JP2000334668A - ラチェットスパナ - Google Patents

ラチェットスパナ

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JP2000334668A
JP2000334668A JP11146317A JP14631799A JP2000334668A JP 2000334668 A JP2000334668 A JP 2000334668A JP 11146317 A JP11146317 A JP 11146317A JP 14631799 A JP14631799 A JP 14631799A JP 2000334668 A JP2000334668 A JP 2000334668A
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JP
Japan
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movable jaw
nut
mouth
jaw
ratchet spanner
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Withdrawn
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JP11146317A
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English (en)
Inventor
Koji Hamaguchi
孝司 濱口
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TSUKASA BUHIN KK
Original Assignee
TSUKASA BUHIN KK
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Publication date
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Publication of JP2000334668A publication Critical patent/JP2000334668A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可動顎を移動させるための外力を加えるレバ
ーが必要なく、ナットの把持を容易に行うことができる
ラチェットスパナを提供する。 【解決手段】 口の一側方に形設された固定顎と、頭部
の固定顎と対向する可動顎支持部と、可動顎支持部に摺
動自在に配設された可動顎と、固定顎の口の内側面を成
す作用面と、作用面に対し120度の角度で連設された
挟持面と、固定顎の先端の口の開口縁部を成し挟持面と
連設する凸曲面状の口縁面と、可動顎支持部に形設され
可動顎が表面を摺動する摺動面と、可動顎の口内側の側
面を成し作用面と対向する拘止面と、可動顎の口内側の
側面を成し挟持面に対向し拘止面と120度の角度を成
して連設された押圧面と、可動顎の側面を成し拘止面に
連設する凸曲面状に形設されたナット摺動面と、可動顎
を口の開口端方向に付勢する弾性体とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ナットや六角ボル
トの締結時又は弛緩時にナット等を締結方向又は弛緩方
向に回転させた後、ナット等から脱外することなく締結
方向と逆方向に戻動させナット等の締結作業又は弛緩作
業を行うことの可能なラチェット機構を有するラチェッ
トスパナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、ナットや六角ボルトの締結・
弛緩作業を行う工具として、スパナやモンキレンチ、め
がねレンチ、ソケットレンチ等の工具が広く使用されて
いる。自動車の整備等の作業において、めがねレンチや
ソケットレンチが使用できないような狭い空間内でナッ
トの締結・弛緩作業を行う場合、専らスパナが使用され
る。しかしながら、スパナを使用して作業を行う場合、
ナットにスパナの口を外嵌した後、スパナを1回回転さ
せる毎に、その都度スパナをナットから脱外し、再び角
度を変えてナットにスパナの口を外嵌させるといった工
程を繰り返し、ナットの締結・弛緩作業を行う必要があ
る。従って、スパナを1回締め付ける又は緩める毎にス
パナをナットから脱外するため、ナットの締結・弛緩作
業の作業能率が悪く、ナットの締結・弛緩作業に要する
時間が長くなるという課題を有していた。
【0003】このような課題を解決するものとして、ナ
ットの締結又は弛緩時にナットを締結方向又は弛緩方向
に回転させた後、ナットから脱外することなく締結方向
又は弛緩方向と逆方向に戻動させナットの締結・弛緩作
業を行うことの可能なラチェット機構を有するラチェッ
トスパナが知られている。
【0004】従来のラチェットスパナとしては、特開平
