JP2000335370A - 車両用盗難防止装置 - Google Patents

車両用盗難防止装置

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JP2000335370A
JP2000335370A JP18404299A JP18404299A JP2000335370A JP 2000335370 A JP2000335370 A JP 2000335370A JP 18404299 A JP18404299 A JP 18404299A JP 18404299 A JP18404299 A JP 18404299A JP 2000335370 A JP2000335370 A JP 2000335370A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に暗証コードを入力する必要もなく専用の
運転者がエンジンキーを持って車両に接近すれば、車両
の盗難防止が解除されるようにする。 【解決手段】 車両運転者が携帯するキーの把持部に、
個別の暗証コードの電磁波を発信する送信部を設け、走
行等駆動機器を備えた車両に、キーと交信可能領域で交
信する固定局を設け、走行等駆動機器に、キーの送信部
から発信した暗証コードの電磁波と固定局で発生する暗
証コードの電磁波とが合致したとき許可信号を出力して
駆動回路を閉じ駆動電源を供給する継電器を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に交信可能領
域にて非接触のキーの把持部に設けた送信部と、車両に
設けた発信部と交信可能な固定局と、車両の駆動機器に
設けた継電器とよりなる車両用盗難防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両の盗難は頻繁に行なわれ車の
使用者を悩ませている。キーによる盗難が多い、例え
ば、ショベルカー等の建設機械(以下建機という)のキ
ーは現場で不特定多数の人が乗れるようにするため、同
じ型ごとに数種類のキーしかない。そこで、これらの建
機を盗もうとする悪意のある人が同じ型ごとに数種類し
かないことに目をつけ、それらのキーを入手して犯行を
する。車両が一旦盗難に遭うと、特に建機は車両そのも
のが乗用車等の一般車両より大型で、値段も高く、仕事
に支障を来たし莫大な損害を蒙る。その対策として、複
製したキーや電線の直結などの不正な手段により自動車
のエンジンを始動されるのを防止する車両用盗難防止装
置Cとして、例えば、図8の技術がある。(特開平8−
28413号参照)
【0003】この技術は、キー50に脱着自在に取り付
け、キー50の識別子に相当する信号を発信する発信部
51を有するホルダー52と、車両の運転席から操作し
易い位置に配設し、ホルダー52が挿入されたとき発信
部51より発信された信号を受信して所定時間保持する
リーダー53と、リーダー53からの信号と、予め設定
されたエンジンの始動を許可するための固有の信号とを
照合して両者が一致したときに、自動車の走行に必須の
電気回路を導通するための信号を出力するコントローラ
54とを備えた車両用盗難防止装置である。ホルダー5
2は、メモリー55と、制御回路56と、信号発生回路
57と、発信部51とを実装した回路基板58が配設さ
れ、メモリー55、制御回路56、信号発生回路57、
発信部51に電源供給する電池59が交換可能に設けら
れている。リーダー53は、ホルダー52の過半部分が
挿入される挿入孔60を形成し、内部にホルダー52の
挿入で、ホルダー52の発信部51と信号の送受を行な
う受信部61と、受信した電波による信号を一時的に保
持するメモリー62と、メモリー62の電波を復調して
パルス信号に変換するコントローラ54に出力する信号
変換回路63と、ホルダー検出スイッチ64とを実装し
た回路基板65が配設されている。コントローラ54は
自動車のボンネット側に配設され、タイマー66と、信
号選別回路67と、リレー駆動回路68と、データーリ
セット回路69とからなる。タイマー66はホルダー検
出スイッチ64からの指令で作動する。信号選別回路6
