JP2000333518A - 施肥装置付き田植機 - Google Patents

施肥装置付き田植機

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JP2000333518A
JP2000333518A JP11146970A JP14697099A JP2000333518A JP 2000333518 A JP2000333518 A JP 2000333518A JP 11146970 A JP11146970 A JP 11146970A JP 14697099 A JP14697099 A JP 14697099A JP 2000333518 A JP2000333518 A JP 2000333518A
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fertilizer
case
feeding
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rice transplanter
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JP11146970A
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Yuichi Takeda
裕一 竹田
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Yanmar Co Ltd
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Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高さや前後寸法を大きくすることなく、施肥
装置30における肥料貯留ホッパー31への肥料の収容
量を大きくする。 【解決手段】 施肥装置30における横一列状に配置し
た漏斗状の収納ケース31aの下端に肥料の繰出し部3
2を接続するにおいて、収納ケース31aの前後中心線
を繰出し部32の前後中心線の位置より前側にオフセッ
トさせ、且つ各収納ケース31aの前面壁70の傾斜角
度が後面壁の傾斜角度より急になるよう漏斗状に形成す
ると、施肥装置30全体としての高さ寸法や前後寸法を
従来と同じにしても収納ケース31aの肥料収容容積を
大きくできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行機体の後部に
配置した苗植装置による苗植付条の側方に肥料を供給す
るための施肥装置を備えた田植機の構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来からこの種の施肥装置は、特開平9
−107756号公報や、特開平10−215622号
公報に開示されているように、走行機体の運転席よりも
後部のステップから肥料を補充できるようにした、横長
の肥料貯留ホッパーと、該肥料貯留ホッパーから粒粉状
の肥料を繰り出す繰出し部と、該繰出された肥料を送風
機からの圧風により、苗植装置の植付条の側方に導く供
給管とにより構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記い
ずれの先行技術のものも、肥料貯留ホッパーの断面形状
は、その前後壁面がほぼ同じ傾斜角度を有する下窄まり
状(漏斗状)であって、当該肥料貯留ホッパーと、その
下端に接続する繰出し部との両者の中心軸線がほぼ同じ
前後位置に設定されているから、施肥装置の全体として
の高さ寸法が大きくなる割りには、当該肥料貯留ホッパ
ーに収納できる粉粒状の肥料の量を大きくできないとい
う問題があった。
【0004】この問題を解決するため、肥料貯留ホッパ
ーの前後寸法を大きく設定すると、前記下窄まり形状に
するための前後壁面の傾斜角度が緩くなり、当該肥料貯
留ホッパー内に収納された粉粒状の肥料が下方(繰出し
部)に流れ落ち難くなる。特に、肥料貯留ホッパーの下
