JP2000341272A - Atm通信システム及びatm通信システムにおける輻輳状態検出方法並びにatm通信装置 - Google Patents

Atm通信システム及びatm通信システムにおける輻輳状態検出方法並びにatm通信装置

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JP2000341272A
JP2000341272A JP14506599A JP14506599A JP2000341272A JP 2000341272 A JP2000341272 A JP 2000341272A JP 14506599 A JP14506599 A JP 14506599A JP 14506599 A JP14506599 A JP 14506599A JP 2000341272 A JP2000341272 A JP 2000341272A
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communication device
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Takayuki Furuno
孝幸 古野
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    • H04L2012/5636Monitoring or policing, e.g. compliance with allocated rate, corrective actions

Abstract

(57)【要約】 【課題】 輻輳通知機能をサポートしていないATM通
信網でも、そのATM通信網には機能追加などの変更を
一切加えずに、そのATM通信網の輻輳状態を容易に検
出できるようにする。 【解決手段】 送信側のATM通信装置2に、或る論理
コネクションへの送信データ量を計数する送信データ量
計数部21と、計数された送信データ量を受信側のAT
M通信装置3に通知する通知処理部22とを設けるとと
もに、受信側のATM通信装置3に、上記の論理コネク
ションからの受信データ量を計数する受信データ量計数
部31と、上記の通知処理部21から通知される上記の
送信データ量と、受信データ量計数部31で計数された
受信データ量とを比較することによりATM通信網4の
輻輳状態を検出しうる輻輳状態検出部32とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
(目次) 発明の属する技術分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題(図24) 課題を解決するための手段(図1) 発明の実施の形態 (A)第1実施形態の説明(図2〜図18) (B)第2実施形態の説明(図19〜図23) (C)その他 発明の効果
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ATM(Asynchron
ous Transfer Mode:非同期転送モード)通信システム及
びATM通信システムにおける輻輳状態検出方法並びに
ATM通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ハードウェア処理による高速スイッチン
グとマルチメディアに対応できる通信品質(QOS:Qu
ality Of Services)をそなえた交換方式であるATM
は、ITU−T(International Telecommunication Uni
on-Telecommunication sector)やATMフォーラムとい
った標準化機関の努力によって、実運用レベルの技術と
して確立されてきている。
【0003】そして、その標準に準拠した製品やサービ
スが企業やキャリアによって提供され、既に市場が形成
されている。中でも、この高速・高品質なATMネット
ワークとインターネット技術とのインターワーキングに
ついての議論が活発であり、上記の標準化機関のほか
に、インターネットの仕様作成を行なっているIETF
(Internet Engineer Task Force)でも検討されている。
【0004】ところで、当初、ATMはLAN(Local
Area Network) のバックボーンとして導入された。代表
的なLANであるイーサネットは、当時、10Mbps
または100Mbpsのデータ伝送速度(帯域)を扱う
ものが主流であり、ATMのインタフェース速度として
最もポピュラーな156Mbpsはそのバックボーンと
して十分機能した。最近では、イーサネットは100M
bpsが主流になってきており、標準化が進展している
ギガビット・イーサネット(1Gbps)がATMにと
って代わろうとしている。
【0005】ただし、高速化に限界がみえてきているイ
ーサネットに対し、ATMは2.4Gbps,10Gb
psと、さらに高速なインタフェースが標準化されてい
る。このような環境の中で、次にATMが導入されたの
は、LAN等の私設網間を接続する広域サービスであ
る。これまで、私設網間の広域接続には、キャリアが提
供する高速ディジタル専用サービスが多く用いられてき
たが、専用サービスが提供する速度品目にはギャップが
あり、ユーザの要求を満たすためには、複数の専用線を
束ねたり、必要以上の帯域をもつ専用線を用意したりし
なければならなかった。
【0006】これに対して、ATM技術を採用したAT
M専用サービスでは細かい単位でVP(Virtual Path)を
PVC(Permanent Virtual Channel) で設定できる。例
えば、日本のNTTが提供する「ATMメガリンクサー
ビス」では、1〜135Mbpsの帯域を1Mbps単
位で選択できる。また、VC(Virtual Channel) サービ
スである「スーパーリレーCR」では、16k,32
k,48k,・・・,1M,2M,・・・10Mbps
と、低速系における選択肢が充実しており、また、公衆
網〔SVC(Switched Virtual Channel)〕サービスでの
VC設定も可能である。
【0007】また、ATM技術による統計多重効果は、
単にキャリアの設備投資を削減できるだけでなく、サー
ビス料金にも反映され、ユーザにとってのコストメリッ
トを向上させている。今後、さらにサービスが多様化
し、様々なユーザニーズに合わせてサービスを選択する
環境が形成されてゆくことが予想される。上記のような
ATMサービス上では、あらゆるトラヒックの属性に対
応するために、複数のサービスカテゴリが用意されてい
る。例えば、ATMフォーラム標準(af-tm-0056.000,
“Traffic Management Version 4.0”)では、大きく、
次のような4種類のサービスカテゴリが定義されてい
る。
【0008】CBR(Constant Bit Rate) 契約したPCR(Peak Cell Rate)の範囲内で、ユーザか
らの送出レートを完全に保証するサービス。従来の専用
サービスに相当する品質を提供する。 UBR(Unspecified Bit Rate) 契約したPCRの範囲内でも、ユーザからの送出セルレ
ートを保証しないベストエフォートサービス。網内で輻
輳が生じた場合にはセル廃棄が生じる。一般に、ATM
−LANで使用される。
【0009】VBR(Variable Bit Rate) 契約したPCRの範囲内で、契約したSCR(Sustainab
le Cell Rate) をユーザからの送出セルレートの平均値
として保証するサービス。網内で輻輳が発生していない
状態においてSCRが保証される。SCRを超える分
(PCR以下)については上記のUBRと同様にベスト
エフォートサービスとなる。一般に、バースト的な特性
もつトラヒックに適しているといわている。
【0010】ABR(Avairable Bit Rate) 契約したMCR(Minimum Cell Rate) の範囲内で、ユー
ザからの送出セルレートを完全に保証するサービス。網
内または受信側のエンドシステム(ATMルータ等のA
TM通信装置)のリソース状態を送信側のエンドシステ
ムに通知する機能を有しており、その状態に応じて、送
信側エンドシステムは、上記のMCRとPCRとの間で
動的に送出セルレートを変動させることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上記のサービ
スカテゴリのうち、現在国外も含めて実際に提供されて
いるのは、ABR以外のCBR,UBR,VBRである
が、これらの各サービスカテゴリのうち、UBRとVB
Rは、いずれもセル廃棄の可能性があるにも関わらず、
輻輳通知機能をサポートしていない(網が輻輳通知機能
を有していない)。
【0012】このため、例えば、ATMルータ等のエン
ドシステム(ATM通信装置)100,200(図24
参照)は、網(ATM通信網)300内の輻輳(セル廃
棄)発生に応じたATMレイヤでの送出セルレート制御
を行なえず、常に網300内でセル廃棄が発生するのを
前提にUBR,VBRともにPCRでセルの送出を行な
うのが一般的である。
【0013】つまり、UBRやVBRといったサービス
カテゴリでは、常に網300内で輻輳が発生してセル廃
棄が生じる可能性があるにも関わらず、それを検出/通
知する機能を網300(具体的には、その網300を構
成しているATM交換機等)が有していないため、エン
ドシステム100,200では、網300内の輻輳発生
を知ることができず、網300への送出セルレートを下
げる等のセルレート制御(輻輳対処)を行なって輻輳
(セル廃棄)を回避することができないのである。
【0014】なお、ATMレイヤの上位レイヤ(例え
ば、TCP/IP等)が廃棄セルの再送機能を有してい
れば、網300内で仮にセル廃棄が発生したとしても、
その上位レイヤでリカバリが可能であるが、それでも、
上述のごとくATMレイヤでのセルレート制御が行なえ
ないので、網300の輻輳状態を回避することはできな
い。
【0015】一方、ABRサービスでは、上述したよう
に網300及びエンドシステム100,200が輻輳通
知機能をサポートするので、エンドシステム100,2
00は、網300内の輻輳発生を認識して網300への
セルレート制御を行なえるが、このようなABRサービ
スを実現しようとすると、当然、網300,エンドシス
テム100,200全てをABRサービス対応のものに
する必要があり、既存装置(特に、網300を構成する
ATM交換機等の全ての装置)に大幅な変更を加えなけ
ればならなくなる。従って、コストや設計・製造面で非
常に不利であり、また、網構築の際の柔軟性にも欠け
る。
【0016】また、このABRサービスでは、常に、M
CR分の帯域保証(帯域確保)は完全に行なわなくては
ならため、他のサービスのための帯域を圧迫してしまっ
て、リソース(特に、帯域)の有効利用を図ることがで
きない可能性もある。つまり、網300内の輻輳状態を
検出できるようABRサービスをサポートするのには不
利な点が多い。
【0017】本発明は、以上のような課題に鑑み創案さ
れたもので、輻輳通知機能をサポートしていないATM
通信網でも、そのATM通信網には機能追加などの変更
を一切加えずに、そのATM通信網の輻輳状態を容易に
検出できるようにした、ATM通信システム及びATM
通信システムにおける輻輳状態検出方法並びにATM通
信装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理ブロ
ック図で、この図1の(A)に示す本発明のATM通信
システム1は、輻輳通知機能をサポートしていないAT
M通信網4を介して設定される論理コネクション上で通
信を行なう2つ(3以上でもよい)のATM通信装置
2,3をそなえて構成されている。そして、この図1の
(A)に示すように、送信側のATM通信装置2(以
下、単に「送信側装置2」と表記することもある)は、
送信データ量計数部21と通知処理部22とをそなえて
おり、受信側のATM通信装置3(以下、単に「受信側
装置3」と表記することもある)は、受信データ量計数
部31と輻輳状態検出部32とをそなえている。
【0019】ここで、送信側装置2において、送信デー
タ量計数部21は、或る論理コネクションへの送信デー
タ量を計数するものであり、通知処理部22は、この送
信データ量計数部21で計数された送信データ量を受信
側装置3に通知するものである。一方、受信側装置3に
おいて、受信データ量計数部31は、上記の論理コネク
ションからの受信データ量を計数するものであり、輻輳
状態検出部32は、送信側装置2から通知される上記の
論理コネクションへの送信データ量と、受信データ量計
数部31で計数された受信データ量とを比較することに
よりATM通信網4(以下、単に「ATM網4」といっ
たり「網4」といったりすることがある)の輻輳状態を
検出しうるものである。
【0020】上述のごとく構成されたATM通信システ
ム1では、送信側装置2の通知処理部22によって、或
る論理コネクションへの送信データ量が受信側装置3に
通知される。そして、受信側装置3では、通知された送
信データ量と受信データ量計数部31で計数された上記
論理コネクションからの実際の受信データ量とを比較す
ることによりATM網4の輻輳状態が輻輳状態検出部3
2によって検出される(請求項1,7,11,26)。
【0021】ここで、送信側装置2の通知処理部22
は、送信データ量計数部21で計数された上記の送信デ
ータ量についての送信データ量情報を付与した受信側装
置3宛の通知データを生成する第1通知データ生成部を
そなえることもでき、この場合、受信側装置3の輻輳状
態検出部32は、上記の通知データに付与されている送
信データ量情報から上記の送信データ量を識別する第1
送信データ量識別部と、この第1送信データ量識別部で
識別された送信データ量と受信データ量計数部31で計
数された受信データ量とを比較する第1データ量比較部
と、この第1データ量比較部による比較の結果、上記の
各データ量が異なるとATM網4が輻輳状態であると判
別する第1輻輳状態判別部とをそなえるのがよい(請求
項2,12,27)。
【0022】次に、図1の(B)に示すように、送信側
装置2に、第1規定データ量設定部20,送信データ数
計数部21及び通知処理部22′をそなえるとともに、
受信側装置3に、第2規定送信データ量設定部30,受
信データ量計数部31及び輻輳状態検出部32′をそな
えても、同様に、ATM網4の輻輳状態を検出すること
