JP2000331333A - ディスク基板成形用金型及びディスク基板成形用金型の製造方法並びにディスク基板の製造方法 - Google Patents

ディスク基板成形用金型及びディスク基板成形用金型の製造方法並びにディスク基板の製造方法

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JP2000331333A
JP2000331333A JP14251799A JP14251799A JP2000331333A JP 2000331333 A JP2000331333 A JP 2000331333A JP 14251799 A JP14251799 A JP 14251799A JP 14251799 A JP14251799 A JP 14251799A JP 2000331333 A JP2000331333 A JP 2000331333A
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molding
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Takahiro Igari
孝洋 猪狩
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Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/263Moulds with mould wall parts provided with fine grooves or impressions, e.g. for record discs
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/37Mould cavity walls, i.e. the inner surface forming the mould cavity, e.g. linings

Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面にうねりや突起がなく、且つ、精度の良
いエンボスパターンを有するディスク基板を製造する。 【解決手段】 金型母材14上に金属膜16を成膜し、
この金属膜16の表面を研磨して、可動側金型12の成
形面12bとする。そして、この成形面12bを転写さ
せて、ディスク基板の表面を成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクや磁気
ディスク等の基板として用いられるディスク基板を製造
する際に用いられるディスク基板成形用金型及びこのデ
ィスク基板成形用金型の製造方法並びにこのディスク基
板成形用金型を用いたディスク基板の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピュータの記憶装置等とし
て、ハードディスクドライブが普及している。このハー
ドディスクドライブは、記録媒体として、表面が高精度
に研磨されたアルミニウム等の金属板からなるディスク
基板上に信号記録層が形成されてなる磁気ディスクを用
いている。そして、ハードディスクドライブは、この磁
気ディスクの信号記録面上に、磁気ヘッドを搭載した浮
上スライダを僅かな浮上量で浮上させて、信号の書き込
み及び/又は読み出しを行うようにしている。
【0003】ところで、このハードディスクドライブに
おいては、広く普及するに従って低価格化が求められて
きている。そして、この低価格化の要求に応えるため
に、磁気ディスクのディスク基板として、樹脂製のディ
スク基板を用いることが検討されている。
【0004】磁気ディスクにおいては、樹脂製のディス
ク基板を用いることにより、アルミニウム等の金属材料
よりなるディスク基板を用いた場合に比べて、材料コス
トが大幅に低減されることになる。また、樹脂製のディ
スク基板は、一般に樹脂材料を射出成形することにより
形成され、その表面形状は成形用の型の形状に依存する
ことになる。したがって、成形用の型を高精度に形成す
ることにより、表面の平滑なディスク基板を大量に製造
することができ、アルミニウム等の金属材料を用いてデ
ィスク基板を形成する場合に必須の工程とされていた基
板研磨の工程を不要とし、製造コストを大幅に低減する
ことが可能となる。
【0005】ところで、このような樹脂製のディスク基
板は、光ディスクの基板として既に広く用いられるよう
になっている。光ディスクに用いられる樹脂製のディス
ク基板を製造する際は、まず、金属材料をスパッタリン
グや無電解メッキ法等により0.3mm程度の厚さに堆
積させて、スタンパと呼ばれるディスク原盤を作製す
る。このスタンパは、射出成形機の備える一対の金型間
に形成されるキャビティ内に配設される。そして、この
スタンパが配設されたキャビティ内に加熱溶融した樹脂
材料を充填し、この樹脂材料をキャビティ内において徐
々に冷却して硬化させることにより、スタンパの表面形
状が転写された表面を有するディスク基板が製造され
る。
【0006】スタンパは、スパッタリングや無電解メッ
キ法等により作製され、表面に気泡等の欠陥が生じにく
いとの特徴を有する。したがって、このスタンパを型と
して用いて樹脂材料を射出成形しディスク基板を製造す
