JP2000336326A - 粘着テープ - Google Patents

粘着テープ

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JP2000336326A
JP2000336326A JP2000080210A JP2000080210A JP2000336326A JP 2000336326 A JP2000336326 A JP 2000336326A JP 2000080210 A JP2000080210 A JP 2000080210A JP 2000080210 A JP2000080210 A JP 2000080210A JP 2000336326 A JP2000336326 A JP 2000336326A
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pressure
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JP2000080210A
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English (en)
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Nobuhisa Kobayashi
伸久 小林
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】粘着テープを断続的に巻戻ししたときの粘着剤
層面の剥離跡が生じないか、または低い圧力で他の被着
体へ貼り合わせた後に粘着剤層の剥離跡が瞬時に消失す
ることを特徴とする粘着テープに関する。 【解決手段】基材の片面に剥離剤層、他面に粘着剤層を
有し、これを巻き取り状にした粘着テープにおいて、剥
離剤層の剥離剤がシリコーン系剥離剤またはシリコーン
変性樹脂系剥離剤であり、粘着剤層の粘着剤のガラス転
移点が−10℃以下であり、該剥離剤層に対する粘着剤
層の剥離速度0.3m/分での剥離力が3〜100N/
mであり、且つ、上記剥離剤層と粘着剤層からなる粘着
テープを0.3〜50m/分で断続巻戻しした時の粘着
剤層面に剥離跡が生じないか、または0.5Kg/m2
以下の圧力で他の被着体へ貼り合わせた後に粘着剤層の
剥離跡が瞬時に消失することを特徴とする粘着テープで
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は粘着テープに関する
ものである。さらに詳しくは、粘着テープを断続的に巻
戻ししたときの粘着剤層面の剥離跡が生じないか、また
は低い圧力で他の被着体へ貼り合わせた後に粘着剤層の
剥離跡が瞬時に消失することを特徴とする粘着テープに
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に粘着テープは、基材の片面に粘着
剤層を設け、もう一方の面に粘着テープを巻き戻せるよ
う剥離剤層が設けられている。粘着テープ用の剥離剤と
しては、長鎖アルキル系が最も一般的であり、その他に
シリコーン系、シリコーン変性樹脂系等が挙げられる。
【0003】従来の粘着テープはこれらのうち、シリコ
ーン系剥離剤または長鎖アルキル系剥離剤を用いたもの
が最も多く用いられている。しかし、従来の粘着テープ
では、特にシリコーン系剥離剤を用いた場合、粘着テー
プを段ボール等の被着体に貼り合わせるため、断続的に
粘着テープを巻き戻すマシーンで使用した場合、巻き戻
し力が軽すぎて必要以上に巻き出される(以下ハンチン
グともいう)ことがあったり、特に長鎖アルキル系剥離
剤を用いた粘着テープでは粘着テープを巻き戻したとき
に剥離形態がジッピングを伴い、粘着剤層に跡(以下、
ジッピング跡または糊跡、あるいは剥離跡とも言う)が
残ったりするものがあった。ただし、従来の透明性をそ
れほど必要としないか、まったく必要としない粘着テー
プ、例えば梱包用テープや両面テープ、紙おむつ用固定
テープでは、上記糊跡が粘着剤層に残っても、被着体へ
の接着性等、粘着剤の性能としては特に問題とならない
ものであった。
【0004】しかし、このような粘着テープが、例えば
印刷されたラベル面に表面保護を目的として粘着テープ
を貼り合わせる等のオーバーラミネート(以下オーバー
ラミと表現する)用途として、透明性等の品質が必要と
される場合がある。上記ハンチングや粘着剤層にジッピ
ング跡が残ったりする場合、粘着テープを断続的に巻き
戻し、被着体にオーバーラミする際、ハンチング等の巻
き戻し不良によるマシーントラブルや、巻き戻し時に粘
着テープに粘着剤層の剥離跡が残ることによって、貼り
合わせた後に本来目的とする透明性のある粘着テープと
しての品質が損なわれる等の問題点があった。つまり、
これらの現象のうち、粘着剤層の剥離跡は、特に透明性
が要求される粘着テープの品質としては致命的な欠陥と
なり得る。
【0005】このように、従来の粘着テープでは、断続
剥離を伴うマシーンでの走行不良や、粘着剤層の剥離跡
による品質悪化等、粘着テープ使用時の作業性及び性能
保持性、特に透明性保持などの面で安定した性能を発揮
できないものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の粘着
テープが抱えていた断続剥離を伴うマシーンでの走行不
良や、粘着剤層の剥離跡による品質悪化等、粘着テープ
使用時の作業性及び性能保持性、特に透明性保持などの
面で安定した性能を発揮できない等の問題点を解消した
粘着テープを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記のごとき
欠点を解決するため、特定の剥離剤と、特定のガラス転
移点を有する粘着剤、及び粘着剤層の剥離剤層に対する
剥離力が特定範囲にあり、粘着テープを断続巻戻しした
時に粘着剤層面の剥離跡が生じないか、または特定圧力
以下で他の被着体へ貼り合わせた後に粘着剤層の剥離跡
が瞬時に消失することを特徴とする粘着テープを提供す
ることを目的としている。
【0008】本発明は、上記課題を解決するために鋭意
研究を行った結果、次の構成を採用することによっては
じめて達成できることを見出したのである。本発明は、
基材の片面に剥離剤層、他面に粘着剤層を有し、これを
巻き取り状にした粘着テープにおいて、剥離剤層の剥離
剤がシリコーン系剥離剤またはシリコーン変性樹脂系剥
離剤であり、粘着剤層の粘着剤のガラス転移点が−10
℃以下であり、該剥離剤層に対する粘着剤層の剥離速度
0.3m/分での剥離力が3〜100N/mであり、且
つ、上記剥離剤層と粘着剤層からなる粘着テープを0.
