JP2000333510A - 作溝輪 - Google Patents

作溝輪

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JP2000333510A
JP2000333510A JP11146382A JP14638299A JP2000333510A JP 2000333510 A JP2000333510 A JP 2000333510A JP 11146382 A JP11146382 A JP 11146382A JP 14638299 A JP14638299 A JP 14638299A JP 2000333510 A JP2000333510 A JP 2000333510A
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groove
blade
wheel
grooving
drive shaft
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JP11146382A
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Hiroshi Morihisa
博 森久
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CHUNITI SEIKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直接土壌に接して溝を構築する作溝刃が摩耗
した場合でも、容易に作溝刃だけを交換でき、且つ、交
換部の構造を簡略化し部品点数を減らすことによって製
作コストを抑えることができる作溝輪を提供すること。 【解決手段】 作溝刃2が複数個に分割されて作溝車3
の外周の凹部3eに着脱可能に取着されるので、駆動軸
36を作溝車3に通したまま作溝刃2だけを交換するこ
とができる。よって、作溝刃2の交換時に駆動軸36と
作溝車3とを分解する必要がなく、交換作業が容易であ
る。さらに、作溝刃2を作溝車3に固定するために、土
壌に構築された溝の上方の上面部を締め固める転圧部3
dを作溝刃2の両側から挟み込んで固定する構造にする
必要がないので、部品点数が減少し、作溝輪1全体の製
作コストを抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、土壌に播種用の
溝を構築する作溝輪に関し、特に、直接土壌に接して溝
を構築する作溝刃が摩耗したり破損した場合にも、不耕
起播種機の駆動軸に作溝輪を装着したままの状態で作溝
刃だけを交換でき、且つ、交換部の構造を簡略化し部品
点数を減らして製作コストを抑えることのできる作溝輪
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 近年、米の生産におけるコストの低減
が急務となっているが、不耕起乾田直播を行えば、従来
の栽培法に比べ耕起、田植、育苗管理作業が播種作業に
置き替わり、低コスト化を図ることができる。そうした
ことから、不耕起圃場に播種(植付)用の溝を構築する
作溝輪を備えた不耕起播種機が多数提案されている。そ
のような不耕起播種機では、作溝輪を回転させながら土
壌に押し当てて播種用の溝を構築するため、直接土壌に
接して溝を構築する部分である作溝刃は摩耗しやすい。
作溝刃が摩耗してしまった場合、作溝輪全体を取り替え
るとコスト高となるため、作溝刃の部分だけを交換可能
な構造にする必要がある。また、不耕起播種機の駆動軸
に作溝輪を装着したままの状態で作溝刃だけを交換でき
れば、交換作業が容易であると共に、交換後の作溝輪の
調整作業が不要となるので省力化を図ることができる。
このように交換可能な作溝刃(作溝ディスク)を有する
作溝輪(作溝装置)を備えた不耕起播種機(不耕起移植
機)が実開平7−25705号公報などに記載されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、かか
る実開平7−25705号公報に示される作溝輪によれ
ば、土壌に構築された溝の上方の上面部を押さえて締め
固めるための転圧部を作溝刃の両側から挟み込んで駆動
軸に固定する構造にしているため、部品点数が多くな
り、製作コストをアップさせてしまうという問題点があ
った。
【0004】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、作溝刃が摩耗したり破損した場
合でも、容易に作溝刃だけを交換でき、且つ、交換部の
構造を簡略化し部品点数を減らすことによって製作コス