ることにより、突起等の存在しない平滑な表面を有する
ディスク基板が得られる。
【0007】しかしながら、以上のように製造された樹
脂製のディスク基板は、以下の理由により、ハードディ
スクドライブの記録媒体として用いられる磁気ディスク
のディスク基板として適用することが困難である。すな
わち、上述した射出成形においては、300℃以上の高
温で加熱溶融された樹脂原料を数十GPaの高圧でキャ
ビティ内に射出して充填させるようにしているため、
0.3mm程度の厚さに形成されているスタンパが微妙
に変形してしまう場合がある。そして、このようにスタ
ンパが変形した状態でディスク基板を成形した場合、成
形されたディスク基板は、このスタンパの変形がそのま
ま転写されて、その表面にうねり等が形成されてしま
う。
【0008】このように表面にうねり等が形成されたデ
ィスク基板を用いてハードディスクドライブの記録媒体
として用いられる磁気ディスクを作製した場合、磁気デ
ィスクの信号記録面に、ディスク基板の表面に形成され
たうねり等があらわれてしまう。
【0009】ハードディスクドライブは、上述したよう
に、磁気ディスクの信号記録面上に、磁気ヘッドを搭載
した浮上スライダを僅かな浮上量で浮上させて、信号の
書き込み及び/又は読み出しを行うようにしているの
で、磁気ディスクの信号記録面にうねり等が生じている
と、適切な情報信号の記録再生が阻害されるばかりか、
うねり等が大きい場合は、浮上スライダが磁気ディスク
に接触してしまい、浮上スライダ及び磁気ディスクの損
傷を招いてしまう場合がある。
【0010】このような不都合を回避するために、高温
及び高圧に耐え得る厚さのスタンパを作製することが考
えられるが、スタンパは上述したように、スパッタリン
グや無電解メッキ法等により作製されるため、厚みを大
きくすると作製コストが非常に高くなってしまう。
【0011】そこで、ハードディスクドライブの記録媒
体として用いられる磁気ディスクのディスク基板を製造
する方法として、スタンパを用いずに、樹脂材料を射出
成形機の備える金型の表面(成形面)に直接接触させ
て、この金型の成形面によりディスク基板の表面を成形
することにより、表面にうねりのないディスク基板を製
造する技術が提案されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、射出成形機
の備える金型は、樹脂材料を冷却する際に水冷されるた
めに錆に強いことが求められ、また、金型として必要な
強度を確保しながら材料コストをできるだけ抑えるため
に、その材料として、ステンレス等の金属材料が焼結さ
れてなる焼結材が用いられている。
【0013】しかしながら、焼結材は、ステンレス等の
金属材料が焼結により焼き固められてなるため、通常、
その内部に空洞状の欠陥が多数存在し、その一部が表面
に現れて空孔を形成している。
【0014】このように空孔が形成された焼結材の表面
を成形面として樹脂製のディスク基板を成形しようとす
ると、成形されるディスク基板に焼結材表面の空孔が転
写されて、ディスク基板の表面に突起が形成されてしま
うことになる。そして、このように表面に突起が形成さ
れたディスク基板を用いてハードディスクドライブの記
録媒体として用いられる磁気ディスクを作製した場合、
磁気ディスクの信号記録面に、ディスク基板の表面に形
成された突起があらわれて、この突起が大きい場合に
は、樹脂基板上に形成された突起が50nmを越えるよ
うな高さを有する場合、浮上スライダがこの突起と接触
してしまい、浮上スライダ及び磁気ディスクの損傷を招
いてしまう場合がある。
【0015】また、以上のように、スタンパを用いず
に、射出成形機の備える金型の表面を成形面として、樹
脂材料をこの金型の成形面に直接接触させてディスク基
板の表面を成形するようにした場合、トラックパターン
やサーボパターン等のエンボスパターンを有するディス
ク基板を製造するには、金型の成形面に、エッチング等
の手法を用いて、ディスク基板のエンボスパターンの反
転パターンとなる凹凸パターンを形成する必要がある。
【0016】しかしながら、金型を構成する焼結材の表
面に、ディスク基板のエンボスパターンの反転パターン
となる凹凸パターンをエッチングにより形成しようとす
ると、エッチングレートのばらつき等が生じ、精度良い
凹凸パターンを形成することができない場合がある。そ
して、このような金型を用いてディスク基板を成形して
も、ディスク基板にトラックパターンやサーボパターン
等のエンボスパターンを精度良く形成することができな
い。
【0017】そこで、本発明は、表面にうねりや突起の
ないディスク基板を成形することができると共に、ディ
スク基板にトラックパターンやサーボパターン等のエン
ボスパターンを精度良く形成することができるディスク
基板成形用金型及びこのディスク基板成形用金型の製造
方法並びにこのディスク基板成形用金型を用いたディス
ク基板の製造方法を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明に係るディスク基
板成形用金型は、成形するディスク基板の外形形状に対
応した形状に成形された金型母材と、この金型母材上に
成膜され、この金型母材よりも硬度の高い金属膜とを有
し、この金属膜の表面が研磨されて上記ディスク基板の
表面を成形する成形面とされていることを特徴としてい
