JP2000339606A - 磁気ヘッド装置 - Google Patents

磁気ヘッド装置

Info

Publication number
JP2000339606A
JP2000339606A JP11143415A JP14341599A JP2000339606A JP 2000339606 A JP2000339606 A JP 2000339606A JP 11143415 A JP11143415 A JP 11143415A JP 14341599 A JP14341599 A JP 14341599A JP 2000339606 A JP2000339606 A JP 2000339606A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chip
dummy
magnetic head
bumps
wiring member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11143415A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazumasa Shiraishi
一雅 白石
Takeshi Wada
健 和田
Mitsuyoshi Kawai
満好 川合
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP11143415A priority Critical patent/JP2000339606A/ja
Publication of JP2000339606A publication Critical patent/JP2000339606A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Recording Or Reproducing By Magnetic Means (AREA)
  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ICチップの発熱量をより効果的に放熱でき
る磁気ヘッド装置を提供する。 【解決手段】 少なくとも1つの薄膜磁気ヘッド素子を
有する磁気ヘッドスライダと、磁気ヘッドスライダを支
持する支持機構と、薄膜磁気ヘッド素子用の回路を搭載
したICチップと、支持機構上に取り付けられておりI
Cチップがボンディング実装される配線部材とを備えた
磁気ヘッド装置であって、ICチップが、実装に必要と
されるボンディングバンプの他に複数の放熱用ボンディ
ングバンプを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク装置
に用いられる磁気ヘッド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の磁気ディスク装置では、磁気ヘ
ッド装置のサスペンションの先端部に取り付けられた磁
気ヘッドスライダを、回転する磁気ディスクの表面から
浮上させ、その状態で、この磁気ヘッドスライダに搭載
された薄膜磁気ヘッド素子により磁気ディスクへの記録
及び/又は磁気ディスクからの再生が行われる。
【0003】近年の磁気ディスク装置の大容量化及び高
密度記録化に伴い、記録周波数の高周波数化が進んでお
り、これを実現する手段の一つとして提案されているの
が、磁気ヘッド素子用の駆動回路をICチップ化し、支
持機構であるサスペンション上に搭載するようにした磁
気ヘッド装置構造である。この構造をとることにより、
駆動回路から磁気ヘッド素子までの配線距離が短くなる
ので、ヘッド駆動信号に付加される不要なノイズを低減
することが可能となり、その結果、高周波領域における
記録特性が向上する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この構造を採用した場
合、問題となるのがICチップの発熱である。即ち、記
録時にICチップに流れる書き込み電流によって、この
ICチップが発熱し高温となる可能性があるため、IC
チップ自体の保護のために放熱対策を考えることが必須
となる。
【0005】また、より高いノイズ低減効果を得るため
にICチップは、薄膜磁気ヘッド素子の極力近傍に取り
付けるべきであるが、前述の通り、薄膜磁気ヘッド素子
は、磁気ディスク装置の大容量化及び高密度記録化のた
めに高い読取り感度を必要とし熱に対しても非常に敏感
であることから、高温となるICチップを磁気ヘッド素
子の近傍に位置させることが難しくなり、その配置に制
限が生じる。最悪の場合、特性を犠牲にして、ICチッ
プの駆動電圧を下げる必要があるかもしれない。
【0006】そこで、ICチップをサスペンションの磁
気ディスクに対向する側の面上に取り付け、磁気ディス
クが回転することによって生じる空気流によって冷却す
ることが一般に行われているが、空冷によるその冷却効
果は十分ではない。
【0007】従って本発明は、従来技術の上述した問題
