JP2000333122A

JP2000333122A - 再生装置及び記録装置並びに映像装置

Info

Publication number: JP2000333122A
Application number: JP11137540A
Authority: JP
Inventors: Tatsuya Nakajima; 龍也中嶋
Original assignee: Funai Electric Co Ltd
Current assignee: Funai Electric Co Ltd
Priority date: 1999-05-18
Filing date: 1999-05-18
Publication date: 2000-11-30

Abstract

(57)【要約】【課題】映像信号の種類を表示できるうえ、再生映像
信号以外の映像信号が記録媒体に誤って記録される問題
が防止されるダビングシステムを提供する。【解決手段】映像信号を出力する出力手段を備える再
生装置の前記出力手段からの映像信号を記録装置により
記録媒体に記録させるダビングシステムを構成する場合
において、複数の映像信号の何れかを選択して出力する
信号選択手段８と、この信号選択手段８から送出される
映像信号の垂直帰線期間に種類判別信号を挿入し、出力
手段１２に出力させる信号挿入手段１１と、を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録再生装置
相互の間で映像・音声信号を送受して記録する所謂ダビ
ングシステムに係り、特に、ビデオテープレコーダ（Ｖ
ＴＲ）からの再生映像信号を他のＶＴＲに自動録画させ
るダビングシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】ビデオテープに記録された映像・音声信
号を他のビデオテープに記録するダビング装置の一例と
して、映像信号のダビング装置が知られている（特開平
２−９２０７９号公報参照）。このものは、再生手段が
記録映像信号をＦＭ変調して記録済みの記録媒体から映
像信号を再生しこれを送出手段に送出するようになって
いる。そして、この送出手段は、再生手段で再生された
映像信号をベースバンド信号に復調することなく記録手
段に送出する。また、この記録手段は、送出手段より送
られてきた映像信号を再変調することなく別の記録媒体
に記録する。一方、復調手段が、前記送出手段から送ら
れてきた映像信号をベースバンド信号に復調しこれを判
定手段に出力するようになっている。そして、この判定
手段は、入力される復調映像信号の垂直帰線期間中にＡ
ＧＣ回路を誤動作させるダビング禁止信号が挿入してあ
るか否かを判定し、その判定結果信号を制御手段に出力
する。この制御手段は、入力される判定信号によって前
記記録手段による記録動作を制御するようになってい
る。これにより、上記映像信号のダビング装置は、ダビ
ング時の画質の劣化が僅少となって、しかもダビング禁
止動作を確実に行い得るというものである。

【０００３】また、テレビジョン受像機上に標準的なカ
ラー画像を生成すると共に満足なビデオテープ記録を妨
げるように、同期パルスを含む帰線消去期間を持つビデ
オ信号を処理するビデオ信号処理方法及び装置も提案さ
れている（特公平５−４４２３５号公報参照）。この発
明のビデオ信号処理装置は、入力手段、ビデオ信号変更
手段および出力手段等を備えている。そして、このビデ
オ信号処理方法においては、処理されたビデオ信号の変
更部分がテレビジョン受像機によって表示されないよう
な実質的な垂直帰線消去期間内に、同期パルスに続き、
所定順序の偽同期パルスと正パルスの複数の対を前記ビ
デオ信号に重畳する工程を含んでいる。また、この重畳
された前記複数のパルス対がＶＴＲの自動利得制御シス
テムに誤ったビデオ信号レベルを検知させ、満足できな
いビデオテープ記録に帰着する利得補正を行わせるよう
にしている。これにより、垂直帰線消去期間に偽同期パ
ルスと正パルスの複数対をビデオ信号に重畳することに
よって、通常のテレビジョン受像機で標準的な画像を生
成することができるが、ビデオカセットに記録された場
合には満足できない画像しか再生させないというもので
ある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記映
像信号のダビング装置やビデオ信号処理方法及び装置
は、映像信号（ビデオ信号）を記録するとき、ＴＶの画
面やモニターに情報源を表示する機能を有していないた
め、全て外部入力と表示され、ＶＴＲからの再生映像信
号なのか他のＡＶ機器より送出されてくる映像信号であ
るのかが不明であった。また、この種のダビング装置に
おいて、自動録画機能を有した機種は、ビデオカセット
を交換するために一時停止させたような場合、チューナ
または外部入力端子を介して入力する映像信号がビデオ
テープに記録されるという不具合が生じていた。