る。
【0019】このディスク基板成形用金型は、射出成形
機等のディスク基板を成形する成形装置に装着され、他
のディスク基板成形用金型或いは同様のディスク基板成
形用金型と対をなして対向配置される。そして、この対
をなすディスク基板成形用金型間に形成される空間内に
溶融された基板材料が充填される。
【0020】この対をなすディスク基板成形用金型間に
形成される空間内に充填された基板材料は、この空間内
において硬化することによりディスク基板として成形さ
れる。このとき、ディスク基板成形用金型の成形面は、
基板材料に接触してディスク基板の表面を成形する。
【0021】このディスク基板成形用金型においては、
金型母材上に成膜された金属膜の表面が研磨され、この
研磨された金属膜の表面がディスク基板の表面を成形す
る成形面とされているので、例えば、錆の防止やコスト
を抑える等の観点から、金型母材として表面に空孔等が
存在する焼結材を用いた場合であっても、成形面につい
てはこれを極めて平滑な面として、表面にうねりや突起
のない平面性の良好なディスク基板を成形することがで
きる。
【0022】また、このディスク基板成形用金型におい
て、成形するディスク基板にエンボスパターンを転写す
るための凹凸パターンが成形面に形成されている場合に
は、表面にうねりや突起のない平面性の良好なディスク
基板を成形することができると共に、このディスク基板
にエンボスパターンを精度良く形成することができる。
【0023】また、本発明に係るディスク基板の成形用
金型の製造方法は、成形するディスク基板の外形形状に
対応した形状に成形された金型母材上に、この金型母材
よりも硬度の高い金属膜を成膜する第1の工程と、この
第1の工程により成膜された金属膜の表面を研磨して、
上記ディスク基板の表面を成形する成形面を形成する第
2の工程とを行うことを特徴としている。
【0024】このディスク基板成形用金型の製造方法に
よれば、第1の工程と第2の工程とにより、金型母材上
に成膜された金属膜の表面が研磨され、この研磨された
金属膜の表面がディスク基板の表面を成形する成形面と
されたディスク基板成形用金型が製造される。そして、
このディスク基板成形用金型の製造方法により製造され
たディスク基板成形用金型は、例えば、錆の防止やコス
トを抑える等の観点から、金型母材として表面に空孔等
が存在する焼結材を用いた場合であっても、成形面につ
いてはこれを極めて平滑な面として、表面にうねりや突
起のない平面性の良好なディスク基板を成形することが
できる。
【0025】また、このディスク基板成形用金型の製造
方法においては、上記第2の工程により形成された成形
面に、上記ディスク基板にエンボスパターンを転写する
ための凹凸パターンを形成する第3の工程を行うように
してもよい。この場合には、成形するディスク基板にエ
ンボスパターンを転写するための凹凸パターンが成形面
に精度良く形成されたディスク基板成形用金型を製造す
ることができる。そして、このディスク基板成形用金型
の製造方法により製造されたディスク基板成形用金型
は、表面にうねりや突起のない平面性の良好なディスク
基板を成形することができると共に、このディスク基板
にエンボスパターンを精度良く形成することができる。
【0026】また、本発明に係るディスク基板の製造方
法は、対向配置された一対のディスク基板成形用金型間
に形成される空間内に溶融した基板材料を充填し、この
空間内において上記基板材料を硬化させることによりデ
ィスク基板を成形するに際し、上記ディスク基板成形用
金型として、成形するディスク基板の外形形状に対応し
た形状に成形された金型母材上にこの金型母材よりも硬
度の高い金属膜が成膜され、この金属膜の表面が研磨さ
れて上記ディスク基板の表面を成形する成形面とされて
なるディスク基板成形用金型を用いることを特徴として
いる。
【0027】このディスク基板の製造方法によれば、金
型母材上に成膜された金属膜の表面が研磨され、この研
磨された金属膜の表面がディスク基板の表面を成形する
成形面とされたディスク基板成形用金型を用いるように
しているので、表面にうねりや突起のない平面性の良好
なディスク基板を製造することができる。
【0028】また、このディスク基板の製造方法におい
ては、上記ディスク基板の表面を成形する成形面に、上
記ディスク基板にエンボスパターンを転写するための凹
凸パターンが形成されているディスク基板成形用金型を
用いるようにしてもよい。この場合には、表面にうねり
や突起のない平面性の良好なディスク基板を成形するこ
とができると共に、このディスク基板にエンボスパター
ンを精度良く形成することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0030】本発明は、再生専用光ディスク、光磁気デ
ィスク、相変化型光ディスク等の光ディスクや磁気ディ
スクに用いられる樹脂製のディスク基板を成形するディ
スク基板成形用金型及びこのディスク基板成形用金型の
製造方法並びにこのディスク基板成形用金型を用いたデ
ィスク基板の製造方法に関する。以下、本発明を適用し
てハードディスクドライブの記録媒体としてに用いられ
る磁気ディスクのディスク基板を製造する場合を例に挙
げて説明する。なお、本発明はこの例に限定されるもの
ではなく、あらゆるタイプのディスク状記録媒体のディ
