JP2000333698A - 糖組成物の単糖分析方法 - Google Patents

糖組成物の単糖分析方法

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  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 糖組成物を構成するシアル酸等の単糖の定量
方法の提供。 【解決手段】 糖組成物を構成する単糖を同時に定量分
析するに際し、(1) 糖組成物からシアリダーゼもしくは
酸によりシアル酸を遊離させ、(2) 遊離したシアル酸を
シアル酸アルドラーゼによりN−アシルマンノサミンに
変換し、(3) N−アシルマンノサミンおよび糖残基を酸
加水分解することを特徴とする糖組成物の単糖分析方
法。 【効果】 試料を単一容器内で前処理でき、一度のHP
LC等の分析でシアル酸を含めた糖組成を得ることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、糖組成物を構成す
るシアル酸等の単糖の定量方法に関する。
【0002】
【従来の技術】糖タンパク質、糖脂質などの糖組成物
は、人体の機能調節機構、特に免疫関連部分を構成する
重要な物質であり、近年、エイズや癌の治療など医療の
先端において研究が盛んになっている。既に、エイズウ
イルスの表面に存在する糖タンパク質の糖鎖が、宿主細
胞表面のCD4分子と結合して感染すると考えられてお
り、また、癌により糖組成物の糖部分が変化することが
多数報告されている。そのなかでも特に、シアル酸を主
とする糖組成物を構成する各種単糖の定量分析は、当該
研究の基本であり、迅速、高感度化分析に向けて、これ
まで、種々の方法が提案されている。
【0003】以下に種々の従来法とその利点及び欠点を
示す。例えば、 糖組成物のメタノリシスとトリメチルシリル化によ
り、揮発性糖誘導体化した後、ガスクロマトグラフィー
(GLC)によるシアル酸、中性糖、アミノ酸の定量
法:シアル酸、中性糖、アミノ酸の同時定量ができる
が、多量の試料が必要であること(単糖で10nmol
以上)、GLCでの分析が多検体処理に不向きであるこ
と、そして、アスパラギン残基に結合したN−アセチル
グルコサミンを定量できない(Anal. Biochem. 119, 17
-24(1982) )という欠点がある。
【0004】シアリダーゼもしくは酸で遊離したシア
ル酸を1,2-diamino-4,5-methylenedioxybenzene (DM
B)誘導体化し、高速液体クロマトグラフィー(HPL
C)を用いたシアル酸の定量法:非常に簡便で高感度で
あるが、シアル酸しか分析できず、しかも誘導体化物が
不安定で12時間以内に分析する必要(“糖蛋白質糖鎖
研究法(生物化学実験法23)”,学会出版センター,
p.20(1989))があり限定的である。
【0005】アミノ酸分析によるアミノ糖の定量:簡
便で高感度であるが、アミノ糖しか分析できない。 ピリジルアミノ標識化、4−アミノ安息香酸エチル誘
導体化した後HPLCによる中性糖、アミノ糖の定量:
高感度ではあるが、シアル酸の分析ができない。 1−フェニル−3−メチル−5−ピラゾロン(PM
P)誘導体化した後HPLCによるシアル酸、中性糖、
アミノ糖の定量:高感度ではあるが、シアル酸および中
性糖とアミノ糖の同時定量ができず不便である。
【0006】糖のHPLCによる分離後シアノアセト
アミド誘導体化によるシアル酸、中性糖、アミノ糖の定
量:ポストカラムラベル法で簡便であるが、分析時間が
長く、シアル酸および中性糖とアミノ糖の同時定量がで
きず不便である。 陰イオン交換クロマトグラフィーと電気化学検出器を
用いたシアル酸、中性糖、アミノ糖の定量:標識の手間
は省けるが、特別な装置が必要な上、シアル酸および中
性糖とアミノ糖の同時定量ができず不便である(Method
s in Enzymology, 230, 208-225(1994))。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来から
知られている糖組成物の単糖分析方法はそれぞれ一長一
短があり、必ずしも満足のいくものではない。その一方
で、外科的侵襲を伴わずに疾患部位を診断することがで
きる糖組成物の分析方法は、患者に対する負荷が少な
く、最近益々繁用されるようになり、簡便で多検体を処
理できる方法が望まれている。そして、癌などの病態変
化を観測できる指標として注目を集めているシアル酸を
始め、糖組成物の構成をなす各単糖を同時に、迅速且つ
高感度で正確に定量できる方法の開発が焦眉の急となっ