9−19872号公報(以下イ号公報と呼ぶ)に「上突
出部内及び下突出部内の水平面に、それぞれV字形溝を
形成し、前記V字形溝の開口部には背面にスプリングが
取り付けられた可動板が設けられたことを特徴とするラ
チェットスパナ」が開示されている。
【0005】また、特開平10−249744号公報
(以下ロ号公報と呼ぶ)には「六角頭の一辺に係合すべ
き第1爪と、対辺に係合すべき第2爪とを回動自在に連
結し、両爪の間に両爪の間を閉じる方向に動作するカム
手段を設け、そのカム手段に揺動レバーを一体的に取り
付けると共に、前記第1爪と第2爪との間には、両爪の
最小間隔を規制するストッパと、そのストッパ方向に付
勢する押しバネとを設けてなる自在スパナ」が開示され
ている。
【0006】また、特開平9−94767号公報(以下
ハ号公報と呼ぶ)には「本体部1の先端に上顎部2と下
顎部3とを有し、ナット4を側方から嵌める込むべく開
口部5を有する開口スパナにおいて、前記上顎部2と下
顎部3との距離を前記ナット4の最大径Dよりやや大き
く設定し、前記上顎部2を、該上顎部2の下端部で前記
本体部1に回動軸6で軸支して回動自在としたブロック
2とし、前記ナット4の中心部Oを中心として、前記回
動ブロック2の下端部で前記ナット4に回転力を与える
作用点Aと前記回動軸6とでなす位相θが、時計回り方
向において、前記回動軸6が前記作用点Aより後れる位
置関係で成り立つものとして成る開口スパナ」が開示さ
れている。
【0007】また、特開平10−6232号公報(以下
ニ号公報と呼ぶ)には「対向するV字状のナット銜部
4、5を有する固定顎2と可動顎3とを本体1にそれぞ
れ枢着したラチェットレンチにおいて、本体1の先端に
バネ7により可動顎3側に付勢される固定顎2を枢着
し、また可動顎3の後端を本体中央の長孔部8にガイド
ピン9により枢着して丸ナット11を螺合させた調節ネ
ジ10により無段階に進退可能とするとともに、可動顎
3を固定顎2側に付勢するバネ12を調節ネジ10と可
動顎3との間に設け、かつナット銜部4、5の頂角部4
a、4bを、可動顎3の進退方向と平行な軸線上に配置
したことを特徴とするラチェットレンチ」が開示されて
いる。
【0008】また、実開昭60−157175号公報
(以下ホ号公報と呼ぶ)には「(イ)六角ボルトの三辺
にそった鉤型の金具1をくの字状のハンドル2にピン4
で取り付ける。(ロ)1と2の間にスプリング3を張
架、以上の如く構成された自在スパナ」が開示されてい
る。
【0009】また、実開平2−36700号公報(以下
ヘ号公報と呼ぶ)には「ナット受け部13,14をそれ
ぞれ備えた上顎部材5と下顎部材3とをハンドル1の先
端部2にピン4,7により枢着したラチェットレンチで
あって、前記上顎部材5に設けた透孔6にピン7の偏心
部8を嵌合するとともに、ピン7には偏心部8の回転を
係止する複数個のノッチ9を刻設した円板10を取付
け、上顎部材5と下顎部材3の間隔を調節可能としたこ
とを特徴とするラチェットレンチ」が開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のラチェットスパナでは、以下のような課題を有してい
た。 (1)イ号公報に開示のラチェットスパナでは、ナット
を締結又は弛緩する際に、上突出部内の水平面のV字溝
縁部と下突出部内の水平面のV字溝縁部とに大きな力が
加わるが、各々V字溝縁部であるために、大きな応力に
対して変形しやすく、ナットを強く締結又は強く締結さ
れたナットを弛緩した場合に変形により破壊し易いとい
う課題を有していた。 (2)ロ号公報に開示の自在スパナでは、第1爪と第2
爪とは回動自在に連結されており、ナットを締結又は弛
緩する際に、第1爪と第2爪を連結する回動軸に大きな
力が加わる。これにより、回動軸が破損したり歪んだり
し易く、信頼性に欠けるという課題を有していた。 (3)ハ号公報に開示の開口スパナでは、ナットの締結
時又は弛緩時において、回動軸6に大きな力が加わるた
め、強くナットを締結又は強く締結されたナットを弛緩
したときに回動軸6が破損したり歪んだりし易く、信頼
性に欠けるという課題を有していた。 (4)ニ号公報に開示のラチェットレンチでは、固定顎
2と可動顎3とが本体1に枢着されており、この固定顎
2と可動顎3とを本体に枢着するピンに、ナットの締結
時又は弛緩時において大きな力が加わり、強くナットを
締結又は強く締結されたナットを弛緩したときに回動軸
6が破損したり歪んだりし易く、信頼性に欠けるという
課題を有していた。また、構造が複雑であり、多くの部
品の組み合わせからなるため壊れやすく、強度を維持し
つつ小型化することが難しく、特に狭い空間におけるナ
ットの締結作業又は弛緩作業には使用できないという課
題を有していた。 (5)ホ号公報に開示の自在スパナでは、鉤型の金具1
を取り付けるピン4に対し、ナットの締結時又は弛緩時
において大きな力が加わり、強くナットを締結又は強く
締結されたナットを弛緩したときに回動軸6が破損した
り歪んだりし易く、信頼性に欠けるという課題を有して