スク基板を製造する場合に適用できることは勿論であ
る。
【0031】ハードディスクドライブの記録媒体として
用いられる磁気ディスク1は、例えば図1に示すよう
に、ディスク基板2上に、下地膜3、磁気記録膜4及び
保護膜5が順次積層され、更に保護膜5上に潤滑層6が
形成されてなる。
【0032】この磁気ディスク1は、ハードディスクド
ライブのディスク装着部に装着され、このハードディス
クドライブの備えるディスク回転駆動機構により回転操
作される。そして、磁気ディスク1は、ディスク回転駆
動機構により回転操作された状態で、記録再生機構によ
り、信号の記録及び/又は再生が行われる。記録再生機
構は、磁気ヘッド素子を搭載した浮上スライダを備え、
この浮上スライダを回転操作される磁気ディスク1の信
号記録面上に僅かな浮上量で浮上させて、ヘッド素子に
より磁気ディスク1の信号記録面に対して信号の書き込
みを行い、又は磁気ディスク1の信号記録面に書き込ま
れた信号を読み出す。
【0033】以上のような磁気ディスク1に用いられる
ディスク基板2は、例えば、ポリカーボネートやポリメ
チルメタクリレート等の熱可塑性樹脂材料が、射出成形
により、図2に示すように、例えば、中心孔2aを有す
るディスク状に成形されてなる。
【0034】このディスク基板2を射出成形により製造
する際は、例えば図3に示すような金型装置10を用
い、この金型装置10の備える一対のディスク基板成形
用金型間に形成される閉空間(以下、キャビティとい
う。)内に溶融された上記樹脂材料を射出して、この樹
脂材料をキャビティ内において加圧しながら冷却して硬
化させることにより製造する。
【0035】ディスク基板2の製造に用いられる金型装
置10は、図3に示すように、一対のディスク基板成形
用金型である固定側金型11及び可動側金型12を備え
ている。これら固定側金型11及び可動側金型12は、
例えば、75wt.%以上の割合で含まれるFe及び2
0wt.%以下の割合で含まれるCrを主体とし、これ
らにV、C、Mo、Si、Mnのいずれか又は全てを含
む合金材料が焼結されてなる焼結材が、図4に示すよう
に、成形するディスク基板2の外形形状に応じた形状、
すなわち、中心孔11a,12aを有する円環状に成形
されてなる金型母材13,14を備え、この金型母材1
3,14上に、例えばRu等の、金型母材13,14よ
りも硬度の高い金属材料よりなる金属膜15,16が成
膜されてなる。そして、固定側金型11及び可動側金型
12は、金属膜15,16の表面が研磨されて、この研
磨された金属膜15,16の表面が、ディスク基板2の
表面を成形する成形面11b,12bとされている。な
お、図4においては、可動側金型12のみを図示してい
る。
【0036】固定側金型11及び可動側金型12の金型
母材13,14は、上述したように、合金材料が焼結さ
れてなる焼結材よりなるので、内部に空洞状の欠陥が多
数存在し、その一部が表面に現れて空孔を形成する場合
がある。しかしながら、固定側金型11及び可動側金型
12は、金型母材13,14上に金属膜15,16が成
膜され、この金属膜15,16が研磨されて成形面11
b,12bとされているので、極めて平滑な成形面11
b,12bを有することになる。
【0037】固定側金型11は、その外周側を第1の外
周金型17に保持されている。一方、可動側金型12
は、その外周側を第2の外周金型18に保持されてい
る。そして、固定側金型11及び可動側金型12は、互
いの成形面11b,12bを相対向させるようにして配
設され、可動側金型12及びこれを保持する第2の外周
金型18が、図3中矢印Aで示す固定側金型11に近接
する方向に移動操作され、第2の外周金型18が第1の
外周金型17に当接した状態とされたときに、固定側金
型11の成形面11bと可動側金型12の成形面12b
との間にキャビティが形成されるようになされている。
【0038】固定側金型11の中心孔11a内には、溶
融された樹脂材料の経路を構成するスプルー20が配設
されている。このスプルー20は、一端側が射出成形機
の樹脂材料溶融機構に接続されており、他端側が固定側
金型11の中心孔11a内に嵌挿されている。そして、
このスプルー20の中央部には、一端側から他端側にか
けて貫通する貫通孔が設けられており、このスプルー2
0の貫通孔が、溶融された樹脂材料を固定側金型11と
可動側金型12との間のキャビティ内に供給するための
経路を構成している。
【0039】可動側金型12の中心孔12a内には、成
形されたディスク基板2を取り出すための第1のイジェ
クタ21が配設されている。この第1のイジェクタ21
は、可動側金型12の中心孔12aの径と略等しい外形
寸法を有する円筒状に形成されており、図示しない駆動
機構により、可動側金型12が移動操作される方向と平
行な方向に移動可能に、可動側金型12の中心孔12a
内に挿通されている。そして、この第1のイジェクタ2
1は、キャビティ19内に充填された樹脂材料が固化さ
れ、キャビティが開放されたときに、固定側金型11側
に移動操作されることにより、その先端部が成形された
ディスク基板2の内周側の情報信号が記録されない領域
を押圧し、ディスク基板2を金型装置10から取り外す
ようになされている。
【0040】また、第1のイジェクタ21の内周側に
は、成形するディスク基板2の中心孔2aを打ち抜くた