点を解消するものであり、その目的は、ICチップの発
熱量をより効果的に放熱できる磁気ヘッド装置を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、少なく
とも1つの薄膜磁気ヘッド素子を有する磁気ヘッドスラ
イダと、磁気ヘッドスライダを支持する支持機構と、薄
膜磁気ヘッド素子用の回路を搭載したICチップと、支
持機構上に取り付けられておりICチップがボンディン
グ実装される配線部材とを備えた磁気ヘッド装置であっ
て、ICチップが、実装に必要とされるボンディングバ
ンプの他に複数の放熱用ボンディングバンプを備えてい
る磁気ヘッド装置が提供される。
【0009】ICチップが、実装に必要とされる通常の
ボンディングバンプを備えているのは当然であるが、こ
れらに加えて、複数の放熱用ボンディングバンプを備え
ている。これら余分に設けられた複数の放熱用ボンディ
ングバンプは、ICチップが配線部材にボンディング実
装された際に配線部材又は支持機構に当接している。従
って、ICチップの熱は、通常のボンディングバンプを
介するものに加えてこれら放熱用ボンディングバンプを
介して熱伝導により支持機構側へ逃げるため、非常に効
果的に放熱が行われることとなり、ICチップの発熱温
度の大幅な低減が可能となる。その結果、支持機構であ
るサスペンション上でのICチップの配置に関する設計
の自由度が大幅に増して、高周波数域における磁気特性
を向上させることが可能となる。もちろん、ICチップ
の駆動電圧を低下させねばならないような不都合も生じ
ない。
【0010】放熱用ボンディングバンプが、放熱専用の
ダミーバンプであることが好ましい。
【0011】この場合、配線部材が、複数のダミーバン
プにそれぞれ接合された複数のダミーパッドを有してい
ることが好ましい。ダミーパッドが、ダミーバンプの径
より小さな径を有しているかもしれない。
【0012】配線部材が、複数のダミーバンプに接合さ
れた単一のダミーパッドを有していることも好ましい。
【0013】配線部材が、ダミーバンプに対応する位置
に接続パッドを有していないことも好ましい。この場
合、配線部材が、ダミーバンプに対応する位置に絶縁層
を有しているかもしれない。
【0014】また、ダミーバンプに対応する位置に配線
部材が存在せず、ダミーバンプが支持機構に直接接合し
ていることも好ましい。
【0015】放熱用ボンディングバンプが、電源又はグ
ランドに接続される放熱兼用のボンディングバンプであ
ることも好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態とし
て、磁気ヘッド装置の全体を示す平面図である。
【0017】同図に示すように、磁気ヘッド装置は、サ
スペンション10の先端部に磁気ヘッド素子を備えたス
ライダ11を固着すると共に、そのサスペンション10
の途中にヘッド駆動用ICチップ12を装着して構成さ
れるヘッド−サスペンションアセンブリである。スライ
ダ11及びヘッド駆動用ICチップ12は、磁気ディス
ク媒体の表面に対向するように、サスペンション10の
磁気ディスク媒体と対向する側の面上に取り付けられて
いる。
【0018】サスペンション10は、スライダ11を一
方の端部に設けられた舌部で担持しかつICチップ12
をその途中で支持する弾性を有するフレクシャ13と、
フレクシャ13を支持固着しておりこれも弾性を有する
ロードビーム14と、ロードビーム14の基部に設けら
れたベースプレート15とから主として構成されてい
る。
【0019】ロードビーム14は、スライダ11を磁気
ディスク方向に押さえつけるための弾性を持っている。
一方、フレクシャ13は、ロードビーム14との間に設
けられたディンプルを中心とする軟らかい舌部を持ち、
この舌部でスライダ11を柔軟に支えるような弾性を持
っている。本実施形態のように、フレクシャ13とロー
ドビーム14とが独立した部品である3ピース構造のサ
スペンションでは、フレクシャ13の剛性はロードビー
ム14の剛性より低くなっている。
【0020】ICチップ12内には、ヘッドアンプであ
る駆動回路がIC化されて搭載されている。ICチップ
12の大きさとしては、単なる一例であるが、1.0m
m×1.0mm×0.25mmである。
【0021】サスペンション10の長さ方向の中間部に
は、スライダ11が取り付けられる面と同じ面(磁気デ
ィスク媒体と対向する側の面)上にICチップ12が実
装されている。なお、この実装位置は、本実施形態で
は、サスペンション10上の、冷却効果及び電磁気特性
の向上、並びに実装における容易性等から決まる位置に
設定される。
【0022】フレクシャ13は、本実施形態では、厚さ
約25μmのステンレス鋼板(例えばSUS304T
A)によって構成されており、ロードビーム14の幅よ
り小さい一様な幅を有する形状に形成されている。
【0023】フレクシャ13上には、薄膜パターンによ
る複数のリード導体(入出力信号線)を含む配線部材16