【０００５】つまり、従来のダビング装置を構成するＶ
ＴＲは、再生映像信号を録画するとき、録画待機モード
にしておけば煩瑣な録画操作を行う必要なく、映像信号
が入力した時点で自動録画が開始されるようになってい
る。しかし、このようなＶＴＲは、映像信号の種類を判
別する機能を有していない。よって、ユーザーがＴＶを
聴視しながら録画を行っている場合、前述のようにビデ
オテープを交換するために再生映像信号の入力が中断し
たとき、これに代わってＴＶからの映像信号が入力する
と、そのまま自動録画していた。このため、ビデオテー
プＴに不要な映像が録画されて、連続的な記録ができな
いという問題が生じていた。

【０００６】本発明は上記課題に鑑みて創案されたもの
で、映像信号の種類を表示できるうえ、再生映像信号以
外の映像信号が記録媒体に誤って記録される問題が防止
されるダビングシステムを提供することを目的としてい
る。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のうち請求項１に記載の発明は、映像信号を
出力する出力手段を備える再生装置の前記出力手段から
の映像信号を記録装置により記録媒体に記録させるダビ
ングシステムにおいて、複数の映像信号の何れかを選択
して出力する信号選択手段と、この信号選択手段から送
出される映像信号の垂直帰線期間に種類判別信号を挿入
し、出力手段に出力させる信号挿入手段と、を備えたこ
とを特徴とする再生装置である。また、請求項２に記載
の発明は、前記複数の映像信号が、情報記録再生手段、
チューナおよび外部入力端子からの映像信号であること
を特徴としている。また、請求項３に記載の発明は、前
記種類判別信号が、前記複数の映像信号の種類を判別す
る信号であることを特徴としている。また、請求項４に
記載の発明は、前記種類判別信号が、記録開始を指示す
るための記録指令信号であることを特徴としている。

【０００８】また、請求項５に記載の発明は、映像信号
を出力する出力手段を備える再生装置の前記出力手段か
らの映像信号を記録装置により記録媒体に記録させるダ
ビングシステムにおいて、前記出力手段より送出される
映像信号を受けて、この映像信号の垂直帰線期間に種類
判別信号が挿入されているか否かを検出するとともに、
種類判別信号が挿入されているときは、前記記録手段を
制御して前記記録媒体に前記映像信号を記録させる制御
手段を備えたことを特徴とする記録装置である。また、
請求項６に記載の発明は、複数の映像信号の何れかを選
択して、その選択した映像信号の垂直帰線期間に複数の
映像信号の種類を判別するための種類判別信号を挿入し
て出力する出力手段からの映像信号を入力する映像装置
において、表示画面に映像や文字等を表示する表示手段
と、前記出力手段より送出される映像信号を受けて、こ
の映像信号の垂直帰線期間に種類判別信号が挿入されて
いるか否かを検出するとともに、この種類判別信号が挿
入されているときは、前記表示手段を制御して前記表示
画面に映像信号の種別を表示させる制御手段と、を備え
たことを特徴としている。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図示例を参照しながら説明する。図１は、本発明に
係るダビングシステムの概要構成を示す電気的ブロック
線図である。このダビングシステムは、再生および録画
機能を有したビデオテープレコーダ（ＶＴＲ）１を２台
用いるもので、カセット式のビデオテープＴに映像・音
声信号を記録するとともに、このＶＴＲ１にテレビジョ
ン受像機（ＴＶ）や各種の映像・音響機器（ＡＶ）を接
続して映像信号を相互に送受したり、その種別を図３、
図４に示すようなＴＶ２１の画面２１ａやモニターに表
示する構成となっている。

