JP2000341255A - 装置内クロック非同期におけるシステム制御装置 - Google Patents

装置内クロック非同期におけるシステム制御装置

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JP2000341255A
JP2000341255A JP14746799A JP14746799A JP2000341255A JP 2000341255 A JP2000341255 A JP 2000341255A JP 14746799 A JP14746799 A JP 14746799A JP 14746799 A JP14746799 A JP 14746799A JP 2000341255 A JP2000341255 A JP 2000341255A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 夫々異なる速度及び位相のクロックで動作す
る主信号制御部及びF/W制御部から情報蓄積部に対す
るアクセスが競合するのを防止する。 【解決手段】 F/W制御部2用のクロックを異速度ク
ロック間調停部5にて主信号制御部1用のクロックに乗
せ換え、タイミング信号生成部4からのタイミング信号
107,110により主信号制御部1及びF/W制御部
2から情報蓄積部3に対するアクセスを時分割して競合
しないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は装置内クロック非同
期におけるシステム制御装置に関し、特に主信号制御系
から主信号が流れるのに必要とされる各種情報を蓄積す
るメモリ(以後,情報蓄積部と称する)へのアクセス動
作におけるクロック速度とF/W(firmware;
ファームウエア)制御系から情報蓄積部へのアクセス動
作におけるクロック速度とが非同期の関係になって構成
されている。
【0002】本技術が属する分野としては例えば図7の
従来の装置内クロック非同期におけるシステム制御装置
の一例の構成図に示すような主信号制御部1,F/W制
御部2,情報蓄積部3の大きくは3つの機能ブロック及
びそれらを接続した信号とで装置内は構成されていて,
それぞれが主信号制御系,F/W制御系,情報蓄積部に
相当している。それにおいて主信号制御系から情報蓄積
部へのアクセスに競合しないでF/W制御系から情報蓄
積部へのアクセスを行う回路の改良に関する。
【0003】
【従来の技術】このような、装置内クロック非同期にお
いてシステム制御を行う装置は、ATM(asynch
ronous transfer mode)伝送路網
の回線交換装置におけるF/W制御の機能に関する回路
としてあるが,一般的には主信号系が伝送信号に従属し
たクロックを基本クロックとして動作し,F/W制御系
が前記伝送信号に従属したクロックとは速度及び位相共
に異なる非同期なクロックを基本クロックとして動作す
るように構成されている装置におけるシステム制御方式
及びその回路として知られている。尚,この前記装置内
における前記主信号系の基本クロックとするところの論
理的な速度は例えば155.52MHzであり,また前
記F/W制御系の基本クロックとするところの論理的な
速度は例えば10MHzであることから,以後は主信号
系の基本クロックを高速クロックと称し,F/W制御系
の基本クロックを低速クロックと称して記す。
【0004】伝送路網の回線交換装置において電源投入
し伝送信号をまだ流すことのできない状態(以後,非運
用状態と称する)から伝送信号を流すことのできる定常
状態(以後,運用状態と称する)に至るまでには,先ず
非運用状態にてF/W制御系から各種の設定情報となる
例えば何れの方路から受信した伝送信号を何れの方路へ
送信するかの設定である回線スイッチ情報や,流れる伝
送信号の帯域,容量及び伝送揺らぎから生ずるトラヒッ
クを吸収するなどから一時的に伝送信号を装置内へ格納
するための蓄積バッファにおける各方路ごとの蓄積容量
・閾値などを指定する情報や,方路毎に定められる送受
信レート情報などを,情報蓄積部へ設定する。
【0005】その後にF/W制御系から装置内へ非運用
状態から運用状態への状態変更設定を指示する。そして
この時点から初めて主信号制御系が情報蓄積部へアクセ
スを行って,主信号を送受信するのに要する情報を入手
し,また一時的に伝送信号が格納されている容量及びそ
の状況を管理するための各種パラメータ情報などを情報
蓄積部から読出して逐次更新し情報蓄積部へ書き込むア
クセスを行い続けながら,伝送路網の回線交換装置にお
いては伝送信号を流すことのできる運用状態となってい
る。この動作ゆえに,非運用状態下にある場合には情報
蓄積部とのアクセスは低速クロックを基本クロックとし
て動作するF/W制御系のみであり,また運用状態下に
ある場合には情報蓄積部とのアクセスは高速クロックを
基本クロックとして動作する主信号制御系のみであるこ
とから,このようなシステム構成においては装置内で速
度及び位相の異なった非同期なクロックが混在して情報
蓄積部へアクセスする動作はなかったのである。
【0006】しかし,近年は装置が運用状態下とする主
信号制御系が情報蓄積部へ逐次アクセスする場合におい
ても,何れの方路から受信した伝送信号を何れの方路へ
送信するかの設定である回線スイッチ情報や,流れる伝
送信号の帯域,容量及び伝送揺らぎから生ずるトラヒッ
クを吸収するなどから一時的に伝送信号を装置内へ格納
するための蓄積バッファにおける各方路ごとの蓄積容量
・閾値などを指定する情報や,方路毎に定められる送受
信レート情報などを,F/W制御系から情報蓄積部へ設
定変更を行い,さらには一時的に伝送信号が格納されて
いる容量及びその状況を管理するための主信号制御系か
ら情報蓄積部へ書き込まれた各種パラメータ情報などを
F/W制御系から情報蓄積部へ読出アクセスを行って収
集するというこのような基本クロックの異なる主信号制
御系とF/W制御系とから情報蓄積部へアクセスする装
置内クロック非同期におけるシステム制御の方式及びそ
の回路が要求されている。