が形成されており、この配線部材16の一端はフレクシ
ャ13の先端に設けられた磁気ヘッドスライダ11の端
子電極に接続されており、他端はICチップ12を介し
て外部回路と接続するための接続パッド17に接続され
ている。配線部材16は、フレクシブルプリント基板
(Flexible Print Circuit、F
PC)のごとく金属薄板上にプリント基板を作成するの
と同じ公知のパターニング方法で形成されている。例え
ば、厚さ約5μmのポリイミド等の樹脂材料による第1
の絶縁性材料層、パターン化された厚さ約4μmのCu
層(リード導体層)及び厚さ約5μmのポリイミド等の
樹脂材料による第2の絶縁性材料層をこの順序でフレク
シャ13側から順次積層することによって形成される。
ただし、磁気ヘッドスライダ及び外部回路と接続するた
めの接続電極部分並びにICチップ12との接続パッド
の部分は、Cu層上にAu層が積層形成されており、そ
の上に絶縁性材料層は形成されていない。
【0024】ロードビーム14は、先端に向けて幅が狭
くなる形状の約60〜65μm厚の弾性を有するステン
レス鋼板で構成されており、フレクシャ13をその全長
に渡って支持している。ただし、フレクシャ13とロー
ドビーム14との固着は、複数の溶接点によるピンポイ
ント固着によってなされている。
【0025】ベースプレート15は、ステンレス鋼又は
鉄で構成されており、ロードビーム14の基部に溶接に
よって固着されている。このベースプレート15を取り
付け部18で固定することによって、サスペンション1
0の可動アーム(図示なし)への取り付けが行われる。
なお、フレクシャ13とロードビーム14とを別個に設
けず、ベースプレートとフレクシャ−ロードビームとの
2ピース構造のサスペンションとしてもよい。
【0026】前述したように、サスペンション10の先
端部において、フレクシャ13の舌部上には、磁気ヘッ
ド素子を備えたスライダ11が実装されている。図に示
すように、必要数の入出力信号線を構成する配線部材1
6は、スライダ11の両側を通り、フレクシャ13の先
端に延びており、この先端から折り返されて、スライダ
11に設けられた入出力電極に接続されている。
【0027】図2は図1の実施形態におけるICチップ
12の底面を示す斜視図であり、図3は図1の実施形態
におけるサスペンション10のICチップ12を実装す
る部分を模式的に示す平面図であり、図4は図1の実施
形態におけるICチップ12の実装状態を示す断面図で
ある。なお、図4はICチップ12については図2のA
−A線断面に相当している。
【0028】図2及び図4からも明らかのように、本実
施形態において、ベアチップであるICチップ12の底
面12aには、このICチップ12の実装の際の電気的
接続に必要とされる通常のボンディングバンプ20に加
えて、その底面12aの空いている部分に多数の放熱専
用のダミーバンプ21が形成されている。これらダミー
バンプ21は、ICチップの保護膜上に形成されてお
り、電気的にどこにも接続されていないフローティング
状態となっている。
【0029】一方、図3に示すように、サスペンション
10のフレクシャ13上に設けられた配線部材16側に
は、ICチップ12の通常のボンディングバンプ20に
対応する位置にのみ接続パッド22が形成されており、
ICチップ12のダミーバンプ21に対応する位置には
接続パッドは形成されておらず絶縁材料層が設けられて
いる。
【0030】図2に示すICチップ12を裏返して図3
の配線部材16上の所定位置に載置しボンディング実装
した状態が図4に示されている。配線部材16は、図4
に示すように、第1の絶縁性材料層23、パターン化さ
れたリード導体層24及び第2の絶縁性材料層25をこ
の順序でフレクシャ13側から順次積層することによっ
て形成されている。ベアチップであるICチップ12
は、リード導体層24の途中に設けられた接続パッド2
2に対して金のボンディングバンプ20によって接合さ
れている。また、ダミーバンプ21は絶縁性材料層25
に接合されている。ICチップ12の底面と配線部材1
6との間隙には、放熱特性の向上、機械的強度の向上及
びICチップ12の被覆のためのアンダーフィル材26
が充填されている。
【0031】ICチップ12で生じた熱は、以下の3つ
のルートで伝導し放熱される。まず第1のルートとし
て、ICチップ12の端子と配線部材16とを接続して
いるバンプを伝い、サスペンション10側に伝導する。
第2のルートとして、サスペンション10とICチップ
12との隙間に充填されているアンダーフィル材26を
伝ってサスペンション10側に伝導する。第3のルート
として、ICチップの周囲の空気を介しての放熱であ
る。この中でも、最も効果的に放熱されるのが、金属同
士の接合であるバンプを伝うルートである。金属は、樹
脂や空気に対して、非常に高い熱伝導率を有しているこ
とは周知の通りである。本発明は、この最も熱伝導率の
高いバンプを増やすことで、より効率良く放熱させてい
るのである。