【００１０】ＶＴＲ１は、２台とも略同一の機能であ
り、入力出力端子３，６，１２、チューナ回路４、Ｙ／
Ｃ／Ａ分離回路５、切換スイッチ７、信号選択スイッチ
８、音声信号処理回路９、映像信号処理回路１０、判別
信号挿入回路１１、テープ検出回路１３、ＬＣＤコント
ローラ１７、サーボ回路１９およびシステムコントロー
ラ２０等の電子回路部と、音声や映像用の各録再ヘッド
９ａ，１０ａ、表示部１８、キー操作部１４、リモコン
１５その他記録、再生系の機構部等を備えている。図１
において、アンテナ入力端子３に、アンテナＡから直接
またはＴＶ２１を介したケーブルが接続される一方、チ
ューナ回路４が接続されている。このチューナ回路４に
は、Ｙ／Ｃ／Ａ分離回路５が接続されており、システム
コントローラ２０の制御信号が導かれていて、アンテナ
Ａで受信した放送波から所望のチャンネルを選局して送
出する。Ｙ／Ｃ／Ａ分離回路５には、音声信号処理回路
９と切換スイッチ７を介して映像信号処理回路１０とが
接続されており、システムコントローラ２０の制御信号
が導かれている。このＹ／Ｃ／Ａ分離回路５は、チュー
ナ回路４からの入力信号を分離して映像信号の輝度信号
（Ｙ）、搬送信号（Ｃ）および同期信号等からなるコン
ポジット信号を映像信号処理回路１０に送出する一方、
音声信号（Ａ）を音声信号処理回路９に送出する。ま
た、同期信号を含む映像信号をシステムコントローラ２
０に送出するようになっている。

【００１１】切換スイッチ７は、２個の固定接点７ａ，
７ｂと可動接点７ｃとからなり、一方の固定接点７ａに
前記Ｙ／Ｃ／Ａ分離回路５の出力が、他方の固定接点７
ｂに外部入力端子６が接続されている。なお、この外部
入力端子６は、１個の場合を表示しているが２個を備え
ており、他のＶＴＲ１やビデオカメラ、ディジタルカメ
ラといった各種のＡＶ機器が接続されて、映像信号が導
入可能となる。可動接点７ｃは、映像信号処理回路１０
に接続されており、システムコントローラ２０の切換指
令信号が導かれている。そして、この切換指令信号によ
り、可動接点７ｃが一方の固定接点７ａに切り換えられ
るとチューナ回路４からの映像信号が、他方の固定接点
７ｂに切り換えられると外部接続のＡＶ機器からの映像
信号が、後述の映像信号処理回路１０にそれぞれ送出さ
れる。

【００１２】音声信号処理回路９は、音声録再ヘッド９
ａに接続される一方、図示しない出力端子１２に接続さ
れ、システムコントローラ２０からの制御信号が導かれ
ている。そして、この制御信号に基づき音声録再ヘッド
９ａによりビデオテープＴに音声信号を記録させるとと
もに、記録された音声信号を出力端子１２を介しＴＶ２
１や他のＡＶ機器に送出可能となっている。映像信号処
理回路１０は、映像録再ヘッド１０ａ，１０ａに接続さ
れる一方、信号選択スイッチ８および判別信号挿入回路
１１を介して出力端子１２に接続され、システムコント
ローラ２０からの制御信号が導かれている。そして、こ
の制御信号に基づき映像録再ヘッド１０ａによりビデオ
テープＴに映像信号を記録させるとともに、記録された
映像信号を出力端子１２を介しＴＶ２１や他のＡＶ機器
に送出するようになっている。

【００１３】信号選択スイッチ８は、３個の固定接点８
ａ，８ｂ，８ｃと可動接点８ｄとからなり、第１の固定
接点８ａに前記外部入力端子６が、第２の固定接点８ｂ
にＹ／Ｃ／Ａ分離回路５の出力が、第３の固定接点８ｃ
に映像信号処理回路１０がそれぞれ接続されている。可
動接点８ｄは、判別信号挿入回路１１に接続されてお
り、システムコントローラ２０の切換指令信号が導かれ
ている。そして、この切換指令信号により、可動接点８
ｄが第１の固定接点８ａに切り換えられると外部接続の
ＡＶ機器からの映像信号が、第２の固定接点８ｂに切り
換えられるとチューナ回路４からの映像信号が、第３の
固定接点８ｃに切り換えられると映像信号処理回路１０
からの映像信号が、後述の判別信号挿入回路１１を介し
て出力端子１２にそれぞれ送出されるようになってい
る。

【００１４】判別信号挿入回路１１は、映像信号の垂直
帰線期間に種類判別信号を挿入するもので、システムコ
ントローラ２０の挿入指令信号が導かれている。この判
別信号挿入回路１１は、挿入指令信号に基づき各固定接
点８ａ〜８ｃに伝送されてくる映像信号に、図２に示す
ような信号を加えて出力端子１２から出力させる。すな
わち、映像信号は、ＣＲＴ等の画面に表示される１画像
分の走査において、画面の上部から下部側への走査に垂
直同期信号が挿入され、前の画像から連続したこの垂直
同期信号の後段と前段との間に、所定数のラインに対応
する水平同期信号が挿入されている。そして、１画像分
の走査の始端と終端との間が垂直帰線期間となってお
り、画面に表示されない走査区間における垂直帰線期間
に映像信号の種類を示すための種類判別信号を重畳す
る。

