JP2000341830A - 電気接続箱のレバー構造 - Google Patents

電気接続箱のレバー構造

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JP2000341830A
JP2000341830A JP11146689A JP14668999A JP2000341830A JP 2000341830 A JP2000341830 A JP 2000341830A JP 11146689 A JP11146689 A JP 11146689A JP 14668999 A JP14668999 A JP 14668999A JP 2000341830 A JP2000341830 A JP 2000341830A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 仮係止状態におけるレバーの脱落を防止する
と共に、レバーの操作性及びコネクタの嵌合作業性が良
好な電気接続箱のレバー構造を提供する。 【解決手段】 電気接続箱1のコネクタ部4近傍に一対
のレバー支持部5,7 を設け、これらレバー支持部5,7 の
内側に略コ字状のレバー10を回動自在に枢支する。コネ
クタ部4に嵌合される多極コネクタ30に突設されたガイ
ドピン31をレバー10のカム側板12,13 に形成したガイド
溝15,16 に係合し、回動操作されるレバー10のガイド溝
15,16 でガイドピン31を案内することにより、多極コネ
クタ30をコネクタ部4に嵌合する方向に移動させる。カ
ム側板12,13 には支持片17,18 が突設され、電気接続箱
1には支持片17,18 に係合する支持片押圧部8が設けら
れる。互いに圧接される支持片17,18 と支持片押圧部8
との反発力によってカム側板12,13 の内倒れを矯正す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気接続箱のレバー
構造に関し、特に自動車等のワイヤハーネスの接続に用
いられる電気接続箱へのコネクタ嵌合を容易に行うこと
ができる電気接続箱のレバー構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車等のワイヤハーネスの
配線を合理的かつ経済的に分岐接続する為に、種々の形
式の電気接続箱が使用されている。例えば、図10に示
した電気接続箱51は、バスバーや絶縁板等で構成され
た回路体を収容した下ケース53と、該下ケース53の
上方開口部を覆う上面にコネクタ嵌合部54や図示しな
いヒューズ装着部等が設けられた上ケース52とで構成
されている。
【0003】ところで、近年、自動車の電子化の進展等
による回路数の増加により、ワイヤハーネス35を構成
する電線の本数が増加し、これに伴い電気接続箱51の
コネクタ嵌合部54の数やコネクタ嵌合部54の端子の
数(極数)も増加する傾向にある。この様な極数が多い
コネクタ嵌合部54に嵌合される相手コネクタは、図1
0に示したような多極コネクタ70となり、コネクタ嵌
合部54に嵌合するために必要な力が大きくなるので、
作業効率の低下を招くおそれがある。
【0004】そこで、前記多極コネクタ70が嵌合され
るコネクタ嵌合部54の両側には、一対のレバー支持部
55,57が設けられ、これらレバー支持部55,57
にはレバー60が回動自在に軸支される支軸55a,5
7aが設けられている。前記レバー60は、棒状の操作
部61の両端から互いに平行に延設された一対のカム側
板62,63を備えた略コ字状に一体成形されており、
各カム側板62,63には、前記支軸55a,57aが
それぞれ嵌挿される軸受孔64と、ガイド溝65,66
とが形成されている。
【0005】前記カム側板62,63の内側面に形成さ
れるガイド溝65,66は、図10に示したように、レ
バー60の初期セット状態における上部縁から前記軸受
孔64の周囲に延びる半円状に形成されており、軸受孔
64を中心とした半径が徐々に小径になるように形成さ
れている。前記ガイド溝65,66の殆どの部分は、各
カム側板62,63を貫通した形状に形成されている
が、前記上部縁近傍は後述するガイドピン71を各ガイ
ド溝65,66内に導入する導入ガイド部を備えた有低
溝状に形成されている。
【0006】前記支軸55a,57aは、上ケース52
の上面に垂設された一対のレバー支持部55,57の内
面に互いに対向するように突設されており、各カム側板
62,63の軸受孔64に外側から挿通されることによ
