101】次に、第1の基板73の、第2の基板77
と接合する予定面を上方にした状態で、第1の基板73
を第1のステージ101に置く。そして、真空ポンプ1
05を動作させて、第1の基板73を第1のステージ1
01に吸着させる(図10(A))。
と接合する予定面を上方にした状態で、第1の基板73
を第1のステージ101に置く。そして、真空ポンプ1
05を動作させて、第1の基板73を第1のステージ1
01に吸着させる(図10(A))。
【0102】また、第2の基板77の、第1の基板73
と接合する予定面を上方にした状態で、第2の基板77
を第2のステージ103に置く。そして、真空ポンプ1
07およびコントローラ109を動作させて、第2の基
板77を第2のステージ103に吸着させる(同じく図
10(A))。第2のステージ103が上記したような
特殊な構造であるので、第2の基板77はその中心が凸
状態にたわんだで状態で第2のステージ103に吸着さ
れる。この様な吸着を効果的に行わせるために、例え
ば、第2の基板77を第2のステージ103に吸着させ
る場合、第2のステージ103の中心にある吸着穴から
縁に向かって順に吸着させる。
と接合する予定面を上方にした状態で、第2の基板77
を第2のステージ103に置く。そして、真空ポンプ1
07およびコントローラ109を動作させて、第2の基
板77を第2のステージ103に吸着させる(同じく図
10(A))。第2のステージ103が上記したような
特殊な構造であるので、第2の基板77はその中心が凸
状態にたわんだで状態で第2のステージ103に吸着さ
れる。この様な吸着を効果的に行わせるために、例え
ば、第2の基板77を第2のステージ103に吸着させ
る場合、第2のステージ103の中心にある吸着穴から
縁に向かって順に吸着させる。
【0103】基板をそれぞれ吸着し終えた第1および第
2のステージ101、103の双方または一方を、第2
の基板77の凸部頂点が第1の基板73に接触する位置
まで、移動する(図10(A))。この様な位置検出
は、製造装置100に好適なセンサを設けておくことで
行える。
2のステージ101、103の双方または一方を、第2
の基板77の凸部頂点が第1の基板73に接触する位置
まで、移動する(図10(A))。この様な位置検出
は、製造装置100に好適なセンサを設けておくことで
行える。
【0104】上記頂点の接触を確認したら、第2のステ
ージ103の各吸着穴103bを制御しているコントロ
ーラ109によって、第2のステージ103の中心側の
吸着穴から端に向かって順に吸着を解除してゆく。こう
すれば、第1および第2の基板73,77間に残存しよ
うとする気体を排除しながら徐々に両基板の固定箇所全
部を接触させることができる(図10(B))。
ージ103の各吸着穴103bを制御しているコントロ
ーラ109によって、第2のステージ103の中心側の
吸着穴から端に向かって順に吸着を解除してゆく。こう
すれば、第1および第2の基板73,77間に残存しよ
うとする気体を排除しながら徐々に両基板の固定箇所全
部を接触させることができる(図10(B))。
【0105】その後は、第1の実施の形態で説明したと
同様な手順で、直接接合のための加熱処理を実施し、さ
らに、個々の光学装置への分離作業を行う。
同様な手順で、直接接合のための加熱処理を実施し、さ
らに、個々の光学装置への分離作業を行う。
【0106】この第5の実施の形態の製造方法によれ
ば、第1および第2の基板を密着させるに当たり、両基
板の中心から端に向かって徐々に密着させることができ
る。従って、これら基板間に残存しようとする気体を基
板間から外部に逃がし易くできるという効果を得ること
ができる。
ば、第1および第2の基板を密着させるに当たり、両基
板の中心から端に向かって徐々に密着させることができ
る。従って、これら基板間に残存しようとする気体を基
板間から外部に逃がし易くできるという効果を得ること
ができる。
【0107】なお、第5の実施の形態は、第1の基板お
よび第2の基板のいずれか一方に溝91または溝93ま
たは薄膜95を設ける上述の各実施の形態のいずれかと
併用しても勿論良い。
よび第2の基板のいずれか一方に溝91または溝93ま
たは薄膜95を設ける上述の各実施の形態のいずれかと
併用しても勿論良い。
【0108】また、第2のステージ103として、高さ
が異なる筒状の吸着穴を多数設ける例を説明したが、こ
れは一例にすぎず、基板を反らせて吸着できる構造であ
れば、他の構造でも良い。例えば、ステージの表面自体
が凸レンズ状に予めなっている様なステージとしても良
い。
が異なる筒状の吸着穴を多数設ける例を説明したが、こ
れは一例にすぎず、基板を反らせて吸着できる構造であ