いた。 (6)ヘ号公報に開示のラチェットレンチでは、上顎部
材5と下顎部材3とをハンドル1の先端部に枢着するピ
ン4,7に対して、ナットの締結時又は弛緩時において
大きな力が加わり、強くナットを締結又は強く締結され
たナットを弛緩したときに回動軸6が破損したり歪んだ
りし易く、信頼性に欠けるという課題を有していた。
【0011】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、強くナットを締結又は強く締結されたナットを弛緩
する際にも破壊しにくく、構造が簡単で小型化も可能な
ラチェットスパナを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のラチェットスパナは、柄と、柄の先端に形
成された頭部と、頭部の先端側に開口するナット等を受
け入れる口と、頭部の口の一側方に形設された固定顎
と、頭部の固定顎と対向する口の側方に形設された可動
顎支持部と、可動顎支持部に摺動自在に配設された可動
顎と、固定顎の口の内側面を成す作用面と、固定顎の先
端の口側の側面を成し作用面に対し120度の角度で連
設された挟持面と、固定顎の先端の口の開口縁部を成し
挟持面と連設する滑らかな凸曲面状に形成された口縁面
と、作用面との距離が口の開口端から口の口底面にかけ
て広がるように可動顎支持部に形設され可動顎が表面を
摺動する摺動面と、可動顎の口内側の側面を成し作用面
と平行に対向する拘止面と、可動顎の口内側の側面を成
し挟持面に平行に対向し拘止面と120度の角度を成し
て連設された押圧面と、可動顎の側面を成し拘止面に滑
らかに連設する凸曲面状に形設されたナット摺動面と、
可動顎の基底面と口底面間に配設された弾性体と、を備
えた構成より成る。
【0013】この構成により、強くナットを締結又は強
く締結されたナットを弛緩する際にも破壊しにくく、構
造が簡単で小型化も可能なラチェットスパナを提供する
ことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】上記目的を達成するために、本発
明の請求項1に記載のラチェットスパナは、柄と、柄の
先端に形成された頭部と、頭部の先端側に開口するナッ
ト等を受け入れる口と、頭部の口の一側方に形設された
固定顎と、頭部の固定顎と対向する口の側方に形設され
た可動顎支持部と、可動顎支持部に摺動自在に配設され
た可動顎と、固定顎の口の内側面を成す作用面と、固定
顎の先端の口側の側面を成し作用面に対し120度の角
度で連設された挟持面と、固定顎の先端の口の開口縁部
を成し挟持面と連設する滑らかな凸曲面状に形成された
口縁面と、作用面との距離が口の開口端から口の口底面
にかけて広がるように可動顎支持部に形設され可動顎が
表面を摺動する摺動面と、可動顎の口内側の側面を成し
作用面と平行に対向する拘止面と、可動顎の口内側の側
面を成し挟持面に平行に対向し拘止面と120度の角度
を成して連設された押圧面と、可動顎の側面を成し拘止
面に滑らかに連設する凸曲面状に形設されたナット摺動
面と、可動顎の基底面と口底面間に配設された弾性体
と、を備えた構成としたものである。
【0015】この構成により、以下のような作用が得ら
れる。 (1)ナットの締結又は弛緩作業を行うとき、ラチェッ
トスパナの口の開口端側からナットを押し込む。この
際、ナットの6つの頂点(以下、反時計回りで隣接する
順に、頂点A,B,C,D,E,Fと呼ぶ。)のうちの
一例として頂点Dと頂点Eとを結ぶ辺DEが可動顎のナ
ット摺動面を押圧したとすると、可動顎は口の開口端方
向と逆方向(以下、口底方向と呼ぶ。)に押し下げられ
る。これにより、ナット摺動面と口縁面との間隔が押し
広げられる。更に、ナットを口内に挿入すると、ナット
の辺DEは滑らかな凸曲面状に形設されたナット摺動面
上を摺動し、ナットの一辺AFが口縁面上を摺動し、ナ
ットは口内に進入する。更にナットを挿入し、ナットの
頂点Aが挟持面まで達すると、スプリング等の弾性体に
より可動顎が口の開口端方向に付勢されているため、ナ
ットの頂点Aが挟持面上を摺動して作用面と挟持面との
連設部に達し、ナットの頂点Dが拘止面と押圧面との連
設部に達し、ナットが口内に把持された状態となる。こ
の状態では、可動顎は弾性体により口の開口縁方向に付
勢されており、ナットは挟持面及び作用面と押圧面及び
拘止面により挟持された状態となる。 (2)この状態で、ナットを中心として頭部に固定顎が
形設された側の側面の方向に柄を回転させた場合、拘止
面を介してナットの頂点Dに押圧力が加わり、その反作
用として、拘止面に当接するナットの頂点Dから拘止面
に対して押圧力が働く。これにより、可動顎は摺動面に
強い力で押しつけられるため、摺動面と可動顎との当接
する面間に強い摩擦力が働き、可動顎は摺動面上を摺動
せず固定された状態となり、ナットはラチェットスパナ
の回転と共に回転し締結又は弛緩される。 (3)逆に、上記状態において、ナットを中心として頭
部に可動顎支持部が形設された側の側面の方向に柄を回
転させた場合、押圧面を介してナットの頂点Dに押圧力
