JP2000329106A - 自動方向切換弁 - Google Patents

自動方向切換弁

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JP2000329106A
JP2000329106A JP11140176A JP14017699A JP2000329106A JP 2000329106 A JP2000329106 A JP 2000329106A JP 11140176 A JP11140176 A JP 11140176A JP 14017699 A JP14017699 A JP 14017699A JP 2000329106 A JP2000329106 A JP 2000329106A
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Japan
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spool
pressure chamber
pressure
pilot
main spool
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JP11140176A
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English (en)
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勉 ▲たか▼井
Tsutomu Takai
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KYB Corp
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Kayaba Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧アクチュエータの作動方向を油圧によっ
て周期的に切換える自動方向切換弁を提供する。 【解決手段】 油圧シリンダ10に対する作動油の給排
を切換えるメインスプール4と、メインスプール4に連
動して生じる油圧によりメインスプール4のポジション
を切換えるパイロットスプール5とを備え、油圧シリン
ダ10の作動方向を周期的に切換えるものとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧アクチュエー
タの作動方向を周期的に切換える自動方向切換弁に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】油圧源から作動油を給排する方向切換弁
によって油圧シリンダの左右の油室に選択的に高圧が供
給されると、油圧に応じてピストンが移動する。方向切
換弁は信号により一定の周期で切換作動し、一方の油室
により高圧を導入し、他方の油室をタンク側に開放する
という動作を反復、継続する。これにより、油圧シリン
ダは一定の周期で伸縮動作を繰り返す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな方向切換弁として、例えば比例電磁弁または電気油
圧サーボ弁を用いるにしても、大流量、高圧制御には不
向きで、またシステム全体の価格も高くなってしまう。
【0004】本発明は上記の問題点を鑑みてなされたも
のであり、油圧アクチュエータの作動方向を油圧によっ
て周期的に切換える自動方向切換弁を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、油圧アク
チュエータに対する作動油の給排を切換えるメインスプ
ールと、メインスプールに連動して生じる油圧によりメ
インスプールのポジションを切換えるパイロットスプー
ルとを備え、油圧アクチュエータの作動方向を周期的に
切換えるものとした。
【0006】第2の発明は、第1の発明において、メイ
ンスプールを伸び方向に駆動する油圧が導かれる第一メ
インスプール圧力室と、メインスプールを縮み方向に駆
動する油圧が導かれる第二メインスプール圧力室と、メ
インスプールが縮み方向に移動する過程で収縮する第一
パイロットスプール駆動圧室と、メインスプールが伸び
方向に移動する過程で収縮する第二パイロットスプール