れば、他の構造でも良い。例えば、ステージの表面自体
が凸レンズ状に予めなっている様なステージとしても良
い。
【0109】2−6.第6の実施の形態 次に、製造方法の第6の実施の形態として、第1の基板
と第2の基板とを密着させるときのこれら基板の位置合
わせ方法の好適例について説明する。
と第2の基板とを密着させるときのこれら基板の位置合
わせ方法の好適例について説明する。
【0110】図11〜図13は、この第6の実施の形態
を説明するための図である。特に、図11(A)は、こ
の第6の実施の形態で用いて好適な第1の基板73Dを
説明する平面図および断面図、図11(B)はこの第6
の実施の形態で用いて好適な第2の基板77Aを説明す
る平面図および断面図である。また、図12(A)は、
第6の実施の形態を実施するために好適な製造装置20
0の全体構成を説明する側面図、図12(B)は製造装
置200が有する第1および第2のステージ201、2
03の平面図、図12(C)は第1および第2のステー
ジ201、203のI−I線に沿って切った断面図であ
る。なお、この例の場合、第1および第2のステージ2
01、203は、同一構成としてある。また、図13
(A)および(B)は第6の実施の形態の主要部の製造
工程図である。
を説明するための図である。特に、図11(A)は、こ
の第6の実施の形態で用いて好適な第1の基板73Dを
説明する平面図および断面図、図11(B)はこの第6
の実施の形態で用いて好適な第2の基板77Aを説明す
る平面図および断面図である。また、図12(A)は、
第6の実施の形態を実施するために好適な製造装置20
0の全体構成を説明する側面図、図12(B)は製造装
置200が有する第1および第2のステージ201、2
03の平面図、図12(C)は第1および第2のステー
ジ201、203のI−I線に沿って切った断面図であ
る。なお、この例の場合、第1および第2のステージ2
01、203は、同一構成としてある。また、図13
(A)および(B)は第6の実施の形態の主要部の製造
工程図である。
【0111】この第6の実施の形態では、第1の基板7
3Dとして、第1の光部品71と、この光部品71に対
して所定の位置関係を持つ第1のアライメントマーク1
11とを有する基板を用意する。また、第2の基板77
Aとして、第2の光部品75と、この光部品75に対し
て所定の位置関係を持つ第2のアライメントマーク11
3とを有した基板を用意する。これら基板自体は、例え
ば合成石英基板で構成することが出来る。
3Dとして、第1の光部品71と、この光部品71に対
して所定の位置関係を持つ第1のアライメントマーク1
11とを有する基板を用意する。また、第2の基板77
Aとして、第2の光部品75と、この光部品75に対し
て所定の位置関係を持つ第2のアライメントマーク11
3とを有した基板を用意する。これら基板自体は、例え
ば合成石英基板で構成することが出来る。
【0112】第1および第2のアライメントマーク11
1,113それぞれは、少なくとも2個ずつ設けるのが
良い。これらアライメントマーク111,113それぞ
れは、例えば、第1および第2の基板それぞれの所定位
置に、基板以外の任意の材質からなる所定の平面形状を
持つマークを形成する方法、或いは、第1および第2の
基板それぞれの所定位置に所定の平面形状のマークが形
成される様に、該所定位置をエッチングする方法など、
任意の方法で形成することができる。
1,113それぞれは、少なくとも2個ずつ設けるのが
良い。これらアライメントマーク111,113それぞ
れは、例えば、第1および第2の基板それぞれの所定位
置に、基板以外の任意の材質からなる所定の平面形状を
持つマークを形成する方法、或いは、第1および第2の
基板それぞれの所定位置に所定の平面形状のマークが形
成される様に、該所定位置をエッチングする方法など、
任意の方法で形成することができる。
【0113】さらにこの第1のアライメントマーク11
1は、好ましくは、第1の光部品71を形成する時に形
成するのが良い。第2のアライメントマーク113は、
好ましくは、第2の光部品75を形成する時に形成する
のが良い。なぜなら、こうした方が、光部品およびアラ
イメントマークの形成を、同一のリソグラフィ工程を利
用して行えるため、両者の位置関係の精度を高めること
ができるからである。
1は、好ましくは、第1の光部品71を形成する時に形
成するのが良い。第2のアライメントマーク113は、
好ましくは、第2の光部品75を形成する時に形成する
のが良い。なぜなら、こうした方が、光部品およびアラ
イメントマークの形成を、同一のリソグラフィ工程を利
用して行えるため、両者の位置関係の精度を高めること
