JP2000331794A - イオン源用プラズマチェンバ - Google Patents

イオン源用プラズマチェンバ

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JP2000331794A
JP2000331794A JP11138594A JP13859499A JP2000331794A JP 2000331794 A JP2000331794 A JP 2000331794A JP 11138594 A JP11138594 A JP 11138594A JP 13859499 A JP13859499 A JP 13859499A JP 2000331794 A JP2000331794 A JP 2000331794A
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JP
Japan
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inner cylinder
cooling water
groove
plasma chamber
cylinder
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Pending
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JP11138594A
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English (en)
Inventor
Eiji Tanaka
栄士 田中
Toshio Sakata
俊男 阪田
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Publication date
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  • Electron Sources, Ion Sources (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷却水路を薄くすることにより、プラズマチ
ェンバを薄く作り、イオン源をコンパクト化すると共
に、冷却効率を高めて、六極永久磁石等の半径方向磁場
を有効利用可能とする。 【解決手段】 プラズマ生成用空間を形成する内筒52
の外周面、又は、該内筒52の外側に嵌合される外筒5
4の内周面の少なくともいずれか一方に、先端側でつな
がれた二条ねじ状の浅く広い溝52Gを形成し、フラン
ジ56から、該溝52Gに冷却水を送入し、排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高温のプラズマを
封じ込めて、イオンを発生させるためのイオン源用プラ
ズマチェンバに係り、特に、イオン源をコンパクトに構
成すると共に、冷却効率を高めて、六極(永久)磁石等
の半径方向磁場を有効利用可能なイオン源用プラズマチ
ェンバに関する。
【0002】
【従来の技術】特開平9−161688に記載されてい
る、重粒子線癌治療装置等に用いられている電子サイク
ロトロン共鳴(ECR)イオン源の一例の構成を図1に
示す。図において、10は、円筒形状のヨーク、12
は、該ヨーク10内の左右に設けられた、ミラー磁界を
発生させるミラー磁石、14は、該ミラー磁石12の間
に設けられ、隣接したN極とS極とが交互に配設され、
カスプ磁界を発生させるカスプ磁石としての六極(永
久)磁石、16は、該六極磁石14の内部に形成された
プラズマチェンバであり、このプラズマチェンバ16内
では、ミラー磁界とカスプ磁界で形成された合成磁場に
よりプラズマが閉じ込められる。
【0003】30は、ECRイオン源の中心軸線CL上
に配設され、プラズマチェンバ16内に材料ガスを供給
するガス導入管、32は、該ガス導入管20内のガスに
照射するマイクロ波を供給する導波管、34は、プラズ
マチェンバ16の壁面を形成するスクリーン電極、36
は、該スクリーン電極34と同一軸線上に配設され、グ
ランドレベルの電位が保持されている引出し電極であ
る。
【0004】このような構成のECRイオン源では、ミ
ラー磁石12のミラー磁界により位置決めされるECR
磁場である、破線で示した第1段ECRゾーン40を通
るガス導入管30中のガスに、導波管32からのマイク
ロ波が作用すると、電子を加速させるマイクロ波の周波
数とミラー磁石12のミラー磁界による電子の回転周期
が一致したとき、電子はサイクロトロン共鳴し、ミラー
磁界の磁束の周りを回転しながら加速される。こうし
て、ECR加速された電子は、ガス導入管30中のガス
分子や原子に衝突すると、ガスの電離が生じ、プラズマ
