JP2000337467A - トロイダル型無段変速機用入力軸の加工方法 - Google Patents

トロイダル型無段変速機用入力軸の加工方法

Info

Publication number
JP2000337467A
JP2000337467A JP11151520A JP15152099A JP2000337467A JP 2000337467 A JP2000337467 A JP 2000337467A JP 11151520 A JP11151520 A JP 11151520A JP 15152099 A JP15152099 A JP 15152099A JP 2000337467 A JP2000337467 A JP 2000337467A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
input shaft
input
continuously variable
variable transmission
toroidal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11151520A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Hashiya
秀樹 橋谷
Masami Tanaka
正美 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP11151520A priority Critical patent/JP2000337467A/ja
Priority to US09/632,579 priority patent/US6374477B1/en
Publication of JP2000337467A publication Critical patent/JP2000337467A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H15/00Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by friction between rotary members
    • F16H15/02Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by friction between rotary members without members having orbital motion
    • F16H15/04Gearings providing a continuous range of gear ratios
    • F16H15/06Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B
    • F16H15/32Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line
    • F16H15/36Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line with concave friction surface, e.g. a hollow toroid surface
    • F16H15/38Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line with concave friction surface, e.g. a hollow toroid surface with two members B having hollow toroid surfaces opposite to each other, the member or members A being adjustably mounted between the surfaces
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23HWORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
    • B23H9/00Machining specially adapted for treating particular metal objects or for obtaining special effects or results on metal objects
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23HWORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
    • B23H9/00Machining specially adapted for treating particular metal objects or for obtaining special effects or results on metal objects
    • B23H9/14Making holes
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49995Shaping one-piece blank by removing material
    • Y10T29/49996Successive distinct removal operations