めのパンチ22が配設されている。このパンチ22は、
成形するディスク基板2の中心孔2aの径と略等しい外
形寸法を有し、中心部に中心孔22aを有する円柱状に
形成されており、第1のイジェクタ21と同様に、図示
しない駆動機構により、可動側金型12が移動操作され
る方向と平行な方向に移動可能に、第1のイジェクタ2
1の内周側に配設されている。そして、このパンチ22
は、キャビティ内に溶融した樹脂材料が充填され、この
樹脂材料が硬化される前に、固定側金型11側に移動操
作されることにより、ディスク基板2の中心孔2aを打
ち抜くようになされている。
【0041】更に、パンチ22の中心孔22a内には、
パンチ22により打ち抜かれたディスク基板2の中心孔
2aに相当する部分の樹脂材料を金型装置10から取り
出すための第2のイジェクタ23が配設されている。こ
の第2のイジェクタ23は、パンチ22の中心孔22a
の径と略等しい外形寸法を有する円柱状に形成されてお
り、第1のイジェクタ21及びパンチ22と同様に、図
示しない駆動機構により、可動側金型12が移動操作さ
れる方向と平行な方向に移動可能に、パンチ22の中心
孔22a内に挿通されている。そして、この第2のイジ
ェクタ23は、パンチ22によりディスク基板2の中心
孔2aが打ち抜かれ、キャビティ内に充填された樹脂材
料が固化されてキャビティが開放されたときに、その先
端部がディスク基板2の中心孔2aに相当する部分の樹
脂材料を押圧し、この部分の樹脂材料を金型装置10か
ら取り出すようになされている。
【0042】以上のように構成される金型装置10を用
いて、ディスク基板2を射出成形により形成する際は、
まず、可動側金型12及びこれを保持する第2の外周金
型18が、図3中矢印Aで示す固定側金型11に近接す
る方向に移動操作され、図5に示すように、第2の外周
金型18が第1の外周金型17に当接した状態とされ
る。これにより、固定側金型11の成形面11bと可動
側金型12の成形面12bとの間にキャビティ19が形
成される。
【0043】次に、図6に示すように、射出成形機の樹
脂材料溶融機構により溶融された樹脂材料が、スプルー
20の貫通孔を介して、固定側金型11と可動側金型1
2との間のキャビティ19内に射出される。
【0044】固定側金型11と可動側金型12の間のキ
ャビティ19内に溶融された樹脂材料が充填されると、
この樹脂材料が冷却される前に、図7に示すように、パ
ンチ22が図7中矢印Bで示す方向、すなわち固定側金
型11に近接する方向に移動操作される。これにより、
ディスク基板2の中心孔2aが打ち抜き形成される。
【0045】次に、パンチ22を固定側金型11側に移
動操作した状態で、キャビティ19内の樹脂材料に対し
て所定の圧力を加えながら、この樹脂材料を徐々に冷却
して固化させる。これにより、固定側金型11の成形面
11bと可動側金型12の成形面12bを反映した表面
を有するディスク基板2が成形される。
【0046】キャビティ19内の樹脂材料が冷却固化さ
れてディスク基板2が成形されると、図8に示すよう
に、可動側金型12及びこれを保持する第2の外周金型
18が、図8中矢印Cで示す方向、すなわち固定側金型
11から離間する方向に移動操作される。これにより、
キャビティ19が開放された状態とされる。
【0047】次に、図9に示すように、第1のイジェク
タ21及び第2のイジェクタ23が図9中矢印Dで示す
方向、すなわち固定側金型11に近接する方向に移動操
作される。これにより、成形されたディスク基板2が金
型装置10から取り外されると共に、ディスク基板2の
中心孔2aに相当する部分の樹脂材料が金型装置10か
ら取り出される。
【0048】以上のように製造されたディスク基板2
は、固定側金型11及び可動側金型12の成形面11
b,12bを反映した表面を有する。固定側金型11及
び可動側金型12の成形面11b,12bは、上述した
ように極めて平滑な面とされているので、表面にうねり
や突起のない平面性の良好なディスク基板2が製造され
ることになる。
【0049】ここで、一対のディスク基板成形用金型で
ある固定側金型11及び可動側金型12の製造方法につ
いて説明する。なお、以下に説明する固定側金型11及
び可動側金型12の製造工程は、固定側金型11及び可
動側金型12を製造する方法の一例であり、金属膜1
5,16の成膜方法や金属膜15,16の研磨方法等
は、必要に応じて適宜変更するようにしてもよく、例え
ばめっき法や真空蒸着法等の手法により金属膜15,1
6を成膜するようにしてもよい。また、以下に説明する
固定側金型11及び可動側金型12の製造工程は、いず
れもクリーンルーム内にて行うものとする。
【0050】固定側金型11及び可動側金型12を製造
する際は、先ず、焼結材よりなる金型母材13,14
が、中性洗剤及び純水により洗浄され、乾燥される。そ
して、乾燥された金型母材13,14は、スパッタリン
グ装置のチャンバ内に取り付けられ、いわゆる逆スパッ
タが行われる。
【0051】具体的には、金型母材13,14が取り付
けられたチャンバ内に、0.7Pa程度のガス圧でアル
ゴンガスが充填され、150W程度のRF放電が約10
分間行われる。これにより、金型母材13,14の表面
がクリーニングされると共に、金型母材13,14表面
の付着力の向上が図られる。
【0052】次に、チャンバ内のアルゴンガス圧が0.
