JP2000341764A - 無線基地局 - Google Patents
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Abstract
周波数資源を有効利用する無線基地局を提供する。 【解決手段】 アクセス制御部3は、無線接続中の移動
局のタイムスロットへの割り当て状況を示すテーブルを
有し、受信レベル検出部22測定された受信信号レベル
がしきい値以上か否か判定し、しきい値以上と判定され
た移動局が一のタイムスロットを占めるよう移動局の割
り当て及び前記テーブルを変更する変更し、一のタイム
スロットをしきい値以上と判定された移動局が占めてい
る場合に、当該タイムスロットにおける送信出力を他の
タイムスロットよりも小さい送信出出力に変更するよう
に制御する。
Description
タイムスロット毎に、異なる指向性パターンを有する送
信信号を空間多重することにより移動局を無線接続する
アダプティブアレー方式の無線基地局に関する。
増大によって周波数資源が切迫してきており、この解決
策としてアダプティブアレイ方式が注目されている。ア
ダプティブアレー方式とは、複数のアンテナにより適応
的に指向性パターンを形成することにより、送信時には
特定方向の利用者だけに電波が届くようにし、受信時に
も特定方向の利用者の電波だけを受信する方式である。
アダプティブアレー方式については「空間領域における
適応信号処理とその応用技術論文特集」(電子通信学会
論文誌 VOL.J75-B-II NO.11 NOVEMBER)に記載されてい
るので、ここでは概要のみを説明する。アダプティブア
レー装置は、送信回路と受信回路とアンテナとからなる
無線部を複数組み備え、送信時には無線部毎に送信信号
の振幅及び位相を、受信時には無線部毎に各受信信号の
振幅及び位相を、それぞれ調整することによって、送信
時、受信時のそれぞれの指向性パターンを形成してい
る。
通信を行う場合は、双方で通信相手に対する指向性パタ
ーンを形成することが望ましい。ところが、移動通信に
適用する場合には、移動局側において装置の大きさやア
ンテナ数など物理的な制約があるので、移動局側で指向
性パターンを形成することは現実的ではない。そこで、
無線基地局側のみで受信時と送信時と両方で指向性パタ
ーンを形成することが考えられている。
局では、複数の移動局に対して互いに異なる指向性パタ
ーンを形成することにより1つの周波数に多重して同時
に通信することができる。この通信は、パス分割多元接
続(PDMA(Path DivisionMultiple Access))通信と
呼ばれている。PDMAについては、「パス分割多元接
続(PDMA)移動通信方式」(信学技報RCS93-84(199
4-01),pp37-44)に詳細に記載されている。
する場合には、移動局の移動に伴って伝播環境が時々刻
々と変化するため、無線基地局は、その変化に合わせて
指向性パターンも変化させなければならない。この場
合、従来の位相器を用いたアナログ処理では、精度、安
定性、追従性など多方面に問題があるため、アダプティ
ブアレイ方式の実現にはディジタル信号処理が現実的で
ある。
記のように無線部毎の振幅と位相の調整を内容とする。
ディジタル位相変調の場合には、1シンボルを表す同相
成分(以下I(Inphase)成分と略す)と直交成分(以下Q
(Quadrature)成分)とに適切に無線部毎に重み付けする
ことによって、シンボルの振幅と位相とを調整すること
になる。よって、無線部毎に同相成分と直交成分とに対
するそれぞれの重み係数を算出することが信号処理の主
な内容となる。
ブアレー方式を用いた無線基地局では、同一周波数を用
いて複数の指向性パターンを形成することにより周波数
資源を有効利用することに加えて、さらに近隣の無線基
地局間の干渉を避けることによる周波数資源を有効利用
も望まれる。
の干渉を避けて周波数資源を有効利用する無線基地局を
提供することを目的とする。
ため本発明の無線基地局は、時分割多重によるタイムス
ロット毎に、異なる指向性パターンを有する送信信号を
空間多重することにより移動局を無線接続するアダプテ
ィブアレー方式の無線基地局であって、無線接続中の移
動局のタイムスロットへの割り当て状況を示すテーブル
を記憶する記憶手段と、前記テーブルに示された無線接
続中の移動局毎に受信信号レベルを測定する測定する測
定手段と、測定された受信信号レベルがしきい値以上か
否か判定する判定手段と、しきい値以上と判定された移
動局が一のタイムスロットを占めるよう移動局の割り当
て及び前記テーブルを変更する変更手段と、一のタイム
スロットをしきい値以上と判定された移動局が占めてい
る場合に、当該タイムスロットにおける送信出力を他の
タイムスロットよりも低下させるよう制御する制御手段
とを備える。
ける無線基地局の構成を示すブロック図である。本無線
