JP2000329067A - 圧縮エア供給システム - Google Patents

圧縮エア供給システム

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JP2000329067A
JP2000329067A JP11136240A JP13624099A JP2000329067A JP 2000329067 A JP2000329067 A JP 2000329067A JP 11136240 A JP11136240 A JP 11136240A JP 13624099 A JP13624099 A JP 13624099A JP 2000329067 A JP2000329067 A JP 2000329067A
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JP
Japan
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temperature
air
supply system
compressor
compressed air
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JP11136240A
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Tamotsu Nagai
保 永井
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
  • Feeding, Discharge, Calcimining, Fusing, And Gas-Generation Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】消費電力の削減を図ることが可能な圧縮エア供
給システムを得る。 【解決手段】圧縮エア供給システム20は、ドライ式
(無給油式)のコンプレッサ(スクリュコンプレッサ)
24と、該コンプレッサ24によって加圧されたエアを
冷却するアフタークーラ40と、該アフタークーラ40
において冷却されたエアを除湿する除湿器44とを有し
ている。また、圧縮エア供給システム20は、アフター
クーラ40における冷却後のエアと、除湿器44におけ
る除湿後のエアとの間で熱交換させる低温エコノマイザ
42と、除湿器44を経て低温エコノマイザ42から流
出するエアと、コンプレッサ24から吐出するエアとの
間で熱交換させる高温エコノマイザ34とを有してい
る。この場合、コンプレッサ24からアフタークーラ4
0に送られる際に高温エコノマイザ34を通過するエア
の流量の比率は、流量調節弁32によって調節される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮エア供給シス
テムに関し、一層詳細には、消費電力の削減を図ること
が可能な圧縮エア供給システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、圧縮エアを利用する機器(エ
アシリンダ、エアモータ、インパクトレンチ、エアガ
ン、エアブローメータ等)が用いられている製造工場等
には、前記圧縮エアを生成し、これを前記各機器に供給
するための圧縮エア供給システムが設けられている。
【0003】図7に一例として示すように、従来技術に
係る圧縮エア供給システム1は、フィルタ3を介して供
給されるエアを圧縮するためのコンプレッサ5を備えて
いる。このコンプレッサ5には、往復式(レシプロ
式)、ねじ式(スクリュ式)等の圧縮機構が採用されて
おり、また、潤滑方式として、オイル式(給油式)が採
用されている。
【0004】コンプレッサ5によって圧縮されたエア
は、圧縮に伴う温度上昇や、コンプレッサ5で発生した
摩擦熱による加熱によって、吸気される前の温度T
01(例えば、約20℃)から温度T02(例えば、約16
0℃)まで上昇している。このため、コンプレッサ5に
よる圧縮後のエアは、アフタークーラ7において温度T
03(例えば、約36℃)まで冷却され、さらに、低温エ
コノマイザ9において温度T 04(<T03)まで冷却され
た後、除湿器11に供給される。
【0005】アフタークーラ7には、クーリングタワー
8から冷水が供給されている。また、除湿器11には、
冷凍機13から約5℃の冷水が供給されており、この冷
