JP2000341085A - 平衡型横結合二重モードフィルタ - Google Patents
平衡型横結合二重モードフィルタInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 縦続接続した平衡型横結合二重モード圧電フ
ィルタの形状を小型にする手段を得る。 【解決手段】 圧電基板上に平衡型横結合二重モード圧
電フィルタを所定の間隔をおいて２対配置したフィルタ
において、前記二個の平衡型横結合二重モードフィルタ
間の縦続接続に関わるバスバー電極を除く他のバスバー
を前記二個の平衡型横結合二重モードフィルタの間に配
設した複数のボンディングパッドに引き出し電極を介し
て接続する。
ィルタの形状を小型にする手段を得る。 【解決手段】 圧電基板上に平衡型横結合二重モード圧
電フィルタを所定の間隔をおいて２対配置したフィルタ
において、前記二個の平衡型横結合二重モードフィルタ
間の縦続接続に関わるバスバー電極を除く他のバスバー
を前記二個の平衡型横結合二重モードフィルタの間に配
設した複数のボンディングパッドに引き出し電極を介し
て接続する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は弾性表面波を用いた
平衡型横結合二重モード圧電フィルタ（以下、二重モー
ドフィルタと称す）に関し、特に形状を従来のものより
小型にした二重モードフィルタに関する。
平衡型横結合二重モード圧電フィルタ（以下、二重モー
ドフィルタと称す）に関し、特に形状を従来のものより
小型にした二重モードフィルタに関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、弾性表面波デバイスは通信分野で
広く利用され、高性能、小型、量産性等の優れた特徴を
有することから特に携帯電話等に多く用いられている。
ここ数年、弾性表面波フィルタの小型化と共にバランス
タイプのフィルタ（平衡型フィルタ）が強く要望される
ようになってきた。この理由は、従来の携帯電話等で
は、ＩＦ部に不平衡型フィルタを採用していたので、送
受信信号にアースを介してノイズが混入し易いという問
題があった。特に、近年の移動通信の端末では、デジタ
ル回路とアナログ回路が混在するようになったことによ
り、機器の内部ノイズも増加している。このような状況
の中で、携帯通信機器の分野では従来より通話品質のよ
い携帯機を実現するべく、ＩＦ回路全体を平衡型にして
他の回路ブロックからのノイズを低減する対策が進めら
れており、弾性表面フィルタに対しても平衡型への移行
が望まれていた。
広く利用され、高性能、小型、量産性等の優れた特徴を
有することから特に携帯電話等に多く用いられている。
ここ数年、弾性表面波フィルタの小型化と共にバランス
タイプのフィルタ（平衡型フィルタ）が強く要望される
ようになってきた。この理由は、従来の携帯電話等で
は、ＩＦ部に不平衡型フィルタを採用していたので、送
受信信号にアースを介してノイズが混入し易いという問
題があった。特に、近年の移動通信の端末では、デジタ
ル回路とアナログ回路が混在するようになったことによ
り、機器の内部ノイズも増加している。このような状況
の中で、携帯通信機器の分野では従来より通話品質のよ
い携帯機を実現するべく、ＩＦ回路全体を平衡型にして
他の回路ブロックからのノイズを低減する対策が進めら
れており、弾性表面フィルタに対しても平衡型への移行
が望まれていた。
【０００３】図３は従来の二重モードフィルタを２段縦
続接続したフィルタの構成を示す平面図であって、圧電
基板41上に第1及び第2のＩＤＴ電極42、43をこれらが励
起する弾性表面波の伝搬方向と直角に、且つ相互に並列
に近接配置すると共にこれらＩＤＴ電極の両端部に反射
器44、45を配置した第一の横結合二重モード圧電フィル
タと、該フィルタと同様に第1及び第2のＩＤＴ電極48、
49とこれらＩＤＴ電極の両端部に反射器50、51を配置し
た第二の横結合二重モード圧電フィルタとを前記基板の
中心エリアでリード電極L0を用いて接続して縦続接続型
フィルタを構成する。第一の横結合二重モード圧電フィ
ルタの第1のＩＤＴ電極の外側のバスバーと基板41の端
部に設けた入力用電極パッド46とを接続すると共に、こ