基地局は、ベースバンド部1、信号処理部2、アクセス
制御部3、送信出力制御部4、周波数制御部5、ローカ
ル発振部6、電界強度検出部7、アンテナ100、20
0、300、400、FEM(フロントエンドモジュー
ル)110、210、310、410、無線部120、
220、320、420を備え、ディジタル携帯電話等
の移動通信におけるアダプティブアレー方式の基地局と
して設置される。
00は、同じ移動局に対する送信波を同時に送信し、受
信波を同時に受信するアダプティブアレーアンテナであ
る。本実施形態では、4本おアンテナからの送信出力
は、移動局と無線基地局との距離に応じてパス多重され
る個々の時分割のタイムスロット毎に調整される。FE
M110は、無線部120からの高周波信号(以後、R
F信号と略す)を送信出力レベルまで増幅するHPA
(ハイパワーアンプ)111と、移動局からの受信した
RF信号を増幅するLNA(ローノイズアンプ)112
と、アンテナ100を送信時にはHPA111に接続
し、受信時にはLNA112に接続するアンテナスイッ
チ113とからなる。
様の構成なので説明を省略する。無線部120は、信号
処理部2から送信調整部131を介して入力されるベー
スバンド信号(シンボルデータ列)をRF信号に変調し
てHPA111に出力する送信部121と、LNA11
2からの受信RF信号をベースバンド信号(シンボルデ
ータ列)に復調する受信部122とからなる。RF信号
の周波数はローカル発振部6からのローカル周波数信号
により決定される。ここで無線部120における変復調
の方式は、ディジタル変調であれば種類を問わないが例
えば、π/4シフトQPSKなどである。この場合、上
記ベースバンド信号はシンボル毎に同相成分(以下I成
分と呼ぶ)データと直交成分(以下Q成分と呼ぶ)デー
タとで表される時系列データである。
様の構成なので説明を省略する。ベースバンド部1は、
電話交換網を介して接続される複数の回線と信号処理部
2の間で複数のベースバンド信号(音声又はデータ)を
送受信する。本実施形態では、時分割(分割数4)によ
るタイムスロットに各々において複数のベースバンド信
号がパス多重(最大4多重)されるために、ベースバン
ド部1は、電話交換網に対しては最大で16のベースバ
ンド信号を、信号処理部2に対しては時分割チャネルあ
たり最大4つのベースバンド信号を送受信する。各時分
割チャネルにおいてどのベースバンド信号を割り当てる
か(又は多重するか)は、アクセス制御部3内の割当テ
ーブル31により定められる。
TDMA/TDD(Time Division Multiple Access/Tim
e Division duplex)フレームの説明図を示す。TDMA
/TDDフレームは、5mSの周期を有し、8等分され
てできる上り(移動局から無線基地局へ)4タイムスロ
ットR1〜R4と、下り(無線基地局から移動局へ)4
タイムスロットT1〜T4から構成される。例えば、上
りタイムスロットR1と下りタイムスロットT1のペア
が1つの時分割チャネルを構成する。各時分割チャネル
の周波数f1〜f4は、近隣の無線基地局において使用
されていない周波数から選択されるので、同じ周波数に
なる場合もあれば、異なる周波数になる場合もある。図
2(b)は、パス多重している場合のTDMA/TDD
フレームの説明図を示す。同図(b)のように、1つの
時分割チャネルには最大4台の移動局をパス多重により
収容することができる。以下では、時分割チャネル内に
おけるパス多重による個々のチャネルをパスチャネル
(又は単にチャネル)と呼ぶ。
多重するための制御(信号処理)を行なう。そのため、
信号処理部2は、各アンテナに対応する送信ベースバン
ド信号の位相及び振幅を調整する送信調整部131、2
31、331、431、各アンテナに対応する受信ベー
スバンド信号の位相及び振幅を調整する受信調整部13
2、232、332、432、各送信調整部に対する調
整値をパス多重すべきユーザ毎に生成する送信信号処理
部21、各受信調整部に対する調整値をパス多重すべき
ユーザ毎に生成する受信信号処理部22、パス多重され
ているユーザ毎の受信信号レベルを検出する受信レベル
検出部23を有する。図1では、信号処理部2の構成を
便宜上機能ブロックに分けて図示しているが、実際には
信号処理部2はDSP(Digital Signal Processor)を中
心に構成され、各機能を記述したプログラムを実行する
ことにより実現される。
る移動局の割当状況を記憶する割り当てテーブル31を
有し、無線接続中の移動局のうち無線基地局の近くに位
置している移動局どうしを同じ時分割チャネルを使用す
るように割り当てを変更する。図10(a)に割り当て
テーブル31の一例を示す。同図(a)においてTch1−
Tch4は、図2(b)に示した各時分割チャネルを示す。
f1−f4は、時分割チャネルに割り当てられた周波数を示