ができるからである。
【0114】また、製造装置200は、第1の基板およ
び第2の基板のいずれか一方の基板を搭載するための第
1のステージ201と、他方の基板を搭載するための第
2のステージ203と、アライメントマーク検出のため
の光源205a、205bおよびカメラ207a、20
7bとを具える。
び第2の基板のいずれか一方の基板を搭載するための第
1のステージ201と、他方の基板を搭載するための第
2のステージ203と、アライメントマーク検出のため
の光源205a、205bおよびカメラ207a、20
7bとを具える。
【0115】第1のステージ201は、例えば第1の基
板73Dを位置決めする部分としての、第1の基板の平
面形状よりやや大きい平面形状を持つ凹部201aと、
この凹部201a内に配置してあり第1の基板73Dを
第1のステージ201に吸着する複数の吸着穴201b
と、アライメントマーク111を観察するためのアライ
メントマーク観察穴201cとを有する。各吸着穴20
1bは真空ポンプ205と接続されている。
板73Dを位置決めする部分としての、第1の基板の平
面形状よりやや大きい平面形状を持つ凹部201aと、
この凹部201a内に配置してあり第1の基板73Dを
第1のステージ201に吸着する複数の吸着穴201b
と、アライメントマーク111を観察するためのアライ
メントマーク観察穴201cとを有する。各吸着穴20
1bは真空ポンプ205と接続されている。
【0116】第2のステージ203は、例えば第2の基
板77Aを位置決めする部分としての、第2の基板の平
面形状よりやや大きい平面形状を持つ凹部203aと、
この凹部203a内に配置してあり第2の基板77Aを
第2のステージ203に吸着する複数の吸着穴203b
と、アライメントマーク113を観察するためのアライ
メントマーク観察穴203cとを有する。各吸着穴20
3bは真空ポンプ205に接続してある。なお、真空ポ
ンプ205による吸着動作を、第1のステージ201お
よび第2のステージ203それぞれで、独立に制御でき
るのが好ましい。
板77Aを位置決めする部分としての、第2の基板の平
面形状よりやや大きい平面形状を持つ凹部203aと、
この凹部203a内に配置してあり第2の基板77Aを
第2のステージ203に吸着する複数の吸着穴203b
と、アライメントマーク113を観察するためのアライ
メントマーク観察穴203cとを有する。各吸着穴20
3bは真空ポンプ205に接続してある。なお、真空ポ
ンプ205による吸着動作を、第1のステージ201お
よび第2のステージ203それぞれで、独立に制御でき
るのが好ましい。
【0117】光源205a、205bそれぞれは、第1
および第2の基板に光を照射するためのもので、第1お
よび第2ステージ201、203のアライメントマーク
観察穴201c、203cに対向する様に配置してあ
る。また、カメラ207a、207bそれぞれは、第1
および第2のステージ201、203のアライメントマ
ーク観察穴201c、203cに対向する様に、かつ、
光源205a、205bとは、第1および第2のステー
ジを挟んで反対位置になる様に配置してある。
および第2の基板に光を照射するためのもので、第1お
よび第2ステージ201、203のアライメントマーク
観察穴201c、203cに対向する様に配置してあ
る。また、カメラ207a、207bそれぞれは、第1
および第2のステージ201、203のアライメントマ
ーク観察穴201c、203cに対向する様に、かつ、
光源205a、205bとは、第1および第2のステー
ジを挟んで反対位置になる様に配置してある。
【0118】次に、この製造装置200を用いて、第1
および第2の基板73D、77Aを直接接合する手順に
ついて説明する。
および第2の基板73D、77Aを直接接合する手順に
ついて説明する。
【0119】第1の基板73Dおよび第2の基板77A
の洗浄活性化処理までの処理を、第1の実施の形態で説
明したと同様の手順で行う。
の洗浄活性化処理までの処理を、第1の実施の形態で説
明したと同様の手順で行う。
【0120】次に、第1の基板73Dの、第2の基板7
7Aと接合する予定面を上方にした状態で、第1の基板
73Dを第1のステージ201に置く。そして、真空ポ
ンプ205を動作させて、第1の基板73Dを第1のス
テージ201に吸着させる(図13(A))。
7Aと接合する予定面を上方にした状態で、第1の基板
73Dを第1のステージ201に置く。そして、真空ポ
ンプ205を動作させて、第1の基板73Dを第1のス
テージ201に吸着させる(図13(A))。
【0121】また、第2の基板77Aの、第2の基板7
3Dと接合する予定面を上方にした状態で、第2の基板