2Pa程度に設定され、投入電源800W程度のDCマ
グネトロンスパッタにより、室温において、金型母材1
3,14の表面上に、膜厚が例えば7μm程度のRu等
よりなる金属膜15,16が成膜される。
【0053】以上のように成膜された金属膜15,16
は、膜厚のばらつき等により表面の平滑性が損なわれて
いる場合がある。そこで、図10に示すような研磨装置
30を用い、この金属膜15,16の表面を研磨して平
滑化する。
【0054】研磨装置30は、図10に示すように、研
磨面31aを有する研磨定盤31と、この研磨定盤31
の研磨面31aに対向して配置され、研磨対象である金
属膜15,16が成膜された金型母材13,14を保持
する保持部材32と、研磨定盤31の研磨面31a上に
研磨材よりなるスラリ33を噴霧するスラリ噴霧器34
とを備える。
【0055】金属膜15,16が成膜された金型母材1
3,14は、金属膜15,16が研磨定盤31の研磨面
31aと対向するように、保持部材32に保持される。
そして、保持部材32に適度な重さの荷重35が置かれ
ることにより、金属膜15,16の表面が研磨定盤31
の研磨面31aに所定の接触圧で当接した状態とされ
る。また、研磨定盤31の研磨面31a上には、スラリ
噴霧器34から研磨材よりなるスラリ33が噴霧され
る。
【0056】金属膜15,16の表面が研磨定盤31の
研磨面31aに当接した状態とされ、研磨定盤31の研
磨面31a上にスラリ33が噴霧されると、研磨定盤3
1が図示しない回転駆動機構により、その中心部を回転
中心として、図10中矢印X方向に回転操作される。
【0057】これと同時に、金型母材13,14を保持
する保持部材32が、図示しない回転駆動機構により図
10中矢印Y方向に回転操作されると共に、図示しない
駆動機構により図10中矢印Z方向に移動操作される。
これにより、保持部材32に保持された金型母材13,
14が、保持部材の移動に伴って移動し、金属膜15,
16の表面が、研磨定盤31の研磨面31a上を摺動す
る。
【0058】これにより、金属膜15,16の表面が一
律に研磨され、平滑な平面が得られる。なお、金属膜1
5,16は、最終的にその膜厚が例えば5μm程度にな
るまで研磨される。
【0059】以上のように、金属膜15,16の表面が
研磨された固定側金型11及び可動側金型12は、この
研磨により平滑化された金属膜15,16の表面をそれ
ぞれ成形面11b,12bとして金型装置10内におい
て対向配置され、ディスク基板2を成形する。
【0060】ところで、上述した金型装置10において
は、スタンパ等を用いずに、固定側金型11の成形面1
1b及び可動側金型12の成形面12bによりディスク
基板2の表面を成形するようにしているので、この金型
装置10を用いて、トラックパターンやサーボパターン
等のエンボスパターンを有するディスク基板2を製造す
る場合には、固定側金型11及び可動側金型12の成形
面11b,12bに、成形するディスク基板2のエンボ
スパターンの反転パターンとなる凹凸パターンを形成す
る必要がある。この場合、凹凸パターン40は、図11
に示すように、可動側金型12の成形面12bとなる金
属膜16(固定側金型11の成形面11bとなる金属膜
16)の表面に形成される。
【0061】以下、固定側金型11及び可動側金型12
の成形面11b,12bに凹凸パターン40を形成する
方法を説明する。なお、以下の説明においては、可動側
金型12の成形面12bに凹凸パターン40を形成する
場合を例に挙げて説明するが、固定側金型11の成形面
11bに凹凸パターン40を形成する場合にも、同様の
方法で凹凸パターン40の形成が可能である。
【0062】可動側金型12の成形面12bに凹凸パタ
ーン40を形成する際は、まず、金型母材14上に成膜
された金属膜16の表面よりなる成形面12b上に、レ
ジストが塗布されて、図12に示すようなレジスト層4
1が形成される。
【0063】次に、図13に示すように、成形面12b
上に形成されたレジスト層41に対して、形成する凹凸
パターンに応じて変調されたレーザ光が照射され、レー
ザ光が照射された箇所が露光される。
【0064】次に、図14に示すように、成形面12b
上に形成されたレジスト層41のうちレーザ光の照射に
より露光された箇所のレジストが現像され、除去され
る。
【0065】次に、図15に示すように、除去されずに
残存したレジストをマスクとして、金属膜16に対し
て、例えばアルゴンイオン等のガスによるエッチング処
理が施される。
【0066】最後に、マスクとして用いられたレジスト
が洗浄除去される。これにより、図16に示すように、
金属膜16に、成形するディスク基板2のエンボスパタ
ーンの反転パターンとなる凹凸パターン40が形成され
る。
【0067】なお、図12乃至図16は、図11におけ
るE部に凹凸パターン40を形成する様子を拡大して示
した図である。また、以上は、可動側金型12の成形面
