JP2000335198A - 手工芸素材およびこの素材を用いてなる手工芸品 - Google Patents

手工芸素材およびこの素材を用いてなる手工芸品

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JP2000335198A
JP2000335198A JP11188000A JP18800099A JP2000335198A JP 2000335198 A JP2000335198 A JP 2000335198A JP 11188000 A JP11188000 A JP 11188000A JP 18800099 A JP18800099 A JP 18800099A JP 2000335198 A JP2000335198 A JP 2000335198A
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patchwork
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handicraft material
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Itsuo Nakamura
逸夫 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】待針や接着剤を用いずして、目的とする美しい
デザインを有するパッチワークを容易に早く、しかも美
しく仕上げることの出来る手工芸素材およびこの素材を
用いてなる手工芸品、ならびにその製造方法を提供す
る。 【解決手段】手工芸素材1は、融点が200℃以下の熱
可塑性シート1の少なくとも片面に、粘着剤3がコーテ
ィングされてなるものである。そして、このような手工
芸素材1を、パッチワーク10の裏面に位置させるとと
もに、複数のパッチワーク用細片6の繋ぎ合わせ手段8
として用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、種々の色彩、風合
いを有する複数の布地細片を美しいデザインに基づいて
繋ぎ合わせたパッチワークに関し、詳しくはその製造の
際に用いられるパッチワーク用素材の改良に関するもの
である。
【従来の技術】従来より、色彩や風合いの異なる様々な
布地の細片を繋ぎ合わせた手工芸品であるパッチワーク
は、鞄、小物入れ等の家庭用品に多く用いられている。
そして、近時はその素材の細片に種々の色合い、風合
い、感触の異なるものを自由に組み合わせることができ
ることから、その作品に作者の持つ個性と布地の持つ暖
かみが相乗的に発現され、その用途は応接間やロビーの
装飾品としても幅広く用いられ始めている。従来、この
ようなパッチワークの製造方法は、小さな布地片を予め
考案したデザインに従って順次繋ぎ合わせて作成してい
くのであるが、その布を繋ぎ合わせる方法として、布端
を重ね待針で仮繋ぎする方法や、布端に接着剤を塗って
重ね継ぎするか適当な台紙などに布片を貼合わせてる方
法が知られている。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、布片同
士を待針で仮繋ぎする方法では、作成に手間が掛りす
ぎ、フエルトの様に厚地の不織布の場合は待針が布片に
通りにくく、なおさら手間がかかることになる。また、
接着剤で布を繋ぎ貼合せる方法では、手や布片が汚れる
ばかりか接着剤が乾くまでに時間がかかり過ぎ、制作が
効率的ではない。また、透明接着テープ、両面テープな
どで布を繋ぎ貼り合わせる方法が考えられるが、接着目
的が違うため接着剤の接着力が強い。よって、接着剤が
針などに付着し、糸切れの原因となったりドレープ性に
欠けたものになるという欠点がある。本発明は、上記従
来技術の欠点を解消し、待針や接着剤を用いずして、目
的とする美しいデザインを有するパッチワークを容易に
早く、しかも美しく仕上げることの出来る手工芸素材お
よびこの素材を用いてなる手工芸品、ならびにその製造
方法を提供せんとするものである。
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、次の様な手段を採用する。すなわち、本発
明の手工芸素材は、融点が200℃以下の熱可塑性シー
トの少なくとも片面に、粘着剤がコーティングされてな
ることを特徴とする。また、本発明の手工芸品は、上記
手工芸素材が、パッチワークの裏面に位置するととも
に、複数のパッチワーク用細片同士の繋ぎ合わせ手段と
して用いられてなることを特徴とする。また、本発明の
手工芸品の製造方法は、適当な用紙に図案を描く第1工
程と、前記図案に基づいて切り抜いたパッチワーク用布
地細片を必要枚数準備する第2工程と、前記図案全体が
隠れる程度の大きさの請求項1〜3のいずれかに記載の
手工芸素材を作成する第3工程と、前記図案の上に前記
手工芸素材を置き、しかる後に手工芸素材を透視しなが
ら、前記図案に従ってパッチワーク用布地細片を仮り止
