JP2000334724A - 流動性混練物の連続製造装置 - Google Patents

流動性混練物の連続製造装置

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JP2000334724A
JP2000334724A JP11147304A JP14730499A JP2000334724A JP 2000334724 A JP2000334724 A JP 2000334724A JP 11147304 A JP11147304 A JP 11147304A JP 14730499 A JP14730499 A JP 14730499A JP 2000334724 A JP2000334724 A JP 2000334724A
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JP11147304A
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English (en)
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Kazutaka Yamada
一宇 山田
Tateo Kobayashi
健郎 小林
Shoei Koseki
昭英 小関
Yoshio Shinoda
佳夫 篠田
Masaaki Miyata
雅章 宮田
Shinichi Igawa
慎一 井川
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Maeda Corp
Original Assignee
Maeda Corp
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  • Preparation Of Clay, And Manufacture Of Mixtures Containing Clay Or Cement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 品質の良い流動性混練物を短時間で連続して
大量に製造することができ、しかも、装置全体の耐久性
も良好な形態となる流動性混練物の連続製造装置を提供
することを課題とする。 【解決手段】 混練すべき複数種類の材料を連続的に計
量しつつ混練装置へ供給することにより流動性のある混
練物を連続製造する装置であって、複数種類の材料を連
続供給可能な材料供給部1と、その材料供給部1にて供
給される材料を混合撹拌しつつ粗練り流動化材として連
続的に送り出す第1混練装置10と、この第1混練装置
10から送り出される粗練り流動化材を混練しつつ本練
りされた流動性混練物として連続的に送り出す第2混練
装置20とを備える構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート製造
に必要なモルタルの連続製造や、残土を利用した裏込め
材の製造、あるいは石炭灰又はフライアッシュと水とを
混合撹拌する石炭灰の産業廃棄物処理等を行うのに有効
利用できる流動性混練物の連続製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】流動性混練物として、例えばモルタルを
製造する場合、セメント、砂、水を所定量配合し十分に
混練して得るのが普通である。この混練工程を行う従来
の製造方法として、回転式ミキサーによるバッチ処理方
法、あるいはスタティックミキサーによる連続製造方法
等が広く知られている。
【0003】回転式ミキサーを利用するバッチ処理方法
は、最も一般的な混練方法であるが、連続して大量のモ
ルタルを製造することが要求される場合には不向きであ
るという欠点を有している。スタティックミキサーによ
る連続製造方法も、トラックマウント等の小型のものし
かなく、短時間に連続して大量のモルタルを製造するに
は同様に不向きである。
【0004】一方、建設残土は、地中構造物と地山との
間の充填材料や埋め戻し材料に用いたり、シールドトン
ネルインバート部の道床材料等へ有効利用されている。
充填材・埋め戻し材は、残土をそのままで用いる場合
と、水締めと称して加水し充填する場合とがある。又、
道床材料は、主に泥水加圧シールドで発生する掘進用泥
水を、泥水用処理プラントで一旦処理し、砂分を分離抽
出し、これに水とセメントとを加えモルタルにして埋設
している。
【0005】ところで、回転式ミキサーに代表される従
来のバッチ式混練装置では、その混練する材料によって
は確かに有効ではあるが、混練に要するエネルギーや時
間の観点から検討した場合、あまり効率的でないことが
知られている。
【0006】例えば、赤尾洋二、新藤久和、アンヘル・
エルナンの研究報告である「混合システムの合成とその
最適層形成」〔粉体工学会誌Vol.19、No11
(1982)〕には、最も早く完全混合状態に到達する
ような供給層(最適層)は、移動混合の基本モテ゛ルの積み