12bに凹凸パターン40を形成する方法の一例であ
り、他の方法によっても可動側金型12の成形面12b
に凹凸パターン40を形成することが可能であることは
勿論である。
【0068】以上のような方法により、固定側金型11
及び可動側金型12の成形面11b,12bに凹凸パタ
ーン40を形成し、この凹凸パターン40が形成された
固定側金型11及び可動側金型12を用いてディスク基
板2を成形することにより、トラックパターンやサーボ
パターン等のエンボスパターンを有するディスク基板2
を容易に製造することができる。
【0069】また、以上のように、金型母材13,14
上に成膜された金属膜15,16の表面を固定側金型1
1及び可動側金型12の成形面11b,12bとし、こ
の金属膜15,16に凹凸パターン40を形成すること
により、凹凸パターン40の形成を精度良く行うことが
できる。すなわち、金型母材13,14は、上述したよ
うに焼結材よりなるので、この金型母材13,14上に
直接凹凸パターン40を形成しようとすると、金型母材
13,14のエッチングレートのばらつき等により、凹
凸パターン40を精度良く形成できない場合がある。し
かしながら、金型母材13,14上に金属膜15,16
を成膜し、この金属膜15,16の表面を研磨して成形
面11b,12bとし、この金属膜15,16に凹凸パ
ターン40を形成することにより、エッチング処理等を
適切に行って、精度の良い凹凸パターン40を形成する
ことができる。
【0070】
【発明の効果】本発明に係る基板成形用金型は、金型母
材上に成膜された金属膜の表面が研磨され、この研磨さ
れた金属膜の表面がディスク基板の表面を成形する成形
面とされているので、例えば、錆の防止やコストを抑え
る等の観点から、金型母材として表面に空孔等が存在す
る焼結材を用いた場合であっても、成形面についてはこ
れを極めて平滑な面として、表面にうねりや突起のない
平面性の良好なディスク基板を成形することができる。
【0071】また、本発明に係る基板成形用金型の製造
方法によれば、金型母材上に成膜された金属膜の表面が
研磨され、この研磨された金属膜の表面がディスク基板
の表面を成形する成形面とされたディスク基板成形用金
型が製造される。そして、このディスク基板成形用金型
の製造方法により製造されたディスク基板成形用金型
は、例えば、錆の防止やコストを抑える等の観点から、
金型母材として表面に空孔等が存在する焼結材を用いた
場合であっても、成形面についてはこれを極めて平滑な
面として、表面にうねりや突起のない平面性の良好なデ
ィスク基板を成形することができる。
【0072】また、本発明に係るディスク基板の製造方
法によれば、金型母材上に成膜された金属膜の表面が研
磨され、この研磨された金属膜の表面がディスク基板の
表面を成形する成形面とされたディスク基板成形用金型
を用いるようにしているので、表面にうねりや突起のな
い平面性の良好なディスク基板を製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁気ディスクの一部を拡大して示す断面図であ
る。
【図2】上記磁気ディスクに用いられるディスク基板を
示す斜視図である。
【図3】上記ディスク基板を製造する際に用いられる金
型装置の断面図である。
【図4】上記金型装置が備える可動側金型の斜視図であ
る。
【図5】固定側金型と可動側金型の間にキャビティが形
成された状態を示す上記金型装置の断面図である。
【図6】上記キャビティ内に加熱溶融された樹脂材料が
充填された状態を示す上記金型装置の断面図である。
【図7】ディスク基板の中心孔を打ち抜き形成する状態
を示す上記金型装置の断面図である。
【図8】上記キャビティが開放された状態を示す上記金
型装置の断面図である。
【図9】ディスク基板を取り外す状態を示す上記金型装
置の断面図である。
【図10】金型母材上に成膜された金属膜の表面を研磨
する研磨装置を示す模式図である。
【図11】成形面に凹凸パターンが形成された可動側金
型の断面図である。
【図12】金属膜上にレジスト層が形成された状態を示
す断面図である。
【図13】レジスト層にレーザ光が照射されパターン露
光された状態を示す断面図である。
【図14】露光されたレジストが現像除去された状態を
示す断面図である。
【図15】除去されずに残ったレジストをマスクとし
て、金属膜にエッチング処理が施された状態を示す断面
図である。
【図16】マスクとされたレジストが洗浄除去され、金
属膜に凹凸パターンが形成された状態を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
2 ディスク基板、10 金型装置、11 固定側金
型、11b 成形面、12 可動側金型、12b 成形
面、13,14 金型母材、15,16 金属膜、40
凹凸パターン