が加わり、その反作用として、押圧面に当接するナット
の頂点Dから押圧面に対して押圧力が働く。この場合、
可動顎は摺動面上を摺動し、ラチェットスパナの頭部の
口の口底方向に押し込まれる。これに伴い、挟持面に当
接するナットの頂点Aは挟持面上を摺動する。また、可
動顎がラチェットスパナの頭部の口の口底方向に押し込
まれることにより、ラチェットスパナからナットにはナ
ットを回転させるだけの大きさの力が加わることなく、
ナットは回転せず、ラチェットスパナのみが回転する。
このとき、可動顎には弾性体により、口の開口端方向に
押し出す力が加えられ、ナットは口の内側面に当接した
状態に保たれる。更に柄を回転させると、ナットの頂点
Cは可動顎のナット摺動面を摺動し拘止面の位置まで移
動する。これに伴い、ナットによりラチェットスパナの
頭部の口の口底方向に押し込まれていた可動顎は、弾性
体の復元力により口の開口端方向に押し出され、拘止面
と押圧面との連設部がナットの頂点Cの位置にくる状態
まで移動する。このとき、頂点Fが挟持面と作用面との
連設部に位置し、頂点Eが作用面に当接する状態とな
り、ラチェットスパナはナットを把持した状態でナット
を固定したままラチェットスパナのみを60度だけナッ
トを中心として頭部に可動顎支持部が形設された側の側
面の方向に回転されたこととなる。この状態で、再び、
ナットを中心として頭部に固定顎が形設された側の側面
の方向に柄を回転させることにより、ナットを締結又は
弛緩することができる。 (4)ナットからラチェットスパナには拘止面を通して
可動顎を摺動面に押しつける方向に力が加わるが、この
力は摺動面の面全体に分散されて加わるため、可動顎や
頭部の口の内側面が変形したり破壊したりすることはな
い。 (5)拘止面は作用面に対して平行移動し摺動面は作用
面に対して平行でないため、可動顎が摺動面上を平行移
動することで二面幅が変化する。従って、インチサイズ
のナットとミリサイズのナットの両方に対して使用する
ことができる。 (6)ナットをラチェットスパナに把持する作業は、ナ
ットをラチェットスパナの口内に押し込むだけであり、
極めて容易で素早く行うことができ、更に構成も簡単で
ある。
【0016】ここで、摺動面は、頭部の口の内面側に口
底部から開口端にかけて形成してもよく、又、頭部の表
面及び/又は裏面に突出状または溝状に形成してもよ
い。更に、頭部の口の内面側に可動顎が摺動自在に挿嵌
する溝を形成し、その溝の溝底面を摺動面としてもよ
い。また、摺動面は平面に限るものではなく、曲面状や
折面状であってもよく、その軸方向に可動顎が摺動自在
であればかまわない。
【0017】また、可動顎が可動顎支持部から抜脱しな
いように、摺動面と平行に可動顎支持部の表裏両面に可
動顎が摺動自在に嵌合する可動顎摺動溝を形設するか、
摺動面に可動顎の抜脱防止用のレール又は溝を形成す
る。この抜脱防止用の溝の内面は、摺動面を兼ねてもよ
い。更に、可動顎支持部に嵌合溝を形成し、可動顎の両
外壁に可動顎摺動溝を形成し、可動顎が可動顎支持部の
嵌合溝に摺動自在に嵌合するような構成としてもよい。
この際、可動顎摺動溝の両内側壁には可動顎摺動溝に摺
動自在に嵌合する突起部を設け、可動顎が可動顎摺動溝
から抜脱することを防止する構成とする。
【0018】また、拘止面はナットの一辺の長さの1/
4〜3/4倍程度、挟持面はナットの一辺の長さの1/
4〜3/4倍程度の長さに形成するのが好適である。ナ
ットを中心として頭部に可動顎支持部が形設された側の
側面の方向に柄を回転させたときに、ナットが口の各内
面に引っかかることなくスムーズに回ることができるか
らである。また、弾性体としては、合成ゴムやスプリン
グ等が使用される。
【0019】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載のラチェットスパナであって、固定顎の口底面
と、口底面の可動顎に対向する部分に穿設され弾性体の
一種であるスプリングの一端が挿設された口底側スプリ
ング収納穴と、口底側スプリング収納穴に対向して可動
顎の基底面に穿設されスプリングの他端が挿設された可
動顎スプリング収納穴と、を備えた構成としたものであ
る。
【0020】この構成により以下のような作用が得られ
る。 (1)可動顎が頭部の口の口底方向に押し込まれた際、
スプリングは口底側スプリング収納穴及び可動顎スプリ
ング収納穴に収納された状態となるため、コンパクトに
構成することができる。 (2)スプリングの両端は、口底側スプリング収納穴及
び可動顎スプリング収納穴の内部に固定されるため、ス
プリングが外れることが防止される。
【0021】ここで、口底側スプリング収納穴及び可動
顎スプリング収納穴は円柱状や円錐、多角錐等の錐状に
形設される。
【0022】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1又は2に記載のラチェットスパナであって、可動顎の
一側面に形設され可動顎支持部が摺動自在に嵌合された