が可能である。
【0023】ここで、送信側装置2において、第1規定
データ量設定部20は、或る論理コネクションへの規定
送信データ量が設定されるものであり、送信データ量計
数部21は、この場合も、上記の論理コネクションへの
送信データ量を計数するものであり、通知処理部22′
は、この送信データ量計数部21で計数される送信デー
タ量が第1規定データ量設定部20に設定された規定送
信データ量になる毎に送信データ量の区切りを受信側装
置3に通知するものである。
【0024】一方、受信側装置3において、上記の第2
規定送信データ量設定部30は、送信側装置2の第1規
定データ量設定部20に設定される上記の規定送信デー
タ量と同じ規定送信データ量が設定されるものであり、
上記の受信データ量計数部31は、この場合も、上記の
論理コネクションからの受信データ量を計数するもので
ある。
【0025】そして、輻輳状態検出部32′は、上記の
第2規定送信データ量設定部30に設定された規定送信
データ量と送信側装置2の通知処理部22′から上記の
規定送信データ量毎に通知される送信データ量の区切り
間に受信データ計数部31で計数された受信データ量と
を比較することによりATM通信網4の輻輳状態を検出
しうるものである。
【0026】つまり、図1の(B)に示すATM通信シ
ステム1では、送信側装置2及び受信側装置3に、それ
ぞれ、規定送信データ量を予め設定しておき、送信側装
置2が、規定送信データ量毎に上記の論理コネクション
への送信データ量の区切りを受信側装置3に通知し、受
信側装置3が、上記の予め設定された規定送信データ量
と送信側装置2から通知される送信データ量の区切り間
に上記の論理コネクションから受信された実際の受信デ
ータ量とを比較することによりATM網4の輻輳状態を
検出するのである(請求項3,8,13,28)。
【0027】ここで、送信側装置2の通知処理部22′
は、送信データ量計数部21で計数された送信データ量
と上記の規定送信データ量とを比較する第3データ量比
較部と、この第3データ量比較部による比較の結果、上
記の各データ量が一致する毎に送信データ量の区切りを
示す該受信側装置3宛の通知データを生成する第2通知
データ生成部とをそなえるのがよく、この場合、受信側
装置3の輻輳状態検出部32′は、第2規定送信データ
量設定部30に設定された規定送信データ量と、送信側
装置2からの上記通知データ間に受信データ量計数部3
1で計数された受信データ量とを比較する第2データ量
比較部と、この第2データ量比較部による比較の結果、
上記の各データ量が異なるとATM網4が輻輳状態であ
ると判別する第2輻輳状態判別部とをそなえるのがよい
(請求項4,14,29)。
【0028】ところで、図1の(B)に示す構成におい
て、上記の論理コネクションが公衆回線を用いて設定さ
れる場合、送信側装置2は、論理コネクション設定用の
シグナリングメッセージに上記の第1規定送信データ量
設定部20に設定されている規定送信データ量について
の情報を付与する第1シグナリング制御部をそなえ(請
求項19)、受信側装置3は、上記の規定送信データ量
についての情報が付与されたシグナリングメッセージを
送信側装置2から受信することにより、上記の第2規定
送信データ量設定部30に対する規定送信データ量につ
いての情報の設定を実行する第2シグナリング制御部を
そなえていてもよい(請求項30)。
【0029】これにより、図1の(B)に示すATM通
信システム1では、上記の規定送信データ量の設定を、
送信側装置2と受信側装置3との間の論理コネクション
設定時に各ATM通信装置2,3間で送受信されるシグ
ナリングメッセージを用いて行なうことができる(請求
項10)。また、上記の受信側装置3は、輻輳状態検出
部32(32′)で輻輳状態が検出されると、その輻輳
状態を送信側装置2へ通知する輻輳状態通知部をそなえ
ていてもよく(請求項5,31)、この場合、送信側装
置2は、上記の受信側装置3の輻輳状態通知部から輻輳
状態が通知されると、上記の論理コネクションへの送信
データ量を減少制御する送信データ量制御部をそなえて
いてもよい(請求項6,15)。
【0030】つまり、この場合のATM通信システム1
は、受信側装置3が、通信網4の輻輳状態を検出する
と、その輻輳状態を送信側装置2へ通知し、送信側装置
2が、その通知を受けると、上記の論理コネクションへ
の送信データ量を減少制御するのである。これにより、
送信側装置2は、ATM網4の輻輳状態を認識して、そ
れに応じて通信網4への送信データ量を減少することが
できるので、ATM網4の輻輳状態を回避することが可
能になる(請求項9)。
【0031】ここで、図1の(A)に示す通知処理部2
2は、上記送信データ量の通知間隔を論理コネクション
単位で制御する通知間隔制御部をそなえていてもよく、
これにより、送信データ量の通知間隔を論理コネクショ
ン単位でずらすことができ、ひいては、受信側装置3で
の輻輳状態の検出タイミングを論理コネクション単位で
ずらすことができる(請求項16)。
【0032】また、この通知間隔制御部は、受信側装置
3〔輻輳状態検出部32(32′)〕にてATM網4の
輻輳状態が検出され受信側装置3からその輻輳状態が通
知された場合は輻輳状態が通知されない間の通知間隔よ
りも長い間隔で上記の通知を行なえば、通知処理の負荷
が軽減されるとともに、ATM網4の輻輳状態の悪化を
抑制することができる(請求項17)。
【0033】さらに、送信側装置2は、或る論理コネク
ション用の送信データの属性に基づいてその送信データ
の優先/非優先を識別する優先/非優先識別部をそなえ
るとともに、上記の送信データ量制御部が、この優先/
非優先識別部にて非優先と識別された送信データについ
ての送信データ量を優先して減少制御するように構成さ
れていてもよい。これにより、優先されるべき送信デー
タの送信は確実に保証される(請求項18)。
【0034】なお、上記の第1(第2)通知データ生成
部は、RMセルもしくはOAMセルの一種であるループ
バックセルを上記の通知データとして生成するように構
成されていてもよい。これにより、ATM網4との親和
性を保ちつつ、網4の輻輳検出を実現することが可能に
なる(請求項20,21)。ところで、受信側装置3に
おける上記の輻輳状態通知部は、輻輳状態検出部32
(32′)にて検出された輻輳状態が非輻輳状態になり
網4の輻輳状態が回復すると、回復通知を送信側装置2
に行なう回復通知部をそなえていてもよい。これによ
り、受信側装置3は、送信側装置2にATM網4の輻輳
状態が回復したことを認識させることが可能になる(請
求項36)。
【0035】そして、この場合、送信側装置2における
上記の送信データ量制御部は、上記の回復通知を受信側
装置3から受けると、上記の論理コネクションへの送信
データ量を増大制御するように構成されていてもよい。
これにより、ATM通信網4の輻輳状態が回復すれば、
ATM網4への送信データ量を増大させることができる
(請求項22)。
【0036】なお、受信側装置3が上記の回復通知部を
そなえていない場合(輻輳状態の回復通知を行なわない
ように構成されている場合)でも、上記の送信データ量
制御部が、上記の輻輳状態の通知を受けた後、新たな輻
輳状態の通知を受けないまま所定時間が経過すると、少
なくとも上記論理コネクションへの送信データ量を増大
制御するように構成されていれば、上記所定時間経過後
には上記の輻輳状態が回復しているものとして、ATM
網4への送信データ量を増大させることができる(請求
項23)。
【0037】そして、いずれの場合も、上記の送信デー
タ量制御部は、上記の論理コネクションへの送信データ
量を輻輳状態の通知を受ける前の送信データ量まで段階
的に増大するように構成するのがよい。これにより、急
激な送信データ量の増大制御によって、再度、網4が輻
輳状態になってしまう確率が大幅に低減される(請求項
24)。
【0038】ところで、上記の輻輳状態検出部32は、
受信側装置3自身の輻輳状態を検出する自己輻輳状態検
出部をそなえていてもよく、この場合、上記の受信側装
置3の輻輳状態通知部は、この自己輻輳状態検出部で受
信側装置3自身の輻輳状態が検出されると、その輻輳状
態を送信側装置2へ通知する自己輻輳通知部をそなえて
いてもよい。これにより、受信側装置3は自身の輻輳状
態をも送信側装置2へ通知することができる(請求項3
7)。
【0039】そして、この場合、送信側装置2の上記の
送信データ量制御部は、受信側装置3自身の輻輳状態が
その受信側装置3から通知された場合にも、上記の論理
コネクションへの送信データ量の減少制御を行なうよう
に構成されていてもよい。これにより、通信網4だけで
なく、受信側装置3の輻輳状態も回避することが可能に
なる(請求項25)。
【0040】また、上記の受信側装置3の輻輳状態通知
部は、送信側装置2からの通知データを送信側装置2へ
の輻輳状態通知用の通知データに変換する通知データ変
換部をそなえていてもよい。これにより、上記の輻輳状
態通知部は、輻輳状態通知用のデータを個別に生成しな
くても、送信側装置2からの通知データを利用して送信
側装置2への輻輳通知を行なうことができる(請求項3
2)。
【0041】ここで、上記の通知データ変換部は、上記
の輻輳状態が検出された場合にのみ上記の変換を行なう
ように構成されていてもよい。これにより、輻輳状態通
知用の通知データは輻輳状態が検出された場合にのみ送
信側装置2へ送信される(請求項33)。また、送信側
装置2からの通知データがRMセルもしくはOAMセル
の一種であるループバックセルである場合、この通知デ
ータ変換部は、そのRMセルもしくはループバックセル
に輻輳状態情報を付与して上記の輻輳状態通知用の通知
データとして送信側装置2へ返信するセル返信部として
構成されていてもよい。
【0042】これにより、ATM網との親和性を保ちつ
つ、送信側装置2に対する輻輳発生通知を実施すること
ができるとともに、この場合は、上記のRMセルもしく
はループバックセルがもともと送信側装置2へ折り返さ
れるセルであるため、宛先変更などの特別な制御を行な
う必要がない(請求項34)。なお、送信側装置2への
ユーザデータが存在する場合、上記の輻輳状態通知部
は、そのユーザデータを用いて送信側装置2への輻輳通
知を行なうユーザデータ輻輳通知部をそなえていてもよ
い。これにより、送信側装置2に対する輻輳通知を個別
のデータで行なう必要が無くなる(請求項35)。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (A)第1実施形態の説明 図2は本発明の第1実施形態としてのATM通信システ
ムの構成を示すブロック図で、この図2に示すATM通
信システム1は、WAN(Wide Area Network)等のAT
M通信網4(ただし、輻輳通知機能はサポートしていな
い)のエンドシステムとしてのATMルータ(リモート
ルータ)2,3をそなえており、ここでは、例えば、イ
ーサネット等のLANを構成するホスト5〔もしくは、
ユーザA(サーバ6)やユーザB(ホスト8)〕からI
P(Internet Protocol) パケットとして送信されるデー
タ(ユーザデータ)が、ATMルータ2,3間でPVC
として設定された論理コネクション(VCC: Virtual
Channel Connection) 上をATMセルとして転送され、
通信相手であるユーザA(サーバ6のハードディスク
7)やユーザB(ホスト8)(もしくは、ホスト5)へ
提供されうるようになっている。なお、この図2では、
便宜上、VCCが1回線分だけ設定されていることを表
しているが、勿論、実際には、複数回線分のVCCが設
定されうる。
【0044】ここで、上記のATMセルは、図4に示す
ように、5バイト(オクテット)のATMヘッダ9(網
かけ部)と、ユーザデータが格納される48バイト(オ
クテット)のペイロード10との計53バイトのフォー
マットを有しており、ATMヘッダ9に上記のVCCを
特定する論理コネクション識別子〔VPI(Virtual Pat
h Identifier) /VCI(Virtual Channel Identifie
r)〕が設定されることにより、上述のごとくVCC上の
ユーザデータの転送、つまり、ホスト5とユーザA,B
(ATMルータ2と3)との間の通信が行なわれるよう
になっている。
【0045】このため、ATMルータ(ATM通信装
置)2,3は、その要部の機能構成に着目すると、いず
れも、例えば図3に示すように、基本機能として、LA
Nインタフェース部11,ルーティング処理部12,セ
ル組立/分解部13及びATMインタフェース部14を
そなえるほか、セル送受信処理部15及び輻輳処理部1
6をそなえて構成されている。
【0046】ここで、LANインタフェース部11は、
上記のLAN(ホスト5もしくはユーザA,B)を収容
してそのLANとのインタフェースをとるもので、ホス
ト5もしくはユーザA,Bの収容数に応じた数だけ設け
られている。また、ルーティング処理部12は、例え
ば、ホスト5(もしくは、ユーザA,B)からの受信I
Pパケットに付与されている宛先IPアドレスとルーテ
ィングテーブル121の情報とに基づいて、受信IPパ
ケットの転送(ルーティング)先(VPI/VCI)を
決定する一方、セル組立/分解部13で分解されたAT
MセルのVPI/VCIとルーティングテーブル121
の情報とに基づいて受信ATMセルのルーティング先
(宛先IPアドレス)を決定するものである。
【0047】なお、このルーティング処理部12におい
て、上位レイヤ認識部122は、受信IPパケット(ユ
ーザデータ)の属性〔例えば、上位層(セッション層,
プレゼンテーション層,アプリケーション層等)〕を識
別するもので、本実施形態では、後述するように、その
識別結果に基づいてATM通信網4への送信セルレート
の優先制御が優先制御部16−4を通じて行なわれるよ
うになっている。
【0048】また、セル組立/分解部13は、ATM通
信網4(以下、単に「ATM網4」といったり、「網
4」といったりすることもある)からの受信ATMセル
をIPパケット化すべく分解(ATMヘッダ9を除去)
する一方、ATM網4へ送信すべきホスト5(もしく
は、ユーザA,B)からの受信IPパケットのユーザデ
ータ部分にATMヘッダ9を付与してATMセル化する
もので、このために、セル分解部131及びセル組立部
132をそなえている。
【0049】ATMインタフェース部14は、ATM網
4とのインタフェースをとるものである。そして、セル