トを抑えることができる作溝輪を提供することを目的と
している。
【0005】
【課題を解決するための手段】 この目的を達成するた
めに請求項1記載の作溝輪は、土壌に溝を構築する作溝
刃と、その作溝刃によって構築された溝の上方の上面部
を押さえて締め固める転圧部と、不耕起播種機の駆動軸
に軸着され、その駆動軸の回転力を前記作溝刃に伝達す
る作溝車とを備えており、前記作溝刃は複数個に分割さ
れ、前記作溝車の外周に着脱可能に取着されている。
【0006】この請求項1記載の作溝輪によれば、不耕
起播種機の駆動軸が回転されると、その回転力が作溝車
によって作溝刃に伝達される。複数個に分割され、作溝
車の外周に着脱可能に取着された作溝刃によって土壌に
溝が構築され、その溝の上方の上面部が転圧部によって
押さえて締め固められる。
【0007】請求項2記載の作溝輪は、請求項1記載の
作溝輪において、前記作溝刃は、土壌に溝を構築する刃
部と、その刃部に連接されると共にその刃部を前記作溝
車に固定する基部とを備えており、その基部の厚さは前
記刃部の厚さと略同じに形成されている。
【0008】この請求項2記載の作溝輪によれば、請求
項1記載の作溝輪と同様に作用する上、作溝刃の刃部に
よって土壌に溝が構築され、その刃部と略同じ厚さに形
成された基部によって作溝刃は作溝車に固定される。
【0009】請求項3記載の作溝輪は、請求項2記載の
作溝輪において、前記基部は、前記刃部の付け根より両
側にわずかに幅広に形成されており、その幅広部分の上
面は前記転圧部の面と面一にされている。
【0010】請求項4記載の作溝輪は、請求項1から3
のいずれかに記載の作溝輪において、前記作溝車は、前
記駆動軸が挿嵌されるボスと、そのボスから放射状に延
出されると共にそのボスの回転力を前記作溝刃に伝達す
るアームと、そのアームの外周に略円形に形成されると
共に前記作溝刃を固定するリムとを備え、鋳物によって
製作されている。
【0011】この請求項4記載の作溝輪によれば、請求
項1から3のいずれかに記載の作溝輪と同様に作用する
上、駆動軸が回転されると回転力がボスに伝わり、その
回転力がアームを介して作溝刃を固定しているリムに伝
達され、作溝刃を回転させる。
【0012】請求項5記載の作溝輪は、請求項1から4
のいずれかに記載の作溝輪において、前記作溝車は、前
記駆動軸が挿嵌されるボスと、そのボスから放射状に延
出されると共にそのボスの回転力を前記作溝刃に伝達す
るアームと、そのアームの外周に略円形に形成されると
共に前記作溝刃を固定するリムとを備え、その作溝車の
駆動軸長手方向への移動を拘束するために、前記ボスの
外周面から駆動軸の中心方向に向かって取着される接合
部材を備えている。
【0013】この請求項5記載の作溝輪によれば、請求
項1から4のいずれかに記載の作溝輪と同様に作用する
上、ボスの外周面から駆動軸の中心方向に向かって作溝
車と駆動軸を接合する接合部材が取着されることによっ
て、作溝車の駆動軸長手方向への移動が拘束される。
【0014】請求項6記載の作溝輪は、請求項1から5
のいずれかに記載の作溝輪において、前記作溝刃は用途
に応じて複数種類の作溝刃に交換される。
【0015】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の好ましい実施例
について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発
明の一実施例である作溝輪1を備えた不耕起播種機21
がトラクタ等の移動農機20の後部に接続された側面図
である。不耕起播種機21は、V字形の溝を土壌に作成
する作溝輪1を備えた作溝装置22と、構築されたV字
形の溝に種子と肥料とを投入する播種機23とから構成
されている。
【0016】移動農機20は、前輪20aと後輪20b
とを備えており、後輪20bの上部には運転席20cが
配設されている。運転席20cの下方で後輪20bの側
方には、油圧エネルギーにより伸縮する油圧装置24が
移動農機20の略前後方向に伸縮可能に配設されてい
る。この油圧装置24は、移動農機20に不耕起播種機
21を連結すると共に、後述する連結ピン30を回転中
心として、図1の紙面に向かって左および右回りに不耕
起播種機21を回転動作させることにより、作溝輪1を
地表面から上下に昇降させるものである。
【0017】この油圧装置24の後方(図1の右方)に
は、移動農機20と不耕起播種機21とを連結するため
の連結部25が取着されており、油圧装置24の下方に
は、同じく移動農機20と不耕起播種機21とを連結す
るための一対のブラケット28が、移動農機20の後端
に、その後端から後方へ向けて横方向に並んで固着され
