JP2000327700A - ペプチドの合成法 - Google Patents
ペプチドの合成法Info
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Abstract
用する50残基以上の長鎖ペプチドの化学合成を、高い
成功率で簡便に行うための新規な方法を提供する。 【解決手段】 ペプチドを固相合成法により化学合成す
る方法において、合成しようとするペプチドのC末端ア
ミノ酸誘導体が予め結合している担体樹脂を処置する方
法であって、該担体樹脂上のペプチド伸長反応が可能な
アミノ酸誘導体の一部のα−アミノ基を、保護基の付加
により不活性化する処置を施す工程を含むことを特徴と
する方法。
Description
合成方法の改良に関する。
化学的にアミノ酸を連結していく化学合成法と、目的の
ペプチドをコードするヌクレオチド配列からなるDNA
を調製して宿主細胞等に発現させる遺伝子組換え法があ
る。化学合成法用の自動機器が発達・普及したことによ
り、オリゴペプチドの合成については、その迅速性から
化学合成法による合成が日常的に行われるようになって
いる。しかしながら、全自動合成機による化学合成1回
で通常の使用に耐えるポリペプチドを合成できる長さは
50残基程度までであった(蛋白質・核酸・酵素 39, 3
56-363 (1994))。それ以上の長いポリペプチドを合成
しようとする場合は、全自動合成機による通常の化学合
成では成功率が低く効率が悪いため、手間がかかるのを
承知で初めから遺伝子組換え法が選択されるか、もしく
はまず短い部分ペプチド(セグメント)を合成してか
ら、それらを側鎖保護基が付いた状態でカップリングさ
せることにより結合させていく、セグメント縮合法(蛋
白質・核酸・酵素40, 304-316 (1995)およびTetrahedron
Lett. 38, 3293-3296)が用いられる。しかしながら、
遺伝子組換え法で天然に存在しない50残基以上の長さ
のポリペプチドを調製するためには、まずそれをコード
する150ヌクレオチド以上のDNAを人工合成しなけ
ればならず、そのうえD体のアミノ酸や天然に存在しな
いアミノ酸誘導体を含むペプチドなどは、遺伝子組換え
法では調製不可能である。また、セグメント融合法も、
前述したように複数の工程を必要とするうえ、各セグメ
ントのC末端アミノ酸がGly, Proなど特定のアミノ酸に
なるようにセグメントを設計するなどの工夫をしないと
セグメント同士の縮合時にラセミ化が起こりやすいとい
う欠点を有するため、そのようなセグメントの設計が困
難なペプチドの場合には効率の高い方法とはいえない。
それゆえ、全自動合成機で50残基以上の長さのポリペ
プチドを合成するための簡便な方法の開発が望まれてい
た。
合、固相合成用担体樹脂に導入されているアミノ酸誘導
体の量が多いと、ペプチド鎖が相互に接近して生長する
確率が高くなり、互いに絡み合って末端アミノ基の反応
性が次第に低下するため、合成しようとするペプチドの
分子量と、樹脂に導入すべきアミノ酸のモル数は反比例
するという理論が開示されている(生化学実験講座 蛋
白質の化学IV p421、日本生化学会編、東京化学同人
(1977))。しかしながら、この理論が知られて既に2
0年以上経過しているにもかかわらず、実際に担体樹脂
に導入するアミノ酸誘導体の比率を低くしたり、または
アミノ酸誘導体が導入された担体樹脂上の一部アミノ酸
誘導体を不活性化するなどして、50残基以上のペプチ
ド合成を簡便に行うことに成功した例は知られていな
い。
ノ酸の結合反応が不完全だったアミノ酸誘導体に次のア
ミノ酸が結合してしまうと、目的のアミノ酸配列とは似
て非なる(1乃至数残基だけ欠失したような)ペプチド
が合成される確率が高くなり、後の精製の妨げとなる。
それを防止するため、化学合成法においては、それぞれ
のアミノ酸誘導体を連結させる工程の後に、連結反応の
起こらなかったα―アミノ基を過剰量の無水酢酸等を用
いて不活性化(ブロッキング)することにより、該不活
性化α−アミノ基からはそれ以上ペプチド伸長反応が進
まないようにする、という工程が含まれている(Athert
on, E. and Sheppard, R. C. (1989) Solid phase pept
ide synthesis ; a practical approach. IRL Press, O
xford.および生化学実験講座 蛋白質の化学IV p44
9、日本生化学会編、東京化学同人(1977))。しかし
ながら、このブロッキング操作を、アミノ酸誘導体を連
結させる工程の前に行って、予め担体樹脂上の伸長反応
が可能なアミノ酸誘導体の一部を不活性化した例は知ら
れていない。
は、従来成功率が低かった、固相合成法のみを使用する
長鎖ペプチドの化学合成を、高い成功率で簡便に行うた
めの新規な方法を提供することにある。
プチドの合成方法を提供することにある。
プチドを固相合成法により化学合成する方法において、
合成しようとするペプチドのC末端アミノ酸誘導体が予
め結合している担体樹脂を処置する方法であって、該担
体樹脂上のペプチド伸長反応が可能なアミノ酸誘導体の
一部のα−アミノ基を、保護基の付加により不活性化す
る処置を施す工程を含むことを特徴とする方法、(2)
担体樹脂上のペプチド伸長反応が可能なアミノ酸誘導
体の一部のα−アミノ基を、保護基の付加により不活性
化する処置を施す工程が、合成しようとするペプチドの
C末端から2番目のアミノ酸誘導体を結合させる反応の
前に行われることを特徴とする、(1)記載の方法、
(3) 担体樹脂上のペプチド伸長反応が可能なアミノ
酸誘導体の一部のα−アミノ基を、保護基の付加により
不活性化する処置を施す工程が、該α−アミノ基のアセ
チル化であることを特徴とする、(1)または(2)記
載の方法、(4) 担体樹脂上のペプチド伸長反応が可
能なアミノ酸誘導体の一部のα−アミノ基を、保護基の
付加により不活性化する処置を施す工程が、該担体樹脂
を無水酢酸を含む溶液に接触させる工程であることを特
徴とする、(3)記載の方法、(5) 担体樹脂上のペ
プチド伸長反応が可能なアミノ酸誘導体の一部のα−ア
ミノ基を、保護基の付加により不活性化する処置を施す
工程が、該担体樹脂を無水酢酸を含む溶液に0乃至30
℃で10乃至30分間接触させる工程であることを特徴
とする、(3)または(4)に記載の方法、(6) 担
体樹脂上のペプチド伸長反応が可能なアミノ酸誘導体の
一部のα−アミノ基を、保護基の付加により不活性化す
る処置を施す工程が、該担体樹脂を無水酢酸を含む溶液
に室温で30分間接触させる工程であることを特徴とす
る、(3)乃至(5)のいずれか一つに記載の方法、
(7) (1)乃至(6)のいずれか一つに記載の方法
を含むことを特徴とする、ペプチドの合成方法、に関す
る。
担体樹脂に予め導入されているC末端アミノ酸のα−ア
ミノ基を一部アセチル基でブロックし、樹脂上に合成さ
れるペプチドの割合を減らしてから長鎖ペプチドを合成
することを試みた結果、従来の方法よりも高い成功率で
効率よく長鎖ペプチドを合成することに成功し、本発明
を完成させた。
ペプチドの化学合成用原料として使用される、保護基が
付加されたアミノ酸分子をいう。例えば、Fmoc法用のア
ミノ酸誘導体としては、Fmoc-Ala、Fmoc-Arg(Pmc)、Fmo
c-Asn(Trt)、Fmoc-Asp(OtBu)、Fmoc-Cys(Trt)、Fmoc-Gl
n(Trt)、Fmoc-Glu(OtBu)、Fmoc-Gly、Fmoc-His(Trt)、F
moc-Ile、Fmoc-Leu、Fmoc-Lys(Boc)、Fmoc-Met、Fmoc-P
he、Fmoc-Pro、Fmoc-Ser(tBu)、Fmoc-Thr(tBu)、Fmoc-T
rp(Boc)、Fmoc-Tyr(tBu)、Fmoc-Val(( )内は残基部
分の反応基を保護する保護基を表す)等が挙げられる。
における通常のペプチド合成方法である固相合成法の初
期の工程において、目的とするペプチドが合成されてい
く基礎となる担体樹脂に、予め該樹脂上に合成されるペ
プチドの密度が通常よりも実質的に低くなるように前処
置を施しておくことを特徴とするものである。
て通常用いられている固相合成法であればいずれの方法
にも適用できるが、特にFmoc法およびBoc法に好ましく