の第1のＩＤＴ電極の内側の対向するバスバーの両端か
ら電極指を兼ねたリード電極L1、L2を基板41の端部に向
けて延在し、電極パッド46より基板41端部寄りで互いに
向き合うように直角に曲げて交叉させて、入力用ボンデ
ィングパッド47と接続する。さらに、第一の横結合二重
モード圧電フィルタの第２のＩＤＴ電極の内側の対向す
るバスバーの両端から電極指を兼ねたリード電極を基板
41の中心エリアに向けて延在し、そこに設けた接地用ボ
ンディングパッド47−1、47−2と接続する。
続接続したフィルタの構成を示す平面図であって、圧電
基板41上に第1及び第2のＩＤＴ電極42、43をこれらが励
起する弾性表面波の伝搬方向と直角に、且つ相互に並列
に近接配置すると共にこれらＩＤＴ電極の両端部に反射
器44、45を配置した第一の横結合二重モード圧電フィル
タと、該フィルタと同様に第1及び第2のＩＤＴ電極48、
49とこれらＩＤＴ電極の両端部に反射器50、51を配置し
た第二の横結合二重モード圧電フィルタとを前記基板の
中心エリアでリード電極L0を用いて接続して縦続接続型
フィルタを構成する。第一の横結合二重モード圧電フィ
ルタの第1のＩＤＴ電極の外側のバスバーと基板41の端
部に設けた入力用電極パッド46とを接続すると共に、こ
の第1のＩＤＴ電極の内側の対向するバスバーの両端か
ら電極指を兼ねたリード電極L1、L2を基板41の端部に向
けて延在し、電極パッド46より基板41端部寄りで互いに
向き合うように直角に曲げて交叉させて、入力用ボンデ
ィングパッド47と接続する。さらに、第一の横結合二重
モード圧電フィルタの第２のＩＤＴ電極の内側の対向す
るバスバーの両端から電極指を兼ねたリード電極を基板
41の中心エリアに向けて延在し、そこに設けた接地用ボ
ンディングパッド47−1、47−2と接続する。
【０００４】第二の横結合二重モード圧電フィルタにつ
いては、基板41の表面波の伝搬方向における中心線に対
して、第一の横結合二重モード圧電フィルタとほぼ対称
にＩＤＴ電極48、49、反射器50、51リード電極L3、L4及
び接地用ボンディングパッド54−1、54−2を配置する。
いては、基板41の表面波の伝搬方向における中心線に対
して、第一の横結合二重モード圧電フィルタとほぼ対称
にＩＤＴ電極48、49、反射器50、51リード電極L3、L4及
び接地用ボンディングパッド54−1、54−2を配置する。
【０００５】ＩＤＴ電極42、43、48及び49はそれぞれ互
いに間挿し合う複数本の電極指を有する一対のくし形電
極により形成されており、ＩＤＴ電極42はリード電極を
介してボンディングパッド46、47と接続してこれらを入
力端子とする。一方、ＩＤＴ電極49はリード電極を介し
てボンディングパッド52、53と接続して、これらを出力
端子とする平衡型二重モードフィルタを構成している。
周知のように、平衡型二重モードフィルタでは帯域幅を
広げるために、２つの対向するＩＤＴ電極42、43の間隔
を狭くすると共に、互いに近接する側のバスバーを細く
する必要がある。バスバーの幅員を細くするとバスバー
のオーミックロスが増大するので、細くなったバスバー
の両側からリード電極L1、L2を引き出し、オーミックロ
スを軽減する手段が採用されている。これは例えば、特
開平10−261937等にも開示されている。
いに間挿し合う複数本の電極指を有する一対のくし形電
極により形成されており、ＩＤＴ電極42はリード電極を
介してボンディングパッド46、47と接続してこれらを入
力端子とする。一方、ＩＤＴ電極49はリード電極を介し
てボンディングパッド52、53と接続して、これらを出力
端子とする平衡型二重モードフィルタを構成している。
周知のように、平衡型二重モードフィルタでは帯域幅を
広げるために、２つの対向するＩＤＴ電極42、43の間隔
を狭くすると共に、互いに近接する側のバスバーを細く
する必要がある。バスバーの幅員を細くするとバスバー
のオーミックロスが増大するので、細くなったバスバー
の両側からリード電極L1、L2を引き出し、オーミックロ
スを軽減する手段が採用されている。これは例えば、特
開平10−261937等にも開示されている。
【０００６】上記のような二重モードフィルタのボンデ
ィングパッド46、47の間に高周波電圧を印加すると、第