ている。
【0018】一方、不耕起播種機21の移動農機20側
の先端には、連結部25と連結される連結孔を備えたト
ップリンク26と、ブラケット28と連結される連結孔
を備えた一対のロアリンク29とが、移動農機20側
(図1の左方)へ向けて延設されている。このトップリ
ンク26の連結孔を連結部25に穿設された連結孔と重
ね合わせた状態にして、両連結孔内へ連結ピン27を挿
嵌する。また、同様に、一対のロアリンク29の連結孔
を一対のブラケット28に穿設された連結孔と重ね合わ
せた状態にして、両連結孔内へ連結ピン30,30を挿
嵌する。これら3本の連結ピン27,30,30によっ
て、不耕起播種機21は移動農機20に対して回動可能
かつ着脱可能に連結される。
【0019】ここで、作溝作業中以外で移動農機20を
移動させる場合、作溝輪1が地表面に接触していると走
行に支障があるので、作溝輪1を地表面から上昇させて
おく必要がある。かかる場合には、前述の油圧装置24
を油圧エネルギーによって収縮させ、不耕起播種機21
のトップリンク26を移動農機20側に引き寄せる。こ
れによって、ブラケット28とロアリンク29との連結
孔に挿嵌された連結ピン30,30を回転中心として作
溝輪1が左方向へ回転し、地表面から上昇する。逆に、
移動農機20の移動が完了して作溝作業を開始する場合
には、油圧装置24を油圧エネルギーによって伸長さ
せ、不耕起播種機21のトップリンク26を反移動農機
20側へ押し離す。これによって、ブラケット28とロ
アリンク29との連結孔に挿嵌された連結ピン30,3
0を回転中心として作溝輪1が右方向へ回転し、地表面
へ下降する。
【0020】移動農機20の運転席20c下方で、油圧
装置24とブラケット28との間には、移動農機20か
ら不耕起播種機21へ駆動力(回転力)を出力するため
のスプライン31が後方に向けて延出されている。一
方、不耕起播種機21には移動農機20からの回転力を
入力するためのスプライン32が前方に向けて延出され
ている。両スプライン31,32の軸には平行に溝が切
られており、この溝にはまり合う溝が切られたボス部
(図示せず)を有するドライブシャフト33によって両
スプライン31,32が着脱可能に連結され、移動農機
20から不耕起播種機21へ回転力が伝達される。この
ドライブシャフト33の両端近傍には、水平方向および
鉛直方向に屈折可能な自在継手(図示せず)が設けられ
ているので、移動農機20のスプライン31の軸線と不
耕起播種機21のスプライン32の軸線とが一致してい
なくても、容易に両者を連結し回転力を伝達することが
できる。不耕起播種機21へ入力された回転力は、スプ
ライン32の後方に配設された減速機34へ伝達され
る。
【0021】図2は、不耕起播種機21の一部を構成す
る作溝装置22の背面図である。作溝装置22の幅方向
の略中央部には、多段のギア(図示せず)を有する減速
機34が配設され、その下方には減速機34から出力さ
れた回転力を駆動軸36に伝達するスプロケットチェー
ン35が配設されている。そのスプロケットチェーン3
5の下部両側には、六角形の棒状の駆動軸36が作溝装
置22の幅方向にわたって配設されており、その駆動軸
36には8条の作溝輪1が嵌挿されている。これら作溝
輪1は、作溝装置22の幅方向に8列設けられ、その上
方にはすべての作溝刃1の上側部分を覆うようにカバー
38が配設されている。8条の作溝輪1は、駆動軸36
の回転に伴って、それぞれ移動農機20の前後方向に回
転可能にされている。
【0022】よって、移動農機20から出力された回転
力は、スプライン31,32に連結されたドライブシャ
フト33を介して減速機34に入力され、作溝作業に適
した回転速度に調整された後に、スプロケットチェーン
35を介して駆動軸36に伝達される。その結果、駆動
軸36が回転して、作溝輪1を駆動(回転)させる。作
溝輪1は移動農機20の進行(前進)方向と同方向に、
移動農機20の進行速度より速く回転する。その際、作
溝輪1は回転しながら土壌に押しつけられて、土壌にV
字形の溝を構築すると同時に、その構築されたV字形の
溝の上方の上面部を押さえて締め固める。
【0023】図1に示すように、作溝装置22のロアリ
ンク29の後方側の先端には、作溝装置22に播種機2
3を着脱可能に取着するための2つの取付孔が垂直方向
に穿設されている。この2つの取付孔を播種機23側に
同じく垂直方向に穿設された2つの取付孔と重ね合わ
せ、その取付孔内へ2本の取付ボルト40,40を挿嵌
し締結することによって、作溝装置22に播種機23が
着脱可能に取着される。
【0024】播種機23の上部には、肥料ホッパ42お