適用でき、Fmoc法に最も好ましく適用できるが、これら
に限定されない。さらにFmoc法の合成方法としては、樹
脂とアミノ酸を容器に入れて攪拌して反応させるバッチ
法と、樹脂をカラムに詰めてアミノ酸を流して反応させ
る連続フロー法があり、いずれの場合にも本発明の方法
を適用することが可能であるが、バッチ法が好適であ
る。
樹脂としては、予めC末端アミノ酸誘導体が導入された
形態で市販されている固相合成法用の担体樹脂であれば
いずれも好ましく使用できる。それら既製の市販担体樹
脂に導入されているアミノ酸誘導体の量(導入率)は、
合成法や樹脂の特性および粒径等の要因によりそれぞれ
異なっている(樹脂1gあたり0.07乃至1mmo
l)が、いずれも自動合成機で通常容易に合成される5
0残基未満のペプチドを合成するために最適化されたも
のである。そのような担体樹脂については、例えば、Fm
oc法に用いられる担体樹脂としてWang樹脂および2−ク
ロロトリチル樹脂(以上バッチ法用);KA樹脂および
PA樹脂(以上連続フロー法用);TGT樹脂およびT
GA樹脂(以上バッチ法および連続フロー法用)を挙げ
ることができるが、これらに限定されない。また、Boc
法に用いられる樹脂としては、メリフィールド樹脂およ
びPAM樹脂等を挙げることができるが、これらに限定
されない。なお、上記に例示した担体樹脂についてはい
ずれも、合成しようとする任意のペプチドに適用できる
ように、種々のアミノ酸誘導体が導入されたものが、例
えばカルビオケム−ノバビオケムジャパン(株)社より
入手可能である。
C末端アミノ酸誘導体が予め導入された形態で市販され
ているこれら固相合成法用の担体樹脂の該C末端アミノ
酸誘導体の全てのα−アミノ基の保護基を通常の方法で
はずしておいてから、次に該担体樹脂上のペプチド伸長
反応が可能なアミノ酸誘導体の密度を実質的に低下させ
る処置が施される。この処置は、結果的にペプチド伸長
の初期の段階、すなわち数残基伸長されるまでに行われ
ればよいが、好ましくは最初のペプチド伸長反応開始前
に行われる。また、ペプチド伸長反応が可能なアミノ酸
誘導体の密度を実質的に低下させる処置は、ペプチド伸
長反応が可能なアミノ酸誘導体の数が、未処置の場合と
比較して5乃至50%、好ましくは10乃至40%、よ
り好ましくは15乃至30%となるようなもので、か
つ、その後の伸長反応の諸段階において、伸長反応が不
可能となったアミノ酸誘導体と伸長反応用の試薬とが相
互に影響を与えないようなものであればよい。このう
ち、最も好適なのは、C末端アミノ酸誘導体のα−アミ
ノ基を保護して不活性化する方法(以下「ブロッキン
グ」という)である。
ミノ酸誘導体のフリーのα−アミノ基のみと反応してこ
れを保護し、かつその保護基が以後の合成反応で除去さ
れないようなものであればよい。本発明においては、そ
のような試薬としては、α−アミノ基をアセチル基で保
護する無水酢酸が最も好適であり、また他のアミノ保護
基を与えるもの、例えばフルオレサミン、塩化メタンス
ルホニル、3−ニトロフタル酸無水物等も使用可能であ
るが、これらに限定されない。
体樹脂や試薬の種類によって変化しうるが、0乃至30
℃の範囲であればよく、好適には20乃至30℃の範囲
内であり、通常は室温である。また、ブロッキング反応
の時間も使用される担体樹脂や試薬の種類、反応温度等
によって変化しうるが、Fmoc法用担体樹脂上のC末端ア
ミノ酸誘導体のα−アミノ基を、室温中、無水酢酸を含
有するブロッキング反応液でアセチル化する場合は、1
0乃至30分間が好適であり、30分間が最も好適であ
る(さらにこの場合、ブロッキング反応液はpH7以上
の弱アルカリであることが好ましい)。
洗浄除去することにより終了させることができる。例え
ば、担体樹脂を、ブロッキング反応液に対して安定なろ
過膜(ポリテトラフルオロエチレン膜等)を用いてろ過
後、溶媒(ジクロロメタン等)で十分に洗浄する。この
ようにして得られた担体樹脂をペプチド合成用の反応容
器に移し、以後は通常の方法でペプチド合成を行う。
際にペプチド伸長反応が可能なアミノ酸誘導体の密度が
低下しているか否かは、例えばGisin法(ピクリン酸を
加えて塩をつくり、第三級アミンで洗い流して比色定量
する方法)や、Kaiser-Test法(ニンヒドリン試薬を反
応させると、フリーのアミノ基があれば青く着色する)
またはTNBSテスト(TNBS試薬を反応させると、
フリーのアミノ基があれば黄あるいは赤に着色する)を
行なって、ブロッキング処理前後の樹脂の発色を目視で
比較する方法等でも確認され得るが、最も確実な方法と
して、ブロッキング処理後の担体樹脂を用いて実際にペ
プチド合成を行ない、一定量の樹脂上に合成されたペプ
チドの量を、ブロッキング処理していない樹脂を用いて
合成を行なった場合と比較する(樹脂に結合しているア
ミノ酸の量を、樹脂を加水分解して定量する)ことによ
り確認することができる。例えば、Fmoc法用担体樹脂上
のC末端アミノ酸誘導体のα−アミノ基を、室温中、C
末端アミノ酸誘導体の当量を上回らない無水酢酸を含有
する弱アルカリ性のブロッキング反応液で30分間アセ
チル化する場合は、約80%のα−アミノ基がブロック
され、ペプチド合成は残りの約20%のα−アミノ基か
らのみ進行する。具体的には、100μmolのC末端
アミノ酸誘導体のα−アミノ基に対し、96μmolの
無水酢酸を含有する弱アルカリ性のブロッキング反応液
で30分間アセチル化したところ、約80%のα−アミ
ノ基がブロックされ、ペプチド合成は残りの約20%の
α−アミノ基からのみ進行した。
樹脂は、未処理の担体樹脂を使用する場合と何ら変わる
ことなく、ペプチド合成に使用可能である。さらに、長
鎖ペプチドを合成する際の常套手段として、通常よりも
アミノ酸を結合させる反応を十分に行う目的で、該反応
を2回繰り返すダブルカップリング法を用いたり、反応
時間を延長したりすることにより、より確実に長鎖ペプ
チドを合成することが可能である。本発明により、従来
は自動合成機を用いた方法では成功率の低かった50残
基以上のペプチド合成が簡便に行えるようになった。
説明するが、本発明はこれらによりその技術的範囲が限
定されるものではない。
を確認する目的、および合成機に試薬を追加する目的の
ために、以下に記載するように5段階に分けて行なっ
た。
成に、Fmoc法で汎用されるWang樹脂を用いると、ペ
プチド鎖が樹脂から欠落しやすいことが知られているの
で、ペプチド1の固相合成法用の樹脂としては2−クロ
ロトリチル(2-Cl-Trt)樹脂(以下「Cl-Trt樹脂」とい
う)を用いた。
酸(Pro)が導入されているPro-Cl-Trt樹脂(アミノ酸
誘導体導入率0.7mmol/g、島津製作所(株)社
製)の100μmol相当を15ml容ポリプロピレン
製コニカルチューブに入れ、96μmolの無水酢酸を
含むブロッキング反応液(ジメチルホルムアミド:N−
メチルモルホリン:無水酢酸=520:1:1(体積
比)。以下「CAP液」という)5mlを加えて室温で
30分間静置した。この操作により、樹脂に導入されて
いる多数のC末端アミノ酸のα−アミノ基の一部がアセ
チル基で保護され、後のペプチド合成は保護を免れたα
−アミノ基からのみ進行するので、樹脂上に合成される
ペプチドの最大数が減少する。
合成機(モデル430A、アプライドバイオシステムズ
社製)を用いFmoc固相合成法(同装置のファストモック
法(FastMoc Chemistry))に従って合成を行なった。
まずC末側から2番目のアミノ酸の誘導体であるFmoc-A
sp(OtBu)1mmolに、アクチベーター溶液{2Mジ
イソプロピルエチルアミン(DIEA)/N−メチルピ
ロリドン(以下「NMP」という)1mlと0.45M
2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,
1,3,3−テトラメチルウロニウム・ヘキサフルオロ
ホスフェート(HBTU)/1−ヒドロキシベンゾトリ
アゾール(HOBt)/ジメチルホルムアミド 2.2
mlおよびNMP 1ml}を加えて活性化したもの
(結合アミノ酸に対して10倍等量)と、先のアセチル
基でブロックした樹脂を室温で反応させるが、その際、
アミノ酸の結合を十分に行なわせる目的で、この反応を
2回繰り返すダブルカップリング法を用いた。またこの