【0032】即ち、本実施形態のように、ICチップ1
2に多数のダミーバンプ21を設けてこれらをサスペン
ション10側の配線部材16に接合させることにより、
ICチップ12の熱が熱伝導によりサスペンション側へ
導かれるため、放熱効果が大幅に向上し、ICチップ1
2の発熱温度の大幅な低減が可能となる。その結果、サ
スペンション10上でのICチップ12の配置に関する
設計の自由度が大幅に増して、高周波数域における磁気
特性を向上させることが可能となる。
【0033】また、ダミーバンプ21がハンダバンプで
ある場合、その接合相手が樹脂材料による絶縁性材料層
であると、ハンダが溶けにくくなり、ICチップ12の
底面と配線部材16の表面との距離を一定値に制御する
ことができる。
【0034】図5は、本発明の他の実施形態におけるサ
スペンションのICチップを実装する部分を模式的に示
す平面図である。
【0035】本実施形態においては、ICチップ12の
構成は図1の実施形態の場合と全く同様である。即ち、
図2に示すように、ベアチップであるICチップ12の
底面12aには、このICチップ12の実装の際の電気
的接続に必要とされる通常のボンディングバンプ20に
加えて、その底面12aの空いている部分に多数の放熱
専用のダミーバンプ21が形成されている。これらダミ
ーバンプ21は、ICチップの保護膜上に形成されてお
り、電気的にどこにも接続されていないフローティング
状態となっている。
【0036】一方、図5に示すように、サスペンション
10のフレクシャ13上に設けられた配線部材16側に
は、ICチップ12の通常のボンディングバンプ20に
対応する位置に接続パッド22が形成されており、さら
に、ICチップ12の多数のダミーバンプ21にそれぞ
れ対応する位置にもCu層パターンによる多数のダミー
パッド27が形成されている。これらダミーパッド27
は、通常の接続パッド22と同じ寸法(径)を有してお
り、電気的にどこにも接続されていないフローティング
状態となっている。
【0037】従って、磁気ヘッド装置としては、図2に
示すICチップ12を裏返して図5の配線部材16上の
所定位置に載置しボンディング実装した状態となってお
り、このとき、ICチップ12の通常のボンディングバ
ンプ20は接続パッド22に、ダミーバンプ21はダミ
ーパッド27にそれぞれ接合されている。
【0038】本実施形態においても、ICチップ12に
多数のダミーバンプ21を設けてこれらをサスペンショ
ン10側の配線部材16に接合させることにより、IC
チップ12の熱が熱伝導によりサスペンション側へ導か
れるため、放熱効果が大幅に向上し、ICチップ12の
発熱温度の大幅な低減が可能となる。その結果、サスペ
ンション10上でのICチップ12の配置に関する設計
の自由度が大幅に増して、高周波数域における磁気特性
を向上させることが可能となる。
【0039】図6は本発明のさらに他の実施形態におけ
るICチップの底面を示す斜視図であり、図7はこの実
施形態におけるサスペンションのICチップを実装する
部分のみを拡大して示す平面図である。
【0040】本実施形態においては、ICチップ12の
構成は図2の場合と多少異なっている。即ち、図6に示
すように、ベアチップであるICチップ12の底面12
aには、このICチップ12の実装の際の電気的接続に
必要とされる通常のボンディングバンプ20に加えて、
その底面12aの空いている部分に多数の放熱兼用のボ
ンディングバンプ28及び29が形成されている。ボン
ディングバンプ28はICチップ12内の電源ラインに
接続されており、ボンディングバンプ29はICチップ
12内のグランドラインに接続されている。
【0041】一方、図7に示すように、サスペンション
10のフレクシャ13上に設けられた配線部材16側に
は、ICチップ12の通常のボンディングバンプ20に
対応する位置に接続パッド22が形成されており、さら
に、ICチップ12の多数の放熱兼用のボンディングバ
ンプ28及び29にそれぞれ対応する位置にもCu層及
びAu層の2層パターンによる多数の接続パッド30及
び31が形成されている。これら接続パッド30及び3
1は、通常の接続パッド22と同じ寸法(径)を有して
おり、接続パッド30は配線部材16の電源ラインに接
続されており、接続パッド31は配線部材16のグラン
ドラインに接続されている。
【0042】従って、磁気ヘッド装置としては、図6に
示すICチップ12を裏返して図7の配線部材16上の
所定位置に載置しボンディング実装した状態となってお
り、このとき、ICチップ12の通常のボンディングバ
ンプ20は接続パッド22に、電源ボンディングバンプ
28は電源接続パッド30に、グランドボンディングバ
ンプ29はグランド接続パッド31にそれぞれ接合され
ている。
【0043】本実施形態においても、ICチップ12に
多数の放熱兼用ボンディングバンプ28及び29を設け
てこれらをサスペンション10側の配線部材16の接続
パッドに接合させることにより、電源供給及びグランド