【0007】この要求に応えるために,例えば図8の従
来の装置内クロック非同期におけるシステム制御装置の
他の一例の構成図に示すように伝送路網の回線交換での
装置内クロック非同期におけるシステム制御方式は,主
信号制御部1,F/W制御部2,情報蓄積部3,タイミ
ング信号生成部4の機能ブロックで構成されている。
【0008】図中の破線については,主信号制御部1と
タイミング信号生成部4及びその周辺を囲む破線(A)
が本装置より上流に位置する主信号系から本装置へ流れ
込む主信号に従属した高速クロックを基本クロックとし
てそれに同期のとれた部分であり,F/W制御部及びそ
の周辺を囲む破線(B)が本装置より上流に位置するF
/W制御系から本装置へのF/W制御信号に従属した低
速クロックを基本クロックとしてそれに同期のとれた部
分であり,情報蓄積部及びその周辺を囲む破線(C)が
前記の高速クロックと前記の低速クロックが混在して動
作している部分であるとして示している。
【0009】以下,本機能ブロックの動作について説明
する。タイミング信号生成部4は,主信号101に同期
したタイミング信号106を受けて,主信号生成部1が
上流の主信号系から入力される主信号101を処理して
下流の主信号系へ主信号102を出力するのに必要とな
るタイミング信号107を生成して主信号制御部1へ渡
す。
【0010】本装置における主信号を通せる以前の非運
用状態下において,F/W制御部2は,上流のF/W制
御系から主信号が通るのに必要な各種の設定情報を信号
103で受けて情報蓄積部3へ信号105を介して設定
の書込みを行う。主信号を通すのに必要となる各種の設
定情報が全て情報蓄積部3へ書き込まれた後にF/W制
御部2は,上流のF/W制御系からの運用状態へ切り替
える指示を信号103で受けて主信号制御部1へ運用状
態に切り替える指示の信号108を出力する。
【0011】ここにおいて主信号制御部1は,主信号1
01を入力して主信号102を出力する動作においてタ
イミング信号107のタイミングに従って情報蓄積部3
へ信号104を介してアクセスし,主信号処理に必要と
なる設定情報を情報蓄積部3から取り込み,さらにまた
主信号処理に関する各種の状態情報を逐次更新してその
状態情報を情報蓄積部3へ信号104を介して書き込む
動作を行いながらその情報により入力した主信号101
を処理して,下流の主信号系へ主信号102を出力する
としたものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この技術で
は、運用状態下において上流のF/W制御系より情報蓄
積部3に書き込まれている主信号処理に必要な各種の設
定情報や状態情報を読出し及び変更するためにはF/W
制御部2を介して情報蓄積部3と信号105で情報のや
り取りを行うわけだが,運用状態下においては主信号制
御部1が逐次に情報蓄積部3と信号104で情報のやり
取りを行っていて,信号105は低速クロックに同期し
た信号であり,信号104は高速クロックに同期した信
号であり,かつ信号105と信号104は非同期である
ことから情報蓄積部3において信号104と信号105
からのアクセスが競合するという動作が生じることで,
主信号制御部1からまたF/W制御部2から情報蓄積部
3への正常なアクセスが行われていないために装置内で
誤動作が発生してしまうという問題がある。
【0013】なお、この種の競合制御の一例が特開平6
−83579号公報(以下、先行技術1と称する)及び
特開平5−158655号公報(以下、先行技術2と称
する)に記載されている。先行技術1記載の技術は、バ
ッファへの書込み及び読出しを行う回路であって、書込
みと読出しが競合したとき読出しを他のバッファに切替
えるバッファ選択回路を有するというものである。又、
先行技術2記載の技術は、直並列変換回路からの並列デ
ータが書込まれるシングルポートRAMであって、この
シングルポートRAMの書込みタイミングと読出しタイ
ミングとが競合したときにシングルポートRAMの読出
しを遅延させる競合制御回路を有するというものであ
る。しかし、これら先行技術1,2のいずれにも上記課
題を解決する手段は開示されていない。
【0014】そこで本発明の目的は、夫々異なる速度及
び位相のクロックで動作する主信号制御部及びF/W制
御部から情報蓄積部に対するアクセスが競合するのを防
止することが可能な装置内クロック非同期におけるシス
テム制御装置を提供することにある。より具体的に説明
すると、装置内の主信号制御部1とF/W制御部2とか
ら情報蓄積部3へのアクセスが非同期クロックで構成さ
れている場合に,情報蓄積部3における主信号制御部1
との動作とF/W制御部3との動作に競合が生じて誤動
作してしまうことを防止して,常時のアクセスとすると
ころの例えば運用状態においてもF/W制御系より情報
蓄積部3に書込まれている各種情報を読出し,変更する
ことを可能にした,装置内クロック非同期におけるシス
テム制御装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明は、速度及び位相が異なる2種のクロックを基
本クロックとして動作する装置内クロック非同期におけ
るシステム制御装置であって、一方のクロックに他方の
クロックを乗せ換えるクロック乗せ換え手段と、このク
ロック乗せ換え手段で速度及び位相が一致した2種のク
ロックの夫々における処理タイミングで作られた2つの
信号の競合を回避するために前記処理タイミングを時分
割で割り当てる時分割手段とを含むことを特徴とする。
【0016】本発明による装置内クロック非同期におけ
るシステム制御方式及びその回路は、上流のF/W制御
系より情報蓄積部へのアクセスにおけるF/W制御部と
情報蓄積部の間の部分に主信号に同期のとれたタイミン
グ信号に従って動作して,かつ非同期クロックに従属し
たブロック間における信号の調停をとるために低速クロ
ックに同期した信号を高速クロックに同期した信号への
乗せ換え,また高速クロックに同期した信号を低速クロ
ックに同期した信号への乗せ換えを行う機能を有する異