重ね操作により得られる層状混合物、すなわち、圧縮し
て二分し、半分を上積みするという操作を繰り返して得
られる層状混合物に対応していると記載されている。
【0007】その点、昔から行われている手法、例え
ば、手打ちうどんや手打ちそばなどのように、練り材料
を圧縮して引き延ばし、それを折り返して積み重ね、さ
らに圧縮して引き延ばすという混練方法はきわめて効率
的であることが理解できる。仮に、その折り返しと圧縮
の工程を30回行うとしたら、2の30乗=10億回前
後も混練したことに相当する。
【0008】また、従来から多用されているバッチ式混
練装置の場合、何れも機械的に可動する部分が多いた
め、その分、磨耗や損傷も発生しやすい。さらに、メン
テナンスや耐久性等も考慮して総合的に検討した場合、
装置自体が高価になる。こうした点は、特に、被混練物
がモルタルやコンクリートなどのように、細骨材や粗骨
材等の大小の粒子を含む場合に顕著である。
【0009】そこで、本出願人は、このように従来の混
練装置が持つ問題点に対処した新規な方式の混練装置を
既に複数提案した。中でも、特開平9ー253467号
公報記載のように、被混練材料を断面形状の変化した複
数の変形通路内を通しつつ、途中で分割と合流を繰り返
すことによって混練する混練装置は、従来一般の混練装
置に比べて混練のための効率化を大きく図ることがで
き、しかも混練用の直接的な可動部分を少なく又は無く
すことによって、磨耗や損傷防止も併せて図ることがで
き、耐久性向上にも大きく寄与することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、こうした新型
の混練装置においても、次のような点でさらに配慮すべ
き課題もあった。第1に、混練効率のさらなる向上を図
り、大量に連続製造可能なこと。第2に、一般的なコン
クリート用モルタルの他に、例えば充填材料や埋め戻し
材料などとして供給可能な多量の流動性混練物を連続製
造する場合にも効果的であること。即ち、例えば残土や
泥土等に、セメント、石炭灰又はフライアッシュ等の固
化材及び水等を加えて良質の流動性混練物を連続製造す
るのに適した装置構成を図る必要があること。なぜな
ら、特開平9ー253467号公報記載のような変形通
路流動混練型ミキサでは、これを単独で用いるよりも他
の混練装置と組み合わせて用いる方がより効果的となる
からである。第3に、混練すべき材料が予備混練されて
いる程好ましいこと。即ち、例えば製造すべき流動性混
練物が粗練り状態で適宜の流動性を有するほど混練効率
が向上すること。
【0011】本発明は、以上のような点を考慮してなさ
れたもので、品質の良い流動性混練物を短時間で連続し
て大量に製造することができ、しかも、装置全体の耐久
性も良好な形態となる流動性混練物の連続製造装置を提
供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明では、混練すべき複数種類の材料を連続的に
計量しつつ混練装置へ供給することにより流動性のある
混練物を連続製造する装置であって、複数種類の材料を
連続供給可能な材料供給部と、その材料供給部にて供給
される材料を混合撹拌しつつ粗練り流動化材として連続
的に送り出す第1混練装置と、この第1混練装置から送
り出される粗練り流動化材を混練しつつ本練りされた流
動性混練物として連続的に送り出す第2混練装置とを備
える構成とした。
【0013】その場合、第1混練装置は、材料供給部に
て供給される複数種類の材料を混合しつつ横方向へ移送
するスクリューフィーダと、スクリューフィーダ内に設
けた材料混合用の撹拌翼とを備えている構成とすること
もできる。
【0014】また、第2混練装置は、第1混練装置から
供給される流動化材を受けるホッパと、ホッパ内の流動
化材を加圧して送り出す圧送手段と、圧送手段から送り
出される流動化材を、入口から出口に向かって断面形状
が連続的に変化する複数の変形通路内を通しつつ、その
途中で合流作用と分割作用を繰り返すことにより混練す
る機能を持つ変形通路流動型混練ミキサとを含む構成と
することもできる。
【0015】また、混練すべき複数種類の材料は、少な
くとも所定粒径以下の骨材と水と硬化材とを含むことが
好ましい。その際、流動性混練物がモルタルであり、複
数種類の材料がセメントと砂と水である場合に、材料供
給の面で特に好適である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について図面を参照して説明する。図1は本発明をコン
クリート用モルタルの連続製造装置に適用した実施の形
態を示す全体構成図であり、図2は変形通路流動型混練
ミキサの主要部分の斜視図である。
【0017】まず、図1の全体構成図を参照してモルタ
ル連続製造の場合を概略的に説明すると、セメント、
砂、水に分類される材料を混練装置へ連続供給可能な材
料供給部1と、供給される材料を混合撹拌しつつ粗練り
流動化モルタルとして連続的に送り出す第1混練装置1