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために、鋭意検討を重ねた結果、糖組成物の
単糖分析において、遊離したシアル酸をN−アシルマン
ノサミンに変換した後、酸加水分解することで、各単糖
を同時に定量できることを見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明は、糖組成物を同時に定量分析するに際
し、(1)糖組成物からシアリダーゼもしくは酸により
シアル酸を遊離させ、(2)遊離したシアル酸をシアル
酸アルドラーゼによりN−アシルマンノサミンに変換
し、(3)N−アシルマンノサミンおよび糖残基を酸加
水分解することを特徴とする糖組成物の単糖分析方法で
ある。
【0009】また、本発明は、N−アシルマンノサミン
および糖残基を酸加水分解して、各単糖を定量する際
に、加水分解において脱N−アシル化された単糖をN−
アセチル化しておくこと、更には、再度N−アセチル化
した単糖を4−アミノ安息香酸エチル(ABEE)標識
化することを特徴とする。各単糖はHPLC、キャピラ
リー電気泳動、GLC等の方法により分析することがで
きるが、多検体処理に適しているHPLCが特に望まし
い。本発明において、HPLCによる各単糖の定量方法
は、逆相カラムを用いており、溶離液にはホウ酸緩衝液
を用いることが望ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明によれば、糖組成物の各単
糖を同時に定量することができる。従来法では、中性糖
やアミノ糖を加水分解する条件では、シアル酸は完全に
破壊され検出することができなかった。そのため、シア
ル酸と中性糖とアミノ糖を定量する際に一つの試料に対
して少なくとも2回以上の処理と分析をおこなう必要が
あった。本発明では、シアル酸を予め中性糖やアミノ糖
を加水分解する条件で破壊されない化合物に変換するこ
とによって、シアル酸と中性糖とアミノ糖の定量を一度
におこなうことができるので操作性に優れ、迅速に糖組
成物を構成する各単糖を定量することができる。
【0011】本発明において分析の対象である糖組成物
としては、糖タンパク、糖脂質、オリゴ糖、多糖が挙げ
られる。本発明において使用する試薬としては、シアリ
ダーゼ、シアル酸アルドラーゼ、酸がある。シアリダー
ゼの起源としては、Arthrobacter ureafaciens, Clostr
idium perfringens, Streptococcus sp., Vibrio chole
rae, Salmonella typhimurium,ニューカッスル病ウイル
スなどがあり、望ましくは、取り扱いが容易なArthroba
cter ureafaciens由来のものがよい。シアル酸アルドラ
ーゼの起源としては、大腸菌、Clostridium perfringen
s などがあり、望ましくは、取り扱いの容易な大腸菌由
来のものがよい。酸にはトリフルオロ酢酸、塩酸、硫酸
などが使用でき、望ましくは、除去の容易さからトリフ
ルオロ酢酸が好ましい。
【0012】本発明は、実施にあたり糖組成物からのシ
アル酸の遊離と遊離されたシアル酸のN−アシルマンノ
サミンへの変換は、シアリダーゼもしくは酸とシアル酸
アルドラーゼを糖組成物を含む反応容器に順次加えて行
ってもよくまたこれらの試薬を同時に加えて行うことも
できる。その後、酸を加えて、シアル酸の遊離した糖残
基とN−アシルマンノサミンを加水分解し、得られた加
水分解物をHPLC等で分析することにより構成の各単
糖を定量することができる。単糖の定量分析にあたって
は、前記加水分解によって脱N−アシル化された単糖を
N−アセチル化して行ってもよく、また、遊離した各単
糖をABEE標識化した後に定量分析してもよい。本発
明における試料の上記各処理は、容器を変えることなく
単一容器で処理することができる。
【0013】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明の主
旨はもとよりこれに限定されるものではない。
【0014】実施例1 子牛血清由来フェツイン(シグマ社製)溶液10μl
(5μg)をネジ口試験管(45mm×9.5mm
I.D.)に加え減圧下で乾固した。これにシアル酸ア
ルドラーゼ溶液5μl、シアリダーゼ溶液5μlを加
え、37℃、17時間保温した。更に、8Mトリフルオ
ロ酢酸水溶液10μlを加え(終濃度4M)、121
℃、2時間保温した。空冷後、減圧乾固した後、充分に
酸を除くために2−プロパノールを100μl添加して
再度、減圧乾固した。これにピリジン/メタノール(5