す。割り当てテーブル31は、時分割チャネル毎に無線
接続中の移動局の識別子を保持する。例えば、時分割チ
ャネルTch1では、移動局PS1、PS5、PS9がパス
多重されている。
が無線基地局の近くに位置しているかどうかを、受信レ
ベル検出部23により検出された受信信号レベルがしき
い値以上か否かにより判定する。ここで、しきい値と
は、本無線基地局の通常の送信出力による無線エリアよ
りも、小さい送信出力で通信可能な無線エリア内の移動
局から得られる受信信号レベルの下限にマージンを加え
た値に設定される。
3は、しきい値以上と判定された移動局が1つの時分割
チャネルを占めるよう移動局の割り当てを変更する制御
を行なう。例えば、図9(a)に示すように、無線接続
中のPS3とPS5とが無線基地局の近くに位置し、こ
れらの移動局が図10(a)に示す割り当てテーブル3
1のように異なる時分割チャネルに割り当てられている
場合に、アクセス制御部3は、図10(b)さらに図1
0(c)のように、PS3とPS5とが同じ時分割チャ
ネルになるよう割り当てを変更する。
い値以上と判定された移動局のみが占めている場合に
は、アクセス制御部3は、その旨を送信出力制御部4に
通知する。この通知(以下、小出力移行通知と呼ぶ。)
により、当該時分割チャネルの送信出力は、通常の送信
出力から小さい送信出力に変更される。以下、小さい送
信出力の時分割チャネルを小電力スロットと呼ぶ。
力の時分割チャネルにおいて、何れかの移動局の受信信
号レベルがしきい値以下になったとき、その旨を送信出
力制御部4に通知する。この通知(以下、通常出力移行
通知と呼ぶ。)により、当該時分割チャネルの送信出力
は、小さい送信出力から通常の送信出力に変更される。
移行通知に先立って小セル用周波数移行通知を、通常出
力移行通知に先立って大セル用周波数移行通知をそれぞ
れ周波数制御部5に通知する。ここで、小セル用周波数
とは、無線基地局−移動局間で利用可能な周波数群のう
ち、小セル(例えばPHSでは20mWの送信出力によ
り通信を行なう場合の無線エリア)用の周波数をいう。
大セル用周波数とは、同周波数群のうち、大セル(例え
ばPHSでは20mWを越え500mWまでの送信出力
により通信を行なう場合の無線エリア)用の周波数をい
う。通常、大セル用周波数は大セルにも小セルにも利用
されるが、小セル用周波数は小セルのみに利用され大セ
ルとして利用してはいけないことになっている。アクセ
ス制御部3は、無線基地局−移動局間で利用可能な周波
数群が大セル用の周波数と小セル用周波数とに区分され
ている場合に備えて、上記の小セル用周波数移行通知、
大セル用周波数移行通知を周波数制御部5に通知する。
ら小出力移行通知を受けると、該当する時分割チャネル
における送信出力を通常の送信出力から小さい送信出力
に切り換える制御を行い、また、通常出力移行通知を受
けると、該当する時分割チャネルにおける送信出力を小
さい送信出力から通常の送信出力に切り換える制御を行
なう。ここで、通常の送信出力とは、従来の無線基地局
による無指向性の送信波では約500mWであり、本実
施形態の無線基地局のように4本アンテナのアダプティ
ブアレーにおいては1移動局につき4本アンテナの合計
が約125mWに相当する。また、小さい送信出力と
は、従来の無線基地局による無指向性の送信波では20
mW相当であり、本実施形態の無線基地局においては1
移動局につき4本アンテナの合計が5mWに相当する。
各アンテナの送信出力はHPAのゲイン、送信部のゲイ
ン、送信調整部による調整後のシンボルデータの振幅の
三者の掛け算によって定まるので、送信出力制御部4
は、これらの三者を調整することにより通常の送信出力
と小さい送信出力との切り換えを制御する。
2つの周波数シンセサイザを時分割チャネル毎に交互に
切り換えることにより、時分割チャネル毎に送受信周波
数を切り換える制御を行なう。また、周波数制御部5
は、アクセス制御部3から小セル用周波数移行通知を受
けた場合には、該当する時分割チャネルの周波数を大セ
ル用の周波数から小セル用の周波数に変更し、アクセス
制御部3から大セル用周波数移行通知を受けた場合に
は、該当する時分割チャネルの周波数を小セル用の周波
数から大セル用の周波数に変更する。なお、小セル用周
波数移行通知を受けた場合には、必ずしも小セル用周波
数に変更する必要はない。
から対応するアンテナによる受信信号の電界強度を検出
する。この電界強度は、パス多重されている複数の移動
局からの受信信号が混在したまま検出される。さらに、
パス多重されている移動局個別の受信信号レベルは、受
信レベル検出部23により検出される。 <信号処理部>信号処理部2は、送信調整部131、2
31、331、431、受信調整部132、232、3
32、432、送信信号処理部21、受信信号処理部2
2、受信レベル検出部23を有し、 <送信調整部131>送信調整部131は、アダプティ