77Aを第2のステージ203に置く。そして、真空ポ
ンプ205を動作させて、第2の基板77Aを第2のス
テージ203に吸着させる(同じく図13(A))。
3Dと接合する予定面を上方にした状態で、第2の基板
77Aを第2のステージ203に置く。そして、真空ポ
ンプ205を動作させて、第2の基板77Aを第2のス
テージ203に吸着させる(同じく図13(A))。
【0122】基板をそれぞれ吸着し終えた第1および第
2のステージ201、203を、第1の基板73Dのア
ライメントマーク111と、第2の基板77Aのアライ
メントマーク113とが重なるように、水平方向に移動
する。両ステージ201、203の水平方向の移動は、
図示しないステージ移動装置で行う。また、アライメン
トマーク111および113が重なったか否かの検出
は、光源205a、205bからの光をアライメントマ
ーク観察穴201cおよび203cを通過させた状態と
しておいて、アライメントマーク111および113の
重なり具合をカメラ207aおよび207bで把握する
ことで行う。
2のステージ201、203を、第1の基板73Dのア
ライメントマーク111と、第2の基板77Aのアライ
メントマーク113とが重なるように、水平方向に移動
する。両ステージ201、203の水平方向の移動は、
図示しないステージ移動装置で行う。また、アライメン
トマーク111および113が重なったか否かの検出
は、光源205a、205bからの光をアライメントマ
ーク観察穴201cおよび203cを通過させた状態と
しておいて、アライメントマーク111および113の
重なり具合をカメラ207aおよび207bで把握する
ことで行う。
【0123】第1の基板73Dに形成してあるアライメ
ントマーク111と第2の基板77Aに形成してあるア
ライメントマーク113とが重なるようにこれら第1お
よび第2の基板の位置合わせが済んだら、次に、第1の
基板および第2の基板が密着するように、第1および第
2のステージ201および203を近づける(図13
(B))。これにより、両基板を接触させることができ
る。
ントマーク111と第2の基板77Aに形成してあるア
ライメントマーク113とが重なるようにこれら第1お
よび第2の基板の位置合わせが済んだら、次に、第1の
基板および第2の基板が密着するように、第1および第
2のステージ201および203を近づける(図13
(B))。これにより、両基板を接触させることができ
る。
【0124】その後は、第1の実施の形態で説明したと
同様な手順で、直接接合のための加熱処理を実施し、さ
らに、個々の光学装置への分離作業を行う。
同様な手順で、直接接合のための加熱処理を実施し、さ
らに、個々の光学装置への分離作業を行う。
【0125】この第6の実施の形態の製造方法によれ
ば、第1および第2の基板を位置合わせするに当たり、
アライメントマークを用いる。そのため、第1および第
2の基板の位置合わせを高精度に行うことができる。従
って、設計通りの光学装置を製造し易いという利点を得
ることができる。
ば、第1および第2の基板を位置合わせするに当たり、
アライメントマークを用いる。そのため、第1および第
2の基板の位置合わせを高精度に行うことができる。従
って、設計通りの光学装置を製造し易いという利点を得
ることができる。
【0126】
【実施例】以下、この発明の効果をより理解し易くする
ため、いくつかの実施例を説明する。
ため、いくつかの実施例を説明する。
【0127】1.第1実施例 第1の石英基板と第2の石英基板とを用意する。これら
基板を、製造方法の第1の実施の形態で説明した洗浄活
性化処理に従い洗浄活性化する。次に、これら基板を、
それぞれの一方の面同士で、製造方法の第1の実施の形
態で説明した手順で直接接合する。次に、この直接接合
した第1および第2の石英基板からなる構造体を、1辺
が4mmの四角形状のチップとなるように、ダイシング
ソーにより分離する。以下、このチップを第1実施例の
チップという。
基板を、製造方法の第1の実施の形態で説明した洗浄活
性化処理に従い洗浄活性化する。次に、これら基板を、
それぞれの一方の面同士で、製造方法の第1の実施の形
態で説明した手順で直接接合する。次に、この直接接合
した第1および第2の石英基板からなる構造体を、1辺
が4mmの四角形状のチップとなるように、ダイシング
ソーにより分離する。以下、このチップを第1実施例の
チップという。
【0128】一方、第1比較例として以下の実験をす
る。すなわち、第1の石英基板と第2の石英基板それぞ
れの一方の面同士を、紫外線硬化型接着剤により接着す
る。次に、この接着した第1および第2の石英基板から
なる構造体を、1辺が4mmの四角形状のチップとなる