駆動圧室とを備え、第一メインスプール圧力室を低圧通
路に連通させるとともに第二メインスプール圧力室を高
圧通路に連通させてメインスプールを縮み方向に駆動す
る縮みポジションと第一メインスプール圧力室を高圧通
路に連通させるとともに第二メインスプール圧力室を低
圧通路に連通させてメインスプールを伸び方向に駆動す
る伸びポジションとに切換わるパイロットスプールと、
第二パイロットスプール駆動圧室からパイロットスプー
ルを縮みポジションに駆動する油圧が導かれる第二パイ
ロットスプール圧力室と、第一パイロットスプール駆動
圧室からパイロットスプールを伸びポジションに駆動す
る油圧が導かれる第一パイロットスプール圧力室とを備
えるものとした。
【0007】第3の発明は、第1または第2の発明にお
いて、第一メインスプール圧力室と第一パイロットスプ
ール駆動圧室とを連通する第一絞りと、第一絞りを迂回
して第一メインスプール圧力室側から第一パイロットス
プール駆動圧室に流入する作動油に対して開弁する第一
逆止弁と、第二メインスプール圧力室と第二パイロット
スプール駆動圧室とを連通する第二絞りと、第二絞りを
迂回して第二メインスプール圧力室側から第二パイロッ
トスプール駆動圧室に流入する作動油に対して開弁する
第二逆止弁とを備えるものとした。
【0008】第4の発明は、第1から第3のいずれか一
つの発明において、第一絞りと第二絞りの少なくとも一
方の通路断面積を調節可能とした。
【0009】第5の発明は、第1から第4のいずれか一
つの発明において、パイロットスプールを縮みポジショ
ンまたは伸びポジションに付勢するスプリングを備える
ものとした。
【0010】第6の発明は、第5の発明において、パイ
ロットスプールを縮みポジションに付勢するスプリング
と、低圧通路の油圧を高圧通路より高める切換弁と、パ
イロットスプールを縮みポジションに駆動する油圧が導
かれる第二パイロットスプール圧力室と、低圧通路の油
圧上昇時に低圧通路を第二パイロットスプール圧力室に
接続するシャトル弁とを備えるものとした。
【0011】第7の発明は、第1から第6のいずれか一
つの発明において、高圧通路の途中に流量調整弁を介装
するものとした。
【0012】第8の発明は、第7の発明において、流量
調整弁を迂回して高圧通路を逆流する作動油に対して開
弁する第三の逆止弁を備えるものとした。
【0013】
【発明の作用および効果】第1の発明において、パイロ
ットスプールはメインスプールに連動して生じる油圧に
よりメインスプールの駆動圧を切換えてメインスプール
を周期的に往復動させる。メインスプールは油圧アクチ
ュエータに対する作動油の給排を切換えて、油圧アクチ
ュエータの作動方向を周期的に切換える。これにより、
自動方向切換弁として比例電磁弁または電気油圧サーボ
弁を用いることなく、大流量、高圧制御が可能となり、
システム全体の価格を抑えられる。
【0014】第2の発明において、メインスプールが伸
び方向に移動する過程で第二パイロットスプール駆動圧
室が収縮し、第二パイロットスプール駆動圧室の作動油
が第二パイロットスプール駆動圧通路を通って第二パイ
ロットスプール圧力室に流入してパイロットスプールが
縮みポジションに切換わり、メインスプールが縮み方向
に移動する。
【0015】メインスプールが縮み方向に移動する過程
で第一パイロットスプール駆動圧室が収縮し、第一パイ
ロットスプール駆動圧室の作動油が第一パイロットスプ
ール駆動圧通路を通って第一パイロットスプール圧力室
に流入してパイロットスプールが伸びポジションに切換
わり、メインスプールが伸び方向に移動する。
【0016】こうしてメインスプールの移動方向とパイ
ロットスプールのポジションが互いに連動して切換わる
ため、メインスプールは自動的に往復動を繰り返すこと
が可能となる。応答周波数の高低にかかわらず略一定し
たストロークでメインスプールを往復動させることがで
きる。
【0017】第3の発明において、メインスプールが伸
び方向に移動するのに伴って第二パイロットスプール駆
動圧室が収縮し、作動油が第二絞りを通って第二メイン
スプール圧力室側へと流れるため、第二絞りの抵抗によ
り第二パイロットスプール駆動圧室の油圧が上昇し、パ
イロットスプールが縮みポジションに切換わる。
【0018】メインスプールが縮み方向へ移動するのに
第二パイロットスプール駆動圧室の容積が増えて油圧が
