JP2000345331A - 光記録媒体作製用スパッタ装置 - Google Patents

光記録媒体作製用スパッタ装置

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JP2000345331A
JP2000345331A JP11154712A JP15471299A JP2000345331A JP 2000345331 A JP2000345331 A JP 2000345331A JP 11154712 A JP11154712 A JP 11154712A JP 15471299 A JP15471299 A JP 15471299A JP 2000345331 A JP2000345331 A JP 2000345331A
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渉 大谷
Masaru Magai
勝 真貝
Yuji Miura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スパッタ成膜によって生じるディスク基板の変
形を低減させ、かつ安定した基板搬送を行う。 【解決手段】ディスク基板13に成膜するときは基板ホ
ルダ10の可動部22の接触面をディスク基板13の裏
面に接触させてディスク基板13の情報記録領域全面を
固定部21の接触面と可動部22の接触面で密着保持す
る。ディスク基板13を着脱するときは可動部22の接
触面を固定部21の嵌合穴24に沿って移動しディスク
基板13の裏面から離す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、CD−ROM,
CD−R,CD−RW,DVD等の光情報記録媒体を作
製するスパッタ装置、特にスパッタ成膜中に被成膜基板
を保持する基板ホルダの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばCD−ROMやDVD等の光情報
記録媒体を作製するときは、基板に反射層と記録層と誘
電体層あるいは保護層をスパッタ装置により成膜してい
る。スパッタ装置による成膜は、真空中でアルゴンプラ
ズマ等を発生させ、そのプラズマ中のイオンによってタ
ーゲット表面をたたき、対向する基板に膜を堆積させる
方法である。このためスパッタ成膜時の熱の発生は避け
ることができない。一般的に光情報記録媒体は基板にポ
リカーボネイト等の高分子材料が用いられているため、
成膜室内の温度上昇は基板の変形を引き起こす要因とな
る。特に、連続高速成膜を行う場合や厚肉成膜を行う場
合、あるいは同一基板に2層以上の成膜を繰り返し行う
場合等において基板の変形は大きな問題となる。また、
DVDに用いられる0.6mmの薄肉基板を用いる場合
には基板の変形は特に重大な問題となる。
【0003】この問題を解決するため、例えば特開平1
0−81964号公報に示された光情報記録媒体用の基
板ホルダは、図7の断面図に示すように、ディスク基板
13を保持する基板ホルダ31の外周部32を内周部3
3より高くし、ディスク基板13を円錐状に保持して、
ディスク基板13がスパッタにより反る方向と逆方向に
歪ませてスパッタを行い、スパッタ終了時に、スパッタ
成膜の応力によりディスク基板13の歪を低減するよう
にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】例えばDVDの作製に
おいては、一般に0.6mmのディスク基板にスパッタ
成膜した後、0.6mmのブランク基板を貼り合わせる
方法が採られる。この貼り合わせ工程においては円周方
向の反りを矯正することが困難であることから、スパッ
タ成膜において極力円周方向の反りを低く抑えておくこ
とが必要である。しかしながら特開平10−81964
号公報に示されたスパッタホルダはディスク基板の半径
方向の反りは低減できるが、ディスク基板の円周方向に
ついての基板機械特性に関しては、何ら対策がなされて
いるものではなく、総合的に見るとスパッタ成膜による
基板変形に関わる対策としては不十分である。
【0005】また、ディスク基板に薄膜を成膜するとき
に、ディスク基板の薄膜成膜部分の裏面の少なくとも一
部分を、基板ホルダと密着させて成膜する方法もある。
この方法はスパッタ成膜による基板変形に関してきわめ
て有効な方法であり、ディスク基板の半径方向の反りに
加え、円周方向の反りを低減させることもできる。
【0006】しかしながら、この方法においては、スパ
ッタ成膜後にスパッタ成膜装置からディスク基板を取り