部側である前壁面もしくは後壁面には肥料の有無を感知
するためのセンサを設けることが多いから、このセンサ
を緩い斜面である壁面に設置すると、当該センサの突出
により肥料の流れ落ち作用が阻害され、施肥作業が継続
して円滑にできないという問題があった。
【0005】本発明は、これらの問題を解決するために
なされたものであって、施肥装置全体の高さ寸法や前後
寸法を大きくすることなく、収納できる肥料の量を多く
できるようにし、且つ収納された肥料の流れ落ち作用も
円滑にできるようにした施肥装置を提供することを目的
とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明の施肥装置付き田植機は、田
植機の走行機体の後方に苗植装置を備え、該苗植装置の
前方であって走行機体の後部に配置する施肥装置を、肥
料搬送風を供給するエアタンクを前端に連結し、前記苗
植装置の植付け部毎に肥料を送給する供給管を後端に連
結したホースジョイントと、該ホースジョイントの前後
中途部の上面に連通接続した繰出し部と、該繰出し部の
上部側に連通接続した肥料貯留ホッパーとにより構成
し、前記肥料貯留ホッパーの前後中心位置を前記繰出し
部の前後中心位置より前後いずれか一方にオフセットさ
せ、前記肥料貯留ホッパーの前後壁面を下窄まり状に形
成し、その前側壁面または後側壁面のいずれか一方の傾
斜角度を、他側の壁面の角度より大きく設定したもので
ある。
【0007】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の施肥装置付き田植機において、前記傾斜角度の
大きい壁面に肥料有無感知用のセンサを設けたものであ
る。
【0008】そして、請求項3に記載の発明は、請求項
1または請求項2に記載の施肥装置付き田植機におい
て、前記繰出し部には、前記傾斜角度の大きい壁面寄り
の下方に残余肥料排出口を設けたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】次に本発明を具体化した実施の形
態について説明する。図1は乗用型田植機の側面図、図
2は乗用型田植機の平面図、図3は施肥装置の配置状態
を示す平面図、図4は施肥装置の配置状態を示す背面
図、図5は動力伝動部の要部側断面図、図7は施肥装置
の要部側断面図である。
【0010】本実施形態における田植機は、6条植え式
の乗用型田植機であって、走行機体1の車体フレーム2
の前部のボンネットカバー3内にエンジン4が搭載され
ている。該エンジン4の動力は、後部側のミッションケ
ース5に動力伝達された後、車体フレーム2の前部のフ
ロントアクスルケース6を介して前車輪7及び後部のリ
ヤアクスルケース8を介して後車輪9にそれぞれ伝達さ
れる。
【0011】車体フレーム2の上面等を覆う車体カバー
10の上面には、運転座席11が設けられ、これに座る
作業者は、前記ボンネットカバー3の後端から立設する
丸ハンドル12を操作して、前記前車輪7の操向を行な
う。
【0012】走行機体1の後端に連結した平行リンク機
構13を介して苗植装置14が上下動可能に連結されて
いる。苗植装置14は、前記ミッションケース5の後端
に突出するPTO軸15から自在継手伝動軸16を介し
て動力伝達される中央伝動ケース17と、この中央伝動
ケース17の左右両側にて伝動軸を内装した連結パイプ
(図示せず)を介して適宜間隔で連結された左右伝動ケ
ース18,18と、上端が走行機体1の後部に接近する
ように前傾配置された苗載台19と、前記各伝動ケース
17,18,18の下面に設けて圃場の泥面を滑走する
フロート20等からなり、この苗載台19の裏面上部の
上レール21を、左右両側の伝動ケース18,18に立
設した支柱22の上端のコロ部に左右両側摺動移動自在
に支持させる一方、前記3つの伝動ケース17,18,
18の上面間に装架した下レール23に苗載台19の下
端を左右摺動自在に載置している。
【0013】また、各伝動ケース17,18,18の後
部の左右両側面には上下回転するロータリ式の苗植付機
構24が配置され、各苗植付機構24のおける植付杆2