低下するが、第二逆止弁が開弁して作動油が第二パイロ
ットスプール駆動圧室に流入する。
【0019】メインスプールが縮み方向に移動するのに
伴って第一パイロットスプール駆動圧室が収縮し、作動
油が第一絞りを通って第一メインスプール圧力室側へと
流れるため、第一絞りの抵抗により第一パイロットスプ
ール駆動圧室の油圧が上昇し、パイロットスプールが伸
びポジションに切換わる。
【0020】メインスプールが伸び方向へ移動するのに
第一パイロットスプール駆動圧室の容積が増えて油圧が
低下するが、第一逆止弁が開弁して作動油が第一パイロ
ットスプール駆動圧室に流入する。
【0021】第4の発明において、メインスプールの移
動による第一、第二パイロットスプール駆動圧室の油圧
上昇は、メインスプールの移動速度が高いほど急激であ
り、これを緩和する必要があれば第一、第二絞りを開
き、緩和する必要がなければ第一絞りを閉じればよい。
【0022】また、第一、第二絞りにより流量調整する
ことで、メインスプールが往復運動するストロークを変
えることができる。
【0023】第5の発明において、作動停止中にスプリ
ングの付勢力によりパイロットスプールは縮みポジショ
ンまたは伸びポジションに移動し、作動再開時における
メインスプールの移動方向が決まる。
【0024】第6の発明において、作動停止中にスプリ
ングの付勢力によりパイロットスプールは縮みポジショ
ンに移動し、作動再開時にメインスプールが縮み方向に
移動する。
【0025】しかし、メインスプールが縮み切った状態
では、作動を再開することができない。この不具合を解
消するため、切換弁を介して低圧通路の油圧を高圧通路
より高め、低圧通路の油圧をシャトル弁を介して第二パ
イロットスプール圧力室に導くことによりパイロットス
プールを縮みポジションに保持し、低圧通路の高油圧を
第一メインスプール圧力室に導くことによりメインスプ
ールを伸び方向に移動させる。
【0026】第7の発明において、メインスプールが往
復運動する速度は流量調整弁を介して任意に設定でき
る。
【0027】第8の発明において、メインスプールが伸
び切った状態から作動を再開する場合、切換弁を介して
高圧通路の油圧を低圧通路より低くし、第一、第二メイ
ンスプール圧力室の作動油を第三の逆止弁を介して高圧
通路から逃がすことによりメインスプールを伸び方向ま
たは縮み方向に移動させる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0029】図1において、10は本発明の油圧アクチ
ュエータとして設けられる油圧シリンダであり、油圧シ
リンダ10はボディ83の内部にピストン80が摺動自
由に収装され、ピストン80によって第一ピストン圧力
室81と第二ピストン圧力室82が区画形成される。ピ
ストン80に一体に結合したロッド84がボディ83の
端部から突出し、図示しない負荷を駆動するようになっ
ている。油圧シリンダ10は例えば油圧バイブレータや
篩装置等の振動発生装置として用いられる。
【0030】図1において、1は油圧源、2はタンク、
6は油圧シリンダ10の作動・停止を切換える切換弁、
7は油圧シリンダ10の速度を調節する流量調整弁、8
は油圧シリンダ10に対する作動油の給排を周期的に切
換える自動方向切換弁である。
【0031】切換弁6は、高圧通路28を油圧源1の吐
出側に連通するとともに低圧通路29をタンク2に連通
して油圧シリンダ10を作動させる作動ポジションA
と、高圧通路28および低圧通路29を閉塞して油圧シ
リンダ10を停止させる停止ポジションBとを有し、手
動または電磁力を介して切換作動する。
【0032】流量調整弁7は、高圧通路28の途中に介
装され、手動または電磁力を介してその通路断面積を可
変とする可変絞りで構成される。
【0033】自動方向切換弁8は、油圧シリンダ10に
対する作動油の給排を切換えるメインスプール4と、メ
インスプール4に連動して生じる油圧によってメインス
プール4のポジションを切換えるパイロットスプール5
とを備える。
【0034】メインスプール4はハウジング3の内部に
摺動可能に収装され、ハウジング3には1つのポンプポ
ート90と2つのタンクポート91,92および第一、
第二調圧ポート93,94が所定の間隔をもって形成さ
れる。ポンプポート90に高圧通路28が接続され、タ
ンクポート91,92に低圧通路29が接続される。第