水による水蒸気の凝結作用によって、除湿器11に供給
されたエアの除湿が行われる。この除湿器11を経たエ
アの温度はT05(<T04)まで低下している。
【0006】除湿器11において除湿されたエアは、前
記低温エコノマイザ9によって温度T06(>T05)まで
加熱された後にヘッダ15に供給され、このヘッダ15
から工場内の各機器に供給される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のコン
プレッサ5においては、潤滑方式としてオイル式が採用
されているため、圧縮後のエアにはオイルミストが混入
している。このようなオイルミストが混入しているエア
を所定温度以上に加熱すると、オイルが炭化してカーボ
ン状(固体状)となり、このカーボン状のオイルが熱交
換器等における配管等に付着してしまうおそれがある。
【0008】従って、上記のようにオイル式のコンプレ
ッサ5を用いて構成されたシステム1においては、ヘッ
ダ15に供給されるエアの温度を所定温度以下に制限す
る必要がある。このため、エアの容量を増大させること
ができず、圧縮エア供給システム1における圧縮エアの
供給効率(すなわち、圧縮エア供給システム1全体の消
費電力に対する圧縮エアの生成量)を十分に確保するこ
とができない。
【0009】本発明は、前記の不都合を解決するために
なされたものであり、圧縮エアの供給効率の向上、すな
わち、消費電力の削減を図ることが可能な圧縮エア供給
システムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る圧縮エア供
給システムは、無給油式のコンプレッサと、前記コンプ
レッサで圧縮されたエアの除湿を行うための除湿手段と
を有し、さらに、前記コンプレッサから吐出されるエア
と、前記除湿手段による除湿後のエアとの間で熱交換を
行わせることによって、前記コンプレッサから前記除湿
手段に供給されるエアを冷却するとともに、前記除湿手
段による除湿後のエアを加熱する高温熱交換器を有して
いる(請求項1記載の発明)。
【0011】このように、高温熱交換器においてエアを
加熱してその容量を増加させることにより、コンプレッ
サの負荷を低減させ、これにより消費電力の削減を図る
ことができる。
【0012】また、前記コンプレッサから吐出されるエ
アは、前記高温熱交換器を介して前記除湿手段に通じる
第1の流路と、前記高温熱交換器を介さずに前記除湿手
段に通じる第2の流路とに分岐して送られ、前記第1の
流路または前記第2の流路に送られるエアの流量の比率
は、前記第2の流路に設けられた流量調節弁によって調
節される(請求項2記載の発明)。
【0013】この場合、前記流量調節弁において調節さ
れる前記エアの流量の比率は、温度測定手段によって測
定された前記高温熱交換器による加熱後のエアの温度に
基づいて制御手段から供給される制御信号によって指示
される(請求項3記載の発明)。
【0014】このように構成することによって、高温熱
交換器による加熱後のエアの温度を確実に制御すること
ができる。
【0015】また、前記圧縮エア供給システムにおける
前記除湿手段の上流側には、該除湿手段に供給されるエ
アを冷却するための冷却手段が設けられており(請求項
4記載の発明)、さらに、前記圧縮エア供給システム
は、前記冷却手段から前記除湿手段に供給されるエア
と、該除湿手段から前記高温熱交換器に供給されるエア
との間で熱交換を行わせる低温熱交換器を有している
(請求項5記載の発明)。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明に係る圧縮エア供給システ
ムについて好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照
しながら以下詳細に説明する。
【0017】図1は、本実施の形態に係る圧縮エア供給
システム20の概略的な構成を示している。
【0018】この圧縮エア供給システム20は、フィル
タ22を介して供給されるエアを圧縮するためのスクリ
ュコンプレッサ(ねじ式コンプレッサ、以下、単にコン
プレッサとも記す。)24を備えている。このコンプレ
ッサ24には、潤滑方式としてドライ式(無給油式)が
採用されている。
【0019】図2に示すように、コンプレッサ24は、
第1圧縮機24aと第2圧縮機24bとが直列に連結さ
れて構成されており、また、これら第1圧縮機24aお
よび第2圧縮機24bの間には、クーリングタワー25