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Friction Gearing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 通孔17、17部分に亀裂等の損傷を発生さ
せずに入力軸15を造る事を可能にし、歩留を向上させ
つつ加工作業の自動化を可能にして、コスト低減を図
る。 【解決手段】 入力軸15に、表面を硬化させる為の熱
処理を施した後、通孔17、17を形成する以前に、熱
処理に伴う曲がりを修正する為の矯正作業を行なう。そ
の後、放電加工により、上記各通孔17、17を形成す
る。矯正作業時に、これら各通孔17、17部分に応力
が集中する事を防止して、上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば自動車用
の変速機として利用するトロイダル型無段変速機を構成
する入力軸の加工方法の改良に関し、加工に伴う不良品
の発生を抑えて歩留を向上させ、コスト低減を図るもの
である。
【0002】
【従来の技術】自動車用変速機として、図2〜3に略示
する様なトロイダル型無段変速機を使用する事が研究さ
れている。このトロイダル型無段変速機は、ハーフトロ
イダル型と呼ばれるもので、例えば実開昭62−714
65号公報に開示されている様に、入力軸1と同心に入
力側ディスク2を支持し、この入力軸1と同心に配置し
た出力軸3の端部に出力側ディスク4を固定している。
トロイダル型無段変速機を納めたケーシングの内側で上
記入力側、出力側両ディスク2、4の軸方向中間位置に
は、トラニオン6、6を設けている。これら各トラニオ
ン6、6は、それぞれ上記入力軸1並びに出力軸3の軸
方向(図2〜3の左右方向)に対し直角方向(図2〜3
の表裏方向)でこの中心軸とは交差しない捻れの位置に
ある枢軸5、5を中心に揺動する。
【0003】即ち、これら各トラニオン6、6は、それ
ぞれの両端部外面に上記枢軸5、5を、互いに同心に設
けている。又、これら各トラニオン6、6の中間部には
変位軸7、7の基端部を支持し、上記枢軸5、5を中心
として上記各トラニオン6、6を揺動させる事により、
上記各変位軸7、7の傾斜角度の調節を自在としてい
る。上記各トラニオン6、6に支持した変位軸7、7の
周囲には、それぞれパワーローラ8、8を回転自在に支
持している。そして、これら各パワーローラ8、8を、
上記入力側、出力側両ディスク2、4の、互いに対向す
る内側面2a、4a同士の間に挟持している。これら各
内側面2a、4aは、それぞれ断面が、上記枢軸5を中
心とする円弧を回転させて得られる凹面をなしている。
そして、球状凸面に形成した上記各パワーローラ8、8
の周面8a、8aを、上記内側面2a、4aに当接させ
ている。
【0004】上記入力軸1と入力側ディスク2との間に
は、ローディングカム等の押圧装置9を設け、この押圧
装置9によって、上記入力側ディスク2を出力側ディス
ク4に向け弾性的に押圧自在としている。この押圧装置
9は、入力軸1と共に回転するカム板10と、保持器1
1により転動自在に保持した複数個(例えば4個)のロ
ーラ12、12とから構成している。上記カム板10の
片側面(図2〜3の右側面)には、円周方向に亙る凹凸
であるカム面13を形成し、上記入力側ディスク2の外
側面(図2〜3の左側面)にも、同様の形状を有するカ
ム面14を形成している。そして、上記複数個のローラ
12、12を、上記入力軸1の中心に関し放射方向の軸
を中心とする回転自在に支持している。
【0005】上述の様に構成するトロイダル型無段変速
機の使用時、入力軸1の回転に伴ってカム板10が回転
すると、カム面13が複数個のローラ12、12を、入
力側ディスク2の外側面に形成したカム面14に押圧す
る。この結果、上記入力側ディスク2が、上記複数のパ
ワーローラ8、8に押圧されると同時に、上記両カム面
13、14と複数個のローラ12、12との押し付け合
いに基づいて、上記入力側ディスク2が回転する。そし
て、この入力側ディスク2の回転が、前記複数のパワー
ローラ8、8を介して出力側ディスク4に伝達され、こ
の出力側ディスク4に固定の出力軸3が回転する。
【0006】入力軸1と出力軸3との回転速度比(変速
比)を変える場合で、先ず入力軸1と出力軸3との間で
減速を行なう場合には、前記各枢軸5、5を中心として
前記各トラニオン6、6を所定方向に揺動させる。そし
て、上記各パワーローラ8、8の周面8a、8aが図2
に示す様に、入力側ディスク2の内側面2aの中心寄り
部分と出力側ディスク4の内側面4aの外周寄り部分と
にそれぞれ当接する様に、前記各変位軸7、7を傾斜さ
せる。反対に、増速を行なう場合には、上記枢軸5、5
を中心として上記各トラニオン6、6を反対方向に揺動
させる。そして、上記各パワーローラ8、8の周面8