ブアレイとしての指向性パターンを形成するために、送
信信号処理部21から入力される各ベースバンド信号の
振幅と位相とを調整する。具体的には、送信信号処理部
21から得られる各ベースバンド信号はシンボル毎にI
成分データとQ成分データとで表されるので、送信調整
部131は、パス多重される各ベースバンド信号のI成
分データ、Q成分データのそれぞれにアンテナ100用
の重み付けをすることによって、アンテナ100からの
送信波の振幅と位相とを調整する。図3は、重み付けに
よるシンボルデータの調整を示す説明図を示す。同図
は、I−Q座標平面にシンボルデータと、重み付けされ
たシンボルデータとを示している。I1、Q1はシンボルデ
ータを、WI1、WQ1は重み係数を示す。WI1*I1、WQ1*Q1は
重み付けされたシンボルデータを示す。
成を示すブロック図である。図中のI_U1、Q_U1は、送信
信号処理部21から与えられるユーザ1への送信シンボ
ルのI成分データ、Q成分データを示す。同様に、I_U
2、Q_U2はユーザ2、I_U3、Q_U3はユーザ3、I_U4、Q_U
4はユーザ4についての送信シンボルのI成分データ、
Q成分データを表す。ここでユーザ1〜4は、1つの時
分割チャネルにおいてパス多重可能な4つの移動局を意
味する。
21から与えられるユーザ1のI成分データ、Q成分デ
ータに対する重み係数を示す。同様に、WI2_U1,WQ2_U1
はユーザ2、WI3_U1,WQ3_U1はユーザ3、WI4_U1,WQ4_U1
はユーザ4のI成分データ、Q成分データに対する重み
係数を表す。同図のように、送信調整部131は、ユー
ザ毎の各成分の重み付けをする8つの乗算器と、重み付
けされた4つのI成分データ、Q成分データをそれぞれ
加算(合成)する2つ加算器と、合成後のI成分デー
タ、Q成分データを1シンボル分以上それぞれ保持する
Iバッファ、Qバッファとからなる。これにより送信調
整部131は、ユーザ毎の送信シンボルデータをアンテ
ナ100用に位相及び振幅を調整して合成する。
信調整部131と同じ構成である。ただし、送信信号処
理部21から与えられる重み係数がそれぞれアンテナ2
00、300、400用である点は異なっている。 <受信調整部>受信調整部132は、受信時の指向性パ
ターンを生成するために、無線部120から入力される
受信ベースバンド信号の振幅と位相とを、信号処理部2
からの重み係数に従って調整する。ここでも、振幅と位
相の調整は、I成分データ、Q成分データを個別に重み
付けすることにより行われる。時分割チャネルに複数の
移動局がパス多重されている場合には、信号処理部2か
ら各移動局毎の重み係数が与えられ、受信調整部132
は、移動局毎にシンボルの各成分を重み付けする。
示すブロック図である。同図のように受信調整部132
は、無線部120から入力される受信シンボルのI成分
データ、Q成分データを1シンボル分以上一時的に保持
するIバッファ、Qバッファと、8つの乗算器とからな
る。図中、I1,Q1は、無線部120からIバッファ、Q
バッファを介して入力される受信シンボルのI成分デー
タ、Q成分データである。WI1_U1,WQ1_U1は受信信号処
理部22から与えられるユーザ1のI成分データ、Q成
分データに対する重み係数を示す。同様に、WI2_U1,WQ2
_U1はユーザ2、WI3_U1,WQ3_U1はユーザ3、WI4_U1,WQ4
_U1はユーザ4のI成分データ、Q成分データに対する
重み係数を表す。
器において、無線部120からの受信シンボルデータの
I成分データ、Q成分データと、ユーザ個別の重み係数
との積を求めることにより重み付けをおこなう。受信調
整部232、332、432も、受信調整部132と同
じ構成である。ただし、無線部220、320、420
からの受信シンボルデータがそれぞれ入力される点と、
送信信号処理部21から与えられる重み係数がそれぞれ
アンテナ200、300、400用である点とは異なっ
ている。 <送信信号処理部21>送信信号処理部21は、ベース
バンド部1から入力される時分割チャネル毎のベースバ
ンド信号を、送信調整部131、231、331、43
1に分配すると当時に、各ベースバンド信号に対して送
信調整部毎の重み係数を生成し、生成した重み係数を送
信調整部131、231、331、431にそれぞれ出
力する。重み係数の生成については、送信信号処理部2
1は、受信タイムスロットにおいて受信信号処理部22
により算出された受信時の重み係数を一時的に蓄積して
おき、送信タイムスロットにおいて蓄積された重み係数
を読み出して各送信調整部に出力する。 <受信信号処理部22>受信信号処理部22は、各アン
テナからFEM、無線部を介して受信された受信ベース
バンド信号に基づいて、パス多重すべきユーザ毎の重み
係数の算出と、、算出された重み係数に従って各受信調
整部において調整されたシンボルデータからユーザ毎の