速度クロック間調停部を設けたことを特徴としている。
(参照:図1における異速度クロック間調停部5,タイ
ミング信号生成部4から異速度クロック間調停部2へ出
力されるタイミング信号110,F/W制御部2と異速
度クロック間調停部5との信号105,情報蓄積部3と
異速度クロック間調停部5との信号109。)この異速
度クロック間調停部5は,低速クロックに同期したF/
W制御部2からの信号を低速クロックとは異速度である
高速クロックに同期のとれた信号へ異速度クロック調停
部5内で乗せ換えを行い,さらに主信号制御部1と情報
蓄積部3の間のアクセスタイミングにぶつからないよう
に主信号に同期したタイミング信号からタイミングを図
って情報蓄積部3へ前記の異速度クロックへの乗せ換え
によって高速クロックに同期のとれたアクセス信号を出
力し,さらにまた情報蓄積部3から情報を読み出す場合
には高速クロックに同期した情報蓄積部3からの信号を
高速クロックとは異速度である低速クロックに同期のと
れた信号へ異速度クロック調停部5内で乗せ換えを行っ
てF/W制御部2へその信号を出力するという動作(作
用)を実行する。
【0017】従って,異速度クロック間における信号の
乗せ換えを行って,さらに主信号に同期したタイミング
信号からタイミングを図って動作させることにより,単
一クロックで構成される同期式回路で実現されるため異
速度クロック間における動作とは違い,クロックエッジ
のラッチ動作において取りこぼしによる誤動作が発生す
ることはなく,かつタイミング信号から情報蓄積部3へ
のアクセスタイミングを時分割で割り当てられているの
で情報蓄積部3にてアクセスの競合が発生することを防
止するという効果が得られる。(参照:F/W制御部2
と情報蓄積部3とのアクセスタイミングや主信号制御部
1と情報蓄積部3とのアクセスタイミングを時分割で割
り当てるとのことについてのタイミング的なイメージ図
を図2に示す。)
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の上記および他の目的、特
徴および利点を明確にすべく、以下添付した図面を参照
しながら、本発明の実施の形態につき詳細に説明する。
図1は本発明に係る装置内クロック非同期におけるシス
テム制御装置の第1の実施の形態の構成図である。第1
の実施の形態は,図1に示すように,主信号制御部1
と,F/W制御部2と,情報蓄積部3と,タイミング信
号生成部4と,異速度クロック間調停部5とから構成さ
れる。
【0019】タイミング信号生成部4は,主信号に同期
したタイミング信号106を本装置より上流に位置する
主信号系から入力して主信号制御部1が情報蓄積部3へ
アクセスするタイミングを決定するためのタイミング信
号107とF/W制御部2が異速度クロック間調停部5
を経由して情報蓄積部3へアクセスするタイミングを決
定するためのタイミング信号11とを生成し,タイミン
グ信号107を主信号制御部1へ,タイミング信号11
0を異速度クロック間調停部5へそれぞれ出力する。
【0020】前述した主信号制御部1が情報蓄積部3へ
アクセスするタイミングを決定するためのタイミング信
号107及びF/W制御部2が異速度クロック間調停部
5を経由して情報蓄積部3へアクセスするタイミングを
決定するためのタイミング信号110とは,主信号制御
系やF/W制御系を有す各々の機能ブロックに情報蓄積
部3へアクセスするための時間的なタイミング領域を割
り当てて,情報蓄積部3における主信号制御部1からと
異速度クロック間調停部5からとのアクセスの競合を避
けるようにするものであるが,これは図2のタイミング
領域割り当て動作を示すタイミングチャートに示すよう
なイメージに基づいている。
【0021】ここにおいて,本技術におけるタイミング
信号107,110の位置づけや役割について図2を用
いて説明する。図2における高速クロックの1クロック
幅ごとに付加されているt1〜t20は,主信号に同期
したタイミング信号(図1中の106。例えば伝送信号
のフレーム先頭位置を示すフレーム信号やセルごとの先
頭を示すセルパルス信号。)から装置設計において便宜
的に位置づけるもので,ここでは説明の簡易化のため仮
に20クロックを1周期としてt1〜t20を図2に記
すように配置させている。
【0022】図2に示すように,主信号制御部1が主信
号を処理するために情報蓄積部3をアクセスするに要す
るタイミング位置及びその領域を信号104において高
速クロックに関する時刻t8〜t20〜t1に割り当
て,タイミング信号生成部4は主信号の流れにおいてそ
の割り当てられた時刻位置を主信号制御部1が認識する
ためのタイミング信号107をt7にてアクティブにし
主信号制御部1へ通知している。そして主信号制御部1
が情報蓄積部3へのアクセス可能な時刻がt8〜t20
〜t1になっていることから,アクセスが重ならないよ
うに異速度クロック間調停部5が信号109を介して情
報蓄積部3へのアクセス可能な時刻を信号109におけ
るt2〜t7に割り当て,タイミング生成部4は異速度
クロック間調停部5が情報蓄積部3をアクセスするのに
割り当てられた時刻位置を異速度クロック間調停部5が
認識するためのタイミング信号110をt1にてアクテ
ィブにし異速度クロック間調停部5へ通知している。さ
らに情報蓄積部3におけるアクセスの競合をさけるため
に,信号104にてのt2〜t7を主信号制御部1によ
る情報蓄積部3とのアクセス禁止領域とし,信号109
にてのt8〜t20〜t1を異速度クロック間調停部5
による情報蓄積部3とのアクセス禁止領域としている。
このようにしてタイミング信号107,110は,アク
セスの可能領域及び禁止領域を割り当てられたそのよう
な条件下で生成される信号となっている。
【0023】図1において,主信号制御部1は,本装置
より上流に位置する主信号系から主信号101を入力し
て,またタイミング信号生成部4からのタイミング信号
107を入力して主信号の処理に合わせての必要なタイ
ミングを図り,信号104を介して情報蓄積部3とのア
クセスを行って情報蓄積部3から得られた情報により主