出す際に、ディスク基板が基板ホルダに真空吸着した状
態になっているため、ディスク基板を基板ホルダから取
り出すことが容易でなく、搬送系側でディスク基板を基
板ホルダから引き剥がすことができたとしても、ディス
ク基板裏面への傷等が生じるという問題があり、光ディ
スクを作製するときの歩留まりを低下させるとともに基
板搬送プロセスの高速化を図る上でも重大な障害とな
る。
【0007】この解決策として基板ホルダにあらかじめ
溝を設けておく等の方法も取られているが、基板真空吸
着を解除するための手段としては十分なものではなく、
ディスク基板搬送の安定性の面で問題が残る。また、デ
ィスク基板裏面と密着する面に溝を形成することは、基
板変形にも悪影響を与えることとなり、十分な基板変形
低減の効果を得ることが難しい。
【0008】この発明はかかる短所を改善し、スパッタ
成膜によって生じるディスク基板の変形を低減させ、か
つ安定した基板搬送が行える光記録媒体用スパッタ装置
を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る光記録媒
体作製用スパッタ装置は、ディスク基板を保持する基板
ホルダは固定部と可動部を有し、可動部は保持するディ
スク基板と接触する一定面積の接触面を有し、固定部の
嵌合穴に沿って保持するディスク基板のディスク面に対
して直交する方向に移動し、ディスク基板に成膜すると
きは可動部の接触面をディスク基板の裏面に接触させて
ディスク基板の情報記録領域全面を固定部の接触面と可
動部の接触面で密着保持し、ディスク基板を着脱すると
きは可動部の接触面を固定部の嵌合穴に沿って移動しデ
ィスク基板の裏面から離すことを特徴とする。
【0010】上記固定部の嵌合穴に導通するガス導入口
を設け、可動部の接触面をディスク基板の裏面から離す
ときに、ガス導入口が固定部の嵌合穴に開口する位置ま
で可動部を移動すると良い。
【0011】また、上記可動部と固定部の接触面の少な
くとも一方の面に潤滑処理を施したり、可動部と固定部
の接触面の少なくとも一方の面を潤滑性を有する材料で
形成すると良い。
【0012】さらに、可動部と固定部のディスク基板と
の接触面を潤滑性を有する材料で形成することが望まし
い。
【0013】また、可動部と固定部を潤滑性を有する材
料で形成しても良い。
【0014】
【発明の実施の形態】この発明のスパッタ装置は基板搬
入・排出室と複数の成膜室が一順するように連続して設
けられ、基板搬入・排出室と各成膜室に光ディスクの基
板を搬送する基板ホルダを保持した伸縮自在のアーム
が、一順する基板搬入・排出室と複数の成膜室の中心に
設けられた回転軸に取り付けられている。
【0015】基板ホルダは固定部と複数の可動部を有す
る。可動部は固定部の中心から一定半径の位置に等間隔
で配置された一定大きさの円柱状からなり、下端部にエ
アーシリンダ等の駆動部が連結され、固定部に設けられ
た穴に沿って移動する。固定部にはディスク基板を保持
する面の外周部に外周マスクを吸着する複数の磁石を有
し、中心部に内周マスクを吸着する磁石を有する。この
固定部の可動部を嵌合している穴の上端部はガス導入路
に連通している。この基板ホルダは、外周マスクと内周
マスクによりディスク基板を保持して、基板搬入・排出
室と各成膜室の装着部に装着される。
【0016】このスパッタ装置の基板搬入・排出室にデ
ィスク基板が搬入されると、基板搬入・排出室に装着さ
れた基板ホルダで搬入されたディスク基板を保持する。
このディスク基板を保持するときに、基板ホルダの駆動
部により可動部を後退させ、可動部の先端表面がガス導
入路より外れてガス導入路が固定部の穴に開口する位置
まで後退させた状態で固定部の表面にディスク基板を接
触させて保持する。この状態でアームを一定距離だけ後
退してから回転軸を一定角度回動してディスク基板を保
持した基板ホルダを第1の成膜室に装着する。そして基
板ホルダの駆動部により可動部を前進させ、可動部の先
端表面を固定部の表面と一致させ、固定部の表面と可動
部の先端表面にディスク基板の情報記録領域の全面を接
触させて保持する。この状態で第1の成膜室でディスク
基板の表面に成膜する。第1の成膜室で成膜したディス
ク基板は基板ホルダの固定部の表面と可動部の先端表面
で情報記録領域の全面を接触させて保持した状態で第2
の成膜室に送られ成膜される。このディスク基板の搬送
と成膜を最後の成膜室まで繰返してディスク基板の表面
に多層膜を形成する。最後の成膜室で成膜されたディス
ク基板は基板ホルダの固定部の表面と可動部の先端表面
で情報記録領域の全面を接触させて保持した状態で基板
搬入・排出室に搬送する。ディスク基板を基板搬入・排
