JP2000334351A - スロットダイ押出し塗布装置 - Google Patents
スロットダイ押出し塗布装置Info
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Abstract
ある被塗物であっても、塗布むらを発生させず、また被
塗物の厚さ規格寸法が変更されても、これに容易に対応
可能とする。 【解決手段】 固定配置された縦方向に伸びる少なくと
も1本のガイドバー5と、先端部には回転軸部6aを有
し前記ガイドバーに案内されて上下に移動可能に設けら
れる移動ブロック6と、移動ブロックの回転軸部に支持
金具7を介して揺働自在に取り付けられるスロットダイ
組立体10と、移動ブロックとスロットダイ組立体とを
合わせた重量を打ち消す方向に作用するバランスウエイ
ト機構28と、スロットダイ組立体が塗布液を押し出し
塗布しているときにのみスロットダイ組立体のノズル先
端に被塗物との接触圧力を付加する加圧機構33で構成
する
Description
ズル先端を被塗物に接触させたままで塗布液を幅広に押
し出し塗布するスロットダイ塗布装置に関し、更に詳細
には枚葉式に移動し、しかも厚みにばらつきのある被塗
物にスロットノズル先端を接触させて、塗布液を押し出
し塗布するのに好適なスロットダイ押出し塗布装置の改
良に関するものである。
物に接触させたままで塗布液を幅広に押し出し塗布する
技術は、広い分野で実施されており、特に長尺の連続し
た被塗物に塗布する分野で多用されている。このような
スロットダイによる接触押し出し塗布には、被塗物の厚
みが常に均一であることが求められる。
も枚葉ごとの被塗物の厚みにばらつきがあったり、ある
いは変形、例えばうねりや反りなどがある被塗物では、
ノズル先端が被塗物に均一に接触しにくく、塗布むらを
発生し、このような分野では、スロットダイによる接触
押し出し塗布はあまり実施されていなかった。
た具体的な事例をもって説明する。すなわち本事例は、
スチロール等のプラスチック発泡材と他の表皮材、例え
ばアルミ板やベニヤ板等とを接着剤で張り合わせて製造
される断熱材あるいは防音材等の構造材料の製造工程
で、接着剤をスロットノズルから押し出し塗布する場合
である。これらの構造材は最近では貨物自動車の保冷車
などの有蓋貨物車の荷台の製作に多用されるようになっ
ている。
材と他の表皮材は、あらかじめ所定の定尺寸法に切断さ
れた素材、すなわち枚葉材に接着剤を塗布して貼り合わ
せて製造される。接着剤は十分な接着強度を得るために
プラスチック発泡材側に塗布される。しかし接着剤が塗
布される定尺寸法に切断されたプラスチック発泡材は、
厚みのばらつきや反り等の変形したものが多く、従来は
作業者が手作業で接着剤を塗布していた。従って接着剤
の塗布工程の機械化、効率化が求められていた。またプ
ラスチック発泡材の素材厚さには数種の規格寸法があ
り、例えば厚さ寸法間隔が25mm間隔に製造されたも
のがある。この複数種の厚さ寸法の素材が製造ロットご
とにしばしば変更される。従ってその都度素材厚みの変
更にも容易に対応できる接着剤の塗布装置が求められて
いた。
もので、枚葉塗布でしかも枚葉ごとの被塗物に厚みのば
らつきがあったり、あるいはうねりや反りなどの変形が
ある被塗物であっても、ノズル先端が被塗物に均一に接
触し塗布むらを発生させず、また被塗物の厚さ規格寸法
がしばしば変更されても、これに容易に対応できる、ス
ロットダイによる接触押出し塗布装置を提供することを
目的とする。
ために、本発明では次のようなスロットダイ押出し塗布
装置とした。なお理解を助けるため後述の実施例の符号
を付して説明する。すなわち、 固定配置された縦方向に伸びる少なくとも1本のガイ
ドバー(5)と、 先端部には回転軸部(6a)を有し前記ガイドバーに
案内されて上下に移動可能に設けられる移動ブロック
(6)と、 前記移動ブロックの回転軸部に支持金具(7)を介し
て揺働自在に取り付けられるスロットダイ組立体(1
0)と、 前記移動ブロック(6)とスロットダイ組立体(1
0)とを合わせた重量を打ち消す方向に作用するバラン
スウエイト機構(28)と、 前記スロットダイ組立体が塗布液を押し出し塗布して
いるときにのみスロットダイ組立体のノズル先端に被塗
物との接触圧力を付加する加圧機構(33)とを含み、
前記スロットダイ組立体は、スロットノズルが被塗物の
移動方向と交差する方向に配置され、少なくとも1つの
弁機構を有し、該弁機構が開のときに塗布液をスロット
ノズルから幅広に押し出すことができるスロットダイ組
立体であることを特徴とする、スロットダイ押出し塗布