化して、電子とプラスイオンが生成される。このうち、
プラスイオンは質量が大きく、多くはガス導入管30内
に停滞するが、電子はミラー磁界の磁束に沿ってプラズ
マチェンバ16内に拡散する。
【0005】一方、ガス導入管30から供給された電子
は、プラズマチェンバ16内で、導波管32からのマイ
クロ波と、六極磁石14及びミラー磁石12の合成磁界
とでECR加速され、その電子は、プラズマチェンバ1
6内に導入された、電離されていないガスと衝突して、
プラズマ化した電子とプラスイオンとが生成され、又、
プラスイオンに衝突して逐次電離により多価イオンが生
成される。電子のECR加速は、六極磁石14とミラー
磁石12との合成磁界により形成された、密閉した中空
円筒状の第2段ECRゾーン42で行われ、この第2段
ECRゾーン42では、電子が高エネルギとなる。従っ
て、この第2段ECRゾーン42で電子とガスとが衝突
したときには、電離衝突する頻度が最も高く、プラズマ
イオンは多く生成される。このため、プラズマチェンバ
16では、第2段ECRゾーン42の中心軸線をイオン
ピークとする電子ポテンシャル分布が生じ、第2段EC
Rゾーン42で生じたプラスイオンは、第2段ECRゾ
ーン42の中心軸線上に最も多く閉じ込められる。
【0006】この第2段ECRゾーン42の中心軸線上
に閉じ込められたプラスイオンに、第2段ECRゾーン
42でECR加速された高エネルギの電子が衝突を繰り
返すことで、逐次電離による多価イオンの生成が行われ
る。この多価イオンは、プラズマチェンバ16及び六極
磁石14がプラス極性の高電圧に保持され、引出し電極
36がグランドレベルの電位に保持されているので、六
極磁石14及びプラズマチェンバ16と、引出し電極3
6との間の電界の作用で、プラズマチェンバ16から引
出し電極36を通って外部に引き出される。
【0007】このようにECRイオン源では、プラズマ
チェンバ16内に高温のプラズマを封じ込め、そこから
イオンを発生させる。しかしながら、プラズマチェンバ
16外の六極永久磁石14は、高温に晒されると減磁し
てしまうため、チェンバ16を冷却する必要があり、一
般的には冷却水による水冷が行われている。
【0008】従来の冷却水通路は、例えば、図2(プラ
ズマチェンバの縦断面図)、図3(図2のIII−III線に
沿う横断面図)、図4(同じくIV−IV線に沿う横断面
図)及び図5(同じくV−V線に沿う横断面図)に示す如
く、先端側円筒18の厚肉部18Aの壁厚み内に軸方向
に形成した、断面が円形の冷却水路18Hと、フランジ
側円筒20の外側の軸方向に、例えば銀ろう付けにより
固定した冷却水管22を設け、例えば先端リング24に
周方向に形成した冷却水路24Hと、中継リング26に
周方向に形成した冷却水路26Hにより連結していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
プラズマチェンバでは、冷却水路が、図6に展開図を示
すように、粗い網の目状に配置されるため、水路と水路
の間は十分に冷却することができず、高温になってしま
うことがある。又、水路の断面形状が円形でしか加工で
きないため、特に先端側円筒18の厚さが厚くなってし
まい、プラズマチェンバを薄く作ることができないとい
う問題点を有していた。
【0010】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
くなされたもので、冷却水路を薄くすることによって、
プラズマチェンバを薄く作り、イオン源をコンパクト化
すると共に、冷却効率を高めて、六極(永久)磁石等の
半径方向磁場を有効利用することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、高温のプラズ
マを封じ込めて、イオンを発生させるためのイオン源用
プラズマチェンバにおいて、プラズマ生成用空間を形成
する内筒と、該内筒の外側に嵌合される外筒と、前記内
筒の外周面、又は、外筒の内周面の少なくともいずれか
一方に形成された、先端側でつながれた二条ねじ状の浅
く広い溝と、該溝に冷却水を送入し、排出するための開
口が形成されたフランジとを備えることにより、前記課
題を解決したものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0013】本実施形態は、図7(縦断面図)、図8
(図7のVIII部拡大断面図)、図9(同じくIX部拡大断
面図)、図10(右側面図)及び図11(図10のXI部
拡大断面図)に示す如く、プラズマチェンバ50を、プ
ラズマ生成用空間を形成する薄い円筒状の内筒52と、
該内筒の外側に嵌合される、薄い円筒状の外筒54と、
前記内筒52の外周面に切られた、先端側でつながれた
二条ねじ状の広く浅い溝52Gと、該溝52Gに冷却水