出室に搬送したら基板ホルダの駆動部により可動部を後
退させ、可動部の先端表面がガス導入路より外れてガス
導入路が開口する位置まで後退させる。この状態で外部
搬送用ホルダによりディスク基板を保持してガス導入路
からベントガスを導入して多層膜が形成されたディスク
基板を基板ホルダから取外し、外部搬送用ホルダにより
外部に排出して搬送する。
【0017】
【実施例】図1はこの発明の一実施例の多層成膜用スパ
ッタ装置の概要を示す上面図である。図に示すように、
スパッタ装置1は基板搬入・排出室2と第1成膜室3と
第2成膜室4と第3成膜室5と第4成膜室6と第5成膜
室7と第6成膜室8と第7成膜室9が一順するように連
続して設けられ、基板搬入・排出室2と第1成膜室3〜
第7成膜室9に光ディスクの基板を搬送する基板ホルダ
10を保持した伸縮自在のアーム11が、一順する基板
搬入・排出室2と第1成膜室3〜第7成膜室9の中心に
設けられた回転軸12に取り付けられている。
【0018】基板ホルダ10は例えば銅等の熱伝導の良
好な金属材料からなり、図2の上面図に示すように、固
定部21と複数の可動部22を有する。可動部22は、
図3のA−A断面図に示すように、固定部21の中心か
ら一定半径例えば半径40mmの位置に等間隔で配置さ
れた一定大きさ例えば直径が20mmの円柱状からな
り、下端部にエアーシリンダ等の駆動部23が連結さ
れ、固定部21に設けられた穴24に沿って移動する。
この可動部22と固定部21の接触面の少なくとも一方
の面には、例えばフッ化黒鉛(CF)nやフッ素樹脂
(PTFE,PFA,FEP)の撥水性粉末を用いた複
合メッキ、あるいはフルオロアルキル基を有するクロロ
シラン系化学吸着剤を用いた処理等の撥水処理により潤
滑処理が施されている。
【0019】固定部21には、図4のB−B断面図に示
すように、ディスク基板13を保持する面の外周部に外
周マスク14を吸着する複数の磁石25を有し、中心部
に内周マスク15を吸着する磁石26を有する。内周マ
スク15を吸着する磁石26の外周部にはスタックリン
グ16を避ける溝27が設けられている。この固定部2
1の可動部22を嵌合している穴24の上端部は、図3
に示すように、ガス導入路28に連通している。この基
板ホルダ10は、外周マスク14と内周マスク15によ
りディスク基板13を保持して、図4に示すように、基
板搬入・排出室2と第1成膜室3〜第7成膜室9の筐体
17の装着部にOリング18を介して装着される。基板
搬入・排出室2には外周部と中心に外周マスク14と内
周マスク15を吸着する磁石19を有する外部搬送用ホ
ルダ20を有し、外部搬送用ホルダ20によりディスク
基板13を保持してスパッタ装置1に搬入し、成膜した
ディスク基板13をスパッタ装置1から排出する。
【0020】上記のように構成されたスパッタ装置1の
基板搬入・排出室2にディスク基板13が搬入される
と、基板搬入・排出室2の筐体17に装着された基板ホ
ルダ10で搬入されたディスク基板13を保持する。こ
のディスク基板13を保持するときに、基板ホルダ10
の駆動部23により可動部22を後退させ、図5に示す
ように、可動部22の先端表面がガス導入路28より外
れてガス導入路28が穴24に開口する位置まで後退さ
せた状態で固定部21の表面にディスク基板13を接触
させて保持する。この状態でアーム11を一定距離だけ
後退してから回転軸12を一定角度回動してディスク基
板13を保持した基板ホルダ10を第1成膜室3に装着
する。そして基板ホルダ10の駆動部23により可動部
22を前進させ、図3に示すように可動部22の先端表
面を固定部21の表面と一致させ、固定部21の表面と
可動部22の先端表面にディスク基板13の情報記録領
域の全面を接触させて保持する。この状態で第1成膜室
3でディスク基板13の表面に成膜する。第1成膜室3
で成膜したディスク基板13は基板ホルダ10の固定部
21の表面と可動部22の先端表面で情報記録領域の全
面を接触させて保持した状態で第2成膜室4に送られ成
膜される。このディスク基板13の搬送と成膜を第7成
膜室9まで繰返してディスク基板13の表面に多層膜を
形成する。第7成膜室9で成膜されたディスク基板13
は基板ホルダ10の固定部21の表面と可動部22の先
端表面で情報記録領域の全面を接触させて保持した状態
で基板搬入・排出室2に搬送する。ディスク基板13を
基板搬入・排出室2に搬送したら基板ホルダ10の駆動
部23により可動部22を後退させ、図5に示すよう
に、可動部22の先端表面がガス導入路28より外れて
ガス導入路28が開口する位置まで後退させる。この状