0と、この第1混練装置10から送り出される粗練り流
動化モルタルを混練しつつ本練りされた流動性のあるモ
ルタルとして連続的に送り出す第2混練装置20とを備
える。
【0018】次いで、これらの詳細について説明する。
材料供給部1は、混練すべき複数種類の材料を連続的に
計量しつつ混練装置へ供給する機能を有するもので、砂
供給装置11と、セメント供給装置12と、水供給装置
13とを有する。
【0019】砂供給装置11は、砂を貯留可能なホッパ
形の砂ビン111と、その砂ビン111の排出口から排
出される砂を第1混練装置へ供給するベルトコンベア1
12とを有する。砂ビン111の排出口には砂の排出量
を制御するための振動フィーダ113が設けられてい
る。ベルトコンベア112にはベルトスケール114が
装備されている。このベルトスケール114は、砂の供
給量を重量により連続的に計量しつつベルトコンベア1
12の速度調節や振動フィーダ113の振動加減を調節
することにより、砂の連続定量切り出しを行えるように
する制御装置(図示せず)を備えている。
【0020】セメント供給装置12は、セメントサイロ
121と、ロータリーフィーダ122と、コンスタント
フィードウエアー123とを備えている。ロータリーフ
ィーダ122は、セメントサイロ121に蓄えられたセ
メントの連続した定量切り出しを行い、コンスタントフ
ィードウエアー123に供給する。コンスタントフィー
ドウエアー123は、ベルトコンベア12に装備してあ
る制御装置(図示せず)により、セメントの供給量を重
量により連続的に計測しつつ、ロータリーフィーダ12
2に速度調節の信号を送り、常に正しい量のセメントを
切り出すことができるように構成している。
【0021】水供給装置13は、水槽131と、水中ポ
ンプ132と、電磁流量計付き制御バルブ133とを備
える。電磁流量計付き制御バルブ133は給水管134
の途中に設けてあり、第1混練装置10に対して常に所
定の水量を供給できるように構成している。水槽131
には、貯水量の多い原水槽135から給水管136を介
して補給される。
【0022】第1混練装置10は、予備混練(前処理)
用に配置したもので、粗練り送り機能を有する構成とし
ている。即ち、この第1混練装置10は、砂供給装置1
1、セメント供給装置12及び水供給装置13から供給
される材料を混合しつつ横方向(水平方向)へ移送する
スクリューフィーダ101と、スクリューフィーダ10
1内に設けた材料混合用の撹拌翼(パドル練り混ぜ装
置)102とを備えている。
【0023】スクリューフィーダ101は回転駆動用の
モータ104を有する。撹拌翼102はスクリューフィ
ーダ101の軸方向に間隔をおいて複数配置されてい
る。これらの撹拌翼102はスクリューフィーダ101
の回転軸103に固定されている。これにより、撹拌翼
102はスクリューフィーダ101と共に回転して撹拌
混合作用を発揮する。この撹拌混合は粗練りであるか
ら、材料中に例えば砂とセメントによる塊が存在してい
ても良く、全体として流動化する程度であれば問題な
い。
【0024】第2混練装置20は、第1混練装置10か
ら供給される流動化材を本練りして良質なモルタルの製
造を行う機能を有する。即ち、この第2混練装置20
は、第1混練装置10から供給される流動化材を受ける
ホッパ201と、ホッパ201内の流動化材を加圧して
送り出す圧送ポンプ(圧送手段)202と、圧送ポンプ
202から送り出される流動化材を、入口から出口に向
かって断面形状が連続的に変化する複数の変形通路内を
通しつつ、その途中で合流作用と分割作用を繰り返すこ
とにより混練する機能を持つ変形通路流動型混練ミキサ
200とを含む構成である。
【0025】圧送ポンプ202は、モーノポンプのよう
なローターとステーターとによる機構のものではそのロ
ーターとステーターとの間に砂粒子が挟まって支障をき
たすので好ましくない。よって、ピストン式又はスクイ
ス式のコンクリートポンプを用いることが好ましい。
【0026】混練ミキサ200は、基本的には図2に示
すように2種類のエレメント21A、21Bを交互に接
続(8〜10個接続)して構成されている。図2は、説
明の便宜上、この2種類のエレメント21A、21Bを
接続した状態で示されている。
【0027】各エレメント21A、21Bの具体的構成
について説明すると、最初に一方の種類のエレメント2
1Aは、正方形をした両端部を備え、これら両端部には
当該エレメントを相互に接続するためのフランジFが形
成されている。
【0028】このフランジF、Fには、複数のボルト穴
f1が形成され、隣接するエレメント同士はこのボルト
穴f1を利用して端部同士がボルト止めされて接続され
る。エレメント21Aは、同じ方向に並んで配置された
2つの変形通路22、23を備えている。このエレメン
ト21Aの一方の端部には、縦長の開口を左右に形成す
るように中央に仕切り壁24が設けられている。
【0029】この縦長の左右の開口が2つの変形通路2
2、23の各入口部22a、23aとなる。エレメント