接続として電気的にも有効に機能すると共に、ICチッ
プ12の熱を熱伝導によりサスペンション側へ導くよう
にも機能する。後者の機能により、放熱効果が大幅に向
上し、ICチップ12の発熱温度の大幅な低減が可能と
なる。その結果、サスペンション10上でのICチップ
12の配置に関する設計の自由度が大幅に増して、高周
波数域における磁気特性を向上させることが可能とな
る。
【0044】図8は、本発明のまたさらに他の実施形態
におけるサスペンションのICチップを実装する部分を
模式的に示す平面図である。
【0045】本実施形態においては、ICチップ12の
構成は図1の実施形態の場合と全く同様である。即ち、
図2に示すように、ベアチップであるICチップ12の
底面12aには、このICチップ12の実装の際の電気
的接続に必要とされる通常のボンディングバンプ20に
加えて、その底面12aの空いている部分に多数の放熱
専用のダミーバンプ21が形成されている。これらダミ
ーバンプ21は、ICチップの保護膜上に形成されてお
り、電気的にどこにも接続されていないフローティング
状態となっている。
【0046】一方、図8に示すように、サスペンション
10のフレクシャ13上に設けられた配線部材16側に
は、ICチップ12の通常のボンディングバンプ20に
対応する位置に接続パッド22が形成されており、さら
に、ICチップ12の多数のダミーバンプ21にそれぞ
れ対応する位置にもCu層パターンによる多数のダミー
パッド32が形成されている。ただし、これらダミーパ
ッド32は、通常の接続パッド22及びダミーバンプ2
1より小さな寸法(径)を有しており、電気的にどこに
も接続されていないフローティング状態となっている。
【0047】従って、磁気ヘッド装置としては、図2に
示すICチップ12を裏返して図8の配線部材16上の
所定位置に載置しボンディング実装した状態となってお
り、このとき、ICチップ12の通常のボンディングバ
ンプ20は接続パッド22に、ダミーバンプ21はダミ
ーパッド32にそれぞれ接合されている。
【0048】本実施形態においても、ICチップ12に
多数のダミーバンプ21を設けてこれらをサスペンショ
ン10側の配線部材16に接合させることにより、IC
チップ12の熱が熱伝導によりサスペンション側へ導か
れるため、放熱効果が大幅に向上し、ICチップ12の
発熱温度の大幅な低減が可能となる。その結果、サスペ
ンション10上でのICチップ12の配置に関する設計
の自由度が大幅に増して、高周波数域における磁気特性
を向上させることが可能となる。
【0049】しかも、ダミーバンプ21がハンダバンプ
である場合、その接合相手であるダミーパッド32の径
がダミーバンプの径より小さく設定されているので、ハ
ンダフィレットの高さが小さくならないため、ICチッ
プ12の底面と配線部材16の表面との距離を一定値に
制御することができる。
【0050】図9は、本発明のさらに他の実施形態にお
けるサスペンションのICチップを実装する部分を模式
的に示す平面図である。
【0051】本実施形態においても、ICチップ12の
構成は図1の実施形態の場合と全く同様である。即ち、
図2に示すように、ベアチップであるICチップ12の
底面12aには、このICチップ12の実装の際の電気
的接続に必要とされる通常のボンディングバンプ20に
加えて、その底面12aの空いている部分に多数の放熱
専用のダミーバンプ21が形成されている。これらダミ
ーバンプ21は、ICチップの保護膜上に形成されてお
り、電気的にどこにも接続されていないフローティング
状態となっている。
【0052】一方、図9に示すように、サスペンション
10のフレクシャ13上に設けられた配線部材16側に
は、ICチップ12の通常のボンディングバンプ20に
対応する位置に接続パッド22が形成されており、さら
に、ICチップ12の多数のダミーバンプ21に対応す
る位置にもCu層パターンによるダミーパッド33が形
成されている。特に、その中央部には、大面積ダミーパ
ッド33aが形成されており、多数のダミーバンプ21
が接合するようになされている。これらダミーパッド3
3は、電気的にどこにも接続されていないフローティン
グ状態となっている。
【0053】従って、磁気ヘッド装置としては、図2に
示すICチップ12を裏返して図9の配線部材16上の
所定位置に載置しボンディング実装した状態となってお
り、このとき、ICチップ12の通常のボンディングバ
ンプ20は接続パッド22に、ダミーバンプ21はダミ
ーパッド33及び33aにそれぞれ接合されている。
【0054】本実施形態においても、ICチップ12に
多数のダミーバンプ21を設けてこれらをサスペンショ
ン10側の配線部材16に接合させることにより、IC
チップ12の熱が熱伝導によりサスペンション側へ導か
れるため、放熱効果が大幅に向上し、ICチップ12の
発熱温度の大幅な低減が可能となる。その結果、サスペ
ンション10上でのICチップ12の配置に関する設計