態で外部搬送用ホルダ20によりディスク基板13を保
持してガス導入路28からベントガスを導入して多層膜
が形成されたディスク基板13を基板ホルダ10から取
外し、外部搬送用ホルダ20により外部に排出して搬送
する。
【0021】このように、基板ホルダ10により例えば
DVDメディア用の厚さが0.6mmのポリカーボネイ
トのディスク基板13の情報記録領域の全面を保持した
状態で第1成膜室3〜第7成膜室9により誘電体層とし
てZnS・SiO2、記録層としてAgInSbTe、
反射層としてAlを用い、誘電体層と記録層と誘電体層
と反射層の順に積層成膜して、全体の膜厚が400nm
の多層膜を形成した結果、従来と比べてスパッタ成膜に
よって引き起こされるディスク基板13の変形を飛躍的
に低減できた。また、基板搬入・搬出室2からディスク
基板13を排出するときに真空吸着による問題も全く発
生せず、ディスク基板13に疵等を付けずに基板ホルダ
10から取り外すことができ、安定して排出することが
できた。
【0022】また、基板ホルダ10の可動部22と固定
部21の接触面の少なくとも一方の面に、例えばフッ化
黒鉛(CF)nやフッ素樹脂(PTFE,PFA,FE
P)の撥水性粉末を用いた複合メッキ、あるいはフルオ
ロアルキル基を有するクロロシラン系化学吸着剤を用い
た処理等の撥水処理により潤滑処理が施されているか
ら、可動部22を安定して繰返し移動することができ、
基板ホルダ10の耐久性を高めることができた。
【0023】上記実施例は基板ホルダ10に、固定部2
1の中心から一定半径の位置に等間隔で配置された複数
の可動部22を設けた場合について説明たが、図6の上
面図に示すように、内外径が一定大きさ例えば内径が4
0mm、外径が119mmを有する円筒状の可動部22
を設けても上記実施例と同様な作用を奏することができ
る。
【0024】上記各実施例は基板ホルダ10の可動部2
2を前後退する駆動部23にエアーシリンダを使用した
場合について説明したが、油圧シリンダやリニアモータ
等を使用しても良い。
【0025】また、上記各実施例は第1成膜室3から第
7成膜室9まで基板ホルダ10の可動部22を前進させ
た状態でディスク基板13を保持した場合について説明
したが、第1成膜室3から第7成膜室9の各成膜室で成
膜時だけ可動部22を前進させても良い。この場合、第
1成膜室3から第7成膜室9の各成膜室で成膜終了後の
可動部22を後退した空き時間にガス導入口28から冷
却ガスを導入することにより、多層成膜途中のディスク
基板13を冷却することができ、ディスク基板13の変
形をより低減することができる。
【0026】また、上記実施例は基板ホルダ10の可動
部22と固定部21の接触面の少なくとも一方の面に潤
滑処理を施した場合について説明したが、可動部22と
固定部21の接触面の少なくとも一方の面をフッ素樹脂
(PTFE)やポリアセタールに代表される潤滑性を有
する材料で形成したり、可動部22と固定部21を潤滑
性を有するフッ素樹脂(PTFE)やポリアセタール等
の潤滑性を有する材料で形成しても良い。
【0027】さらに、基板ホルダ10の可動部22と固
定部21のディスク基板13と接触する面に潤滑処理を
施したり、可動部22と固定部21を潤滑性を有するフ
ッ素樹脂(PTFE)やポリアセタール等の潤滑性を有
する材料で形成することにより、ディスク基板13が基
板ホルダ10に接触することにより生じる疵を飛躍的に
低減することができる。
【0028】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、ディス
ク基板に成膜するときは基板ホルダの可動部の接触面を
ディスク基板の裏面に接触させてディスク基板の情報記
録領域全面を固定部の接触面と可動部の接触面で密着保
持するようにしたから、成膜により生じるディスク基板
の変形を大幅に低減することができる。
【0029】また、ディスク基板を着脱するときは可動
部の接触面を固定部の嵌合穴に沿って移動しディスク基
板の裏面から離すことにより、ディスク基板を基板ホル
ダに容易に着脱することができ、良質な光情報記録媒体
を安定して作製することができる。
【0030】さらに、基板ホルダの固定部の嵌合穴に導
通するガス導入口を設け、可動部の接触面をディスク基
板の裏面から離すときに、ガス導入口が固定部の嵌合穴
に開口する位置まで可動部を移動するから、ディスク基
板に成膜した後に冷却ガスを導入してディスク基板を冷
却したり、基板ホルダからディスク基板を取り外すとき
にガス導入口からガスを導入して基板ホルダに対するデ
ィスク基板の真空吸着を解消することができ、光情報記