を送入し、排出するための冷却水路56Hが放射状に形
成されたフランジ56とを用いて構成したものである。
【0014】前記外筒54は、前記内筒52の溝52G
に蓋をするように被せられ、溝52G間の凸部分に沿っ
て電子ビーム溶接等で固定されている。
【0015】前記フランジ56は、内筒52に、フラン
ジの冷却水路56Hが溝52Gと合うように固定されて
いる。
【0016】本実施形態における冷却水路の配置を図1
2の展開図に示す。
【0017】冷却水は、図13に示す如く、フランジ5
6の片側の孔から入り、内筒52の二条ねじ状の溝52
Gの片側に入り、先端方向へ流れていく。先端部分では
溝がつながれているため、ここでもう片方の溝へ流れ込
み、こうして、入側の溝とは逆方向へ流れた冷却水は、
フランジ56の出側の孔から出てくる。
【0018】本実施形態においては、溝を内筒52の外
周面に形成していたので、加工が容易である。なお、溝
を形成する面はこれに限定されず、例えば外筒54の内
周面に形成したり、あるいは、内筒52の外周面と外筒
54の内周面の両者に形成することも可能である。
【0019】前記実施形態においては、本発明が、EC
Rイオン源のプラズマチェンバに用いられていたが、本
発明の適用範囲はこれに限定されない。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、冷却水路を薄く構成す
ることができ、プラズマチェンバを薄く作って、イオン
源をコンパクトにできる。更に、冷却水路を広くし、プ
ラズマチェンバ内にほぼ一様に配置することにより、チ
ェンバ内を均一に冷却し、六極磁石等の熱による減磁を
防止することができる。
【0021】又、プラズマチェンバを薄くすることによ
り、六極磁石の表面近くを使用することができる。この
ため、六極磁石の表面近くの強い磁場を活用して、プラ
ズマを有効に封じ込め、プラズマによるチェンバ内壁の
損傷を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のECRイオン源の全体構成の例を示す断
面図
【図2】ECRイオン源で用いられているプラズマチェ
ンバの構成例を示す縦断面図
【図3】図2のIII−III線に沿う横断面図
【図4】同じくIV−IV線に沿う横断面図
【図5】同じくV−V線に沿う横断面図
【図6】同じく冷却水路を示す展開図
【図7】本発明の実施形態の構成を示す縦断面図
【図8】図7のVIII部拡大断面図
【図9】同じくIX部拡大断面図
【図10】前記実施形態の右側面図
【図11】図10のXI部拡大断面図
【図12】前記実施形態の冷却水路を示す展開図
【図13】同じく冷却水が流れている状態を示す断面図
【符号の説明】
14…六極(永久)磁石 16、50…プラズマチェンバ 52…内筒 52G…溝 54…外筒 56…フランジ 56H…冷却水路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高温のプラズマを封じ込めて、イオンを発
    生させるためのイオン源用プラズマチェンバにおいて、 プラズマ生成用空間を形成する内筒と、 該内筒の外側に嵌合される外筒と、 前記内筒の外周面、又は、外筒の内周面の少なくともい
    ずれか一方に形成された、先端側でつながれた二条ねじ
    状の浅く広い溝と、 該溝に冷却水を送入し、排出するための開口が形成され
    たフランジと、 を備えたことを特徴とするイオン源用プラズマチェン
    バ。
JP11138594A 1999-05-19 1999-05-19 イオン源用プラズマチェンバ Pending JP2000331794A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018198114A (ja) * 2017-05-23 2018-12-13 日新イオン機器株式会社 プラズマ源
CN109285752A (zh) * 2018-10-16 2019-01-29 中国工程物理研究院核物理与化学研究所 一种用于离子源束流的冷却装置
CN116390318A (zh) * 2023-04-24 2023-07-04 中国科学院近代物理研究所 用于超高功率的ecr离子源的水冷微流道弧腔

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018198114A (ja) * 2017-05-23 2018-12-13 日新イオン機器株式会社 プラズマ源
CN109285752A (zh) * 2018-10-16 2019-01-29 中国工程物理研究院核物理与化学研究所 一种用于离子源束流的冷却装置
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