JP2000327638A - アミン化合物 - Google Patents
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Abstract
物。 (式中、Ar1 〜Ar5 は置換または未置換のアリール
基を表し、さらに、Ar 2 とAr3 およびAr4 とAr
5 は結合している窒素原子と共に含窒素複素環を形成し
ていてもよいを表し、R1 およびR2 は水素原子、直
鎖、分岐または環状のアルキル基、置換または未置換の
アリール基、あるいはアラルキル基を表し、Z1 および
Z2 は水素原子、ハロゲン原子、直鎖、分岐または環状
のアルキル基、アルコキシ基、あるいは置換または未置
換のアリール基を表し、Xは置換または未置換のアリー
レン基を表す。)
Description
物に関する。
中間体、あるいは各種の機能材料として使用されてき
た。機能材料としては、例えば、電子写真感光体の電荷
輸送材料に使用されてきた。さらに、最近では、発光材
料に有機材料を用いた有機電界発光素子(有機エレクト
ロルミネッセンス素子:有機EL素子)の正孔注入輸送
材料に有用であることが提案されている〔例えば、App
l. Phys. Lett., 51 、913 (1987)〕。有機電界発光素
子の正孔注入輸送材料として、4,4’−ビス〔N−フ
ェニル−N−(3”−メチルフェニル)アミノ〕ビフェ
ニルを用いることが提案されている〔Jpn. J. Appl. Ph
ys., 27 、L269 (1988) 〕。また、有機電界発光素子の
正孔注入輸送材料として、例えば、9,9−ジアルキル
−2,7−ビス(N,N−ジフェニルアミノ)フルオレ
ン誘導体〔例えば、9,9−ジメチル−2,7−ビス
(N,N−ジフェニルアミノ)フルオレン〕を用いるこ
とが提案されている(特開平5−25473号公報)。
しかしながら、これらのアミン化合物を正孔注入輸送材
料とする有機電界発光素子は、安定性、耐久性に乏しい
などの難点がある。現在では、一層改良された有機電界
発光素子を得るためにも、新規なアミン化合物が望まれ
ている。
なアミン化合物を提供することである。さらに詳しく
は、有機電界発光素子の正孔注入輸送材料などに適した
新規なアミン化合物を提供することである。
ミン化合物に関して鋭意検討した結果、本発明を完成す
るに至った。すなわち、本発明は、 一般式(1)で表される化合物、
基を表し、さらに、Ar 2 とAr3 およびAr4 とAr
5 は結合している窒素原子と共に含窒素複素環を形成し
ていてもよいを表し、R1 およびR2 は水素原子、直
鎖、分岐または環状のアルキル基、置換または未置換の
アリール基、あるいは置換または未置換のアラルキル基
を表し、Z1 およびZ2 は水素原子、ハロゲン原子、直
鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環
状のアルコキシ基、あるいは置換または未置換のアリー
ル基を表し、Xは置換または未置換のアリーレン基を表
す。) 一般式(1)で表される化合物において、Xが一般式
(2)で表される基である記載のアミン化合物、に関
するものである。 −(A1 −X11)m −A2 − (2) (式中、A1 およびA2 は置換または未置換のフェニレ
ン基、置換または未置換のナフチレン基、あるいは置換
または未置換のフルオレン−ジイル基を表し、X 11は単
結合、酸素原子または硫黄原子を表し、mは0または1
を表す。)
する。本発明は、一般式(1)で表される化合物に関す
るものである。
よびAr4 とAr5 は結合している窒素原子と共に含窒
素複素環を形成していてもよいを表し、R1 およびR2
は水素原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、置換
または未置換のアリール基、あるいは置換または未置換
のアラルキル基を表し、Z1 およびZ2 は水素原子、ハ
ロゲン原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直
鎖、分岐または環状のアルコキシ基、あるいは置換また
は未置換のアリール基を表し、Xは置換または未置換の