7は信号変換回路63からの信号を受け、予めプリセッ
トされた固有信号と照合し一致したときエンジンの始動
を許可する。データーリセット回路69はタイマー66
がタイマー時間を経過したとき、タイマー66をリセッ
トするとともに、メモリー62に保持された電波の信号
を無効にする。リレー駆動回路68とセルモーター71
との間には、コントローラー54の出力端に電気開閉器
としての第1スタータリレー72が、又シリンダー錠7
4との出力端に電気開閉器としての第2スタータリレー
73が接続され、信号選別回路67からの命令で開閉す
る。
【0004】エンジンの始動は、キー50のホルダー5
2の発信部51を有する突部76をリーダー53の挿入
孔60に挿入して、ホルダー52の発信部51から特定
の識別信号を発信し、リーダー53の受信部61で受
け、予め設定した固有信号と一致したらコントローラ5
4のリレー駆動回路68に許可信号を出力し電気開閉器
をオン制御し、セルモータ71に電源70を供給しエン
ジンを始動させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この車両用盗難防止装
置Cは、確かに、キーにIDに相当する信号を発信する
発信部を有するホルダーを着脱自在に設けたので、ホル
ダーをキーと一緒に携帯して管理が行え、管理上の煩わ
しさが省けるメリットがある。しかし、キーに取り付け
るホルダーをその都度、リーダの挿入孔に挿入しなけれ
ばならいという問題点を有していた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上述に鑑みてな
されたもので、特に暗証コードを入力する必要もなく運
転者がキーを身に付けて車両に接近すれば、盗難防止装
置が解除される。
【0007】
【発明の実施の形態】請求項1記載の車両用盗難防止装
置は、車両運転者が携帯するキーの把持部に、固有の暗
証コードの電磁波を発信する送信部を設け、走行等駆動
機器を備えた車両に、前記キーと交信可能領域で交信す
る固定局を設け、走行等駆動機器に、キーの送信部から
発信した暗証コードの電磁波と固定局で発生する暗証コ
ードの電磁波とが合致したとき、固定局から許可信号を
出力して駆動回路を閉成し駆動電源を供給する継電器を
設けた。
【0008】本発明の車両用盗難防止装置は、車両を動
かす走行等駆動機器への電源の供給をオン・オフさせる
ため、走行等駆動機器と電源との回線に継電器を設け、
車両に設けた固定局(親局)に対し、キーの把持部に、
固定局に信号を発信する発信部(子局)を設け、車両運
転者が携帯したキーを持って車両に近づき、送信部(子
局)からの固有の暗証コードの電磁波と、予め登録して
ある固定局(親局)の固有の暗証コードの電磁波とが合
致したとき、固定局より走行等駆動機器に設けた継電器
の電磁弁を作用させ、電源を供給し走行等駆動機器の作
動を可能とする。この状態でシリンダーにキーを挿入
し、エンジンキーを接続すると、エンジンが通常状態で
作動し、走行等駆動機器が作動する。
【0009】請求項3記載のキーの把持部に設けた送信
部は、電源と、送信アンテナと、入力部と、送信回路ユ
ニットとで構成される。
【0010】送信部の入力部は、押ボタンと、押ボタン
スイッチとで構成され、押ボタンを押し、押ボタンスイ
ッチをオンにしないと、送信アンテナから電磁波が放射
せず、固定局にキーを接近しても反応しない。押ボタン
を押し、押ボタンスイッチをオンにすると、電源が得ら
れ、送信アンテナから固有の暗証コードの電磁波が放射
される。
【0011】車両に設ける固定局(親局)は、電源と、
受信アンテナと、入力部と、制御部と、メモリーと、リ
レー回路とで構成される。固定局の電源は、通常は車両
の電源を使用しているが、何らかのトラブル(車両のバ
ッテリーを取り外す等)により電源が得られなくなって
も固定局が機能するように設けている。
【0012】固定局は、予め設定したキーの発信部の暗
証コードと固定局の暗証コードと照合し、合致したとき
適合と判断し、リレー駆動回路を介して継電器へ駆動許
可信号を出力する。従って、車両の走行等駆動機器の駆
動可能状態となる。不適合と判断したときには、継電器