【００１５】この種類判別信号は、映像信号を形成する
輝度信号の垂直帰線期間中に、ペデスタルレベルＰとシ
ンクチップレベルＳの範囲内において、水平同期周波数
より高い周波数のパルス信号を付加する。また、ペデス
タルレベルＰと１００％ホワイトレベルとの間に、水平
同期周波数より高い周波数のパルス信号を付加する。そ
して、これらの信号を組み合わせると、輝度信号の垂直
帰線期間中に種類判別信号を挿入することができる。こ
の種類判別信号は、パルス信号の数で映像信号の種類を
定めるものであり、システムコントローラ２０の挿入指
令信号を受けて、判別信号挿入回路１１が動作しパルス
信号を重畳する。

【００１６】本例では、一定数以上のパルス信号で映像
信号に種類判別用の信号が含まれていることを示し、さ
らに、それ以上のパルス信号の数を異ならせることで、
ビデオの再生映像信号、ＴＶ放送の映像信号およびＡＶ
機器等の外部入力の映像信号を示すようにしている。こ
の種類判別信号を含む映像信号が、出力端子１２から出
力されて他のＶＴＲに入力すると、この受信側ＶＴＲ
（本例では、送信側ＶＴＲも同一の構成）に設けられた
図示しない信号分離回路、カウンタ回路およびシステム
コントローラ２０により検出され、さらにその種類が判
別されるものである。

【００１７】すなわち、信号分離回路５は、輝度信号の
垂直帰線期間中におけるペデスタルレベル以下の信号ま
たはペデスタルレベル以上のパルス信号を取り出し、カ
ウンタ回路に供給する。このカウンタ回路は、パルス信
号のパルスの立ち上がりまたは立ち下がりをカウント
し、システムコントローラ２０にカウント数を送出す
る。このシステムコントローラ２０は、カウント数が所
定値以上であるか否かにより、輝度信号に種類判別信号
が含まれているか否かを検出し、さらに、そのカウント
数によって、入力した映像信号の種類を判別する。な
お、前記映像信号の種類判別信号は、パルス信号の数で
映像信号の種類を定めるものとしたが、映像信号の情報
源に応じてパルス信号の波形を変形することにより、種
類を決定する構成としてもよい。

【００１８】ところで、システムコントローラ２０に
は、前述の回路部の他にビデオテープＴの挿入セット状
態を検出するカセット検出部や、ビデオテープＴの始端
と終端を検出するテープ検出部等が接続されている。ま
た再生、停止、巻戻し、早送りおよび録画等の各キーを
備えたキー操作部１４と、これと同一の機能キー等を有
したリモコン１５からの信号を受ける受信部１６とが接
続されている。さらに、液晶表示部１８の表示を制御す
るＬＣＤコントローラ１７、各機構部を制御するサーボ
回路１９等と各機能に応じて一方向または双方向性に接
続されている。このシステムコントローラ２０は、シス
テム全体の動作を制御するマイクロコンピュータであっ
て、ＣＰＵ，ＲＯＭ，ＲＡＭからなり、前記キー操作部
１４またはリモコン１５からの指令信号に従い、通常の
録画、再生、巻戻しおよび早送りの動作制御を行う。

【００１９】また、システムコントローラ２０は、２台
のＶＴＲのうち、一方のＶＴＲに接続される他方のＶＴ
ＲやＴＶ等の各種ＡＶ機器から送出されてくる映像信号
を受けて、この映像信号の垂直帰線期間に種類判別信号
が挿入されているか否かを検出し、種類判別信号が挿入
されていると映像信号処理回路１０に制御信号を送出し
て映像録再ヘッド１０ａによりビデオテープＴに映像信
号を自動記録させる。さらに、この種類判別信号に基づ
いて映像信号の種類を判別し、ＴＶの画面にその種別を
文字で表示させる制御を行う構成となっている。