一調圧ポート93は油圧シリンダ10の第一油室81に
連通し、第二調圧ポート94が油圧シリンダ10の第二
油室82に連通する。
【0035】メインスプール4は縮みポジション(図に
おいて左位置)と伸びポジション(図において右位置)
と、中立ポジションとを有する。
【0036】メインスプール4が伸びポジションにある
場合、第一調圧ポート93はポンプポート90に連通し
て吐出圧Psが導かれ、第二調圧ポート94はタンクポ
ート92に連通してタンク圧Ptが導かれ、油圧シリン
ダ10を伸張させる。
【0037】メインスプール4が縮みポジションにある
場合、第一調圧ポート93はタンクポート91に連通し
てタンク圧Ptが導かれ、第二調圧ポート94はポンプ
ポート30に連通して吐出圧Psが導かれ、油圧シリン
ダ10を収縮させる。
【0038】メインスプール4が中立ポジションにある
場合、第一、第二調圧ポート93,94に対するポンプ
ポート90とタンクポート91,92の連通を遮断し、
油圧シリンダ10の伸縮を停止させる。ハウジング3と
メインスプール4の両端の間にスプリング95,96が
介装される。各スプリング95,96の付勢力によって
メインスプール4は中立ポジションに保持される。
【0039】ハウジング3内にはメインスプール4によ
って第一メインスプール圧力室11と第二メインスプー
ル圧力室21が区画形成される。メインスプール4は第
一メインスプール圧力室11の圧力が第二メインスプー
ル圧力室21より所定値を超えて高まると伸びポジショ
ンに移動し、第二メインスプール圧力室21の圧力が第
一メインスプール圧力室11より所定値を超えて高まる
と縮みポジションに移動する。
【0040】メインスプール4の第二メインスプール圧
力室21と第一メインスプール圧力室11に対する受圧
面積aとc、dとbとは略等しく設定されるが、必ずし
もこの限りではない。
【0041】パイロットスプール5はハウジング39の
内部に摺動可能に収装され、ハウジング39に1つのポ
ンプポート30と2つのタンクポート31,32および
第三,第四調圧ポート33,34が所定の間隔をもって
形成される。ポンプポート30に可変絞り95およびポ
ンプポート90を介して高圧通路28が接続され、タン
クポート31,32にタンクポート91,92を介して
低圧通路29が接続される。第三調圧ポート33は通路
35を介して第一メインスプール圧力室11に連通し、
第四調圧ポート34は通路36を介して第二メインスプ
ール圧力室21に連通する。
【0042】パイロットスプール5は伸びポジション
(図において右位置)と縮みポジション(図において左
位置)を有する。パイロットスプール5を縮み(左)ポ
ジションに付勢するスプリング42が介装される。
【0043】パイロットスプール5が伸びポジションに
ある場合、第三調圧ポート33はポンプポート30に連
通して吐出圧Ps′が導かれ、第四調圧ポート34はタ
ンクポート32に連通してタンク圧Ptが導かれ、メイ
ンスプール4を伸びポジションに切換える。
【0044】パイロットスプール5が縮みポジションに
ある場合、第三調圧ポート33はタンクポート31に連
通してタンク圧Ptが導かれ、第四調圧ポート34はポ
ンプポート30に連通して吐出圧Ps′が導かれ、メイ
ンスプール4を縮みポジションに切換える。
【0045】パイロットスプール5の両端には第一パイ
ロットスプール圧力室12と第二パイロットスプール圧
力室22が区画形成される。パイロットスプール5の第
一パイロットスプール圧力室12に対する受圧面積eと
第二パイロットスプール圧力室22に対する受圧面積f
とは略等しく設定されるが、必ずしもこの限りではな
い。
【0046】メインスプール4が縮みポジションに移動
するのに伴って収縮する第一パイロットスプール駆動圧
室13と、図において伸び方向に移動するのに伴って収
縮する第二パイロットスプール駆動圧室23が設けられ
る。
【0047】第一パイロットスプール駆動圧室13は、
図2に示すように、メインスプール4の外周面47がハ
ウジング3の小径部37に嵌合した状態で第一メインス
プール圧力室11に対して画成される。
【0048】第二パイロットスプール駆動圧室23は、
図4に示すように、メインスプール4の外周面48がハ
ウジング3の小径部38に嵌合した状態で第二メインス
プール圧力室21に対して画成される。