り前記レバー60を回動自在に軸支する。そこで、レバ
ー60を予めレバー支持部55,57に回動自在に取り
付ける際には、カム側板62,63を外側から挟むよう
に掴んで先端側を窄め、支軸55a,57aをそれぞれ
カム側板62,63の軸受孔64内に嵌挿すればよく、
容易に組み付けることができる。
【0007】前記多極コネクタ70の両側面には、前記
ガイド溝65,66にそれぞれ係合される一対のガイド
ピン71,71が突設されており、該多極コネクタ70
をコネクタ嵌合部54に重ねて少し押圧すると、ガイド
ピン71,71が初期セット状態におけるレバー60の
カム側板62,63の上部縁に位置するガイド溝65,
66の導入ガイド部に導入される。
【0008】そして、コネクタ嵌合部54に多極コネク
タ70を嵌合させる際には、前記操作部61を引き上げ
るようにしてレバー60を回動させる。すると、多極コ
ネクタ70の略中心線に沿って突設されたガイドピン7
1,71がガイド溝65,66の半径の減少に対応して
支軸55a,57aの中心に向かって下方に引き下げら
れ、ガイドピン71,71と一体の多極コネクタ70も
コネクタ嵌合部54との嵌合方向である下方に引き下げ
られる。
【0009】そして、操作部61を図10における手前
側まで回動させると、ガイドピン71,71は最小半径
であるガイド溝65,66の終端に達し、多極コネクタ
70の引き下げ距離が最大になるので、該多極コネクタ
70はコネクタ嵌合部54と完全に嵌合される。即ち、
操作部61の回動に伴って、ガイド溝65,66に案内
されるガイドピン71,71が支軸55a,57aの中
心に向かって移動され、操作部61の小さな回動力で多
極コネクタ70をコネクタ嵌合部54に嵌合させること
ができる。
【0010】一方、多極コネクタ70とコネクタ嵌合部
54との嵌合を解除する際には、操作部61を嵌合時と
は逆に回動させてレバー60を初期セット状態に復帰さ
せれば、多極コネクタ70をコネクタ嵌合部54から容
易に離脱させることができる。従って、嵌合及び離脱に
大きな力を要する多極コネクタ70とコネクタ嵌合部5
4との着脱作業を容易に行うことができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
如き略コ字状に一体成形されるレバー60は、射出成形
時の溶融樹脂の流動性や冷却速度の違い等により、両カ
ム側板62,63が操作部61に対して直角にならず撓
んでしまい、図11及び図12に示したように、内側へ
倒れた状態に成形されてしまうことが多い。そこで、上
ケース52の上面に組み付けられて仮係止状態とされた
レバー60は、図11に示したように、カム側板62,
63が内側へ倒れ込んでいることにより、各軸受孔64
内に嵌挿された支軸55a,57aが外れ易くなってし
まい、部品搬送途中でレバー60が電気接続箱51から
脱落してしまう可能性がある。
【0012】又、レバー60のカム側板62,63が内
側へ倒れていると、図12に示したように、コネクタ嵌
合部54に嵌合される多極コネクタ70の両側面がこれ
らカム側板62,63の内側面と干渉するので、コネク
タ嵌合が困難になる可能性がある。更に、多極コネクタ
70の両側面とカム側板62,63の内側面とが強く接
触して摩擦抵抗が大きな状態からレバー60を回動させ
ようとすると、操作部61を引き上げるのに必要な操作
力が大きくなり、レバー60の操作性及び多極コネクタ
70の嵌合作業性が悪化する虞がある。
【0013】従って、本発明の目的は上記課題を解消す
ることに係り、仮係止状態におけるレバーの脱落を防止
すると共に、レバーの操作性及びコネクタの嵌合作業性
が良好な電気接続箱のレバー構造を提供することであ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、電
気接続箱のコネクタ部近傍に一対のレバー支持部を設
け、一対のカム側板がこれらレバー支持部の内側にそれ
ぞれ枢支される略コ字状のレバーを電気接続箱に回動自
在に取付けると共に、前記コネクタ部に嵌合される相手
コネクタに突設されたガイドピンを前記レバーのカム側
板に形成したガイド溝に係合し、回動操作される前記レ
バーのガイド溝で前記ガイドピンを案内することによ
り、相手コネクタを前記コネクタ部に嵌合する方向に移
動させる電気接続箱のレバー構造において、前記カム側
板と前記電気接続箱との間には、前記レバーが電気接続
箱に枢着された後に各カム側板を互いに離れる方向に付
勢してカム側板の内倒れを矯正する矯正手段が設けられ