一の二重モードフィルタの第１及び第２の共振器間で音
響結合が生じ、ＩＤＴ電極42、43上には表面波の伝搬方
向と直交する方向に、振動変位分布が対称な１次モード
（共振周波数をf1）、反対称な２次モード（共振周波数
f2）が励起され、１次モードと２次モードを利用した二
重モードフィルタとして機能し、帯域幅は（f2−f1）に
比例することがよく知られている。尚、第二の二重モー
ドフィルタについても同様であり、図１のように２段縦
続接続してフィルタを構成するのは、その減衰傾度を急
峻にすると共に阻止減衰量を大きくするためである。
ィングパッド46、47の間に高周波電圧を印加すると、第
一の二重モードフィルタの第１及び第２の共振器間で音
響結合が生じ、ＩＤＴ電極42、43上には表面波の伝搬方
向と直交する方向に、振動変位分布が対称な１次モード
（共振周波数をf1）、反対称な２次モード（共振周波数
f2）が励起され、１次モードと２次モードを利用した二
重モードフィルタとして機能し、帯域幅は（f2−f1）に
比例することがよく知られている。尚、第二の二重モー
ドフィルタについても同様であり、図１のように２段縦
続接続してフィルタを構成するのは、その減衰傾度を急
峻にすると共に阻止減衰量を大きくするためである。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
携帯電話をはじめとする携帯電話端末においては、一段
と小型化が要望されており、従来の縦続型横結合二重モ
ードフィルタの形状では大きすぎるためこうした希望を
満足することができないという問題があった。本発明は
上記問題を解決するためになされたものであって、小型
化した縦続型横結合二重モードフィルタを提供すること
を目的とする。
携帯電話をはじめとする携帯電話端末においては、一段
と小型化が要望されており、従来の縦続型横結合二重モ
ードフィルタの形状では大きすぎるためこうした希望を
満足することができないという問題があった。本発明は
上記問題を解決するためになされたものであって、小型
化した縦続型横結合二重モードフィルタを提供すること
を目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る平衡型横結合二重モード圧電フィルタの
請求項１記載の発明は、圧電基板上に第1及び第2のＩＤ
Ｔ電極をこれらが励起する弾性表面波の伝搬方向と直角
に、且つ相互に並列に近接配置すると共にこれらＩＤＴ
電極の両端部に反射器を配置した第一及び第二の横結合
二重モード圧電フィルタを前記基板の中心エリアで縦続
接続したフィルタにおいて、前記第一及び第二の横結合
二重モード圧電フィルタのそれぞれ第1のＩＤＴ電極の
内側の対向するバスバーからリード電極を前記中心エリ
アに設けた接地用ボンデングパッドまで延在すると共
に、前記第一及び第二の横結合二重モード圧電フィルタ
のそれぞれ第2のＩＤＴ電極の内側の対向するバスバー
からリード電極を前記中心エリアに設けた接地用ボンデ
ングパッドまで延在し、前記第一及び第二の横結合二重
モード圧電フィルタの基板端部寄りに配置したＩＤＴ電
極のバスバーからそれぞれリード電極を前記第一及び第
二の横結合二重モード圧電フィルタのそれぞれ一方の反
射器の周囲を囲むようにして中心エリアの入出力用ボン
デングパッドまで延在したことを特徴とする２００MHz
から５００MHz帯の平衡型横結合二重モードフィルタで
ある。
に本発明に係る平衡型横結合二重モード圧電フィルタの
請求項１記載の発明は、圧電基板上に第1及び第2のＩＤ
Ｔ電極をこれらが励起する弾性表面波の伝搬方向と直角
に、且つ相互に並列に近接配置すると共にこれらＩＤＴ
電極の両端部に反射器を配置した第一及び第二の横結合
二重モード圧電フィルタを前記基板の中心エリアで縦続
接続したフィルタにおいて、前記第一及び第二の横結合
二重モード圧電フィルタのそれぞれ第1のＩＤＴ電極の
内側の対向するバスバーからリード電極を前記中心エリ
アに設けた接地用ボンデングパッドまで延在すると共
に、前記第一及び第二の横結合二重モード圧電フィルタ
のそれぞれ第2のＩＤＴ電極の内側の対向するバスバー
からリード電極を前記中心エリアに設けた接地用ボンデ
ングパッドまで延在し、前記第一及び第二の横結合二重