とき、Pro-Cl-Trt樹脂にアミノ酸が結合しにくいため、
反応時間を120分(通常は30分)とした。
t樹脂をNMP 7mlで7回洗浄後、脱保護溶液(ピ
ペリジン/NMP)7mlを3分間、12分間と2回反
応させ、樹脂に結合しているアミノ酸のFmoc基を除き、
NMP液7mlで5回洗浄した。次にC末側から3番目
のアミノ酸の誘導体である活性化Fmoc-Tyr(tBu)溶液を
ダブルカップリング反応させた。以下、同様の操作を繰
り返した。ただし、Fmoc基の脱保護溶液のピペリジン濃
度は、23%(1サイクル目)から36%(20サイク
ル目)へと、合成するペプチドの長さに従って漸次上昇
させた。
ペプチド:Fmoc-Lys(Boc)-Lys(Boc)-Glu(OtBu)-Ala-Phe
-Asn(Trt)-Val-Glu(OtBu)-Tyr(tBu)-Gly-Leu-Val-His(T
rt)-Val-Ala-Asn(Trt)-Asn(Trt)-Asn(Trt)-Tyr(tBu)-As
p(OtBu)-Pro-Cl-Trt樹脂が合成された時点で、脱Fmoc反
応後、合成を中断した。
て110℃で24時間加水分解を行なってから、遊離し
たアミノ酸をアミノ酸分析計(L−8500型、日立製
作所(株)社製)にて測定した。その結果、樹脂に結合
しているペプチドは、樹脂置換量の20%程度であるこ
とが判明した。
lのクリベージ溶液(トリフロロ酢酸(以下「TFA」
という):エタンジチオール:水:トリイソプロピルシ
ラン=92.5:2.5:2.5:2.5)を加え1時
間クリベージ反応を行い、得られたペプチド溶液にエー
テルを加えペプチドを沈殿させた[1997/98ペプ
チド合成ハンドブック S 48;Novabiochem社]。得られ
たペプチドについて質量分析計(VGプラットフォー
ム、VGバイオテック社製)を用いてエレクトロスプレ
ーイオナイゼーション(electrospray ionisation、以
下「ESI」という)法にて分子量を測定し、合成産物
の確認を行なった。
続きペプチド合成を行い、C末端から31残基目までの
ペプチド:Fmoc-Gly-Lys(Boc)-Tyr(tBu)-Glu(OtBu)-Gly
-Gly-Asn(Trt)-Ile-Tyr(tBu)-Thr(tBu)-Lys(Boc)-Lys(B
oc)-Glu(OtBu)-Ala-Phe-Asn(Trt)-Val-Glu(OtBu)-Tyr(t
Bu)-Gly-Leu-Val-His(Trt)-Val-Ala-Asn(Trt)-Asn(Trt)
-Asn(Trt)-Tyr(tBu)-Asp(OtBu)-Pro-Cl-Trt樹脂が合成
された時点で、脱Fmoc反応後合成を中断した。一部樹脂
を取り出し、クリベージ反応を行い、上記1)と同様の
方法で合成産物の確認を行なった。
続きペプチド合成を行い、C末端から51残基目までの
ペプチド:Fmoc-Phe-His(Trt)-Leu-Gln(Trt)-Lys(Boc)-
Asn(Trt)-Thr(tBu)-Lys(Boc)-Leu-Thr(tBu)-Ser(tBu)-G
ly-Lys(Boc)-Ile-Ala-Ser(tBu)-Cys(Trt)-Leu-Asn(Trt)
-Ser(tBu)-Gly-Lys(Boc)-Tyr(tBu)-Glu(OtBu)-Gly-Gly-
Asn(Trt)-Ile-Tyr(tBu)-Thr(tBu)-Lys(Boc)-Lys(Boc)-G
lu(OtBu)-Ala-Phe-Asn(Trt)-Val-Glu(OtBu)-Tyr(tBu)-G
ly-Leu-Val-His(Trt)-Val-Ala-Asn(Trt)-Asn(Trt)-Asn
(Trt)-Tyr(tBu)-Asp(OtBu)-Pro-Cl-Trt樹脂が合成され
た時点で、脱Fmoc反応後合成を中断した。一部樹脂を取
り出し、クリベージ反応を行い、上記1)と同様の方法
で合成産物の確認を行なった。
続きペプチド合成を行い、C末端から71残基目までの
ペプチド:Fmoc-Ser(tBu)-Trp(Boc)-Ser(tBu)-Met-Lys
(Boc)-Val-Thr(tBu)-Val-Ala-Phe-Asn(Trt)-Gln(Trt)-P
he-Gly-Pro-Phe-Ala-Ser(tBu)-Lys-(Boc)-Asn(Trt)-Phe
-His(Trt)-Leu-Gln(Trt)-Lys(Boc)-Asn(Trt)-Thr(tBu)-
Lys(Boc)-Leu-Thr(tBu)-Ser(tBu)-Gly-Lys(Boc)-Ile-Al
a-Ser(tBu)-Cys(Trt)-Leu-Asn(Trt)-Ser(tBu)-Gly-Lys
(Boc)-Tyr(tBu)-Glu(OtBu)-Gly-Gly-Asn(Trt)-Ile-Tyr
(tBu)-Thr(tBu)-Lys(Boc)-Lys(Boc)-Glu(OtBu)-Ala-Phe
-Asn(Trt)-Val-Glu(OtBu)-Tyr(tBu)-Gly-Leu-Val-His(T
rt)-Val-Ala-Asn(Trt)-Asn(Trt)-Asn(Trt)-Tyr(tBu)-As
p(OtBu)-Pro-Cl-Trt樹脂が合成された時点で、脱Fmoc反
応後、合成を中断した。なお、C末端から69残基目の
Fmoc-Ser(tBu)、70残基目のFmoc-Trp(Boc)および71
残基目のFmoc-Ser(tBu)を結合させる反応は、反応効率
が良くないことが予測されていたため、脱保護溶液によ
る反応をさらに3回繰り返し、ペプチドに結合している
Fmoc基が十分にはずれるようにした後、アミノ酸を結合
させる反応時間を120分間にして行なった。一部樹脂
を採取し、クリベージ反応を行って、上記1)と同様の
方法で合成産物の確認を行なった。
続きペプチド合成を行い、C末端から81残基目までの
ペプチド:Fmoc-Gly-Ile-Ile-Ala-Ala-Tyr(tBu)-Gln(Tr
t)-Asn(Trt)-Pro-Ala-Ser(tBu)-Trp(Boc)-Ser(tBu)-Met
-Lys(Boc)-Val--Thr(tBu)-Val-Ala-Phe-Asn(Trt)-Gln(T
rt)-Phe-Gly-Pro-Phe-Ala-Ser(tBu)-Lys-(Boc)-Asn(Tr
t)-Phe-His(Trt)-Leu-Gln(Trt)-Lys(Boc)-Asn(Trt)-Thr
(tBu)-Lys(Boc)-Leu-Thr(tBu)-Ser(tBu)-Gly-Lys(Boc)-
Ile-Ala-Ser(tBu)-Cys(Trt)-Leu-Asn(Trt)-Ser(tBu)-Gl
y-Lys(Boc)-Tyr(tBu)-Glu(OtBu)-Gly-Gly-Asn(Trt)-Ile
-Tyr(tBu)-Thr(tBu)-Lys(Boc)-Lys(Boc)-Glu(OtBu)-Ala
-Phe-Asn(Trt)-Val-Glu(OtBu)-Tyr(tBu)-Gly-Leu-Val-H
is(Trt)-Val-Ala-Asn(Trt)-Asn(Trt)-Asn(Trt)-Tyr(tB
u)-Asp(OtBu)-Pro-Cl-Trt樹脂を合成した。
は以下の通りである:Fmoc-Ala、Fmoc-Arg(Pmc)、Fmoc-
Asn(Trt)、Fmoc-Asp(OtBu)、Fmoc-Cys(Trt)、Fmoc-Gln
(Trt)、Fmoc-Glu(OtBu)、Fmoc-Gly、Fmoc-His(Trt)、Fm
oc-Ile、Fmoc-Leu、Fmoc-Lys(Boc)、Fmoc-Met、Fmoc-Ph
e、Fmoc-Pro、Fmoc-Ser(tBu)、Fmoc-Thr(tBu)、Fmoc-Tr
p(Boc)、Fmoc-Tyr(tBu)、Fmoc-Val(( )内は残基部
分の反応基を保護する保護基を表す;(株)パーキンエ
ルマージャパンアプライドバイオシステムズ事業部
製)。
脂に脱保護溶液を反応させてN末端のFmoc基を脱保護し
た。次に7mlのNMPにて6回洗浄後、ジクロロメタ
ンにて3回洗浄し、さらにアルゴンガスを吹き付けるこ
とにより15分間乾燥させた。樹脂を取り出し、クリベ
ージ溶液を30ml加え、室温で2時間反応させること
により、樹脂からのペプチドの切断およびアミノ酸側鎖
保護基の除去を行い、ペプチド溶液を得た。
エチレン(以下「PTFE」という)フィルター(3.