3〜50m/分で断続巻戻しした時の粘着剤層面に剥離
跡が生じないか、または0.5Kg/m2以下の圧力で
他の被着体へ貼り合わせた後に粘着剤層の剥離跡が瞬時
に消失することを特徴とする粘着テープである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の粘着テープは、透明基材
の片面にシリコーン系剥離剤もしくはシリコーン変性樹
脂系剥離剤層を設け、もう一方の面に特定のガラス転移
点を有する粘着剤層を設けてなり、該剥離剤層に対する
粘着剤層の剥離力が特定範囲にあり、かつ粘着テープを
断続的に巻戻ししたときに粘着剤層面の剥離跡が生じな
いか、または特定以下の圧力で他の被着体へ貼り合わせ
た後に粘着剤層の剥離跡が瞬時に消失することを特徴と
する粘着テープを提供するものである。
【0010】本発明者は、前記の問題に関し、透明基材
を用いた粘着テープを断続的に巻き戻した場合、粘着テ
ープのハンチングが起こらず、かつ粘着剤層の剥離跡が
発生しないような粘着テープについて鋭意検討した結
果、剥離剤と粘着剤の種類及び粘着剤層の剥離剤層との
剥離力と粘着剤層の剥離跡との関係を捉え、各々を特定
化することによって、断続巻き戻し時に剥離跡が生じな
いか、または軽圧力によって粘着テープに発生する粘着
剤層の剥離跡を消失することが可能な粘着テープが得ら
れることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】本発明において、基材としては特に限定さ
れないが、例えば、ポリプロピレンフィルム、ポリエス
テルフィルム、ポリエチレンフィルムといった剥離跡が
基材を通して見えることにより、品質の低下が問題とな
るなどの透明高分子フィルムの適用が好適である。基材
が柔らかい割に基材強度が高く、比較的安価であるとい
う点から2軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPP)が
好適に用いられる。
【0012】剥離剤層は、シリコーン系剥離剤もしくは
シリコーン変性樹脂系剥離剤から選ばれる少なくとも1
種が用いられる。これら剥離剤のさらに詳しい選定は、
被着体に対する粘着力、タック、保持力などの品質から
選ばれた粘着剤の種類によって使い分けられる。因みに
非シリコーン系剥離剤である長鎖アルキル基含有ポリマ
ー系剥離剤では、剥離剤層の塗膜が硬いために、粘着剤
の種類に拘わらず剥離形態はジッピング傾向となり易
く、剥離跡が生じ易いやすいため好ましくない。
【0013】上記シリコーン系剥離剤には、剥離力、基
材との密着性等を制御するためにSiO2単位を有する
シリカ構造のもの、SiO2単位と(CH33SiO1/2
単位あるいはCH2=CH(CH32SiO1/2単位を有
するレジン構造のもの、から選ばれる少なくとも一種で
ある重剥離コントロール剤、架橋剤、反応遅延剤、シラ
ンカップリング剤、その他、セルロース誘導体、シリコ
ーン樹脂微粉末、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EV
A)、ポリイソブチレン等の添加剤をシリコーンの硬化
性、密着性を阻害しない程度加えることもできる。該剥
離剤の塗布量は0.05〜5g/m2が好ましく、0.