送受信処理部15は、セル組立/分解部13(セル組立
部132)で組み立てられたATMセルをATMインタ
フェース部14へ送出する一方、ATMインタフェース
部14から受信されたATMセルをセル組立/分解部1
3(セル分解部131)へ送出するもので、本実施形態
では、セルカウンタ部151を有するレート制御部15
−1及びセル挿入/抽出部15−2をそなえて構成され
ている。
【0050】ここで、レート制御部15−1のセルカウ
ンタ部(送信データ量計数部/受信データ量計数部)1
51は、ATMルータ2(3)が送信側エンドシステム
の立場である場合に、VCC(VPI/VCI)単位
で、或るVCCへの送信ユーザセル数〔つまり、同一V
PI/VCIをもつ送信セル数(送信データ量)〕を計
数し、ATMルータ2(3)が受信側エンドシステムの
立場である場合に、或るVCCからの受信ユーザセル数
(同じVPI/VCIをもつ受信ユーザセル数)を計数
するもので、その計数結果(カウント値)は輻輳処理部
16に通知されるようになっている。
【0051】なお、このセルカウンタ部151は、セル
ヘッダ中のコネクション識別子(VPI/VCI)を認
識し、物理レイヤからATMレイヤに通過できない空き
セル(Idle Cell) や物理レイヤのOAMセル(F1〜F
3)等は無視し、ATMレイヤを通過できるユーザセル
のみをカウントする。また、送信(受信)セルがユーザ
セルであることはATMヘッダ9内のペイロードタイプ
(PT)フィールド(図4参照)9aから識別される。
【0052】また、セル挿入/抽出部15−2は、AT
Mルータ2(3)が送信側エンドシステムの立場である
場合に、輻輳処理部16において後述するように生成さ
れる「流量通知セル」をユーザセル流に挿入する一方、
この「流量通知セル」の応答として受信側エンドシステ
ム3(2)から受信されうる「輻輳通知セル」を抽出し
て輻輳処理部16へ送出するためのものである。
【0053】さらに、レート制御部(送信データ量制御
部)15−1は、ATM網4への送信セルレートをVC
C単位で制御できるもので、本実施形態では、ATMル
ータ2(3)が送信側エンドシステムの立場である場合
に、上記の「輻輳通知セル」によりATM網4(或るV
CC)の輻輳(セル廃棄)が受信側エンドシステム3
(2)から通知されると、その輻輳を回避すべくATM
網4(上記VCC)への送信セルレートを減少制御する
一方、輻輳が回避されたことを表す「輻輳通知セル〔通
常(非輻輳)状態〕」により輻輳の回復が受信側エンド
システム3(2)から通知されると、そのVCCについ
ての送信セルレートを増大制御するようになっている。
なお、この送信セルレート制御(以下、単に「レート制
御」ということもある)の詳細な制御手順については後
述する。
【0054】そして、輻輳処理部16は、ATM網4の
輻輳状態(セル廃棄)を検出したりその輻輳状態を回避
したりするために必要な処理を行なうもので、このため
に、例えば図3に示すように、輻輳制御部16−1,レ
ート監視部16−2,タイマ部16−3及び優先制御部
16−4をそなえて構成されている。ここで、輻輳制御
部16−1は、上述したような「流量通知セル」,「輻
輳通知セル」の生成やATM網4の輻輳検出,輻輳検出
(回復)によるレート制御など、ATM網4の輻輳検出
に関連する処理を統括制御するもので、このために、本
実施形態では、例えば図3に示すように、流量通知部1
6A,輻輳検出部16B及び輻輳通知部16Cをそなえ
て構成されている。
【0055】そして、流量通知部(通知処理部)16A
は、自己〔ATMルータ2(3)〕が送信側エンドシス
テムの立場である場合に、或る期間にセルカウンタ部
(送信データ量計数部)151で計数された或るVCC
への送信セル数(カウント値)を「流量通知セル」によ
り受信側エンドシステム3(2)に通知するものであ
る。
【0056】さらに、輻輳検出部(輻輳状態検出部)1
6Bは、自己〔ATMルータ2(3)〕が受信側エンド
システムの立場である場合に、送信側エンドシステム3
(2)から送信されてくる「流量通知セル」により通知
される或るVCCへの送信セル数と、その「流量通知セ
ル」が受信されるまでにセルカウンタ部151で計数さ
れた上記VCCからの受信セル数とを比較することによ
りATM網4の輻輳状態を検出しうるものである。
【0057】また、輻輳通知部(輻輳状態通知部)16
Cは、この輻輳検出部16BでATM網4の輻輳状態が
検出されるとその旨を「輻輳通知セル」により送信側エ
ンドシステム3(2)に通知するものである。ただし、
上記の輻輳検出部16Bは、本実施形態では、ATMル
ータ2(3)のバッファ(例えば、セル挿入/抽出部1
5−2でのセル挿入/抽出用のバッファ(ただし、VC
C単位:図示省略)の容量が無くなり(もしくは、無く
なろうとしており)、自身が輻輳状態にあることも検出
できるようになっており、自身(或るVCC用のバッフ
ァ)の輻輳状態が検出された場合にも、輻輳通知部16
Cによる(該当VCCについての)輻輳通知が行なわれ
るようになっている。
【0058】このため、上記の流量通知部16A,輻輳
検出部16B及び輻輳通知部16Cは、さらに、例えば
図5に示すように構成されている。即ち、流量通知部1
6Aは、流量通知セル生成部16A−1及び流量通知セ
ル間隔制御部16A−2をそなえ、輻輳検出部16B
は、送信セル数識別部16B−1,セル数比較部16B
−2,輻輳状態判別部16B−3及びバッファ監視部1
6B−4をそなえ、輻輳通知部16Cは、輻輳通知セル
生成部16C−1をそなえて構成されている。
【0059】ここで、流量通知部16Aにおいて、流量
通知セル間隔制御部16A−2は、上記「流量通知セ
ル」の送信間隔(周期)をVCC単位で制御するもので
あり、流量通知セル生成部(第1通知データ生成部)1
6A−1は、この流量通知セル間隔制御部16A−2に
より制御されるセル送信間隔毎に、セルカウンタ部15
1のカウント値(送信セル数情報)を付与したセルを上
記「流量通知セル」として生成するもので、この「流量
通知セル」はセル挿入/抽出部15−2においてフォワ
ード方向のユーザセル流に挿入されて受信側エンドシス
テム3(2)へ送信される。
【0060】なお、上記の「流量通知セル」には、本実
施形態では、OAMセルの一種であるループバック(L
B)セルのフォーマットを適用するが、その詳細につい
ては後述する。また、上記の流量通知セル間隔制御部1
6A−2による「流量通知セル」のセル送信周期は、必
ずしも一定に制御する必要はない。「流量通知セル」の
送信周期は短ければ短いほど早期に輻輳を検出すること
ができるが、エンドシステム2(3)の処理負荷が大き
くなる。逆に、送信周期を長くすれば、輻輳の検出は遅
くなってしまうが、エンドシステム2(3)の処理負荷
は軽減される。
【0061】ただ、少なくとも、輻輳が検出されてしま
った場合には、「流量通知セル」の送信周期を短くして
おく必要は無いので、本実施形態では、エンドシステム
2(3)の処理負荷を軽減するためにも、通常時のセル
送信周期よりも長い周期で「流量通知セル」の送信を行
なう(つまり、輻輳発生時と通常時とで、上記セル送信
周期を変更する)ようになっている。なお、この送信周
期の変更もVCC単位で行なう。
【0062】次に、上記の輻輳検出部16Bにおいて、
送信セル数識別部(送信データ量識別部)16B−1
は、上記の「流量通知セル」に付与されている送信セル
数情報から送信側エンドシステム2(3)の上記VCC
への送信セル数を識別するものであり、セル数比較部
(第1データ量比較部)16B−2は、この送信セル数
識別部16B−1で識別された送信セル数とセルカウン
タ部151で計数された上記VCCからの受信セル数と
を比較するものである。
【0063】さらに、輻輳状態判別部(第1輻輳状態判
別部)16B−3は、このセル数比較部16B−2によ
る比較の結果、上記の各セル数が異なる(送信セル数>
受信セル数になっている)と、ATM網4内でセル廃棄
が生じてATM網4が輻輳状態であると判別する一方、
各セル数が一致すると通常状態であると判別するもので
ある。
【0064】バッファ監視部(自己輻輳状態検出部)1
6B−4は、上述したように、セル挿入/抽出部15−
2のバッファ容量を監視することにより、このバッファ
容量が無くなり(もしくは、無くなろうとしており)、
自己が輻輳状態にあることを検出するものである。ま
た、輻輳通知部16Cにおいて、輻輳通知セル生成部1
6C−1は、上記の輻輳状態判別部16B−3でATM
網4(或るVCC)が輻輳状態であると判別された場合
(もしくは、バッファ監視部16B−4で受信側エンド
システム3(2)自身の輻輳状態が検出された場合)
に、その旨を送信側エンドシステム2(3)に通知する
ための「輻輳通知セル」を生成するもので、生成した
「輻輳通知セル」はセル挿入/抽出部15−2によりバ
ックワード方向のユーザセル流に挿入されて、送信側エ
ンドシステム2(3)へ送信される。
【0065】ただし、この「輻輳通知セル」は、本実施
形態では、「流量通知セル」とは個別に生成するのでは
なく、送信側エンドシステム2(3)からの「流量通知
セル」に輻輳状態/通常状態の旨を設定することにより
受信「流量通知セル」を基に生成される。つまり、上記
の輻輳通知セル生成部16C−1は、送信側エンドシス
テム2(3)からの「流量通知セル」を送信側エンドシ
ステム2(3)への「輻輳通知セル」(輻輳状態通知用
の通知データ)に変換する通知データ変換部としても機
能するのである。これにより、受信側エンドシステム3
(2)は、「輻輳通知セル」を個別に生成しなくても、
送信側エンドシステム2(3)からの「流量通知セル」
を利用して輻輳通知を行なうことができるので、輻輳通
知のための処理負荷が軽減される。
【0066】また、この輻輳通知セル生成部16C−1
は、輻輳が回復した(輻輳発生後に輻輳状態判別部16
B−3が通常状態と判別した)場合にも、その旨(通常
状態)を「輻輳通知セル」に設定することにより送信側
エンドシステム2(3)に輻輳の回復通知を行なえるよ
うになっている。つまり、本実施形態の輻輳通知セル生
成部16C−1は、自己輻輳状態検出部16B−4で受
信側エンドシステム3(2)自身の輻輳状態が検出され
ると、その輻輳状態を送信側エンドシステム2(3)へ
通知する自己輻輳通知部としての機能および輻輳状態検
出部16Bにて検出された輻輳状態が通常状態になりそ
の輻輳状態が回復すると、回復通知を送信側エンドシス
テム2(3)に行なう回復通知部としての機能も果たし
ていることになる。
【0067】なお、上記の「流量通知セル」の「輻輳通
知セル」への変換は、「流量通知セル」の受信毎に行な
ってもよい〔つまり、常時、「輻輳通知セル(輻輳状態
/通常状態)」により網4の輻輳状態/通常状態を送信
側エンドシステム2(3)に通知してもよい〕が、輻輳
状態が検出された場合にだけ行なえば(例えば、通常時
の受信「流量通知セル」は廃棄する等)、ATM網4の
トラヒック及びエンドシステム2,3の処理負荷が軽減
されるので、網内リソースの有効利用とエンドシステム
2,3の処理能力の向上とを図ることが可能である。
【0068】次に、図3において、レート監視部16−
2は、現送信セルレートを監視(モニタ)するもので、
そのモニタ結果に基づいて送信セルレートが所望のレー
トとなるようレート制御部15−1によるレート制御が
行なわれるようになっている。また、タイマ部16−3
は、ATMルータ2(3)が送信側エンドシステムの立
場である場合に、受信側エンドシステム3(2)から
「輻輳通知セル(輻輳状態)」により輻輳通知が行なわ
れてからの所定時間を計時するためのもので、本実施形
態では、それぞれ時間T1,T2,T3(例えば、数分
〜数十分等)を計時する図示しないタイマT1,T2,
T3を有しており、これらの各タイマT1,T3,T3
の満了(タイムアウト)をトリガにしてレート制御部1
5−1による送信セルレートの増大制御が後述するよう
にして段階的に行なわれるようになっている。
【0069】なお、上記の各タイマT1〜T3が計時す
る時間T1〜T3は、それぞれ同じ時間が設定されても
よいし、異なる時間が設定されてもよい。ただし、これ
らの各タイマT1〜T3(タイマ部16−3)は、受信
側エンドシステム3(2)が「輻輳通知セル」の送信を
ATM網4の輻輳状態が検出されたときにだけ行なう
(つまり、回復通知は行なわない)ように構成されてい
る場合に機能する。
【0070】さらに、優先制御部16−4は、上位レイ
ヤ認識部122で認識されたユーザセル(或るVCC用
の送信データ)の属性に基づいてそのユーザセルの優先
/非優先を識別し、その識別結果に応じてレート制御部
15−1によるレート制御を制御するもので、例えば、
レート制御部15−1は、この優先制御部16−4にお
いて非優先と識別されたユーザセルの送信セルレート
(送信セル数)を優先して減少制御するようになってい
る。
【0071】ところで、上記の「流量通知セル」及び
「輻輳通知セル」には、ユーザが独自に定義したフォー
マットのセルを適用してもよいが、本実施形態では、既
存のATM網4との親和性を保つことを考慮して、例え
ば、OAMセル(LBセル)のフォーマットを適用す
る。ここで、LBセルは、“End-to-End F5 ”のセルと
呼ばれ、VCレベルで障害情報をエンド−エンドで遣り
取りすることのできるセルで、図6に示すようなフォー
マットを有している。ただし、PTフィールド9aに
は、自己が“End-to-End F5 ”のOAMセルであること
を示すために“101”が設定され、OAMタイプフィ
ールド10b及びファンクションタイプフィールド10
cには、それぞれ、自己がLBセルであることを示すた
めに、“0001”及び“1000”が設定される。
【0072】このLBセルは、エンドシステム2,3が
ユーザセル流に任意に挿入することが可能なセルで、本
来は、受信側エンドシステム3(2)宛に送信し、送信
側エンドシステム2(3)に正常にそのセルが戻ってく
るかどうかを判断するために使用される。従って、送信
側エンドシステム2(3)(流量通知部16Aの流量通
知セル生成部16A−1)は、このLBセルに、上記の
送信セル数情報を書き込み(付与し)、受信側エンドシ
ステム3(2)(輻輳通知部16Cの輻輳通知セル生成
部16C−1)は、受信LBセルに、輻輳検出部16B
での輻輳検出結果(輻輳状態)を書き込めば、流量通知
と輻輳通知とを1つのセル(同じフォーマットのセル)