録媒体を安定して作製することができる。
【0031】また、可動部と固定部の接触面の少なくと
も一方の面に潤滑処理を施したり、可動部と固定部の接
触面の少なくとも一方の面を潤滑性を有する材料で形成
することにより、可動部を安定して繰返し移動すること
ができ、基板ホルダの耐久性を高めることができる。
【0032】さらに、基板ホルダの可動部と固定部のデ
ィスク基板との接触面に潤滑処理を施したり、可動部と
固定部のディスク基板との接触面を潤滑性を有する材料
で形成することにより、ディスク基板が基板ホルダに接
触することにより生じる疵を飛躍的に低減することがで
きる。
【0033】また、基板ホルダの可動部と固定部を潤滑
性を有する材料で形成することにより、基板ホルダの耐
久性を高めるとともにディスク基板が基板ホルダに接触
することにより生じる疵を飛躍的に低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の多層成膜用スパッタ装置の
概要を示す上面図である。
【図2】基板ホルダの上面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】図2のB−B断面図である。
【図5】基板ホルダの可動部が移動した状態を示す断面
図である。
【図6】他の実施例の基板ホルダの上面図である。
【図7】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1;スパッタ装置、2;基板搬入・排出室、3;第1成
膜室、4;第2成膜室、5;第3成膜室、6;第4成膜
室、7;第5成膜室 8;第6成膜室、9;第7成膜室、10;基板ホルダ、
11;アーム 12;回転軸、21;固定部、22;可動部、23;駆
動部、28;ガス導入路。
フロントページの続き (72)発明者 大谷 渉 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 真貝 勝 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 三浦 裕司 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 4K029 BD00 DA06 JA01 JA02 JA05 5D121 AA01 EE03 EE19

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク基板に成膜して光情報記録媒体
    を作製する光記録媒体作製用スパッタ装置において、 ディスク基板を保持する基板ホルダは固定部と可動部を
    有し、可動部は保持するディスク基板と接触する一定面
    積の接触面を有し、固定部の嵌合穴に沿って保持するデ
    ィスク基板のディスク面に対して直交する方向に移動
    し、ディスク基板に成膜するときは可動部の接触面をデ
    ィスク基板の裏面に接触させてディスク基板の情報記録
    領域全面を固定部の接触面と可動部の接触面で密着保持
    し、ディスク基板を着脱するときは可動部の接触面を固
    定部の嵌合穴に沿って移動しディスク基板の裏面から離
    すことを特徴とする光情報記録媒体作製用スパッタ装
    置。
  2. 【請求項2】 上記固定部の嵌合穴に導通するガス導入
    口を設け、可動部の接触面をディスク基板の裏面から離
    すときに、ガス導入口が固定部の嵌合穴に開口する位置
    まで可動部を移動する請求項1記載の光情報記録媒体作
    製用スパッタ装置。
  3. 【請求項3】 上記可動部と固定部の接触面の少なくと
    も一方の面に潤滑処理を施した請求項1又は2記載の光
    情報記録媒体作製用スパッタ装置。
  4. 【請求項4】 上記可動部と固定部の接触面の少なくと
    も一方の面を潤滑性を有する材料で形成した請求項1又
    は2記載の光情報記録媒体作製用スパッタ装置。
  5. 【請求項5】 上記可動部と固定部のディスク基板との
    接触面に潤滑処理を施した請求項1又は2記載の光情報
    記録媒体作製用スパッタ装置。
  6. 【請求項6】 上記可動部と固定部のディスク基板との
    接触面を潤滑性を有する材料で形成した請求項1又は2
    記載の光情報記録媒体作製用スパッタ装置。
  7. 【請求項7】 上記可動部と固定部を潤滑性を有する材
    料で形成した請求項1又は2記載の光情報記録媒体作製
    用スパッタ装置。
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