よび種子ホッパ41が移動農機20の前後方向に並列に
配設されている。両ホッパ41,42は、上下が開口さ
れた筒状に形成され、その開口は上側が下側よりも大き
く形成されている。本実施例においては播種条数が8条
なので、種子ホッパ41および肥料ホッパ42はそれぞ
れ8ずつ配設されている。種子ホッパ41と肥料ホッパ
42との下方には、種子および肥料を適量ずつ繰出すた
めの種子繰出し装置43および肥料繰出し装置44がそ
れぞれ配設されている。種子繰出し装置43および肥料
繰出し装置44は、肥料繰出し装置44の前方(図1に
おける左方)に配設されたモータ45によって、それぞ
れ駆動される。モータ45の電力は、移動農機20のバ
ッテリ(図示せず)から供給される。
【0025】種子繰出し装置43および肥料繰出し装置
44の下方には、両装置43,44から繰出された種子
および肥料を混合する混合パイプ46が配設されてい
る。混合パイプ46の下方には、柔軟性のある合成樹脂
材料によって形成された略円筒状のガイドパイプ47が
垂下されている。ガイドパイプ47の下端は、作溝輪1
によって形成されたV字形の溝をレール代わりにして追
従できる位置まで垂下されている。作溝輪1の上方を覆
うカバー38の後方(図1における右方)には、覆土チ
ェン48がガイドパイプ47の後方に垂下されており、
その覆土チェン48の先端には、金属により円柱状に形
成された覆土するための重り49が取着されている。重
り49は、作溝輪1によって形成されたV字形の溝をレ
ール代わりにして追従できるようにされている。
【0026】よって、種子ホッパ41に搭載された種子
は種子繰出し装置43によって混合パイプ46に繰出さ
れると同時に、肥料ホッパ42に搭載された肥料は肥料
繰出し装置44によって混合パイプ46に繰出され、混
合パイプ46で混合された後に、ガイドパイプ47内へ
落下する。落下した種子および肥料はガイドパイプ47
内を通過して土壌にV字形に形成された溝内へ播種およ
び施肥される。ここで、ガイドパイプ47は、V字形の
溝をレール代わりにして追従し、V字形の溝内へ種子と
肥料とを落としていくため、V字形の溝外へ種子と肥料
とがこぼれ出ることはない。続いて、播種および施肥さ
れたV字形の溝の上を覆土チェン48に取着された重り
49が追従することにより、V字形の溝の上縁の土を削
り取って、種子と肥料とが覆土される。これによって、
理想的な覆土ができるので、鳥害の防止にも有効であ
る。
【0027】図3(a)(b)に作溝輪1の詳細図を示
す。図3(a)は、上側の作溝刃2を作溝車3に装着
し、下側の作溝刃2を作溝車3から分離した状態の作溝
輪1の側面図であり、図3(b)は、図3(a)のIII
−III線における断面図である。本実施例の作溝輪1
は、乾田直播に用いるためのものであり、土壌条件に関
わらず溝の深さや形状を常に一定にするために、作溝輪
1にはギザギザではなく、V字形の刃部2aを備えてい
る。作溝輪1は、2個の着脱可能な作溝刃2と、六角形
の駆動軸36からの回転力を作溝刃2に伝達する作溝車
3とから構成されている。
【0028】作溝刃2は、側面視中空の略半円状に形成
され、上下それぞれ180゜ずつに2等分されることに
よって、作溝車3の外周に着脱可能に取着される。作溝
刃2は、土壌にV字形の溝を構築する断面視略三角形状
の刃部2aと、その刃部2aに連接されると共にその刃
部2aを作溝車3に固定する断面視略矩形状の基部2b
とを備えており、その基部2bの厚さは刃部2aの付け
根の厚さと略同じ(刃部2aの付け根の厚さよりも両側
に略1mmずつ幅広)に形成されている。
【0029】作溝刃2は、基部2bの厚さと同厚の鋼板
をドーナツ形に切断した後、刃部2aに相当する部分を
旋盤切削加工してV字形に形成することにより製作され
る。よって、基部2bの厚さを刃部2aの付け根の厚さ
と略同じに形成することによって、作溝刃2の最大幅を
薄くして、使用する鋼板の厚さを薄くすることができ
る。よって、切断コストを低減することができると共
に、加工に要する切削時間を短くして切削コストを抑え
ることができる。
【0030】また、基部2bの厚さを刃部2aの付け根
の厚さよりも両側に略1mmずつ幅広に形成する理由
は、以下による。作溝刃2は、前述のように、基部2b
の厚さと同厚の鋼板をドーナツ形に切断した後、刃部2
aに相当する部分を旋盤切削加工してV字形に形成する
ことによって製作される。つまり、基部2bの厚さを刃
部2aの付け根の厚さと全く同じに形成すると、旋盤切
削加工において、誤って刃部2aの付け根を深く削り過
ぎて、そのままの切削勾配で基部2b側にまで削りが及
ぶ可能性がある。その場合、作溝刃2を作溝車3へ取着