で行なうことが可能になる。なお、上記の送出セル数情
報は、ペイロード10のどこに書き込んでもよいが、イ
ンプリメント上、OAMセルのフォーマットをそのまま
使用したい場合は、予備(Reserved)フィールド10d
を使用すればよい。
【0073】つまり、本実施形態では、送信側エンドシ
ステム2(3)の流量通知セル生成部16A−1が、O
AMセルの一種であるLBセルを上記「流量通知セル」
として生成するように構成され、受信側エンドシステム
3(2)の輻輳通知セル生成部16C−1が、上記のL
Bセルに輻輳通知情報(輻輳状態/通常状態)を付与し
て上記「輻輳通知セル」として送信側エンドシステム2
(3)へ返信するセル返信部として構成されていること
になる。
【0074】なお、各エンドシステム2,3が、ABR
サービス対応の機能を装備している場合は、RMセルを
扱うことができるので、このRMセルを上記のLBセル
と同様に「流量通知セル」及び「輻輳通知セル」に用い
ることができる。ここで、RMセルは、もともと網(た
だし、ABRサービス対応で構築された網)内および受
信側エンドシステム3(2)自体の輻輳状態を送信側エ
ンドシステム2(3)に通知するために定義されたもの
で、例えば図7に示すようなフォーマットを有してお
り、ATMヘッダ9内の論理コネクション識別子(VP
I/VCI)には、同一VC上のユーザセルと同じ値が
付与される。ただし、PTフィールド(3ビット)9a
には自己がRMセルであることを表示するために、“1
10”が設定される。
【0075】そして、ABRサービス対応のエンドシス
テム2,3では、このRMセルを用いて、次のような動
作が可能である。 送信側エンドシステム2(3)は、定期的に受信側エ
ンドシステム3(2)宛のRMセルを生成・送出する。 網内(具体的には、その網を構成するABRサービス
対応のATM交換機等)で輻輳が発生する(または、発
生しそうな状態になる)と、受信RMセルにその状態
(または、送信側エンドシステム2(3)に指定するセ
ルレート)を書き込み、フォワード方向(例えば図2の
右方向)に転送する〔もしくは、網(ATM交換機等)
が新たなRMセルを生成し、バックワード方向(例えば
図2の左方向)に送信する)。
【0076】受信側エンドシステム3(2)は、受信
RMセルに自己の輻輳状態を書き込み、バックワード方
向に送信する。 送信側エンドシステム2(3)は、RMセルの受信に
よって網および受信側エンドシステム3(2)に輻輳状
態が発生していることを認識すると、送信レートを下げ
て、輻輳状態を回避する。
【0077】つまり、このRMセルは、上記のLBセル
と同様に、設定により受信側エンドシステム3(2)で
送信側エンドシステム2(3)に折り返させることので
きるセルであり、しかも、ユーザセルと同じ論理コネク
ション識別子(VPI/VCI)を有しているため、エ
ンドシステム2,3が、ABR以外のサービスカテゴリ
(UBRやVBR)しかサポートしていない(つまり、
輻輳通知機能をサポートしていない)ATM網4に、こ
のRMセルを送信した場合でも、その網4内のATM交
換機等ではユーザセルと同様に透過的(トランスペアレ
ント)に扱われることになる。
【0078】従って、LBセルを用いる場合と同様に、
送信側エンドシステム2(3)(流量通知部16Aの流
量通知セル生成部16A−1)は、このRMセルに、上
記の送信セル数情報を書き込み(付与し)、受信側エン
ドシステム3(2)(輻輳通知部16Cの輻輳通知セル
生成部16C−1)は、受信RMセルに、輻輳検出部1
6Bでの輻輳検出結果(輻輳状態)を書き込めば、流量
通知と輻輳通知とを1つのセル(同じフォーマットのセ
ル)で行なうことが可能になる。
【0079】なお、上記の送出セル数情報もしくは輻輳
状態についても、ペイロード10(図5参照)のどこに
書き込んでもよいが、インプリメント上、RMセルのフ
ォーマットをそのまま使用したい場合は、予備(Reserv
ed)フィールド(6ビット)10aを使用すればよい。
このように、「流量通知セル」,「輻輳通知セル」に、
OAM(LB)セルもしくはRMセルを適用すると、L
BセルもしくはRMセルがもともと送信側エンドシステ
ム2(3)へ折り返されるセルであるため、受信側エン
ドシステム3(2)(輻輳通知セル生成部16C−1)
は、宛先(VPI/VCI)変更などの特別な制御を行
なう必要がなく、さらに、エンドシステム2(3)の処
理負荷が軽減されることになる。
【0080】また、同一VCC上でバックワード方向に
トラヒックが存在する場合〔受信側エンドシステム3
(2)から送信側エンドシステム2(3)に送信すべき
ユーザデータが存在する場合〕は、上記の「輻輳通知セ
ル」としてユーザセルを利用することもでき、この場合
は、ユーザセルのATMヘッダ9内のPTフィールド
(図4参照)に定義されている「輻輳通知ビット」を輻
輳表示にするよう、輻輳通知セル生成部16C−1を構
成すればよい。
【0081】即ち、この場合の輻輳通知セル生成部16
C−1は、ユーザセル(ユーザデータ)を用いて送信側
エンドシステム2(3)への輻輳通知を行なうユーザデ
ータ輻輳通知部として機能することになる。これによ
り、送信側エンドシステム2(3)に対する輻輳通知を
「輻輳通知セル」という個別のセルで行なう必要が無く
なるので、ATM網4のトラヒックがさらに削減され
て、網内リソースのさらなる有効利用が図られることに
なる。
【0082】以下、上述のごとく構成された本実施形態
のATM通信システム1(ATMルータ2,3)の動作
について詳述する。ただし、以下では、説明の便宜上、
ATMルータ2を送信側エンドシステムとし、ATMル
ータ3を受信側エンドシステムと仮定するが、勿論、逆
の場合も同様の動作が可能である。 (1)受信側エンドシステム3が輻輳通知のみを行なう
(回復通知は行なわない)ように構成されている場合 まず、送信側エンドシステム2は、図8に模式的に示す
ように、或るVCC上に或る期間に送信した送信セル数
(情報)Si (ただし、iは0以上の整数)を受信側エ
ンドシステム3に通知するために、上記VCC(VPI
/VCI)及び送信セル数Si を表示(付与)した「流
量通知セル」を送信する。
【0083】即ち、送信側エンドシステム2では、図1
2に示すように、まず最初は、流量通知セル生成部16
A−1により、VCC毎に、送信セル数S0 =0を表示
した「流量通知セル」が生成され(ステップA1)、こ
の「流量通知セル」がセル挿入/抽出部15−2により
フォワード方向のユーザセル流に挿入されて(ステップ
A2)、受信側エンドシステム3に向けて送信される。
なお、「流量通知セル」の挿入後、セルカウンタ部15
1のカウント値はリセット(リスタート)される(ただ
し、VCC単位:ステップA3)。
【0084】その後、セルカウンタ部151が送信セル
数S1 の計数を行ない(ステップA4)、流量通知セル
間隔制御部16A−2により規定される次の「流量通知
セル」の送信タイミングになると、流量通知セル生成部
16A−1が、それまでにセルカウンタ部151で計数
された送信セル数S1 を表示した「流量通知セル」を生
成して(ステップA5)、その「流量通知セル」のユー
ザセル流への挿入がセル挿入/抽出部15−2によって
行なわれる(ステップA2)。
【0085】以降、同様の処理(ステップA2〜A5の
処理)が繰り返し行なわれて、流量通知セル間隔制御部
16A−2により規定される送信周期で、送信セル数S
i を表示した「流量通知セル」の生成・挿入処理が行な
われる。具体的には、例えば、10Mbpsでユーザセ
ルを送出しているときに、1秒間隔で「流量通知セル」
を送信する場合、約23,585セル中に「流量通知セ
ル」が1つ挿入されることになる。なお、この場合の送
信セル数Si を「流量通知セル」に表示するためには、
最低15ビット分のフィールドが必要になる。
【0086】一方、受信側エンドシステム3では、例え
ば図13に示すように、送信側エンドシステム2から送
信された上記「流量通知セル」が受信されると(ステッ
プB1)、その「流量通知セル」がセル挿入/抽出部1
5−2により抽出されて、輻輳制御部16−1の輻輳検
出部16Bへ転送される。輻輳検出部16Bでは、送信
セル数識別部16B−1が、その「流量通知セル」に付
与されている送信セル数Si (y)を参照して送信セル
数Si を識別する(ステップB2)とともに、セル数比
較部16B−2が、この「流量通知セル」が受信される
までにセルカウンタ部151によって計数された受信セ
ル数(x)を取得して(ステップB3)、セルカウンタ
部151をクリア(リセット)した後(ステップB
4)、各セル数(x,y)を比較して各セル数が一致し
ている(x=y)かどうかをチェックする(ステップB
5)。
【0087】この結果、各セル数が異なっていれば(x
<yであれば)、輻輳状態判別部16B−3が、ATM
網4内でセル廃棄が発生して網4が輻輳状態になってい
ると判別して、網4の輻輳状態が検出される。すると、
輻輳通知部16Cの輻輳通知セル生成部16C−1が、
受信「流量通知セル」に“輻輳状態”を設定・表示して
「輻輳通知セル」を生成し、図9に模式的に示すよう
に、この「輻輳通知セル」がセル挿入/抽出部15−2
によりバックワード方向のユーザセル流に挿入されて送
信側エンドシステム2に向けて送信される(ステップB
5のNOルートからステップB6)。
【0088】なお、受信側エンドシステム3(輻輳通知
セル生成部16C−1)は、輻輳状態検出部16Bによ
って網4内の輻輳状態(セル廃棄)が検出されなかった
場合でも、バッファ監視部16B−4によって自身のバ
ッファがオーバーフローする等の輻輳状態にあることが
検出されたときには、同様に、「輻輳通知セル(輻輳状
態)」を生成してバックワード方向へ送信する。
【0089】また、上記のセル数比較部16B−2によ
る比較の結果、各セル数が一致している場合は、輻輳状
態判別部16B−3が通常状態であると判別するので、
受信した「流量通知セル」は廃棄されて(ステップB5
のYESルートからステップB7)「輻輳通知セル」の
生成・挿入(送信)は行なわれない。つまり、受信側エ
ンドシステム3は、ATM網4の輻輳状態(もしくは、
自身の輻輳状態)が検出された場合にのみ、「輻輳通知
セル(輻輳状態)」の送信を行なうのである。
【0090】次に、送信側エンドシステム2では、例え
ば図14に示すように、通常状態時(送信セルレート=
PCRでセルの送信を行なっている時:ステップC1)
に、上記の「輻輳通知セル」が受信されるか否かがセル
挿入/抽出部15−2において監視されており(ステッ
プC2のNOルート)、「輻輳通知セル」が受信される
と(図15のステップD1)、レート制御部15−1
が、まず、該当VCCの送信セルレート(PCR)を1
/4に減少制御して、網4(もしくは受信側エンドシス
テム3自身)でのそれ以上のセル廃棄の発生を回避する
(ステップC2のYESルートからステップC3;図1
5のステップD2)。
【0091】そして、レート制御部15−1は、タイマ
部16−3のタイマT1を起動し(ステップC4;図1
5のステップD3)、このタイマT1が満了(タイムア
ウト)する前に、セル挿入/抽出部15−2で「輻輳通
知セル」が受信されるか否かを監視し(ステップC5の
NOルートからステップC13及びステップC13のN
Oルート)、タイムアウト前に、再度、「輻輳通知セ
ル」が受信されると(図15のステップD4)、タイマ
T1を停止(リセット)して上記VCCの送信セルレー
トを1/4PCRに維持する(ステップC13のYES
ルートからステップC16及びC3;図15のステップ
D5)一方、「輻輳通知セル」が受信されないままタイ
マT1がタイムアウトすると、上記VCCの送信セルレ
ートを1/2PCRに上げる(ステップC5のYESル
ートからステップC6)。
【0092】タイマT1がタイムアウトすると、レート
制御部15−1は、次に、タイマT2を起動し(ステッ
プC7;図15のステップD6)、同様に、このタイマ
T2がタイムアウトする前に、セル挿入/抽出部15−
2で「輻輳通知セル」が受信されるか否かを監視する
(ステップC8のNOルートからステップC14及びス
テップC14のNOルート)。
【0093】そして、タイマT2のタイムアウト前に、
再度、「輻輳通知セル」が受信されると、レート制御部
15−1は、タイマT2をリセットして上記VCCの送
信セルレートを1/2PCRから1/4PCRに下げる
(ステップC14のYESルートからステップC17及
びC3)一方、「輻輳通知セル」が受信されないままタ
イマT2がタイムアウトになると、上記VCCの送信セ
ルレートを1/2PCRから3/4PCRにさらに上げ
る(ステップC8のYESルートからステップC9;図
15のステップD7)。
【0094】タイマT2がタイムアウトになると、レー
ト制御部15−1は、次に、タイマT3を起動し(ステ
ップC10;図15のステップD8)、同様に、このタ
イマT3がタイムアウトする前に、セル挿入/抽出部1
5−2で「輻輳通知セル」が受信されるか否かを監視す
る(ステップC11のNOルートからステップC15及
びステップC15のNOルート)。
【0095】そして、タイマT3のタイムアウト前に、
再度、「輻輳通知セル」が受信されると、レート制御部
15−1は、タイマT3をリセットして上記VCCの送
信セルレートを3/4PCRから1/4PCRに下げる
(ステップC15のYESルートからステップC18及
びC3)一方、「輻輳通知セル」が受信されないままタ
イマT3がタイムアウトになると(図15のステップD
9)、上記VCCの送信セルレートを3/4PCRから
元のレート(PCR)に上げる(ステップC11のYE
SルートからステップC12;図15のステップD1
0)。以降、上記のステップC1からの処理が繰り返さ
れる。
【0096】つまり、送信側エンドシステム2は、輻輳
発生により送信セルレートを下げた後、新たな輻輳通知
が無いまま所定時間が経過すると、輻輳が回復したと認
識して、該当VCCへの送信セルレートを段階的に増大
するのである。(2)受信側エンドシステム3が回復通
知を行なうように構成されている場合この場合の受信側
エンドシステム3の動作は、図16に示すように、図1
3に示すものに比して、セル数比較部16B−2による
比較の結果、各セル数が一致している場合に、“通常状
態”を表示した「輻輳通知セル」が生成・送信される
(ステップB5のYESルートからステップB7′)点
が異なる。つまり、受信側エンドシステム3は、前述し