21Aの他方の端部には、横長の開口を上下に形成する
ように中央に仕切り壁25が設けられている。この横長
の上下の開口が2つの変形通路22、23の各出口部2
2b、23bとなる。すなわち、エレメント21Aの入
口側端部における仕切り壁24と出口側端部における仕
切り壁25とは互いに90度方向を異にして配置されて
いる。
【0030】従って、変形通路22、23の2つの入口
部22a、23aの配列パターンは、長方形状の開口が
左右に並んで形成され、また2つの出口部22b、23
bの配列パターンは、長方形状の開口が上下に並んで形
成されている。変形通路22、23の具体的形状につい
て説明すると、各変形通路22、23は、その断面形状
が入口部22a、23aから出口部22b、23bに向
かって連続的に変化している。
【0031】その変化の態様については、各変形通路2
2、23とも、任意の位置での断面積は入口部22a、
23aから出口部22b、23bまで同じであり、断面
の形状のみが連続的に変化している。つまり、入口部2
2a、23aはX方向に長い長方形であり、入口部22
a、23aと出口部22b、23bの中間部においては
その断面形状が正方形となり、出口部22b、23bに
おいてはX方向に対して直交するY方向に長い長方形に
なるように形成されている(図2参照)。そして、変形
通路22、23の長さは同じである。
【0032】従って、各変形通路22、23を通る材料
は、その断面形状がX方向に長い長方形から徐々に正方
形に変化させられ、そこから更にY方向に長い長方形に
徐々に変化させられることになる。このエレメント21
Aでは、図2で見て左側に位置する入口部22aと上方
に位置する出口部22bとが変形通路22で連通し、右
側に位置する入口部23aと下方に位置する出口部23
bとが変形通路23で連通している。
【0033】次に、もう1つの種類のエレメント21B
は、基本的には前述したエレメント21Aと同じである
が、このエレメント21Bでは図2で見て左側に位置す
る入口部26aと下方に位置する出口部26bとが変形
通路26で連通し、右側に位置する入口部27aと上方
に位置する出口部27bとが変形通路27で連通してい
る。すなわち、このエレメント21Bは、エレメント2
1Aと各変形通路の各入口部と各出口部との連通態様を
異にしている。
【0034】このような2種類のエレメント21A、2
1Bを交互に接続した状態を示す図が図2である。すな
わち、前述した2種類のエレメント21A、21Bは、
一方のエレメント21Aの出口側端部に他方のエレメン
ト21Bの入口側端部を、フランジF同士を密着させて
ボルトで接続される。
【0035】従って、2種類のエレメント21A、21
Bの接続部では、一方のエレメント21Aにおける変形
通路22の出口部22bが、他方のエレメント21Bに
おける変形通路26の入口部26aの半分と他の変形通
路27の入口部27aの半分とに連通し、また一方のエ
レメント21Aにおける変形通路23の出口部23b
は、他方のエレメント21Bにおける変形通路26の入
口部26aの残りの半分と他の変形通路27の入口部2
7aの残りの半分とに連通することになる。
【0036】そのため、一方のエレメント21Aにおけ
る各変形通路22、23を通過した材料の半分づつが、
他方のエレメント21Bのそれぞれの変形通路26、2
7内に入ることにより実質的に合流することになり、し
かし1つの変形通路を通った材料についてみると2つの
エレメントの接続部で半分づつに分割されることにな
る。
【0037】従って、2つのエレメント21A、21B
の接続部である出口側端部と入口側端部とに形成されて
いる各変形通路の各出口部と各入口部とが材料の合流分
割手段を構成することになる。このようなエレメント2
1A、21Bを図1に示されるように交互に直列に接続
すれば、それぞれの接続部に材料の合流分割手段が構成
されることになる。
【0038】このように構成した流動性混練物の連続製
造装置の動作等について、以下に説明する。材料供給部
1の砂供給装置11、セメント供給装置12及び水供給
装置13から、製造すべきモルタルの配合割合に応じた
砂、セメント及び水が第1混練装置10に対して連続的
に供給される。
【0039】第1混練装置10では、供給されるモルタ
ル材料がスクリューフィーダ101により水平方向へ順
次移送されながら、撹拌翼102によって撹拌混合さ
れ、所定の流動性を有する粗練りされた流動化材として
排出口105から連続的に排出される。この連続排出さ
れる流動化材は、第2混練装置20のホッパー201内
に連続的に落下する。そしてこのホッパー201内落下
した流動化材は圧送ポンプ202によって圧送され、混
練ミキサ200を構成する最初のエレメント21Aにお
ける2つの入口部22a、23aから各変形通路22、
23に送り込まれる。
【0040】次に、この混練ミキサ200を通過する流
動化材(モルタル)の混練過程について、その工程図を
示す図3を参照しながら以下に説明する。なお、この工