a、8aが図3に示す様に、入力側ディスク2の内側面
2aの外周寄り部分と出力側ディスク4の内側面4aの
中心寄り部分とに、それぞれ当接する様に、上記各変位
軸7、7を傾斜させる。各変位軸7、7の傾斜角度を図
2と図3との中間にすれば、入力軸1と出力軸3との間
で、中間の変速比を得られる。
【0007】又、図4〜5は、実願昭63−69293
号(実開平1−173552号)のマイクロフィルムに
記載された、より具体化されたトロイダル型無段変速機
の1例を示している。入力側ディスク2と出力側ディス
ク4とは円管状の入力軸15の周囲に、それぞれニード
ル軸受16、16を介して、回転自在に支持している。
上記入力軸15は、この入力軸15のみを取り出して示
す図6から明らかな通り、軸方向(図4、6の左右方
向)中間部の複数個所に、それぞれこの入力軸15の内
外両周面同士を連通させる通孔17、17を形成してい
る。トロイダル型無段変速機の運転時には、図示しない
送油ポンプ等の給油手段から上記入力軸15内に送り込
んだ潤滑油(トラクションオイル)を、上記各通孔1
7、17を通じて上記入力軸15外に吐出させて、上記
ニードル軸受16、16等、この入力軸15の周囲に存
在する可動部分を潤滑する。
【0008】又、カム板10は上記入力軸15の端部
(図4の左端部)外周面にスプライン係合させ、鍔部1
8により上記入力側ディスク2から離れる方向への移動
を阻止している。そして、このカム板10とローラ1
2、12とにより、上記入力軸15の回転に基づいて上
記入力側ディスク2を、上記出力側ディスク4に向け押
圧しつつ回転させる押圧装置9を構成している。上記出
力側ディスク4には出力歯車19を、キー20、20に
より結合し、これら出力側ディスク4と出力歯車19と
が同期して回転する様にしている。
【0009】1対のトラニオン6、6の両端部に設けた
枢軸5、5はそれぞれ1対の支持板21、21に、揺動
並びに軸方向(図4の表裏方向、図5の左右方向)に亙
る変位自在に支持している。即ち、トロイダル型無段変
速機の本体部分を収納したハウジング22内に上記1対
の支持板21、21を、入力側、出力側両ディスク2、
4を両側から挟む状態で、互いにほぼ平行に、それぞれ
支持ポスト23a、23bを中心とする若干の変位自在
に配置している。そして、上記両支持板21、21の互
いに整合する部分に形成した円孔24、24の内側に、
上記各トラニオン6、6の両端部に設けた枢軸5、5
を、ラジアルニードル軸受25、25により、揺動及び
軸方向に亙る変位自在に支持している。上記各円孔2
4、24及び上記各枢軸5、5は、上記両ディスク2、
4の中心軸の軸方向(図4の左右方向、図5の表裏方
向)に対し直角方向(図4の表裏方向、図5の左右方
向)でこの中心軸とは交差しない捻れの位置にある。
【0010】この様にして、それぞれの両端部を上記各
支持板21、21に支持した上記各トラニオン6、6の
中間部には、それぞれ円孔26、26を形成している。
そして、これら各円孔26、26部分に、変位軸7、7
を支持している。これら各変位軸7、7は、互いに平行
で且つ偏心した支持軸部27、27と枢支軸部28、2
8とを、それぞれ有する。このうちの各支持軸部27、
27を上記各円孔26、26の内側に、別のラジアルニ
ードル軸受29、29を介して、回転自在に支持してい
る。又、上記各枢支軸部28、28の周囲にパワーロー
ラ8、8を、更に別のラジアルニードル軸受30、30
を介して、回転自在に支持している。
【0011】尚、上記1対の変位軸7、7は、上記入力
軸15に対して180度反対側位置に設けている。又、
これら各変位軸7、7の各枢支軸部28、28が各支持
軸部27、27に対し偏心している方向は、上記入力
側、出力側両ディスク2、4の回転方向に関し同方向
(図5で左右逆方向)としている。又、偏心方向は、上
記入力軸15の配設方向に対しほぼ直交する方向として
いる。従って、上記各パワーローラ8、8は、上記入力
軸15の軸方向(図4の左右方向、図5の表裏方向)に
亙る若干の変位自在に支持される。この結果、回転力の
伝達状態で構成各部材に加わる大きな荷重に基づく、こ
れら構成各部材の弾性変形に起因して、上記各パワーロ
ーラ8、8が上記入力軸15の軸方向に変位する傾向と
なった場合でも、上記構成各部品に無理な力を加える事
なく、この変位を吸収できる。
【0012】又、上記各パワーローラ8、8の外側面と
上記各トラニオン6、6の中間部内側面との間には、パ
ワーローラ8、8の外側面の側から順に、スラスト玉軸
受31、31と、スラストニードル軸受32、32とを
設けている。このうちのスラスト玉軸受31、31は、
上記各パワーローラ8、8に加わるスラスト方向の荷重
を支承しつつ、これら各パワーローラ8、8の回転を許
容するものである。又、上記各スラストニードル軸受3