【0049】第一パイロットスプール駆動圧室13は第
一パイロットスプール駆動圧通路15を介して第一パイ
ロットスプール圧力室12に連通するとともに、第一可
変絞り17を介して第一メインスプール圧力室11に連
通する。第一パイロットスプール駆動圧室13の収縮時
に第一パイロットスプール駆動圧室13の作動油が第一
パイロットスプール駆動圧通路15を通って第一パイロ
ットスプール圧力室12に流入するとともに、第一可変
絞り17を通って第一メインスプール圧力室11に流入
する。
【0050】第一パイロットスプール駆動圧室13と第
一メインスプール圧力室11の間には第一可変絞り17
と並列に第一逆止弁16が配設される。第一パイロット
スプール駆動圧室13の拡張時に第一メインスプール圧
力室11の作動油が第一逆止弁16を開いて第一パイロ
ットスプール駆動圧室13に流入する。
【0051】第二パイロットスプール駆動圧室23は第
二パイロットスプール駆動圧通路25を介して第二パイ
ロットスプール圧力室22に連通するとともに、第二可
変絞り27を介して第二メインスプール圧力室21に連
通する。第二パイロットスプール駆動圧室23の収縮時
に第二パイロットスプール駆動圧室23の作動油が第二
パイロットスプール駆動圧通路25を通って第二パイロ
ットスプール圧力室22に流入するとともに、第二可変
絞り27を通って第二メインスプール圧力室21に流入
する。
【0052】第二パイロットスプール駆動圧室23と第
二メインスプール圧力室21の間には第二可変絞り27
と並列に第二逆止弁26が配設される。第二パイロット
スプール駆動圧室23の拡張時に第二メインスプール圧
力室21の作動油が第二逆止弁26を開いて第二パイロ
ットスプール駆動圧室23に流入する。
【0053】次に図1〜図4を参照しながら自動方向切
換弁8の動作を説明する。
【0054】作動停止中にスプリング42の付勢力によ
りパイロットスプール5は縮み(左)ポジションに移動
し、作動開始時にメインスプール4が縮みポジションに
切換えられ、油圧シリンダ10は縮み方向から作動を開
始する。つまり、作動開始時に切換弁6が停止ポジショ
ンBから作動ポジションAに切換えられると、高圧通路
28の圧力Psがポンプポート90に導かれ、可変絞り
弁95を介して減圧された圧力Ps′がポンプポート3
0を経て第二パイロートスプール圧力室22と第二メイ
ンスプール圧力室21に導かれる一方、低圧通路29の
圧力Ptが第一パイロットスプール圧力室12と第一メ
インスプール圧力室11に導かれる。スプリング42の
付勢力をF1とすると、パイロットスプール5はf×P
s′+F1−e×Ptの力を受けて図1に示す縮み
(左)ポジションに保持され、メインスプール4は縮み
(左)方向へと移動する。
【0055】メインスプール4が縮み(左)方向に移動
する過程で、図2に示すように、メインスプール4の外
周面47がハウジング3の小径部37に嵌合して第一メ
インスプール圧力室11と第一パイロットスプール駆動
圧室13の連通を閉じる。ここからさらにメインスプー
ル4が縮み(左)方向に移動するのに伴って第一パイロ
ットスプール駆動圧室13が収縮し、作動油が第一可変
絞り17を通って第一メインスプール圧力室11へと流
れるため、第一可変絞り17の抵抗により第一パイロッ
トスプール駆動圧室13の圧力P1が上昇する。
【0056】ここで、メインスプール4の移動による圧
力P1の上昇は、メインスプール4の移動速度が高いほ
ど急激であり、これを緩和する必要があれば第一可変絞
り17を開き、緩和する必要がなければ第一可変絞り1
7を閉じればよい。
【0057】そして、第一パイロットスプール駆動圧室
13の圧力P1がe×P1>f×Ps′+Fになるまで
上昇すると、図2に示すように、パイロットスプール5
は伸び(右)ポジションに切換わり、メインスプール4
は伸び(右)方向へと移動を始める。
【0058】メインスプール4が伸び(右)方向へ移動
するのに伴って第一パイロットスプール駆動圧室13の
容積が増えると圧力P1は低下するが、圧力P1が第一
メインスプール圧力室11に導かれる圧力Ps′より低
くなると、第一逆止弁16が開弁して作動油が第一パイ
ロットスプール駆動圧室13に流入し、第一パイロット
スプール駆動圧室13と第一メインスプール圧力室11
の圧力は略Ps′となる。