程図は、エレメント21A、21Bを2個(2段)接続
した場合におけるモルタルの変化態様を、各エレメント
21A、21Bの入口側端部、中間部、出口側端部の領
域についてモデル図的に示している。
【0041】この図3から理解できるように、ホッパー
201に投入された材料は、圧送ポンプ202によっ
て、1段目のエレメント21Aにおける入口側端部で2
つの変形通路22、23に入り、その流れは結果的に
A、Bの二つに分割される。この分割された材料の各流
状体断面形状は共にX方向に長い長方形である。
【0042】次に、この1段目の中間部においては、材
料A、Bの流状体断面形状は共に正方形に変化し、さら
に、1段目の出口側端部においては、共に入口側の長手
方向Xとは90度異にするY方向に長い長方形に変化す
る。従って、材料A、Bの各流状体断面形状は、X方向
に長い長方形→正方形→Y方向に長い長方形、と変化す
る。
【0043】この変化する過程において、各変形通路2
2、23の内壁面によって連続的な圧縮作用を受けるこ
とになる。その結果、流動性材料自体に、特に断面の径
方向についての連続的な対流現象が発生し、これによ
り、第1次の混練作用が行われる。
【0044】次に、2段目のエレメント21Bの入口側
端部における仕切り壁28は、1段目のエレメントの出
口側端部の仕切り壁15と直角に交差しているため、1
段目のエレメント21Aの出口端部から出た材料A、B
は、図3に示されるようにそれぞれ左右に分割されてA
/Bと、A/Bとに分けられる。
【0045】そして、各変形通路26、27のそれぞれ
について、材料A/Bが流れることになる。すなわち、
2段目のエレメント21Bの入口側端部では、材料A、
Bの一部がそれぞれ各変形通路26、27内で合流し、
各通路内の材料における流状体断面形状は共にX方向に
長い長方形となる。
【0046】次に、2段目の中間部においては、材料A
/Bの断面形状が全体として正方形状に変化させられ、
そして出口側端部においては共にY方向に長い長方形に
変化させられる。この2段目においても、材料A/B
は、X方向に長い長方形→正方形→Y方向に長い長方
形、と変化する。
【0047】そして、その変化過程において、各変形通
路26、27の内壁面によって連続的な圧縮作用を受け
ることになる。その結果、流動性材料自体に、特に断面
の内外方向について連続的な対流現象が発生し、これに
より第2次の混練作用が行われる。
【0048】3段目については、特に図示していない
が、3段目の入口側端部では、図3に示される2段目の
出口側端部における最終の材料に、仮想線X1を加えて
示すように左右に分割され、A/B/A/Bのように合
流する。以降は1段目、2段目と同様にして混練され
る。
【0049】こうして、材料には圧縮力と剪断力が作用
し、その作用力で材料を圧延し、重ね、再度その材料に
圧縮力と剪断力を作用させ、圧縮、重ねを繰り返すこと
により混練される。
【0050】こうした混練過程において、モルタル材料
は圧送ポンプ202により加圧されて流動するため、モ
ルタル材料は混練ミキサ内に充満した状態で流動する。
その結果、モルタル材料には上記の圧縮力や剪断力が効
果的に作用する。
【0051】なお、前述した実施形態で用いたエレメン
トは、2つの変形通路22、23又は26、27を備え
たものであったが、3以上の変形通路を備えるエレメン
トを接続して装置本体を構成することもできる。
【0052】なお、上記実施の形態では、コンクリート
モルタルの製造装置例について述べたが、製造すべき混
練物については種々のものに対応することができる。例
えばダムコンクリート製造プラントや残土流動化材料製
造プラント、あるいは石炭灰処理プラントなど、大量で
連続処理が要求される条件の混練物に対して有効に適用
することができる。
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、複数種
類の材料を連続供給可能な材料供給部と、その材料供給
部にて供給される材料を混合撹拌しつつ粗練り流動化材
として連続的に送り出す第1混練装置と、この第1混練
装置から送り出される粗練り流動化材を混練しつつ本練
りされた流動性混練物として連続的に送り出す第2混練
装置とを備える構成としたから、品質の良い流動性混練
物を短時間で連続して大量に製造することができ、しか
も、装置全体の耐久性も良好な形態となる流動性混練物
の連続製造装置を提供することができる。
【0054】また、第1混練装置は、材料供給部にて供
給される複数種類の材料を混合しつつ横方向へ移送する
スクリューフィーダと、スクリューフィーダ内に設けた
材料混合用の撹拌翼とを備える構成とすることによっ
て、粗練りされた流動化材を連続して第2混練装置に供
給することができる。
【0055】また、第2混練装置は、第1混練装置から
供給される流動化材を受けるホッパと、ホッパ内の流動
化材を加圧して送り出す圧送手段と、圧送手段から送り
出される流動化材を、入口から出口に向かって断面形状