シンボルデータを算出する。
示すフローチャートである。図中の4つの基本フローと
いうのは、1シンボル期間内に受信信号処理部22が行
う信号処理を示す。受信信号処理部22は、シンボル期
間毎に、時分割チャネルにおいてパス多重されるユーザ
1〜4毎に基本フローの処理を行う(ステップ61〜6
4)。
を詳細に示すフローチャートである。以下では、ユーザ
1に対する処理を説明する。同図において、まず受信信
号処理部22は、シンボルタイミングtにおける全受信
調整部内のIバッファ及びQバッファからI成分データ
及びQ成分データ(I1(t)〜I4(t),Q1(t)〜Q4(t))を全
ての読み出し(ステップ71)、これらのI成分データ
及びQ成分データに基づいて当該シンボルに対する重み
係数を計算し(ステップ72)、計算結果(WI1_U1(t)
〜WI4_U1(t) , WQ1_U1(t)〜WQ4_U1(t))を内部のバッフ
ァに格納し(ステップ73)、その重み係数を用いて受
信調整部132に供給し、さらに受信調整部132によ
って重み付けられたシンボルデータ(WI1_U1(t)*I1(t)
〜WI4_U1(t)*I1(t) , WQ1_U1(t)*I1(t)〜WQ4_U1(t)*I1
(t))からユーザ1に対する合成信号を計算する(ステ
ップ74)。ユーザ1に対するシンボルタイミングtの
合成信号YIa(t)、YQa(t)は次式により得られる。 YIa(t)=ΣWIi_U1(t)*Ii(t) YQa(t)=ΣWQi_U1(t)*Qi(t) 但し、iは1から4までの整数である。この合成信号
は、ユーザ1の指向性パターンによって受信したシンボ
ルタイミングtにおける受信シンボルを表している。す
なわち他のユーザの受信信号を除去した受信シンボルを
表している。
係数の算出を詳細に示すフローチャートである。同図の
処理は、カルマンフィルタを用いたアダプティブアレイ
に関する公知技術を応用している。詳細は「カルマンフ
ィルタを用いたアダプティブアンテナの検討」(電子情
報通信学会誌 B-II Vol.J75-B-II No.11 pp835-843 19
92年11月)に記載されているので、ここでは簡単に説明
する。
ければ初期設定を行う(ステップ91、92)。この初
期設定では、カルマンフィルタの推定誤差分散行列の初
期値P(0)と、重み係数行列の初期値W(0)とを設定す
る。本実施形態では、初期値P(0)=C*I(Cは定
数、Iは4×4の単位行列)、初期値W(0)は同図に示
した4×1列ベクトルとしている。この場合、重み係数
行列W(t)は、同図に示した4×1列ベクトルとして表
現される。
て、全受信調整部内のIバッファ及びQバッファから得
られるシンボルタイミングtのI成分データ、Q成分デ
ータを設定し(ステップ93)、さらに参照信号d(t)
を設定する(ステップ94)。ここで参照信号d(t)
は、特定ユーザから得るべき受信信号の推定波形であ
る。受信信号処理部22は、推定波形として、当該シン
ボルタイミングtにおける受信信号が既知のデータ、例
えば受信データのプリアンブル部分やユーザidなどで
あれば、その波形を設定し、未知のデータである場合に
は、受信シンボル受信データを仮判定してその波形を設
定する。ここで仮判定による受信信号Y(t)は、シンボル
タイミングtのI成分データ、Q成分データのそれぞれ
に、過去の重み係数を乗算して合成することにより得ら
れる。また、プリアンブル部分など既知のデータを推定
波形とする場合には、全ユーザが同じシンボルデータと
なが、異なるシンボルデータにするために、TDMA/
TDDフレーム内におけるユーザ毎のシンボルタイミン
グを数シンボル分ずらすようにしてもよい次いで、受信
信号処理部22は、同図に示したようにカルマンゲイン
の計算、事前推定誤差の計算、重み係数の更新、相関行
列の更新(ステップ95〜98)を行う。ステップ95
〜98は、カルマンフィルタにおいて再帰的最小二乗法
(RLS(Recursive Least Square)アルゴリズム)を用
いた公知技術であるので、ここでは省略する。
ユーザ毎の重み係数を算出する。 <受信レベル検出部>受信レベル検出部23は、電界強
度検出部7により検出されたアンテナ毎の電界強度と、
受信信号処理部22によって得られた重み係数を用い
て、時分割チャネルの受信タイムスロットにおいてパス
多重されたユーザ(移動局)毎の受信信号レベルを検出
する。
1〜RSSI4,アンテナ毎の入力信号をX1(t)〜X4(t)、各ユ
ーザの復調データをU1(t)〜U4(t)とすると、ユーザ毎の
受信信号レベルL_U1,L_U2,L_U3,L_U4は、次式により求
められる。 L_U1 = Σ{RSSIn×ABS(ΣXn(t)*U1(t))} L_U2 = Σ{RSSIn×ABS(ΣXn(t)*U2(t))} L_U3 = Σ{RSSIn×ABS(ΣXn(t)*U3(t))} L_U4 = Σ{RSSIn×ABS(ΣXn(t)*U4(t))} ここで、各式において1つめのΣはn=1,2,3,4について