6は、苗載台19の下端と圃場面との間を上下昇降しな
がら、当該各植付杆26の先端の植付爪にて苗載台19
の苗マットを1株ずつに分割して圃場に植え付けする
(図1及び図2参照)。
【0014】なお、苗植装置14は昇降用油圧シリンダ
25により、昇降可能に構成されている。
【0015】次に、図1、図3〜図9を参照しながら、
施肥装置30の構成について説明する。6条用の施肥装
置30の本実施形態は、平面視において、走行機体1の
後部に、田植機の進行方向と直角方向に沿って配置され
る横長形状の肥料貯留ホッパー31と、該肥料貯留ホッ
パー31の下部に、適宜間隔にて一列状に配置された各
苗植付条に対応する数(6つ)の繰出し部32と、該各
繰出し部32の下端に連通接続される前記進行方向の前
後に向かうホースジョイント33と、走行機体1の横幅
方向(進行方向と直角方向)に沿って長く配置され、前
記各ホースジョイント33の前端に接続される丸パイプ
状のエアタンク34と、各ホースジョイント33の後端
に接続され、前記苗植装置24における3つのフロート
20の左右両側部に設けた穿溝器35まで延びる屈曲自
在な(フレシキブルな)軟質合成樹脂製のホース状の供
給管36等から構成されている。
【0016】前記車体フレーム2の後端には、後車輪9
の上端より上側にて、前記施肥装置30を支持するため
の支持フレーム枠を固定連結する。即ち、車体フレーム
2の後端に支柱フレーム43等を介して左右一対の前後
長手の連結フレーム37,37を接続し、この一対の連
結フレーム37,37の上面間を跨いで走行機体の横幅
方向に延びる下横フレーム39と、それより上方に配置
する前後一対の上横フレーム40,41とが、前記各連
結フレーム37,37に立設する支持板38,38を横
方向に貫通するようにして溶接接合され、且つ前記下横
フレーム39、前後一対の上横フレーム40,41の左
右両端は補助支持板42,42に溶接接合されて、支持
フレーム枠を構成している(図3及び図5参照)。な
お、下横フレーム39と後の上横フレーム41とは断面
がL字状であり、前の上横フレーム40は断面丸パイプ
状である。また、前記車体カバー10における運転座席
11より後部側の平坦なステップ部27は、作業者が歩
行して、肥料貯留ホッパー31に肥料を補給したり、後
述するように残余肥料の取出し等の作業ができる作業場
(足場)となる。
【0017】前記エアタンク34の基端(走行機体1の
進行方向右端)には、ターボブロワー型の送風機44が
接続され、エアタンク34の先端(走行機体1の進行方
向右端)は図示しない蓋片が開閉可能に閉止している。
【0018】前記肥料貯留ホッパー31は、苗植付の1
条分ごとの収納ケース31aを横 1列状に連結し、その
左右両側部の上端側の凹所31bの箇所で隣接する収納
ケース同士が連通しており、収納した肥料の量を左右に
均らすことができるように形成されている。そして、前
記6条分の収納ケース31aの上端開口部を横長の上下
開閉可能な主蓋45にて一体的に覆うようにする一方、
この主蓋45には1条分ごとの収納ケース31aの上方
に開口する補助入口45aを形成し、この補助入口45
aに対して補助蓋46が着脱自在に設けられている(図
4及び図7参照)。これにより、大量の肥料を6条箇所
の肥料貯留ホッパー31内に入れるときには、主蓋45
を開いて、肥料貯留ホッパーの31の上面全体を大きく
開口させれば良く、各1条分ごとの収納ケース31a内
に肥料を補充するときや、雨降り時において主蓋45を
開くと、肥料貯留ホッパー31内の肥料が雨に濡れて湿
気る不都合等のある場合、補助蓋46を開けて1条分ご
とに肥料入れを実行すれば良い。
【0019】漏斗状(下窄まり状)の各収納ケース31
aの下端箇所に連通接続させる繰出し部32は、図6〜
図9に示すごとく、各収納ケース31a内の肥料を導入
するための導入室47を有する上ケース48と、該上ケ
ース48の下面に対して着脱自在な漏斗状(下窄まり
状)の下ケース49とにより繰出しケースが構成され
る。
【0020】繰出し部32は、導入室47に連通する連