【００２０】上記ダビングシステムにより映像信号を自
動記録する場合は、図３に示すように、２台のＶＴＲ１
Ａ，１ＢおよびＴＶ２１をケーブル２３やコード２４〜
２６で接続する。また、映像信号の種別をＴＶ２１の画
面２１ａに文字表示させる際は、図４に示す如くに接続
する。図３、図４において、２２はテレビ置台であり、
上面に普及型のＴＶ２１が載置されている。また、テレ
ビ置台２２内には、２台のＶＴＲ１Ａ，１Ｂが上下に配
置されている。これらＶＴＲ１Ａ，１Ｂは、同一機種を
用いており、本体２のフロントパネル２ａにカセット挿
入口２ｂ、前記キー操作部１４、表示部１８および他の
外部入力端子等が配設されている。このＶＴＲは、下部
側１ＡがＮｏ１で録画用とされ、上部側１ＢがＮｏ２で
再生用とされる。

【００２１】まず、映像信号を自動記録する場合の接続
は、アンテナＡからのケーブル２３を、ＴＶ２１のアン
テナ入力端子に接続する。また、このＴＶ２１のアンテ
ナ出力端子を、コード２４によりＮｏ２のＶＴＲ１Ｂの
アンテナ入力端子３に接続する。そして、このＶＴＲ１
Ｂの出力端子１２を、コード２５によりＮｏ１のＶＴＲ
１Ａの外部入力端子６に接続する。さらに、ＶＴＲ１Ｂ
の他方の外部入力端子６には、ビデオカメラやディジタ
ルカメラ等からのコード２６が接続される。他方、映像
信号を文字表示する際の接続は、アンテナＡからのケー
ブル２３を、Ｎｏ２のＶＴＲ１Ｂのアンテナ入力端子３
に接続する。また、このＶＴＲ１Ｂの出力端子１２を、
コード２４によりＮｏ１のＶＴＲ１Ａの外部入力端子６
に接続する。そして、このＶＴＲ１Ａの出力端子１２
を、コード２５によりＴＶ２１の入力端子に接続する。
なお、ＶＴＲ１Ｂの他方の外部入力端子６には、前記Ａ
Ｖ機器からのコード２６が接続される。

【００２２】次に、上記ダビングシステムにより映像信
号を自動記録する動作について、図５のフローチャート
を参照しつつ説明する。まず、ユーザーが２台のＶＴＲ
１Ａ，１ＢにそれぞれビデオテープＴをセットしてお
く。つぎに、リモコン１５等の操作により２台のＶＴＲ
１Ａ，１ＢおよびＴＶ２１の電源をオンにしてから、Ｎ
ｏ１のＶＴＲ１Ａを録画待機モードにし、続いてＮｏ２
のＶＴＲ１Ｂを再生モードにする。Ｎｏ１のＶＴＲ１Ａ
のシステムコントローラ２０は、録画待機モードになる
と（ステップＳ１１）、映像信号が入力したか否かを検
出し続け、映像信号が入力したときに、この映像信号の
垂直帰線期間に種類判別信号が挿入されているか否かを
検出する（ステップＳ１２，Ｓ１３）。ここで、種類判
別信号が挿入されていると、この信号を録画開始指令信
号としてシステムコントローラ２０が映像信号処理回路
１０を動作させ、映像録再ヘッド１０ａ，１０ａにより
ビデオテープＴに映像信号を録画させる（ステップＳ１
４）。この録画中は、映像信号に種類判別信号が含まれ
ているか否かを検出し続け（ステップＳ１５）、種類判
別信号が含まれていれば録画を続行する（ステップＳ１
６）。

【００２３】一方、ＶＴＲ１Ｂ側のビデオテープＴを交
換する等により再生が停止されると、映像信号に種類判
別信号が含まれなくなるので、この編集作業を継続する
か否かを判断する（ステップＳ１７）。ここで、ユーザ
ーが録画の停止操作を行うことにより、システムコント
ローラ２０に録画停止信号が入力すると、編集作業を終
了する（ステップＳ１８）。他方、録画停止信号が入力
しなければ、編集作業の続行と判断してステップＳ１１
に戻り録画待機モードとする。そして、映像信号および
種類判別信号を検出し、ビデオテープＴへの録画を継続
する。このように、再生側ＶＴＲ１ＢのビデオテープＴ
を交換しつつ記録側ＶＴＲ１ＡのビデオテープＴに自動
録画する際、再生映像信号の入力が一時中断することに
なるが、この中断時において従来の如く他の映像信号が
ビデオテープＴに録画されることはない。