嵌合溝を備えた構成としたものである。この構成により
以下のような作用が得られる。
【0023】(1)可動顎は、嵌合溝が可動顎支持部に
嵌合された状態で摺動するため、可動顎が可動顎支持部
から抜脱することが防止される。
【0024】ここで、嵌合溝はその断面形状が矩形状、
扇形状、多角形状等に形設される。嵌合溝の形状は、溝
開口縁の幅を嵌合溝の内側面の幅よりも狭くし、それに
合わせて、嵌合溝に嵌合する可動顎支持部を嵌合溝の形
状に合わせて形設するようにしてもよいし、嵌合溝の内
側面に抜脱防止用の凹状又は凸状のレールを形設しても
よい。これにより、可動顎が可動顎支持部から抜脱する
ことが防止される。
【0025】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
1乃至3の何れか一項に記載のラチェットスパナであっ
て、嵌合溝の両内側壁に突設された直状突起部と、可動
顎支持部の表裏両側面に形設され直状突起部が摺動自在
に嵌合された可動顎摺動溝と、を備えた構成としたもの
である。
【0026】この構成により以下のような作用が得られ
る。 (1)可動顎摺動溝に直状突起部が摺動自在に嵌合する
ことで、可動顎が可動顎支持部から抜脱することが防止
される。 (2)嵌合溝、可動顎摺動溝、直状突起部等の形設が容
易であり、製造が簡単で量産に適する。
【0027】以下に本発明の一実施の形態について、図
面を参照しながら説明する。 (実施の形態1)図1(a)は本発明の実施の形態1に
係るラチェットスパナの要部平面図であり、図1(b)
は図1(a)のラチェットスパナの頭部側から見た側面
図である。
【0028】図1において、1は本発明の実施の形態1
におけるラチェットスパナ、2aはラチェットスパナ1
の頭部、2bはラチェットスパナ1の柄、3は頭部2a
の先端に形成され頭部2aの先端に向かって開口したラ
チェットスパナ1の口、4は頭部2aの先端の口3の一
側方に形設された固定顎、5は頭部2aの先端の固定顎
4と対向する口3の側方に形設された可動顎支持部、3
aは口3の開口端に対向する口底を成す口3の内側面で
ある口底面、3bは固定顎4の口3内側の側面を成し口
底面3aと連設し平面状に形設された作用面、3cは固
定顎4の先端の口3側の内側面を成し作用面3bに対し
120度の角度で連設する平面状に形設された挟持面、
3c’は固定顎4の先端の口3の開口縁部を成し挟持面
3cと連設する滑らかな凸曲面状に形成されナットをガ
イドする口縁面、3dは可動顎支持部5の口3内側の側
面を成し平面状に形設された摺動面、6は可動顎支持部
5に摺動自在に配設された可動顎、6aは可動顎6の口
3内側の側面を成し作用面3bと平行な平面状に形設さ
れた拘止面、6bは可動顎6の口3内側の側面を成し挟
持面3cと平行な平面状に形設され拘止面6aと120
度の角度を成して連設された押圧面、6cは可動顎6の
口底面3aと対向する側面を成す基底面、6dは可動顎
6の先端付近の側面を成し拘止面6aに滑らかに連設す
る凸曲面状に形設されナットをガイドするナット摺動
面、7は可動顎6の中央部に穿設され可動顎支持部5が
摺動自在に嵌合する嵌合溝、7aは平面状に形設された
嵌合溝7の溝底面、7bは溝底面7aに平行に嵌合溝7
の両内側壁に突設され可動顎6をガイドする直状突起
部、8は可動顎支持部5の両側面に形設され直状突起部
7bが摺動自在に嵌合する可動顎摺動溝、8aは可動顎
摺動溝8の先端部分に溝を塞いで配設され可動顎6が可
動顎摺動溝8から抜脱するのを防止するストッパ、9は
口底面3aと可動顎6との間に配設され可動顎6に対し
口底面3aの方向への外力が加わると弾性力により可動
顎6を可動顎支持部5の先端方向に付勢するスプリン
グ、10は口底面3aの可動顎6に対向する部分に錐状
等に穿設されスプリング9の一端が挿設された口底側ス
プリング収納穴、11は口底側スプリング収納穴10に
対向して可動顎6の基底面6cに穿設されスプリング9
の他端が挿設された可動顎スプリング収納穴、20はナ
ットである。
【0029】作用面3bと摺動面3dとは平行ではな
く、作用面3bと摺動面3dとの間隔は、口3の開口端
側に向かって狭くなるように形設されている。すなわ
ち、作用面3bと摺動面3dとの間隔は、口3の開口端
側が狭く、口底面3a側が広くなるよう形設されてい
る。
【0030】また、直状突起部7bと可動顎摺動溝8の
間には僅かな遊びが設けられており、摺動面3dは溝底
面7aと当接し摺動する。作用面3bと拘止面6aとは
平行であり、作用面3bと拘止面6aとの2面間の間隔
Lが二面幅となる。可動顎摺動溝8は直線状に形設され
ており、可動顎6は可動顎摺動溝8に沿って平行移動す
る。従って、可動顎6が可動顎摺動溝8に沿って摺動す
ると、拘止面6aは作用面3bと平行を保つが、二面幅
Lは可動顎6が口底面3aに近づくほど僅かに広くな
る。
【0031】なお、上記構成において、可動顎6の抜脱
を防止するために、可動顎摺動溝8の先端にストッパ8
aを配設しているが、ストッパ8aは必ずしも必要では
なく、スプリング9を口底側スプリング収納穴10及び