0μm、アドバンテック東洋株式会社製)を用いて濾過
し、濾液を遠心管に回収した。これをアスピレーターを
用いて濃縮した後、80mlの冷エーテルを加えてペプ
チドを沈殿させた。しばらく冷却後、このものを遠心分
離して(3000rpm、10分間)沈殿を回収し、再
び冷エーテルを加えて分散させては回収する操作を3回
繰り返すことにより沈殿を洗浄した。得られた沈殿を乾
燥させ、粗ペプチド252mgを得た。
を含む20%アセトニトリル水溶液に溶解後、以下の条
件で高速液体クロマトグラフィー(以下「HPLC」と
いう)に供した: カラム:ODSカラム(TSK−ゲル ODS-120
T、粒径5μm、孔径120Å、カラムサイズφ21.
5mm×300mm、東ソー(株)社製) 移動相:35−37% アセトニトリル/0.1% T
FA、30分(直線濃度勾配) 流速:5ml/分 検出波長:220nm 23〜25分に溶出された画分を分取し、濃縮後、凍結
乾燥を行って、目的とするペプチド11.5mgを得
た。
んでいたため、さらに以下の条件でHPLC精製を行な
った: カラム:C22カラム(ドコシル−B、カラムサイズφ
10mm×250mm、センシュー(株)社製) 移動相:30−31% アセトニトリル/0.1% T
FA、30分(直線濃度勾配) 流速:1.5ml/分 検出波長:220nm 32〜34分に溶出された画分を分取し、濃縮後、凍結
乾燥を行って、目的とするペプチド2.5mgを得た。
用いESI法にて分子量を確認した。さらにこのペプチ
ド100pmolについて、アミノ酸配列分析装置(P
PSQ−10型、島津製作所(株)社製)を用いて、N
末端から10残基までのアミノ酸配列分析を行なった結
果、配列表の配列番号1のうち、アミノ酸番号1から1
0に示されるアミノ酸配列と一致していることが確認さ
れた。
を確認する目的、および合成機に試薬を追加する目的の
ために、以下に記載するように4段階に分けて行なっ
た。
アミノ酸(Glu)が導入されているFmoc-Glu(OtBu)-Wang
樹脂(アミノ酸誘導体導入率0.61mmol/g、ア
ロカ(株)社製)の100μmol相当に、6mlの2
0%ピペリジンを加え30分室温で反応させることによ
りFmoc基を脱離した。樹脂を洗浄後、CAP液5mlを
室温で30分間反応させた。この操作により、実施例1
と同様、樹脂に導入されているC末端アミノ酸のα−ア
ミノ基のうち、約80%がアセチル基でブロックされ、
後のペプチド合成はブロックを免れたα−アミノ基から
のみ進行するので、樹脂上に合成されるペプチドの最大
数が減少する。
末端から21残基目までのペプチド:Fmoc-Asp(OtBu)-P
ro-Ser(tBu)-Gly-Lys(Boc)-Tyr(tBu)-Glu(OtBu)-Gly-Gl
y-Asn(Trt)-Ile-Tyr(tBu)-Thr(tBu)-Lys(Boc)-Lys(Boc)
-Glu(OtBu)-Ala-Phe-Asn(Trt)-Val-Glu(OtBu)-Wang樹脂
が合成された時点で、脱Fmoc反応後、合成を中断した。
一部樹脂を取り出し、クリベージ反応を行って、実施例
1の1)に記載した方法で合成産物の確認を行った。
続きペプチド合成を行い、C末端から41残基目までの
ペプチド:Fmoc-Ser(tBu)-Gly-Lys(Boc)-Ile-Ala-Ser(t
Bu)-Cys(Trt)-Leu-Asn(Trt)-Tyr(tBu)-Gly-Leu-Val-His
(Trt)-Val-Ala-Asn(Trt)-Asn(Trt)-Asn(Trt)-Tyr(tBu)-
Asp(OtBu)-Pro-Ser(tBu)-Gly-Lys(Boc)-Tyr(tBu)-Glu(O
tBu)-Gly-Gly-Asn(Trt)-Ile-Tyr(tBu)-Thr(tBu)-Lys(Bo
c)-Lys(Boc)-Glu(OtBu)-Ala-Phe-Asn(Trt)-Val-Glu(OtB
u)-Wang樹脂が合成された時点で、脱Fmoc反応後、合成
を中断した。一部樹脂を取り出し、クリベージ反応を行
って、実施例1の1)に記載した方法で合成産物の確認
を行った。
続きペプチド合成を行い、C末端から61残基目までの
ペプチド:Fmoc-Phe-Asn(Trt)-Gln(Trt)-Phe-Gly-Phe-A
la-Ser(tBu)-Lys(Boc)-Asn(Trt)-Phe-His(Trt)-Leu-Gln
(Trt)-Lys(Boc)-Asn(Trt)-Thr(tBu)-Lys(Boc)-Leu-Thr
(tBu)-Ser(tBu)-Gly-Lys(Boc)-Ile-Ala-Ser(tBu)-Cys(T
rt)-Leu-Asn(Trt)-Tyr(tBu)-Gly-Leu-Val-His(Trt)-Val
-Ala-Asn(Trt)-Asn(Trt)-Asn(Trt)-Tyr(tBu)-Asp(OtBu)
-Pro-Ser(tBu)-Gly-Lys(Boc)-Tyr(tBu)-Glu(OtBu)-Gly-
Gly-Asn(Trt)-Ile-Tyr(tBu)-Thr(tBu)-Lys(Boc)-Lys(Bo
c)-Glu(OtBu)-Ala-Phe-Asn(Trt)-Val-Glu(OtBu)-Wang樹
脂が合成された時点で、脱Fmoc反応後、合成を中断し
た。一部樹脂を取り出し、クリベージ反応を行って、実
施例1の1)に記載した方法で合成産物の確認を行っ
た。
続きペプチド合成を行い、C末端から79残基目までの
ペプチドを合成した。ただし、C末端から68残基目の
Fmoc-Trp(Boc)および69残基目のFmoc-Ser(tBu)を結合
させる反応は、反応効率が良くないことが予測されたた
め、脱保護溶液による反応をさらに3回繰り返し、ペプ
チドに結合しているFmoc基が十分にはずれるようにした
後、アミノ酸を結合させる反応時間を120分間に延ば
して行なった。
-Ala-Tyr(tBu)-Gln(Trt)-Asn(Trt)-Pro-Ala-Ser(tBu)-T
rp(Boc)-Met-Lys(Boc)-Val-Thr(tBu)-Val-Ala-Phe-Asn
(Trt)-Gln(Trt)-Phe-Gly-Phe-Ala-Ser(tBu)-Lys(Boc)-A
sn(Trt)-Phe-His(Trt)-Leu-Gln(Trt)-Lys(Boc)-Asn(Tr
t)-Thr(tBu)-Lys(Boc)-Leu-Thr(tBu)-Ser(tBu)-Gly-Lys
(Boc)-Ile-Ala-Ser(tBu)-Cys(Trt)-Leu-Asn(Trt)-Tyr(t
Bu)-Gly-Leu-Val-His(Trt)-Val-Ala-Asn(Trt)-Asn(Trt)
-Asn(Trt)-Tyr(tBu)-Asp(OtBu)-Pro-Ser(tBu)-Gly-Lys
(Boc)-Tyr(tBu)-Glu(OtBu)-Gly-Gly-Asn(Trt)-Ile-Tyr
(tBu)-Thr(tBu)-Lys(Boc)-Lys(Boc)-Glu(OtBu)-Ala-Phe
-Asn(Trt)-Val-Glu(OtBu)-Wang樹脂が得られた。このも