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形するディスク基板の外形形状に対応
    した形状に成形された金型母材と、 上記金型母材上に成膜され、上記金型母材よりも硬度の
    高い金属膜とを有し、 上記金属膜の表面が研磨されて上記ディスク基板の表面
    を成形する成形面とされていることを特徴とするディス
    ク基板成形用金型。
  2. 【請求項2】 上記金型母材は、75wt.%以上の割
    合で含まれるFe及び20wt.%以下の割合で含まれ
    るCrを主体とし、これらにV、C、Mo、Si、Mn
    のいずれか又は全てを含む焼結材よりなり、 上記金属膜は、Ruを主体とする膜よりなることを特徴
    とする請求項1記載のディスク基板成形用金型。
  3. 【請求項3】 上記成形面には、上記ディスク基板にエ
    ンボスパターンを転写するための凹凸パターンが形成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載のディスク基板
    成形用金型。
  4. 【請求項4】 成形するディスク基板の外形形状に対応
    した形状に成形された金型母材上に、この金型母材より
    も硬度の高い金属膜を成膜する第1の工程と、上記第1
    の工程により成膜された金属膜の表面を研磨して、上記
    ディスク基板の表面を成形する成形面を形成する第2の
    工程とを行うことを特徴とするディスク基板成形用金型
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記金型母材として、75wt.%以上
    の割合で含まれるFe及び20wt.%以下の割合で含
    まれるCrを主体とし、これらにV、C、Mo、Si、
    Mnのいずれか又は全てを含む焼結材を用いると共に、
    上記金属膜として、Ruを主体とする膜を成膜すること
    を特徴とする請求項4記載のディスク基板成形用金型の
    製造方法。
  6. 【請求項6】 上記第2の工程により形成された成形面
    に、上記ディスク基板にエンボスパターンを転写するた
    めの凹凸パターンを形成する第3の工程を行うことを特
    徴とする請求項4記載のディスク基板成形用金型の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 対向配置された一対のディスク基板成形
    用金型間に形成される空間内に溶融した基板材料を充填
    し、この空間内において上記基板材料を硬化させること
    によりディスク基板を成形するに際し、 上記ディスク基板成形用金型として、成形するディスク
    基板の外形形状に対応した形状に成形された金型母材上
    にこの金型母材よりも硬度の高い金属膜が成膜され、こ
    の金属膜の表面が研磨されて上記ディスク基板の表面を
    成形する成形面とされてなるディスク基板成形用金型を
    用いることを特徴とするディスク基板の製造方法。
  8. 【請求項8】 上記金型母材が、75wt.%以上の割
    合で含まれるFe及び20wt.%以下の割合で含まれ
    るCrを主体とし、これらにV、C、Mo、Si、Mn
    のいずれか又は全てを含む焼結材よりなり、上記金属膜
    が、Ruを主体とする膜よりなるディスク基板成形用金
    型を用いることを特徴とする請求項7記載のディスク基
    板の製造方法。
  9. 【請求項9】 上記成形面に、上記ディスク基板にエン
    ボスパターンを転写するための凹凸パターンが形成され
    ているディスク基板成形用金型を用い、エンボスパター
    ンを有するディスク基板を製造することを特徴とする請
    求項7記載のディスク基板の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7258158B2 (en) 2004-07-28 2007-08-21 Howmet Corporation Increasing stability of silica-bearing material
US7296514B2 (en) * 2003-08-26 2007-11-20 Tdk Corporation Convex/concave pattern-forming stamp, convex/concave pattern-forming method and magnetic recording medium
US8198730B2 (en) * 2007-01-10 2012-06-12 Nec Corporation Semiconductor device and method of manufacturing the same

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