へ駆動許可信号を出力しない。従って、車両の走行等駆
動機器は作動しない。固定局の電源は、通常、車両の電
源を使用し、車両がトラブルにより電源が得られなくな
った場合に使用する。不足する場合は車両の電源より自
動的に取り入れ貯える構造になっている。エンジンキー
スイッチがオンし、車両の電源でエンジンが始動する
と、固定局への電源供給は遮断する。車両の走行等駆動
機器が作動中、即ち、車両の運転中は、固定局は作動し
ない。固定局はエンジンを切りエンジンキースイッチを
オフにすると同時に、車両の電源が得られ暗証コードの
電磁波を放射する。レコーダを備えたキーの場合の固定
局には、固有の暗証コードの他に、任意の新暗証コード
が設定できる。
【0013】継電器は、電源と走行等駆動機器との間の
配線上に設け、電磁弁にて固定局のリレー駆動回路の許
可信号により閉成し、走行等駆動機器が電源から電源を
得て、いつでも走行等駆動機器を作動させることができ
る。電磁弁の開閉にて走行等駆動機器を作動、不作動に
する。尚、継電器にタイマーを設けて所定時間オフを遅
らせてある。
【0014】車両用の走行等駆動機器は、走行モータ、
スターターモータ等の走行駆動機器、エンジンカットソ
レノイド、アンロードレバー、走行アンロード等建設作
業車両の駆動機器が挙げられる。これらの走行等駆動機
器の大半は、車両用バッテリーからの電源を得て作動す
る構造となっている。
【0015】走行モータは油圧駆動のものが用いられ
る。スターターモータはエンジンを始動させるもの、エ
ンジンカットソレノイドは燃料タンクとエンジンとを接
続する燃料供給配管に介装され、通常運転は開管し、燃
料の供給を可能にし、走行停止時に燃料停止信号を受け
て閉管し燃料をカットする。アンロードレバーは、事故
防止用安全レバーで、レバーを下げると、ブームや油圧
系統の作動が可能になる。アンロードレバーを上げる
と、ブームや油圧系統の作動が作動しない。走行アンロ
ードは、走行モータに油圧を送り走行モータを駆動する
もので、ソレノイドにて油圧の供給、停止を制御する。
【0016】請求項2記載の車両用盗難防止装置は、キ
ーの把持部に設けた固有の暗証コードの電磁波を発信す
る送信部と、送信部の一部を挿入して電気的に接続しテ
ンキーを介して暗証コードを変更可能にし変更コードを
表示する表示部をもつレコーダと、走行等駆動機器を備
えた車両に、車両運転者が携帯するキーと交信可能領域
で交信する固定局を設け、固定局で発生する暗証コード
の電磁波とキーの送信アンテナから発信した暗証コード
の電磁波とが合致したとき許可信号を出力し、走行等駆
動機器に設けられた走行等駆動機器への供給電源を開に
する継電器とで構成した。
【0017】請求項4記載の車両用盗難防止装置のレコ
ーダは、電源と、テンキーよりなる入力部と、表示部
と、送受信回路ユニットとで構成し、更にテンキーには
消去スイッチと完了スイッチとが設けられている。
【0018】キーの送信部の接続子を、レコーダの接点
と接続させると、レコーダの電源が自動的にオンして、
送信部とレコーダが接続され、表示部に、送信部の現暗
証コードが表示される。この場合、車両の固定局4の送
受アンテナ16とキーの送信部の送受アンテナとは交信
している。テンキーの消去スイッチを押すと、表示部の
暗証コードは消され、同時に固定局のメモリー内に設定
されていた現暗証コードも消去される。次に、予め設定
した変更コードを入力すると、「新番号入力O.K.」
が表示される。変更コードは1種類である。もし、変更
コードが予め登録してあるコードと異なると、表示部に
「異なる」の表示がされ、新番号の入力は出来ない。消
去スイッチを押しテンキーで入力された変更コードを消
し合致するまで入力する。新番号受け入れ状態になった
らどんな暗証番号も設定可能となる。新暗証番号を決
め、テンキーにて新暗証番号を入力して完了スイッチを
押すと、新暗証コードが設定され、キーの送信部のメモ
リーに新暗証コードが入力され、同時にキーの送信部か
ら固定局へ新暗証コードが送信され設定される。消去ス
イッチを押したあと、変更コードが「異なる」と表示さ
れると、暗証コードは現暗証コードのままとなる。又、
消去スイッチを押さずに変更暗証コードを入力しても、