の和を、2つめのΣはt=1,2,…,Mについての和を、Mは
1スロット内のシンボル数を示す。アンテナ毎の入力信
号(入力シンボル)は図8のステップ93に示したよう
にXn(t)=In(t)+jQn(t)で表される。ユーザ1の復調デー
タはU1(t)=YIa(t)+jYQa(t)で表される(YIa(t)とYQa(t)
は既に説明した)。また、上式中のABS(X)はXの複素
振幅すなわち(SQRT(I2+Q2))を表す。”*”は相関性の
度合を求める相関演算である。入力シンボルXn(t)も、
ユーザの復調データもUi4(t)(ここでi=1,2,3,4)も、
それぞれ二値化されたI成分とQ成分とで表されるので相
関演算自体も簡単な演算となり、また、演算結果も複素
数なる。
ザ毎の受信信号レベルを検出する。 <アクセス制御部>図11は、アクセス制御部3のより
詳細な処理内容を示すフローである。同図に示す処理
は、アクセス制御部3により周期的(例えば100m秒
毎)に行われる。
レベル検出部23から、無線接続中の全ての移動局の受
信信号レベルを取得し(ステップ110)、それぞれの
受信信号レベルがしきい値以上か否かを判定し、しきい
値以上と判定された移動局としきい値より小さいと判定
された移動局とが混在している時分割チャネル(単にス
ロットとも呼ぶ)が存在するかどうかを判定する(ステ
ップ111)。
るスロットが存在しない場合には処理を終了する。混在
するスロットが存在する場合には、当該時分割チャネル
が小電力スロットであるか否かを判定する(ステップ1
12)。小電力スロットであると判定された場合には、
アクセス制御部3は、大セル用周波数移行通知を周波数
制御部5に通知し(ステップ113)、通常出力移行通
知を送信出力制御部4に通知し(ステップ114)、混
在すると判定されたスロットに対応する小電力フラグを
解除する(ステップ115)。ここで小電力フラグと
は、割り当てテーブル31の各時分割チャネルに対応し
て設けられ、時分割チャネルにおける送信出力が小電力
であるか通常電力であるかを示す。ステップ113、1
14の大セル用周波数移行通知、通常出力移行通知によ
り、小セルにて通信中の移動局が無線基地局から遠ざか
って小セルから外れようとしている場合に、小電力から
通常電力に切り換えられることになる。
場合で、既に小電力スロットとして使用されている時分
割チャネルが存在し(ステップ116)、その時分割チ
ャネルに空きパスチャネルが存在するときは(ステップ
117)、アクセス制御部3は、上記の混在するスロッ
トにおけるしきい値より大きいと判定された移動局を、
空きパスチャネルに移動させる(割り当てを変更する)
(ステップ118)。このチャネル間の移動は、本無線
基地局からチャネル移動通知を移動局に送信し、移動先
のチャネルにおいて当該移動局と再度リンクチャネル確
立を行なうことによる。
場合で、小電力スロットとして使用されている時分割チ
ャネルが存在しないときは、アクセス制御部3は、小電
力スロットの候補となるスロットを決定する(ステップ
119)。この候補スロットは、どの時分割チャネルで
もよいが、混在していると判定された時分割スロットの
うち、しきい値よりも小さいと判定された移動局が多く
割り当てられている時分割チャネルを候補スロットとす
るのが望ましい。
ト中のしきい値よりも小さいと判定された移動局が移動
可能であれば(他のスロットに空きチャネルがあれば)
(ステップ120)、その移動局を他の時分割チャネル
に移動させ(ステップ121)、候補スロットの他のス
ロットに受信信号レベルの大きい移動局があって(ステ
ップ122)、候補スロットに空きチャネルが存在すれ
ば(ステップ123)その移動局を他のスロットから候
補スロットに移動させる(ステップ124)。
トに割り当てられた移動局の受信信号レベルが何れもし
きい値以上であれば(ステップ125)、小出力移行通
知を送信出力制御部4に通知し(ステップ126)、さ
らに小セル用周波数移行通知を周波数制御部5に通知し
(ステップ127)、候補スロットに対応する小電力フ
ラグを設定する(ステップ128)。この通知を受け
て、周波数制御部5により候補スロットの周波数が小セ
ル用の周波数に変更され、送信出力制御部4により通常
電力から小電力に変更される。 <動作説明>以上のように構成された本実施の形態にお
ける無線基地局について、その動作を説明する。
にPS1〜PS10が無線接続されているものとする。
図中の実線で示す無線エリアは、従来の無線基地局によ
り無指向性パターンにより通常電力(500mW)で送
信したと仮定した場合の通信可能な範囲(大セル)を示
す。本無線基地局においてアダプティブアレー方式によ
り通常電力(1移動局当たり4本アンテナの合計が12