【００２４】すなわち、従来のダビング装置を構成する
ＶＴＲは、再生映像信号を録画するとき、録画待機モー
ドにしておけば煩瑣な録画操作を行う必要なく、映像信
号が入力した時点で自動録画が開始される点は等しい
が、映像信号の種類を判別する機能を有していない。一
方、このダビングシステムは、再生側ＶＴＲ１Ｂのシス
テムコントローラ２０が、映像信号の送出元を検知した
うえ、信号切換スイッチ７をアンテナＡ側、外部入力端
子６側または映像信号処理回路１０側の何れかに切り換
え、さらに、判別信号挿入回路１１で映像信号にそれぞ
れ種類判別信号を挿入してから出力する構成になってい
る。また、録画側ＶＴＲ１Ａのシステムコントローラ２
０は、入力する映像信号を検出したとき、その映像信号
に種類判別信号が含まれている場合のみＶＴＲ１Ｂから
の再生映像信号であると判断して自動録画を続行し、種
類判別信号が含まれていないときは録画しないので、Ｔ
Ｖ２１からの映像信号をビデオテープＴに誤って録画す
ることはない。よって、ビデオテープＴに不要な映像が
録画されることなく、適正なダビングがなされるもので
ある。

【００２５】次に、上記ダビングシステムにより映像信
号を自動表示する動作について説明する。前述のように
自動録画を行う場合は、ユーザーが２台のＶＴＲ１Ａ，
１ＢおよびＴＶ２１の電源をオンにしてから、ＶＴＲ１
Ａを録画待機モードにし、続いて、ＶＴＲ１Ｂを再生モ
ードにする。すると、このＶＴＲ１Ｂのシステムコント
ローラ２０は、判別信号挿入回路１１に挿入指令信号を
送出し、映像信号処理回路１０から選択スイッチ８を介
して送出されてくる映像信号に再生映像信号であること
を示す種類判別信号を挿入させる。この種類判別信号を
含む映像信号が出力端子１２より出力されると、ＶＴＲ
１Ｂの入力端子を介して前記カウンタ回路、判別回路お
よびシステムコントローラ２０に入力する。

【００２６】このシステムコントローラ２０は、入力し
た映像信号が再生映像信号であることを判断したとき、
ＲＯＭに予め記憶されたキャラクタデータを読み出して
コントロール信号とともに出力端子１２からＴＶ２１側
に送出する。このＴＶ２１は、コントロール信号および
キャラクタデータを受けて画像を切り換え、図４に示す
如く画面２１ａに「再生映像の入力」といった文字を短
時間だけ表示させる。よって、このＴＶ２１を視聴して
いるユーザーは、画像がＮｏ２のＶＴＲ１Ｂから送出さ
れている再生画像であることを知ることができる。ま
た、このＶＴＲ１Ｂに、ビデオカメラを接続して録画を
行うようなときは、前述と同様にシステムコントローラ
２０が判別信号挿入回路１１に挿入指令信号を送出し、
外部入力端子６から選択スイッチ８を介して送出されて
くる映像信号に外部入力の映像信号であることを示す種
類判別信号を挿入させる。

【００２７】この種類判別信号を含む映像信号がＶＴＲ
１Ａに入力すると、このシステムコントローラ２０がコ
ントロール信号およびキャラクタデータをＴＶ２１側に
送出して、画面２１ａに「外部入力の映像」や「外部機
器の映像入力」といった文字を表示させる。さらに、前
記ＶＴＲ１ＢにアンテナＡからチューナ回路４を介して
テレビ放送の受信信号が導入され、これをＴＶ２１で視
聴するユーザーが選択操作をした場合、システムコント
ローラ２０が選択スイッチ８を介して送出されてくる映
像信号に外部入力の映像信号であることを示す種類判別
信号を挿入させる。この種類判別信号を含む映像信号が
ＶＴＲ１Ａに入力すると、このシステムコントローラ２
０がコントロール信号およびキャラクタデータをＴＶ２
１側に送出し、画面２１ａに「テレビ放送の映像」とい
った文字を表示させる。よって、このような録画中にＴ
Ｖ２１を視聴しているとき、その画像の情報源が何であ
るかを簡便に知ることができる。なお、上記実施の形態
では、再生および録画機能を有するＶＴＲに映像信号の
種類判別機能や種類表示機能を構成したが、録画専用の
ＶＴＲやテレビ一体型のＶＴＲにも採用し得ることは勿
論である。