のに脱Fmoc反応、およびクリベージ反応を行って、粗ペ
プチド194mgを得た。
TFAを含む20%アセトニトリル水溶液に溶解後、
以下の条件でHPLC精製を行った: カラム:ODSカラム(TSK−ゲル ODS-120
T) 移動相:35−38% アセトニトリル/0.1% T
FA、30分(直線濃度勾配) 流速:5ml/分 検出波長:220nm 27〜28分に溶出された画分を分取し、濃縮後、凍結
乾燥を行って、目的とするペプチド7mgを得た。
んでいたため、さらに下記の条件でHPLC精製を行な
った: カラム:C22カラム(ドコシル−B) 移動相:31−32% アセトニトリル/0.1% T
FA、30分(直線濃度勾配) 流速:1.5ml/分 検出波長:220nm 20〜22分に溶出された画分を分取し、濃縮後、凍結
乾燥を行って、目的とするペプチド2.3mgを得た。
用いESI法にて分子量を確認した。また精製ペプチド
100pmolについて、N末端から10残基までのア
ミノ酸配列分析を行なった結果、配列表の配列番号2の
うち、アミノ酸番号1から10に示されるアミノ酸配列
と一致していることが確認された。
を確認する目的、および合成機に試薬を追加する目的の
ために、以下に記載するように5段階に分けて行なっ
た。
C末端から21残基目までのペプチド:Fmoc-Lys(Boc)-
Lys(Boc)-Glu(OtBu)-Ala-Phe-Asn(Trt)-Val-Glu(OtBu)-
Tyr(tBu)-Gly-Leu-Val-His(Trt)-Val-Ala-Asn(Trt)-Asn
(Trt)-Asn(Trt)-Tyr(tBu)-Asp(OtBu)-Pro-Cl-Trt樹脂が
合成された時点で、脱Fmoc反応後、合成を中断した。一
部樹脂を採取し、クリベージ反応を行って、実施例1の
1)に記載した方法で合成産物の確認を行った。
続きペプチド合成を行い、C末端から41残基目までの
ペプチド:Fmoc-Ser(tBu)-Gly-Lys(Boc)-Ile-Ala-Ser(t
Bu)-Cys(Trt)-Leu-Asn(Trt)Ser(tBu)-Gly-Lys(Boc)-Tyr
(tBu)-Glu(OtBu)-Gly-Gly-Asn(Trt)-Ile-Tyr(tBu)-Thr
(tBu)-Lys(Boc)-Lys(Boc)-Glu(OtBu)-Ala-Phe-Asn(Trt)
-Val-Glu(OtBu)-Tyr(tBu)-Gly-Leu-Val-His(Trt)-Val-A
la-Asn(Trt)-Asn(Trt)-Asn(Trt)-Tyr(tBu)-Asp(OtBu)-P
ro-Cl-Trt樹脂が合成された時点で、脱Fmoc反応後、合
成を中断した。一部樹脂を採取し、クリベージ反応を行
って、実施例1の1)に記載した方法で合成産物の確認
を行った。
続きペプチド合成を行い、C末端から51残基目までの
ペプチド:Fmoc-Phe-His(Trt)-Leu-Gln(Trt)-Lys(Boc)-
Asn(Trt)-Thr(tBu)-Lys(Boc)-Leu-Thr(tBu)-Ser(tBu)-G
ly-Lys(Boc)-Ile-Ala-Ser(tBu)-Cys(Trt)-Leu-Asn(Trt)
-Ser(tBu)-Gly-Lys(Boc)-Tyr(tBu)-Glu(OtBu)-Gly-Gly-
Asn(Trt)-Ile-Tyr(tBu)-Thr(tBu)-Lys(Boc)-Lys(Boc)-G
lu(OtBu)-Ala-Phe-Asn(Trt)-Val-Glu(OtBu)-Tyr(tBu)-G
ly-Leu-Val-His(Trt)-Val-Ala-Asn(Trt)-Asn(Trt)-Asn
(Trt)-Tyr(tBu)-Asp(OtBu)-Pro-Cl-Trt樹脂が合成され
た時点で、脱Fmoc反応後、合成を中断した。一部樹脂を
採取し、クリベージ反応を行って、実施例1の1)に記
載した方法で合成産物の確認を行った。
続きペプチド合成を行い、C末端から61残基めまでの
ペプチド:Fmoc-Phe-Asn(Trt)-Gln(Trt)-Phe-Gly-Phe-A
la-Ser(tBu)-Lys(Boc)-Asn(Trt)-Phe-His(Trt)-Leu-Gln
(Trt)-Lys(Boc)-Asn(Trt)-Thr(tBu)-Lys(Boc)-Leu-Thr
(tBu)-Ser(tBu)-Gly-Lys(Boc)-Ile-Ala-Ser(tBu)-Cys(T
rt)-Leu-Asn(Trt)-Ser(tBu)-Gly-Lys(Boc)-Tyr(tBu)-Gl
u(OtBu)-Gly-Gly-Asn(Trt)-Ile-Tyr(tBu)-Thr(tBu)-Lys
(Boc)-Lys(Boc)-Glu(OtBu)-Ala-Phe-Asn(Trt)-Val-Glu
(OtBu)-Tyr(tBu)-Gly-Leu-Val-His(Trt)-Val-Ala-Asn(T
rt)-Asn(Trt)-Asn(Trt)-Tyr(tBu)-Asp(OtBu)-Pro-Cl-Tr
t樹脂が合成された時点で、脱Fmoc反応後、合成を中断
した。一部樹脂を採取し、クリベージ反応を行って、実
施例1の1)に記載した方法で合成産物の確認を行っ
た。
続きペプチド合成を行い、C末端から79残基目までの
ペプチドを合成した。ただし、C末端から68残基目の
Fmoc-Trp(Boc)および69残基目のFmoc-Ser(tBu)を結合
させる反応は、反応効率が良くないことが予測されたた
め、脱保護溶液による反応をさらに3回繰り返し、ペプ
チドに結合しているFmoc基が十分にはずれるようにした
後、アミノ酸を結合させる反応時間を120分間に延ば
して行なった。
-Ala-Tyr(tBu)-Gln(Trt)-Asn(Trt)-Pro-Ala-Ser(tBu)-T
rp(Boc)-Met-Lys(Boc)-Val-Thr(tBu)-Val-Ala-Phe-Asn
(Trt)-Gln(Trt)-Phe-Gly-Phe-Ala-Ser(tBu)-Lys(Boc)-A
sn(Trt)-Phe-His(Trt)-Leu-Gln(Trt)-Lys(Boc)-Asn(Tr
t)-Thr(tBu)-Lys(Boc)-Leu-Thr(tBu)-Ser(tBu)-Gly-Lys
(Boc)-Ile-Ala-Ser(tBu)-Cys(Trt)-Leu-Asn(Trt)-Ser(t
Bu)-Gly-Lys(Boc)-Tyr(tBu)-Glu(OtBu)-Gly-Gly-Asn(Tr
t)-Ile-Tyr(tBu)-Thr(tBu)-Lys(Boc)-Lys(Boc)-Glu(OtB
u)-Ala-Phe-Asn(Trt)-Val-Glu(OtBu)-Tyr(tBu)-Gly-Leu
-Val-His(Trt)-Val-Ala-Asn(Trt)-Asn(Trt)-Asn(Trt)-T
yr(tBu)-Asp(OtBu)-Pro-Cl-Trt樹脂が得られた。このも
のに脱Fmoc反応、およびクリベージ反応を行って、粗ペ
プチド380mgを得た。このうち190mgを、0.