5mW)で指向性パターンにより形成した場合にも、指
向性の向いている方向では実線までの範囲で通信可能に
なる。また、図9(a)における各移動局には、図10
(a)に示した割り当てテーブル31のようにチャネル
割り当てされているものとする。
無線基地局の近くに位置していることから、それぞれし
きい値以上の受信信号レベルで受信される。アクセス制
御部3は、受信レベル検出部23から各移動局の受信信
号レベルを取得し、スロット1及びスロット3において
しきい値以上の基地局としきい値より小さい基地局とが
混在していると判断し、空きチャネル数の多いチャネル
3を候補スロットと決定する。
トTch3を、しきい値以上の受信信号レベルの移動局のみ
が占めるように移動局のチャネルを1つずつ移動させ
る。まず、PS5をスロットTch1からスロットTch3に移
動させる。この移動は、無線基地局からのPS5にチャ
ネル移動指示を送り、候補スロットTch3においてPS5
との間でリンクチャネル確立を行なうことによる。その
結果、割り当てテーブル31は図10(b)のようにな
る。
Tch3に、受信信号レベルがしきい値よりも小さいPS7
が存在するので、アクセス制御部3は、PS7のチャネ
ルを候補スロットTch3からスロットTch1に移動させる。
その結果、割り当てテーブル31は図10(c)のよう
になる。この時点で、候補スロットは、しきい値以上の
受信信号レベルの移動局のみが占めているので、アクセ
ス制御部3は、小出力移行通知を送信出力制御部4に通
知する。これにより、送信出力制御部4によりスロット
Tch3の送信出力が1移動局あたり5mWに変更され
る。その結果、割り当てテーブル31は図10(d)の
ようになる。
数移行通知を周波数制御部5に通知する。これにより周
波数制御部5は、スロットTch3の周波数を小セル用の
周波数f5に変更する。その結果、割り当てテーブル31
は図10(e)のようになる。このようにして、アクセ
ス制御部3は、無線基地局の近くに位置する移動局が同
一のスロットになるようチャネルの割り当てを変更し、
さらに、スロット内に受信信号レベルの大きい(無線基
地局に近い)移動局だけが占めている場合に、そのスロ
ットの送信出力を小電力に変更する。これにより、無線
基地局間での周波数資源の干渉を低減することができ
る。
力を切り換えているが、多段階の送信出力を切り換える
ようにしてもよい。例えば、無指向性パターンで500
mW、100mW、20mW、5mWにそれぞれ相当す
る第1から第4段階の送信出力を切り換える場合、10
0mW、20mW、5mW相当の各無線エリアの限界に
位置する移動局からの受信信号レベルを基準に第1から
第3のしきい値を定めておき、アクセス制御部3が、受
信信号レベルが同じしきい値間にある移動局を同一のス
ロットを占めるようにチャネルを移動させるように構成
すればよい。
00mW、20mW、5mWの送信出力は、4本アンテ
ナのアダプティブアレーでは4本アンテナ合計で1移動
局当たり125mW、25mW、5mW、1mWにそれ
ぞれ相当し、8本アンテナのアダプティブアレーでは8
本アンテナ合計で1移動局当たり62.5mW、12.
5mW、2.5mW、0.5mWにそれぞれ相当する。
ダプティブアレーの場合を説明したが、8本アンテナな
ど複数のアンテナからなるアダプティブアレー装置であ
れば本発明を適用可能である。さらに、上記実施形態で
はユーザ毎の送信出力を4本アンテナ合計で125mW
としているので、例えば1スロットに2ユーザに2ユー
ザを多重しているときは2ユーザで4本アンテナ合計で
250mWの送信出力になる。そこで、例えば1スロッ
ト内に2ユーザのみを収容し、2ユーザともに基地局の
遠くに位置している場合には、2ユーザ合計で500m
W(1ユーザあたり250mW)とするようにしてもよ
い。具体的には、上記実施形態において、さらに受信レ
ベルがあるしきい値以下のユーザ同士を、空きチャネル
のあるスロットに移動し、さらに空きチャネルがある場
合には当該ユーザへの送信出力を上げる構成とすればよ
い。
周波数を小セル用の周波数に変更しているが、大セル用
の周波数をそのまま使用するようにしてもよい。また、
上記実施形態ではしきい値は1つであるものとして説明
したが、移動局が小セル内に近づいてきたことを判定す
るためのしきい値と、小セルから外れていくことを判定
するためのしきい値とを異なる値にしてもよいさらに、
上記実施形態ではいわゆるPHS電話システムに適用す
る場合を説明したが、時分割多重方式の移動通信であれ
ば本発明を適用可能である。
は、円周上に等間隔で配置することが望ましいが、それ
以外の配置であってもよい。さらに、上記受信レベル検
出部は、一定期間以上の電界強度信号に基づいて受信信
号レベルを検出するようにしてもよい。
るタイムスロット毎に、異なる指向性パターンを有する
送信信号を空間多重することにより移動局を無線接続す