2、32は、上記各パワーローラ8、8から上記各スラ
スト玉軸受31、31を構成する外輪33、33に加わ
るスラスト荷重を支承しつつ、前記各枢支軸部28、2
8及び上記外輪33、33が、前記支持軸部27、27
を中心に揺動する事を許容する。
【0013】又、上記各トラニオン6、6の一端部(図
5の左端部)にはそれぞれ駆動ロッド34、34を結合
し、これら各駆動ロッド34、34の中間部外周面に駆
動ピストン35、35を固設している。そして、これら
各駆動ピストン35、35を、それぞれ駆動シリンダ3
6、36内に油密に嵌装している。
【0014】上述の様に構成するトロイダル型無段変速
機の場合には、入力軸15の回転は、押圧装置9を介し
て入力側ディスク2に伝わる。そして、この入力側ディ
スク2の回転が、1対のパワーローラ8、8を介して出
力側ディスク4に伝わり、更にこの出力側ディスク4の
回転が、出力歯車19より取り出される。入力軸15と
出力歯車19との間の回転速度比を変える場合には、上
記1対の駆動ピストン35、35を互いに逆方向に変位
させる。これら各駆動ピストン35、35の変位に伴っ
て上記1対のトラニオン6、6が、それぞれ逆方向に変
位し、例えば図5の下側のパワーローラ8が同図の右側
に、同図の上側のパワーローラ8が同図の左側に、それ
ぞれ変位する。この結果、これら各パワーローラ8、8
の周面8a、8aと上記入力側ディスク2及び出力側デ
ィスク4の内側面2a、4aとの当接部に作用する、接
線方向の力の向きが変化する。そして、この力の向きの
変化に伴って上記各トラニオン6、6が、支持板21、
21に枢支された枢軸5、5を中心として、互いに逆方
向に揺動する。この結果、前述の図2〜3に示した様
に、上記各パワーローラ8、8の周面8a、8aと上記
各内側面2a、4aとの当接位置が変化し、上記入力軸
15と出力歯車19との間の回転速度比が変化する。
【0015】尚、この様に上記入力軸15と出力歯車1
9との間で回転力の伝達を行なう際には、構成各部材の
弾性変形に基づいて上記各パワーローラ8、8が、上記
入力軸15の軸方向に変位し、これら各パワーローラ
8、8を枢支している前記各変位軸7、7が、前記各支
持軸部27、27を中心として僅かに回動する。この回
動の結果、前記各スラスト玉軸受31、31の外輪3
3、33の外側面と上記各トラニオン6、6の内側面と
が相対変位する。これら外側面と内側面との間には、前
記各スラストニードル軸受32、32が存在する為、こ
の相対変位に要する力は小さい。従って、上述の様に各
変位軸7、7の傾斜角度を変化させる為の力が小さくて
済む。
【0016】前述の様に構成し、上述の様に作用するト
ロイダル型無段変速機の入力軸15の加工を従来は、図
7に示す様な工程で行なっていた。即ち、クロムモリブ
デン鋼等の金属製の素材に、外周面に機械加工を施した
後、上記入力軸15に複数の通孔17、17を、ドリル
(ボール盤)により穿設する。次いで、この入力軸15
に、この入力軸15の外周面を硬化させる為の熱処理を
施してから、この熱処理に伴う曲がりを修正する為の矯
正作業を行なう。その後、寸法並びに表面粗さを所望の
ものにする、研削加工等の仕上加工を施して、上記入力
軸15とする。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来方法の様
に、入力軸15に通孔17、17を形成してから、この
入力軸15の曲がりを修正する為の矯正作業を行なう
と、上記各通孔17、17部分からこの入力軸15に、
亀裂等の損傷が発生する場合がある。即ち、上記矯正作
業は、図8に略示する様に、上記入力軸15の一部で軸
方向に離隔した2個所位置を、曲がりの凸側を上方に向
けた状態で支持ブロック37、37により支持し、これ
ら両支持ブロック37、37の間部分に、下方に向く力
Pを加える事により行なう。
【0018】この様な矯正作業の際、上記入力軸15の
各部には、引っ張り応力或は圧縮応力が加わるが、この
様な応力は、上記各通孔17、17部分で大きくなる
(応力集中が生じる)。即ち、上記両支持ブロック3
7、37同士の間の、図8のL部分に上記各通孔17、
17が存在すると、当該通孔17、17部分で応力集中
が生じる。特に、上記力Pを加えた点を中心とするL/
2の範囲に上記各通孔17、17が存在すると、当該通
孔17、17部分での応力集中が著しくなる。そして、
この様な応力集中に伴って、上記各通孔17、17部分
で上記損傷が発生し易くなり、損傷が発生した入力軸1
5は、不良品として廃棄しなければならず、歩留の悪化
によるコスト増大の原因となる。この為従来は、上記力
Pを加減しつつ加える事により、上記損傷を最小限に抑
える様にしていた。
【0019】但し、この様にしても、損傷をなくす事は
できず、又、矯正作業の自動化も難しくなる為、十分な
コスト低減を図れない。本発明のトロイダル型無段変速