ように、ダイシングソーにより分離する。以下、このチ
ップを比較例のチップという。
る。すなわち、第1の石英基板と第2の石英基板それぞ
れの一方の面同士を、紫外線硬化型接着剤により接着す
る。次に、この接着した第1および第2の石英基板から
なる構造体を、1辺が4mmの四角形状のチップとなる
ように、ダイシングソーにより分離する。以下、このチ
ップを比較例のチップという。
【0129】第1実施例のチップおよび第1比較例のチ
ップそれぞれ30個ずつの、第1の石英基板および第2
の石英基板間ギャップを、それぞれ測定する。ギャップ
測定は、レーザ顕微鏡により行う。
ップそれぞれ30個ずつの、第1の石英基板および第2
の石英基板間ギャップを、それぞれ測定する。ギャップ
測定は、レーザ顕微鏡により行う。
【0130】第1実施例のチップの上記ギャップは、レ
ーザ顕微鏡によっては測定不可能なほど小さいことが分
かった。一方、第1比較例の各チップの上記ギャップの
平均値は4.8μmであり、また、測定値バラツキは、
(最大値−最小値)×100/平均値で表して、53%
であることが分かった。
ーザ顕微鏡によっては測定不可能なほど小さいことが分
かった。一方、第1比較例の各チップの上記ギャップの
平均値は4.8μmであり、また、測定値バラツキは、
(最大値−最小値)×100/平均値で表して、53%
であることが分かった。
【0131】上記の第1実施例および第1比較例から分
かるように、この発明の光学装置および製造方法によれ
ば、第1の光部品および第2の光部品間のギャップを極
めて小さく(ギャップがない場合も含む)できることが
分かる。
かるように、この発明の光学装置および製造方法によれ
ば、第1の光部品および第2の光部品間のギャップを極
めて小さく(ギャップがない場合も含む)できることが
分かる。
【0132】2.第2実施例 第2実施例として、以下に説明する実験をする。先ず、
第1の石英基板として、当該基板の第1の面に、エッチ
ングにより、幅が200μmかつ深さが50μmの溝を
4mm間隔で形成した基板を用意する。第2の石英基板
として、溝を形成しない状態の石英基板を用意する。
第1の石英基板として、当該基板の第1の面に、エッチ
ングにより、幅が200μmかつ深さが50μmの溝を
4mm間隔で形成した基板を用意する。第2の石英基板
として、溝を形成しない状態の石英基板を用意する。
【0133】これら基板を、製造方法の第1の実施の形
態で説明した洗浄活性化処理に従い洗浄活性化する。次
に、第1の石英基板の溝形成面が第2の基板に対向する
ように、これら基板を密着させ、そして、製造方法の第
1の実施の形態で説明した手順で直接接合する。次に、
この直接接合した第1および第2の石英基板からなる構
造体を、1辺が4mmの四角形状のチップとなるよう
に、ダイシングソーにより分離する。以下、このチップ
を第2実施例のチップという。なお、分離の際のダイシ
ング位置は、第1の基板に設けてある溝と溝との中間と
する。
態で説明した洗浄活性化処理に従い洗浄活性化する。次
に、第1の石英基板の溝形成面が第2の基板に対向する
ように、これら基板を密着させ、そして、製造方法の第
1の実施の形態で説明した手順で直接接合する。次に、
この直接接合した第1および第2の石英基板からなる構
造体を、1辺が4mmの四角形状のチップとなるよう
に、ダイシングソーにより分離する。以下、このチップ
を第2実施例のチップという。なお、分離の際のダイシ
ング位置は、第1の基板に設けてある溝と溝との中間と
する。
【0134】ダイシングを終えた後、第2実施例のチッ
プのとれ個数を数える。ここでとれ個数とは、第1の石
英基板と第2の石英基板とが剥がれなかったチップおよ
び剥がれなかったとしても両基板間に気泡が存在しない
と認められるチップの合計個数nである。次に、直接接
合した第1および第2の石英基板からなる構造体から1
辺が4mmのチップを理論的にとれる個数をNとしたと
き、このNと上記のとれ個数nとから、100×(上記
とれ個数n)/(理論的なとれ個数N)で与えられると
れ個数百分率を算出する。上記実験を3セット分実施し
て、上記とれ個数百分率の平均値を算出する。
プのとれ個数を数える。ここでとれ個数とは、第1の石
英基板と第2の石英基板とが剥がれなかったチップおよ
び剥がれなかったとしても両基板間に気泡が存在しない
と認められるチップの合計個数nである。次に、直接接
合した第1および第2の石英基板からなる構造体から1
辺が4mmのチップを理論的にとれる個数をNとしたと
き、このNと上記のとれ個数nとから、100×(上記
とれ個数n)/(理論的なとれ個数N)で与えられると
れ個数百分率を算出する。上記実験を3セット分実施し