るアダプティブアレー方式の無線基地局であって、無線
接続中の移動局のタイムスロットへの割り当て状況を示
すテーブルを記憶する記憶手段と、前記テーブルに示さ
れた無線接続中の移動局毎に受信信号レベルを測定する
測定する測定手段と、測定された受信信号レベルがしき
い値以上か否か判定する判定手段と、しきい値以上と判
定された移動局が一のタイムスロットを占めるよう移動
局の割り当て及び前記テーブルを変更する変更手段と、
一のタイムスロットをしきい値以上と判定された移動局
が占めている場合に、当該タイムスロットにおける送信
出力を他のタイムスロットよりも低下させるよう制御す
る制御手段とを備える。
局の近くに位置する移動局が同一のタイムスロットにな
るようチャネルの割り当てを変更し、さらに、スロット
内に受信信号レベルの大きい(無線基地局に近い)移動
局だけが占めている場合に、そのスロットの送信出力を
小電力に変更するので、周辺に設定されている無線基地
局との間での周波数資源の干渉を低減することができ
る。
と判定された移動局が占めていたタイムスロットにおい
て、何れかの移動局の移動によりしきい値より小さいと
判定されるようになった場合、当該タイムスロットの送
信出力を元の送信出力に戻すように制御するようにして
もよい。この構成によれば、上記効果に加えて、移動局
の移動に追随して送信出力を適正に変更することができ
る。
レーアンテナを構成する個々のアンテナ毎の、空間多重
用のパラメータ群を算出する信号処理部を備え、前記測
定手段は、タイムスロット毎に受信信号の電界強度を検
出する電界強度検出手段と、検出された電界強度と、信
号処理部に算出されたパラメータ群とに基づいて、各タ
イムスロットに空間多重されている移動局個別の受信信
号レベルを検出する受信レベル検出手段とを備えるよう
にしてもよい。
間多重された移動局個別の受信信号レベルを適切に検出
することができる。また、前記制御手段は、さらに、一
のタイムスロットをしきい値以上と判定された移動局が
占めている場合に、当該タイムスロットの周波数を小電
力送信用の周波数に変更するよう構成してもよい。
よれば、無線基地局が利用可能は周波数群に小電力専用
の周波数が設けられている場合に、小電力専用の周波数
と、通常電力用の周波数とを有効に使い分けることがで
き、周波数資源の干渉をさらに低減することができる。
を示すブロック図である。
Multiple Access/Time Division duplex)フレームとの
関係を示す説明図である。
明図を示す。
ック図である。
図である。
ャートである。
フローチャートである。
ある。
の位置関係の一例を示す図である。
子を示す図である。
すフローである。
Claims (4)
- 【請求項1】 時分割多重によるタイムスロット毎に、
異なる指向性パターンを有する送信信号を空間多重する
ことにより移動局を無線接続するアダプティブアレー方
式の無線基地局であって、 無線接続中の移動局のタイムスロットへの割り当て状況
を示すテーブルを記憶する記憶手段と、 前記テーブルに示された無線接続中の移動局毎に受信信
号レベルを測定する測定する測定手段と、 測定された受信信号レベルがしきい値以上か否か判定す
る判定手段と、 しきい値以上と判定された移動局が一のタイムスロット
を占めるよう移動局の割り当て及び前記テーブルを変更
する変更手段と、 一のタイムスロットをしきい値以上と判定された移動局
が占めている場合に、当該タイムスロットにおける送信
出力を他のタイムスロットよりも低下させるよう制御す
る制御手段とを備えることを特徴とする無線基地局。 - 【請求項2】 請求項1記載の制御手段は、さらに、し
きい値以上と判定された移動局が占めていたタイムスロ
ットにおいて、何れかの移動局の移動によりしきい値よ
り小さいと判定されるようになった場合、当該タイムス
ロットの送信出力を元の送信出力に戻すように制御する
ことを特徴とする無線基地局。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の無線基地局は、ア
ダプティブアレーアンテナを構成する個々のアンテナ毎
の、空間多重用のパラメータ群を算出する信号処理部を
備え、 前記測定手段は、 タイムスロット毎に受信信号の電界強度を検出する電界
強度検出手段と、 検出された電界強度と、信号処理部に算出されたパラメ
ータ群とに基づいて、各タイムスロットに空間多重され
ている移動局個別の受信信号レベルを検出する受信レベ
ル検出手段とを備えることを特徴とする無線基地局。 - 【請求項4】 請求項1記載の制御手段は、さらに、一
のタイムスロットをしきい値以上と判定された移動局が
占めている場合に、当該タイムスロットの周波数を小電
力送信用の周波数に変更することを特徴とする無線基地
局。
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