信号を処理してその結果となる主信号102を本装置よ
り下流に位置する主信号系へ出力する。さらに主信号を
処理した後に更新された主信号を処理するのに必要な状
態情報を信号104を介して情報蓄積部3へ書込む。
【0024】F/W制御部2は低速クロック同期にて,
本装置より上流に位置するF/W制御系と信号103を
介してアクセスを行ってそれに従い異速度クロック間調
停部5と信号105を介してアクセスを行う。異速度ク
ロック調停部5は,F/W制御部2からの低速クロック
に同期のとれた信号105を入力してそれを高速クロッ
クに乗せ換え,さらにタイミング信号生成部4から出力
されるタイミング信号110の入力に従ってタイミング
を図り,情報蓄積部3と高速クロックに同期のとれた信
号109を介してアクセスを行う。このようにして,装
置内クロック非同期におけるシステム制御とするところ
の方式は構築されている。そして,本発明に従って前述
の異速度クロック間調停部5が設けられているが,この
部分が本技術の主要とするところである。
【0025】図3は異速度クロック間調停部の回路図で
ある。図3を参照すると,図1における異速度クロック
間調停部5内の機能動作を表す回路イメージの図が以下
のように構成されている。信号105a,信号105
b,信号105c,信号105dとは,図1中の信号1
05における信号成分であり,信号105はアドレス
(以後,ADRと記す),データ(以後,DATと記
す),ライトイネーブル(以後,WEと記す),リード
イネーブル(以後,REと記す),チップセレクト(以
後,CSと記す),F/W制御アクセスが完了したこと
を示す信号(以後,ENDPと記す)の各信号を含んで
いて,信号105aはF/W制御部2からのADRとD
ATとWEとRE,信号105bはF/W制御部2から
のCSであり,また信号105CはF/W制御部2への
DAT,信号105dはF/W制御部2へのENDPで
ある。
【0026】信号109a,信号109bとは,図1中
の信号109における信号成分であり,信号109aは
情報蓄積部3への設定情報信号や情報蓄積部3から各種
情報を読み出すための指示信号であり,信号109bは
情報蓄積部3から読み出された各種情報信号である。本
異速度クロック間調停部5は,図中に示す(イ)を境に
してF/W制御部2への側が低速クロックに,(イ)を
境にして情報蓄積部3への側が高速クロックにそれぞれ
同期した回路として構成されている。
【0027】図3に示すように,立ち上がり微分回路1
1はF/W制御部2から本ブロックへのCSとなる低速
クロックに同期した信号105bを入力して,低速クロ
ックに同期したパルス信号120をJK・F/F12へ
出力する。JK・F/F12は低速クロックに同期した
パルス信号120を入力して,レベル信号121をアク
ティブ(有効)にしてD・F/F13へ出力する。
【0028】D・F/F13はアクティブなレベル信号
121を入力して,高速クロックに同期した信号122
を立ち上がり微分回路14と立ち下がり微分回路15へ
出力する。立ち上がり微分回路14は高速クロックに同
期してアクティブになった信号122を入力して,高速
クロックに同期したパルス信号123をJK・F/F1
6へ出力する。この時点にて立ち下がり微分回路15
は,信号122に立ち下がり変化がなかったのでパルス
信号124を出力しない。
【0029】JK・F/F16は高速クロックに同期し
たパルス信号123を入力して,レベル信号125をア
クティブにしてAND17へ出力する。AND17はア
クティブなレベル信号125が入力されてさらに前記図
1中の高速クロックに同期したタイミング信号110が
アクティブになったときのみ高速クロックに同期した信
号126をメモリアクセス信号生成部18へ出力する。
【0030】メモリアクセス信号生成部18は高速クロ
ックに同期した信号126と信号105aとから高速ク
ロックに同期した信号109aを生成して情報蓄積部3
へ出力する。前述したメモリアクセス信号生成部18の
入力端において信号105aは低速クロックに同期した
信号ではあるが,しかし高速クロックに同期した信号1
26が到着した時点においては既に信号105aの低速
クロックによっての変化点は到着していてレベル的な信
号として保たれているので,メモリアクセス信号生成部
18の内部にて信号126と信号105aの論理積から
処理される信号は高速クロックに同期のとれた信号であ
る。そして,そこから生成された信号109aはクロッ
クでラッチする動作において異常がなく高速クロックに
同期した信号になっている。
【0031】そしてさらにメモリアクセス信号生成部1
8は,情報蓄積部3における信号109aからの処理が
終了した時点にてアクセスが完了したことを示す高速ク
ロックに同期したパルス信号127をJK・F/F16
と,JK・F/F19と,R付きクロック同期LATC
H20へ出力する。
【0032】F/W制御のアクセスが情報の読出しであ
った場合には,前述のパルス信号127と同時刻に情報
蓄積部3から高速クロックに同期した信号109bがR
付きクロック同期LATCH20へ出力される。
【0033】JK・F/F16は高速クロックに同期し
たパルス信号127を入力して,レベル信号125をデ
ィスアクティブにしてAND17へ出力する。そしてA
ND17にては信号110が周期的に入力されるのだが
信号125がディスアクティブなために信号126を出
力しない。JK・F/F19は高速クロックに同期した
パルス信号127を入力して,レベル信号128をアク
ティブにしてD・F/F21へ出力する。
【0034】F/W制御のアクセスが情報の読出しであ
った場合には,R付きクロック同期LATCH20はパ
ルス信号127で信号109bをラッチしてレベル的な
信号130をD・F/F23へ出力する。そしてD・F
/F23はレベル的な信号130を入力して,低速クロ
ックに同期した信号105cをF/W制御部2へ出力す
る。D・F/F21はアクティブなレベル信号128を
入力して,低速クロックに同期した信号129を立ち上
がり微分回路22とJK・F/F12へ出力する。