ていることを特徴とする電気接続箱のレバー構造により
達成される。
【0015】上記構成によれば、レバーが電気接続箱に
枢着されると、カム側板と電気接続箱との間に設けられ
た矯正手段によって各カム側板が互いに離れる方向に付
勢され、カム側板の内倒れが矯正される。そこで、レバ
ー支持部の内側に枢支されるレバーのカム側板は外れ難
くなり、部品搬送途中でレバーが電気接続箱から脱落し
てしまうことがない。
【0016】又、内倒れが矯正されたカム側板の内側面
は、相手コネクタの両側面と干渉することがなく、コネ
クタ嵌合部に嵌合される相手コネクタのコネクタ嵌合が
容易になる。更に、相手コネクタの両側面とカム側板の
内側面とは強く接触せず、レバーを回動させる際の摩擦
抵抗が大きくなって操作力が増大することはないので、
レバーの操作性及びコネクタの嵌合作業性が向上する。
【0017】尚、好ましくは前記矯正手段が、カム側板
の回動端部側及び電気接続箱側の何れか一方に突設され
た支持片と、何れか他方に設けられて該支持片に係合す
る支持片押圧部とを備えており、互いに圧接される支持
片と支持片押圧部との反発力によってカム側板の内倒れ
を矯正する。この場合、カム側板の内倒れを矯正する支
持片又は支持片押圧部が、カム側板の回動端部側に設け
られるので、カム側板の回動中心側をレバー支持部の内
側に枢支させる際には矯正手段と枢支部との干渉が防止
され、レバーの取付けが困難になることはない。
【0018】又、前記支持片と前記支持片押圧部との間
には、レバーを回動不能な仮係止状態に保持可能なロッ
ク機構が設けられることが好ましい。この場合、カム側
板の内倒れを矯正する支持片と支持片押圧部とが、レバ
ーを回動不能な仮係止状態に保持するロック機構を兼ね
ることができ、レバーの形状が複雑になるのを防止でき
る。
【0019】又、前記ロック機構は、前記コネクタ部に
装着された相手コネクタの一部が該ロック機構のロック
部をロック解除方向に付勢するように構成されることが
好ましい。この場合、相手コネクタがコネクタ部に装着
されることにより、ロック機構のロック部がロック解除
方向に予め付勢されてレバーは回動可能となるので、ロ
ック機構の十分な係止力を維持しつつ、レバーの回動操
作力を低減することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の一実施形態に係る電気接続箱のレバー構造を詳細に説
明する。
【0021】図1に示した電気接続箱1は、バスバーや
絶縁板等で構成された回路体を収容した下ケース3と、
該下ケース3の上方開口部を覆う上面にコネクタ嵌合部
4やヒューズ装着部6等が設けられた上ケース2とで構
成されている。そして、前記コネクタ嵌合部4には、ワ
イヤハーネス35の末端に接続された相手コネクタであ
る多極コネクタ30が嵌合される。
【0022】前記多極コネクタ30が嵌合されるコネク
タ嵌合部4近傍の両側には、一対のレバー支持部5,7
が設けられ、これらレバー支持部5,7にはレバー10
が回動自在に軸支される支軸5a,7aが設けられてい
る。前記レバー10は、棒状の操作部11の両端から互
いに平行に延設された一対のカム側板12,13を備え
た略コ字状に一体成形されており、各カム側板12,1
3には、前記支軸5a,7aがそれぞれ嵌挿される軸受
孔14と、ガイド溝15,16と、後述する支持片押圧
部8,8と共に本発明の矯正手段を構成する支持片1
7,18とが形成されている。
【0023】前記カム側板12,13の内側面に形成さ
れるガイド溝15,16は、図1及び図7に示したよう
に、レバー10の初期セット状態における上部縁から前
記軸受孔14の周囲に延びる半円状に形成されており、
軸受孔14を中心とした半径が徐々に小径になるように
形成されている。前記ガイド溝15,16の殆どの部分
は、各カム側板12,13を貫通した形状に形成されて
いるが、前記上部縁近傍は後述するガイドピン31を各
ガイド溝15,16内に導入する導入ガイド部を備えた
有低溝状に形成されている。
【0024】前記支軸5a,7aは、上ケース2の上面
に設けられた一対のレバー支持部5,7の内側に互いに
対向するように突設されており、各カム側板12,13
の軸受孔14に外側から挿通されることにより前記レバ
ー10を回動自在に軸支する。そこで、レバー10を予
めレバー支持部5,7に回動自在に取り付ける際には、
カム側板12,13を外側から挟むように掴んで先端側
を窄め、支軸5a,7aをそれぞれカム側板12,13
の軸受孔14内に嵌挿してレバー10をレバー支持部