機用入力軸の加工方法は、この様な事情に鑑みて発明し
たものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の加工方法により
造る入力軸を組み込むトロイダル型無段変速機は、前述
した従来のトロイダル型無段変速機と同様に、ハウジン
グ内に回転自在に支持された、円管状で軸方向中間部に
内外両周面同士を互いに連通させる通孔を有する入力軸
と、この入力軸の周囲に互いに同心に、且つ互いに独立
した回転自在に支持された入力側、出力側両ディスク
と、これら両ディスクの中心軸の方向に対し直角方向で
この中心軸とは交差しない捻れの位置にある、互いに同
心の1対の枢軸を中心として揺動する複数個のトラニオ
ンと、これら各トラニオン毎に支持された変位軸と、こ
れら各変位軸の周囲に回転自在に支持され、上記入力
側、出力側両ディスクの内側面同士の間に挟持されたパ
ワーローラとを備える。そして、上記両ディスクの互い
に対向する内側面を、それぞれ断面が円弧形の凹面と
し、上記各パワーローラの周面を球面状の凸面として、
これら各パワーローラの周面と上記各ディスクの内側面
とを当接させて成る。
【0021】特に、本発明のトロイダル型無段変速機用
入力軸の加工方法は、上記入力軸の外周面に機械加工を
施した後、上記通孔を形成する以前に上記外周面を硬化
させる為の熱処理を施してから熱処理に伴う曲がりを修
正する為の矯正作業を行なった後、上記通孔を放電加工
により形成する。その後、寸法並びに表面粗さを所望の
ものにする研削等の仕上加工を行なう。
【0022】
【作用】上述の様に構成する本発明のトロイダル型無段
変速機用入力軸の加工方法によれば、通孔を形成する以
前に曲がりを修正する矯正作業を行なうので、この矯正
作業に伴って損傷が発生する事がない。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のトロイダル型無
段変速機用入力軸の加工方法の工程を示している。本発
明の場合には、前述の図6に示した様な、円管状で内外
両周面同士を連通させる複数の通孔17、17を有する
入力軸15を造るのに、先ず、鍛造加工等により、所望
形状よりも大きめに造った素材に、切削、旋削等の機械
加工を施す。
【0024】次いで、上記機械加工の後、上記通孔1
7、17を形成する以前に、上記入力軸15の外周面を
硬化させる為の熱処理を施してから、この熱処理に伴う
曲がりを修正する為の矯正作業を行なう。その後、上記
各通孔17、17を放電加工により形成する。その後、
研削等の仕上加工を施して、寸法並びに表面粗さを所望
のものにする。
【0025】上述の様に構成する本発明のトロイダル型
無段変速機用入力軸の加工方法によれば、上記各通孔1
7、17を形成する以前に曲がりを修正する矯正作業を
行なうので、この矯正作業に伴って応力集中を生じる事
がなく、応力集中に伴って亀裂等の損傷が発生する事が
ない。
【0026】又、上記各通孔17、17の形成作業を、
放電加工により行なうので、ドリルによる穿設作業の場
合とは異なり、上記熱処理により硬化した上記入力軸1
5にも、容易に上記各通孔17、17を形成できる。し
かも、内径が0.3〜2.0mm程度の小径孔も容易に形
成できる。
【0027】
【発明の効果】本発明は以上に述べた通り構成され作用
するので、入力軸の歩留を向上させつつ、製造作業の自
動化が可能になり、低コストのトロイダル型無段変速機
の実現を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の入力軸の加工方法のフローチャート。
【図2】従来から知られているトロイダル型無段変速機
の基本的構成を、最大減速時の状態で示す側面図。
【図3】同じく最大増速時の状態で示す側面図。
【図4】トロイダル型無段変速機の具体的構造の1例を
示す断面図。
【図5】図4のA−A断面図。
【図6】入力軸を取り出して示す断面図。
【図7】従来の入力軸の加工方法のフローチャート。
【図8】入力軸の曲がりを修正する矯正作業の実施状況
を示す略図。
【符号の説明】
1 入力軸 2 入力側ディスク 2a 内側面 3 出力軸 4 出力側ディスク 4a 内側面 5 枢軸 6 トラニオン 7 変位軸 8 パワーローラ 8a 周面 9 押圧装置 10 カム板 11 保持器 12 ローラ 13、14 カム面 15 入力軸 16 ニードル軸受 17 通孔 18 鍔部 19 出力歯車 20 キー 21 支持板 22 ハウジング 23a、23b 支持ポスト 24 円孔 25 ラジアルニードル軸受 26 円孔 27 支持軸部 28 枢支軸部 29 ラジアルニードル軸受 30 ラジアルニードル軸受 31 スラスト玉軸受 32 スラストニードル軸受 33 外輪 34 駆動ロッド 35 駆動ピストン 36 駆動シリンダ 37 支持ブロック