1〜1g/m2がより好ましい。塗布量が0.05g/
2未満では粘着テープと該剥離剤層との均一な剥離性
能は得られないことがあり、また剥離力が高くなって粘
着テープを巻き戻すことが困難となる場合があり、他方
5g/m2を越えると乾燥条件を厳しく(高温長時間の
乾燥)する必要があり、加工速度の鈍足化及び高電力費
など不経済性、コスト高となるため好ましくない。
【0014】一方、粘着剤は、ガラス転移点が−10℃
以下であり、剥離剤層に対する粘着剤層の剥離速度0.
3m/分での剥離力が3〜100N/mの範囲となるも
のであれば特にその種類は限定されないが、経時での剥
離力の安定性、透明性の点でアクリル系粘着剤を用いる
ことが好ましい。剥離力の測定方法は、23℃、湿度6
5%雰囲気中、連続剥離試験機(テスター産業製)を用
いて、0.3m/分にて各々90°剥離(巻き戻し)し
た時の剥離力(N/m)として求めることができる。
【0015】さらにガラス転移点は−70℃以上である
ことが好ましい。ガラス転移点が−10℃を越える粘着
剤を用いた場合、常温での粘着力は上昇するものの粘着
テープを断続的に巻き戻した時、粘着剤が硬い特性を示
し、ジッピング現象などによる剥離跡はつき易くなるこ
とがあるため好ましくない。因みにガラス転移点が−7
0℃未満の粘着剤を用いた場合、常温付近での粘着剤は
柔らかい性質を示し、粘着テープの端からの粘着剤のは
み出しや、粘着テープを断続的に巻き戻した時、不透明
な剥離跡を生じることがあるため好ましくない。また、
粘着テープを作成したときのヘーズ値が0.01〜5.
0の範囲になるような粘着剤を選択して用いることが好
ましい。
【0016】ここでガラス転移点(Tg)は、下記動的
粘弾性測定装置(レオバイブロンDDV−25FP、オ
リエンテック社製)によって求められるtanδのピー
ク温度として決定することができる。
【0017】さらに粘弾性測定によるtanδは0.2
〜1.0であることが好ましく、さらに好ましくは0.
2〜0.8である。ここでtanδは粘弾性測定装置に
よって求められるものであり、本発明の粘着剤のtan
δは動的粘弾性測定装置(レオバイブロンDDV−25
FP、オリエンテック社製)を用い、約2mm厚の板状
に成膜した粘着剤を22℃、周波数1Hzで剪断変形実
測したときの貯蔵弾性率(G’)と損失弾性率(G”)
の比から下記(イ)式で示した値を求めることができ
る。 tanδ=0.2〜1.0…(イ) ただし、δ=(G”)/(G’) G’:貯蔵弾性率、G”:損失弾性率
【0018】tanδが0.2未満では弱粘着力化、保
持力が低下するため好ましくなく、一方、1.0を越え
ると剥離層との剥離形態がジッピングを伴い、剥離跡が
つき易くなる場合があるため好ましくない。また、さら
に好ましくは、22℃での貯蔵弾性率(G’)は1.0
×105〜1.0×106dyne/cm2である。因み
に1.0×105dyne/cm2未満では粘着剤の保持
力が低下し、1.0×106dyne/cm2を越えると
初期接着力が低下する傾向がある。
【0019】前記粘着剤を用い、剥離剤層との0.3m
/分での剥離力は3〜100N/mとなるよう粘着剤の
種類および剥離剤の種類を設定する。0.3m/分での
剥離力が3N/m未満では粘着テープを断続的に巻き戻
した時に、必要以上に巻き出される(ハンチィング)こ
とがあり、一方、100N/mを越えると粘着剤の種類
に拘わらず粘着剤層にかかる変形エネルギーが高くなっ
て剥離跡を生じやすくなり、また剥離跡が消失しにくく
なるため好ましくない。
【0020】粘着剤としては、その種類は特に限定され
るものではないが、経時での剥離力の安定性、透明性の
点でアクリル系粘着剤を用いることが好ましく、アクリ
ル系粘着剤に用いられるアクリル樹脂は、例えばアルキ
ル基を有するビニルモノマー、ヒドロキシ基を有するビ
ニルモノマー、エポキシ基を有するビニルモノマー、ア
ルコキシ基を有するビニルモノマー、エチレンオキシド
基を有するビニルモノマー、アミノ基を有するビニルモ
ノマー、アミド基を有するビニルモノマー、カルボキシ
ル基を有するビニルモノマー、ハロゲン原子を有するビ
ニルモノマー、リン酸基を有するビニルモノマー、スル
ホン酸基を有するビニルモノマー、シラン基を有するビ
ニルモノマー、ウレタン基を有するビニルモノマー、フ
ェニル基を有するビニルモノマー、ベンジル基を有する
ビニルモノマー、テトラヒドロフルフリル基を有するビ
ニルモノマー、その他共重合可能なモノマー等の含有す
るものが挙げられる。
【0021】アルキル基を有するビニルモノマーとして
は、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アク
リレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、ラウリ
ル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレ
ート、ブチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)
アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、