通溝孔50が上下に貫通するように穿設され、且つ上ケ
ース48下面に対して固定された固定板51と、該固定
板51の下面に隣接して回転し、前記連通溝孔50に対
して連通可能なように同じ回転半径位置に上下方向に貫
通された多数個の目皿52を有する目皿板53と、該目
皿板53の下面に隣接させて配置され、前記導入室47
の下方の位相位置では、前記目皿52の下面を塞ぐ大半
径を有し、前記導入室47から回転前方向の位相位置で
は、前記目皿52の下面を開放するような切欠き部(小
半径部)を有して、下ケース49内に回転不能に嵌合さ
れた底板54と、前記目皿板53を回転駆動するための
縦駆動軸55等を備える。
【0021】下ケース49の下端には、前記供給管36
と、前記パイプ状のエアタンク34への連設管56とを
連結するためのホースジョイント33を連結する。
【0022】前記導入室47は、上ケース48の上面の
うち走行機体1における運転座席11に近い側(以下前
側と称する)に設けられている。また、前記上ケース4
8の上面には、後述する横伝動軸58が貫通する軸受部
61と、該横伝動軸58に固定した傘歯車59及びこれ
に噛み合う前記縦駆動軸55の上端の傘歯車60とを収
納する収納部62とが前記導入室47の後ろに隣接して
形成されており、縦駆動軸55は、図7に示すごとく、
下方に行くに従って後方(苗植装置14に近づく方向)
位置するように前傾配置されている。従って、前記固定
板51は前側が低く、後側が高い位置となるように前傾
しており、この固定板51における連通溝孔50及び該
連通溝孔50に対する導入室47下端の開口部63は、
斜め後下向きに開口していることになる。
【0023】前記縦駆動軸55は、前記固定板51、目
皿板53及び底板54を貫通して斜め下方に延び、縦駆
動軸55と目皿板53とが係合しており、両者は一体的
に回転する。下ケース49の内周面から突出する複数の
支柱部67に固定した支持板65は、縦駆動軸55の下
部を貫通させると共に、該縦駆動軸55の外周に被嵌さ
れた押さえコイルバネ66の下端を支持する。この押さ
えコイルバネ66の上端にて底板54を目皿板53方向
に押圧付勢する。
【0024】そして、前記繰出しケースとしての上ケー
ス48における前記導入室47より下側に位置させる下
ケース49の前面壁49aを、下に行くに従って前記前
傾状の縦駆動軸の下端に接近するように前傾させること
により、この前面壁49aの下方と前記ホースジョイン
ト33の前端との間に大きな空間を形成し、該空間内に
前記エアタンク34が配置できるように構成するのであ
る(図7及び図9参照)。前記繰出しケースにおける上
ケース48、下ケース49及びホースジョイント33は
各々合成樹脂材にて形成されたものである。
【0025】そして、図7に示すごとく、前記各収納ケ
ース31aの前後中心線が、その下端箇所に連通接続さ
せる繰出し部32の前後中心線に対して走行機体1の前
寄り部位にオフセットされるように配置されている。即
ち、各収納ケース31aは、その下部の前壁面70の水
平に対する傾斜角度θ1を、後壁面71の水平に対する
傾斜角度θ2より大きくなるようにした漏斗状(下窄ま
り状)に形成し、この漏斗状の下部に対して、前記繰出
しケースとしての上ケース48における前寄り部位に形
成された導入室47を連通接続する。
【0026】前記傾斜角度の大きい前壁面70には、各
収納ケース31a内の所定高さ位置まで肥料が収容され
ているか否かを感知するための、肥料有無感知用のセン
サ72を設ける。この場合、前記センサ72は、振動子
(振動板)の部分を収納ケース31a内に突出させて、
所定の出力にて振動させている前記振動子(振動板)の
表面に所定量以上の肥料が被さると、その重さで前記振
動子(振動板)の振動が低下もしくは阻止されるので、
その出力の変化で肥料の有無を感知するタイプを採用し
ても良い。このタイプのセンサ72を使用すると、前記
振動している振動子(振動板)の表面に粒粉状の肥料が
付着し難いのでセンサ72の感度を保持できる。なお、
収納ケース31a内に肥料を投入するとき、センサ72