した際に、基部2bと作溝車3との間に隙間が生じてし
まうので、作溝刃2の作溝車3への取付精度が低下する
ばかりでなく、その隙間に土粒子などが混入し、作溝刃
2の取り外しが困難になる。
【0031】そこで、基部2bの厚さを刃部2aの厚さ
よりも若干幅広に形成しておくことによって、刃部2a
の付け根を深く削り過ぎてしまった場合でも、基部2b
側にまで削りが及ぶのを防止して、基部2bと作溝車3
との間に隙間が生じないようにすることができる。
【0032】各作溝刃2の基部2bの底面には、側面視
左右対称に略60゜ピッチでネジ孔2cがそれぞれ3ず
つ(計6)穿設されている。そのネジ孔2cには各作溝
刃2を作溝輪1に着脱可能に螺着するための六角ボルト
4のおねじに螺合可能なめねじが螺刻されている。
【0033】作溝輪1は、粘土質など固い地盤にも作溝
することができると共に、溝の幅と深さとを米の乾田直
播に適切にするため、刃部2aの付け根の厚さtは略2
0mm、刃部2aの先端の角度θは略20゜に形成され
ている。また、作溝刃2には固い地盤を作溝するための
硬さと、刃の欠けを防止するためのねばり強さとが必要
なので、HRCは略18〜24に調整されている。この
程度の硬さにすることによって、作溝刃2の製作時の切
削コストを下げることができる。
【0034】2分割されている作溝刃2は、前述のよう
に旋盤加工によって刃部2aの切削を行うため、製作時
には中空円状の一体物として製作された後に、2つに切
断される。そこで、2分割された作溝刃2を作溝車3に
取り付けた際に、作溝刃2と作溝刃2との間に隙間が生
じないようにするために、切断代はできるだけ少ない方
が望ましい。このような場合には一般的にワイヤーカッ
ターで切断されるが、本実施例では、ワイヤーカッター
の代わりにメタルソーを使用することによって、切断コ
ストを5分の1程度に抑えている。
【0035】作溝車3は鋳物によって製作され、その中
心には六角形の駆動軸36が挿嵌される六角形の孔状に
形成されたボス3aが形成され、そのボス3aの外周面
からは6本の略矩形断面のアーム3bが放射状に延出さ
れ、さらにそのアーム3bの外周には略円形にリム3c
が形成されている。リム3cの外周面には、断面視(図
3(b))における略中央に作溝刃2を取着するための
凹部3eが凹設されており、その凹部3eの両側には作
溝刃2によって土壌に構築された溝の上方の上面部を押
さえて締め固める転圧部3dが、前述した作溝刃2の基
部2bの幅広な部分と面一に形成されている。
【0036】つまり、駆動軸36が回転されると回転力
がボス3aに伝えられ、その回転力がアーム3bを介し
て作溝刃2を固定しているリム3cに伝達されて、作溝
刃2が回転される。作溝刃2(作溝輪1)は移動農機2
0の進行(前進)方向と同じ方向に、移動農機20の進
行速度より速く回転される。作溝刃2は回転されながら
土壌に押しつけられることにより、土壌にV字形の溝を
構築し、その構築されたV字形の溝の上方の上面部は転
圧部3dによって押さえて締め固められる。溝の上方の
上面部が締め固められることによって、構築されたV字
形の溝が強固なものになり、V字形の溝の深さや開口部
の幅が一定になるので、播種および施肥の精度を向上さ
せることができる。
【0037】また、図3(b)において、リム3cに形
成された凹部3eの底部における略中央部分であって、
放射状に延出される2つのアーム3b,3b間の略中間
位置には(図3(a))、作溝刃2を作溝車3に着脱可
能に螺着するための六角ボルト4を貫通させるボルト孔
3fが、凹部3eの底部から作溝車3の中心方向に向か
って6つ穿設されている。本実施例では、六角ボルト4
として公知の六角ボルトを用いているので、作溝車3の
ボルト孔3fにそれぞれ六角ボルト4を貫通させ、六角
ボルト4を螺合方向へ回転させて、前述した作溝刃2の
基部2bの底面に穿設されたネジ孔2cに螺入すること
によって、各作溝刃2を作溝車3へ螺着することができ
る。一方、六角ボルト4を反螺合方向へ回転させること
により、各作溝刃2を作溝車3から容易に取り外すこと
ができる。
【0038】なお、本実施例のように、作溝刃2を着脱
可能に取着するための六角ボルト4を作溝車3の中心方
向から外周方向に向かって差し込む代わりに、作溝刃2
の基部2bの側面にネジ孔2cを穿設して、作溝車3の
側方から六角ボルト4を差し込む構造にしても良い。
【0039】このように、作溝刃2は作溝車3に着脱可
能に螺着されているので、直接土壌に接して溝を構築す
る作溝刃2が摩耗したり破損した場合にも、作溝刃2の
みを交換することができ、作溝輪1のランニングコスト
を抑えることができる。また、用途に応じて、他の種類