2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソアミル
(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレ
ート、n−オクチル(メタ)アクリレート、ドデシル
(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレー
ト等が挙げられる。
【0022】ヒドロキシル基を有するビニルモノマーと
しては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒ
ドロキシブチル(メタ)アクリレート、3−クロロ−2
−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等が挙げられ
る。
【0023】エポキシ基を有するビニルモノマーとして
は、グリシジル(メタ)アクリレート、メチルグリシジ
ル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0024】アルコキシル基を有するビニルモノマーと
しては、メトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキ
シエチル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メ
タ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレ
ート等が挙げられる。
【0025】エチレンオキシド基を有するビニルモノマ
ーとしては、ジエチレングリコール(メタ)アクリレー
ト、メトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレー
ト、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレ
ート、フェノキシジエチレングリコール(メタ)アクリ
レート、フェノキシポリエチレングリコール(メタ)ア
クリレート等が挙げられる。
【0026】アミノ基を有するビニルモノマーとして
は、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエ
チルアミノエチル(メタ)アクリレート、N−tert
−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、メタクリ
ロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド
(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0027】アミド基を有するビニルモノマーとして
は、(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)
アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリル
アミド、N,N’−メチレンビス(メタ)アクリルアミ
ド等が挙げられる。
【0028】カルボキシル基を有するビニルモノマーと
しては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレ
イン酸、フマール酸、2−メタクリロイルオキシコハク
酸、2−メタクリロイルオキシエチルマレイン酸、2−
メタクリロイルオキシエチルフタル酸、2−メタクリロ
イルオキシエチルヘキサヒドロフタル酸等が挙げられ
る。
【0029】ハロゲン原子を有するビニルモノマーとし
ては、トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、ペン
タデカフルオロオキシエチル(メタ)アクリレート、2
−クロロエチル(メタ)アクリレート、2,3−ジブロ
モプロピル(メタ)アクリレート、トリブロモフェニル
(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0030】リン酸基を有するビニルモノマーとして
は、2−メタクリロイルオキシエチルジフェニルホスフ
ェート(メタ)アクリレート、トリメタクリロイルオキ
シエチルホスフェート(メタ)アクリレート、トリアク
リロイルオキシエチルホスフェート(メタ)アクリレー
ト等が挙げられる。
【0031】スルホン酸基を有するビニルモノマーとし
ては、スルホプロピル(メタ)アクリレートナトリウ
ム、2−スルホエチル(メタ)アクリレートナトリウ
ム、ビニルスルホン酸ナトリウム、スチレンスルホン酸
ナトリウム、2−アクリルアミド−2−メチルプロパン
スルホン酸ナトリウム、3−アリロキシ−2−ヒドロキ
シプロパンスルホン酸ナトリウム等が挙げられる。
【0032】シラン基を有するビニルモノマーとして
は、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシ
ラン、ビニルトリス(β−メトキシエチル)シラン、ビ
ニルトリアセチルシラン、メタクリロイルオキシプロピ
ルトリメトキシシラン等が挙げられる。