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に回転自在に支持された、
    円管状で軸方向中間部に内外両周面同士を互いに連通さ
    せる通孔を有する入力軸と、この入力軸の周囲に互いに
    同心に、且つ互いに独立した回転自在に支持された入力
    側、出力側両ディスクと、これら両ディスクの中心軸の
    方向に対し直角方向でこの中心軸とは交差しない捻れの
    位置にある、互いに同心の1対の枢軸を中心として揺動
    する複数個のトラニオンと、これら各トラニオン毎に支
    持された変位軸と、これら各変位軸の周囲に回転自在に
    支持され、上記入力側、出力側両ディスクの内側面同士
    の間に挟持されたパワーローラとを備え、上記両ディス
    クの互いに対向する内側面を、それぞれ断面が円弧形の
    凹面とし、上記各パワーローラの周面を球面状の凸面と
    して、これら各パワーローラの周面と上記各ディスクの
    内側面とを当接させて成るトロイダル型無段変速機に組
    み込む上記入力軸の加工方法であって、この入力軸の外
    周面に機械加工を施した後、上記通孔を形成する以前に
    上記外周面を硬化させる為の熱処理を施してから熱処理
    に伴う曲がりを修正する為の矯正作業を行なった後、上
    記通孔を放電加工により形成するトロイダル型無段変速
    機用入力軸の加工方法。
JP11151520A 1999-05-31 1999-05-31 トロイダル型無段変速機用入力軸の加工方法 Pending JP2000337467A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11151520A JP2000337467A (ja) 1999-05-31 1999-05-31 トロイダル型無段変速機用入力軸の加工方法
US09/632,579 US6374477B1 (en) 1999-05-31 2000-08-04 Method for working input shaft for toroidal-type continuously variable transmission