【0035】立ち上がり微分回路22は低速クロックに
同期した信号129を入力して,低速クロックに同期し
たパルス信号105dをF/W制御部2へ出力する。そ
してF/W制御のアクセスが情報の読出しであった場合
には,F/W制御部2においてパルス信号105dのタ
イミングで前記の信号105cはラッチされて,上流の
F/W制御系への信号形式に処理され上流のF/W制御
系へ出力される信号となる。
【0036】JK・F/F12は低速クロックに同期し
た信号129を入力して,レベル信号121をディスア
クティブ(無効)にしてD・F/F13へ出力する。D
・F/F13はディスアクティブなレベル信号121を
入力して,高速クロックに同期した信号122を立ち上
がり微分回路14と立ち下がり微分回路15へ出力す
る。立ち下がり微分回路15は高速クロックに同期して
ディスアクティブになった信号122を入力して,高速
クロックに同期したパルス信号124をJK・F/F1
9とR付きクロック同期LATCH20へ出力する。
【0037】この時点にて立ち上がり微分回路14は,
信号122に立ち上がり変化がなかったのでパルス信号
123を出力しない。JK・F/F19は高速クロック
に同期したパルス信号124を入力して,レベル信号1
28をディスアクティブにしてD・F/F21へ出力す
る。
【0038】F/W制御のアクセスが情報の読出しであ
った場合には,R付きクロック同期LATCH20はパ
ルス信号124で信号130をALL”0”とする。そ
してD・F/F23はALL”0”を入力し信号105
cをALL”0”として,信号105cに関する信号が
F/W制御部へまたF/W制御部内でバス信号として構
成されているならば,この時点で仮に信号105cにマ
ルチとなっているバス信号を本アクセスから解放する。
【0039】D・F/F21はディスアクティブなレベ
ル信号を入力して,低速クロックに同期した信号129
を立ち上がり微分回路22とJK・F/F12へ出力す
る。立ち上がり微分回路22は低速クロックに同期した
信号129を入力するのだが,この時点にて信号129
に立ち上がり変化がなかったのでパルス信号105dを
出力しない。またJK・F/F12は現在まで”H
(高)”のレベルとして入力されていた信号129が”
L(低)”になっただけであり,従って出力するレベル
信号121はディスアクティブな状態を継続している。
【0040】以上のように,異速度クロック間調停部5
内の機能動作を表す回路イメージの構成になっていて,
またそれのF/W制御における一連の主要な動作が実行
されている。なお,図3におけるメモリアクセス信号生
成部18は情報蓄積部とする例えばメモリ及びその周辺
回路のインタフェースに合わせてロジックを組む既知の
技術であり,また前述の情報蓄積部3及びF/W制御部
2及び主信号制御部1は,当業者にとってよく知られて
おり,また本発明とするところの技術には直接関係しな
いので,その詳細な構成は省略する。
【0041】以下,第1の実施の形態の動作につき説明
する。まず,異速度クロック間調停部5の動作について
図4のタイミング図を用いて説明する。図4は第1の実
施の形態の動作を示すタイミングチャートである。図4
における高速クロックの1クロック幅ごとに付加されて
いるt1〜t20は,主信号に同期したタイミング信号
(図1中の106。例えば伝送信号のフレーム先頭位置
を示すフレーム信号やセルごとの先頭を示すセルパルス
信号。)から装置設計において便宜的に位置づけるもの
で,ここでは説明の簡易化のため仮に20クロックを1
周期としてt1〜t20を図2に記すように配置させて
いる。また図4中のイ,ロ,ハ,ニ,ホは説明の便宜上
のために付けた低速クロックの立ち上がり変化点を示し
ている。タイミング信号110がアクティブになる時刻
については,前述の図2におけるタイミング信号110
と同じ時間軸位置になっている。
【0042】低速クロックの同期下において,イの時刻
にて信号105a,105bを入力し,イの時点にて立
ち上がり微分回路11から低速クロックに関して1クロ
ック幅の信号120”H”を出力し,ロの時点にてJK
・F/F12から信号121”H”を出力し続ける。
【0043】高速クロックの同期下において,前述の信
号121をD・F/F13がラッチするわけだが信号1
21はレベル信号になっていることから例えばD・F/
F13の入力端にて信号121の変化点と高速クロック
の立ち上がりエッジが重なってクロックでラッチに関す
る規格マージン割れとなることがあっても,その次の高
速クロックの立ち上がりエッジにては信号121は高速
クロックでラッチする規格マージンを満足しているので
確実にD・F/F13は信号121をラッチすることが
でき,ここではt19にて低速クロックに同期した信号
121”H”をラッチできたとして高速クロックに同期
した信号122”H”を出力している。なお,信号12
1が継続して”H”になっているので必然的に信号12
2”H”が出力され続ける。この信号122から以降が
高速クロックに同期のとれた信号になっていて,この時
点で低速クロックに同期した信号を高速クロックに同期
した信号へ乗せ換えるとのことが成立している。
【0044】しかしこの高速クロックと非同期の信号1
21が”H”であることに発して継続し続ける信号12
2”H”によりさらに内部へのアクセスがアクティブで
あり続けることは誤動作を招く原因ともなるため,t1
9の時刻にて立ち上がり微分回路14は信号122の”
L”から”H”への変化を受けて高速クロックに関して
1クロック幅の信号123”H”を出力して低速クロッ
ク同期の信号121に発する信号成分の属性を断ち,さ
らにここでt20の時刻にてJK・F/F16は信号1
23”H”を受けて信号125”H”を出し続ける。こ
の信号125”H”を出し続ける故は,前記の主信号制
御部1から情報蓄積部3へのアクセスに競合しないため
の手段であり,F/W制御による情報蓄積部3へのアク
セスが許可されているタイミング領域(図4中のt2〜
t7)で動作を実行しようとするもので,AND17に