1% TFAを含む20%アセトニトリル水溶液に溶解
後、下記の条件でHPLC精製を実施した: カラム:ODSカラム(TSK−ゲル ODS-120
T) 移動相:35−37% アセトニトリル/0.1% T
FA、30分(直線濃度勾配) 流速:5ml/分 検出波長:220nm 25〜27分に溶出された画分を分取し、濃縮後、凍結
乾燥を行って、目的とするペプチド15.6mgを得
た。
用いESI法にて分子量を確認した。また精製ペプチド
100pmolについて、N末端から10残基までのア
ミノ酸配列分析を行なった結果、配列表の配列番号3の
うち、アミノ酸番号1から10に示されるアミノ酸配列
と一致していることが確認された。
を確認する目的、および合成機に試薬を追加する目的の
ために、以下に記載するように5段階に分けて行なっ
た。
C末端から21残基目までのペプチド:Fmoc-Asp(OtBu)
-Pro-Ser(tBu)-Gly-Lys(Boc)-Tyr(tBu)-Glu(OtBu)-Gly-
Gly-Asn(Trt)-Ile-Tyr(tBu)-Thr(tBu)-Lys(Boc)-Lys(Bo
c)-Glu(OtBu)-Ala-Phe-Asn(Trt)-Val-Glu(OtBu)-Wang樹
脂を合成した時点で、脱Fmoc反応後、合成を中断した。
一部樹脂を採取し、クリベージ反応を行って、実施例1
の1)に記載した方法で合成産物の確認を行った。
続きペプチド合成を行い、C末端から41残基めまでの
ペプチド:Fmoc-Ser(tBu)-Gly-Lys(Boc)-Ile-Ala-Ser(t
Bu)-Cys(Trt)-Leu-Asn(Trt)-Tyr(tBu)-Gly-Leu-Val-His
(Trt)-Val-Ala-Asn(Trt)-Asn(Trt)-Asn(Trt)-Tyr(tBu)-
Asp(OtBu)-Pro-Ser(tBu)-Gly-Lys(Boc)-Tyr(tBu)-Glu(O
tBu)-Gly-Gly-Asn(Trt)-Ile-Tyr(tBu)-Thr(tBu)-Lys(Bo
c)-Lys(Boc)-Glu(OtBu)-Ala-Phe-Asn(Trt)-Val-Glu(OtB
u)-Wang樹脂が合成された時点で、脱Fmoc反応後、合成
を中断した。一部樹脂を採取し、クリベージ反応を行っ
て、実施例1の1)に記載した方法で合成産物の確認を
行った。
続きペプチド合成を行い、C末端から61残基目までの
ペプチド:Fmoc-Asn(Trt)-Gln(Trt)-Phe-Gly-Pro-Phe-A
la-Ser(tBu)-Lys(Boc)-Asn(Trt)-Phe-His(Trt)-Leu-Gln
(Trt)-Lys(Boc)-Asn(Trt)-Thr(tBu)-Lys(Boc)-Leu-Thr
(tBu)-Ser(tBu)-Gly-Lys(Boc)-Ile-Ala-Ser(tBu)-Cys(T
rt)-Leu-Asn(Trt)-Tyr(tBu)-Gly-Leu-Val-His(Trt)-Val
-Ala-Asn(Trt)-Asn(Trt)-Asn(Trt)-Tyr(tBu)-Asp(OtBu)
-Pro-Ser(tBu)-Gly-Lys(Boc)-Tyr(tBu)-Glu(OtBu)-Gly-
Gly-Asn(Trt)-Ile-Tyr(tBu)-Thr(tBu)-Lys(Boc)-Lys(Bo
c)-Glu(OtBu)-Ala-Phe-Asn(Trt)-Val-Glu(OtBu)-Wang樹
脂が合成された時点で、脱Fmoc反応後、合成を中断し
た。一部樹脂を採取し、クリベージ反応を行って、実施
例1の1)に記載した方法で合成産物の確認を行った。
続きペプチド合成を行い、C末端から81残基目までの
ペプチド:Fmoc-Gly-Ile-Ile-Ala-Ala-Tyr(tBu)-Gln(Tr
t)-Asn(Trt)-Pro-Ala-Ser(tBu)-Trp(Boc)-Ser(tBu)-Met
-Lys(Boc)-Val-Thr(tBu)-Val-Ala-Phe-Asn(Trt)-Gln(Tr
t)-Phe-Gly-Pro-Phe-Ala-Ser(tBu)-Lys(Boc)-Asn(Trt)-
Phe-His(Trt)-Leu-Gln(Trt)-Lys(Boc)-Asn(Trt)-Thr(tB
u)-Lys(Boc)-Leu-Thr(tBu)-Ser(tBu)-Gly-Lys(Boc)-Ile
-Ala-Ser(tBu)-Cys(Trt)-Leu-Asn(Trt)-Tyr(tBu)-Gly-L
eu-Val-His(Trt)-Val-Ala-Asn(Trt)-Asn(Trt)-Asn(Trt)
-Tyr(tBu)-Asp(OtBu)-Pro-Ser(tBu)-Gly-Lys(Boc)-Tyr
(tBu)-Glu(OtBu)-Gly-Gly-Asn(Trt)-Ile-Tyr(tBu)-Thr
(tBu)-Lys(Boc)-Lys(Boc)-Glu(OtBu)-Ala-Phe-Asn(Trt)
-Val-Glu(OtBu)-Wang樹脂が合成された時点で、脱Fmoc
反応後、合成を中断した。ただし、C末端から69残基
目のFmoc-Ser(tBu)、70残基目のFmoc-Trp(Boc)および
71残基目のFmoc-Ser(tBu)を結合させる反応は、反応
効率が良くないことが予測されたため、脱保護溶液によ
る反応をさらに3回繰り返し、ペプチドに結合している
Fmoc基が十分にはずれるようにした後、アミノ酸を結合
させる反応時間を120分間に延ばして行なった。一部
樹脂を採取し、クリベージ反応を行って、実施例1の
1)に記載した方法で合成産物の確認を行った。
続きペプチド合成を行い、C末端から93残基目までの
ペプチドを合成した。
a-Lys(Boc)-Leu-Thr(tBu)-Gly-Phe-Thr(tBu)-Leu-Met-G
ly-Gly-Ile-Ile-Ala-Ala-Tyr(tBu)-Gln(Trt)-Asn(Trt)-
Pro-Ala-Ser(tBu)-Trp(Boc)-Ser(tBu)-Met-Lys(Boc)-Va
l-Thr(tBu)-Val-Ala-Phe-Asn(Trt)-Gln(Trt)-Phe-Gly-P
ro-Phe-Ala-Ser(tBu)-Lys(Boc)-Asn(Trt)-Phe-His(Trt)
-Leu-Gln(Trt)-Lys(Boc)-Asn(Trt)-Thr(tBu)-Lys(Boc)-
Leu-Thr(tBu)-Ser(tBu)-Gly-Lys(Boc)-Ile-Ala-Ser(tB
u)-Cys(Trt)-Leu-Asn(Trt)-Tyr(tBu)-Gly-Leu-Val-His
(Trt)-Val-Ala-Asn(Trt)-Asn(Trt)-Asn(Trt)-Tyr(tBu)-
Asp(OtBu)-Pro-Ser(tBu)-Gly-Lys(Boc)-Tyr(tBu)-Glu(O
tBu)-Gly-Gly-Asn(Trt)-Ile-Tyr(tBu)-Thr(tBu)-Lys(Bo
c)-Lys(Boc)-Glu(OtBu)-Ala-Phe-Asn(Trt)-Val-Glu(OtB
u)-Wang樹脂が得られた。このものに脱Fmoc反応、
およびクリベージ反応を行って、粗ペプチド47.4m
gを得た。その全量を、0.1% TFAを含む20%
アセトニトリル水溶液に溶解後、下記の条件でHPLC
精製を実施した: カラム:ODSカラム(TSK−ゲル ODS−120
T) 移動相:39−49% アセトニトリル/0.1% T
FA、30分(直線濃度勾配) 流速:5ml/分 検出波長:220nm 22〜25分に溶出された画分を分取し、濃縮後、凍結
乾燥を行って、目的とするペプチド4.4mgを得た。
用いESI法にて分子量を確認した。また精製ペプチド
100pmolについて、N末端から10残基までのア
ミノ酸配列分析を行なった結果、配列表の配列番号4の
うち、アミノ酸番号1から10に示されるアミノ酸配列
と一致していることが確認された。
を確認する目的、および合成機に試薬を追加する目的の
ために、以下に記載するように4段階に分けて行なっ
た。
り、C末端から11残基目までのペプチド:Fmoc-Ile-T
yr(tBu)-Thr(tBu)-Lys(Boc)-Lys(Boc)-Glu(OtBu)-Ala-P
he-Asn(Trt)-Val-Glu(OtBu)-Wang樹脂を合成した時点
で、脱Fmoc反応後、合成を中断した。一部樹脂を採取
し、クリベージ反応を行って、実施例1の1)に記載し
た方法で合成産物の確認を行った。
続きペプチド合成を行い、C末端から31残基目までの
ペプチド:Fmoc-Gly-Leu-Val-His(Trt)-Val-Ala-Asn(Tr