めする第4工程と、前記パッチワーク用細片の上から、
加熱温度80〜250℃の範囲内で加熱する第5工程と
を含むことを特徴とする。
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図面を用いて説明する。勿論、図面で説明するもの
は一実施例であって、種々の形態のものが本発明に含ま
れる。図1は、本発明にかかる手工芸素材1の断面図、
図2は、これからパッチワークを作成しようとする図案
の平面図、図3は、図案4に基づいて作成した最終製品
であるパッチワーク10(手工芸品)の断面図である。
図1において、本発明の手工芸素材1は、融点が200
℃以下の熱可塑性シート2の少なくとも片面に、粘着剤
3がコーティングされてなるものである。熱可塑性シー
ト2としては、例えば厚みが10〜200ミクロン程度
のポリエステル、ポリアミドなどからなる透明の合成樹
脂フィルムや、薄地の編織物や不織布などからなる、い
わゆるメッシュ状シートが好ましく、その他融点が20
0℃以下の熱可塑性合成樹脂繊維と、200℃以上の熱
可塑性合成樹脂繊維とが混じりあった編織物や不織布で
あってもよい。図1の手工芸素材1は、パッチワークの
制作を容易にするために図案4上に置くものであるが、
その際にデザインがこの素材1を通して透視できるもの
であるのが好ましい。このような透視度は、熱可塑性シ
ート2として前述の透明の合成樹脂フィルムを用いる場
合は問題ないが、薄地の編織物や不織布などを用いる場
合は、その構成繊維に細い繊度のものを用いたり、絽、
紗などその織り編み組織、織り密度を工夫することで容
易に得ることが出来る。すなわち目が粗い方が透視度が
高まり好ましいのであるから、特に限定されるわけでは
ないが繊維と繊維との間を0.5〜5mmの範囲とする
のが好ましい。なお、この場合の繊度は合成繊維の場
合、150〜300デニールの範囲とするのが好まし
い。また、融点を200℃以下とする理由は、熱可塑性
シート2上に図3のパッチワーク用布地細片6を並べ、
さらにその上からアイロン、こてがけなどをした場合に
粘着剤を容易に溶け出させ、細片同士を強固に融着接着
させるためであり、好ましくは融点が180℃以下のも
のが好ましい。熱可塑性シート2の少なくとも片面に粘
着剤をコーティングする理由は粘着剤コーティング面に
パッチワーク用布地細片6を仮止めするためである。こ
の場合の粘着力は、仮接着した布地6を垂直に持ち上げ
たときに布地6が落ちない程度でよく、また、仮接着し
たときに修正が簡単に出来ることが望ましいので、透明
接着テープ、両面テープなどのような強力な接着力は不
要であり、市販のボンド(商品名:住友スリーエム株式
会社製)、スプレー糊などで十分である。また、熱可塑
性シート2上のコーティング範囲もシート2の全面が好
ましいが、繋ぎ合わせる細片の大きさや図2のデザイン
に応じて点状や線状の部分的なものであってもよい。ま
た、シート2両面に粘着剤3をコーティングした場合に
おいては、図3のように裏地7を張り合わせた際にこの
裏地にも仮止め接着するので互いにしわになりにくいと
いう効果がある。以上に述べたものが本発明にかかる手
工芸素材1であるが、かかる素材は複数のパッチワーク
用布地細片6を所望のデザインに応じて繋ぎ合わせる際
の手段として用いられる。すなわち、本発明の手工芸品
10は、図3に示すように上述した手工芸素材1がパッ
チワーク用布地細片6の裏面に位置し、細片の上からア
イロンがけなどをすることによりシート2および粘着剤
3が共に細片同士を融着して、強固に繋ぎ合わせてなる
ものである。この場合、シート2は溶け出して細片組織
内に染み込むので、シート2自体は薄い。したがって、
本発明のパッチワークは、極めてドレープ性に優れたも
のが得られる。この場合、腰が弱いとか、強度が弱いな
どの場合には、図3に示すようにさらにその裏面に、編
織物または不織布などの一般布7上に10を置き、一体
化してもよい。このような本発明の手工芸素材1を用い
たパッチワーク10は、次の手順によって容易に得られ
る。まず、図2に示すように適当な用紙にこれから作成
しようとする模様のパッチワークデザイン4を描き、そ
のコピーを2枚作る。上記図2のデザインに基づき、三
角形の布地細片4a、4bを必要枚数準備する。次に、
上記台紙上の図案4全体が隠れてしまう程度の大きさの
手工芸素材素材1を準備する。この手工芸素材を、上記
準備した2枚の図案4のうちの残り一枚の上に図案4の
全体が隠れる程度に覆う。また、パッチワーク用細片の
繋ぎ合わせ部分の所を部分的に覆う。手工芸素材1の上
から図案4を透視しながら、そのデザインにしたがって
パッチワーク用細片を素材1上に載せる。この場合、本
発明の素材1上には粘着剤3がコーティングされている
ので、三角形の布地細片4a、4bが素材1上に容易に
仮り止めすることができ、デザインどうりの繋ぎ合わせ
作業が容易に出来る。また、好みによって、図2に示す
ようにデザインの外形線5を表すため、線状に切り抜い
たものを張り合わせてもよい。最後に、パッチワーク用