変更暗証コードが表示部に表示されない。次に、キー本
体の把持部の送信部をレコーダから外すと、レコーダの
電源は自動的に切れる。現暗証コードを仮に他人に知れ
ても即変更が可能である。
【0019】請求項5記載の走行等駆動機器をスタータ
ーモータとし、継電器をスターターモータのマイナス側
の接地線に設けた。
【0020】スターターモータのマイナス側接地線に継
電器を設けたので、人目に付かず見つけ難く、又構造が
単純でコンパクトに形成可能である。
【0021】請求項6記載の走行等駆動機器をスタータ
ーモータとし、継電器をスターターモータのマグネット
スイッチ部とモータ部とを接続する導電部に設けた。
【0022】走行等駆動機器をスターターモータとし、
その内部の導電部に継電器を設けたので、人目に付かず
見つけ難い。
【0023】
【実施例】以下、本発明に係るキーの把持部に設けた送
信部と、走行等駆動機器をスターターモータとし、継電
器をモータ部のマイナス側の接地線に設定した車両用盗
難防止装置Aの実施形態を、図1乃至図4を用いて詳細
に説明する。この例は、キー本体の把持部に送信部を設
けたもので、レコーダは備わっていない。
【0024】非接触の送信部1は、キー本体1aの把持
部2に設けられ、把持部2は樹脂製のベース2aにカバ
ー2bが重合されて取付ネジ1bにより固定されてい
る。このベース2a、カバー2b内には、ベース2aの
外側へ表面が露出し可撓性を有するゴムで形成された入
力部である押ボタン3と、ベース2aの表面側に付勢し
た皿バネ13aと、皿バネ13aと接して通電する押ボ
タンスイッチ14と、皿バネ13aを保持し導電部を有
するインナープレート13と、インナープレート13に
嵌合した送信回路ユニット15を実装の回路基板12
と、絶縁用、防水用の固質シート部材8aを介してカバ
ー2b内に嵌められた電源のボタン電池8と、ベース2
a、カバー2bに貫通するキーリング挿入用長孔2cの
周囲に埋設した発信部であるリングアンテナ6とが電気
的に接続し内蔵されている。図中、入力部7は押ボタン
3と皿バネ13aと押ボタンスイッチ14とで構成され
る。
【0025】回路基板12上の送信回路ユニット15
は、データを記憶しておくメモリ11と、全体動作を制
御する制御回路9と、出力回路10とが設けられてい
る。
【0026】固定局4は、キー本体1aの送信部1と交
信可能な車両(図示せず)内、外方から他人が容易に操
作できない位置、例えば、インスト内に固定する。固定
局4は、図示されないが破壊されないように、その周囲
を強固なカバーで覆っている。固定局4は、非接触状態
で外部からキーの送信部1の暗証コードと交信する送信
部であるアンテナ16と、小型のバッテリ又は車両のバ
ッテリ34を利用した電源18と、電源18から電源の
オン・オフを得るスイッチである入力部17と、メモリ
ー21と、制御回路19と、制御回路19から継電器2
0へ指令を出すリレー駆動回路22とで構成される。エ
ンジンが掛かると、図示しないが、固定局4は作動しな
いように形成されている。そして、電源18の電力が不
足する場合は、車両のエンジンの作動中に充電される。
エンジンを切ると、車両の電源34を得て固定局4は作
動する。
【0027】走行等駆動機器は、スターターモータ30
であり、継電器20はスターターモータ30の車体側接
地線41aに設けている。30はスターターモータで、
小円筒のマグネットスイッチ部30aと、大円筒のモー
タ部30bと、クラッチ部30cとで構成される。モー
タ部30bのフィールドコイル41がボディアースする
接地線41aの中途には、送信部1で作動する継電器2
0が設けられている。マグネットスイッチ部30aは、
プランジャ47と、プランジャ47のシャフト48に巻
装するプルインコイル38と、ホールディングコイル3
9と、可動接点36と、固定接点37a、37bとで構
成される。電源34と接続端子31は回線42を介して
接続され、接続端子31と接続端子33は、エンジンキ
ースイッチ35等を中途に持つ回線43を介して接続さ
れ、固定接点37bを有する導電端部32はモータ部3
0bのブラシ45に導電部40を介して接続されてい