の自由度が大幅に増して、高周波数域における磁気特性
を向上させることが可能となる。特に、多くのダミーバ
ンプ21を大面積ダミーパッド33aに接合させること
で、個々の小さな面積のダミーパッドに接合させる場合
より、放熱面積が大きいので、冷却効果をより高めるこ
とができる。
【0055】図10は、本発明のまたさらに他の実施形
態におけるサスペンションのICチップを実装する部分
を模式的に示す平面図である。
【0056】本実施形態においても、ICチップ12の
構成は図1の実施形態の場合と全く同様である。即ち、
図2に示すように、ベアチップであるICチップ12の
底面12aには、このICチップ12の実装の際の電気
的接続に必要とされる通常のボンディングバンプ20に
加えて、その底面12aの空いている部分に多数の放熱
専用のダミーバンプ21が形成されている。これらダミ
ーバンプ21は、ICチップの保護膜上に形成されてお
り、電気的にどこにも接続されていないフローティング
状態となっている。
【0057】一方、図10に示すように、サスペンショ
ン10のフレクシャ13側には、ICチップ12の通常
のボンディングバンプ20に対応する位置にのみ配線部
材16が設けられ、その上に接続パッド22が形成され
ているが、ICチップ12の多数のダミーバンプ21に
対応する位置には、配線部材16が除去されており、フ
レクシャ13の金属(ステンレス鋼)が露出している。
【0058】従って、磁気ヘッド装置としては、図2に
示すICチップ12を裏返して図10の配線部材16上
の所定位置に載置しボンディング実装した状態となって
おり、このとき、ICチップ12の通常のボンディング
バンプ20は接続パッド22に、ダミーバンプ21はフ
レクシャ13の直接接合されている。
【0059】本実施形態においても、ICチップ12に
多数のダミーバンプ21を設けてこれらをサスペンショ
ン10側の配線部材16に接合させることにより、IC
チップ12の熱が熱伝導によりサスペンション側へ導か
れるため、放熱効果が大幅に向上し、ICチップ12の
発熱温度の大幅な低減が可能となる。その結果、サスペ
ンション10上でのICチップ12の配置に関する設計
の自由度が大幅に増して、高周波数域における磁気特性
を向上させることが可能となる。特に、ダミーバンプ2
1がフレクシャ13の金属面に直接接合させることで、
金属同士の接合となることから、熱伝導による冷却効果
を大幅に高めることができる。
【0060】また、ダミーバンプ21がハンダバンプで
ある場合、その接合相手がステンレス鋼であると、ハン
ダが溶けにくくなり、ICチップ12の底面とフレクシ
ャ13又は配線部材16の表面との距離を一定値に制御
することができる。
【0061】なお、上述した実施形態では、接続パッド
及びダミーパッドの形状が円形状であるが、これらの形
状が角形状又はその他の形状であっても良いことは明ら
かである。また、形状及び大きさが互いに異なっていて
も良い。
【0062】また、上述した実施形態では、ICチップ
をサスペンション上の配線部材に実装する場合である
が、ICチップをサスペンションから外部へ伸びる配線
部材(金属薄板が裏打ちされていることが望ましい)上に
実装する場合にも、本発明を適用して同様の効果を得る
ことが可能である。
【0063】以上述べた実施形態は全て本発明を例示的
に示すものであって限定的に示すものではなく、本発明
は他の種々の変形態様及び変更態様で実施することがで
きる。従って本発明の範囲は特許請求の範囲及びその均
等範囲によってのみ規定されるものである。
【0064】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、ICチップが、実装に必要とされる通常のボンディ
ングバンプに加えて、複数の放熱用ボンディングバンプ
を備えている。これら余分に設けられた複数の放熱用ボ
ンディングバンプは、ICチップが配線部材にボンディ
ング実装された際に配線部材又は支持機構に当接してい
る。従って、ICチップの熱は、通常のボンディングバ
ンプを介するものに加えてこれら放熱用ボンディングバ
ンプを介して熱伝導により支持機構側へ逃げるため、非
常に効果的に放熱が行われることとなり、ICチップの
発熱温度の大幅な低減が可能となる。その結果、支持機
構であるサスペンション上でのICチップの配置に関す
る設計の自由度が大幅に増して、高周波数域における磁
気特性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態として磁気ヘッド装置の全
体を示す平面図である。
【図2】図1の実施形態におけるICチップの底面を示
す斜視図である。
【図3】図1の実施形態におけるサスペンションのIC
チップを実装する部分を模式的に示す平面図である。
【図4】図1の実施形態におけるICチップの実装状態
を示す断面図である。
【図5】本発明の他の実施形態におけるサスペンション
のICチップを実装する部分を模式的に示す平面図であ