装置とした。
る。本発明では、固定配置された縦方向に伸びる少なく
とも1本のガイドバー(5)と、先端部には回転軸部
(6a)を有し前記ガイドバーに案内されて上下に移動
可能に設けられる移動ブロック(6)と、前記移動ブロ
ックの回転軸部に支持金具(7)を介して揺働自在に取
り付けられるスロットダイ組立体(10)との構成によ
り、コンベア(36)によって移動する被塗物(35)
の進行方向の厚みのばらつき及び厚みの規格寸法の変化
への対応は、スロットダイ組立体(10)が移動ブロッ
ク(6)と共にガイドバー(5)上を上下に移動するこ
とにより自動的に追従する。
に対しては、移動ブロック(6)の回転軸部(6a)を
軸芯にして、スロットダイ組立体(10)が支持金具
(7)と共に揺動する構成により、スロットノズル(3
1)の先端が被塗物に均一に接触し、塗布液を塗布むら
を発生させずに塗布することができる。
組立体(10)とを合わせた重量を打ち消す方向に作用
するバランスウエイト機構(28)の機能によって、極
めて小さな作用力で被塗物の厚み変化に追従してスロッ
トダイ組立体(10)を容易に上下移動させることがで
きる。また加圧機構(33)によって、スロットダイ組
立体(10)が塗布液を押し出し塗布しているときにの
み、スロットノズル(31)先端に被塗物との接触圧力
を付加することができる。従って被塗物が発泡材のごと
く気泡による空隙がある物に対しても接着剤が空隙の内
部にまで十分に浸透し、強固な接着が可能となる。この
ように本発明によるスロットダイ押出し塗布装置(1)
は、スロットダイ組立体(10)のスロットノズル(3
1)の先端を被塗物(35)に接触させたままで塗布液
を被塗物上に幅広に押し出し塗布することができる。
塗布装置の実施例を図を用いて具体的に説明する。図1
乃至図3は本発明の実施例を示すスロットダイ押出し塗
布装置1を示すもので、図1はその正面図、図2は側断
面図、図3は図2におけるA−A矢視図である。
ブラケット2は剛性を有する架台3にボルト4でしっか
りと取り付けられる。なお架台3はその一部分のみ図示
されている。ブラケット2には縦方向に2本のガイドバ
ー5がしっかりと固定されている。6は移動ブロック
で、該移動ブロック6は前記ガイドバー5に嵌装して上
下に摺動し、また移動ブロック6の先端部には回転軸部
6aと雄ねじ部6bが形成されている。
7の垂直方向に折れ曲がった取付部7aは前記移動ブロ
ック6の回転軸部6aに軸受8を介在させて嵌装され、
ナツト9が雄ねじ部6bに螺合されて揺動自在に取り付
けられる。従って支持金具7は、支持金具7に取り付け
られる後述のスロットダイ組立体10と共に図3に仮想
線で示すように回転軸部6aを軸芯にしてα・βのごと
く揺動して傾斜することができる。
イ組立体であり、該スロットダイ組立体10は操作エア
によって開閉操作される少なくとも1組の弁機構を有
し、ボルト25で支持金具7にしっかりと固定され、概
ね以下のように構成される。すなわちダイ11と、該ダ
イ11にボルト13で取り付けられるダイリップ12と
によって、ダイ11とダイリップ12とが相対する面に
スロットノズル31が形成される。該スロットノズル3
1の両端は盲板24がボルト26で取り付けられてい
る。
及び上部ガンボデイ15が取り付けられる。そして、ガ
ンボデイ14の内部にはシリンダー部14aが形成さ
れ、シリンダー部14a内には圧縮気体によって作動す
るピストン16が上下に摺動可能に設けられる。14c
はピストン16を作動させるための圧縮気体取入口を示
す。
デイ15に螺合されたばね押え19によってピストン1
6を常時下方へ付勢し、付勢力はばね押え19のねじ込
み量によって調整される。そしてロックナット20によ
ってねじ込み量が固定される。またガンボデイ14の下
部には塗布液用の液溜室14bが設けられる。そして前
記ピストン16には液溜室14bまで伸びる弁ロット1
7が締結され、該弁ロット17の先端は液溜室14b内
で弁機構を構成する。従ってピストン16の作動によっ
て弁機構は開閉操作される。そして弁機構の吐出孔14
dはダイ11に設けられた塗布液用の液通路11aと連
通し、更に液通路11aはスロットノズル31へと連通
している。
12とによって構成される1組のスロットノズル31に
対して、ガンボデイ14、上部ガンボデイ15、ピスト
ン16、弁ロット17等で構成される弁機構を3連に設
けたものを図示している。しかし弁機構の数は必ずしも
3連に限定されるものではなく、スロットノズル31の
長さによって適宜選択される。