る。モータ部30bはヨークと、フィールドコイル41
と、ブラシ45と、コンミユテータ49等で構成され
る。電流は最終的にモータ部30bからフィールドコイ
ル41を経て車体側の接地線41aに流れる。継電器2
0は、固定局4と、又電源34と、それぞれ導線44、
導線46を介して接続している。
【0028】本実施例の車両用盗難防止装置Aの作動を
説明する。車両のエンジンキースイッチ35を切ると、
電源34から電源が得られなくなり車両は停止する。継
電器20が自動的にオフになる。継電器20の電磁弁は
固定局からの許可信号にて閉成し車両からの電源を得な
いと作動しない。即ち、継電器20の電源の再接続は、
キーに設けた送信部1からの暗証コードが固定局4で受
信され、駆動信号が固定局4から継電器20に送出され
ないと作動しない。固定局4の電磁界の交信可能領域は
約1メートルである。そして、いつでも非接触の送信部
と交信できる体勢にある。固定局4の電源は、通常は車
両の電源34から電源が補給され、何らかのトラブルに
より電源34が止まると自ら蓄積した電源を持って固有
の暗証コードを放射し、同じ暗証コードの放射されてく
るのを待機する。固定局4の電源18が不足した場合
は、エンジンの回転した車両の電源34から充電される
が、この電源18は、エンジンキースイツチ35が入
り、エンジンの作動中は、アンテナ16、入力部17、
メモリー21、制御回路19とは遮断し固定局4は作動
しない構造になっている。
【0029】この状態で、盗人が車両を盗もうとして、
予め用意した同じ型のキー(送信部なし)を用いて、エ
ンジンキースイッチ35を入れエンジンを掛けようとし
ても、接地線41aの継電器20がオフのため、スター
ターモータ30の閉回路が形成されず、車両用バッテリ
ー34から電流が流れず、スターターモータ30は駆動
しない。しかも、盗人はどこに細工があるかわからな
い。
【0030】盗人が、更に別の送信部を設けた同じ型の
キーを用いたとしても、固定局4が受信する固有コード
の電磁波と固定局に記憶されている暗証コードの電磁波
とは合致しないので、固定局4の制御部19が反応せ
ず、継電器20はオフのままである。従って、エンジン
は掛からない。結局、盗人はどこを操作すれば、エンジ
ンが掛かるか判らず車両を動かすことを諦めることにな
る。
【0031】次に、エンジンが掛かる作動を説明する。
車両運転者が固定局4の発信する固有の電磁波と同じ電
磁波を放射する送信部1を備えたキー本体1aを携帯し
て押ボタン3を押圧し、車両に接近すると、入力部7よ
りの指令で送信部1の電源8より電流が流れ、メモリー
11より記憶された固有の暗証コードが制御部9を経て
出力回路10に送られ、リングコイルの発信部6から固
有の暗証コードの電磁波が放射され、固定局4と交信可
能領域の1メートル内に接近して固定局4の放射する暗
証コードの電磁波と交信し、固定局4の受信部16から
入出力部17を経て制御回路19に入り、メモリ21か
らの暗証コードと照合され、合致すると、制御回路19
が作動してリレー駆動回路22へ許可信号を出力し、継
電器20の電磁弁を閉成して通電させ通常のスターター
モータ30の始動への待機状態となる。従って、車両運
転者がこの状態でキーを回せば、バッテリー34からス
ターターモータ30に電源が供給されるようになる。車
両の電源34から電源供給を受け、スターターモータ3
0は駆動が可能となる。即ち、エンジン始動を可能状態
とする。但し、継電器20の電磁弁の閉成は、タイマー
を設けてスターターモータを駆動させる間維持させ、そ
の後は開成する。従って、車両運転者が車室内に入り、
キーを用いて通常の如くエンジンキースイッチを入れる
とスターターモータ30が駆動してエンジンが掛かる。
エンジンが掛かると同時に、固定局4の電源18から制
御回路19、メモリー21、アンテナ16、入力部17
への電源供給が断たれ、同時に、継電器20への電源が
断たれ、固定局4から暗証コードは発信しなくなる。
尚、キー本体1aの送信部1の押ボタン3は、皿バネ1
3aにより表面側に付勢され押圧ボタンスイッチ14は
すぐ切れる。又、固定局4には、交信中に、送信部1か
らの暗証コードの電磁波と合致したら車両運転者にO.