/95,容量比(v/v))40μlを加え、無水酢酸
10μlを添加して、室温で30分放置してN−アセチ
ル化をおこない、減圧乾固した。純水10μlとABE
E標識化試薬(生化学工業製)40μlを加えて、80
℃、1時間保温した。純水200μlとクロロホルム2
00μlを加えて、遠心後、上清をHPLC分析に供し
た。
【0015】<HPLC分析条件>HPLC送液ポン
プ、コントローラー、カラムオーブン、蛍光検出器には
島津製作所製のものを使用した。カラムには逆相カラム
であるホーネンパックC18(生化学工業)を用い、流
速1ml/minで、カラム温度30℃にておこなっ
た。移動相には0.2Mホウ酸カリウム緩衝液(pH
8.9)/アセトニトリル(93/7,v/v)を使用
した。検出は励起波長305nm,蛍光波長360nm
でおこなった。
【0016】実施例2 子小牛血清由来フェツイン(シグマ社製)溶液をネジ口
試験管(45mm×9.5mm I.D.)に10μl
(5μg)加え、0.2Mトリフルオロ酢酸10μlを
加えて攪拌し、80℃で1時間保温してシアル酸を遊離
した。減圧下で酸を除去した後、シアル酸アルドラーゼ
溶液10μlを加え、37℃、17時間保温した。更
に、8Mトリフルオロ酢酸水溶液10μlを加え(終濃
度4M)、121℃、2時間保温した。空冷後、減圧乾
固した後、充分に酸を除くために2−プロパノールを1
00μl添加して再度減圧乾固した。これに、ピリジン
/メタノール(5/95,v/v)40μl添加し、無
水酢酸10μlを添加して、室温で30分放置し、N−
アセチル化をおこない、減圧乾固した。純水10μlと
ABEE標識化試薬(生化学工業製)40μlを加え
て、80℃、1時間保温した。純水200μlとクロロ
ホルム200μlを加えて、遠心後、上清をHPLC分
析に供した。HPLC分析は実施例1と同じ条件でおこ
なった。
【0017】実施例3 実施例2の子牛血清由来フェツインに代えて糖脂質であ
るII3NeuGc α-LacCer (和光純薬工業製)を用いた他
は、実施例2と同様におこなって単糖を分析した。
【0018】実施例4 実施例2の子牛血清由来フェツインに代えて3′−シア
リルラクトース(シグマ社製)を用いた他は、実施例2
と同様にして単糖を分析した。
【0019】比較例1 子牛血清由来フェツイン(シグマ社製)60μgを1.
4M塩酸メタノール100μl中で90℃、2時間保温
した。酸を窒素気流下で除去し、そこに10%ピリジン
−メタノール200μlと無水酢酸10μlを加え、室
温で30分間放置した。減圧下で溶媒を除去し、トリメ
チルシリル化試薬(Tri−Sil:ピアス社)50μ
lを加えて、46℃、10分間保温した。硫酸存在下で
溶媒を減圧除去し、n−ペンタンで抽出し、濃縮後、2
% OV−17(Uniport HP(60/80)カラム(G
Lサイエンス社)を装着したガスクロマトグラフィー分
析に供した(“タンパク質の化学・上(続生化学実験講
座2)”,日本生化学会編,東京化学同人,p.215 〜
p.218 (1987))。
【0020】比較例2 子牛血清由来フェツイン(シグマ社製)10μgを6N
塩酸40μl中、100℃、6時間保温した後、酸を減
圧下で除去した。得られた処理物を、AccQ標識化試
薬(ウォータース製)を用いて、6−aminoquinolyl −
N−hydroxysuccinimidyl carbamate 標識をおこない、
付属のマニュアルに従ってHPLCで分析した。
【0021】比較例3 子牛血清由来フェツイン(シグマ社製)5μgを0.1
Mトリフルオロ酢酸水溶液20μl中、80℃、1時間
保温した後、DMB標識化キット(タカラ酒造製)を用
いて1,2−ジアミノ−4,5−メチレンジオキシベン
ゼン(DMB)標識して、付属のマニュアルに従ってH
PLCで分析した。
【0022】上記各実施例および比較例で得られた分析
結果を表1および表2に示す。 表1 子牛血清由来フェツインの単糖組成 (mol/mol)*1 ──────────────────────────────────── 方法 ガラクト マンノー フコース GlcNAc GalNAc シアル酸 ース ース ──────────────────────────────────── 実施例1 9.5 7.7 n.d.*2 11.2 2.0 10.5 実施例2 9.5 8.0 n.d. 10.9 2.0 10.3 比較例1 9.6 7.8 n.d. 8.1 2.5 12.2 比較例2 −*3 − − 10.8 1.9 − 比較例3 − − − − − 10.4 ──────────────────────────────────── 注)*1: mol/mol ;分子量48,400として計算した。 *2: n.d. ;検出されなかった。 *3: − ;定量できない単糖。 GlcNAc:N−アセチルグルコサミン GalNAc:N−アセチルガラクトサミン
