JP2000328533A - 河川締切止水工法 - Google Patents
河川締切止水工法Info
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Abstract
ると共に、護岸が破壊されるのを防止することが可能な
河川締切止水工法を提供する。 【解決手段】矢板2を所定の位置に配置する工程と、矢
板2の外側で護岸1と矢板2との間に別の矢板8を連接
して、護岸1、矢板2及び別の矢板8によって2重締切
部分を形成する工程と、2重締切部分の内周面に沿って
シート部材9を配置する工程と、2重締切部分のシート
部材9の内側に中詰土砂10を充填する工程と、護岸1
及び矢板2で包囲された部分から排水してドライワーク
を行う工程と、2重締切部分内の中詰土砂10、矢板
2、8及びシート部材9を撤去する工程とを含むことを
特徴とする。
Description
に関する。
排水口を設ける場合、排水口を設ける部分に接する河川
の一部分を鋼矢板で包囲して排水し、ドライワークをす
るのが一般的である。この場合、従来は図3に示すよう
に鋼矢板50を2重に設置し、その間に中詰中詰土砂5
1を充填して鋼矢板50の内側を密閉し、水中ポンプ5
2で鋼矢板50の内側を排水していた。なお、図中の符
号53は護岸、54はタイロッドである。
河川締切止水工法においては、2重の鋼矢板50の間に
大量の中詰土砂51を充填しなければならず、また、こ
れを作業終了後に撤去しなければならないので、手間が
かかるという問題があった。また、護岸53と鋼矢板5
0の接続部分のシールを確実なものにするため、鋼矢板
50を護岸53に食い込むように設置していたので、護
岸53の一部が破壊されるという問題があった。
するためになされたものであり、中詰土砂の使用量を大
幅に減少することができると共に、護岸が破壊されるの
を防止することが可能な河川締切止水工法を提供するこ
とにある。
法であり、前述の技術的課題を解決するために以下のよ
うに構成されている。すなわち、本発明は、護岸に接す
る水側の一部分を前記護岸と矢板で包囲し、前記護岸と
前記矢板で包囲された部分から排水してドライワークす
るための河川締切止水工法であって、前記矢板を所定の
位置に配置する工程と、前記矢板の外側で前記護岸と前
記矢板との間に別の矢板を連接して、前記護岸、前記矢
板及び前記別の矢板によって2重締切部分を形成する工
程と、前記2重締切部分の内周面に沿ってシート部材を
配置する工程と、前記2重締切部分の前記シート部材の
内側に中詰土砂を充填する工程と、前記護岸及び前記矢
板で包囲された部分から排水してドライワークを行う工
程と、前記2重締切部分内の中詰土砂、前記矢板及び前
記シート部材を撤去する工程とを含むことを特徴とす
る。
所定枚数だけ接続して接続部分にシール材を塗布した
後、所定の位置に配置することができる。 (作用)本発明に係る河川締切止水工法によれば、護岸
と矢板の接続部の外側に形成された2重締切部分内に充
填された中詰土砂が、2重締切部分の内周面に配置され
たシート部材によって流出防止されるので、この接続部
から内部に浸水するのを防止できると共に、矢板を護岸
から少し離して配置することができる。
の接続部にシール材を塗布することにより、シール効果
を高めることができる。
工法の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明
する。
説明する図である。この河川締切止水工法は、河川など
の護岸1に接する水側の一部分を、護岸1と矢板2で包
囲し、この護岸1と矢板2で包囲された部分から排水し
て、ドライワークによって例えば貯水池(図示せず)な
どの排水口3を護岸1に施工するものである。護岸1の
表面は、例えばパイプ11などを並べることにより保護
されている。
鋼矢板2を河川内に埋設する前に必要枚数だけ接続し、
その接続部に例えばパイルロック(水膨張性ゴム)など
のシール材を塗布する。このシール材としては、パイル
ロック以外に樹脂など任意のものを使用できる。次に、
これらの接続した複数の鋼矢板2を河川内の所定の位置
に埋設する。本実施の形態では、包囲した部分が長方形
になるように鋼矢板2を埋設する。このときには、腹起
し5、梁6及び火打ち7などを適宜使用して、鋼矢板2
を補強する。
岸1のパイプ11から鋼矢板2の端部を少し離してお
く。これは、護岸1が鋼矢板2によって破壊されるのを
防止するためである。次に、鋼矢板2の外側で護岸1と
鋼矢板2との間に別の鋼矢板8を連接して、鋼矢板2、
8と護岸1とによって2重締切部分を形成する。別の鋼
矢板8の端部も、護岸1から少し離しておく。本実施の
形態では、2重締切部分が3角形状になっている。
て、シート部材9を配置する。このシート部材9は、布
製や樹脂製など適宜なものを使用できる。次に、シート
部材9の内側に例えば砂質の中詰土砂10を充填する。
中詰土砂10には、補強用の薬液を注入する。これによ
り、中詰土砂10の止水効果が高まり、鋼矢板2と護岸
1との接続部分が完全に密封される。また、河川の干満
の水位差、河川の流れによる中詰土砂10の流出、及び
水漏れを防止できる。次に、従来と同様に護岸1と鋼矢
板2によって包囲された部分の排水を行う。
(図1)の施工を行う。排水口3の施工完了後は、2重
締切部分の中詰土砂10、鋼矢板8及びシート部材9を
撤去し、続いて鋼矢板2内に給水して鋼矢板2を撤去す
る。腹起こし5、梁6、火打ち7は適宜なタイミングで