の振動子(振動板)の表面に直接肥料が上から落下して
衝撃が加わるのを防止するため、センサ72の振動子
(振動板)の表面と適度の隙間を隔ててカバー体73を
配置することが好ましい。センサ72を感圧型のものを
採用しても良い。
【0027】また、繰出しケースとしての上ケース48
における前記導入室47の前面の下部には、図7に示す
ように、前方下向きに開口する残余肥料排出口74が開
口され、この残余肥料排出口74は前記エアタンク34
の前端よりも前側の上方に開口される。そして、残余肥
料排出口74には、合成樹脂製の閉止蓋75が着脱可能
に設けられている。この閉止蓋75を外すと、運転座席
11より後側のステップ部27の上面に載置する等した
容器76にて各収納ケース31a内の残余肥料を回収す
ることができる。
【0028】前述のように、肥料貯留ホッパー31とし
ての各収納ケース31aの前後中心位置が、その下部の
繰出し部32の前後中心位置に対してオフセットするこ
とにより、各収納ケース31aの上端の高さ位置を従来
と同じにしても、その収納ケース31aの下部と繰出し
部32との連通接続位置を低い位置に設定することがで
きるので、施肥装置30全体としての高さ寸法を高くせ
ず、且つ前後寸法も大きくすることなく、各収納ケース
31aの肥料収納容積を大きくすることができる。そし
て、前記繰出し部32から遠い側の前壁面70の傾斜角
度を大きくすることにより、前記オフセットと相俟って
一層肥料の収容容積を大きくできると共に、繰出し部3
2方向への肥料の落下が迅速にでき、各収納ケース31
a内での肥料詰まりも防止できる。
【0029】また、前記傾斜角度の大きい前壁面に肥料
の有無を感知するためのセンサを設けても、収納ケース
31a内の粒粉状の肥料の落下や肥料の詰まりがあまり
妨げられないという効果を奏する。
【0030】前記各繰出し部32における各上ケース4
8は、前記前後横フレーム40,41にブラケット等を
介してボルト連結固定され、下ケース49の下端はホー
スジョイント33の上面の入口筒部78に被嵌するゴム
製の嵌合キャップ79を介して着脱自在に連結されてい
る(図9参照)。
【0031】前記漏斗状(下窄まり状)の下ケース49
は前記縦駆動軸55の前傾と同じく前傾させて、その下
部の筒状の肥料出口49bの軸線とホースジョイント3
3における前記肥料入口筒部78の軸線とがほぼ一直線
的に並ぶように、当該肥料入口筒部78の軸線を前記縦
駆動軸55の前傾角度と同じく前傾させる。他方、エア
タンク34の側面に連通連結させた連設管56と接続す
るホースジョイント33の前端側である空気噴出筒部3
3bは、空気搬送下流側に行くに従って先窄まり状にな
るように形成し、且つこの空気噴出筒部33bと前記肥
料入口筒部78下端との合流部33aにて前記繰出され
た肥料が圧風と合流し、その下流側の供給管36への搬
送筒部33cに送られる。この場合、前記空気噴出筒部
33bの先窄まり形状により、合流部33a方向に行く
程、空気の圧力が低下し、且つ空気速度が増大するの
で、合流部33aに落下した肥料を迅速に供給管36方
向に空気と共に搬送できることになる。
【0032】他方、前記肥料入口筒部78の下端壁と空
気噴出筒部33bの上壁部分との交叉壁部を、空気搬送
下流側に行くに従って斜め下向きとなるノーズ部33d
に形成することにより、空気噴出筒部33bから送られ
る空気(圧風)が前記合流部33aにて上向きに吹き上
がって、前記肥料入口筒部78内の肥料が上方に吹き戻
されることがないように構成されている。
【0033】また、前記支持板65より下方の縦駆動軸
55の下端にはホルダ64を脱落不能に連結し、前記ホ
ルダ64の下端には、螺旋軸線状の肥料詰まり防止部材
68を下向きに突出させ、この肥料詰まり防止部材68
の下端がホースジョイント33における合流部33aに
臨むように配置させる(図9参照)。
【0034】前述のように、下ケース49の下端の肥料
出口49bとホースジョイント33の上面における肥料
入口筒部78とがほぼ一直線であるので、傾斜していて
も、肥料の落下が円滑となり、さらに、前記肥料詰まり