に接続された中間冷却器24cが介在している。すなわ
ち、このコンプレッサ24には、2段圧縮方式が採用さ
れている。
【0020】コンプレッサ24に供給される温度T
11(例えば、約20℃)のエアは、第1圧縮機24aを
経た後に温度T12(例えば、約110℃)まで上昇す
る。そして、中間冷却器24cにおいて温度T13(例え
ば、約35℃)まで冷却された後に、第2圧縮機24b
において温度T14(例えば、約160℃)まで上昇す
る。
【0021】図1に示すように、コンプレッサ24から
吐出される温度T14のエアは、流路26を通って下流側
に送られる。この流路26は、流路(第2の流路)28
と流路(第1の流路)30とに分岐されており、一方の
流路28は流量調節弁32に通じ、他方の流路30は高
温エコノマイザ(高温熱交換器)34に通じている。
【0022】流量調節弁32は、コントローラ(制御手
段)36からの制御信号Scに基づいて絞り量を調節す
る(すなわち、流量の調節を行う)ように構成されてお
り、この流量調節弁32における絞り量に基づいて、流
路28または流路30に送られるエアの流量の比率が決
定される。
【0023】流路30側に送られた温度T14のエアは、
高温エコノマイザ34において温度T15まで冷却され
る。そして、高温エコノマイザ34を通過した温度T15
のエアは、流路28を介して流量調節弁32を通過した
温度T14のエアと合流した後に、流路38を介してアフ
タークーラ(冷却手段)40に送られる。アフタークー
ラ40に送られる際のエアの温度はT16(T15≦T16
14)である。
【0024】アフタークーラ40に送られたエアは、ク
ーリングタワー41から供給される冷水との間の熱交換
によって温度T17まで冷却された後に低温エコノマイザ
(低温熱交換器)42に送られ、この低温エコノマイザ
42において、さらに温度T 18まで冷却される。そし
て、低温エコノマイザ42を経た温度T18のエアは、除
湿器(除湿手段)44に供給される。
【0025】除湿器44は、冷凍機46から供給される
約5℃の冷水による水蒸気の凝結作用によって、該除湿
器44を通過するエアの除湿を行う。そして、この除湿
器44における除湿の際に、エアは温度T19まで冷却さ
れる。この場合、除湿器44に供給されるエアは、アフ
タークーラ40および低温エコノマイザ42において、
除湿を行うために十分な低温(温度T18)まで冷却され
ているため、該除湿器44による除湿効率が向上され
る。
【0026】除湿器44を経た温度T19のエアは、前記
低温エコノマイザ42に供給される。この低温エコノマ
イザ42において、エアは、上述したアフタークーラ4
0から供給される温度T17のエアとの間で熱交換を行う
ことによって、温度T20まで加熱される。このとき、ア
フタークーラ40から供給される温度T17のエアは、前
記熱交換によって温度T18まで冷却されている。
【0027】すなわち、除湿器44から低温エコノマイ
ザ42に供給されるエアは、アフタークーラ40から該
低温エコノマイザ42に供給されるエアを冷却する際に
発生する廃熱によって加熱される。そして、低温エコノ
マイザ42によって加熱されたエアは、前記高温エコノ
マイザ34に送られる。
【0028】高温エコノマイザ34に送られた温度T20
のエアは、上述したコンプレッサ24から流路30を介
して供給される温度T14のエアとの間で熱交換を行うこ
とによって、温度T21まで加熱される。このとき、コン
プレッサ24から供給される温度T14のエアは、前記熱
交換によって温度T15まで冷却されている。
【0029】すなわち、低温エコノマイザ42から高温
エコノマイザ34に供給されるエアは、コンプレッサ2
4から該高温エコノマイザ34に供給されるエアを冷却
する際に発生する廃熱によって加熱される。
【0030】高温エコノマイザ34を経た温度T21のエ
アが送られる流路48には、該エアの温度を測定するた
めの温度センサ(温度測定手段)50が設けられてお
り、この温度センサ50による検出温度は、検出信号S
1として前記コントローラ36に供給されている。
【0031】流路48に送られたエアは該流路48を介
してヘッダ52に供給され、このヘッダ52から工場内
の各機器(エアシリンダ、エアモータ、インパクトレン
チ、エアガン、エアブローメータ等)に供給される。ヘ
ッダ52には、該ヘッダ52内のエアの温度(T21)を
測定するための温度センサ(温度測定手段)54が設け
られており、この温度センサ54による検出温度は検出