モード圧電フィルタの基板端部寄りに配置したＩＤＴ電
極のバスバーからそれぞれリード電極を前記第一及び第
二の横結合二重モード圧電フィルタのそれぞれ一方の反
射器の周囲を囲むようにして中心エリアの入出力用ボン
デングパッドまで延在したことを特徴とする２００MHz
から５００MHz帯の平衡型横結合二重モードフィルタで
ある。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下本発明を図面に示した実施の
形態に基づいて詳細に説明する。図１は本発明に係る２
段縦続接続型二重モードフィルタの構成を示す平面図で
あって、圧電基板１上に第1及び第2のＩＤＴ電極２、３
をこれらが励起する弾性表面波の伝搬方向と直角に、且
つ相互に並列に近接配置すると共にこれらＩＤＴ電極の
両端部に反射器４、５を配置して第一の横結合二重モー
ド圧電フィルタを構成する。第一の横結合二重モード圧
電フィルタのＩＤＴ電極２の基板1端部寄りに配置した
バスバーからリード電極L1を前記フィルタの一方の反射
器4の周囲を近接して囲むようにして中心エリアに配置
した入力用ボンデングパッド6−1まで延在して接続す
る。さらに、第一の横結合二重モード圧電フィルタの第
1のＩＤＴ電極２の内側の対向するバスバーの一方の端
から電極指を兼ねてリード電極L2を基板1の中心エリア
に設けた入力用ボンデングパッド6−2まで延在して接続
すると共に、第一の横結合二重モード圧電フィルタの第
2のＩＤＴ電極３の内側の対向するバスバーの一方の端
から電極指を兼ねてリード電極を前記中心エリアに設け
た接地用ボンデングパッド6−3まで延在して接続する。
形態に基づいて詳細に説明する。図１は本発明に係る２
段縦続接続型二重モードフィルタの構成を示す平面図で
あって、圧電基板１上に第1及び第2のＩＤＴ電極２、３
をこれらが励起する弾性表面波の伝搬方向と直角に、且
つ相互に並列に近接配置すると共にこれらＩＤＴ電極の
両端部に反射器４、５を配置して第一の横結合二重モー
ド圧電フィルタを構成する。第一の横結合二重モード圧
電フィルタのＩＤＴ電極２の基板1端部寄りに配置した
バスバーからリード電極L1を前記フィルタの一方の反射
器4の周囲を近接して囲むようにして中心エリアに配置
した入力用ボンデングパッド6−1まで延在して接続す
る。さらに、第一の横結合二重モード圧電フィルタの第
1のＩＤＴ電極２の内側の対向するバスバーの一方の端
から電極指を兼ねてリード電極L2を基板1の中心エリア
に設けた入力用ボンデングパッド6−2まで延在して接続
すると共に、第一の横結合二重モード圧電フィルタの第
2のＩＤＴ電極３の内側の対向するバスバーの一方の端
から電極指を兼ねてリード電極を前記中心エリアに設け
た接地用ボンデングパッド6−3まで延在して接続する。
【００１０】そして、同一圧電基板1上に第一の二重モ
ードフィルタと音響的な結合を避けた位置に、第一の二
重モードフィルタとほぼ同一構成のフィルタ、即ちＩＤ
Ｔ電極8、9及び反射器10、11からなる第二の二重モード
フィルタを形成すると共に、第一及び第二の二重モード
フィルタの中心エリア寄りのＩＤＴ電極3と8とをリード
電極7にて接続して、２段縦続接続二重モードフィルタ
とする。第二の二重モードフィルタのリード電極の引き
出し法は第一の二重モードフィルタと基板中心に対して
ほぼ点対称に配置する。即ち、図１において第二の二重
モードフィルタのＩＤＴ電極9から延在し、出力用ボン
ディングパッド12−1と接続するリード電極L1'はリード
電極L1と点対称であり、ＩＤＴ電極9の内側のバスバー
の一方から延在し、出力用ボンディングパッド12−2と
接続するリード電極L2'はリード電極L2と点対称の位置
に配設される。また、電極パッド12−3は接地用に用い
られる。
ードフィルタと音響的な結合を避けた位置に、第一の二
重モードフィルタとほぼ同一構成のフィルタ、即ちＩＤ
Ｔ電極8、9及び反射器10、11からなる第二の二重モード
フィルタを形成すると共に、第一及び第二の二重モード
フィルタの中心エリア寄りのＩＤＴ電極3と8とをリード
電極7にて接続して、２段縦続接続二重モードフィルタ
とする。第二の二重モードフィルタのリード電極の引き
出し法は第一の二重モードフィルタと基板中心に対して