4の液溜室14bへ供給するためのマニホールド21が
取り付けらる。該マニホールド21には塗布液用の液通
路21aが孔設され、液通路21aの一端には継手22
を介して図示していない塗布液供給装置とホース等の管
路で結ばれ、通路21aの他端には盲栓23が取り付け
られている。27は案内板で、該案内板27は支持金具
7に取り付けられ、コンベア36等によって移動してく
る厚みを持った枚葉の被塗物35をスロットダイ組立体
10のスロットノズル31部へ滑らかに案内する役割を
担う。
なわち28はバランスウエイトで、該バランスウエイト
28は、ブラケット2に取り付けられた滑車29,30
を介在させて移動ブロック6との間に張り渡されたワイ
ヤ32によって移動ブロック6と結ばれている。そして
バランスウエイト28の重量は、移動ブロック6とスロ
ットダイ組立体10とを合わせた重量にほぼ等しいが、
移動ブロック6とスロットダイ組立体10とを合わせた
重量の方がわずかに重く調節される。従って全く外力を
加えなければ、移動ブロック6とスロットダイ組立体1
0とは、ガイドバー5上を摺動して下方へ沈み込むよう
に調整される。またスロツトダイ組立体10に上向きの
わずかな力を作用させると、スロットダイ組立体はガイ
ドバー5に添って上昇する。
ンダ33はブラケット2の上面に固定され、ピストンロ
ット34の先端は移動ブロック6に締結されている。そ
して該エアシリンダ33はスロットダイ組立体10の弁
機構と同期して制御される。すなわちエアシリンダ33
は、スロットダイ組立体10の弁機構が開状態すなわち
塗布液がスロットノズル31から押し出されているとき
にのみ移動ブロック6を所定の圧力で下方へ押圧し、そ
れ以外のときはフリー状態すなわちエアポートは完全に
開放された状態になるように制御される。従って塗布液
を押し出し塗布しているとき以外は先に説明したバラン
スウエイト機構の機能に影響を及ぼさないように構成さ
れている。
装置1の構成であり、次にその作用を説明する。まず図
示していない塗布液供給装置から加圧された塗布液がホ
ース等の管路を介してマニホールド21の継手22から
マニホールド21の液通路21aへ供給され、更に液通
路21aと連通した液溜室14bへ供給される。
って矢印B方向に進行し、案内板27又はダイ11の前
面の傾斜部に突き当たると、その反力で、バランスウエ
イト28によって重力が程よくバランス調整されている
スロットダイ組立体10は、移動ブロック6と共にガイ
ドバー5上を摺動して上方へ押し上げられながら被塗物
が更に進行する。すなわちスロットダイ組立体10は被
塗物35の厚みに追従してガイドバー5上を上下に移動
する。
ろまで進行すると、図示されていない制御装置から、塗
布液の塗布開始信号が発せられる。すなわちガンボデイ
14の圧縮気体取入口14cからシリンダー部14a内
へ圧縮気体が供給され、ピストン16をばね18の付勢
力に抗して上方へ押し上げる。これによってピストン1
6に締結された弁ロット17も上方へ引き上げられて弁
機構が開操作され、液溜り室14bに加圧状態で供給さ
れている塗布液は吐出孔14dからダイ11の液通路1
1aを通ってスロットノズル31から被塗物35の上面
へ幅広に押し出される。
シリンダ33のピストンを押し下げる側へも圧縮エアが
供給される。これによってエアシリンダ33のピストン
ロット34は移動ブロック6を下方へ押圧し、スロット
ダイ組立体10のスロットノズル31も被塗物35の面
上に押圧される。従ってスロットノズル31の先端と被
塗物35は所定の押圧力で押圧された状態で塗布液が押
し出し塗布される。
了すると、図示されていない制御装置から、塗布終了信
号が発せられ、ガンボデイ14のシリンダ部14a内へ
供給されていた圧縮気体は開放される。そしてピストン
16はばね18の付勢力によって下方へ押し下げられ、
これによって弁ロット17も押し下げられて弁機構が閉
じられて塗布液の押し出しが停止する。そして制御装置
からの塗布終了信号に同期して、エアシリンダ33に供
給されていた圧縮エアも開放され、スロットノズル先端
に加えられていた押圧力も開放される。そして再び次の
被塗物がコンベア36によって運ばれてくるのを待つ状
態となる。このように本発明によるスロットダイ押出し
塗布装置1は、スロットダイ組立体10のスロットノズ
ル31の先端を被塗物35に接触させたままで塗布液を
被塗物上に幅広に押し出し塗布することができる。
の被塗物に厚みのばらつきがあったり、あるいはうねり
や反りなどの変形がある被塗物35であっても、被塗物
の進行方向の厚みのばらつき及び厚みの規格寸法の変化