可動顎スプリング収納穴11内に接着剤や係止部材等で
固定してもよい。また、スプリング9のかわりに、弾性
体として合成ゴムを使用してもよい。
【0032】以上のように構成された本実施の形態のラ
チェットスパナについて、以下その動作について説明す
る。
【0033】図2は図1のラチェットスパナにおいてナ
ットを把持する際の動作を表す説明図であり、図3は図
1のラチェットスパナにおいてナットを把持した状態を
表す図であり、図4(a)は図1のラチェットスパナに
おいてナットを把持した状態でD3方向に力を加えた場
合の動作を表す説明図であり、図4(b)は図1のラチ
ェットスパナにおいてナットを把持した状態でD4方向
に力を加えた場合の動作を表す説明図であり、図5は図
1のラチェットスパナにおいてラチェット動作を表す説
明図である。尚、ナットの弛緩作業時の動作と締結作業
時の動作とは、ナットに対してラチェットスパナ1を表
裏逆向きに当て、全く同様の動作を行えばよいため、こ
こでは例として、ナットの締結作業時の動作のみについ
て説明する。
【0034】まず最初に、締結しようとするナット20
をラチェットスパナ1に嵌着する場合、図2に示したよ
うに、口3の開口端側にナット20を押し込む。この
際、ナット20の辺DEは可動顎6のナット摺動面6d
を押圧し、可動顎6はスプリング9の付勢力に抗してD
1の方向に押し下げられる。これにより、ナット摺動面
6dと口縁面3c’との間隔が押し広げられ、二面幅L
は広げられる。更に、ナット20を口3内に挿入する
と、ナット20の辺DEは滑らかな曲面状に形設された
ナット摺動面6d上を摺動し、ナット20の辺AFが口
縁面3c’上を摺動し、ナット20は口3内に進入す
る。更にナット20を挿入し、ナット20の頂点Aが挟
持面3cに達すると、スプリング9により可動顎6がD
2方向に付勢されているため、ナット20の頂点Aが挟
持面3c上を摺動して作用面3bと挟持面3cとの連設
部A0に達し、ナット20の頂点Dが拘止面6aと押圧
面6bとの連設部Gに達し、図3に示したように、ナッ
ト20は口3内に嵌着される。この状態では、可動顎6
はスプリング9によりD2の方向に付勢されており、ナ
ット20は挟持面3c及び作用面3bと押圧面6b及び
拘止面6aにより挟持された状態となっている。
【0035】尚、この状態において二面幅Lは挟持面3
cと押圧面6bとの間隔と略等しい間隔とされており、
ナット20は僅かな遊びを残して作用面3b,挟持面3
c,拘止面6a,押圧面6bに当接した状態となる。
【0036】次に、図3のようにナット20を口3内に
把持した状態でナットを締結方向に回転させる場合、ラ
チェットスパナ1の柄2bを、ナット20を中心にD3
の方向に回動させる。このとき、ナット20とラチェッ
トスパナ1の口3の間には若干の遊びがあるため、図4
(a)に示すように、ナット20の頂点Dは拘止面6a
に当接し、ナット20の頂点Aは作用面3bに当接し、
ナット20の頂点Eは押圧面6bに当接した状態とな
り、主として頂点A及び頂点Dよりナット20に力が加
わる。すなわち、ナット20には、拘止面6aを通して
可動顎6からナット20の頂点Dに対して押圧力が加わ
り、それに伴い、ナット20の頂点Aは作用面3bに押
圧され、その反作用として、ナット20の頂点Aに作用
面3bから押圧力が加わる。
【0037】拘止面6aよりナット20の頂点Dに力が
加わった場合、その反作用として、拘止面6aには、図
4(a)に示す矢印F1の方向へナット20より力が加
わる。従って、嵌合溝7の溝底面7aは摺動面3dに押
圧され、溝底面7aと摺動面3dとの間に大きな摩擦力
が働き、可動顎6は摺動面3d上に固定される。従っ
て、ラチェットスパナ1からナット20に直接回転する
力が加わるため、ナット20は回転し、締結される。
【0038】ここで、ナット20からラチェットスパナ
1には拘止面6aを通して可動顎6を摺動面3dに押し
つける方向に力が加わるが、この力は摺動面3dの面全
体に分散されて加わるため、可動顎6や可動顎支持部5
が変形したり破壊したりすることはない。
【0039】次に、図3のようにナット20を口3内に
把持した状態でナットを締結方向と逆方向に回転させる
場合、ラチェットスパナ1の柄2bを、ナット20を中
心にD4の方向に回動させる。このときには、ナット2
0とラチェットスパナ1の口3の間には若干の遊びがあ
るため、図4(b)に示すように、ナット20の頂点D
は押圧面6bに当接し、ナット20の頂点Aは挟持面3
cに当接した状態となる。
【0040】ラチェットスパナ1をD4方向に回転させ
ると、押圧面6bよりナット20の頂点Dに力が加わ
り、その反作用として、ナット20の頂点Dから押圧面
6bへ図4(b)に示す矢印F2の方向の力が加わり、
可動顎6はスプリング9を押し縮めながら矢印D1の方
向に摺動する。
【0041】可動顎6が矢印D1の方向に摺動すること
により、ラチェットスパナ1がナット20の周りに僅か
に回転すると、ナット20の辺CDがナット摺動面6d