たように、ATM網4(もしくは自身の)の輻輳状態/
通常状態を「輻輳通知セル」により送信側エンドシステ
ム2に通知する。
【0097】従って、送信側エンドシステム2では、
「輻輳通知セル(通常状態)」の受信毎に送信セルレー
トを増大させれば、上記と同様の段階的なレート制御が
可能になる。即ち、例えば図17に示すように、送信側
エンドシステム2は、通常状態時(送信セルレート=P
CRでセルの送信を行なっている時:ステップE1)
に、「輻輳通知セル」を受信すると(ステップE2;図
18のステップF1)、レート制御部15−1が、その
「輻輳通知セル」に“輻輳状態”が表示されているか否
かを確認する(ステップE3)。
【0098】この結果、“輻輳状態”が表示されていれ
ば、レート制御部15−1は、まず、該当VCCの送信
セルレート(PCR)を1/4に下げて、網4でのそれ
以上のセル廃棄の発生を回避する(ステップE3のYE
SルートからステップE4;図18のステップF2)。
なお、“通常状態”が表示されていれば、送信セルレー
トはPCRに維持される(ステップE3のNOルー
ト)。
【0099】その後、さらに、受信側エンドシステム3
から「輻輳通知セル」が受信されると(ステップE5;
図18のステップF3)、レート制御部15−1は、再
度、その「輻輳通知セル」に“輻輳状態”が表示されて
いるか否かを確認し(ステップE6)、“輻輳状態”が
表示されていれば、依然として網4の輻輳状態が継続し
ているので、送信セルレートを1/4PCRに維持する
(ステップE6のNOルートからステップE4)が、
“通常状態”が表示されていれば、輻輳が回復したもの
と認識して、まず、送信セルレートを1/2PCRに上
げる(ステップE6のYESルートからステップE7;
図18のステップF4,F5)。
【0100】この状態で、さらに、受信側エンドシステ
ム3から「輻輳通知セル」が受信されると(ステップE
8;図18のステップF6)、レート制御部15−1
は、再度、その「輻輳通知セル」に“輻輳状態”が表示
されているか否かを確認し(ステップE9)、“輻輳状
態”が表示されていれば、送信セルレートを1/2PC
Rから再び1/4PCRに下げる(ステップE9のNO
ルートからステップE4)が、“通常状態”が表示され
ていれば、送信セルレートを1/2PCRからさらに3
/4PCRに上げる(ステップE9のNOルートからス
テップE10;図15のステップF7)。
【0101】さらに、この状態で、受信側エンドシステ
ム3から次の「輻輳通知セル」が受信されると(ステッ
プE11;図18のステップF8)、レート制御部15
−1は、再度、その「輻輳通知セル」に“輻輳状態”が
表示されているか否かを確認し(ステップE12)、
“輻輳状態”が表示されていれば、送信セルレートを3
/4PCRから再び1/4PCRに下げる(ステップE
12のNOルートからステップE4)が、“通常状態”
が表示されていれば、送信セルレートを3/4PCRか
ら元の(通常状態時の)PCRに上げる(ステップE1
2のNOルートからステップE13;図18のステップ
F9)。以降、ステップE1からの処理が繰り返され
る。
【0102】つまり、送信側エンドシステム2は、輻輳
状態発生後、最初の「輻輳通知セル(通常状態)」を受
信すると、1/4PCR→1/2PCRに、2番目の
「輻輳通知セル(通常状態)」を受信すると、1/2P
CR→3/4PCRに、3番目の「輻輳通知セル(通常
状態)」を受信すると、3/4PCR→PCRというよ
うに、「輻輳通知セル(通常状態)」の受信をトリガに
して送信セルレートを増大制御するのである。なお、
「輻輳通知セル(通常状態)」を受信している間、上記
項目(1)の送信レート制御と同様に、タイマのタイム
アウトをトリガにして送信セルレートを段階的に復旧さ
せるようにしてもよい。
【0103】また、上述した例では、いずれも、送信側
エンドシステム2は、輻輳検出時にPCRの1/4まで
送信セルレートを下げているが、勿論、これ以外の値に
下げてもよい。例えば、ABRサービス等のように、最
低帯域保証のパラメータ(MCR)をもっているサービ
スをサポートしている場合は、そのパラメータの設定値
まで送信セルレートを下げれば、必ずセル廃棄を回避す
ることができる。
【0104】以上のように、送信側エンドシステム2
は、受信側エンドシステム3において網4(もしくは自
身)の輻輳状態(セル廃棄)が検出されてその旨が通知
されると、該当VCCへの送信セルレートを下げること
により、それ以上のセル廃棄の発生を回避して輻輳状態
を回復させることができるので、通信の信頼性の向上に
大いに寄与する。
【0105】また、送信セルレートを下げた後、受信側
エンドシステム3から新たな輻輳通知が無ければ、もし
くは、回復通知を受けると、輻輳が回復したものと認識
して、送信セルレートを元の(輻輳通知を受ける前の)
レートに復旧(増大)させるので、網内リソースの有効
利用を図ることができる。そして、このときの送信セル
レートの復旧は段階的に行なわれるので、急激な送信セ
ルレートの増大制御によって、再度、ATM網4が輻輳
状態になってしまう確率を大幅に低減することができ、
各エンドシステム2,3間の通信の信頼性も確保でき
る。
【0106】ところで、同一の網4を介して設定されう
る各VCCに対して、公正さ(fairness) を提供するに
は、受信側エンドシステム3が、全VCCについて略同
時に輻輳を検出し、送信側エンドシステム2が全VCC
について略同時にレート制御を行なうことが基本であ
り、そのためには、「流量通知セル」の送信間隔を全V
CCで同じにし、且つ、短くするのが望ましい。
【0107】しかし、そうすると、短時間で各VCCの
セルレートの変動が略同時に発生するため、網4のリソ
ースが効率的に利用できなくなる可能性がある(つま
り、例えば図11に示すように、輻輳発生→レートの引
き下げ→輻輳回避→レートの引き上げの繰り返し変動が
頻繁になる)。そこで、本実施形態では、公正さを排除
し、輻輳発生時には、流量通知セル送信間隔制御部16
A−2によって、「流量通知セル」の送信間隔をVCC
毎にランダムになるように大きくする。
【0108】これにより、輻輳状態が通知された場合の
「流量通知セル」の送信数が輻輳状態が通知されない間
よりも削減されるので、ATM網4の輻輳状態の悪化が
抑制され、各エンドシステム2,3の通信の信頼性が向
上する。また、各エンドシステム2,3の処理負荷も軽
減される。そして、このとき、各VCCについての輻輳
検出のタイミングがずれて、各VCCについてのレート
制御のタイミングがずれるので、例えば図10に示すよ
うに、送信セルレートの変動が平均化されて、網内リソ
ースの使用率が平均化される。この結果、網内リソース
の使用率が平均化されて網内リソースの有効利用を図る
ことができる。
【0109】その後、送信セルレートの変動が安定すれ
ば、流量通知セル送信間隔制御部16A−2は、再度、
輻輳状態(セル廃棄)の早期検出のために「流量通知セ
ル」の送信間隔を小さくする。なお、送信セルレートの
変動が安定したか否かはレート監視部16−2によって
識別される。また、受信側エンドシステム3による「輻
輳通知セル」の送出タイミングは、送信側エンドシステ
ム2からの「流量通知セル」の送出タイミングに依存し
ているため、「流量通知セル」の送信間隔の制御は、送
信側エンドシステム2のみが考慮すればよい。
【0110】ところで、或るVCCのユーザデータに
は、セル廃棄に耐えられるデータ〔例えば、上位プロト
コル(レイヤ)が再送出を保証してくれるTCP/IP
等〕、セル廃棄に弱いデータ、常に優先して転送しなけ
ればならないデータなどが混在するケースがある。そこ
で、本実施形態では、送信側エンドシステム2の上位レ
イヤ認識部122(図3参照)が、ユーザデータの属性
を識別し、その識別結果に基づいて、優先制御部16−
4が、レート制御部15−1によるレート制御を制御す
る。
【0111】例えば、図2において、ユーザA(サーバ
6)のハードディスク7が複数のユーザによって共有さ
れており、プリンタサーバとしても動作していると仮定
し、ユーザB(ホスト8)は通常のホストであると仮定
すると、ユーザB宛のユーザデータの方が複数のユーザ
にアクセスされうるユーザA宛のユーザデータよりも優
先度が低いことになる。この場合、送信側エンドシステ
ム2では、「輻輳通知セル」によりATM網4(もしく
は、受信側エンドシステム3自身)の輻輳状態を認識す
ると、上位レイヤ認識部122が、ユーザA宛のユーザ
データとユーザB宛のユーザデータとを宛先IPアドレ
スで認識して、優先制御部16−4が、ユーザB宛のユ
ーザデータの送信レートを優先して下げる(場合によっ
てはユーザB宛のユーザデータ(セル)を廃棄すること
で送信レートを下げる)ようレート制御部15−1を制
御する。
【0112】これにより、同一VCCでもユーザA宛の
ユーザデータは、常に、優先して送信されるので、必要
帯域(QOS)が保証される。このように、送信側エン
ドシステム2は、VCCレベルでは網4(もしくは、受
信側エンドシステム3)でのセル廃棄(輻輳状態)を避
けるためのレート制御と、データ種別の認識による優先
制御とを連携して行なうことで、高品質なサービスを提
供することができる。
【0113】なお、この他にも、以下の〜に示すよ
うなプロトコルやアドレスを識別することによって、デ
ータの属性を認識し、優先制御を行なうことができる。
また、下記〜に関しては、宛先のみ、送信元のみ、
そして宛先および送信元の組み合わせのいずれかで優先
/非優先を判断してもよい。 上位層のプロトコル種別 例えば、TCP/IPの場合、上位層(セッション層,
プレゼンテーション層,アプリケーション層)は明確に
分類されていないが、FTP(File Transfer Protoco
l),TELNET,SMTP(Simple Mail Transfer Pr
otocol) 等がある。
【0114】ネットワーク層のプロトコル種別 IP,IPX,AppleTalk等 トランスポート層のポート番号 宛先ポート番号と送信元ポート番号 ネットワーク層のアドレス IPの場合、宛先IPアドレスと送信元IPアドレス。
【0115】データリンク層のアドレス データリンク層がイーサネット(Ethernet,802.3 CSMA/C
D)の場合、宛先MAC(Media Access Control)アドレ
スと送信元MACアドレス また、上述した動作〔輻輳検出やレート制御(優先制御
も含む)〕は、PVCだけでなくSVCサービスに対し
ても適用可能である。ただし、SVCサービスの場合、
上述した動作は、エンドシステム2,3間でシグナリン
グメッセージが送受されてVCCが確立した後の動作に
相当することになる。
【0116】以上のように、本実施形態のATM通信シ
ステム1(エンドシステム2,3)によれば、現在、提
供されているATM専用(PVC)サービス/公衆網
(SVC)サービス等のように、網4内の輻輳状態をユ
ーザに通知しないような低価格/低品質のサービスを利
用する(輻輳通知機能をサポートしていない網4を介し
て通信を行なう)場合でも、エンドシステム2,3独自
にATMレイヤで網4の輻輳状態を検出することができ
る。
【0117】従って、輻輳を回避してセル廃棄を最小限
に抑えるためのセルレート制御が可能になり、通信の信
頼性が向上し高品質な通信サービスを提供することがで
きるとともに、網内リソースの有効利用を最大限に図る
ことができる。特に、本実施形態では、送信側エンドシ
ステム2において、レート制御に送信ユーザデータの属
性に基づく優先制御を連携させているので、優先される
べきユーザデータの送信は確実に保証され、さらに高品
質な通信サービスを提供することが可能である。
【0118】また、本実施形態では、ATM網4には機
能追加などの変更を何ら加える必要が無いので、エンド
システム2,3と網4の双方でのサポートが必要で、し
かも、複雑な輻輳通知制御を要するABRサービスと比
較すると、極めて低コストで輻輳検出/回避機能を実現
することができる。さらに、本実施形態では、「流量通
知セル」,「輻輳通知セル」に、OAM(LB)セル
(もしくは、RMセル)のフォーマットを適用して、A
TM標準との親和性を保つことで、既存ATM網4との
コンパチビリティ(適合性)を確保しながら、ATM網
4の輻輳状態検出を容易に実現することができている。
【0119】また、本実施形態では、受信側エンドシス
テム3が、自身の輻輳状態をも「輻輳通知セル」により
送信側エンドシステム2に通知することが可能なので、
ATM網4だけでなく、受信側エンドシステム3の輻輳
状態も回避することが可能になり、各エンドシステム
2,3間の通信の信頼性をさらに向上させることができ
る。
【0120】なお、上述した実施形態では、送信側エン
ドシステム2(3)が「流量通知セル」に送信済みのユ
ーザセル数を表示し、受信側エンドシステム3(2)が
その「流量通知セル」を受信するまでのユーザセル数の
計数を行なっているが、例えば、送信側エンドシステム
2(3)がこれから送信すべきユーザセル数を「流量通
知セル」に表示し、受信側エンドシステム3(2)がそ
の「流量通知セル」を受信した後に次の「流量通知セ
ル」が受信されるまでのユーザセル数を計数するように
してもよい。
【0121】(B)第2実施形態の説明 図19は本発明の第2実施形態にかかるATMルータ
(ATM通信装置)の構成を示すブロック図で、この図
19に示すATMルータ2,3も、それぞれ、図2に示
すようなATM通信システム1を構成するものである
が、図3に示す構成に比して、前記の流量通知部16A
及び輻輳検出部16Bに代えて、流量通知部16D及び
輻輳検出部16Eが輻輳制御部16−1にそなえられる
とともに、シグナリング機能部17が付加されている
(網かけ部参照)点が異なる。
【0122】ここで、流量通知部16Dは、ATMルー
タ2(3)が送信側エンドシステムの立場である場合
に、エンドシステム2,3間で予め定義(設定)された
或るVCCへの一定の送信セル数(規定送信データ量)
の間隔(区切り)を示す制御セル(以下、本実施形態で
も「流量通知セル」という)により、上記の間隔を受信
側エンドシステム3(2)に通知するものである。な
お、この「流量通知セル」も、第1実施形態と同様にO
AMセルもしくはRMセルのフォーマットを適用すれば
よい。
【0123】また、輻輳検出部(輻輳状態検出部)16
Eは、上述のごとく予め定義されたVCCへの送信セル
数と、そのVCCから上記の「流量通知セル」間に受信