信号S2として前記コントローラ36に供給されてい
る。
【0032】この場合、コントローラ36は、温度セン
サ50からの検出信号S1、および/または、温度セン
サ54からの検出信号S2に基づいて、流量調節弁32
における絞り量を指示するための制御信号Scを該流量
調節弁32に対して出力する。このように、流路48、
および/または、ヘッダ52におけるエアの温度
(T 21)に基づいて流量調節弁32の絞り量を調節する
ことによって、高温エコノマイザ34を経てヘッダ52
に送られるエアの温度T21が制御される。
【0033】具体的には、流量調節弁32を開き(絞り
量を減らし)、流路30を介して高温エコノマイザ34
に供給されるエアの流量を減少させると、これに伴って
ヘッダ52に送られるエアの温度T21が下がり、一方、
流量調節弁32を閉じ(絞り量を増やし)、流路30を
介して高温エコノマイザ34に供給されるエアの流量を
増加させると、これに伴ってヘッダ52に送られるエア
の温度T21が上がる。
【0034】このように、本実施の形態に係る圧縮エア
供給システム20においては、ドライ式のコンプレッサ
24を用いてエアの圧縮を行うように構成されているた
め、圧縮後のエアにオイルミストは混入していない。こ
のため、ヘッダ52に供給されるエアの温度を使用先
(工場内の各機器)において許容され得るより高い温度
まで加熱してエアの容量を増加させることができる。従
って、コンプレッサ24の負荷を低減させ、これにより
消費電力の削減を図ることができる。
【0035】また、ヘッダ52に供給されるエアの加熱
は、該エアと、コンプレッサ24による加圧後の高温
(温度T14)のエアとを熱交換させる高温エコノマイザ
34において行われる。このため、本実施の形態によれ
ば、図7に示す従来技術に係る圧縮エア供給システム1
においてはクーリングタワー8で放熱されていた熱(廃
熱)を有効利用することができる。
【0036】この場合、高温エコノマイザ34は、低温
エコノマイザ42に比べて装置規模が小さく、設置コス
トも低い(例えば、10分の1)。このため、例えば、
図7に示す圧縮エア供給システム1と同様に構成された
圧縮エア供給システムに前記高温エコノマイザ34を容
易に組み込むことができ、従って、図1に示す圧縮エア
供給システム20と同様の圧縮エア供給システムの構成
を容易かつ低コストに実現することができる。
【0037】さらに、アフタークーラ40に送られるエ
アは、前記高温エコノマイザ34において一旦冷却され
るため、前記アフタークーラ40、さらには該アフター
クーラ40の下流側に配された除湿器44に接続されて
いる冷凍機46に加わる負荷を低減させ、これにより消
費電力の削減を図ることができる。
【0038】さらにまた、コンプレッサ24から高温エ
コノマイザ34に送られるエアの量(流量)は、流量調
節弁32において調節される。そして、この流量調節弁
32における絞り量は、ヘッダ52に送られるエアの温
度T21、および/または、ヘッダ52内のエアの温度
(T21)に基づいてコントローラ36から供給される制
御信号Scに従って調節される。このため、ヘッダ52
に送られるエアの温度T 21を確実に制御することができ
る。
【0039】なお、本実施の形態においては、低温エコ
ノマイザ42を設けずに圧縮エア供給システム20を構
成するようにしてもよい。
【0040】次に、本発明の実施の形態の第1の変形例
に係る圧縮エア供給システムについて説明する。
【0041】図3は、第1の変形例に係る圧縮エア供給
システム120の構成を示している。
【0042】この圧縮エア供給システム120は、図1
に示す圧縮エア供給システム20に対して、コンプレッ
サ24に加えて複数個(図3に示す例では、1つ)のコ
ンプレッサ122が並列に設けられている。この場合、
コンプレッサ122の構成は、コンプレッサ24の構成
と同じである(図2参照)。
【0043】また、他の構成要素は、図1に示す圧縮エ
ア供給システム20と同じであるため、同じ符号を付し
てその詳細な説明を省略する。
【0044】図3に示すように、コンプレッサ122
は、フィルタ124を介して供給される温度T11のエア
を圧縮し、圧縮後に温度がT14まで上昇したエアを下流
側に送る。この温度T14のエアは、コンプレッサ24か
ら流路26に送られる温度T14のエアと合流された後
に、該流路26から分岐する流路28または流路30に
送られる。