防止部材68が合流部33a内に深く入り込むことがで
き、縦駆動軸55の回転に応じて肥料詰まり防止部材6
8も前記肥料出口49bから肥料入口筒部78の下端ま
でにわたって回転するので、下ケース49の下端内周面
やホースジョイント33の肥料入口筒部78の内周面に
付着した肥料を肥料詰まり防止部材68にて払い落と
し、ホースジョイント33の前記合流部33aでの肥料
の詰まりをも確実に防止できるのである。
【0035】次に、前記横一列状に配置された繰出し部
32に対する、動力伝達機構について、図4〜図7を参
照しながら説明する。前記ミッションケース5の後端か
ら後向きに突出するPTO軸15の中途部に固定したチ
ェンスプロケット81と車体フレーム2の後部支柱86
に固定した軸受ケース83内のチェンスプロケット82
とにチェン84巻掛けして動力伝達し、さらに軸受ケー
ス83内の外横位置の伝動軸85にチェン伝動する。該
伝動軸85の端部の傘歯車87と噛み合う従動傘歯車8
8を介して下縦伝動軸89に動力伝達した後、その上端
に設けたリングコーン式無段変速機構90を介して上縦
伝動軸91に伝達する。リングコーン式無段変速機構9
0は、図5に示すごとく、入力側の下縦伝動軸89と一
体的に回転する入力円板92と、出力側の上縦伝動軸9
1に回転可能に設けられた出力円板93と、両円板9
2,93の間で相対的に回転可能に配置された複数の遊
星コーン94(この遊星コーン94群は上縦伝動軸91
と一体的に公転する)と、これら遊星コーン94の円錐
面に位置移動可能に摺接する非回転の変速リング95等
からなり、これらは変速機ケース96内に収納されてい
る。変速機ケース96の後端のガイド部に、回転数(ひ
いては単位時間当たりの肥料の繰出し量)の調節ノブ9
7を有する調節ネジ98を配置し、該調節ネジ98にシ
フタ99の後端を螺合させ、該シフタ99は前記変速リ
ング95に係合連結しており、調節ネジ98の正回転、
逆回転に応じてシフタ99を図5において昇降させて変
速リング95が押圧当接する遊星コーン94の円錐面の
位置を変化させて変速するものである。
【0036】なお、前記複数の繰出し部32を通過する
横伝動軸58の中途部を分断してピン連結された歯車軸
100は軸受ケース101内に配置され、歯車軸100
に設けた傘歯車102に前記出力側の上縦伝動軸91の
上端の傘歯車103とを噛み合わせて動力伝達する(図
6参照)。
【0037】また、各繰出し部32における収納部62
内には、前記傘歯車60の下面側にて縦駆動軸55に上
下摺動可能に被嵌する条止めクラッチ104を設け、該
条止めクラッチ104は下降するとき、傘歯車60の下
面側のクラッチ爪との係合が外れて動力伝達は遮断され
る。付勢バネ106に抗して条止めクラッチ104を下
降させるクラッチシフタ105は、上ケース48の外側
にてレバー107に連結されている。そして、苗載台1
9の裏面上端に植付条ごとに設けて、苗植付機構24の
駆動を植付条ごとにON・OFFするユニットクラッチ
レバー109(図1参照)と前記対応する植付条の位置
のレバー107とをワイヤ108にて連結し、畦際の苗
植作業時のように植付条の駆動を停止させると、その条
の施肥作業も中断されるように構成されている。
【0038】上記の構成により、苗植作業に際して、予
め、肥料貯留ホッパー31内に肥料を入れておき、走行
機体1を圃場内で前進させながら、苗植装置14の各フ
ロート20を泥面に滑走させるようして、PTO軸15
を駆動して苗植装置14に動力伝達し、植付機構24を
駆動して苗マットを苗載台19の下端から分割して圃場
に植付する。このとき、前記PTO軸15からリングコ
ーン式無段変速機構90等を介して上縦伝動軸91に回
転力が伝達され、横伝動軸58を介して全て(6条分)
の繰出し部32の縦駆動軸55が所定の速度で回転する
ので、各ケース31a内の粒粉状の肥料は、導入室47
から目皿板53を介して下ケース49の下方には単位時
間当たり適宜量ずつ落下し、ホースジョイント33の上
面の内前後中途部に開口した肥料入口筒部78に放出さ