て信号110が入力されるまで実行待ちの状態を継続さ
せるものである。そしてt1の時刻にてAND17は,
タイミング信号110の高速クロックに関して1クロッ
ク幅”H”を受けて初めて高速クロックに関して1クロ
ック幅の信号126”H”をメモリアクセス信号生成部
18へ渡す。この信号126から以降が情報蓄積部3に
おける主信号制御部1及びF/W制御部2からのアクセ
スの競合によるぶつかりを回避した信号のタイミングに
なっているとのことが成立している。
【0045】そして,t2の時刻にてアクセス信号生成
部18は信号126”H”を受けて信号105aとから
信号109aを生成し情報蓄積部3へ出力してアクセス
を行う。またメモリアクセス信号生成部18にて情報蓄
積部3における処理が完了した時点にて例えばここでは
t7の時刻にて高速クロックに関して1クロック幅の信
号127”H”を出力し,t8の時刻にてそれを受けて
JK・F/F16は信号125”L”を,JK・F/F
19は信号128”H”をそれぞれレベル信号として出
力し続ける。
【0046】この度のF/W制御アクセスサイクルにお
いて,このt8の時刻以降は信号125が”L”であり
続けるので信号126がアクティブになることはない。
又,この時点でF/W制御が情報蓄積部3からの情報を
読み出すアクセスであった場合には,t7の時刻にて情
報蓄積部3から出力された有効な信号109bをt8の
時刻にてR付きクロック同期LATCH20で信号12
7の”H”のタイミングにてラッチし,有効となった信
号130をレベル的な信号として出力し続け,ハの時刻
にてそれを受けてD・F/F23が低速クロックに同期
して有効となっている信号105cを出力する。
【0047】この信号105cは高速クロックに同期し
た信号から低速クロックに同期した信号となっている
が,非同期クロック間における信号の乗せ換えが成立し
た理由については前記の信号121から信号122への
それに同様であり,ここでは省略する。
【0048】続いて次に,前述の時刻t8でJK・F/
F19から出力され続けている信号128”H”をD・
F/F21にて低速クロックでラッチできたタイミング
を仮にハの時刻とすると,この時刻ハの時点から低速ク
ロックに同期した信号129が”H”になり続ける。こ
の信号129は高速クロックに同期した信号から低速ク
ロックに同期した信号となっているが,非同期クロック
間における信号の乗せ換えが成立した理由については前
述の信号121から信号122へのそれに同様であり,
ここでは省略する。
【0049】そしてハの時刻にて立ち上がり微分回路2
2は信号129が”L”から”H”に変化するのを受け
て低速クロックに関して1クロック幅の信号105d”
H”をF/W制御部2へ出力してF/W制御部2と異速
度クロック間調停部との間における一連のF/W制御ア
クセスが完了したことの通知を行い,またニの時刻にて
JK・F/F12は信号129”H”を受けて信号12
1を”L”のレベルにして出力しF/W制御部2の側か
ら高速クロックに同期した内部ブロックへのアクセスを
停止する。
【0050】そしてさらに異速度クロック間調停部5の
内部をF/W制御アクセスが行われた以前の状態に戻す
ために,信号121”L”のレベルをD・F/F13に
て高速クロックでラッチできたタイミングを仮に時刻t
16とすると,この時刻t16の時点から高速クロック
に同期した信号122が”L”になり続け,時刻t16
にて立ち下がり微分回路15は信号122が”H”か
ら”L”に変化したのを受けて高速クロックに関して1
クロック幅の信号124”H”を出力し,時刻t17に
てJK・F/F19は信号124を受けて信号128”
L”を出力し続け,またこの度のF/W制御が情報蓄積
部3からの情報を読み出すアクセスであった場合には,
t16の時刻にてR付きクロック同期LATCH20は
信号124を受けて信号130を有効な状態から解放し
て例えばALL”L”とし,そしてホの時刻にて信号1
29が”L”となり,信号105cが有効な信号とする
ところから解放されて,ここで異速度クロック間調停部
5におけるF/W制御アクセスの全ての動作が完了す
る。
【0051】ホの時刻にて信号105aがアクティブか
らディスアクティブに変化して,信号105bが”H”
から”L”に変化しているが,これは処理の完了を示す
信号105dの”H”をF/W制御部2から上流のF/
W制御系へ通知したことで上流のF/W制御系からのア
クセスに従って変化したものであり,ここでは仮にこの
ハの時刻にしているがこのタイミングは本技術の動作と
するところには関係がないので,このタイミングについ
ての詳細な説明は省略する。
【0052】この結果,装置内が非同期のクロックで構
成されている場合におけるF/W制御において,F/W
制御系の低速クロックに同期した信号を主信号制御系の
高速クロックに乗せ換え,さらに主信号系からとF/W
制御系からとの情報を蓄積しているブロックへのそれぞ
れのアクセスの競合を防止してそれぞれのアクセス動作
を実現できることを可能としている。しかも,図3へ示
すように単純な回路構成となっているので,必要な機能
に応じて回路変更を盛り込むことが容易であり例えば情
報蓄積部3とするところの種々多様なメモリ及びその周
辺回路のインタフェースに合わせてメモリアクセス信号
生成部18の内部回路を構成することで様々な場面で適
用できるという効果もある。なお,上記第1の実施の形
態では本技術の適用対象とするところを主信号制御系と
F/W制御系が非同期の関係でありそれにおいてそれぞ
れが情報蓄積部をアクセスする場合として表現している
が,これを一般的にある機能ブロックAとある機能ブロ
ックBが非同期の関係でありそれにおいてそれぞれが他
の同一の機能ブロックCをアクセスする場合に適用され
るとしてもよい。
【0053】本発明の第2の実施の形態として,その基
本的な構成は上記の通りであるが,前述の図7に示した
装置内クロック非同期におけるシステム制御方式の機能
ブロックについてさらに工夫したものについて説明す
る。その構成を図5に示す。図5は第2の実施の形態の