る。
【図6】本発明のさらに他の実施形態におけるICチッ
プの底面を示す斜視図である。
【図7】図6の実施形態におけるサスペンションのIC
チップを実装する部分のみを拡大して示す平面図であ
る。
【図8】本発明のまたさらに他の実施形態におけるサス
ペンションのICチップを実装する部分を模式的に示す
平面図である。
【図9】本発明のさらに他の実施形態におけるサスペン
ションのICチップを実装する部分を模式的に示す平面
図である。
【図10】本発明のまたさらに他の実施形態におけるサ
スペンションのICチップを実装する部分を模式的に示
す平面図である。
【符号の説明】
10 サスペンション 11 磁気ヘッドスライダ 12 ICチップ 13 フレクシャ 14 ロードビーム 15 ベースプレート 16 配線部材 17、22、30、31 接続パッド 18 取り付け部 20 ボンディングバンプ 21 放熱専用のダミーバンプ 23、25 絶縁性材料層 24 リード導体層 26 アンダーフィル材 27、32、33 ダミーパッド 28、29 放熱兼用のボンディングバンプ 33a 大面積ダミーパッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川合 満好 東京都中央区日本橋一丁目13番1号ティー ディーケイ株式会社内 Fターム(参考) 5D042 NA02 PA09 TA07 TA09 TA10 5D091 AA08 HH11

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの薄膜磁気ヘッド素子を
    有する磁気ヘッドスライダと、該磁気ヘッドスライダを
    支持する支持機構と、前記薄膜磁気ヘッド素子用の回路
    を搭載したICチップと、前記支持機構上に取り付けら
    れており前記ICチップがボンディング実装される配線
    部材とを備えた磁気ヘッド装置であって、前記ICチッ
    プが、実装に必要とされるボンディングバンプの他に複
    数の放熱用ボンディングバンプを備えていることを特徴
    とする磁気ヘッド装置。
  2. 【請求項2】 前記放熱用ボンディングバンプが、放熱
    専用のダミーバンプであることを特徴とする請求項1に
    記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記配線部材が、前記複数のダミーバン
    プにそれぞれ接合された複数のダミーパッドを有してい
    ることを特徴とする請求項2に記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記ダミーパッドが、前記ダミーバンプ
    の径より小さな径を有していることを特徴とする請求項
    3に記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記配線部材が、複数の前記ダミーバン
    プに接合された単一のダミーパッドを有していることを
    特徴とする請求項2に記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記配線部材が、前記ダミーバンプに対
    応する位置に接続パッドを有していないことを特徴とす
    る請求項2に記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記配線部材が、前記ダミーバンプに対
    応する位置に絶縁層を有していることを特徴とする請求
    項6に記載の装置。
  8. 【請求項8】 前記ダミーバンプに対応する位置に前記
    配線部材が存在せず、該ダミーバンプが前記支持機構に
    直接接合していることを特徴とする請求項6に記載の装
    置。
  9. 【請求項9】 前記放熱用ボンディングバンプが、電源
    又はグランドに接続される放熱兼用のボンディングバン
    プであることを特徴とする請求項1に記載の装置。
JP11143415A 1999-05-24 1999-05-24 磁気ヘッド装置 Withdrawn JP2000339606A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11143415A JP2000339606A (ja) 1999-05-24 1999-05-24 磁気ヘッド装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11143415A JP2000339606A (ja) 1999-05-24 1999-05-24 磁気ヘッド装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000339606A true JP2000339606A (ja) 2000-12-08

Family

ID=15338243