【0045】次に、本発明の実施の形態の第2の変形例
に係る圧縮エア供給システムについて説明する。
【0046】図4は、第2の変形例に係る圧縮エア供給
システム220の構成を示している。
【0047】この圧縮エア供給システム220は、図1
に示す圧縮エア供給システム20に対して、複数組(図
4に示す例では、1組)のコンプレッサ222、アフタ
ークーラ(冷却手段)224およびクーリングタワー2
25が設けられている。この場合、コンプレッサ22
2、アフタークーラ224およびクーリングタワー22
5の構成は、それぞれ、前記圧縮エア供給システム20
におけるコンプレッサ24(図2参照)、アフタークー
ラ40およびクーリングタワー41(図1参照)の構成
と同じである。なお、クーリングタワー41とクーリン
グタワー225を一体的に構成するようにしてもよい
(図4参照)。
【0048】また、他の構成要素は、図1に示す圧縮エ
ア供給システム20と同じであるため、同じ符号を付し
てその詳細な説明を省略する。
【0049】図4に示すように、コンプレッサ222
は、フィルタ226を介して供給される温度T11(約2
0℃)のエアを圧縮し、圧縮後に温度がT14(約160
℃)まで上昇したエアをアフタークーラ224に送る。
このアフタークーラ224において、エアは温度T
30(例えば、約36℃)まで冷却される。
【0050】一方、流路30を介して高温エコノマイザ
34に送られる温度T14のエアは、該高温エコノマイザ
34において温度T31(例えば、約100℃)まで冷却
される。そして、この高温エコノマイザ34から流出す
るエアは、流量調節弁32を経た温度T14のエアと合流
する。合流後のエアの温度はT32となり、この温度T 32
のエアは、アフタークーラ40において温度T33(例え
ば、約32℃)まで冷却される。
【0051】アフタークーラ40から流出した温度T33
のエアは、アフタークーラ224から流出した温度T30
のエアと合流し、その後、低温エコノマイザ42に送ら
れる。前記合流されたエアの温度はT34(例えば、約3
4℃)であり、この温度T34のエアは低温エコノマイザ
42において温度T35(例えば、約27℃)まで冷却さ
れる。
【0052】以下、除湿器44から流出するエアの温度
はT36(例えば、約18℃)となり、低温エコノマイザ
42から高温エコノマイザ34側に送られるエアの温度
はT 37(例えば、約25℃)となり、高温エコノマイザ
34からヘッダ52に送られるエアの温度はT38(例え
ば、約60℃)となる。
【0053】[実施例]次に、本発明に係る圧縮エア供
給システムの実施例について説明する。
【0054】図5は、本実施例に係る圧縮エア供給シス
テム300の構成を示している。この圧縮エア供給シス
テム300は、No.1〜No.3の3つの系統310
A〜310Cによって構成されている。
【0055】No.1系統310Aは、1つのレシプロ
コンプレッサ(往復式コンプレッサ)312と、3つの
スクリュコンプレッサ314a〜314cを備えてい
る。この場合、レシプロコンプレッサ312には、潤滑
方式としてオイル式が採用されており、また、このレシ
プロコンプレッサ312の消費電力は約450kWであ
る。一方、スクリュコンプレッサ314a〜314cに
は、潤滑方式としてオイル式が採用されており、また、
これらスクリュコンプレッサ314a〜314cの消費
電力は約200kWである。
【0056】レシプロコンプレッサ312およびスクリ
ュコンプレッサ314a〜314cから流出する圧縮さ
れたエアの温度はT41(約160℃)であり、それぞ
れ、図示しないクーリングタワーが接続されたアフター
クーラ316a〜316dにおいて温度T42(約36
℃)まで冷却される。
【0057】アフタークーラ316a〜316dから流
出する温度T42のエアは、合流された後に低温エコノマ
イザ318に送られ、この低温エコノマイザ318にお
いてさらに冷却される。低温エコノマイザ318から流
出されるエアは除湿器320において除湿された後に該
低温エコノマイザ318に供給され、前記アフタークー
ラ316a〜316dからの温度T42のエアとの間で熱
交換を行うことによって温度T43(約26℃)まで加熱
される。そして、低温エコノマイザ318を経た温度T
43のエアは、No.1〜No.3系統310A〜310
Cにおいて共通のヘッダ322に供給される。
【0058】なお、アフタークーラ316a〜316
d、低温エコノマイザ318および除湿器320の構成