撤去する。これによって、本工法が終了する。
工法によれば、鋼矢板2の接続部にパイルロックなどの
シール材を塗布すると共に、鋼矢板2と護岸1との接続
部に2重締切部分を形成し、その内周面にシート部材9
を配置して更に中詰土砂10を充填したので、護岸1と
鋼矢板2との接続部から浸水するのを確実に防止でき
る。
にしてその間に中詰土砂を充填することなく、鋼矢板2
を1枚だけ使用してシール性を確保できるので、中詰土
砂10の使用量を大幅に減少できるため、中詰土砂10
の充填作業及び撤去作業を大幅に低減することができ
る。また、締切に必要な厚さは従来のように2重締切と
した場合に比べて大幅に薄くなるので、河川幅が狭い場
合でも航路幅を確保することができる。更に、鋼矢板
2、8を護岸1から少し離して配置しても、接続部のシ
ール性を確保できるので、護岸1が鋼矢板2、8によっ
て破壊されるのを防止することができる。
に接した河川側の一部分を締め切る場合について説明し
たが、本発明は海や湖沼などの護岸に接した一部分を締
め切ってドライワークする場合にも適用できる。また、
鋼矢板2に代えてコンクリート製や木材製などの矢板を
使用することができる
護岸と矢板の接続部に2重締切部分を形成し、その内周
面にシート部材を配置して中詰土砂を充填したので、接
続部からの浸水を確実に防止できると共に、矢板を護岸
から離して配置できるので、護岸が破壊されるのを防止
できる。また、従来のように矢板を2重にしてその内側
に中詰土砂を充填する必要がなくなるので、中詰土砂の
使用量を大幅に減少でき、これにより、中詰土砂の充填
及び撤去作業を大幅に低減できる。
続部分にシール材を塗布した場合には、更にシール性を
高めることができる。
図である。
との接続部分を示す上面図である。
図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 護岸に接する水側の一部分を前記護岸と
矢板で包囲し、前記護岸と前記矢板で包囲された部分か
ら排水してドライワークするための河川締切止水工法で
あって、 前記矢板を所定の位置に配置する工程と、 前記矢板の外側で前記護岸と前記矢板との間に別の矢板
を連接して、前記護岸、前記矢板及び前記別の矢板によ
って2重締切部分を形成する工程と、 前記2重締切部分の内周面に沿ってシート部材を配置す
る工程と、 前記2重締切部分の前記シート部材の内側に中詰土砂を
充填する工程と、 前記護岸及び前記矢板で包囲された部分から排水してド
ライワークを行う工程と、 前記2重締切部分内の中詰土砂、前記矢板及び前記シー
ト部材を撤去する工程とを含むことを特徴とする河川締
切止水工法。 - 【請求項2】 前記矢板は鋼矢板であり、前記鋼矢板を
予め所定枚数だけ接続して接続部分にシール材を塗布し
た後、所定の位置に配置することを特徴とする請求項1
に記載の河川締切止水工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14020199A JP4159180B2 (ja) | 1999-05-20 | 1999-05-20 | 河川締切止水工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14020199A JP4159180B2 (ja) | 1999-05-20 | 1999-05-20 | 河川締切止水工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000328533A true JP2000328533A (ja) | 2000-11-28 |
JP4159180B2 JP4159180B2 (ja) | 2008-10-01 |
Family
ID=15263280
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14020199A Expired - Fee Related JP4159180B2 (ja) | 1999-05-20 | 1999-05-20 | 河川締切止水工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4159180B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107675698A (zh) * | 2017-10-23 | 2018-02-09 | 宁波交通工程建设集团有限公司 | 拉森钢板桩水中围堰闭合结构及操作方法 |
-
1999
- 1999-05-20 JP JP14020199A patent/JP4159180B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107675698A (zh) * | 2017-10-23 | 2018-02-09 | 宁波交通工程建设集团有限公司 | 拉森钢板桩水中围堰闭合结构及操作方法 |
CN107675698B (zh) * | 2017-10-23 | 2023-02-28 | 宁波交通工程建设集团有限公司 | 拉森钢板桩水中围堰闭合结构及操作方法 |
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---|---|
JP4159180B2 (ja) | 2008-10-01 |
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