への対応は、スロットダイ組立体10が移動ブロック6
と共にガイドバー5上を上下に摺動することにより自動
的に追従し、また被塗物35の横方向の厚みの変化に対
しては、移動ブロック6の回転軸部6aを軸芯にして、
スロットダイ組立体10が支持金具7と共に揺動するこ
とにより、スロットノズル先端が被塗物に均一に接触す
る。従って、塗布むらを発生させずに塗布液を被塗物上
に均一に塗布することができる。
として重り、すなわちバランスウエイト28を用いる構
成としたが、これに限定されるものではなく、例えば、
ばねやゴム等の弾性体を利用したバランスウエイト機構
とすることは、容易に想到し得ることである。
トダイ押出し塗布装置の構成によれば、枚葉塗布でしか
も枚葉ごとの被塗物に厚みのばらつきがあったり、ある
いはうねりや反りなどの変形がある被塗物であっても、
スロットダイ組立体がそれらの変化に対応して上下移動
と揺動によって自動的に追従し、ノズル先端が被塗物に
均一に接触し塗布むらを発生させず、また被塗物の厚さ
規格寸法がしばしば変更されてもこれに容易に対応でき
る、スロットダイ押出し塗布装置を提供することができ
る。更に接着剤を押出し塗布する場合、接着剤の押出し
塗布時のみスロットノズル先端に被塗物との接触圧力を
付加することができるので、被塗物が発泡材のごとく気
泡による空隙がある物に対しても接着剤を空隙の内部に
まで十分に浸透させることができ、強固な接着が可能と
なる。
装置の正面図、
装置の側断面図、
…ガイドバー、6…移動ブロック、6a…回転軸部、7
…支持金具、10…スロットダイ組立体、28…バラン
スウエイト、31…スロットノズル、33…エアシリン
ダ、35…被塗物、36…コンベア。
Claims (1)
- 【請求項1】 スロットダイによる接触押出し塗布装置
であって、 固定配置された縦方向に伸びる少なくとも1本のガイ
ドバー(5)と、 先端部には回転軸部(6a)を有し前記ガイドバーに
案内されて上下に移動可能に設けられる移動ブロック
(6)と、 前記移動ブロックの回転軸部に支持金具(7)を介し
て揺働自在に取り付けられるスロットダイ組立体(1
0)と、 前記移動ブロック(6)とスロットダイ組立体(1
0)とを合わせた重量を打ち消す方向に作用するバラン
スウエイト機構(28)と、 前記スロットダイ組立体が塗布液を押し出し塗布して
いるときにのみスロットダイ組立体のノズル先端に被塗
物との接触圧力を付加する加圧機構(33)と、を含
み、前記スロットダイ組立体は、スロットノズルが被塗
物の移動方向と交差する方向に配置され、少なくとも1
つの弁機構を有し、該弁機構が開のときに塗布液をスロ
ットノズルから幅広に押し出すことができるスロットダ
イ組立体であることを特徴とする、スロットダイ押出し
塗布装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18408299A JP4348575B2 (ja) | 1999-05-26 | 1999-05-26 | スロットダイ押出し塗布装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18408299A JP4348575B2 (ja) | 1999-05-26 | 1999-05-26 | スロットダイ押出し塗布装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000334351A true JP2000334351A (ja) | 2000-12-05 |
JP4348575B2 JP4348575B2 (ja) | 2009-10-21 |
Family
ID=16147091
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18408299A Expired - Lifetime JP4348575B2 (ja) | 1999-05-26 | 1999-05-26 | スロットダイ押出し塗布装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4348575B2 (ja) |
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- 1999-05-26 JP JP18408299A patent/JP4348575B2/ja not_active Expired - Lifetime
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