JP2000342333A

JP2000342333A - ヘアカット練習用具

Info

Publication number: JP2000342333A
Application number: JP11154920A
Authority: JP
Inventors: Yoshiaki Yamano; 凱章山野
Original assignee: YAMANO KK
Current assignee: YAMANO KK
Priority date: 1999-06-02
Filing date: 1999-06-02
Publication date: 2000-12-12

Abstract

(57)【要約】【課題】練習経費を節減し、特に特定部位の繰り返し
練習を行い易くして効率良く技能を修得することが可能
なものとする。【解決手段】頭髪のない原寸大の人頭模型本体１と、
基材５に毛髪６を植設してなる毛髪体２とを有し、この
毛髪体の基材を人頭模型本体に対して着脱自在とする。
特に、毛髪体を、人頭模型本体の頭髪部１ａを部分的に
覆うものとし、植毛面積の互いに異なる複数種類のもの
相互間で取り替え可能とする。さらに、毛髪体を、複数
のものが組をなして全体として人頭模型本体の頭髪部を
全体的に覆うものとする。これに加えて、毛髪体を、人
頭模型本体の任意の位置に抜き差し自在なピン３により
人頭模型本体に固定されるものとする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、美容師や理容師の
養成におけるヘアカット技能修得のためのヘアカット練
習用具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】美容師や理容師の養成においてヘアカッ
ト技能を修得するため、原寸大の人頭模型に人毛あるい
は人工毛髪を植設した練習用具が使用されている（実開
昭６０−１５５４１７号公報等参照）。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、この種のヘ
アカット練習用具は従来、人頭模型本体に毛髪が固着さ
れていたため、カット練習により毛髪を使い切ると人頭
模型本体も廃棄するしかなく、コストが嵩み、特に特定
部位の練習を繰り返し行うといった練習方法を採用する
ことが実際上できない不都合があった。しかも、人頭模
型本体は、実物に近似した質感を得るために塩化ビニル
系合成樹脂材からなるものが一般的で、焼却によりダイ
オキシンを発生するものであるため、簡易に廃棄処分す
ることができない。

【０００４】

【課題を解決するための手段】そこで、練習経費を節減
し、特に特定部位の繰り返し練習を行い易くするため
に、本発明においては、ヘアカット練習用具の構成を、
頭髪のない原寸大の人頭模型本体と、基材に毛髪を植設
してなる毛髪体とを有し、該毛髪体の基材を前記人頭模
型本体に対して着脱自在としたものとした。これによる
と、使い切った毛髪体を適宜に取り替えることにより、
人頭模型本体を繰り返し使用して練習を行うことがで
き、人頭模型本体を廃棄せずに済む。

【０００５】特に、前記毛髪体は前記人頭模型本体おけ
る頭髪が設けられるべき頭髪部を部分的に覆うものであ
り、当該毛髪体の植毛面積の互いに異なる複数種類のも
の相互間で取り替え可能とすると好ましい。これによる
と、練習部位に応じて人頭模型本体の所要位置に取り付
けることにより、特定部位のカット練習を繰り返し行う
練習方法を安価に実施することができる。しかも、練習
が進むのにしたがって次第に植毛面積の大きな毛髪体を
使用した練習方法を採用することができ、これにより、
技能が未熟な段階では植毛面積の小さな安価な毛髪体を
使用することで練習コストの削減を図り、練習が進む
と、より実物に近似した状態となる植毛面積の大きな高
価な毛髪体を使用することにより質の高い技能を身に付
けることができる。最終的には頭髪部の全体を覆う毛髪
体を使用すれば良い。

【０００６】その上、前記毛髪体は、複数のものが組を
なして全体として前記人頭模型本体の頭髪部を全体的に
覆うものとすると良い。これによると、頭髪部全体が頭
髪で覆われるために実物に近似した状態で練習を行うこ
とができ、しかも使い切った毛髪体のみを適宜に取り替
えることにより練習費用を削減することができる。

【０００７】これに加えて、前記毛髪体は、前記人頭模
型本体の任意の位置に抜き差し自在なピンにより前記人
頭模型本体に固定されるものとすると好ましい。これに
よると、練習を行いたい部位に応じて毛髪体を所望の位
置に取り付けることが可能となり、使い勝手が良くな
る。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下に添付の図面を参照して本発
明の構成を詳細に説明する。

【０００９】図１は、本発明に基づき構成されたヘアカ
ット練習用具を示している。ここでは、頭髪のない原寸
大の人頭模型本体１に対してその頭髪が設けられるべき
頭髪部４を部分的に覆う毛髪体２をピン３にて取り付け
るようにしている。毛髪体２は、概ね方形シート状をな
す基材５にその外周部を除く略全面に渡って毛髪６を植
設してなるものである。練習を行う際には人頭模型本体
１が適宜な支持具に装着される。