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11151520A JP2000337467A (ja) 1999-05-31 1999-05-31 トロイダル型無段変速機用入力軸の加工方法
US09/632,579 US6374477B1 (en) 1999-05-31 2000-08-04 Method for working input shaft for toroidal-type continuously variable transmission

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000337467A true JP2000337467A (ja) 2000-12-05

Family

ID=26480747

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11151520A Pending JP2000337467A (ja) 1999-05-31 1999-05-31 トロイダル型無段変速機用入力軸の加工方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6374477B1 (ja)
JP (1) JP2000337467A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110039137A (zh) * 2019-03-13 2019-07-23 大连工业大学 基于电压控制的电化学加工外圆面台阶成型方法
CN110039138A (zh) * 2019-03-13 2019-07-23 大连工业大学 基于速度控制的电化学加工外圆面台阶成型方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3489620A (en) * 1967-03-01 1970-01-13 United States Steel Corp Method of processing sucker rods and resulting article
US4131491A (en) * 1977-12-22 1978-12-26 Fmc Corporation Torsion bar and method of forming the same
JP2575628B2 (ja) 1985-09-25 1997-01-29 松下電工株式会社 無刷子電動機
JPH01173552A (ja) 1987-12-25 1989-07-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 平面型画像表示装置の線陰極駆動方法
EP0620790A1 (en) * 1992-01-16 1994-10-26 A.E. BISHOP & ASSOCIATES PTY. LTD. Rotary valve for hydraulic power steering with reduced noise and linear boost characteristic
JPH09502236A (ja) * 1993-07-29 1997-03-04 テクコ・コーポレイション 改良式ブートストラップパワーステアリングシステム
JP3525471B2 (ja) * 1994-01-18 2004-05-10 日本精工株式会社 トロイダル形無段変速機
JPH07286649A (ja) * 1994-04-18 1995-10-31 Nippon Seiko Kk トロイダル形無段変速機
US6074324A (en) * 1997-11-12 2000-06-13 Nsk Ltd. Toroidal type continuously variable transmission
US6261203B1 (en) * 1998-12-28 2001-07-17 Nsk Ltd. Toroidal type continuously variable transmission

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110039137A (zh) * 2019-03-13 2019-07-23 大连工业大学 基于电压控制的电化学加工外圆面台阶成型方法
CN110039138A (zh) * 2019-03-13 2019-07-23 大连工业大学 基于速度控制的电化学加工外圆面台阶成型方法

Also Published As

Publication number Publication date
US6374477B1 (en) 2002-04-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9188206B2 (en) Toroidal continuously variable transmission
JP4362883B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP3932027B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP2000337467A (ja) トロイダル型無段変速機用入力軸の加工方法
US6074324A (en) Toroidal type continuously variable transmission
JP5747723B2 (ja) トロイダル型無段変速機のトラニオンおよびその加工方法
US6174257B1 (en) Toroidal type continuously variable transmission
JPH07243495A (ja) トロイダル型無段変速機
JP3783374B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP2002349657A (ja) トロイダル無段変速機
JP4062950B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP3852188B2 (ja) トロイダル型無段変速機用中間ディスクの製造方法
JP4211157B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP4470539B2 (ja) トラニオンの製造方法
JP4032547B2 (ja) トロイダル型無段変速機の組立方法
JP2002181151A (ja) トロイダル型無段変速機
JP2000061702A (ja) トロイダル型無段変速機用ディスクの端面加工方法
JP4141079B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP4174712B2 (ja) トロイダル型無段変速機のトラニオンの高周波焼入れ処理方法
JP4055305B2 (ja) トロイダル型無段変速機とその製造方法
JP3849332B2 (ja) トロイダル型無段変速機用ディスクの製造方法
JPH01257502A (ja) クランクシャフトのセンタ穴加工装置
JPH11148542A (ja) トロイダル型無段変速機
JP3617258B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP2000220712A (ja) トロイダル型無段変速機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080617

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081014