【0033】ウレタン基を有するビニルモノマーとして
は、ウレタン(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0034】フェニル基を有するビニルモノマーとして
は、フェニル(メタ)アクリレート、p−tert−ブ
チルフェニル(メタ)アクリレート、o−ビフェニル
(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0035】ベンジル基を有するビニルモノマーとして
は、ベンジル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0036】テトラヒドロフルフリル基を有するビニル
モノマーとしては、テトラヒドロフルフリル(メタ)ア
クリレート等が挙げられる。
【0037】その他共重合可能なモノマーとしてはスチ
レン、クロロスチレン、α−メチルスチレン、ビニルト
ルエン、塩化ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニ
ル、Veova10(シェル化学株式会社製、ビニルア
ルキレート化合物)、アクリロニトリル、ビニルピリジ
ン等が挙げられる。
【0038】また、塗工適性を阻害しない範囲で、多官
能ビニルモノマーを共重合することができ、また例え
ば、ソルビトールポリグリシジルエーテル、ポリグリセ
ロールポリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトール
ポリグリシジルエーテル、ジグリセロールポリグリシジ
ルエーテル、トリグリシジル−トリス(2−ヒドロキシ
エチル)イソシアヌレート、グリセロールポリグリシジ
ルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエ
ーテル、レゾルシンジグリシジルエーテル、ネオペンチ
ルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサン
ジオールジグリシジルエーテル、ビスフェノール−S−
ジグリシジルエーテル、エチレングリコールジグリシジ
ルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエー
テル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ア
ジピン酸ジグリシジルエステル、o−フタル酸ジグリシ
ジルエーテル、トルイレンジイソシアネート、2,4−
トルイレンジイソシアネートダイマー、ナフチレン−
1,5−ジイソシアネート、o−トルイレンジイソシア
ネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、トリフェ
ニルメタントリイソシアネート、トリスー(p−イソシ
アネートフェニル)チオホスファイト、ポリメチレンポ
リフェニルイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシア
ネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、
イソホロンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネ
ート、ポリイソシアネートプレポリマー等の硬化剤、M
2+、Ca2+、Zn2+、Al3+などを含むイオン性架橋
剤(例えば酢酸亜鉛、酢酸マグネシウム、酢酸カルシウ
ム等)を添加することもできる。
【0039】多官能性ビニルモノマーとしては、エチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタンテトラ
(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼン、N,N’−
メチレンビスアクリルアミド、1,4−ブタンジオール
ジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ
(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0040】更に、アクリル系樹脂に粘着物性の向上の
ため、各種添加剤例えばロジン等の天然樹脂、変成ロジ
ン、ロジンおよび変成ロジンの誘導体、ポリテルペン系
樹脂、テルペン変成体、脂肪族系炭化水素樹脂、シクロ
ペンタジエン系樹脂、芳香族系石油樹脂、フェノール系
樹脂、アルキル−フェノール−アセチレン系樹脂、クマ
ロン−インデン樹脂、ビニルトルエン−α−メチルスチ
レン共重合体等をはじめとする粘着付与剤や各種可塑
剤、老化防止剤、安定剤、オイル等の軟化剤、充填剤、
安定剤、着色剤、顔料等を必要に応じて添加できる。こ
れらは、必要に応じて2種類以上を併用して使用するこ
ともできる。
【0041】上記アクリル系樹脂は、塊状重合法、溶液
重合法、懸濁重合法、乳化重合法等任意の方法で重合さ
れる。また、粘着付与剤の配合割合は、上記アクリル系
樹脂100重量部に対して5〜50重量部である。因み
に、5重量部未満では、粘着力や接着力を向上させる効
果に乏しく、50重量部を越えると、逆に粘着力や接着