れる。他方、送風機44からの圧風はエアタンク34、
連設管56を介してホースジョイント33内の後方に向
かって吹き込まれるので、前記肥料入口筒部78に放出
された肥料が、圧風と共に供給管36を介して穿溝器3
5から植付条の側部に放出される。
【0039】なお、前記肥料貯留ホッパー31における
各収納ケース31aの下端に連設する導入室47の前面
下部に図示しないシャッターなどを介して開閉可能な残
余肥料排出口にフレキシブルな排出管路(図示せず)を
接続し、該排出管路を下向きに延伸して後車輪9,9の
間及び外側の地面に載置した容器にて残余肥料を受けて
回収するように構成しても良い。
【0040】なお、前記各実施形態において、肥料貯留
ホッパー31の各ケース31a内には、上から入れた肥
料の塊のものを受け、細かい粒粉状にするための合成樹
脂製の受け網体121が設けられている。さらに、繰出
しケースとしての上ケース48と下ケース49とは、ク
ランプ係止金具122にて着脱自在可能に連結されてい
る。
【0041】また、図10に示すように、肥料貯留ホッ
パー31における主蓋45の開閉のための回動中心を運
転座席11の背もたれ部11aに近い側に設け、主蓋4
5を上向きに開いたとき、当該主蓋45の裏面が所定の
角度で後傾して停止するように、主蓋45の基端にスト
ッパー120を設けておけば、肥料袋123を前記開い
た主蓋45に載置し、当該肥料袋123の下端側を切り
開いて、肥料を肥料貯留ホッパー31に投入することが
でき、その際に、肥料袋123を主蓋45に沿って横に
滑らせて移動するだけで、複数の収納ケース31aに簡
単に肥料投入でき、肥料投入作業時に作業者が重い肥料
袋123を持ったまま横移動するという力作業を無くす
ることができる。この場合、前記開いた主蓋45を運転
座席11の背もたれ部11aの上端に当接させて、主蓋
45の傾斜状態を保持するようにしても良い。
【0042】さらに、合成樹脂フィルム製の肥料袋12
3の端部123aを開口するため、図11に示すよう
に、爪切り体等の開封工具124を前記主蓋45の適宜
箇所に連結させておいても良い。開封工具124を爪切
り体の形状にすれば、刃先が露出せず、突出し難いの
で、作業者にとって安全である。開封工具124を前記
主蓋45に取付けておけば、紛失し難いし、ステップ部
27の上に持ち運んだ肥料袋123を立てた状態にして
その上端の開口部を開封でき、開封後に肥料がこぼれ難
くなる。
【0043】なお、前記実施形態では、肥料貯留ホッパ
ー31における各収納ケース31aの前側壁面の傾斜角
度を後側壁面の傾斜角度より大きくなるように設定した
が、逆に後側壁面の傾斜角度のほうを大きくするように
形成しても良い。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から理解できるように、請求
項1に記載の発明の施肥装置付き田植機は、田植機の走
行機体の後方に苗植装置を備え、該苗植装置の前方であ
って走行機体の後部に配置する施肥装置を、肥料搬送風
を供給するエアタンクを前端に連結し、前記苗植装置の
植付け部毎に肥料を送給する供給管を後端に連結したホ
ースジョイントと、該ホースジョイントの前後中途部の
上面に連通接続した繰出し部と、該繰出し部の上部側に
連通接続した肥料貯留ホッパーとにより構成し、前記肥
料貯留ホッパーの前後中心位置を前記繰出し部の前後中
心位置より前後いずれか一方にオフセットさせ、前記肥
料貯留ホッパーの前後壁面を下窄まり状に形成し、その
前側壁面または後側壁面のいずれか一方の傾斜角度を、
他側の壁面の角度より大きく設定したものである。
【0045】この構成によれば、肥料貯留ホッパーの前
後中心位置が、その下部の繰出し部の前後中心位置に対
してオフセットすることにより、肥料貯留ホッパーの上
端の高さ位置を従来と同じにしても、繰出し部との連通
接続位置を低い位置に設定することができるので、施肥
装置全体としての高さ寸法を高くせず、且つ前後寸法も
大きくすることなく、肥料貯留ホッパーの肥料収納容積
を大きくすることができる。そして、前記繰出し部から