【0059】メインスプール4が伸び(右)方向に移動
する過程で、図4に示すように、メインスプール4の外
周面48がハウジング3の小径部38に嵌合して第二メ
インスプール圧力室21および第二パイロットスプール
駆動圧室23の連通を閉じる。ここからさらにメインス
プール4が伸び(右)方向に移動するのに伴って第二パ
イロットスプール駆動圧室23が収縮し、作動油が第二
可変絞り27を通って第二メインスプール圧力室21へ
と流れるため、第二可変絞り27の抵抗により第二パイ
ロットスプール駆動圧室23の圧力P2が上昇する。
【0060】ここで、メインスプール4の移動による圧
力P2の上昇は、メインスプール4の移動速度が高いほ
ど急激であり、これを緩和する必要があれば第二可変絞
り27を開き、緩和する必要がなければ第二可変絞り2
7を閉じればよい。
【0061】そして、第二パイロットスプール駆動圧室
23の圧力P2がf×P2+F>e×Psになるまで上
昇すると、図5に示すように、パイロットスプール5は
左方向に移動して縮み(左)ポジションに切換わり、第
三調圧ポート33はタンクポート31に連通してタンク
圧Ptが導かれ、第四調圧ポート34はポンプポート3
0に連通して吐出圧Ps′が導かれる。これにより、メ
インスプール4は縮み(左)方向へと移動を始める。
【0062】メインスプール4が縮み(左)方向へ移動
するのに伴って第二パイロットスプール駆動圧室23の
容積が増えると圧力P2は低下するが、圧力P2が第二
メインスプール圧力室21に導かれる圧力Ps′より低
くなると、第二逆止弁26が開弁して作動油が第二パイ
ロットスプール駆動圧室23に流入し、第二パイロット
スプール駆動圧室23と第二メインスプール圧力室21
の圧力は略Ps′となる。
【0063】メインスプール4が伸び(右)方向に移動
する過程で図3に示す中立ポジションに達するまでは縮
みポジションにあり、第一調圧ポート93はタンクポー
ト91に連通してタンク圧Ptが導かれ、第二調圧ポー
ト94はポンプポート90に連通して吐出圧Psが導か
れる。これにより、油圧シリンダ10は第二ピストン圧
力室82の圧力が第一ピストン圧力室81より高めら
れ、ピストン80は縮み(左)方向へと移動する。
【0064】同じくメインスプール4が伸び(右)方向
に移動する過程で図3に示す中立ポジションを超えてか
らは伸びポジションに切換わり、第一調圧ポート93は
ポンプポート90に連通して吐出圧Psが導かれ、第二
調圧ポート94はタンクポート92に連通してタンク圧
Ptが導かれる。これにより、油圧シリンダ10は第一
ピストン圧力室81の圧力が第二ピストン圧力室82よ
り高められ、ピストン80は伸び(右)方向へと移動す
る。メインスプール4が縮み(左)方向に移動する過程
で中立ポジションに達するまでは伸びポジションにあ
り、ピストン80は伸び(右)方向へと移動し、中立ポ
ジションを超えてからは縮みポジションに切換わり、ピ
ストン80は縮み(左)方向へと移動する。
【0065】以上のように、高圧通路28から圧油が供
給される限りパイロットスプール5はメインスプール4
の移動に連動して生じる油圧によりメインスプール4に
対する作動油の給排を切換えてメインスプール4を自動
的に往復動させ、メインスプール4はピストン80に対
する作動油の給排を切換えてピストン80を往復動させ
る。メインスプール4は応答周波数の高低にかかわらず
略一定したストロークで切換え作動し、ピストン80は
周期的に往復動を繰り返す。
【0066】自動方向切換弁8は比例電磁弁または電気
油圧サーボ弁等を用いることなく、大流量、高圧制御が
可能となり、応答性を高められる。また、システム全体
の価格も抑えられる。
【0067】また、第一可変絞り17または第二可変絞
り27により流量調整することで、メインスプール4が
往復運動するストロークをある程度変えられ、ピストン
80が往復運動するストロークを変えることができる。
【0068】また、流量調整弁7により流量調整するこ
とで、メインスプール4が往復運動する速度を調節し
て、ピストン80が往復動する周期を任意に設定でき
る。
【0069】作動停止中にスプリング42の付勢力によ
りパイロットスプール5は縮み(左)ポジションに移動
し、作動再開時に油圧シリンダ10は縮み方向から作動
を開始する。
【0070】他の実施の形態として、図5に示すよう