力が低下する傾向にある。剥離力の調整は、この粘着付
与剤の配合で行うのが簡便でかつ確実性のある結果が得
られる。
【0042】なお、重合時のモノマー濃度は、通常30
〜70重量%、好ましくは40〜60重量%程度が適当
である。また、重合の際に用いる重合開始剤としては、
例えば過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸
塩、2,2' −アゾビスイソブチロニトリル、2,2'
−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)等のア
ゾ系化合物、過酸化水素、ベンゾイルパーオキサイド、
ラウリルパーオキサイド等の過酸化物、過硫酸アンモニ
ウムと亜硫酸ナトリウム、酸性亜硫酸ナトリウム等との
組合わせからなる、所謂レドックス系の重合開始剤等が
挙げられる。上記の重合開始剤の使用量は、通常重合に
供する単量体全量に対して、0.2〜2重量%、より好
ましくは0.3〜1重量%程度とするのが望ましい。
【0043】さらに、重合に際して添加する連鎖移動剤
としては、オクチルメルカプタン、ノニルメルカプタ
ン、デシルメルカプタン、ドデシルメルカプタン等のア
ルキルメルカプタン類、チオグリコール酸オクチル、チ
オグリコール酸ノニル、チオグリコール酸−2−エチル
ヘキシル、β−メルカプトプロピオン酸−2−エチルヘ
キシル等のチオグリコール酸エステル類、2,4−ジフ
ェニル−4−メチル−1−ペンテン、1−メチル−4−
イソプロピリデン−1−シクロヘキセン等を挙げること
ができる。特に、チオグリコール酸エステル類、2,4
−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン、1−メチル
−4−イソプロピリデン−1−シクロヘキセン等を使用
した場合には、得られる共重合体が低臭気となり好まし
い。なお、連鎖移動剤の使用量は、重合させる全単量体
の0.001〜3重量%の範囲で調節される。重合反応
は、通常60〜100℃の温度条件下、2〜8時間程度
行われる。また、粘着剤用共重合体には増粘剤、濡れ
剤、レベリング剤、消泡剤等を適宜添加してもよい。
【0044】上記粘着剤の塗布量は、使用する基材の種
類あるいは厚みによって適宜選択されるが、通常3〜5
0g/m2が好ましく、さらに好ましくは5〜30g/
2である。塗布量が5g/m2未満の場合には、粘着テ
ープを他の被着体などに貼り付けるときの粘着力が低下
することがあり、また50g/m2を越えると粘着剤の
投錨性が悪くなり、テープ端などから粘着剤のはみ出し
が起こったり、被着体への糊残りが生じる、透明性が低
下するなどの問題が起こることがある。
【0045】尚、粘着剤の塗工方式は何ら限定されない
が、例えばコンマコート法、リバースコート法、グラビ
アコート法、リバースグラビア法、キスコート法、ナイ
フコート法、バーコート法、リップコート法及び工程紙
にこれらの方式で塗工したものを転写させる転写法など
が挙げられる。
【0046】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説
明するが、もちろん本発明はこれによって制限されるも
のではない。尚、実施例および比較例中の「部」および
「%」は、特に断りのない限り「重量部」および「重量
%」を示す。
【0047】<粘着剤の製造> 粘着剤A 撹拌装置、冷却管、滴下ロートおよび窒素導入管を備え
た反応装置に、酢酸エチル100部を仕込んだ後、系内
が80℃となるまで昇温した。次に、2−エチルヘキシ
ルアクリレート90部、アクリル酸2部、及び酢酸ビニ
ル8部からなる混合モノマー100部及び過酸化ベンゾ
イル(以下、BPOともいう)0.3部からなる混合液
を攪拌調整し、滴下ロートに仕込んだ。さらにその後、
滴下ロートより、仕込んだ混合液を窒素気流下に約3時
間要して系内に滴下し、更に1時間同温度に保って重合
反応を完結させ、5種類の固形分50%のアクリル系重
合体を各々収率99%で得た。得られたアクリル系重合
体100部に、ポリイソシアネート系架橋剤(日本ポリ
ウレタン(株)製 コロネートL)0.6部添加したも
のを、粘着剤Aとした。得られた粘着剤のガラス転移点
は−34.5℃であり、tanδは0.24であった。
【0048】粘着剤B 2−エチルヘキシルアクリレート55.5部、ブチルア
クリレート39.0部、アクリル酸2.2部、及び酢酸
ビニル3.3部からなる混合モノマーを用いた以外は粘
着剤Aと同様にしてアクリル系共重合体を得た。得られ
たアクリル系重合体100部に、タッキファイヤー(ヤ
スハラケミカル(株)製 YSポリスター T−13
0)10部、ポリイソシアネート系架橋剤(日本ポリウ
レタン(株)製 コロネートL)1.2部添加したもの
を、粘着剤Bとした。得られた粘着剤のガラス転移点は
−21.2℃であり、tanδは0.70であった。
【0049】粘着剤C 2−エチルヘキシルアクリレート94.5部、メチルメ
タクリレート5部、及びアクリル酸0.5部からなる混
合モノマーを用いた以外は粘着剤Aと同様にしてアクリ
ル系共重合体を得た。得られたアクリル系重合体100