構成図である。本図において,前述の図1における機能
ブロックに異速度クロック間調停部A110a,異速度
クロック間調停部B110b,情報蓄積部A3a,情報
蓄積部B3bの各機能ブロックとそれに接続される信号
線と,タイミング信号110aとタイミング信号110
bとが追加されて構成されている。さらに異速度クロッ
ク間調停部B110bの下へ他の異速度クロック間調停
部を複数ブロックと情報蓄積部B3bの下へ他の情報蓄
積部を複数ブロックとして追加してもよい。異速度クロ
ック間調停部A110a,異速度クロック間調停部B1
10bそれぞれの内部は,図3におけるメモリアクセス
信号生成部18内の回路構成をそれぞれに対応した情報
蓄積部A3a,情報蓄積部B3bのメモリ及びその周辺
回路に合わせたインタフェースの構築する回路部分に変
えるのみで他は図3に示す各機能ブロックを有して構成
される。又,情報蓄積部A3a,情報蓄積部B3bそれ
ぞれの内部は,主信号制御部1が主信号101を処理す
るに必要となる様々な情報や蓄積情報を格納するメモリ
への多様なアクセス手段に応じて構築するメモリ及びそ
の周辺手段で構成されたものとすればよい。
【0054】主信号制御部1は情報蓄積部3,情報蓄積
部A3a,情報蓄積部B3bへそれぞれのアクセスタイ
ミングにて信号104を介してアクセスを行う。F/W
制御部2は異速度クロック間調停部110,異速度クロ
ック間調停部A110a,異速度クロック間調停部B1
10bへ信号105を介してアクセスする。異速度クロ
ック間調停部A110aは低速クロックに同期した信号
105を高速クロックに同期した信号へ乗せ換え,さら
にタイミング信号110aに従って情報蓄積部A3aへ
信号150を介してアクセスを行う。異速度クロック間
調停部B110bは低速クロックに同期した信号105
を高速クロックに同期した信号へ乗せ換え,さらにタイ
ミング信号110bに従って情報蓄積部B3bへ信号1
51を介してアクセスを行う。
【0055】従って,この複数の異速度クロック間調停
部を用いた装置内クロック非同期におけるシステム制御
方式及びその回路の動作のタイミングイメージは図6の
ようになる。図6は第2の実施の形態のタイミング領域
割り当て動作を示すタイミングチャートである。即ち、
図6に示すように情報蓄積部3における動作状態及びそ
の区間については主信号制御によるアクセスが時間軸方
向の仮にt8〜t20〜t1(この時刻位置はシステム
における主信号処理動作から起因する。)に割り当てら
れているのでそのことから競合を避けるためにF/W制
御によるアクセスは時間軸方向のt2〜t7が割り当て
られたアクセス可能な時間領域として,前記のF/W制
御によるアクセス可能な時刻がt2〜t7とされている
ことからタイミング信号生成部4は異速度クロック間調
停部110から信号109を介して情報蓄積部3へのア
クセスタイミングを定めるためのタイミング信号110
を時刻t1にて高速クロックに関して1クロック幅”
H”として生成し,また,情報蓄積部A3aにおける動
作状態及びその区間については主信号制御によるアクセ
スが時間軸方向の仮にt15〜t20〜t9(この時刻
位置はシステムにおける主信号処理動作から起因す
る。)に割り当てられているのでそのことから競合を避
けるためにF/W制御によるアクセスは時間軸方向のt
10〜t14が割り当てられたアクセス可能な時間領域
として,前記のF/W制御によるアクセス可能な時刻が
t10〜t14とされていることからタイミング信号生
成部4は異速度クロック間調停部A110aから信号1
50を介して情報蓄積部A3aへのアクセスタイミング
を定めるためのタイミング信号110aを時刻t9にて
高速クロックに関して1クロック幅”H”として生成
し,また,情報蓄積部B3bにおける動作状態及びその
区間については主信号制御によるアクセスが時間軸方向
の仮にt17〜t20〜t3(この時刻位置はシステム
における主信号処理動作から起因する。)に割り当てら
れているのでそのことから競合を避けるためにF/W制
御によるアクセスは時間軸方向のt4〜t16が割り当
てられたアクセス可能な時間領域として,前記のF/W
制御によるアクセス可能な時刻がt4〜t16とされて
いることからタイミング信号生成部4は異速度クロック
間調停部B110bから信号151を介して情報蓄積部
B3bへのアクセスタイミングを定めるためのタイミン
グ信号110bを時刻t3にて高速クロックに関して1
クロック幅”H”として生成している。
【0056】これらの説明した動作によって図6にも示
すように主信号制御及びF/W制御から情報を蓄積して
いる各ブロックへのアクセスが時分割されていること
で,情報を蓄積するブロックが複数ある場合において
も,それに対応させて装置の構成を複数の異速度クロッ
ク間調停部を用いて構築することによって装置内クロッ
ク非同期におけるシステム制御を実現することができ,
本発明の目的が達成される。
【0057】しかも,本第2の実施の形態では,前述し
たように複数の情報を蓄積するブロックがある場合にも
適用できるとしているので,論理的な構想としては図5
に示すところからさらに主信号制御及びF/W制御から
アクセスする様々なブロックとそれに対応させて異速度
クロック間調停部を用いる構成により,装置が無から有
へと構築されるにあたって異速度クロック間調停部を流
用するだけの容易であり,システム構築の方式を設計す
るに要する期間も短縮されるという相乗的な効果も奏す
る。なお、本発明が上記第1及び第2の実施の形態に限
定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施
の形態は適宜変更され得ることは明らかである。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、速度及び位相が異なる
2種のクロックを基本クロックとして動作する装置内ク
ロック非同期におけるシステム制御装置であって、その
制御装置を一方のクロックに他方のクロックを乗せ換え
るクロック乗せ換え手段と、このクロック乗せ換え手段