に、パイロットスプール5を伸び(右)ポジションに付
勢するスプリング41を介装してもよい。
【0071】この場合、作動停止中にスプリング41の
付勢力によりパイロットスプール5は伸び(右)ポジシ
ョンに移動し、作動再開時に油圧シリンダ10を伸び方
向から作動を開始する。
【0072】しかしながら、図1〜図5に示す装置の場
合、ピストン80を負荷に抗して縮み切った状態または
延び切った状態にして保持することができない。
【0073】図1〜図4に示す装置でピストン80を縮
み切った状態に保持するため、他の実施の形態として、
図6に示すように、切換弁6を2位置方向切換弁から3
位置方向切換弁にかえるとともに、第二パイロットスプ
ール圧力室22に対して低圧通路29と第二パイロット
スプール駆動圧通路25のうち圧力の高い方を選択的に
連通するシャトル弁52を設けてもよい。
【0074】切換弁6は、高圧通路28を油圧源1の吐
出側に連通するとともに低圧通路29をタンク2に連通
して自動方向切換弁8を作動させる作動ポジションA
と、高圧通路28および低圧通路29を閉塞して自動方
向切換弁8を停止させる停止ポジションBと、高圧通路
28をタンク2に連通するとともに低圧通路29を油圧
源1の吐出側に連通して自動方向切換弁8を作動させる
逆作動ポジションCとを有する。
【0075】高圧通路28の途中に流量調整弁7が介装
されるとともに、流量調整弁7を迂回して高圧通路28
を逆流する作動油に対して開弁する第三の逆止弁53が
設けられる。図7は油圧シリンダ10が伸び切った状態
で切換弁6が逆作動ポジションCに切換えられた状態を
示しており、油圧源1の吐出圧Psが低圧通路29、通
路36、シャトル弁52を介して第二パイロットスプー
ル圧力室22に導かれ、低圧通路29、タンクポート9
1等を介して第一メインスプール圧力室11と第一パイ
ロットスプール駆動圧室13に導かれる。
【0076】このとき、スプリング42の付勢力をF1
とすると、パイロットスプール5はf×Ps+F1−e
×Psの力を受けて縮み(左)ポジションに保持されて
いる。
【0077】そして、メインスプール4は伸び(右)ポ
ジションに移動し、図8に示すように油圧シリンダ10
が縮み切った状態で停止する。こうして切換弁6がポジ
ションCにある限り、ピストン80は縮み切った状態に
保持している。
【0078】この状態にて切換弁6を作動ポジションA
に切換えると、メインスプール4は縮みポジションから
往復作動を開始し、油圧シリンダ10は自動方向切換弁
8を介して往復作動する。
【0079】図9に示す他の実施の形態は、図5に示す
装置を基に、切換弁6を2位置方向切換弁から3位置方
向切換弁にかえるとともに、第一パイロットスプール圧
力室12に対して低圧通路29と第一パイロットスプー
ル駆動圧通路15のうち圧力の高い方を選択的に連通す
るシャトル弁51を設けてもよい。
【0080】この場合、切換弁6を逆作動ポジションC
にすることにより、油圧シリンダ10は負荷に抗して伸
びきった状態に保持される。作動開始時に切換弁6を逆
作動ポジションCから作動ポジションAに切換えること
により、メインスプール4は伸びポジションから往復作
動を開始し、油圧シリンダ10は自動方向切換弁8を介
して往復作動する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す自動方向切換弁の断
面図。
【図2】同じく作動状態を示す断面図。
【図3】同じく作動状態を示す断面図。
【図4】他の実施の形態を示す自動方向切換弁の断面
図。
【図5】さらに他の実施の形態を示す自動方向切換弁の
断面図。
【図6】さらに他の実施の形態を示す自動方向切換弁の
断面図。
【図7】同じく作動状態を示す断面図。
【図8】同じく作動状態を示す断面図。
【図9】さらに他の実施の形態を示す自動方向切換弁の
断面図。
【符号の説明】
1 油圧源 2 タンク 4 メインスプール 5 パイロットスプール 6 切換弁 7 流量調整弁 8 自動方向切換弁 10 油圧シリンダ 11 第一メインスプール圧力室 12 第一パイロットスプール圧力室 13 第一パイロットスプール駆動圧室 15 第一駆動圧通路 16 第一逆止弁 17 第一可変絞り 21 第二メインスプール圧力室 22 第二パイロットスプール圧力室 23 第二パイロットスプール駆動圧室 25 第二駆動圧通路 26 第二逆止弁 27 第二可変絞り 41 スプリング 42 スプリング 51 シャトル弁 52 シャトル弁 53 第三逆止弁