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11143415A Withdrawn JP2000339606A (ja) 1999-05-24 1999-05-24 磁気ヘッド装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000339606A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002097802A1 (fr) * 2001-05-25 2002-12-05 Fujitsu Limited Lecteur de disque original et ensemble de suspension de tete
CN102055382A (zh) * 2010-12-15 2011-05-11 西南大学 一种排斥式磁悬浮系统

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002097802A1 (fr) * 2001-05-25 2002-12-05 Fujitsu Limited Lecteur de disque original et ensemble de suspension de tete
US7050268B2 (en) 2001-05-25 2006-05-23 Fujitsu Limited Disk drive with read IC chip and write IC chip mounted respectively on suspension and arm
KR100740573B1 (ko) * 2001-05-25 2007-07-19 후지쯔 가부시끼가이샤 기록 디스크 구동 장치 및 헤드 서스펜션 어셈블리
CN102055382A (zh) * 2010-12-15 2011-05-11 西南大学 一种排斥式磁悬浮系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2762639B2 (ja) ヘッド支持アーム
JP3130860B2 (ja) 磁気ヘッド装置及び該磁気ヘッド装置を備えた磁気ディスク装置
US6282062B1 (en) Magnetic head apparatus with head IC chip
JP2001266511A (ja) ヘッドサスペンションアッセンブリ、およびヘッドサスペンションアッセンブリを備えた磁気ディスク装置
JP2002134555A (ja) 半導体モジュールおよびその製造方法
JPH11204679A (ja) 半導体装置
KR100447765B1 (ko) 헤드 지지 기구 및 이를 사용한 헤드 조립체, 자기 디스크장치
JP3634735B2 (ja) 半導体装置および半導体モジュール
US6268980B1 (en) Magnetic head apparatus with head IC chip
JP2010146680A (ja) ヘッドスタックアッセンブリ及びそれを用いた磁気記憶装置
JP2010506419A (ja) ハードドライブのワイヤボンドプリアンプ用熱伝達装置
JP2002118202A (ja) 放熱基板および半導体モジュール
JP2000339606A (ja) 磁気ヘッド装置
US6339519B1 (en) Magnetic head device
JP2000339649A (ja) 磁気ヘッド装置
JP3506547B2 (ja) 半導体装置
JP2001134916A (ja) Icチップ、ヘッドサスペンションアセンブリ並びに該icチップ及び該ヘッドサスペンションアセンブリの製造方法
US6690547B2 (en) Suspension, head gimbal assembly and manufacturing method of head gimbal assembly
US6665148B2 (en) Magnetic head apparatus with IC chip mounted on suspension for increased heat diffusion and magnetic disk apparatus having magnetic head apparatus
JP3908626B2 (ja) 記録媒体駆動装置
JP2001110951A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2001028112A (ja) プリアンプを搭載した磁気ヘッドサスペンションアセンブリおよび磁気ディスク装置
JP2002164482A (ja) 半導体装置
WO2002065469A1 (fr) Suspension et assemblage de tete a cardan
JP2002237016A (ja) ヘッドジンバルアセンブリ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060801