布地6の上から、表面温度を80〜250℃程度に加熱
したアイロンでアイロンがけすることにより、本発明の
手工芸素材1が布地6内に溶け込み、冷却した時点で細
片同士が強固に繋ぎ合わされ、ドレープ性の有るパッチ
ワークが完成する。上述したように裏地を必要とする場
合は、アイロンがけする際に素材1の裏面に一般布7を
あてがい、布地細片10とともにアイロンがけすること
により強固に融着9(一般布7の表側)が生じ、一体に
張り合わされる。また、必要に応じて模様の周囲に縫い
目を付すことにより繋ぎ合わせ部分の隙間が縫い糸で締
め付けられ、また、加熱することで手工芸素材1が柔ら
かくなり、この際に締め付け効果が出て縫い目が凸状と
なり、さらに手作り感のある優れたものが得られる。
【実施例】以下、本発明の実施例を上記図面を参照して
説明する。まず、台紙に三角形の一辺が30mmの図2
の模様を描き、これをコピーして2枚を準備した(外形
寸法:300mm×350mm)。また、赤色4aと青
色4bの厚さが0.8mmからなる不織布(商品名:
“エクセーヌ”、東レ株式会社製)を必要枚数切り抜
き、準備した。一方、熱可塑性シート2として、融点が
102℃で、厚みが0.1mmの透明ポリエステルフイ
ルムを上記 図案4が隠れる程度の大きさの外形寸法が
350mm×400mmに切り、その全面に接着剤(商
品名:“スリーエム”、住友スリーエム株式会社製)を
コーティングした。そして、この手工芸素材1を図案4
上に置き、準備した赤色4aと青色4bの不織布を図案
に従って順次仮り止め接着し、その上から表面温度を2
00℃に調整したアイロンでアイロンがけした。得られ
たパッチワークは、赤色4aと青色4bの不織布同士が
手工芸素材1によって完全に融着し、赤色4aと青色4
bの不織布相互を強力に繋ぎ合わせていた。また、得ら
れたパッチワーク10は、素材1が赤色4aと青色4b
の不織布組織内に完全に溶け込んでいるものであるの
で、厚みも非常に薄くなっており、ドレープ性の高いも
のであった。
【発明の効果】本発明の手工芸素材は、融点が200℃
以下の熱可塑性シートの少なくとも片面に粘着剤がコー
ティングされてなるものであるので、待針や接着剤を用
いずして、目的とする美しいデザインを有するパッチワ
ークが得られる。また、本発明の手工芸品は、上記手工
芸素材がパッチワークの裏面に位置するとともに、複数
のパッチワーク用細片同士の繋ぎ合わせ手段として用い
られるので、同様に美しいデザインを有するパッチワー
クを容易に得ることができる。さらに、本発明の手工芸
品の製造方法によれば、その過程において上記手工芸素
材を用いるので、同様に美しいデザインを有するパッチ
ワークを容易に早く、しかも美しく仕上げることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる手工芸素材1の断面図である。
【図2】パッチワーク10の図案4の平面図である。
【図3】図案4に基づいて作成した最終製品であるパッ
チワーク10の断面図である。
【符号の説明】
1:手工芸素材 2:熱可塑性シート 3:粘着剤 4:図案 5:外形線 6:パッチワーク用の布地細片 7:一般布 8:融着(布地細片6の裏側) 9:融着(一般布7の表側) 10:手工芸品

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 融点が200℃以下の熱可塑性シートの
    少なくとも片面に、粘着剤がコーティングされてなるこ
    とを特徴とする手工芸素材。
  2. 【請求項2】熱可塑性シートは、合成樹脂繊維からなる
    布帛体であって、この布帛体を図案上に重ねたときに、
    前記図案が視認できる程度の透視度を有することを特徴
    とする請求項1記載の手工芸素材。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の手工芸素材が、
    パッチワークの裏面に位置するとともに、複数のパッチ
    ワーク用細片の繋ぎ合わせ手段として用いられてなるこ
    とを特徴とする手工芸品。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載の手工芸素
    材を用いる手工芸品の製造方法であって、適当な用紙に
    図案を描く第1工程と、前記図案に基づいて切り抜いた
    パッチワーク用布地細片を必要枚数準備する第2工程
    と、前記図案全体が隠れる程度の大きさの請求項1〜3
    のいずれかに記載の手工芸素材を作成する第3工程と、
    前記図案の上に前記手工芸素材を置き、しかる後に手工
    芸素材を透視しながら、前記図案に従ってパッチワーク
    用布地細片を仮り止めする第4工程と、前記パッチワー
    ク用細片の上から、加熱温度80〜250℃の範囲内で
    加熱する第5工程とを含むことを特徴とする手工芸品の
    製造方法。
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