の作溝刃2に付け替えることもできる。例えば、V字形
の溝の深さと溝の開口部の幅を大きくするために、刃部
2aを本実施例のものよりも大きくした作溝刃2に交換
することもできる。かかる作溝刃2の交換により、作溝
輪1を大豆等の播種に用いることができる。
【0040】また、不耕起播種機21の駆動軸36をボ
ス3aで貫通させた作溝車3の外周に、2分割された作
溝刃2が着脱可能に螺着されて作溝輪1が構成されてい
るので、駆動軸36に作溝車3を通したままの状態で作
溝刃2だけを付け替えることができる。よって、作溝刃
2の交換時に駆動軸36と作溝車3とを分解する必要が
ないので、容易に交換作業を行うことができると共に、
交換後の作溝輪1の調整作業も不要にすることができ
る。
【0041】さらに、作溝刃2を複数個に分割して作溝
車3の外周の凹部3eに着脱可能に螺着するので、作溝
刃2を作溝車3に固定するために、従来のように、土壌
に構築された溝の上方の上面部を押さえて締め固めるた
めの転圧部3dを作溝刃2の両側から挟み込んで固定す
る構造にする必要がない。よって、部品点数が減少する
ので、作溝輪1全体の製作コストを抑えることができ
る。ここで、作溝刃2を着脱可能に螺着するための六角
ボルト4は、作溝車3の中心方向から外周方向に向かっ
てリム3cの内周面に差し込まれるので、この六角ボル
ト4を締結あるいは取り外す際にリム3cの内側に手を
入れる空間を確保する必要がある。本実施例の作溝車3
は鋳物で製作されているので、この空間を容易に製作す
ることができる。一方、例えば鋼板を切削加工すること
によってこの空間を作成して作溝車3を製作した場合、
材料となる鋼板が厚くなるため、切削時間が長くかかり
製作コストが上がる。よって、鋳物で製作することによ
って作溝車3の製作コストを抑えることができる。
【0042】作溝車3のボス3aの外周面で、アーム3
b,3b間の略中間位置(図3(a))には、駆動軸3
6の中心方向に向かって六角ボルト5を差し込むための
ネジ孔3gがボス3aの内周面まで貫通して穿設されて
いる。ネジ孔3gには、六角ボルト5のおねじに螺合可
能なめねじが螺刻されている。また、不耕起播種機21
の六角形の駆動軸36の1面には、略円錐状に大きく面
取りされた皿孔36aが8条の作溝輪1の取り付け位置
全てに計8つ穿設されている。六角ボルト5は公知の六
角ボルトで、その先端が鋭頭に加工されている。この六
角ボルト5がボス3aの外周面から駆動軸36の中心方
向に向かって穿設されているネジ孔3gに螺入され、そ
の先端が駆動軸36の表面に穿設された皿孔36aに係
合することによって、作溝車3が駆動軸36に着脱可能
に螺着される。
【0043】駆動軸36は、前述のように六角形断面に
形成されているので、同じく六角形状の孔のボス3aを
有している作溝車3に回転力を伝達することはできる
が、このままの状態で作溝車3を回転させた場合、各作
溝車3が駆動軸36の長手方向へ移動して、作溝輪1を
決められた位置に等間隔に保持することができない。そ
こで、上述のようにネジ孔3gに六角ボルト5を螺入
し、その六角ボルト5の先端を駆動軸36の表面に穿設
された皿孔36aに係合させることによって、作溝車3
の駆動軸36長手方向への移動を拘束することができ
る。
【0044】従来の不耕起播種機21(作溝装置22)
では、駆動軸36の端部と最外寄りの作溝輪1との間、
および各作溝輪1,1間において(図2参照)、駆動軸
36の外径より太い内径を有した、円筒状に形成された
スペーサを駆動軸36の外周に周設していた。このスペ
ーサによって、作溝輪1の駆動軸36長手方向への移動
を拘束し、作溝輪1を決められた位置に等間隔に保持す
るようにしていた。しかし、本実施例においては、その
ようなスペーサを用いることなく、在来部材である六角
ボルトのみを使用しているので、作溝装置22の製作コ
ストを抑えることができる。
【0045】次に、本発明の一実施例である作溝輪1を
備えた不耕起播種機21の動作について説明する。ま
ず、移動農機20のエンジン(図示せず)が駆動される
と、移動農機20が前進すると共に、移動農機20の後
方に配設されたスプライン31が回転する。このスプラ
イン31の回転力はドライブシャフト33を介して不耕
起播種機21の前方に配設されたスプライン32に伝達
され、減速機34へ入力される。減速機34で作溝作業
に適した回転速度に調整された後に、回転はスプロケッ
トチェーン35を介して駆動軸36に伝達される。
【0046】駆動軸36が回転されると回転力が作溝車
3のボス3aに伝えられ、その回転力がアーム3bを介
して作溝刃2を固定しているリム3cに伝達され、作溝
刃2(作溝輪1)が回転する。作溝輪1は移動農機20