された(セルカウンタ部151で計数された)実際の受
信セル数とを比較することにより、第1実施形態と同様
に、ATM網4内の輻輳状態(セル廃棄)を検出するこ
とのできるものである。
【0124】このため、例えば図20に示すように、流
量通知部16Dは、一定セル数設定部16D−1,セル
数比較部16D−2及び流量通知セル生成部16D−3
をそなえて構成され、輻輳検出部16Eは、セル数比較
部16E−1,輻輳状態判別部16E−2及びバッファ
監視部16E−3をそなえて構成されている。ここで、
流量通知部16Dにおいて、一定セル数設定部(第1/
第2規定データ量設定部)16D−1は、VCC毎の一
定送信セル数(情報)が設定されるものである。なお、
この一定セル数設定部16D−1は、この図20に示す
ように必ずしも流量通知部16Dに設ける必要はなく、
ATMルータ2(3)内であればどこに設けてもよい。
【0125】また、セル数比較部(第3データ量比較
部)16D−2は、セルカウンタ部151で計数された
或るVCCへの送信セル数と一定セル数設定部16D−
1に予め設定された該当VCCの一定送信セル数とを比
較するものであり、流量通知セル生成部(第2通知デー
タ生成部)16D−3は、このセル数比較部16D−2
による比較の結果、上記の各セル数が一致する毎に送信
セル数の区切りを示す受信側エンドシステム3(2)宛
の「流量通知セル」を生成するものである。
【0126】一方、輻輳検出部16Eにおいて、セル数
比較部(第2データ量比較部)16E−1は、自己〔A
TMルータ2(3)〕が受信側エンドシステムの立場で
ある場合に、一定セル数設定部16D−1に設定された
一定送信セル数と、送信側エンドシステム3(2)から
の「流量通知セル」間にセルカウンタ部151で計数さ
れた受信セル数とを比較するものである。
【0127】そして、輻輳状態判別部(第2輻輳状態判
別部)16E−2は、上記のセル数比較部16E−1に
よる比較の結果、上記の各セル数が異なる(一定送信セ
ル数>受信セル数)とATM網4内でセル廃棄が生じて
網4が輻輳状態であると判別するものであり、バッファ
監視部16E−3は、第1実施形態におけるバッファ監
視部16B−4と同様に、セル挿入/抽出部15−2の
バッファ容量を監視することにより、このバッファ容量
が無くなり(もしくは、無くなろうとしており)、自己
が輻輳状態にあることを検出するものである。
【0128】なお、シグナリング機能部17は、SVC
時(VCCが公衆回線を用いて設定れる場合)に機能す
るもので、その詳細については後述する。上述のごとく
構成された本第2実施形態のATM通信システム1(A
TMルータ2,3)では、例えば、PVCにおいて、保
守者等が保守端末(図示略)を通じて、或るVCCにつ
いては「流量通知セル」を100セル間隔で送信すると
各エンドシステム2,3(一定セル数設定部16D−
1)に予め設定しておけば、送信側エンドシステム2
(3)は、その設定に従って、上記VCCのユーザセル
を100セル送信する毎に「流量通知セル」を生成して
フォワード方向のユーザセル流に挿入する。
【0129】これにより、受信側エンドシステム3
(2)は、例えば、上記VCCの「流量通知セル」を受
信する毎に、それまでに受信した上記VCCのユーザセ
ル数(セルカウンタ部151のカウント値)と、予め一
定セル数設定部16D−1に設定された該当VCCのセ
ル数とをセル数比較部16E−1が比較することで、網
4内でセル廃棄が生じたかどうかを輻輳状態判別部16
E−2が判別して網4の輻輳状態を検出することができ
る。なお、セルカウンタ部151のカウント値は「流量
通知セル」を受信する毎にリセット(リスタート:ただ
し、VCC単位)される。
【0130】つまり、前述した第1実施形態では、送信
側エンドシステム2(3)の送信セル数そのものを「流
量通知セル」により受信側エンドシステム3(2)に通
知することで、受信側エンドシステム3(2)での網4
内のセル廃棄の検出を可能にしていたのに対し、本第2
実施形態では、エンドシステム2,3間で予め定義した
一定の送信セル数毎にその区切りを「流量通知セル」に
より受信側エンドシステム3(2)に通知することで、
受信側エンドシステム3(2)での同様のセル廃棄検出
を可能にしているのである。
【0131】従って、この場合は、第1実施形態のよう
に「流量通知セル」に送信セル数情報を付与する必要が
なく、送信セル数の区切りのみを「流量通知セル」によ
り受信側エンドシステム3(2)に通知すればよいの
で、上述した第1実施形態に比して、より簡素な処理で
ATM網4の輻輳検出を実現することが可能である。な
お、本第2実施形態においても、輻輳検出時〔ただし、
自身の輻輳状態も含む〕の送信側エンドシステム2
(3)への「輻輳通知セル」による輻輳通知や送信側エ
ンドシステム2(3)によるレート制御(優先制御も含
む)については、第1実施形態と同様にして行なわれ、
同様の作用効果が得られる。
【0132】ところで、上記のシグナリング機能部(第
1/第2シグナリング制御部)17は、SVC時に機能
し、各エンドシステム2,3間で公衆回線による通信開
始時に要求されたコネクション(ルーティングテーブル
121の情報から特定される)を確立するために、コネ
クション管理テーブル171に基づいてSETUP信
号,CONNECT信号等のシグナリングメッセージの
送受(図23参照)を制御するものであるが、本実施形
態では、次のような機能も有している。
【0133】自身〔ATMルータ2(3)〕が送信側
エンドシステムの立場である場合 受信側エンドシステム3(2)へのSETUP信号(図
23中に示すSETUP*1)に、流量通知部16Dの一
定セル数設定部16D−1に設定されている該当VCC
の一定送信セル数についての情報を付与する。 自身〔ATMルータ2(3)〕が受信側エンドシステ
ムの立場である場合 送信側エンドシステム3(2)から受信したSETUP
信号に付与されている上記の一定送信セル数についての
情報を基に一定セル数設定部16D−1に対する該当V
CCについての一定送信セル数の設定を実行する。この
とき、設定を承諾する旨を送信側エンドシステム3
(2)への応答信号(例えば、CONNECT信号:図
23中に示すCONNECT*2)に付与してもよい。
【0134】なお、上記のシグナリングメッセージは、
セル組立部132によりATM化されてセル挿入/抽出
部15−2を通じて対向するエンドシステムに送信さ
れ、逆に、対向するエンドシステムからのATMセル化
されたシグナリングメッセージはセル分解部131で分
解されてその情報内容がシグナリング機能部17に提供
されるようになっている。
【0135】また、シグナリングメッセージ〔UNI(U
ser Node Interface) 用:ITU−T標準〕のフォーマ
ットは、例えば図21に示すようになっており、メッセ
ージタイプフィールド41に、自己がSETUP信号な
のか、CONNECT信号なのかCONNECT AC
K信号なのか等を示す情報(メッセージタイプ)が設定
され、そのメッセージタイプに応じて図22に示すよう
な基本フォーマットを有する情報要素(Information ele
ment) 42が、適宜数、メッセージタイプフィールド4
1に連なる形で設定(付加)されるようになっている。
【0136】そして、本実施形態では、図22に示すも
のと同様のフォーマットを有する、上記一定送信セル数
設定用の情報要素(Information Element) 42(情報要
素識別子44)を新たに定義し、その情報要素42の情
報要素内容フィールド43に、上記の一定送信セル数情
報を設定し、この新情報要素42をSETUP信号に付
与することにより、エンドシステム2,3に対する上記
の一定送信セル数の設定が可能になる。
【0137】なお、網4及び受信側エンドシステム3
(2)は、通常、認識できない(標準外の)情報要素4
2については無視するようになっているので、上記のよ
うに新たに定義した情報要素42による運用上の問題は
無い。このように、本第2実施形態のATM通信システ
ム1では、SVC時には、エンドシステム2,3に対す
る上記の一定送信セル数の設定を、シグナリングメッセ
ージを用いて行なうことにより、上記一定送信セル数の
設定を自動化することができるので、保守者等による設
定作業の負担を軽減することができる。
【0138】(C)その他 なお、上述した各実施形態では、いずれも、網4内の輻
輳状態(セル廃棄)の検出(「流量通知セル」,「輻輳
通知セル」の送信)や輻輳検出時の送信側エンドシステ
ム2(3)による送信セルレート制御(優先制御も含
む)等をVCC単位で行なっているが、勿論、これ以外
の単位〔例えば、VPC(Virtual Path Connection) 単
位〕で行なってもよい。
【0139】また、上述した各実施形態では、網内リソ
ースの有効利用を図るためにも、送信側エンドシステム
2(3)は、輻輳が検出された(もしくは、回復した)
VCCに対してのみレート制御を行なっているが、送信
側エンドシステム2(3)が扱う全てのVCC、もしく
は、そのVCCを含む一部のVCCに対してレート制御
を行なうようにしてもよい。
【0140】さらに、上述した各実施形態では、各AT
Mルータ2,3は、送受信両用の装置(エンドシステ
ム)として構成されているが、送信専用もしくは受信専
用の装置として構成されていてもよい。この場合、送信
側エンドシステムには、送信用のセルカウンタ部151
と流量通知部16A(16D)とを設け、受信側エンド
システムには、受信用のセルカウンタ部151と輻輳検
出部16B(16E)とを設ければ、少なくともATM
網4の輻輳検出が可能である。
【0141】そして、本発明は上述した各実施形態に限
定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲
で種々変形して実施することができる。
【0142】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
送信側のATM通信装置(通知処理部)が、或る論理コ
ネクションへの送信データ量を受信側のATM通信装置
に通知し、受信側のATM通信装置(輻輳状態検出部)
が、通知された送信データ量と上記の論理コネクション
からの実際の受信データ量とを比較することによりAT
M通信網の輻輳状態を検出することができる。従って、
ATM通信網が輻輳通知機能をサポートしていなくて
も、そのATM通信網には機能追加などの変更を何ら加
えずに、ATM通信装置独自にATM通信網の輻輳状態
を容易に検出することができる(請求項1,2,7,1
1,12,26,27)。
【0143】なお、送信側装置及び受信側装置に、それ
ぞれ、規定送信データ量を予め設定しておき、送信側装
置が、規定送信データ量毎に上記の論理コネクションへ
の送信データ量の区切りを受信側装置に通知し、受信側
装置が、設定された規定送信データ量と通知される送信
データ量の区切り間の上記論理コネクションからの実際
の受信データ量とを比較するようにしても、上記と同様
にATM通信網の輻輳状態を検出することができる。た
だし、この場合は、送信データ量の区切りのみを受信側
装置に通知すればよいので、より簡素な処理で輻輳検出
を実現できる(請求項3,4,8,13,14,28,
29)。
【0144】ここで、上記の論理コネクションが公衆回
線を用いて設定される場合は、上記の規定送信データ量
の設定を、上記論理コネクション設定用のシグナリング
メッセージを用いて行なえば、上記の規定送信データ量
の設定を論理コネクション設定時に自動的に実施するこ
とができるので、保守者等による設定作業の負担を軽減
することができる(請求項10,19,30)。
【0145】ところで、上記の受信側装置は、ATM通
信網の輻輳状態を検出すると、その輻輳状態を送信側装
置へ通知し、送信側装置は、その通知を受けると、少な
くとも上記の論理コネクションへの送信データ量を減少
制御するようにしてもよい。これにより、送信側装置
は、ATM通信網の輻輳状態を認識して、それに応じて
ATM通信網への送信データ量を減少することができる
ので、ATM通信網の輻輳状態を回避することが可能に
なり、通信の信頼性の向上に大いに寄与する(請求項
5,6,9,15,31)。
【0146】ここで、上記の送信側装置は、上記送信デ
ータ量の通知間隔を論理コネクション単位で制御するよ
うにしてもよく、これにより、送信データ量の通知間隔
を論理コネクション単位でずらして、受信側での輻輳状
態の検出タイミング(ひいては、送信側装置での送信デ
ータ量の減少制御のタイミング)を論理コネクション単
位でずらすことができるので、網内リソースの使用率が
平均化されて網内リソースの有効利用を図ることができ
る(請求項16)。
【0147】例えば、輻輳状態が通知された場合は輻輳
状態が通知されない間の通知間隔よりも長い間隔で上記
の通知を行なうようにすれば、通知処理の負荷を軽減す
ることができるとともに、通知処理によるATM通信網
の輻輳状態の悪化を抑制することができる。従って、各
ATM通信装置間の通信の信頼性をさらに向上させるこ
とができる(請求項17)。
【0148】また、この場合、送信側装置は、或る論理
コネクション用の送信データの属性に基づいてその送信
データの優先/非優先を識別して、非優先の送信データ
量を優先して減少制御するようにしてもよい。これによ
り、優先されるべき送信データの送信は確実に保証され
るので、輻輳通知機能をサポートしていないATM網を
介して通信を行なう場合でも、高品質な通信サービスを
提供することができる(請求項18)。
【0149】なお、上記の送信側装置は、上記の通知を
行なうための通知データとしてRMセルもしくはOAM
セルの一種であるループバックセルを生成するようにし
てもよい。これにより、ATM通信網との親和性を保っ
て、既存ATM通信網との適合性を確保しながら、AT
M通信網の輻輳状態検出を容易に実現することが可能に
なる(請求項20,21)。
【0150】ところで、上記の受信側装置は、上記の輻
輳状態検出部にて検出された輻輳状態が非輻輳状態にな
りATM通信網の輻輳状態が回復すると、回復通知を送
信側装置に行なうようにしてもよい。これにより、受信
側装置は、送信側装置にATM通信網の輻輳状態が回復
したことを認識させることが可能になり、送信側装置は
それに応じた処理を行なうことができる(請求項3
6)。
【0151】例えば、送信側装置は、上記の回復通知を
受信側装置から受けると、少なくとも上記の論理コネク