遠い側の壁面の傾斜角度を大きくすることにより、前記
オフセットと相俟って一層肥料の収容容積を大きくでき
ると共に、繰出し部方向への肥料の落下が迅速にでき、
肥料貯留ホッパー内での肥料詰まりも防止できるという
効果を奏する。
【0046】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の施肥装置付き田植機において、前記傾斜角度の
大きい壁面に肥料有無感知用のセンサを設けたものであ
り、センサを設けても傾斜角度が大きい壁面では、肥料
貯留ホッパー内の粒粉状の肥料の落下や肥料の詰まりが
あまり妨げられないという効果を奏する。
【0047】そして、請求項3に記載の発明は、請求項
1または請求項2に記載の施肥装置付き田植機におい
て、前記繰出し部には、前記傾斜角度の大きい壁面寄り
の下方に残余肥料排出口を設けたものである。前述のよ
うに、繰出し部が肥料貯留ホッパーに対して前後いずれ
かにオフセットされているので、繰出し部の下方に設け
られた残余肥料排出口の下方には、残余肥料の取出しの
ための空間が形成し易くなるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】田植機の概略側面図である。
【図2】田植機の概略平面図である。
【図3】施肥装置を支持するための支持枠の概略平面図
である。
【図4】施肥装置の配置背面図である。
【図5】施肥装置に対する動力伝達機構の側面図であ
る。
【図6】施肥装置に対する動力伝達機構の背面要部断面
図である。
【図7】施肥装置の側断面図である。
【図8】繰出し部の部品分解斜視図である。
【図9】繰出し部の要部拡大断面図である。
【図10】肥料貯留ホッパーの主蓋の構成の他の実施形
態の側面図である。
【図11】肥料袋の開封工具を示す側面図である。
【符号の説明】 1 走行機体 7 前車輪 9 後車輪 11 運転座席 14 苗植装置 19 苗載台 27 ステップ部 30 施肥装置 31 肥料貯留ホッパー 31a 収納ケース 32 繰出し部 33 ホースジョイント 34 エアタンク 36 供給管 47 導入室 70 前面壁 71 後面壁 72 センサ 75 閉止蓋 76 容器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 田植機の走行機体の後方に苗植装置を備
    え、該苗植装置の前方であって走行機体の後部に配置す
    る施肥装置を、肥料搬送風を供給するエアタンクを前端
    に連結し、前記苗植装置の植付け部毎に肥料を送給する
    供給管を後端に連結したホースジョイントと、該ホース
    ジョイントの前後中途部の上面に連通接続した繰出し部
    と、該繰出し部の上部側に連通接続した肥料貯留ホッパ
    ーとにより構成し、 前記肥料貯留ホッパーの前後中心位置を前記繰出し部の
    前後中心位置より前後いずれか一方にオフセットさせ、
    前記肥料貯留ホッパーの前後壁面を下窄まり状に形成
    し、その前側壁面または後側壁面のいずれか一方の傾斜
    角度を、他側の壁面の角度より大きく設定したことを特
    徴とする施肥装置付き田植機。
  2. 【請求項2】 前記傾斜角度の大きい壁面に肥料有無感
    知用のセンサを設けたことを特徴とする請求項1に記載
    の施肥装置付き田植機。
  3. 【請求項3】 前記繰出し部には、前記傾斜角度の大き
    い壁面寄りの下方に残余肥料排出口を設けたことを特徴
    とする請求項1または請求項2に記載の施肥装置付き田
    植機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018186715A (ja) * 2017-04-28 2018-11-29 株式会社タイショー 粒状物の流下検出装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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