に当接するようになり、ナット摺動面6dはナット20
の辺CDにより押圧されるようになる。これにより、挟
持面3cと押圧面6bとの面間隔が広がり、挟持面3c
がナット20の頂点Aを摺動し、作用面3bがナット2
0の頂点Fを摺動し、ナット摺動面6dがナット20の
辺CD上を転がりながら摺動する(図4(b)参照)。
また、可動顎6が矢印D1方向に移動することにより、
可動顎6はナット20の頂点Dから離れる。この際、挟
持面3c側の作用面3bと摺動面3dとの間隔は狭く、
口底面3a側の作用面3bと摺動面3dとの間隔は広く
なるよう形設されているため、可動顎6が矢印D1方向
に移動するに伴い、拘止面6aと作用面3bとの間隔が
広がり、ナット20が口3内をより回転し易くなる。
【0042】更に、ラチェットスパナ1の柄2bをD4
の方向に回動させると、口縁面3c’がナット20の辺
AF上に達し、口縁面3c’が辺AF上を摺動するよう
になる(図5(a)参照)。
【0043】更に、ラチェットスパナ1の柄2bをD4
の方向に回動させると、ナット摺動面6d延いては拘止
面6aがナット20の頂点Cを摺動する。拘止面6aが
ナット20の頂点Cに達すると、可動顎6はスプリング
9により矢印D2の方向に押し戻され、押圧面6bがナ
ット20の辺CDに、挟持面3cがナット20の辺AF
に当接した状態となり、ラチェットの動作が完了する
(図5(b)参照)。
【0044】その後、再び、柄2bをナット20を中心
に図5(b)の矢印D3の方向に回動させて、ナットの
締結を行う。
【0045】以上のように、上記構成により、ナット2
0の締結又は弛緩時にナット20を締結方向又は弛緩方
向に回転させた後、ナット20から脱外することなく締
結方向又は弛緩方向と逆方向に戻動させナット20の締
結作業を行うことの可能なラチェット機構が構成され
る。
【0046】また、ナット20をラチェットスパナ1に
把持する作業も、ナット20をラチェットスパナ1の口
2c内に押し込むだけであり、極めて容易で素早く行う
ことができ、さらに構成も簡単で小型化も容易である。
【0047】尚、本実施の形態においては、直状突起部
7bを可動顎摺動溝8に摺動自在に嵌合させることによ
り可動顎6を可動顎支持部5に装着しているが、可動顎
支持部5に可動顎6を装着させる構成としては、これに
限るものではなく、可動顎6の嵌合溝7の両側壁に溝を
形設し可動顎支持部5の表裏両面に突起を形設し、この
突起を嵌合溝7の両側壁に形設された溝に摺動自在に嵌
合させる構成としてもよい。また、可動顎支持部5の口
3側の側面を円柱状に形設し嵌合溝7を円筒状に形設す
ることにより、可動顎支持部5と嵌合溝7とを摺動自在
に嵌合させ可動顎6を可動顎支持部5に装着させる構成
としてもよい。
【0048】更に、嵌合溝7を可動顎支持部5に形成
し、可動顎6の両外壁に可動顎摺動溝8を形成し、いわ
ゆる可動顎支持部5を可動顎6の嵌合機構を本実施の形
態と逆に形成してもよい。
【0049】
【発明の効果】以上のように、本発明のラチェットスパ
ナによれば、以下のような有利な効果を得ることができ
る。
【0050】請求項1に記載の発明によれば、 (1)ナットからラチェットスパナには拘止面を通して
可動顎を摺動面に押しつける方向に力が加わるが、この
力は摺動面の面全体に分散されて加わるため、可動顎や
頭部の口の内側面が変形したり破壊したりすることはな
く、信頼性の高いラチェットスパナを提供することがで
きる。 (2)拘止面は作用面に対して平行移動し摺動面は作用
面に対して平行でないため、可動顎が摺動面上を平行移
動することで二面幅が変化する。従って、インチサイズ
のナットとミリサイズのナットの両方に対して使用する
ことが可能なラチェットスパナを提供することができ
る。 (3)構成が簡単であるため、小型化が容易なラチェッ
トスパナを提供することができる。 (4)ナットをラチェットスパナの口内に押し込むだけ
で、ナットはラチェットスパナに把持されるため、ナッ
トをラチェットスパナに把持する作業が極めて容易で素
早く行うことができ、更に構成も簡単なラチェットスパ
ナを提供することができる。
【0051】請求項2に記載の発明によれば、 (1)可動顎が頭部の口の口底方向に押し込まれた際、
スプリングは口底側スプリング収納穴及び可動顎スプリ
ング収納穴に収納された状態となるため、コンパクトに
構成することが可能なラチェットスパナを提供すること
ができる。 (2)スプリングの両端は、口底側スプリング収納穴及
び可動顎スプリング収納穴の内部に固定されるため、ス
プリングの脱外が防止されたラチェットスパナを提供す
ることができる。
【0052】請求項3に記載の発明によれば、 (1)可動顎は、嵌合溝が可動顎支持部に嵌合された状
態で摺動するため、可動顎が可動顎支持部から抜脱する
ことが防止されたラチェットスパナを提供することがで
きる。
【0053】請求項4に記載の発明によれば、 (1)可動顎摺動溝に直状突起部が摺動自在に嵌合する
ことで、可動顎が可動顎支持部から抜脱することが防止