【0023】 表2 II3NeuGc α-LacCer と3′−シアリルラクトースの単糖組成 ──────────────────────────────────── ガラクトース グルコース シアル酸 ──────────────────────────────────── (molar ratio)*1 II3NeuGc α-LacCer 実施例3 1.0 1.0 0.9 既知モル比 1.0 1.0 1.0 3′−シアリルラクトース 実施例4 1.0 0.9 1.0 既知モル比 1.0 1.0 1.0 ──────────────────────────────────── *1 molar ratio ;ガラクトースを1.0としたときのモル比を示した。
【0024】表1に示したように、本発明方法を用いた
場合(実施例1および2)、糖組成物のシアル酸、中性
糖、アミノ糖の組成は一度の分析で得ることができる。
一方、比較例1では、N−アセチルグルコサミン(GlcN
Ac)について正確な結果を得ることができない。また、
比較例2ではアミノ糖のみしか定量できず、比較例3で
はシアル酸のみの定量値しか得ることができない。つま
り、従来の方法を用いると少なくとも2種類の方法を駆
使しなければ正確な糖組成物のシアル酸、中性糖、アミ
ノ糖の組成を得ることはできない。また、表2に示した
ように、本発明方法を用いて得られた結果(実施例3お
よび4)は、糖脂質やオリゴ糖にも適用できることを示
しているだけでなく、本発明が、非常に正確な結果を得
ることができる方法であることも示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 31/00 G01N 31/00 V (72)発明者 荒井 潤子 神奈川県逗子市桜山2−9−17 (72)発明者 西藤 桂子 神奈川県横浜市瀬谷区三ツ境155−13 Fターム(参考) 2G042 AA01 BD20 DA07 EA02 FA07 4B063 QA01 QQ03 QQ68 QR15 QR18 QR41 QR50 QS17 QS28 QX01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糖組成物を構成する単糖を同時に定量分
    析するに際し、(1)糖組成物からシアリダーゼもしく
    は酸によりシアル酸を遊離させ、(2)遊離したシアル
    酸をシアル酸アルドラーゼによりN−アシルマンノサミ
    ンに変換し、(3)N−アシルマンノサミンおよび糖残
    基を酸加水分解することを特徴とする糖組成物の単糖分
    析方法。
  2. 【請求項2】 糖組成物を構成する単糖を同時に定量分
    析するに際し、(1)糖組成物からシアリダーゼもしく
    は酸によりシアル酸を遊離させ、(2)遊離したシアル
    酸をシアル酸アルドラーゼによりN−アシルマンノサミ
    ンに変換し、(3)N−アシルマンノサミンおよび糖残
    基を酸加水分解し、(4)前記加水分解において脱N−
    アシル化された単糖をN−アセチル化することを特徴と
    する糖組成物の単糖分析方法。
  3. 【請求項3】 糖組成物を構成する単糖を同時に定量分
    析するに際し、(1)糖組成物からシアリダーゼもしく
    は酸によりシアル酸を遊離し、(2)遊離したシアル酸
    をシアル酸アルドラーゼによりN−アシルマンノサミン
    に変換し、(3)N−アシルマンノサミンおよび糖残基
    を酸加水分解し、(4)前記加水分解において脱N−ア
    シル化された単糖をN−アセチル化し、(5)前記で得
    られた単糖を4−アミノ安息香酸エチル(ABEE)標
    識化することを特徴とする糖組成物の単糖分析方法。
  4. 【請求項4】 各単糖の定量分析方法が高速液体クロマ
    トグラフィー(HPLC)である請求項1ないし3のい
    ずれか1項に記載の糖組成物の単糖分析方法。
  5. 【請求項5】 HPLCによる各単糖の分析が、逆相カ
    ラムを用い、溶離液にホウ酸緩衝液を用いる方法である
    請求項1ないし4のいずれか1項に記載の糖組成物の単
    糖分析方法。
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