て、上記とれ個数百分率の平均値を算出する。
【0135】一方、第2比較例として、第1の石英基板
に溝を形成しないこと以外は、第2実施例と同様な手順
でとれ個数百分率の平均値を算出する。
に溝を形成しないこと以外は、第2実施例と同様な手順
でとれ個数百分率の平均値を算出する。
【0136】図14は、第2実施例および第2比較例の
結果を比較する図である。第2実施例のとれ個数百分率
の平均値は96%であり、第2比較例のとれ個数百分率
の平均値は82%である。実施例の方法が比較例に比べ
て14%もとれ個数率が向上する。この結果から分かる
ように、基板間から気体を排除する溝を設けると、チッ
プとれ率が向上することが理解できる。
結果を比較する図である。第2実施例のとれ個数百分率
の平均値は96%であり、第2比較例のとれ個数百分率
の平均値は82%である。実施例の方法が比較例に比べ
て14%もとれ個数率が向上する。この結果から分かる
ように、基板間から気体を排除する溝を設けると、チッ
プとれ率が向上することが理解できる。
【0137】上述においては、この発明のいくつかの実
施の形態およびいくつかの実施例について説明した。し
かし、この出願の発明は上述した実施の形態および実施
例に何ら限定されるものではなく、多くの変形または変
更を加えることができる。
施の形態およびいくつかの実施例について説明した。し
かし、この出願の発明は上述した実施の形態および実施
例に何ら限定されるものではなく、多くの変形または変
更を加えることができる。
【0138】例えば、上述の説明では第1および第2の
基板それぞれを合成石英基板で構成する例を説明した
が、第1および第2の基板の構成材料はこの例に限られ
ない。光学装置で扱う波長光を実用上問題なく透過で
き、かつ、固定箇所同士の直接接合が可能な材料であれ
ば、他の任意の材料を用いることができる。たとえば、
シリコン基板や表面に酸化膜を形成したシリコン基板な
どでも良い。
基板それぞれを合成石英基板で構成する例を説明した
が、第1および第2の基板の構成材料はこの例に限られ
ない。光学装置で扱う波長光を実用上問題なく透過で
き、かつ、固定箇所同士の直接接合が可能な材料であれ
ば、他の任意の材料を用いることができる。たとえば、
シリコン基板や表面に酸化膜を形成したシリコン基板な
どでも良い。
【0139】また、製造装置100、200の構成はあ
くまで一例であり、この発明はこれら装置に何ら限定さ
れない。
くまで一例であり、この発明はこれら装置に何ら限定さ
れない。
【0140】
【発明の効果】上述した説明から明らかなように、この
出願の光学装置の発明によれば、第1の光部品と第2の
光部品とを積層かつ固定した構造を含む光学装置におい
て、第1およ第2の光部品の固定箇所同士を直接接合す
ることにより、これら基板の固定を行ってあることを特
徴とする。
出願の光学装置の発明によれば、第1の光部品と第2の
光部品とを積層かつ固定した構造を含む光学装置におい
て、第1およ第2の光部品の固定箇所同士を直接接合す
ることにより、これら基板の固定を行ってあることを特
徴とする。
【0141】そのため、接着剤を用いて第1および第2
の光部品を接続する場合に比べて、平行度や位置精度を
確保し易いので、信頼性に富む光学装置を実現し易い。
の光部品を接続する場合に比べて、平行度や位置精度を
確保し易いので、信頼性に富む光学装置を実現し易い。
【0142】また、この出願の光学装置の製造方法の発
明によれば、所定の第1の基板および第2の基板を位置
決めする工程と、位置決めの済んだ第1および第2の基
板の固定箇所同士を直接接合する工程と、この直接接合
の済んだ試料を、個々の光学装置に分離する工程とを含
む。そのため、第1の光部品および第2の光部品を直接
接合した構造を有する光学装置を、量産性良く製造する
ことができる。
明によれば、所定の第1の基板および第2の基板を位置
決めする工程と、位置決めの済んだ第1および第2の基
板の固定箇所同士を直接接合する工程と、この直接接合
の済んだ試料を、個々の光学装置に分離する工程とを含
む。そのため、第1の光部品および第2の光部品を直接
接合した構造を有する光学装置を、量産性良く製造する
ことができる。
【図1】光学装置の実施の形態の説明図である。
【図2】光学装置の他の実施の形態の説明図である。
【図3】製造方法の第1の実施の形態を説明する図であ
る。
る。
【図4】製造方法の第1の実施の形態を説明する図3に
続く図である。
続く図である。
【図5】製造方法の第2の実施の形態の主要部を説明す
る図である。
る図である。
【図6】製造方法の第3の実施の形態の主要部を説明す
る図である。
る図である。
【図7】製造方法の第4の実施の形態の主要部を説明す