は、それぞれ、図1に示す圧縮エア供給システム20に
おけるアフタークーラ40、低温エコノマイザ42およ
び除湿器44の構成と同じである。
【0059】図5に示すように、No.2系統310B
は、1つのレシプロコンプレッサ332と、3つのスク
リュコンプレッサ334a〜334cを備えている。こ
の場合、レシプロコンプレッサ332には、潤滑方式と
してオイル式が採用されており、また、このレシプロコ
ンプレッサ332の消費電力は約220kWである。一
方、スクリュコンプレッサ334a〜334cには、潤
滑方式としてドライ式が採用されている。また、スクリ
ュコンプレッサ334a、334bの消費電力は約33
0kWであり、スクリュコンプレッサ334cの消費電
力は約630kWである。
【0060】レシプロコンプレッサ332およびスクリ
ュコンプレッサ334a〜334cから流出する圧縮さ
れたエアの温度はT41であり、それぞれ、図示しないク
ーリングタワーが接続されたアフタークーラ336a〜
336dにおいて温度T42まで冷却される。
【0061】アフタークーラ336a〜336dから流
出する温度T42のエアは、合流された後に低温エコノマ
イザ338に送られ、この低温エコノマイザ338にお
いてさらに冷却される。低温エコノマイザ338から流
出されるエアは除湿器340において除湿された後に該
低温エコノマイザ338に供給され、前記アフタークー
ラ336a〜336dからの温度T42のエアとの間で熱
交換を行うことによって温度T43まで加熱される。そし
て、低温エコノマイザ338を経た温度T43のエアは、
ヘッダ322に供給される。
【0062】なお、アフタークーラ336a〜336
d、低温エコノマイザ338および除湿器340の構成
は、それぞれ、図1に示す圧縮エア供給システム20に
おけるアフタークーラ40、低温エコノマイザ42およ
び除湿器44の構成と同じである。
【0063】図5に示すように、No.3系統310C
は、2つのスクリュコンプレッサ354a、354bを
備えている。この場合、スクリュコンプレッサ354
a、354bには、潤滑方式としてドライ式が採用され
ている。また、スクリュコンプレッサ354aの消費電
力は約440kWであり、スクリュコンプレッサ354
bの消費電力は約600kWである。
【0064】なお、No.3系統310Cにおいては、
後述する比較例に係る圧縮エア供給システム400を構
成するNo.3系統410Cに備えられているレシプロ
コンプレッサ412は設けられていない(または、遊休
状態であり、使用されていない。)。
【0065】また、No.3系統310Cは、図4に示
す圧縮エア供給システム220と同じ構成の流量調節弁
32、高温エコノマイザ34、アフタークーラ40、2
24、低温エコノマイザ42、除湿器44等を備えてい
る(同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。)。この
場合、図5に示すスクリュコンプレッサ354aは図4
に示すコンプレッサ222に対応し、図5に示すスクリ
ュコンプレッサ354bは図4に示すコンプレッサ24
に対応している。また、温度センサ54(図5中には図
示せず)は、ヘッダ322に設けられている。さらに、
アフタークーラ40、224には、それぞれ、クーリン
グタワー41、225(図5中には図示せず)が接続さ
れている。
【0066】図5に示すように、高温エコノマイザ34
から流出する温度T38(約60℃)のエアは、ヘッダ3
22に供給される。
【0067】ヘッダ322には、No.1系統310A
およびNo.2系統310Bからの温度T43のエア、並
びにNo.3系統310Cからの温度T38のエアが供給
されている。そして、このヘッダ322からは温度T44
(約46℃)のエアが送り出され、工場内の各機器に供
給される。なお、実際には、ヘッダ322から送り出さ
れるエアが工場内の各機器に到達するまでの間に、この
エアの温度は、ラジエーション(放熱)によって約10
℃低下し、T45(約36℃)となる。
【0068】[比較例]次に、前記実施例に対する比較
例について説明する。
【0069】図6は、比較例に係る圧縮エア供給システ
ム400の構成を示している。この圧縮エア供給システ
ム400は、No.1〜No.3の3つの系統410A
〜410Cによって構成されている。
【0070】No.1系統410AおよびNo.2系統
410Bの構成は、それぞれ、図5に示す圧縮エア供給