5,7に枢着した後、各カム側板12,13の回動端部
側(操作部11側)の下部縁に突設された支持片17,
18を前記上ケース2の上面に設けた支持片押圧部8,
8に係合させる。
【0025】前記支持片17(18)は、図4に示した
ように、先端内側の両側縁部に突設された一対の係止用
突起19,19と、これら係止用突起19,19の間に
突設されたロック解除用突起20と備えている。一方、
前記支持片押圧部8は、前記支持片17(18)を受容
可能な四角柱状の空間を画成しており、コネクタ部4を
挟んで開口部が互いに対向するコ字状断面を有する。そ
して、開口縁の上部内側には一対の押圧突起9,9が突
設されている。尚、本実施形態における電気接続箱1で
は、レバー10を反転して設置できるように、それぞれ
支持片17,18が係合可能な二対の支持片押圧部8,
8がレバー10の回動中心線を挟んで対称に配設されて
いる。
【0026】そこで、図5を参照しながら前記支持片1
7,18が支持片押圧部8,8に係合させられる際の作
用を説明する。図5(a)に示すように、レバー10の
カム側板12(13)は、射出成形時の溶融樹脂の流動
性や冷却速度の違い等により、操作部11に対して直角
にならず内側へ倒れた状態に成形されている。従って、
支持片17(18)を前記上ケース2の上面に設けた支
持片押圧部8に係合させると、図5(b)に示すよう
に、各係止用突起19の下端縁が各押圧突起9のテーパ
上面9aに当接する。
【0027】この状態で支持片17(18)を支持片押
圧部8内に押し込んでいくと、十分な剛性を有する支持
片17(18)の先端内側に突設した係止用突起19,
19がテーパ上面9a,9aによって各カム側板12,
13が互いに離れる方向に付勢されるので、各カム側板
12,13は互いに圧接される支持片17(18)と支
持片押圧部8の押圧突起9との間に作用する反発力によ
って内倒れが徐々に矯正される。この際、前記ロック解
除用突起20は、前記押圧突起9,9の間を通過し、テ
ーパ上面9a,9aとは非係合である。
【0028】そして、支持片17(18)が支持片押圧
部8内に完全に押し込まれると、図5(c)に示すよう
に、ロック機構を構成する支持片17(18)の係止用
突起19が支持片押圧部8の押圧突起9に係止され、レ
バー10を回動不能な仮係止状態に保持すると共に、各
カム側板12,13を操作部11に対して直角な状態に
矯正する。
【0029】そこで、レバー支持部5,7の内側に突設
された支軸5a,7aに軸受孔14が枢支されるカム側
板12,13は、図6に示したように、良好な嵌合状態
となるので外れ難くなり、部品搬送途中でレバー10が
電気接続箱1から脱落してしまうことがない。又、内倒
れが矯正されたカム側板12,13の内側面は、多極コ
ネクタ30の両側面と干渉することがなく、コネクタ嵌
合部4に嵌合される多極コネクタ30のコネクタ嵌合が
容易になる。更に、カム側板12,13の内倒れは、前
記矯正手段により後から矯正可能であるので、予めカム
側板12,13の内倒れが大きくなるように成形してお
けば、それぞれカム側板12,13の軸受孔14内には
支軸5a,7aが嵌挿し易くなり、組立作業性が向上す
る。
【0030】尚、カム側板12,13の内倒れを矯正す
る本実施形態の支持片17,18が、カム側板12,1
3の回動端部側(操作部11側)に設けられているの
で、カム側板12,13の回動中心側に設けた軸受孔1
4をレバー支持部5,7の内側に突設した支軸5a,7
aに枢支させる際には、支持片17,18及び支持片押
圧部8と枢支部との干渉が防止され、レバー10の取付
けが困難になることはない。
【0031】又、前記支持片17,18と前記支持片押
圧部8との間には、レバー10を回動不能な仮係止状態
に保持可能なロック機構が、係止用突起19,19と押
圧突起9,9により設けられているので、カム側板1
2,13の内倒れを矯正する支持片17,18と支持片
押圧部8,8とがレバー10を回動不能な仮係止状態に
保持するロック機構を兼ねることができ、別途ロック機
構を形成する必要がないので、係止レバー10の形状が
複雑になるのを防止できる。
【0032】前記多極コネクタ30の両側面には、前記
ガイド溝15,16にそれぞれ係合される一対のガイド
ピン31,31が突設されており、該多極コネクタ30
をコネクタ嵌合部4に重ねて少し押圧すると、図7に示
すように、ガイドピン31(31)が初期セット状態に
おけるレバー10のカム側板13(12)の上部縁に位
置するガイド溝16(15)の導入ガイド部に導入され
る。