る図である。
る図である。
【図8】製造方法の第5の実施の形態を説明する図であ
る。
る。
【図9】製造方法の第5の実施の形態を説明する図8に
続く図である。
続く図である。
【図10】製造方法の第5の実施の形態を説明する図9
に続く図である。
に続く図である。
【図11】製造方法の第6の実施の形態を説明する図で
ある。
ある。
【図12】製造方法の第6の実施の形態を説明する図1
1に続く図である。
1に続く図である。
【図13】製造方法の第6の実施の形態を説明する図1
2に続く図である。
2に続く図である。
【図14】第2実施例の結果を説明する図である。
【図15】CGH素子の説明図である。
【図16】従来技術および課題の説明図である。
31、41、51:光学装置 33、43、53:第1の光学部品 35、45、55:第2の光学部品 43a:凹部 45a:任意の素子 60:他の実施の形態の光学部品 61:第1の光学部品 61a:基板 61b:第1のCGH素子 61c:薄膜 61d:第2のCGH素子 61e:第3のCGH素子 63:第2の光学部品 63a:基板 63b:第1のCGH素子 63c:第2のCGH素子 63d:波長フィルタ 63e:薄膜 65:第3の光学部品 65a:第1の光ファイバ 65b:第2の光ファイバ 65c:第1の保持部材 65d:第2の保持部材 67:第1〜第3の光部品を積層した部分 69a:受信用フォトダイオード 69b:レーザダイオード 71:第1の光部品 73、73A、73B、73C、73D:第1の基板 75:第2の光部品 77、77A:第2の基板 81:洗浄活性化液を入れた容器 83:加熱炉 91:溝 93:溝(連結溝) 95:薄膜 97:凹部 100:製造装置 101:第1のステージ 103:第2のステージ 101a、103a:凹部 101b、103b:吸着穴 105、107:真空ポンプ 109:コントローラ 111:第1のアライメントマーク 113:第2のアライメントマーク 200:製造装置 201:第1のステージ 203:第2のステージ 201a、203a:凹部 201b、203b:吸着穴 201c、203c:アライメントマーク観察穴 205a、205b:光源 207a、207b:カメラ
Claims (13)
- 【請求項1】 第1の光部品と第2の光部品とを積層か
つ固定した構造を含む光学装置において、 前記固定を、前記第1および第2の光部品の固定箇所同
士を直接接合することにより行ってあることを特徴とす
る光学装置。 - 【請求項2】 第1の光部品と第2の光部品とを積層か
つ固定した構造を含む光学装置において、 前記第1および第2の光部品のいずれか一方の前記固定
箇所に、薄膜を具え、 前記固定を、前記第1および第2の光部品のうちの前記
薄膜を具えていない光部品と前記薄膜とを直接接合する
ことにより行ってあることを特徴とする光学装置。 - 【請求項3】 第1の光部品と第2の光部品とを積層か
つ固定した構造を含む光学装置において、 前記第1および第2の光部品の双方の前記固定箇所に、
薄膜を具え、 前記固定を、前記薄膜同士を直接接合することにより行
ってあることを特徴とする光学装置。 - 【請求項4】 請求項2または3に記載の光学装置にお
いて、 前記薄膜は、前記第1の光部品と前記第2の光部品との
間の前記固定箇所以外の部分に、所定の隙間を生じさせ
るための薄膜であることを特徴とする光学装置。 - 【請求項5】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の光
学装置において、 前記第1の光部品および第2の光部品のうちの少なくと
も一方は、計算機ホログラム素子を含む光部品であるこ
とを特徴とする光学装置。 - 【請求項6】 第1の光部品と第2の光部品とを積層か
つ固定した構造を含む光学装置を作製するための、前記
第1の光部品が多数形成された第1の基板と、前記第2
の光部品が多数形成された第2の基板とを、前記第1の
光部品および第2の光部品が1つずつ対向するように、
かつ、これら光部品の前記固定箇所同士が接触するよう
に位置決めする工程と、 前記位置決めの済んだ試料の前記固定箇所同士を直接接
合する工程と、 該直接接合の済んだ試料を、個々の光学装置に分離する
工程とを含むことを特徴とする光学装置の製造方法。 - 【請求項7】 請求項6に記載の光学装置の製造方法に
おいて、前記位置決めする工程の前に、前記第1の基板
および第2の基板それぞれを洗浄活性化する工程を含
み、前記直接接合する工程は、前記固定箇所同士を接触
させた第1および第2の基板を加熱する処理を含み、そ
して、前記分離する工程はダイシングソーにより前記分
離を行う工程であることを特徴とする光学装置の製造方