されたラチェットスパナを提供することができる。 (2)嵌合溝、可動顎摺動溝、直状突起部等の形設が容
易であり、製造が簡単で量産に適したラチェットスパナ
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の実施の形態1に係るラチェット
スパナの要部平面図 (b)図1(a)のラチェットスパナの頭部側から見た
側面図
【図2】図1のラチェットスパナにおいてナットを把持
する際の動作を表す説明図
【図3】図1のラチェットスパナにおいてナットを把持
した状態を表す図
【図4】(a)図1のラチェットスパナにおいてナット
を把持した状態でD3方向に力を加えた場合の動作を表
す説明図 (b)図1のラチェットスパナにおいてナットを把持し
た状態でD4方向に力を加えた場合の動作を表す説明図
【図5】(a)図1のラチェットスパナにおいてラチェ
ット動作を表す説明図 (b)図1のラチェットスパナにおいてラチェット動作
を表す説明図
【符号の説明】
1 ラチェットスパナ 2a 頭部 2b 柄 3 口 4 固定顎 5 可動顎支持部 3a 口底面 3b 作用面 3c 挟持面 3c’ 口縁面 3d 摺動面 6 可動顎 6a 拘止面 6b 押圧面 6c 基底面 6d ナット摺動面 7 嵌合溝 7a 溝底面 7b 直状突起部 8 可動顎摺動溝 8a ストッパ 9 スプリング 10 口底側スプリング収納穴 11 可動顎スプリング収納穴 20 ナット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】柄と、前記柄の先端に形成された頭部と、
    前記頭部の先端側に開口するナット等を受け入れる口
    と、前記頭部の前記口の一側方に形設された固定顎と、
    前記頭部の前記固定顎と対向する前記口の側方に形設さ
    れた可動顎支持部と、可動顎支持部に摺動自在に配設さ
    れた可動顎と、前記固定顎の前記口の内側面を成す作用
    面と、前記固定顎の先端の前記口側の側面を成し前記作
    用面に対し120度の角度で連設された挟持面と、前記
    固定顎の先端の前記口の開口縁部を成し前記挟持面と連
    設する滑らかな凸曲面状に形成された口縁面と、前記作
    用面との距離が前記口の開口端から前記口の口底面にか
    けて広がるように前記可動顎支持部に形設され前記可動
    顎が表面を摺動する摺動面と、前記可動顎の前記口内側
    の側面を成し前記作用面と平行に対向する拘止面と、前
    記可動顎の前記口内側の側面を成し前記挟持面に平行に
    対向し前記拘止面と120度の角度を成して連設された
    押圧面と、前記可動顎の側面を成し前記拘止面に滑らか
    に連設する凸曲面状に形設されたナット摺動面と、前記
    可動顎の基底面と前記口底面間に配設された弾性体と、
    を備えたことを特徴とするラチェットスパナ。
  2. 【請求項2】前記固定顎の前記口底面と、前記口底面の
    前記可動顎に対向する部分に穿設され前記弾性体の一種
    であるスプリングの一端が挿設された口底側スプリング
    収納穴と、前記口底側スプリング収納穴に対向して前記
    可動顎の前記基底面に穿設され前記スプリングの他端が
    挿設された可動顎スプリング収納穴と、を備えたことを
    特徴とする請求項1に記載のラチェットスパナ。
  3. 【請求項3】前記可動顎の一側面に形設され前記可動顎
    支持部が摺動自在に嵌合された嵌合溝を備えたことを特
    徴とする請求項1又は2に記載のラチェットスパナ。
  4. 【請求項4】前記嵌合溝の両内側壁に突設された直状突
    起部と、前記可動顎支持部の表裏両側面に形設され前記
    直状突起部が摺動自在に嵌合された可動顎摺動溝と、を
    備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に
    記載のラチェットスパナ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003020475A1 (en) * 2001-09-03 2003-03-13 Palsung Hitech Co., Ltd Ratchet spanner with stopper cap
WO2004033156A1 (en) * 2002-10-10 2004-04-22 Ock-Soon Choi Spanner
WO2005044518A1 (en) * 2003-11-07 2005-05-19 Kim, Chang-Hoon Spanner
KR100614815B1 (ko) * 2003-09-16 2006-08-22 임재광 단일 이동톱니부를 갖는 렌치
JP2014042967A (ja) * 2012-08-28 2014-03-13 Proxene Tools Co Ltd 爪車式オープンエンドレンチ

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