ションへの送信データ量を増大制御するようにすれば、
ATM通信網の輻輳状態が回復すれば、ATM通信網へ
の送信データ量を確実に増大させることができるので、
網内リソースの有効利用を図ることができる(請求項2
2)。
【0152】なお、受信側装置が輻輳状態の回復通知を
行なわないように構成されている場合は、送信側装置
は、新たな輻輳状態の通知を受けないまま所定時間が経
過すれば、輻輳状態が回復しているものとして、上記の
論理コネクションへの送信データ量を増大制御するよう
にすれば、網内リソースの有効利用を図ることができる
(請求項23)。
【0153】いずれの場合も、このとき、送信側装置
は、上記の論理コネクションへの送信データ量を輻輳状
態の通知を受ける前の送信データ量まで段階的に増大す
るようにすれば、急激な送信データ量の増大制御によっ
て、再度、ATM通信網が輻輳状態になってしまう確率
を大幅に低減することができるので、網内リソースの有
効利用を図りながら、各ATM通信装置間の通信の信頼
性も確保できる(請求項24)。
【0154】ところで、上記の受信側装置は、自身の輻
輳状態が検出されると、その輻輳状態を送信側装置へ通
知するようにしてもよく、これにより、自身の輻輳状態
をも送信側装置へ通知することができるので、送信側装
置ではその通知に応じた対処を行なうことができる(請
求項37)。例えば、送信側装置は、受信側装置自身の
輻輳状態が通知された場合にも、少なくとも上記の論理
コネクションへの送信データ量の減少制御を行なうよう
にすれば、ATM通信網だけでなく、受信側装置の輻輳
状態も回避することが可能になるので、各ATM通信装
置間の通信の信頼性をさらに向上させることができる
(請求項25)。
【0155】また、上記の受信側装置は、送信側装置か
らの通知データを輻輳状態通知データに変換して送信側
装置へ送信するようにしてもよい。これにより、受信側
装置は、輻輳状態通知データを個別に生成しなくても、
送信側装置からの通知データを利用して輻輳通知を行な
うことができるので、受信側装置の処理負荷が軽減され
る(請求項32)。
【0156】ここで、上記の変換は上記の輻輳状態が検
出された場合にのみ行なうようにすれば、輻輳通知デー
タは輻輳状態が検出された場合にのみ送信側装置へ送信
されるので、ATM通信網のトラヒックおよびATM通
信装置の処理負荷を軽減することができ、網内リソース
の有効利用とATM通信装置の処理能力の向上とを図る
ことができる(請求項33)。
【0157】また、上記の送信側装置からの通知データ
がRMセルもしくはOAMセルの一種であるループバッ
クセルである場合、受信側装置は、そのセルに輻輳通知
情報を付与して上記の輻輳通知データとして送信側装置
へ返信するようにしてもよい。これにより、ATM通信
網との親和性を保ちつつ、送信側装置に対する輻輳発生
通知を実施することができる。また、この場合は、上記
のRMセルもしくはループバックセルがもともと送信側
装置へ折り返されるセルであるため、宛先変更などの特
別な制御を行なう必要がなく、さらに、受信側装置の処
理負荷が軽減される(請求項34)。
【0158】なお、上記の受信側装置は、送信側装置へ
のユーザデータが存在する場合、そのユーザデータを用
いて送信側装置への輻輳通知を行なうようにしてもよ
く、これにより、送信側装置に対する輻輳通知を個別の
データで行なう必要が無くなり、ATM通信網のトラヒ
ックをさらに軽減することができ、網内リソースのさら
なる有効利用を図ることができる(請求項35)。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A),(B)はいずれも本発明の原理ブロッ
ク図である。
【図2】本発明の第1実施形態としてのATM通信シス
テムの構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示すATM通信システムにおけるATM
ルータの構成を示すブロック図である。
【図4】第1実施形態にかかるATMセルのフォーマッ
トを示す図である。
【図5】図3に示すATMルータにおける流量通知部,
輻輳検出部及び輻輳通知部の構成を示すブロック図であ
る。
【図6】第1実施形態にかかるOAMセルのフォーマッ
トを示す図である。
【図7】第1実施形態にかかるRMセルのフォーマット
を示す図である。
【図8】第1実施形態のATM通信システム(ATMル
ータ)の動作を説明するための図である。
【図9】第1実施形態のATM通信システム(ATMル
ータ)の動作を説明するための図である。
【図10】第1実施形態のATMルータによる送信セル
レート制御(VCC単位)を説明するための図である。
【図11】第1実施形態のATMルータによる送信セル
レート制御(非VCC単位)を説明するための図であ
る。
【図12】第1実施形態のATMルータ(送信側エンド
システム)による「流量通知セル」の送信動作を説明す
るためのフローチャートである。
【図13】第1実施形態のATMルータ(受信側エンド
システム)による輻輳検出/通知動作を説明するための
フローチャートである。
【図14】第1実施形態のATMルータ(送信側エンド
システム)による送信セルレート制御を説明するための
フローチャートである。
【図15】第1実施形態のATMルータ(送信側エンド
システム)による送信セルレート制御を説明するための
エンドシステム間の通信シーケンス図である。
【図16】第1実施形態のATMルータ(受信側エンド
システム)による他の輻輳検出/通知動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図17】第1実施形態のATMルータ(送信側エンド
システム)による他の送信セルレート制御を説明するた
めのフローチャートである。
【図18】第1実施形態のATMルータ(送信側エンド
システム)による他の送信セルレート制御を説明するた
めのエンドシステム間の通信シーケンス図である。
【図19】本発明の第2実施形態にかかるATMルータ
(ATM通信装置)の構成を示すブロック図である。
【図20】図19に示すATMルータにおける流量通知
部,輻輳検出部及び輻輳通知部の構成を示すブロック図
である。
【図21】第2実施形態にかかるシグナリングメッセー
ジ(UNI用)のフォーマットを示す図である。
【図22】第2実施形態にかかる情報要素の基本フォー
マットを示す図である。
【図23】第2実施形態のATM通信システムにおける
シグナリング手順を示すシーケンス図である。
【図24】ATM通信システムの一例を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 ATM通信システム 2,3 ATMルータ(ATM通信装置;エンドシステ
ム) 4 ATM通信網 5,8 ホスト 6 サーバ 7 ハードディスク 9 ATMヘッダ 9a ペイロードタイプ(PT)フィールド 10 ペイロード 10a,10d 予備フィールド 10b OAMタイプフィールド 10c ファンクションタイプフィールド 11 LANインタフェース部 12 ルーティング処理部 13 セル組立/分解部 14 ATMインタフェース部 15 セル送受信処理部 15−1 レート制御部(送信データ量制御部) 15−2 セル挿入/抽出部 16 輻輳処理部 16−1 輻輳制御部 16−2 レート監視部 16−3 タイマ部 16−4 優先制御部 16A,16D 流量通知部(通知処理部) 16A−1 流量通知セル生成部(第1通知データ生成
部) 16A−2 流量通知セル間隔制御部 16B,16E 輻輳検出部(輻輳状態検出部) 16B−1 送信セル数識別部(送信データ量識別部) 16B−2 セル数比較部(第1データ量比較部) 16B−3 輻輳状態判別部(第1輻輳状態判別部) 16B−4,16E−3 バッファ監視部(自己輻輳状
態検出部) 16C 輻輳通知部 16C−1 輻輳通知セル生成部 16D−1 一定セル数設定部(第1/第2規定データ
量設定部) 16D−2 セル数比較部(第3データ量比較部) 16D−3 流量通知セル生成部(第2通知データ生成
部) 16E−1 セル数比較部(第2データ量比較部) 16E−2 輻輳状態判別部(第2輻輳状態検出部) 20 第1規定データ量設定部 21 送信データ数計数部21 22,22′ 通知処理部 30 第2規定送信データ量設定部 31 受信データ量計数部 32,32′ 輻輳状態検出部 41 メッセージタイプフィールド 42 情報要素 43 情報要素内容フィールド 44 情報要素識別子 121 ルーティングテーブル 122 上位レイヤ認識部 131 セル分解部 132 セル組立部 151 セルカウンタ部(送信データ量計数部,受信デ
ータ量計数部)

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 輻輳通知機能をサポートしていないAT
    M通信網を介して設定される論理コネクション上で通信
    を行なう2以上のATM通信装置をそなえて成るATM
    通信システムにおいて、 送信側のATM通信装置が、 或る論理コネクションへの送信データ量を計数する送信
    データ量計数部と、 該送信データ量計数部で計数された送信データ量を受信
    側のATM通信装置に通知する通知処理部とをそなえる
    とともに、 該受信側のATM通信装置が、 該論理コネクションからの受信データ量を計数する受信
    データ量計数部と、 該送信側のATM通信装置の該通知処理部から通知され
    る該送信データ量と該受信データ量計数部で計数された
    受信データ量とを比較することにより該ATM通信網の
    輻輳状態を検出しうる輻輳状態検出部とをそなえている
    ことを特徴とする、ATM通信システム。
  2. 【請求項2】 該送信側のATM通信装置の該通知処理
    部が、 該送信データ量計数部で計数された該送信データ量につ
    いての送信データ量情報を付与した該受信側のATM通
    信装置宛の通知データを生成する第1通知データ生成部
    をそなえるとともに、 該受信側のATM通信装置の該輻輳状態検出部が、 該送信側のATM通信装置からの該通知データに付与さ
    れている該送信データ量情報から該送信データ量を識別
    する送信データ量識別部と、 該送信データ量識別部で識別された送信データ量と該受
    信データ量計数部で計数された受信データ量とを比較す
    る第1データ量比較部と、 該第1データ量比較部による比較の結果、上記の各デー
    タ量が異なると該ATM網が輻輳状態であると判別する
    第1輻輳状態判別部とをそなえていることを特徴とす
    る、請求項1記載のATM通信システム。
  3. 【請求項3】 輻輳通知機能をサポートしていないAT
    M通信網を介して設定される論理コネクション上で通信
    を行なう2以上のATM通信装置をそなえて成るATM
    通信システムにおいて、 送信側のATM通信装置が、 或る論理コネクションへの規定送信データ量が設定され
    る第1規定データ量設定部と、 該論理コネクションへの送信データ量を計数する送信デ
    ータ量計数部と、 該送信データ量計数部で計数される送信データ量が該第
    1規定データ量設定部に設定された該規定送信データ量
    になる毎に送信データ量の区切りを受信側のATM通信
    装置に通知する通知処理部とをそなえるとともに、 該受信側のATM通信装置が、 該規定送信データ量が設定される第2規定送信データ量
    設定部と、 該論理コネクションからの受信データ量を計数する受信
    データ量計数部と、 該第2規定送信データ量設定部に設定された該規定送信
    データ量と該送信側のATM通信装置の該通知処理部か
    ら該規定送信データ量毎に通知される該送信データ量の
    区切り間に該受信データ量計数部で計数された受信デー
    タ量とを比較することにより該ATM通信網の輻輳状態
    を検出しうる輻輳状態検出部とをそなえていることを特
    徴とする、ATM通信システム。
  4. 【請求項4】 該送信側のATM通信装置の該通知処理
    部が、 該送信データ量計数部で計数された送信データ量と該規
    定送信データ量とを比較する第3データ量比較部と、 該第3データ量比較部による比較の結果、上記の各デー
    タ量が一致する毎に該送信データ量の区切りを示す該受
    信側のATM通信装置宛の通知データを生成する第2通
    知データ生成部とをそなえるとともに、 該受信側のATM通信装置の該輻輳状態検出部が、 該第2規定送信データ量設定部に設定された該規定送信
    データ量と該通知データ間に該受信データ量計数部で計
    数された受信データ量とを比較する第2データ量比較部
    と、 該第2データ量比較部による比較の結果、上記の各デー
    タ量が異なると該ATM通信網が輻輳状態であると判別
    する第2輻輳状態判別部とをそなえていることを特徴と
    する、請求項3記載のATM通信システム。
  5. 【請求項5】 該受信側のATM通信装置が、 該輻輳状態検出部で該輻輳状態が検出されると、当該輻
    輳状態を該送信側のATM通信装置へ通知する輻輳状態
    通知部をそなえていることを特徴とする、請求項1また
    は請求項3に記載のATM通信システム。
  6. 【請求項6】 該送信側のATM通信装置が、 該受信側のATM通信装置の該輻輳状態通知部から該輻
    輳状態が通知されると、少なくとも該論理コネクション
    への送信データ量を減少制御する送信データ量制御部を
    そなえていることを特徴とする、請求項5記載のATM
    通信システム。
  7. 【請求項7】 輻輳通知機能をサポートしていないAT
    M通信網を介して設定される論理コネクション上で通信
    を行なう2以上のATM通信装置をそなえて成るATM
    通信システムにおいて、 送信側のATM通信装置が、或る論理コネクションへの
    送信データ量を受信側のATM通信装置に通知し、 該受信側のATM通信装置が、該送信側のATM通信装
    置から通知される該送信データ量と該論理コネクション
    からの実際の受信データ量とを比較することにより該A
    TM通信網の輻輳状態を検出することを特徴とする、A
    TM通信システムにおける輻輳状態検出方法。
  8. 【請求項8】 輻輳通知機能をサポートしていないAT
    M通信網を介して設定される論理コネクション上で通信