【0033】更に、多極コネクタ30の両側面には、そ
れぞれの支持片押圧部8に対応して係合突起32が突設
されており、図8(a)及び(b)に示すように、多極
コネクタ30をコネクタ嵌合部4に重ねて少し押圧する
と、多極コネクタ30の一部である前記係合突起32
が、支持片17(18)の先端内側に突設されたロック
解除用突起20のテーパ上面に圧接し、該支持片17
(18)を撓ませるので、前記ロック機構のロック部で
ある係止用突起19,19は、ロック解除方向に付勢さ
れる。
【0034】すると、支持片17(18)の係止用突起
19,19は各支持片押圧部8の押圧突起9,9に対す
る係止が解除されるので、レバー10は仮係止状態が解
除されて回動可能となる。そこで、前記操作部11を引
き上げるようにしてレバー10を回動させると、多極コ
ネクタ30の略中心線に沿って突設されたガイドピン3
1,31がガイド溝15,16の半径の減少に対応して
支軸5a,7aの中心に向かって下方に引き下げられ、
図8(c)に示すように、ガイドピン31,31と一体
の多極コネクタ30もコネクタ嵌合部4との嵌合方向で
ある下方に引き下げられる。
【0035】そして、図9に示したように、操作部11
を図中時計回り方向に回動させると、ガイドピン31,
31は最小半径であるガイド溝15,16の終端に達
し、多極コネクタ30の引き下げ距離が最大になるの
で、該多極コネクタ30はコネクタ嵌合部4と完全に嵌
合される。即ち、操作部11の回動に伴って、ガイド溝
15,16に案内されるガイドピン31,31が支軸5
a,7aの中心に向かって移動され、操作部11の小さ
な回動力で多極コネクタ30をコネクタ嵌合部4に嵌合
させることができる。
【0036】この際、多極コネクタ30がコネクタ嵌合
部4に重なるように装着されることにより、上述した如
く係止用突起19,19はロック解除方向に予め付勢さ
れ、レバー10は回動可能となるので、押圧突起9,9
に対する係止用突起19,19の十分な係止力を維持し
て初期セット状態におけるレバー10の不用意な回動を
阻止すると共に、レバー10を回動する際にはその回動
操作力を低減することができる。
【0037】又、初期セット状態におけるレバー10の
各カム側板12,13は、操作部11に対して直角な状
態に矯正されており、多極コネクタ30の両側面と各カ
ム側板12,13の内側面とは強く接触せず、レバー1
0を回動させる際の摩擦抵抗が大きくなって操作力が増
大することはないので、レバー10の操作性及びコネク
タの嵌合作業性が向上する。
【0038】一方、多極コネクタ30とコネクタ嵌合部
4との嵌合を解除する際には、操作部11を嵌合時とは
逆に回動させてレバー10を初期セット状態に復帰させ
れば、多極コネクタ30をコネクタ嵌合部4から容易に
離脱させることができる。従って、嵌合及び離脱に大き
な力を要する多極コネクタ30とコネクタ嵌合部4との
着脱作業を容易に行うことができる。ここで、多極コネ
クタ30がコネクタ嵌合部4から離脱すると、初期セッ
ト状態におけるレバー10の支持片17,18のロック
解除用突起20と前記係合突起32との係合が解除さ
れ、係止用突起19,19が押圧突起9,9に対して係
止されるので、レバー10は再び回動不能となる。
【0039】尚、本発明における電気接続箱のレバー構
造は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、
種々の構成を採りうることは言うまでもない。例えば、
上記実施形態においては、カム側板12,13の内倒れ
を矯正する支持片17,18と支持片押圧部8,8と
が、レバー10を回動不能な仮係止状態に保持するロッ
ク機構を兼ねるべく係止用突起19,19と押圧突起
9,9とを備えているが、支持片17,18自体の弾性
反発力によってレバー10を回動不能な仮係止状態に保
持する構成としても良い。
【0040】又、上記実施形態においては、レバー側に
支持片を突設し、電気接続箱側に支持片押圧部を設けた
が、レバー側に支持片押圧部を設け、電気接続箱側に支
持片を突設することもできる。更に、前記レバー10
は、軸受孔14に支軸5a,7aを嵌挿することによ
り、レバー支持部5,7の内側にカム側板12,13が
枢支されているが、一対のレバー支持部に軸受孔をそれ
ぞれ穿設し、一対のカム側板の各外側面に突設した支軸
をそれぞれ軸受孔に嵌挿することにより、レバー支持部
の内側にカム側板を枢支しても良い。
【0041】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る電気接続箱