システム300におけるNo.1系統310AおよびN
o.2系統310Bの構成と同じである(同じ符号を付
して詳細な説明を省略する。)。
【0071】図6に示すように、No.3系統410C
には、図5に示すNo.3系統310Cに対して、1組
のレシプロコンプレッサ412およびアフタークーラ4
14の組が設けられている。アフタークーラ414に
は、図示しないクーリングタワーが接続されている。
【0072】また、図6に示すNo.3系統410Cに
は、図5に示すNo.3系統310Cに対して、流量調
節弁32および高温エコノマイザ34は設けられていな
い。図6に示すNo.3系統410Cにおける他の構成
要素は、図5に示すNo.3系統310Cと同じである
ため、同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
【0073】図6に示すように、レシプロコンプレッサ
412およびスクリュコンプレッサ354a、354b
から流出する圧縮されたエアの温度はT41であり、それ
ぞれ、アフタークーラ414、224、40において温
度T42まで冷却される。
【0074】アフタークーラ414、224、40から
流出する温度T42のエアは、合流された後に低温エコノ
マイザ42に送られ、この低温エコノマイザ42におい
てさらに冷却されて温度がT46(約30℃)となる。低
温エコノマイザ42から流出される温度T46のエアは、
除湿器44において除湿された後に該低温エコノマイザ
42に供給され{このときのエアの温度はT47(約18
℃)である。}、前記アフタークーラ414、224、
40からの温度T42のエアとの間で熱交換を行うことに
よって温度T43まで加熱される。そして、低温エコノマ
イザ42を経た温度T43のエアは、ヘッダ322に供給
される。
【0075】[評価]前記比較例においては、ヘッダ3
22から工場内における各機器に供給される際のエアの
温度はT43(約26℃)であるのに対して、前記実施例
においては、前記各機器に供給される際のエアの温度は
45(約36℃)である。すなわち、実施例において各
機器に供給される際のエアの温度は、比較例における場
合に比べて約10℃高いこととなる。
【0076】エアの温度が10℃高い場合、その体積は
約3%増加する。従って、前記実施例においては、前記
比較例に比べて、コンプレッサ(312、314a〜3
14c、332、334a〜334c、354a、35
4b)全体の消費電力を約3%削減することができる。
この3%の消費電力は、1年間の積算値では約237.
8MWhであり、金額に換算すると、約3,567,0
00円である。
【0077】また、クーリングタワー全体の負荷は、高
温エコノマイザ34で冷却されるエアの熱量分だけ削減
される。実際には、稼動時間の短縮や給水量の削減によ
って、約102816kcal/hの熱量が削減され、
これは、1時間あたりの電力量に換算すると、4.45
kW(ポンプ:3.7kW、ファン:0.75kW)で
ある。なお、前記熱量(102816kcal/h)
は、高温エコノマイザ34に供給されるエアの流量が6
120m3 /hであるものとして求められている。
【0078】工場(すなわち、図5に示す実施例に係る
圧縮エア供給システム300)の稼動時間を1日あたり
16時間とし、稼動日数を年間250日とすると、1年
間に削減されるクーリングタワー全体の消費電力は17
800kWhであり、これは、金額に換算すると、約2
67,000円である。
【0079】さらに、1年間に削減される給水量は93
6t(金額に換算すると、約138,810円)であ
り、排水量は62.5t(金額に換算すると、約22,
187円)である。
【0080】また、除湿器44の負荷は、該除湿器44
に供給されるエアの温度の低下{T 46(30℃)−T35
(27℃)=3℃}に伴って削減される。実際には、約
8760kcal/hの熱量が削減され、これは、1時
間あたりの電力量に換算すると、3.6kWである。す
なわち、1年間に削減される消費電力は14,400k
Whであり、これは、金額に換算すると、約216,0
00円である。なお、前記熱量(8760kcal/
h)は、除湿器44に供給されるエアの流量が1042
8m3 /hであるものとして求められている。
【0081】このように、図5に示す実施例に係る圧縮
エア供給システム300においては、図6に示す比較例
に係る圧縮エア供給システム400に対して、No.3