ほぼ点対称に配置する。即ち、図１において第二の二重
モードフィルタのＩＤＴ電極9から延在し、出力用ボン
ディングパッド12−1と接続するリード電極L1'はリード
電極L1と点対称であり、ＩＤＴ電極9の内側のバスバー
の一方から延在し、出力用ボンディングパッド12−2と
接続するリード電極L2'はリード電極L2と点対称の位置
に配設される。また、電極パッド12−3は接地用に用い
られる。
【００１１】尚、反射器4、5、10及び11の圧電基板1の
端部よりのバスバーは切除してある方が、引き出し電極
L1、L1'の配設も容易であると共にフィルタの小型化に
寄与する。
端部よりのバスバーは切除してある方が、引き出し電極
L1、L1'の配設も容易であると共にフィルタの小型化に
寄与する。
【００１２】ＩＤＴ電極2、3、8及び9はそれぞれ互いに
間挿し合う複数本の電極指を有する一対のくし形電極に
より形成されおり、ＩＤＴ電極2と引き出し電極L1、L2
を介して接続するボンディングパッド6−1、6−2を入力
端子とし、ＩＤＴ電極9と引き出し電極L1'、L2'を介し
て接続する接続するボンディングパッド12−1、12−2を
出力端子とする平衡型二重モードフィルタを構成してい
る。
間挿し合う複数本の電極指を有する一対のくし形電極に
より形成されおり、ＩＤＴ電極2と引き出し電極L1、L2
を介して接続するボンディングパッド6−1、6−2を入力
端子とし、ＩＤＴ電極9と引き出し電極L1'、L2'を介し
て接続する接続するボンディングパッド12−1、12−2を
出力端子とする平衡型二重モードフィルタを構成してい
る。
【００１３】図３に示すような従来の二重モードフィル
タにおいては、帯域幅を広くするため、近接して配置し
たＩＤＴ電極42と43の間隔を狭くすると共に、ＩＤＴ電
極42と43との対向するバスバーの幅を極めて細くする必
要があた。バスバーを細くするとオーミックロスが増大
し、フィルタの挿入損失が増加するので、前記バスバー
の両端から引き出し電極L1、L2延在させることにより、
バスバーのオーミックロスを軽減する手段しか想到し得
なかった。更に、図３に示す第一と第二の二重モードフ
ィルタの間には、例えば比較的大きなアース電極を配置
しそれぞれのフィルタ間の音響的及び電磁的影響を避け
た設計が主流であった。本発明の特徴は、図１に示すよ
うに、第一と第二の二重モードフィルタの間にボンディ
ングパッドを配置しても音響的影響がないこと、入出力
ボンディングパッド同志が所定の距離以上離れていれ
ば、電磁的影響も極めて小さいこと、さらに従来オーミ
ックロスの低減を図るべくバスバーの両端から引き出し
電極を延在していたが、利用する周波数を200から500MH
z程度に限定すればバスバーの引き出しを両端からでは
なく、一方の端から引き出してもオーミックロスによる
挿入損失は、要求仕様を満たさない程のものではないこ
とを実験的に見出したことである。
タにおいては、帯域幅を広くするため、近接して配置し
たＩＤＴ電極42と43の間隔を狭くすると共に、ＩＤＴ電
極42と43との対向するバスバーの幅を極めて細くする必
要があた。バスバーを細くするとオーミックロスが増大
し、フィルタの挿入損失が増加するので、前記バスバー
の両端から引き出し電極L1、L2延在させることにより、
バスバーのオーミックロスを軽減する手段しか想到し得
なかった。更に、図３に示す第一と第二の二重モードフ
ィルタの間には、例えば比較的大きなアース電極を配置
しそれぞれのフィルタ間の音響的及び電磁的影響を避け
た設計が主流であった。本発明の特徴は、図１に示すよ
うに、第一と第二の二重モードフィルタの間にボンディ
ングパッドを配置しても音響的影響がないこと、入出力
ボンディングパッド同志が所定の距離以上離れていれ
ば、電磁的影響も極めて小さいこと、さらに従来オーミ
ックロスの低減を図るべくバスバーの両端から引き出し
電極を延在していたが、利用する周波数を200から500MH
z程度に限定すればバスバーの引き出しを両端からでは
なく、一方の端から引き出してもオーミックロスによる
挿入損失は、要求仕様を満たさない程のものではないこ
とを実験的に見出したことである。
【００１４】この知見に基づき、図１に示すようにＩＤ
Ｔ電極3と対向するＩＤＴ電極2のバスバーの一方の端か