の進行(前進)方向と同じ方向に、移動農機20の進行
速度より速く回転する。作溝刃2は回転しながら土壌に
押しつけられ、土壌にV字形の溝を構築すると共に、そ
の構築されたV字形の溝の上方の上面部は転圧部3dに
よって押さえて締め固められる。溝の上方の上面部が締
め固められることによって、構築されたV字形の溝が強
固なものになり、V字形の溝の深さや開口部の幅が一定
にされる。
【0047】続いて、播種機23では、種子ホッパ41
に搭載された種子および肥料ホッパ42に搭載された肥
料が、それぞれ種子繰出し装置43および肥料繰出し装
置44によって混合パイプ46へ繰出され、ガイドパイ
プ47内へ落下する。ガイドパイプ47はV字形の溝を
レール代わりにして追従するので、ガイドパイプ47内
へ落下した種子および肥料は、ガイドパイプ47内を通
過して土壌に構築されたV字形の溝内へ落下し、播種お
よび施肥される。その後、播種および施肥されたV字形
の溝の上を覆土チェン48に取着された重り49が追従
することにより、V字形の溝の上縁の土を削り取って、
種子と肥料の上に覆土される。
【0048】以上説明したように、本実施例の作溝輪1
は、作溝刃2が作溝車3に着脱可能に取着されているの
で、作溝刃2が摩耗したり破損した場合でも作溝刃2の
みを交換することができ、作溝輪1のランニングコスト
を抑えることができる。また、用途に応じて複数種類の
作溝刃2を付け替えることもできる。さらに、不耕起播
種機21の駆動軸36に作溝車3を通したまま作溝刃2
だけを付け替えることができるので、作溝刃2の交換時
に駆動軸36と作溝車3とを分解する必要がなく、交換
作業が容易であり、交換後の作溝輪1の調整作業も不要
であるので省力化を図ることができる。また、作溝刃2
を複数個に分割して作溝車3の外周の凹部3eに着脱可
能に取着するので、作溝刃2を作溝車3に固定するため
に、従来にように、土壌に構築された溝の上方の上面部
を押さえて締め固めるための転圧部3dを作溝刃2の両
側から挟み込んで固定する構造にする必要がない。よっ
て、部品点数が減少するので、作溝輪1全体の製作コス
トを抑えることができる。
【0049】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。
【0050】
【発明の効果】 請求項1記載の作溝輪によれば、作溝
刃は作溝車に着脱可能に取着されているので、作溝刃が
摩耗したり破損した場合に作溝刃のみを交換することが
でき、作溝輪のランニングコストを抑えることができる
という効果がある。また、不耕起播種機の駆動軸を作溝
車に通したまま作溝刃だけを付け替えることができるの
で、作溝刃の交換時に駆動軸と作溝車とを分解する必要
がなく、交換作業が容易であり、交換後の作溝輪の調整
作業も不要であるという効果がある。さらに、作溝刃を
複数個に分割して作溝車の外周に着脱可能に取着するの
で、作溝刃を作溝車に固定するために、土壌に構築され
た溝の上方の上面部を押さえて締め固めるための転圧部
を作溝刃の両側から挟み込んで固定する構造にする必要
がない。よって、部品点数が減少するので、作溝輪全体
の製作コストを抑えることができるという効果がある。
【0051】請求項2記載の作溝輪によれば、請求項1
記載の作溝輪の奏する効果に加え、更に、作溝刃を構成
する刃部と基部との厚さは略同じに形成されているの
で、作溝刃の最大厚を薄くすることができる。よって、
作溝刃に使用される鋼板の厚さを薄くして切断コストを
抑えることができると共に、加工に要する切削時間を短
くして切削コストを抑えることができるという効果があ
る。
【0052】請求項3記載の作溝輪によれば、請求項2
に記載の作溝輪の奏する効果に加え、更に、基部は刃部
の付け根より両側にわずかに幅広に形成され、その幅広
部分の上面は転圧部の面と面一にされているので、作溝
刃製作時の旋盤加工において刃部の付け根を削り過ぎて
しまった場合でも、刃部の付け根と作溝車の転圧部との
間に隙間が生じてしまうことがない。よって、作溝刃の
作溝車への取付精度を向上することができると共に、作
溝刃と作溝車との間に土粒子などが混入することがない
ので、作溝刃の取り外しが容易になるという効果があ
る。
【0053】請求項4記載の作溝輪によれば、請求項1
から3のいずれかに記載の作溝輪の奏する効果に加え、
更に、作溝車は鋳物で製作されているので、作溝刃交換
時に手を入れるリムの内側の空間を容易に製作すること
ができるという効果がある。一方、例えば鋼板を切削加
工することによってこの空間を作成して作溝車を製作し
た場合、材料となる鋼板が厚いため切削時間が長くかか
り製作コストが上がる。よって、鋳物で製作することに