のレバー構造によれば、レバーが電気接続箱に枢着され
ると、カム側板と電気接続箱との間に設けられた矯正手
段によって各カム側板が互いに離れる方向に付勢され、
カム側板の内倒れが矯正される。そこで、レバー支持部
の内側に枢支されるレバーのカム側板は外れ難くなり、
部品搬送途中でレバーが電気接続箱から脱落してしまう
ことがない。
【0042】又、内倒れが矯正されたカム側板の内側面
は、相手コネクタの両側面と干渉することがなく、コネ
クタ嵌合部に嵌合される相手コネクタのコネクタ嵌合が
容易になる。更に、相手コネクタの両側面とカム側板の
内側面とは強く接触せず、レバーを回動させる際の摩擦
抵抗が大きくなって操作力が増大することはないので、
レバーの操作性及びコネクタの嵌合作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電気接続箱のレバー
構造を示す分解斜視図である。
【図2】レバーを電気接続箱に取付けた状態を示す全体
斜視図である。
【図3】図2に示した電気接続箱の要部拡大平面図であ
る。
【図4】図1に示した矯正手段を構成する支持片と支持
片押圧部の要部拡大斜視図である。
【図5】レバーの取付け時における矯正手段の作用を説
明する為の図3におけるA−A断面矢視図である。
【図6】図3におけるB−B断面矢視図である。
【図7】相手コネクタとコネクタ部との装着状態を説明
する為の図3におけるC−C断面矢視図である。
【図8】コネクタ嵌合時における支持片と支持片押圧部
の作用を説明する為の図3におけるA−A断面矢視図で
ある。
【図9】相手コネクタとコネクタ部とのコネクタ嵌合完
了状態を示す為の図3におけるC−C断面矢視図であ
る。
【図10】従来の電気接続箱のレバー構造を示す要部分
解斜視図である。
【図11】図10に示した電気接続箱にレバーを取付け
た状態を示す要部拡大平面図である。
【図12】図10に示した電気接続箱に相手コネクタを
取り付ける際の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 電気接続箱 4 コネクタ部 5,7 レバー支持部 8 支持片押圧部 10 レバー 11 操作部 12,13 カム側板 14 軸受孔 15,16 ガイド溝 17,18 支持片 30 多極コネクタ 31 ガイドピン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気接続箱のコネクタ部近傍に一対のレ
    バー支持部を設け、一対のカム側板がこれらレバー支持
    部の内側にそれぞれ枢支される略コ字状のレバーを電気
    接続箱に回動自在に取付けると共に、前記コネクタ部に
    嵌合される相手コネクタに突設されたガイドピンを前記
    レバーのカム側板に形成したガイド溝に係合し、回動操
    作される前記レバーのガイド溝で前記ガイドピンを案内
    することにより、相手コネクタを前記コネクタ部に嵌合
    する方向に移動させる電気接続箱のレバー構造におい
    て、 前記カム側板と前記電気接続箱との間には、前記レバー
    が電気接続箱に枢着された後に各カム側板を互いに離れ
    る方向に付勢してカム側板の内倒れを矯正する矯正手段
    が設けられていることを特徴とする電気接続箱のレバー
    構造。
  2. 【請求項2】 前記矯正手段が、カム側板の回動端部側
    及び電気接続箱側の何れか一方に突設された支持片と、
    何れか他方に設けられて該支持片に係合する支持片押圧
    部とを備えており、互いに圧接される支持片と支持片押
    圧部との反発力によってカム側板の内倒れを矯正するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の電気接続箱のレバー構
    造。
  3. 【請求項3】 前記支持片と前記支持片押圧部との間に
    は、レバーを回動不能な仮係止状態に保持可能なロック
    機構が設けられていることを特徴とする請求項2に記載
    の電気接続箱のレバー構造。
  4. 【請求項4】 前記ロック機構は、前記コネクタ部に装
    着された相手コネクタの一部が該ロック機構のロック部
    をロック解除方向に付勢するように構成されていること
    を特徴とする請求項3に記載の電気接続箱のレバー構
    造。
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