t)-Asn(Trt)-Asn(Trt)-Tyr(tBu)-Asp(OtBu)-Pro-Ser(tB
u)-Gly-Lys(Boc)-Tyr(tBu)-Glu(OtBu)-Gly-Gly-Asn(Tr
t)-Ile-Tyr(tBu)-Thr(tBu)-Lys(Boc)-Lys(Boc)-Glu(OtB
u)-Ala-Phe-Asn(Trt)-Val-Glu(OtBu)-Wang樹脂が合成さ
れた時点で、脱Fmoc反応後、合成を中断した。一部樹脂
を採取し、クリベージ反応を行って、実施例1の1)に
記載した方法で合成産物の確認を行った。
続きペプチド合成を行い、C末端から54残基目までの
ペプチド:Fmoc-Ala-Ser(tBu)-Lys(Boc)-Asn(Trt)-Phe-
His(Trt)-Leu-Gln(Trt)-Lys(Boc)-Asn(Trt)-Lys(Boc)-L
eu-Thr(tBu)-Ser(tBu)-Gly-Lys(Boc)-Ile-Ala-Ser(tBu)
-Cys(Trt)-Leu-Asn(Trt)-Tyr(tBu)-Gly-Leu-Val-His(Tr
t)-Val-Ala-Asn(Trt)-Asn(Trt)-Asn(Trt)-Tyr(tBu)-Asp
(OtBu)-Pro-Ser(tBu)-Gly-Lys(Boc)-Tyr(tBu)-Glu(OtB
u)-Gly-Gly-Asn(Trt)-Ile-Tyr(tBu)-Thr(tBu)-Lys(Boc)
-Lys(Boc)-Glu(OtBu)-Ala-Phe-Asn(Trt)-Val-Glu(OtBu)
-Wang樹脂が合成された時点で、脱Fmoc反応後、合成を
中断した。一部樹脂を採取し、クリベージ反応を行っ
て、実施例1の1)に記載した方法で合成産物の確認を
行った。
続きペプチド合成を行い、C末端から95残基目までの
ペプチドを合成した。ただし、C末端から70残基目の
Fmoc-Ser(tBu)、71残基目のFmoc-Lys(Boc)、72残基
目のFmoc-Trp(Boc)および73残基目のFmoc-Ser(tBu)を
結合させる反応は、反応効率が良くないことが予測され
たため、脱保護溶液による反応をさらに3回繰り返し、
ペプチドに結合しているFmoc基が十分にはずれるように
した後、アミノ酸を結合させる反応時間を120分間に
延ばして行なった。
a-Lys(Boc)-Leu-Thr(tBu)-Gly-Phe-Thr(tBu)-Leu-Met-G
ly-Gly-Ile-Ile-Ala-Ala-Tyr(tBu)-Gln(Trt)-Asn(Trt)-
Pro-Ala-Ser(tBu)-Trp(Boc)-Lys(Boc)-Ser(tBu)-Met-Ly
s(Boc)-Val-Thr(tBu)-Val-Ala-Phe-Asn(Trt)-Gln(Trt)-
Phe-Gly-Pro-Asp(OtBu)-Ile-Phe-Ala-Ser(tBu)-Lys(Bo
c)-Asn(Trt)-Phe-His(Trt)-Leu-Gln(Trt)-Lys(Boc)-Asn
(Trt)-Lys(Boc)-Leu-Thr(tBu)-Ser(tBu)-Gly-Lys(Boc)-
Ile-Ala-Ser(tBu)-Cys(Trt)-Leu-Asn(Trt)-Tyr(tBu)-Gl
y-Leu-Val-His(Trt)-Val-Ala-Asn(Trt)-Asn(Trt)-Asn(T
rt)-Tyr(tBu)-Asp(OtBu)-Pro-Ser(tBu)-Gly-Lys(Boc)-T
yr(tBu)-Glu(OtBu)-Gly-Gly-Asn(Trt)-Ile-Tyr(tBu)-Th
r(tBu)-Lys(Boc)-Lys(Boc)-Glu(OtBu)-Ala-Phe-Asn(Tr
t)-Val-Glu(OtBu)-Wang樹脂を得た。このものに脱Fm
oc反応、およびクリベージ反応を行って、粗ペプチド
134mgを得た。その全量を、0.1% TFAを含
む20%アセトニトリル水溶液に溶解後、下記の条件で
HPLC精製を実施した: カラム:ODSカラム(TSK−ゲル ODS−120
T) 移動相:38−50% アセトニトリル/0.1% T
FA、30分(直線濃度勾配) 流速:5ml/分 検出波長:230nm 20〜23分に溶出された画分を分取し、濃縮後、凍結
乾燥を行って、目的とするペプチド14mgを得た。
用いESI法にて分子量を確認した。また精製ペプチド
100pmolについて、N末端から10残基までのア
ミノ酸配列分析を行なった結果、配列表の配列番号5の
うち、アミノ酸番号1から10に示されるアミノ酸配列
と一致していることが確認された。
を確認する目的、および合成機に試薬を追加する目的の
ために、以下に記載するように5段階に分けて行なっ
た。
り、C末端から21残基目までのペプチド:Fmoc-Asp(O
tBu)-Pro-Ser(tBu)-Gly-Lys(Boc)-Tyr(tBu)-Glu(OtBu)-
Gly-Gly-Asn(Trt)-Ile-Tyr(tBu)-Thr(tBu)-Lys(Boc)-Ly
s(Boc)-Glu(OtBu)-Ala-Phe-Asn(Trt)-Val-Glu(OtBu)-Wa
ng樹脂を合成した時点で、脱Fmoc反応後、合成を中断し
た。一部樹脂を採取し、クリベージ反応を行って、実施
例1の1)に記載した方法で合成産物の確認を行った。
続きペプチド合成を行い、C末端から54残基目までの
ペプチド:Fmoc-Ala-Ser(tBu)-Lys(Boc)-Asn(Trt)-Phe-
His(Trt)-Leu-Gln(Trt)-Lys(Boc)-Asn(Trt)-Lys(Boc)-L
eu-Thr(tBu)-Ser(tBu)-Gly-Lys(Boc)-Ile-Ala-Ser(tBu)
-Cys(Trt)-Leu-Asn(Trt)-Tyr(tBu)-Gly-Leu-Val-His(Tr
t)-Val-Ala-Asn(Trt)-Asn(Trt)-Asn(Trt)-Tyr(tBu)-Asp
(OtBu)-Pro-Ser(tBu)-Gly-Lys(Boc)-Tyr(tBu)-Glu(OtB
u)-Gly-Gly-Asn(Trt)-Ile-Tyr(tBu)-Thr(tBu)-Lys(Boc)
-Lys(Boc)-Glu(OtBu)-Ala-Phe-Asn(Trt)-Val-Glu(OtBu)
-Wang樹脂が合成された時点で、脱Fmoc反応後、合成を
中断した。一部樹脂を採取し、クリベージ反応を行っ
て、実施例1の1)に記載した方法で合成産物の確認を
行った。
続きペプチド合成を行い、C末端から74残基目までの
ペプチド:Fmoc-Ala-Ser(tBu)-Trp(Boc)-Lys(Boc)-Ser
(tBu)-Met-Lys(Boc)-Val-Thr(tBu)-Val-Ala-Phe-Asn(Tr
t)-Gln(Trt)-Phe-Gly-Pro-Asp(OtBu)-Ile-Phe-Ala-Ser
(tBu)-Lys(Boc)-Asn(Trt)-Phe-His(Trt)-Leu-Gln(Trt)-
Lys(Boc)-Asn(Trt)-Lys(Boc)-Leu-Thr(tBu)-Ser(tBu)-G
ly-Lys(Boc)-Ile-Ala-Ser(tBu)-Cys(Trt)-Leu-Asn(Trt)
-Tyr(tBu)-Gly-Leu-Val-His(Trt)-Val-Ala-Asn(Trt)-As
n(Trt)-Asn(Trt)-Tyr(tBu)-Asp(OtBu)-Pro-Ser(tBu)-Gl
y-Lys(Boc)-Tyr(tBu)-Glu(OtBu)-Gly-Gly-Asn(Trt)-Ile
-Tyr(tBu)-Thr(tBu)-Lys(Boc)-Lys(Boc)-Glu(OtBu)-Ala
-Phe-Asn(Trt)-Val-Glu(OtBu)-Wang樹脂が合成された時
点で、脱Fmoc反応後合成を中断した。ただし、C末端か
ら70残基目のFmoc-Ser(tBu)、71残基目のFmoc-Lys
(Boc)、72残基目のFmoc-Trp(Boc)および73残基目の
Fmoc-Ser(tBu)を結合させる反応は、反応効率が良くな
いことが予測されたため、脱保護溶液による反応をさら
に3回繰り返し、ペプチドに結合しているFmoc基が完全
にはずれるようにした後、アミノ酸を結合させる反応時
間を120分間に延ばして行なった。一部樹脂を採取
し、クリベージ反応を行って、実施例1の1)に記載し
た方法で合成産物の確認を行った。
続きペプチド合成を行い、C末端から94残基目までの
ペプチド:Fmoc-Phe-Ala-Lys(Boc)-Leu-Thr(tBu)-Gly-P