K.の点灯をする表示灯を設けるとよい。
【0032】本発明に係るキー本体1aの把持部2に設
けた送信部1と、走行等駆動機器をスターターモータ3
0とし、継電器20をスターターモータ30のマグネッ
ト部30aの導電端部32とモータ部30bのブラシ4
5との間の導電部40に設定した車両用盗難防止装置B
の実施形態を図5に示す。送信部1、固定局4、継電器
20のそれそれの働きは、図1乃至図3に示す盗難防止
装置Aと同じであり説明を省略する。
【0033】図6、図7は、キーの送信部1Aに、更
に、暗証コードの変更可能なレコーダ5を接続可能に設
けた構造である。この場合のキー本体1aの把持部2A
は、長孔2c側に突出部2dを設け電気接点2eが形成
され、入力部7と駆動部9は入出力可能となっている。
レコーダ5には、送信部1Aの突出部2dが挿入し電気
接点2eと電気的に接続する凹部5aと,凹部5a内に
接点27eが形成されている。レコーダ5の表面には暗
証コード設定用のテンキー24と、暗証コード等を表示
する液晶表示の表示部25と、設定した暗証コードを消
す消去スイッチ24bと、新暗証コードを設定する完了
スイッチ24aと、又、キーの送信部1の突出部2dが
凹部5a内に嵌合し接点2e、27eが接続したとき、
点灯する表示灯27cとが設けられている。レコーダ5
の内部には、所定範囲内の例えば4桁の暗証コードをテ
ンキーを介して入力する入力部24と、送受信回路ユニ
ット15aが設けられ、全体動作を制御する制御部29
と、暗証コードを内蔵するメモリー23と、制御部回路
9の制御のもとにデータ表示内容を制御する表示制御部
26と、キーの情報を出し入れする出入力回路27と、
データを表示するデータ表示部25とが設けられてい
る。尚、レコーダ5は、暗証コードの内容を確認する機
能と、変更コードを入力する機能(再設定)とを有する
ので、使用頻度は少なく、キーと一緒に携帯せずに、別
の場所に紛失しないよう大切に保管する必要がある。
【0034】暗証コードの再設定について説明する。ま
ず、キー本体1aの把持部1Aに設けた送信部2Aの入
力部7である電源スイッチ7をオンにして、後部の突出
部2dをレコーダ5の凹部5a内に挿入して、接点2e
と接点27eを接続させ、キー本体1aの送信部1Aと
レコーダ5を電気的に接続させる。固定局4の送受信ア
ンテナ16と送信部2Aのリングアンテナ6とが交信す
る。送信部2Aとレコーダ5とが電気的に接続すると同
時に、電源28からも電源が得られ、送信部1Aのメモ
リー11内より現暗証コードがレコーダ5の表示部25
に表示される。この現暗証コードを変更するには、消去
スイッチ24bを押すと現暗証コードが消される。次
に、予め設定した変更コードを、テンキー24で入れる
と、現暗証コードが完全に消され、メモリ内からいつで
も新規の暗証コードを受け入れる状態となる。この状態
で新暗証コードをいれると、表示部に「暗証コード」が
表示し、決定したら完了スイッチを入れ設定する。も
し、変更コードが予め設定した変更コードでないと、表
示部25に「該当なし」が表示される。そこで消去スイ
ッチ24bを押して、改めて正しいコードを入力する。
表示部で「該当」が表示したら、キーボード上の完了キ
ー24aを押下する。メモリー23内に新暗証コードが
入力される。尚、現暗証コードを消し、新暗証コードが
入力されないと、現暗証コードのままの車両となる。
【0035】
【発明の効果】本発明は、以下説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0036】車両運転者は送信部付きキーを携帯し、固
定局を設置した車両に接近するだけで、盗難防止装置を
解除するので、今迄のテンキーによる暗証コードの設定
の煩わしさ、又は、ホルダーをリーダーにその都度、挿
入させる手間が省ける。
【0037】送信部は、イグニッションキーと一体的で
車両の使用者が携帯可能となるので、エンジンをかける
ときは必ず付いて回り、盗難防止装置を忘れたり、紛失
の心配はない。
【0038】固定局を車室内の判らない物陰に設置し、
盗難防止装置の存在そのものを、盗人から隠す事が出来
る。
【0039】暗証コードが他人に漏れた場合でも、レコ
ーダにキーの送信部を挿入しテンキーにて新しい変更コ