【００１０】ピン３は、Ｔ字形状をなし、その針部３ａ
を毛髪体２の基材５を貫通して人頭模型本体１に突き刺
すことにより毛髪体２が人頭模型本体１に固定され、柄
部３ｂを利用して引き抜くことにより毛髪体２が人頭模
型本体１から取り外される。この場合、人頭模型本体１
並びに毛髪体２の基材５は、毛髪体２の取付時にピン３
を突き通すことが可能な程度の比較的軟質な材料、例え
ば高分子エラストマ材等からなるものとする必要がある
が、特に毛髪体２の基材５には、頭髪部４の任意の部位
の外面形状に対応して容易に変形可能なようにより柔軟
性に富む材料を使用すると良い。

【００１１】人頭模型本体１の頭髪部４には、その全体
を覆うように毛髪体２の位置決めのためのシート８が固
着されている。このシート８には、毛髪体２をピン３に
より固定する際に針部３ａが突き通される。また、シー
ト８には、生え際を示す線条９が描かれており、この線
条９を目安にして練習部位に応じた所要の位置に毛髪体
２を取り付ける。例えば図２では、毛髪体２が頭頂部か
ら側頭部に至る部分に取り付けられている。

【００１２】この構成は、技能が未熟な段階で特定部位
のカット練習を繰り返し行う場合に適しており、練習が
進むと、例えば図３に示すように、人頭模型本体１の頭
髪部４の左右いずれか半分を覆う毛髪体１１を使用する
と良い。この毛髪体１１は、前記と同様に基材１２にそ
の外周部を除く略全面に渡って毛髪６を植設してなって
いる。この場合、実物に近似した状態で練習を行うた
め、毛髪体１１とこれと左右対称な毛髪体とを併用して
頭髪部４を全体的に覆うようにすると良い。最終的に
は、頭髪部４を全体的に覆う毛髪体を使用して練習を行
う。

【００１３】また、中級者用の構成として、図４に示す
ように、３つの毛髪体１３・１４・１５が組をなして全
体として頭髪部を全体的に覆うようなものも可能であ
る。これらの毛髪体１３・１４・１５は、頭髪部４を左
右に３分割して頭頂部から後頭部に至る部分４ａ並びに
その左右両側の部分４ｂ・４ｃをそれぞれを覆うように
なっている。さらに、初級者用の構成として、図３及び
図４に示した毛髪体をさらに前後に２分割する等、種々
の形態が可能である。なお、毛髪体は左右対称な状態で
使用する必要はなく、カット練習を行いたい部位にのみ
植毛面積の小さなものを使用することも可能である。

【００１４】

【発明の効果】このように本発明によれば、使い切った
毛髪体を適宜に取り替えることにより、人頭模型本体を
廃棄することなく繰り返し使用して練習を行うことがで
き、これにより特定部位の繰り返し練習を安価に実施す
ることができるため、練習費用を削減すると共に効率良
く技能を修得することが可能となり、極めて顕著な効果
が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるヘアカット練習用具を示す斜視
図。

【図２】図１に示した人頭模型本体に毛髪体を取り付け
た状態の上面図。

【図３】本発明によるヘアカット練習用具の他の実施形
態を示す上面図。

【図４】同じく本発明によるヘアカット練習用具の他の
実施形態を示す上面図。

【符号の説明】

１人頭模型本体２毛髪体３ピン４頭髪部５基材６毛髪８シート９線条１１毛髪体１２基材１３・１４・１５毛髪体

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】頭髪のない原寸大の人頭模型本体と、
基材に毛髪を植設してなる毛髪体とを有し、該毛髪体の
基材を前記人頭模型本体に対して着脱自在としたことを
特徴とするヘアカット練習用具。
【請求項２】前記毛髪体は、前記人頭模型本体の頭
髪部を部分的に覆うものであり、当該毛髪体の植毛面積
の互いに異なる複数種類のもの相互間で取り替え可能と
したことを特徴とする請求項１に記載のヘアカット練習
用具。
【請求項３】前記毛髪体は、複数のものが組をなし
て全体として前記人頭模型本体の頭髪部を全体的に覆う
ものとしたことを特徴とする請求項２に記載のヘアカッ
ト練習用具。
【請求項４】前記毛髪体は、前記人頭模型本体に対
して抜き差し自在なピンにより前記人頭模型本体の任意
の位置に固定されるものとしたことを特徴とする請求項
１乃至請求項３のいずれかに記載のヘアカット練習用
具。