部に、ポリイソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン
(株)製 コロネートL)1.2部添加したものを、粘
着剤Cとした。得られた粘着剤のガラス転移点は−1
1.2℃であり、tanδは0.54であった。
【0050】粘着剤D 2−エチルヘキシルアクリレート99.5部、及びアク
リル酸0.5部からなる混合モノマーを用いた以外は粘
着剤Aと同様にしてアクリル系共重合体を得た。得られ
たアクリル系重合体100部に、ポリイソシアネート系
架橋剤(日本ポリウレタン(株)製 コロネートL)
0.6部添加したものを、粘着剤Dとした。得られた粘
着剤のガラス転移点は−38.9℃であり、tanδは
0.18であった。
【0051】粘着剤E 2−エチルヘキシルアクリレート21.0部、ブチルア
クリレート73.3部、メチルメタクリレート5.2
部、及びアクリル酸0.5部からなる混合モノマーを用
いた以外は粘着剤Aと同様にしてアクリル系共重合体を
得た。得られたアクリル系重合体100部に、タッキフ
ァイヤー(ヤスハラケミカル(株)製 YSポリスター
T−130)10部、ポリイソシアネート系架橋剤
(日本ポリウレタン(株)製 コロネートL)5部添加
したものを、粘着剤Eとした。得られた粘着剤のガラス
転移点は−6.2℃であり、tanδは1.10であっ
た。
【0052】得られた粘着剤のモノマー組成、配合、ガ
ラス転移点及びtanδを整理すると下記表1となる。
【0053】
【表1】
【0054】実施例1 基材に2軸延伸ポリプロピレンフィルム(王子製紙製、
PU−102 40μm、片面コロナ処理品)を用い、
剥離剤層としてシリコーン系剥離剤(東レダウコーニン
グ社製 SD−7220)90部、MQレジン(東レダ
ウコーニング社製 SD−7292)10部をトルエン
で溶解し、触媒(東レダウコーニング社製 SRX−2
12)1部を加え良く撹拌した混合溶液を剥離剤塗工液
とし、これを固形分0.3g/m2となるように基材の
コロナ処理面上に塗工・乾燥し、剥離剤層を得た。次い
で剥離剤層を設けた面とは反対面に、前記粘着剤Aを固
形分10g/m2となるように塗工・乾燥したものを巻
き取り、粘着テープを得た。
【0055】実施例2 実施例1と同じ基材を用い、樹脂変性シリコーン(信越
化学工業社製 KS−882)100部に触媒(信越化
学社製 PS−80)を5部加え、さらに良く撹拌した
混合溶液を剥離剤塗工液とし、これをコロナ処理面上に
固形分0.5g/m2となるように塗工・乾燥し、剥離
剤層を形成した以外は実施例1と同様にして、粘着テー
プを得た。
【0056】実施例3 粘着剤として、前記粘着剤Bを用いた以外は実施例1と
同様にして粘着テープを得た。
【0057】実施例4 粘着剤として、前記粘着剤Cを用いた以外は実施例1と
同様にして粘着テープを得た。
【0058】実施例5 実施例1と同じ基材を用い、コロナ処理面に、樹脂変性
シリコーン(信越化学工業社製 KS−883)100
部に触媒(信越化学社製 PS−80)を5部加え、さ
らに良く撹拌した混合溶液を剥離剤塗工液とし、これを
固形分0.5g/m2となるように塗工・乾燥し、剥離
剤層を形成した以外は実施例1と同様にして、粘着テー
プを得た。
【0059】比較例1 実施例1と同じ基材を用い、コロナ処理面に、シリコー
ン系剥離剤(東レダウコーニング社製 SD−722
0)100部をトルエンで溶解し、触媒(東レダウコー
ニング社製 SRX−212)0.7部を加え良く撹拌
した混合溶液を剥離剤塗工液とし、これを固形分0.3
g/m2となるように塗工・乾燥した以外は実施例1と
同様にして剥離剤層を得た。次いで、粘着剤として粘着
剤Dを用いた以外は実施例1と同様にして、粘着テープ
を得た。
【0060】比較例2 実施例1と同じ基材を用い、コロナ処理面に、樹脂変性
シリコーン(信越化学工業社製 KS−883)100
部に触媒(信越化学社製 PS−80)を5部加え、さ
らに良く撹拌した混合溶液を剥離剤塗工液とし、固形分
0.5g/m2となるように塗工・乾燥した以外は実施
例1と同様にして剥離剤層を得た。
【0061】次いで、粘着剤として粘着剤Eを用いた以
外は実施例1と同様にして、粘着テープを得た。
【0062】比較例3 実施例1と同じ基材を用い、コロナ処理面に、長鎖アル
キル基含有ポリマー(一方社油脂工業(株)製ピーロイ
ル1010)を溶剤として60℃に温めたトルエンに溶
かし、良く攪拌した溶液を剥離剤塗工液とし、固形分
0.1g/m2となるように塗工・乾燥して剥離剤層を
形成した以外は実施例1と同様にして、粘着テープを得
た。
【0063】上記各実施例、および比較例で得られた粘
着テープについて、それぞれ下記の方法により評価を行
い、それらの結果を表2に示した。
【0064】<透明性>粘着テープの透明性は、カラー
コンピュータ(スガ試験機株式会社製メーズメーター)
を用いてヘイズ(HAZE)を測定した。
【0065】<剥離力>粘着テープの巻き戻し力を連続
剥離試験機(テスター産業製)を用いて、0.3m/分
で90°剥離(巻き戻し)した時の剥離力(N/m)を
測定した。
【0066】<機械走行性>恩田製作所シール印刷機O
PM−W150−3Sにて、粘着テープを断続的に0.