he-Thr(tBu)-Leu-Met-Gly-Gly-Ile-Ile-Ala-Ala-Tyr(tB
u)-Gln(Trt)-Asn(Trt)-Pro-Ala-Ser(tBu)-Trp(Boc)-Lys
(Boc)-Ser(tBu)-Met-Lys(Boc)-Val-Thr(tBu)-Val-Ala-P
he-Asn(Trt)-Gln(Trt)-Phe-Gly-Pro-Asp(OtBu)-Ile-Phe
-Ala-Ser(tBu)-Lys(Boc)-Asn(Trt)-Phe-His(Trt)-Leu-G
ln(Trt)-Lys(Boc)-Asn(Trt)-Lys(Boc)-Leu-Thr(tBu)-Se
r(tBu)-Gly-Lys(Boc)-Ile-Ala-Ser(tBu)-Cys(Trt)-Leu-
Asn(Trt)-Tyr(tBu)-Gly-Leu-Val-His(Trt)-Val-Ala-Asn
(Trt)-Asn(Trt)-Asn(Trt)-Tyr(tBu)-Asp(OtBu)-Pro-Ser
(tBu)-Gly-Lys(Boc)-Tyr(tBu)-Glu(OtBu)-Gly-Gly-Asn
(Trt)-Ile-Tyr(tBu)-Thr(tBu)-Lys(Boc)-Lys(Boc)-Glu
(OtBu)-Ala-Phe-Asn(Trt)-Val-Glu(OtBu)-Wang樹脂を合
成した時点で、脱Fmoc反応後、合成を中断した。一部樹
脂を採取し、クリベージ反応を行って、実施例1の1)
に記載した方法で合成産物の確認を行った。
続きペプチド合成を行い、C末端から99残基目までの
ペプチドを合成した。
ro-Arg-Gln(Trt)-Phe-Ala-Lys(Boc)-Leu-Thr(tBu)-Gly-
Phe-Thr(tBu)-Leu-Met-Gly-Gly-Ile-Ile-Ala-Ala-Tyr(t
Bu)-Gln(Trt)-Asn(Trt)-Pro-Ala-Ser(tBu)-Trp(Boc)-Ly
s(Boc)-Ser(tBu)-Met-Lys(Boc)-Val-Thr(tBu)-Val-Ala-
Phe-Asn(Trt)-Gln(Trt)-Phe-Gly-Pro-Asp(OtBu)-Ile-Ph
e-Ala-Ser(tBu)-Lys(Boc)-Asn(Trt)-Phe-His(Trt)-Leu-
Gln(Trt)-Lys(Boc)-Asn(Trt)-Lys(Boc)-Leu-Thr(tBu)-S
er(tBu)-Gly-Lys(Boc)-Ile-Ala-Ser(tBu)-Cys(Trt)-Leu
-Asn(Trt)-Tyr(tBu)-Gly-Leu-Val-His(Trt)-Val-Ala-As
n(Trt)-Asn(Trt)-Asn(Trt)-Tyr(tBu)-Asp(OtBu)-Pro-Se
r(tBu)-Gly-Lys(Boc)-Tyr(tBu)-Glu(OtBu)-Gly-Gly-Asn
(Trt)-Ile-Tyr(tBu)-Thr(tBu)-Lys(Boc)-Lys(Boc)-Glu
(OtBu)-Ala-Phe-Asn(Trt)-Val-Glu(OtBu)-Wang樹脂を得
た。このものに脱Fmoc反応、およびクリベージ反応
を行って、粗ペプチド706mgを得た。このうち43
mgを、0.1% TFAを含む20%アセトニトリル
水溶液に溶解後、下記の条件でHPLC精製を実施し
た: カラム:C22カラム(ドコシル−B) 移動相:32−36% アセトニトリル/0.1% T
FA、30分(直線濃度勾配) 流速:1.5ml/分 検出波長:230nm 23〜25分に溶出された画分を分取し、濃縮後、凍結
乾燥を行って目的とするペプチド3.2mgを得た。
用いESI法にて分子量を確認した。また精製ペプチド
100pmolについて、N末端から10残基までのア
ミノ酸配列分析を行なった結果、配列表の配列番号6の
うち、アミノ酸番号1から10に示されるアミノ酸配列
と一致していることが確認された。
従来自動合成機での成功率が低かった50残基を超える
長鎖ペプチドの合成を簡便に行うことが可能となった。
本発明を利用して、長鎖ペプチドの合成を、セグメント
縮合法や遺伝子操作を経ずに簡便に行うことができる。
チド 配列番号2:設計されたペプチド 配列番号3:設計されたペプチド 配列番号4:設計されたペプチド 配列番号5:設計されたペプチド 配列番号6:設計されたペプチド
Claims (7)
- 【請求項1】 ペプチドを固相合成法により化学合成す
る方法において、合成しようとするペプチドのC末端ア
ミノ酸誘導体が予め結合している担体樹脂を処置する方
法であって、該担体樹脂上のペプチド伸長反応が可能な
アミノ酸誘導体の一部のα−アミノ基を、保護基の付加
により不活性化する処置を施す工程を含むことを特徴と
する方法。 - 【請求項2】 担体樹脂上のペプチド伸長反応が可能な
アミノ酸誘導体の一部のα−アミノ基を、保護基の付加
により不活性化する処置を施す工程が、合成しようとす
るペプチドのC末端から2番目のアミノ酸誘導体を結合
させる反応の前に行われることを特徴とする、請求項1
記載の方法。 - 【請求項3】 担体樹脂上のペプチド伸長反応が可能な
アミノ酸誘導体の一部のα−アミノ基を、保護基の付加
により不活性化する処置を施す工程が、該α−アミノ基
のアセチル化であることを特徴とする、請求項1または
2記載の方法。 - 【請求項4】 担体樹脂上のペプチド伸長反応が可能な
アミノ酸誘導体の一部のα−アミノ基を、保護基の付加
により不活性化する処置を施す工程が、該担体樹脂を無
水酢酸を含む溶液に接触させる工程であることを特徴と
する、請求項3記載の方法。 - 【請求項5】 担体樹脂上のペプチド伸長反応が可能な
アミノ酸誘導体の一部のα−アミノ基を、保護基の付加
により不活性化する処置を施す工程が、該担体樹脂を無
水酢酸を含む溶液に0乃至30℃で10乃至30分間接
触させる工程であることを特徴とする、請求項3または
4に記載の方法。 - 【請求項6】 担体樹脂上のペプチド伸長反応が可能な
アミノ酸誘導体の一部のα−アミノ基を、保護基の付加
により不活性化する処置を施す工程が、該担体樹脂を無
水酢酸を含む溶液に室温で30分間接触させる工程であ
ることを特徴とする、請求項3乃至5のいずれか一つに
記載の方法。 - 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか一つに記載の
方法を含むことを特徴とする、ペプチドの合成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000069661A JP2000327700A (ja) | 1999-03-15 | 2000-03-14 | ペプチドの合成法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11-67917 | 1999-03-15 | ||
JP6791799 | 1999-03-15 | ||
JP2000069661A JP2000327700A (ja) | 1999-03-15 | 2000-03-14 | ペプチドの合成法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000327700A true JP2000327700A (ja) | 2000-11-28 |
Family
ID=26409129
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000069661A Pending JP2000327700A (ja) | 1999-03-15 | 2000-03-14 | ペプチドの合成法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000327700A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024013784A1 (ja) * | 2022-07-11 | 2024-01-18 | 千代田化工建設株式会社 | ペプチド製造装置およびペプチド製造方法 |
-
2000
- 2000-03-14 JP JP2000069661A patent/JP2000327700A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024013784A1 (ja) * | 2022-07-11 | 2024-01-18 | 千代田化工建設株式会社 | ペプチド製造装置およびペプチド製造方法 |
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