    を行なう2以上のATM通信装置をそなえて成るATM
    通信システムにおいて、 送信側および受信側の各ATM通信装置に、それぞれ、
    規定送信データ量を予め設定しておき、 該送信側のATM通信装置が、該規定送信データ量毎に
    該論理コネクションへの送信データ量の区切りを該受信
    側のATM通信装置に通知し、 該受信側のATM通信装置が、上記の予め設定された規
    定送信データ量と該送信側のATM通信装置から該規定
    送信データ量毎に通知される該送信データ量の区切り間
    に該論理コネクションから受信される実際の受信データ
    量とを比較することにより該ATM通信網の輻輳状態を
    検出することを特徴とする、ATM通信システムにおけ
    る輻輳状態検出方法。
  9. 【請求項9】 該受信側のATM通信装置が、 該輻輳状態を検出すると、当該輻輳状態を該送信側のA
    TM通信装置へ通知し、 該送信側のATM通信装置が、 該受信側のATM通信装置から該輻輳状態の通知を受け
    ると、少なくとも該論理コネクションへの送信データ量
    を減少制御することを特徴とする、請求項7又は請求項
    8に記載のATM通信システムにおける輻輳状態検出方
    法。
  10. 【請求項10】 該論理コネクションが公衆回線を用い
    て設定される場合に、該規定送信データ量の設定を、該
    送信側のATM通信装置と該受信側のATM通信装置と
    の間の論理コネクション設定時に各ATM通信装置間で
    送受信されるシグナリングメッセージを用いて行なうこ
    とを特徴とする、請求項8記載のATM通信システムに
    おける輻輳状態検出方法。
  11. 【請求項11】 輻輳通知機能をサポートしていないA
    TM通信網を介して設定される論理コネクション上で受
    信側のATM通信装置と通信を行なう送信側のATM通
    信装置であって、 或る論理コネクションへの送信データ量を計数する送信
    データ量計数部と、 該受信側のATM通信装置が該論理コネクションへの送
    信データ量と該論理コネクションからの実際の受信デー
    タ量とを比較することにより該ATM通信網の輻輳状態
    を検出しうるよう、該送信データ量計数部で計数された
    送信データ量を該受信側のATM通信装置に通知する通
    知処理部とをそなえていることを特徴とする、ATM通
    信装置。
  12. 【請求項12】 該通知処理部が、 該送信データ量計数部で計数された該送信データ量につ
    いての送信データ量情報を付与した該受信側のATM通
    信装置宛の通知データを生成する第1通知データ生成部
    とをそなえていることを特徴とする、請求項11記載の
    ATM通信装置。
  13. 【請求項13】 輻輳通知機能をサポートしていないA
    TM通信網を介して設定される論理コネクション上で受
    信側のATM通信装置と通信を行なう送信側のATM通
    信装置であって、 或る論理コネクションへの規定送信データ量が設定され
    る第1規定送信データ量設定部と、 該論理コネクションへの送信データ量を計数する送信デ
    ータ量計数部と、 該受信側のATM通信装置が該規定送信データ量と該規
    定送信データ量毎の該送信データ量の区切り間に該論理
    コネクションから受信される実際の受信データ量とを比
    較することにより該ATM通信網の輻輳状態を検出しう
    るよう、該送信データ量計数部で計数される送信データ
    量が該規定送信データ量になる毎に該論理コネクション
    への送信データ量の区切りを該受信側のATM通信装置
    に通知する通知処理部とをそなえていることを特徴とす
    る、ATM通信装置。
  14. 【請求項14】 該通知処理部が、 該送信データ量計数部で計数された送信データ量と該規
    定送信データ量とを比較する第3データ量比較部と、 該第3データ量比較部による比較の結果、上記の各デー
    タ量が一致する毎に該送信データ量の区切りを示す該受
    信側のATM通信装置宛の通知データを生成する第2通
    知データ生成部とをそなえていることを特徴とする、請
    求項13記載のATM通信装置。
  15. 【請求項15】 該受信側のATM通信装置にて該AT
    M網の輻輳状態が検出され当該輻輳状態が該受信側のA
    TM通信装置から通知されると、少なくとも該論理コネ
    クションへの送信データ量を減少制御する送信データ量
    制御部をそなえていることを特徴とする、請求項11又
    は請求項13に記載のATM通信装置。
  16. 【請求項16】 該通知処理部が、 該送信データ量の通知間隔を論理コネクション単位で制
    御する通知間隔制御部をそなえていることを特徴とす
    る、請求項11記載のATM通信装置。
  17. 【請求項17】 該通知間隔制御部が、 該受信側のATM通信装置にて該輻輳状態が検出され当
    該輻輳状態が該受信側のATM通信装置から通知された
    場合は該輻輳状態が通知されない間の通知間隔よりも長
    い間隔で該送信データ量の通知を行なうように構成され
    たことを特徴とする、請求項16記載のATM通信装
    置。
  18. 【請求項18】 或る論理コネクションへの送信データ
    の属性に基づいて該送信データの優先/非優先を識別す
    る優先/非優先識別部をそなえるとともに、 該送信データ量制御部が、 該優先/非優先識別部にて非優先と識別された送信デー
    タ量を優先して減少制御するように構成されていること
    を特徴とする、請求項15記載のATM通信装置。
  19. 【請求項19】 該論理コネクションが公衆回線を用い
    て設定される場合に、該論理コネクション設定用のシグ
    ナリングメッセージに該第1規定送信データ量設定部に
    設定されている該規定送信データ量についての情報を付
    与する第1シグナリング制御部をそなえていることを特
    徴とする、請求項13記載のATM通信装置。
  20. 【請求項20】 該第1通知データ生成部が、 RMセルもしくはOAMセルの一種であるループバック
    セルを該通知データとして生成するように構成されたこ
    とを特徴とする、請求項12記載のATM通信装置。
  21. 【請求項21】 該第2通知データ生成部が、 RMセルもしくはOAMセルの一種であるループバック
    セルを該通知データとして生成するように構成されたこ
    とを特徴とする、請求項14記載のATM通信装置。
  22. 【請求項22】 該受信側のATM通信装置が、該輻輳
    状態の回復通知を行なうように構成されている場合に、 該送信データ量制御部が、 該輻輳状態の通知を受けた後、該回復通知を該受信側の
    ATM通信装置から受けると、少なくとも該論理コネク
    ションへの送信データ量を増大制御するように構成され
    たことを特徴とする、請求項15記載のATM通信装
    置。
  23. 【請求項23】 該受信側のATM通信装置が、該輻輳
    状態の回復通知を行なわないように構成されている場合
    に、 該送信データ量制御部が、 該輻輳状態の通知を受けた後、新たな輻輳状態の通知を
    受けないまま所定時間が経過すると、少なくとも該論理
    コネクションへの送信データ量を増大制御するように構
    成されたことを特徴とする、請求項15記載のATM通
    信装置。
  24. 【請求項24】 該送信データ量制御部が、 該論理コネクションへの送信データ量を該輻輳状態の通
    知を受ける前の送信データ量まで段階的に増大するよう
    に構成されたことを特徴とする、請求項22または請求
    項23に記載のATM通信装置。
  25. 【請求項25】 該送信データ量制御部が、 該受信側のATM通信装置自身の輻輳状態が当該受信側
    のATM通信装置から通知された場合にも、少なくとも
    該論理コネクションへの送信データ量の減少制御を行な
    うように構成されていることを特徴とする、請求項15
    記載のATM通信装置。
  26. 【請求項26】 輻輳通知機能をサポートしていないA
    TM通信網を介して設定される論理コネクション上で送
    信側のATM通信装置と通信を行なう受信側のATM通
    信装置であって、 或る論理コネクションからの受信データ量を計数する受
    信データ量計数部と、 該送信側のATM通信装置から通知される該論理コネク
    ションへの送信データ量と該受信データ量計数部で計数
    された受信データ量とを比較することにより該ATM通
    信網の輻輳状態を検出しうる輻輳状態検出部とをそなえ
    ていることを特徴とする、ATM通信装置。
  27. 【請求項27】 該送信側のATM通信装置が、該論理
    コネクションへの送信データ量についての送信データ量
    情報を付与した通知データを生成して送信するように構
    成されている場合に、 該輻輳状態検出部が、 該通知データに付与されている送信データ量情報から該
    送信データ量を識別する送信データ量識別部と、 該送信データ量識別部で識別された送信データ量と該受
    信データ量計数部で計数された受信データ量とを比較す
    る第1データ量比較部と、 該第1データ量比較部による比較の結果、上記の各デー
    タ量が異なると該ATM通信網が輻輳状態であると判別
    する第1輻輳状態判別部とをそなえていることを特徴と
    する、請求項26記載のATM通信装置。
  28. 【請求項28】 輻輳通知機能をサポートしていないA
    TM通信網を介して設定される論理コネクション上で送
    信側のATM通信装置と通信を行なう受信側のATM通
    信装置であって、 該送信側のATM通信装置で設定される或る論理コネク
    ションへの規定送信データ量と同じ規定送信データ量が
    設定される第2規定送信データ量設定部と、 該論理コネクションからの受信データ量を計数する受信
    データ量計数部と、 該第2規定送信データ量設定部に設定された該規定送信
    データ量と該送信側のATM通信装置から該規定送信デ
    ータ量毎に通知される該送信データ量の区切り間に該受
    信データ量計数部で計数された受信データ量とを比較す
    ることにより該ATM通信網の輻輳状態を検出しうる輻
    輳状態検出部とをそなえていることを特徴とする、AT
    M通信装置。
  29. 【請求項29】 該送信側のATM通信装置が、該規定
    送信データ量毎に該論理コネクションへの送信データ量
    の区切りを示す通知データを生成して送信するように構
    成されている場合に、 該輻輳状態検出部が、 該第2規定送信データ量設定部に設定されている該規定
    送信データ量と該通知データ間に該受信データ量計数部
    で計数された受信データ量とを比較する第2データ量比
    較部と、 該第2データ量比較部による比較の結果、上記の各デー
    タ量が異なると該ATM通信網が輻輳状態であると判別
    する第2輻輳状態判別部とをそなえていることを特徴と
    する、請求項28記載のATM通信装置。
  30. 【請求項30】 該論理コネクションが公衆回線を用い
    て設定される場合に、該規定送信データ量についての情
    報が付与された該論理コネクション設定用のシグナリン
    グメッセージを該送信側のATM通信装置から受信する
    ことにより、該第2規定送信データ量設定部に対する該
    規定送信データ量の設定を実行する第2シグナリング制
    御部をそなえていることを特徴とする、請求項28記載
    のATM通信装置。
  31. 【請求項31】 該輻輳状態検出部で該輻輳状態が検出
    されると、当該輻輳状態を該送信側のATM通信装置へ
    通知する輻輳状態通知部をそなえていることを特徴とす
    る、請求項26又は請求項28に記載のATM通信装
    置。
  32. 【請求項32】 該送信側のATM通信装置が、該通知
    を通知データにより行なうように構成されている場合
    に、 該輻輳状態通知部が、 該通知データを送信側のATM通信装置への輻輳状態通
    知用の通知データに変換する通知データ変換部をそなえ
    ていることを特徴とする、請求項31記載のATM通信
    装置。
  33. 【請求項33】 該通知データ変換部が、 該輻輳状態が検出された場合にのみ該変換を行なうよう
    に構成されたことを特徴とする、請求項32記載のAT
    M通信装置。
  34. 【請求項34】 該送信側のATM通信装置からの該通
    知データがRMセルもしくはOAMセルの一種であるル
    ープバックセルである場合に、 該通知データ変換部が、 該RMセルもしくは該ループバックセルに輻輳状態情報
    を付与して該輻輳通知セルとして該送信側のATM通信
    装置へ返信するセル返信部として構成されていることを
    特徴とする、請求項32記載のATM通信装置。
  35. 【請求項35】 該送信側のATM通信装置へ送信すべ
    きユーザデータが存在する場合に、 該輻輳状態通知部が、 該ユーザデータを用いて該送信側のATM通信装置への
    輻輳通知を行なうユーザデータ輻輳通知部をそなえてい
    ることを特徴とする、請求項31記載のATM通信装
    置。
  36. 【請求項36】 該輻輳状態通知部が、 該輻輳状態検出部にて検出された輻輳状態が非輻輳状態
    になり該輻輳状態が回復すると、回復通知を該送信側の
    ATM通信装置に行なう回復通知部をそなえていること
    を特徴とする、請求項31記載のATM通信装置。
  37. 【請求項37】 該輻輳状態検出部が、 該受信側のATM通信装置自身の輻輳状態を検出する自
    己輻輳状態検出部をそなえるとともに、 該輻輳状態通知部が、 該自己輻輳状態検出部で該受信側のATM通信装置自身
    の輻輳状態が検出されると、当該輻輳状態を該送信側の
    ATM通信装置へ通知する自己輻輳通知部をそなえてい
    ることを特徴とする、請求項31記載のATM通信装
    置。
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