が連続的に変化する複数の変形通路内を通しつつ、その
途中で合流作用と分割作用を繰り返すことにより混練す
る機能を持つ変形通路流動型混練ミキサとを含む構成と
することによって、本練りに必要な優れた混練機能を持
たせることができ、しかも、可動部分の少ない耐久性に
優れた装置構成とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る流動性混練物の連続製造装置の全
体構成図である。
【図2】本発明に係る混練ミキサのエレメントを示す斜
視図である。
【図3】2つのエレメントを接続した状態における混練
物の断面の変化態様をモデル図的に示す工程図である。
【符号の説明】
1 材料供給部 10 第1混練装置 11 砂供給装置 12 セメント供給装置 13 水供給装置 20 第2混練装置 101 モータ 102 撹拌翼 103 回転軸 105 排出口 111 砂ビン 112 ベルトコンベア 113 振動フィーダー 114 ベルトスチール 121 セメントサイロ 122 ロータリーフィーダー 123 コンスタントフィードウエアー 131 水槽 132 水中ポンプ 133 電磁流量計付き制御バルブ 134 給水管 200 混練ミキサ 201 ホッパー 202 圧送ポンプ 21A、21B エレメント 22、23 変形通路 24、25、28、29 仕切り壁 22a、23a 入口部 22b、23b 出口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小関 昭英 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内 (72)発明者 篠田 佳夫 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内 (72)発明者 宮田 雅章 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内 (72)発明者 井川 慎一 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内 Fターム(参考) 4G056 AA06 CB01 CB12 CB15 CC01 CC10 CC31 CC37 CC39 CD01 DA01 DA05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 混練すべき複数種類の材料を連続的に計
    量しつつ混練装置へ供給することにより流動性のある混
    練物を連続製造する装置であって、前記複数種類の材料
    を連続供給可能な材料供給部と、その材料供給部にて供
    給される材料を混合撹拌しつつ粗練り流動化材として連
    続的に送り出す第1混練装置と、この第1混練装置から
    送り出される粗練り流動化材を混練しつつ本練りされた
    流動性混練物として連続的に送り出す第2混練装置とを
    備えた、流動性混練物の連続製造装置。
  2. 【請求項2】 前記第1混練装置は、前記材料供給部か
    ら供給される複数種類の材料を混合しつつ横方向へ移送
    するスクリューフィーダと、スクリューフィーダ内に設
    けた材料混合用の撹拌翼とを備えていることを特徴とす
    る、請求項1記載の流動性混練物の連続製造装置。
  3. 【請求項3】 前記第2混練装置は、第1混練装置から
    供給される流動化材を受けるホッパと、ホッパ内の流動
    化材を加圧して送り出す圧送手段と、圧送手段から送り
    出される流動化材を、入口から出口に向かって断面形状
    が連続的に変化する複数の変形通路内を通しつつ、その
    途中で合流作用と分割作用を繰り返すことにより混練す
    る機能を持つ変形通路流動型混練ミキサとを含むことを
    特徴とする、請求項1又は2記載の流動性混練物の連続
    製造装置。
  4. 【請求項4】 混練すべき複数種類の材料が、少なくと
    も骨材と水と硬化材とを含むことを特徴とする、請求項
    1〜3の何れかに記載の流動性混練物の連続製造装置。
  5. 【請求項5】 前記流動性混練物がモルタルであり、前
    記複数種類の材料がセメントと砂と水であることを特徴
    とする、請求項1〜4の何れかに記載の流動性混練物の
    連続製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002219471A (ja) * 2001-01-29 2002-08-06 Maeda Corp 濁水・泥水処理装置及び処理方法
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KR20160039707A (ko) * 2014-10-01 2016-04-12 대성엠디아이(주) 소석회 합성 채움재 제조시스템

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