【００２８】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項１に記載の発明は、信号選択手段より送出される映像
信号の垂直帰線期間に、信号挿入手段で種類判別信号を
挿入してから出力手段に出力させるので、従来のダビン
グ装置のように再生映像信号の入力が中断したとき、他
のＡＶ機器より入力する映像信号がそのまま記録装置に
て自動記録されることなく、記録媒体に不要な映像信号
が記録される問題が回避される効果がある。また、請求
項２に記載の発明は、複数の映像信号が情報記録再生手
段、チューナおよび外部入力端子からの映像信号である
ため、これら映像信号の送信元に応じた利用が可能にな
る利点がある。また、請求項３に記載の発明は、種類判
別信号が複数の映像信号の種類を判別する信号であるか
ら、これら映像信号を利用する側で情報源の種類を判別
することができ、利便性が格段に高められる。また、請
求項４に記載の発明は、種類判別信号が記録開始を指示
するための記録指令信号であるから、記録装置により特
定の情報源のみの映像信号を自動記録することができる
利点がある。

【００２９】また、請求項５に記載の発明は、出力手段
より送出される映像信号を受けて、この映像信号の垂直
帰線期間に種類判別信号が挿入されているか否かを検出
するとともに、種類判別信号が挿入されているときは、
記録手段を制御して記録媒体に映像信号を記録させるの
で、従来のダビング装置のように再生映像信号の入力が
中断したとき、他のＡＶ機器より入力する映像信号がそ
のまま記録手段にて自動記録されることなく、記録媒体
に不要な映像が記録される問題が回避される効果があ
る。また、請求項６に記載の発明は、出力手段より送出
される映像信号を受けて、この映像信号の垂直帰線期間
に種類判別信号が挿入されているか否かを検出するとと
もに、この種類判別信号が挿入されているときは、表示
手段を制御して表示画面に映像信号の種別を表示させる
ので、テレビ等を視聴しているとき、その画像の情報源
が何であるかを容易に知ることができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態に係るダビングシステムを
構成するＶＴＲを示す電気的ブロック線図である。

【図２】映像信号の垂直帰線期間に挿入される種類判別
信号を示す波形図である。

【図３】映像信号を自動記録するときの機器相互の接続
状態を示す説明図である。

【図４】映像信号の種類を表示するときの機器相互の接
続状態を示す説明図である。

【図５】映像信号の自動記録動作を説明するためのフロ
ーチャートである。

【符号の説明】

８信号選択手段１１信号挿入手段１２出力手段

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ｈ０４Ｎ 7/088

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】映像信号を出力する出力手段を備える再
生装置の前記出力手段からの映像信号を記録装置により
記録媒体に記録させるダビングシステムにおいて、複数の映像信号の何れかを選択して出力する信号選択手
段と、この信号選択手段から送出される映像信号の垂直
帰線期間に種類判別信号を挿入し、出力手段に出力させ
る信号挿入手段と、を備えたことを特徴とする再生装
置。
【請求項２】前記複数の映像信号が、情報記録再生手
段、チューナおよび外部入力端子からの映像信号である
ことを特徴とする請求項１に記載の再生装置。
【請求項３】前記種類判別信号が、前記複数の映像信
号の種類を判別する信号であることを特徴とする請求項
１または２に記載の再生装置。
【請求項４】前記種類判別信号が、記録開始を指示す
るための記録指令信号であることを特徴とする請求項１
または２に記載の再生装置。
【請求項５】映像信号を出力する出力手段を備える再
生装置の前記出力手段からの映像信号を記録装置により
記録媒体に記録させるダビングシステムにおいて、前記出力手段より送出される映像信号を受けて、この映
像信号の垂直帰線期間に種類判別信号が挿入されている
か否かを検出するとともに、種類判別信号が挿入されて
いるときは、前記記録手段を制御して前記記録媒体に前
記映像信号を記録させる制御手段を備えたことを特徴と
する記録装置。
【請求項６】複数の映像信号の何れかを選択して、そ
の選択した映像信号の垂直帰線期間に複数の映像信号の
種類を判別するための種類判別信号を挿入して出力する
出力手段からの映像信号を入力する映像装置において、表示画面に映像や文字等を表示する表示手段と、前記出
力手段より送出される映像信号を受けて、この映像信号
の垂直帰線期間に種類判別信号が挿入されているか否か
を検出するとともに、この種類判別信号が挿入されてい
るときは、前記表示手段を制御して前記表示画面に映像
信号の種別を表示させる制御手段と、を備えたことを特
徴とする映像装置。