ードに変更できるので安全である。
【0040】継電器をスターターモータのマイナス部、
又はスターターモータのマグネット部の導電端部とモー
タ部のブラシとの間の導電部に設けたので、盗人が見つ
け難く探すのに時間がかかり結局盗むことを諦めさせる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用盗難防止装置Aのキーに設けた
送信部と、車両に設けた固定局と、走行等駆動機器(ス
ターターモータの車体アース側)に設けた継電器とを示
す概略説明図である。
【図2】キーの把持部に設けた送信部の平面図である。
【図3】図2のI−I断面図である。
【図4】送信部と固定局との構成を示すブロック図であ
る。
【図5】本発明の車両用盗難防止装置Bのキーに設けた
送信部と、車両に設けた固定局と、走行等駆動機器(ス
ターターモータ)のマグネット部とモータ部のブラシと
の間の導電部に設けた継電器とを示す概略説明図であ
る。
【図6】送信部とレコーダとの構成を示す平面図であ
る。
【図7】送信部と固定局との構成を示すブロック図であ
る。
【図8】従来の車両用盗難防止装置Cを示すブロック構
成図である。
【符号の説明】
A、B、C 車両用盗難防止装置 1、1A 送信部 2、2A 把持部 3 押ボタン 4 固定局 5 レコーダ 6 リングアンテナ 7、17 入力部 8、18、28 電源 9、19、29 制御回路 10 出力部 11、21、23 メモリ 12 回路基板 15 送信回路ユニット 16 送受信アンテナ 20 継電器 22 リレー駆動回路 24 テンキー 25 表示部 26 表示制御部 27 入出力回路 31、33 接続端子 32 導電端部 34 電源 40 導電部 42、43 回線

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両運転者が携帯するキーの把持部に、
    固有の暗証コードの電磁波を発信する送信部を設け、走
    行等駆動機器を備えた車両に、前記キーと交信可能領域
    で交信する固定局を設け、走行等駆動機器に、キーの送
    信部から発信した暗証コードの電磁波と固定局で発生す
    る暗証コードの電磁波とが合致したとき、固定局から許
    可信号を出力して駆動回路を閉成し駆動電源を供給する
    継電器を設けたことを特徴とする車両用盗難防止装置。
  2. 【請求項2】 車両運転者が携帯するキーの把持部に、
    固有の暗証コードの電磁波を発信する送信部を設け、送
    信部の一部を挿入して送信部と電気的に接続し、テンキ
    ーと表示部とを備えて暗証コードを変更可能にしたレコ
    ーダを設け、走行等駆動機器を備えた車両に、前記キー
    と交信可能領域で交信する固定局を設け、走行等駆動機
    器に、キーの送信部から発信した暗証コードの電磁波と
    固定局で発生する暗証コードの電磁波とが合致したと
    き、固定局から許可信号を出力して駆動回路を閉成し駆
    動電源を供給する継電器を設けたことを特徴とする車両
    用盗難防止装置。
  3. 【請求項3】 送信部は、電源と、送信アンテナと、入
    力部と、送信回路ユニットとで構成したことを特徴とす
    る請求項1又は請求項2記載の車両用盗難防止装置。
  4. 【請求項4】 レコーダは、電源と、入力部と、表示部
    と、送受信回路ユニットとで構成したことを特徴とする
    請求項2記載の車両用盗難防止装置。
  5. 【請求項5】 走行等駆動機器をスターターモータと
    し、継電器をスターターモータのモータ部の車体側接地
    線に設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項4記載
    の車両用盗難防止装置。
  6. 【請求項6】 走行等駆動機器をスターターモータと
    し、継電器をスターターモータのマグネットスイッチ部
    とモータ部とを接続する導電部に設けたことを特徴とす
    る請求項1乃至請求項4記載の車両用盗難防止装置。
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