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】油圧アクチュエータに対する作動油の給排
    を切換えるメインスプールと、 前記メインスプールの移動によって生じる油圧により前
    記メインスプールのポジションを切換えるパイロットス
    プールとを備え、 前記油圧アクチュエータの作動方向を周期的に切換える
    ことを特徴とする自動方向切換弁。
  2. 【請求項2】前記メインスプールを伸び方向に駆動する
    油圧が導かれる第一メインスプール圧力室と、 前記メインスプールを縮み方向に駆動する油圧が導かれ
    る第二メインスプール圧力室と、 前記メインスプールが縮み方向に移動する過程で収縮す
    る第一パイロットスプール駆動圧室と、 前記メインスプールが伸び方向に移動する過程で収縮す
    る第二パイロットスプール駆動圧室と、 前記第一メインスプール圧力室を低圧通路に連通させる
    とともに前記第二メインスプール圧力室を高圧通路に連
    通させて前記メインスプールを縮み方向に駆動する縮み
    ポジションと前記第一メインスプール圧力室を前記高圧
    通路に連通させるとともに前記第二メインスプール圧力
    室を低圧通路に連通させて前記メインスプールを伸び方
    向に駆動する伸びポジションとに切換わる前記パイロッ
    トスプールと、 前記第二パイロットスプール駆動圧室から前記パイロッ
    トスプールを縮みポジションに駆動する油圧が導かれる
    第二パイロットスプール圧力室と、 前記第一パイロットスプール駆動圧室から前記パイロッ
    トスプールを伸びポジションに駆動する油圧が導かれる
    第一パイロットスプール圧力室とを備えたことを特徴と
    する自動方向切換弁。
  3. 【請求項3】前記第一メインスプール圧力室と前記第一
    パイロットスプール駆動圧室とを連通する第一絞りと、 前記第一絞りを迂回して第一メインスプール圧力室側か
    ら前記第一パイロットスプール駆動圧室に流入する作動
    油に対して開弁する第一逆止弁と、 前記第二メインスプール圧力室と前記第二パイロットス
    プール駆動圧室とを連通する第二絞りと、 前記第二絞りを迂回して第二メインスプール圧力室側か
    ら前記第二パイロットスプール駆動圧室に流入する作動
    油に対して開弁する第二逆止弁と、 を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の自
    動方向切換弁。
  4. 【請求項4】前記第一絞りと前記第二絞りの少なくとも
    一方の通路断面積を調節可能としたたことを特徴とする
    請求項1から3のいずれか一つに記載の自動方向切換
    弁。
  5. 【請求項5】前記パイロットスプールを縮みポジション
    または伸びポジションに付勢するスプリングを備えたこ
    とを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の
    自動方向切換弁。
  6. 【請求項6】前記パイロットスプールを縮みポジション
    に付勢する前記スプリングと、 前記低圧通路の油圧を前記高圧通路より高める切換弁
    と、 前記パイロットスプールを縮みポジションに駆動する油
    圧が導かれる第二パイロットスプール圧力室と、 前記低圧通路の油圧上昇時に前記低圧通路を前記第二パ
    イロットスプール圧力室に接続するシャトル弁と、 を備えたことを特徴とする請求項5に記載の自動方向切
    換弁。
  7. 【請求項7】前記高圧通路の途中に流量調整弁を介装し
    たことを特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記
    載の自動方向切換弁。
  8. 【請求項8】前記流量調整弁を迂回して前記高圧通路を
    逆流する作動油に対して開弁する第三の逆止弁を備えた
    ことを特徴とする請求項7に記載の自動方向切換弁。
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