よって製作コストを抑えることができるという効果があ
る。
【0054】請求項5記載の作溝輪によれば、請求項1
から4のいずれかに記載の作溝輪の奏する効果に加え、
更に、作溝車のボスの外周面から不耕起播種機の駆動軸
の中心方向に向かって接合部材を取着することによっ
て、作溝車の駆動軸長手方向への移動を拘束することが
できるので、各作溝輪間の駆動軸周りに、その作溝車の
駆動軸長手方向への移動を拘束するための円筒状のスペ
ーサを設ける必要がない。よって、部品点数が減少し、
不耕起播種機全体の製作コストを抑えることができると
いう効果がある。
【0055】請求項6記載の作溝輪によれば、請求項1
から5のいずれかに記載の作溝輪の奏する効果に加え、
更に、作溝刃は作溝車に着脱可能に取着されるので、用
途に応じて作溝刃の種類を替えることができるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である作溝輪を備えた不耕
起播種機がトラクタ等の移動農機後部に接続された側面
図である。
【図2】 作溝装置の背面図である。
【図3】 (a)は、上側の作溝刃を作溝車に装着し、
下側の作溝刃を作溝車から分離した状態の作溝輪の側面
図であり、(b)は、(a)のIII−III線における断面
図である。
【符号の説明】
1 作溝輪 2 作溝刃 2a 刃部 2b 基部 3 作溝車 3a ボス 3b アーム 3c リム 3d 転圧部 5 六角ボルト(接合部材) 21 不耕起播種機 36 駆動軸

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土壌に溝を構築する作溝刃と、その作溝
    刃によって構築された溝の上方の上面部を押さえて締め
    固める転圧部と、不耕起播種機の駆動軸に軸着され、そ
    の駆動軸の回転力を前記作溝刃に伝達する作溝車とを備
    えた作溝輪において、前記作溝刃は複数個に分割され、
    前記作溝車の外周に着脱可能に取着されていることを特
    徴とする作溝輪。
  2. 【請求項2】 前記作溝刃は、土壌に溝を構築する刃部
    と、その刃部に連接されると共にその刃部を前記作溝車
    に固定する基部とを備えており、その基部の厚さは前記
    刃部の厚さと略同じに形成されていることを特徴とする
    請求項1記載の作溝輪。
  3. 【請求項3】 前記基部は、前記刃部の付け根より両側
    にわずかに幅広に形成されており、その幅広部分の上面
    は前記転圧部の面と面一にされていることを特徴とする
    請求項2に記載の作溝輪。
  4. 【請求項4】 前記作溝車は、前記駆動軸が挿嵌される
    ボスと、そのボスから放射状に延出されると共にそのボ
    スの回転力を前記作溝刃に伝達するアームと、そのアー
    ムの外周に略円形に形成されると共に前記作溝刃を固定
    するリムとを備え、鋳物によって製作されていることを
    特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の作溝輪。
  5. 【請求項5】 前記作溝車は、前記駆動軸が挿嵌される
    ボスと、そのボスから放射状に延出されると共にそのボ
    スの回転力を前記作溝刃に伝達するアームと、そのアー
    ムの外周に略円形に形成されると共に前記作溝刃を固定
    するリムとを備え、その作溝車の駆動軸長手方向への移
    動を拘束するために、前記ボスの外周面から駆動軸の中
    心方向に向かって取着される接合部材を備えていること
    を特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の作溝
    輪。
  6. 【請求項6】 前記作溝刃は用途に応じて複数種類の作
    溝刃に交換されることを特徴とする請求項1から5のい
    ずれかに記載の作溝輪。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108307730A (zh) * 2017-01-16 2018-07-24 山东高唐新航机械有限公司 适宜宽沟大土方作业的开沟装置及其开沟机、松土机
CN112119719A (zh) * 2020-10-28 2020-12-25 山东农业大学 一种果园桑园变比配肥开沟施肥机
CN115004886A (zh) * 2022-07-07 2022-09-06 济南市农业科学研究院 一种用于生姜栽培的开沟装置及其开沟方法

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