系統310Cに高温エコノマイザ34が設けられた構成
を採用することによって、消費電力等として、1年間に
約4,210,997円の経費を削減することができ
る。
【0082】
【発明の効果】本発明に係る圧縮エア供給システムによ
れば、無給油式のコンプレッサを採用するとともに、該
コンプレッサから吐出されるエアと、除湿手段による除
湿後のエアとの間で熱交換を行わせる高温熱交換器を設
けることによって、エアの供給効率を向上させ、これに
より消費電力の削減を図ることができるという特有の効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る圧縮エア供給システ
ムの構成を概略的に示す図である。
【図2】図1の圧縮エア供給システムを構成するコンプ
レッサを示す図である。
【図3】本発明の実施の形態の第1の変形例に係る圧縮
エア供給システムの構成を概略的に示す図である。
【図4】本発明の実施の形態の第2の変形例に係る圧縮
エア供給システムの構成を概略的に示す図である。
【図5】本発明の実施例に係る圧縮エア供給システムの
構成を概略的に示す図である。
【図6】図5の実施例に対する比較例に係る圧縮エア供
給システムの構成を概略的に示す図である。
【図7】従来技術に係る圧縮エア供給システムの構成を
概略的に示す図である。
【符号の説明】
20、120、220、300、400…圧縮エア供給
システム 24、122、222、354a、354b…コンプレ
ッサ 28…流路(第2の流路) 30…流路(第1の
流路) 32…流量調節弁 34…高温エコノマイザ(高温熱交換器) 36…コントローラ(制御手段) 40、224…アフタークーラ(冷却手段) 42…低温エコノマイザ(低温熱交換器) 44…除湿器(除湿手段) 50、54…温度センサ(温度測定手段) Sc…制御信号

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無給油式のコンプレッサと、 前記コンプレッサで圧縮されたエアの除湿を行うための
    除湿手段と、 前記コンプレッサから吐出されるエアと、前記除湿手段
    による除湿後のエアとの間で熱交換を行わせることによ
    って、前記コンプレッサから前記除湿手段に供給される
    エアを冷却するとともに、前記除湿手段による除湿後の
    エアを加熱する高温熱交換器と、 を有することを特徴とする圧縮エア供給システム。
  2. 【請求項2】請求項1記載の圧縮エア供給システムにお
    いて、 前記コンプレッサから吐出されるエアは、前記高温熱交
    換器を介して前記除湿手段に通じる第1の流路と、前記
    高温熱交換器を介さずに前記除湿手段に通じる第2の流
    路とに分岐して送られ、 前記第2の流路には、前記第1の流路または前記第2の
    流路に送られるエアの流量の比率を調節するための流量
    調節弁が設けられていることを特徴とする圧縮エア供給
    システム。
  3. 【請求項3】請求項2記載の圧縮エア供給システムにお
    いて、 前記高温熱交換器による加熱後のエアの温度を測定する
    ための温度測定手段と、 前記温度測定手段で測定されたエアの温度に基づいて、
    前記流量調節弁に対して前記流量の比率を指示するため
    の制御信号を供給する制御手段と、 を有することを特徴とする圧縮エア供給システム。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項に記載の圧縮
    エア供給システムにおいて、 前記除湿手段の上流側には、該除湿手段に供給されるエ
    アを冷却するための冷却手段が設けられていることを特
    徴とする圧縮エア供給システム。
  5. 【請求項5】請求項4記載の圧縮エア供給システムにお
    いて、 前記冷却手段から前記除湿手段に供給されるエアと、該
    除湿手段から前記高温熱交換器に供給されるエアとの間
    で熱交換を行わせる低温熱交換器を有することを特徴と
    する圧縮エア供給システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014136967A (ja) * 2013-01-15 2014-07-28 Eiichi Uratani 圧縮空気の供給装置及び供給方法

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