で速度及び位相が一致した2種のクロックの夫々におけ
る処理タイミングで作られた2つの信号の競合を回避す
るために前記処理タイミングを時分割で割り当てる時分
割手段とを含んで構成したため、夫々異なる速度及び位
相のクロックで動作する主信号制御部及びF/W制御部
から情報蓄積部に対するアクセスが競合するのを防止す
ることが可能となる。
【0059】即ち、本発明によれば,高速クロックを動
作の基本クロックとして回路構築された主信号を処理す
る主信号処理部と,主信号を処理するのに必要となる各
種情報を格納する情報蓄積部と,低速クロックを動作の
基本クロックとして回路構築されていてF/W制御によ
り前記の情報蓄積部へアクセスするF/W制御部という
3つの機能ブロックを有す基本構成に基づき,情報蓄積
部における主信号処理部からのアクセスとF/W制御部
からのアクセスとの時間的な領域を割り当て,そしてそ
の割り当てられた領域の時刻を認識するためのタイミン
グ信号を設け,さらにF/W制御からの低速クロックに
同期した信号を主信号処理の基本クロックとするところ
の高速クロックに同期した信号に乗せ換えた後に前記の
タイミング信号を受けた時点から情報蓄積部へアクセス
する異速度クロック間調停部をF/W制御部と情報蓄積
部との間へ位置づけて装置を構築することにより,速度
及び位相の異なったクロックを有して構成されている機
能ブロックから情報蓄積部への常時アクセスできること
を実現した装置内クロック非同期におけるシステム制御
装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る装置内クロック非同期におけるシ
ステム制御装置の第1の実施の形態の構成図である。
【図2】第1の実施の形態のタイミング領域割り当て動
作を示すタイミングチャートである。
【図3】第1の実施の形態の異速度クロック間調停部の
回路図である。
【図4】第1の実施の形態の動作を示すタイミングチャ
ートである。
【図5】第2の実施の形態の構成図である。
【図6】第2の実施の形態のタイミング領域割り当て動
作を示すタイミングチャートである。
【図7】従来の装置内クロック非同期におけるシステム
制御装置の一例の構成図である。
【図8】従来の装置内クロック非同期におけるシステム
制御装置の他の一例の構成図である。
【符号の説明】
1 主信号制御部 2 F/W制御部 3 情報蓄積部 4 タイミング信号生成部 5 異速度クロック間調停部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 速度及び位相が異なる2種のクロックを
    基本クロックとして動作する装置内クロック非同期にお
    けるシステム制御装置であって、 一方のクロックに他方のクロックを乗せ換えるクロック
    乗せ換え手段と、このクロック乗せ換え手段で速度及び
    位相が一致した2種のクロックの夫々における処理タイ
    ミングで作られた2つの信号の競合を回避するために前
    記処理タイミングを時分割で割り当てる時分割手段とを
    含むことを特徴とする装置内クロック非同期におけるシ
    ステム制御装置。
  2. 【請求項2】 前記2つの信号は共通の記憶手段をアク
    セスする信号であることを特徴とする請求項1記載の装
    置内クロック非同期におけるシステム制御装置。
  3. 【請求項3】 前記クロック乗せ換え手段は複数個で構
    成され、前記時分割手段は前記夫々のクロック乗せ換え
    手段で速度及び位相が一致した2種のクロックの夫々に
    おける処理タイミングで作られた2つの信号の競合を回
    避するために前記処理タイミングを時分割で割り当てる
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の装置内クロック
    非同期におけるシステム制御装置。
  4. 【請求項4】 速度及び位相が異なる2種のクロックを
    基本クロックとして動作する装置内クロック非同期にお
    けるシステム制御装置であって、 第1信号を第1クロックを基本クロックとして制御する
    第1制御手段と、第2信号を前記第1クロックと速度及
    び位相が異なる第2クロックを基本クロックとして制御
    する第2制御手段と、前記第2クロックを前記第1クロ
    ックに乗せ換えるクロック乗せ換え手段と、このクロッ
    ク乗せ換え手段で速度及び位相が一致した第1及び第2
    クロックの夫々における処理タイミングで作られた2つ
    の信号の競合を回避するために前記処理タイミングを時
    分割で割り当てる時分割手段とを含むことを特徴とする
    装置内クロック非同期におけるシステム制御装置。
  5. 【請求項5】 さらに記憶手段を含み、前記2つの信号
    は前記記憶手段をアクセスする信号であることを特徴と
    する請求項4記載の装置内クロック非同期におけるシス
    テム制御装置。
  6. 【請求項6】 前記クロック乗せ換え手段は複数個で構
    成され、前記時分割手段は前記夫々のクロック乗せ換え
    手段で速度及び位相が一致した第1及び第2のクロック
    の夫々における処理タイミングで作られた2つの信号の
    競合を回避するために前記処理タイミングを時分割で割
    り当てることを特徴とする請求項4又は5記載の装置内
    クロック非同期におけるシステム制御装置。
  7. 【請求項7】 前記第1信号は伝送路における主信号で
    あり、前記第2信号は前記伝送路におけるF/W制御信
    号であることを特徴とする請求項4乃至6記載の装置内
    クロック非同期におけるシステム制御装置。
  8. 【請求項8】 ATM伝送路網の回線交換装置における
    F/W制御の機能に関する回路であることを特徴とする
    請求項1乃至7いずれかに記載の装置内クロック非同期
    におけるシステム制御装置。
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