3〜50m/分で巻き戻し、印刷された基材に圧0.3
Kg/m2でオーバーラミする試験(加工条件:40シ
ョット/分、サーボ送り20mm、ライン平均速度80
0mm/分)を行い、走行性を評価した。 ○:ハンチング、走行不良等なく走行性良好。 ×1:ハンチングが起こり、オーバーラミする際に皺が
発生した。 ×2:ハンチングは起こらないが、粘着テープを巻き戻
し時に機械に負荷がかかってうまく走行できない(巻き
戻せない)。
【0067】<剥離跡>恩田製作所シール印刷機OPM
−W150−3Sにて粘着テープを断続的に巻き戻し、
印刷された基材に圧0.3Kg/m2と圧0.5Kg/
2の条件でオーバーラミする試験を行い、巻き戻しさ
れた時およびオーバーラミした後の粘着テープの粘着剤
層面の剥離跡を目視にて観察した。 ◎剥離跡なし ○剥離跡が瞬時に消失する ×剥離跡が瞬時に消失せず
【0068】
【表2】
【0069】表2から明らかなように、実施例1〜5の
ような本発明の構成では、粘着テープを0.3〜50m
/分で断続的に巻き戻した時の剥離形態がジッピングす
ることなくスムーズな剥離であり、軽圧着で該剥離跡が
消失し、透明性を失うことなく使用することができた。
【0070】比較例1は、断続的に巻き戻されたときに
粘着テープのハンチングが発生した。比較例2、3は、
機械走行性は問題ないが、巻き戻し時に発生した剥離跡
はオーバーラミした後瞬時に消失しなかった。
【0071】
【発明の効果】従来の粘着テープは、例えば印刷された
ラベル面に粘着テープを貼り合わせる等のオーバーラミ
用途として、断続的な巻き戻しを伴うマシーンで走行し
た場合、巻き戻し時のハンチング現象や、あるいは粘着
テープに粘着剤層の剥離跡が残ってしまい、貼り合わせ
た後に本来目的とする透明性のある粘着テープとしての
品質が損なわれる等の問題点があった。
【0072】本発明により、上記課題を解決し、断続巻
戻しした時にハンチングせず、粘着剤層面の剥離跡が極
軽圧着で他の被着体へ貼り合わせた後に粘着剤層の剥離
跡が瞬時に消失することを特徴とする粘着テープを提供
することが可能となり、透明性があり、その品質維持性
に優れた粘着テープを提供することが可能となった。本
発明の粘着テープは、凸版印刷、オフセット印刷、グラ
ビア印刷、スクリーン印刷、フレキソ印刷などの印刷面
や、インクジェットプリンター、溶融熱転写プリンタ
ー、昇華転写プリンター、レーザービームプリンターな
どのプリント面を保護するオーバーラミネート用として
特に有用である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材の片面に剥離剤層、他面に粘着剤層を
    有し、これを巻き取り状にした粘着テープにおいて、剥
    離剤層の剥離剤がシリコーン系剥離剤またはシリコーン
    変性樹脂系剥離剤であり、粘着剤層の粘着剤のガラス転
    移点が−10℃以下であり、該剥離剤層に対する粘着剤
    層の剥離速度0.3m/分での剥離力が3〜100N/
    mであり、且つ、上記剥離剤層と粘着剤層からなる粘着
    テープを0.3〜50m/分で断続巻戻しした時の粘着
    剤層面に剥離跡が生じないか、または0.5Kg/m2
    以下の圧力で他の被着体へ貼り合わせた後に粘着剤層の
    剥離跡が瞬時に消失することを特徴とする粘着テープ。
  2. 【請求項2】粘着剤の22℃での貯蔵弾性率(G’)と
    損失弾性率(G”)の関係について下記式(イ)で示さ
    れることを特徴とする請求項1記載の粘着テープ。 tanδ=0.2〜1.0…(イ) ただし、δ=(G”)/(G’) G’:貯蔵弾性率、G”:損失弾性率
  3. 【請求項3】基材が透明の高分子フィルムであり、該剥
    離剤層および該粘着剤層を設けた粘着テープのヘイズ度
    が0.01〜5.0であることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載の粘着テープ。
  4. 【請求項4】粘着テープがオーバーラミネート用粘着テ
    ープであることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項
    に記載の粘着テープ。
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