法。 - 【請求項8】 請求項6に記載の光学装置の製造方法に
おいて、前記位置決めする工程の前に、前記第1および
第2の基板の少なくとも一方の基板の、他方の基板と対
向する面に、前記第1および第2の基板を積層させる際
に両基板間に残存しようとする気体をこれら基板間から
排除するための溝を、少なくとも1つ形成する工程を含
むことを特徴とする光学装置の製造方法。 - 【請求項9】 請求項8に記載の光学装置の製造方法に
おいて、前記溝を、エッチングまたはダイシングにより
形成することを特徴とする光学装置の製造方法。 - 【請求項10】 請求項8に記載の光学装置の製造方法
において、前記溝を形成する工程は、前記第1の基板お
よび第2の基板の少なくとも一方の、他方の基板と対向
する面に、薄膜からなるストライプ状の凸部を多数並置
形成し、これら凸部間に生じる凹部を前記溝とする工程
であることを特徴とする光学装置の製造方法。 - 【請求項11】 請求項6に記載の光学装置の製造方法
において、 前記第1および第2の基板を接触させる際は、前記第1
および第2の基板の少なくとも一方をたわませて前記固
定箇所の一部同士を接触させ、その後、両基板間に残存
しようとする気体を排除しながら徐々に前記固定箇所全
部を接触させること を特徴とする光学装置の製造方法。 - 【請求項12】 請求項6に記載の光学装置の製造方法
において、 前記第1の基板に前記第1の光部品に対して所定の位置
関係を持つ第1のアライメントマークを形成し、 前記第2の基板に前記第2の光部品に対して所定の位置
関係を持つ第2のアライメントマークを形成し、 前記第1および第2の基板を位置決めする工程では、こ
れら第1および第2のアライメントマークを用いて前記
位置決めを行うことを特徴とする光学装置の製造方法。 - 【請求項13】 請求項6に記載の光学装置の製造方法
において、 前記第1の光部品および第2の光部品のうちの少なくと
も一方は、計算機ホログラム素子を含む光部品であるこ
とを特徴とする光学装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11157727A JP2000347082A (ja) | 1999-06-04 | 1999-06-04 | 光学装置およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11157727A JP2000347082A (ja) | 1999-06-04 | 1999-06-04 | 光学装置およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000347082A true JP2000347082A (ja) | 2000-12-15 |
Family
ID=15656053
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11157727A Withdrawn JP2000347082A (ja) | 1999-06-04 | 1999-06-04 | 光学装置およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000347082A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002116363A (ja) * | 2000-06-30 | 2002-04-19 | Hoya Corp | 光学素子の位置決め方法及び光学素子の位置決め部材並びに光学ユニット及びその製造方法 |
JP2008257132A (ja) * | 2007-04-09 | 2008-10-23 | Hoya Corp | フォトマスクブランク用基板及びその製造方法、フォトマスクブランク、並びにフォトマスク |
-
1999
- 1999-06-04 JP JP11157727A patent/JP2000347082A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002116363A (ja) * | 2000-06-30 | 2002-04-19 | Hoya Corp | 光学素子の位置決め方法及び光学素子の位置決め部材並びに光学ユニット及びその製造方法 |
JP2008257132A (ja) * | 2007-04-09 | 2008-10-23 | Hoya Corp | フォトマスクブランク用基板及びその製造方法、フォトマスクブランク、並びにフォトマスク |
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