ら引き出し電極L2をＩＤＴ電極2の電極指と平行して圧
電基板1の中心エリアまで延在して入力用のボンディン
グパッド6−2に接続する。さらに、ＩＤＴ電極2の圧電
基板1端部寄りのバスバーから表面波の伝搬方向に平行
して引き出し電極L1を延在し、反射器4を迂回するよう
にして圧電基板1の中心エリアに設けた入力用のボンデ
ィングパッド6−1に接続して、6−1と6−2とで入力端子
を形成する。また、第二の二重モードフィルタの出力端
子の構成も第一の二重モードフィルタの場合と同様に形
成する。以上のように、入出力のボンディングパッドを
圧電基板の中心エリアに設けた縦続接続用のリード電極
7を挟んで形成することにより、表面波の伝搬方向と直
交する方向の形状を小さくすることが可能となった。
Ｔ電極3と対向するＩＤＴ電極2のバスバーの一方の端か
ら引き出し電極L2をＩＤＴ電極2の電極指と平行して圧
電基板1の中心エリアまで延在して入力用のボンディン
グパッド6−2に接続する。さらに、ＩＤＴ電極2の圧電
基板1端部寄りのバスバーから表面波の伝搬方向に平行
して引き出し電極L1を延在し、反射器4を迂回するよう
にして圧電基板1の中心エリアに設けた入力用のボンデ
ィングパッド6−1に接続して、6−1と6−2とで入力端子
を形成する。また、第二の二重モードフィルタの出力端
子の構成も第一の二重モードフィルタの場合と同様に形
成する。以上のように、入出力のボンディングパッドを
圧電基板の中心エリアに設けた縦続接続用のリード電極
7を挟んで形成することにより、表面波の伝搬方向と直
交する方向の形状を小さくすることが可能となった。
【００１５】図２は本発明の他の実施例の構成を示す平
面図であり、ボンディングパッド25、26を入力端子と
し、ボンディングパッド31、32を出力端子としたもの
で、第一と第二の二重モードフィルタを接続するリード
電極L0を反射器24、30を迂回するよう外側に沿って配設
したフィルタである。このような構成にすることによ
り、図１の場合と比較して引き出し電極の幅だけ小型化
できることになる。
面図であり、ボンディングパッド25、26を入力端子と
し、ボンディングパッド31、32を出力端子としたもの
で、第一と第二の二重モードフィルタを接続するリード
電極L0を反射器24、30を迂回するよう外側に沿って配設
したフィルタである。このような構成にすることによ
り、図１の場合と比較して引き出し電極の幅だけ小型化
できることになる。
【００１６】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成した
ので、２段縦続接続二重モードフィルタを小型にできる
ので、携帯電話等のＩＦ段に用いれば携帯電話を一層小
型することができるという優れた効果を奏す。
ので、２段縦続接続二重モードフィルタを小型にできる
ので、携帯電話等のＩＦ段に用いれば携帯電話を一層小
型することができるという優れた効果を奏す。
【図１】本発明に係る２段縦続接続横結合二重モード圧
電フィルタの構成を示す平面図である。
電フィルタの構成を示す平面図である。
【図２】本発明に係る他の２段縦続接続横結合二重モー
ド圧電フィルタの構成を示す平面図である。
ド圧電フィルタの構成を示す平面図である。
【図３】従来の２段縦続接続横結合二重モード圧電フィ
ルタの構成を示す平面図である。
ルタの構成を示す平面図である。
１・・圧電基板 ２、３、８、９、２１、２２、２７、２８・・ＩＤＴ電
極 ４、５、１０、１１、２３、２４、２９、３０・・グレ
ーティング反射器 ６−1、6−2、6−3、１２−1、12−2、12−3、２５−
1、25−2、２６、３１−1、31−2、３２・・ボンディン
グパッド Ｌ０・・リード電極 ７、Ｌ１、Ｌ２、Ｌ１'、Ｌ２'・・リード電極
極 ４、５、１０、１１、２３、２４、２９、３０・・グレ
ーティング反射器 ６−1、6−2、6−3、１２−1、12−2、12−3、２５−
1、25−2、２６、３１−1、31−2、３２・・ボンディン
グパッド Ｌ０・・リード電極 ７、Ｌ１、Ｌ２、Ｌ１'、Ｌ２'・・リード電極
Claims (1)
- 【請求項１】 圧電基板上に第1及び第2のＩＤＴ電極を
これらが励起する弾性表面波の伝搬方向と直角に、且つ
相互に並列に近接配置すると共にこれらＩＤＴ電極の両
端部に反射器を配置した第一及び第二の横結合二重モー
ド圧電フィルタを前記基板の中心エリアで縦続接続した
フィルタにおいて、 前記第一及び第二の横結合二重モード圧電フィルタのそ
れぞれ第1のＩＤＴ電極の内側の対向するバスバーから
リード電極を前記中心エリアに設けた接地用ボンデング
パッドまで延在すると共に、前記第一及び第二の横結合
二重モード圧電フィルタのそれぞれ第2のＩＤＴ電極の
内側の対向するバスバーからリード電極を前記中心エリ
アに設けた接地用ボンデングパッドまで延在し、前記第
一及び第二の横結合二重モード圧電フィルタの基板端部
寄りに配置したＩＤＴ電極のバスバーからそれぞれリー
ド電極を前記第一及び第二の横結合二重モード圧電フィ
ルタのそれぞれ一方の反射器の周囲を囲むようにして中
心エリアの入出力用ボンデングパッドまで延在したこと
を特徴とする２００MHzから５００MHz帯の平衡型横結合
二重モードフィルタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11148492A JP2000341085A (ja) | 1999-05-27 | 1999-05-27 | 平衡型横結合二重モードフィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11148492A JP2000341085A (ja) | 1999-05-27 | 1999-05-27 | 平衡型横結合二重モードフィルタ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000341085A true JP2000341085A (ja) | 2000-12-08 |
Family
ID=15453974
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11148492A Pending JP2000341085A (ja) | 1999-05-27 | 1999-05-27 | 平衡型横結合二重モードフィルタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000341085A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1315297A2 (en) * | 2001-10-29 | 2003-05-28 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Surface acoustic wave filter element, surface acoustic wave filter and communication device using the same |
| KR101149546B1 (ko) | 2010-11-03 | 2012-05-25 | 금오공과대학교 산학협력단 | 이중 모드 평형 대역 통과 여파기 |
-
1999
- 1999-05-27 JP JP11148492A patent/JP2000341085A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1315297A2 (en) * | 2001-10-29 | 2003-05-28 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Surface acoustic wave filter element, surface acoustic wave filter and communication device using the same |
| JP2008306773A (ja) * | 2001-10-29 | 2008-12-18 | Panasonic Corp | 弾性表面波フィルタ素子 |
| KR101149546B1 (ko) | 2010-11-03 | 2012-05-25 | 금오공과대학교 산학협력단 | 이중 모드 평형 대역 통과 여파기 |
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