アリーレン基を表す。)
置換または未置換のアリール基を表す。尚、アリール基
とは、例えば、フェニル基、ナフチル基、アントリル基
などの炭素環式芳香族基、例えば、フリル基、チエニル
基、ピリジル基などの複素環式芳香族基を表す。Ar1
〜Ar5 は、好ましくは、未置換、もしくは、置換基と
して、例えば、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ
基、あるいはアリール基で単置換または多置換されてい
てもよい総炭素数6〜20の炭素環式芳香族基または総
炭素数3〜20の複素環式芳香族基であり、より好まし
くは、未置換、もしくは、ハロゲン原子、炭素数1〜1
4のアルキル基、炭素数1〜14のアルコキシ基、ある
いは炭素数6〜10のアリール基で単置換または多置換
されていてもよい総炭素数6〜20の炭素環式芳香族基
であり、さらに好ましくは、未置換、もしくは、ハロゲ
ン原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のア
ルコキシ基、あるいは炭素数6〜10のアリール基で単
置換あるいは多置換されていてもよい総炭素数6〜16
の炭素環式芳香族基である。
ば、フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、2
−アントリル基、9−アントリル基、2−フルオレニル
基、4−キノリル基、4−ピリジル基、3−ピリジル
基、2−ピリジル基、3−フリル基、2−フリル基、3
−チエニル基、2−チエニル基、2−オキサゾリル基、
2−チアゾリル基、2−ベンゾオキサゾリル基、2−ベ
ンゾチアゾリル基、2−ベンゾイミダゾリル基、4−メ
チルフェニル基、3−メチルフェニル基、2−メチルフ
ェニル基、4−エチルフェニル基、3−エチルフェニル
基、2−エチルフェニル基、4−n−プロピルフェニル
基、4−イソプロピルフェニル基、2−イソプロピルフ
ェニル基、4−n−ブチルフェニル基、4−イソブチル
フェニル基、4−sec −ブチルフェニル基、2−sec −
ブチルフェニル基、4−tert−ブチルフェニル基、3−
tert−ブチルフェニル基、2−tert−ブチルフェニル
基、4−n−ペンチルフェニル基、4−イソペンチルフ
ェニル基、2−ネオペンチルフェニル基、4−tert−ペ
ンチルフェニル基、4−n−ヘキシルフェニル基、4−
(2’−エチルブチル)フェニル基、4−n−ヘプチル
フェニル基、4−n−オクチルフェニル基、4−(2’
−エチルヘキシル)フェニル基、4−tert−オクチルフ
ェニル基、4−n−デシルフェニル基、4−n−ドデシ
ルフェニル基、4−n−テトラデシルフェニル基、4−
シクロペンチルフェニル基、4−シクロヘキシルフェニ
ル基、4−(4’−メチルシクロヘキシル)フェニル
基、4−(4’−tert−ブチルシクロヘキシル)フェニ
ル基、3−シクロヘキシルフェニル基、2−シクロヘキ
シルフェニル基、4−エチル−1−ナフチル基、6−n
−ブチル−2−ナフチル基、2,4−ジメチルフェニル
基、2,5−ジメチルフェニル基、3,4−ジメチルフ
ェニル基、3,5−ジメチルフェニル基、2,6−ジメ
チルフェニル基、2,4−ジエチルフェニル基、2,
3,5−トリメチルフェニル基、2,3,6−トリメチ
ルフェニル基、3,4,5−トリメチルフェニル基、
2,6−ジエチルフェニル基、2,5−ジイソプロピル
フェニル基、2,6−ジイソブチルフェニル基、2,4
−ジ−tert−ブチルフェニル基、2,5−ジ−tert−ブ
チルフェニル基、4,6−ジ−tert−ブチル−2−メチ
ルフェニル基、5−tert−ブチル−2−メチルフェニル
基、4−tert−ブチル−2,6−ジメチルフェニル基、
9−メチル−2−フルオレニル基、9−エチル−2−フ
ルオレニル基、9−n−ヘキシル−2−フルオレニル
基、9,9−ジメチル−2−フルオレニル基、9,9−
ジエチル−2−フルオレニル基、9,9−ジ−n−プロ
ピル−2−フルオレニル基、
ェニル基、2−メトキシフェニル基、4−エトキシフェ
ニル基、3−エトキシフェニル基、2−エトキシフェニ
ル基、4−n−プロポキシフェニル基、3−n−プロポ
キシフェニル基、4−イソプロポキシフェニル基、2−
イソプロポキシフェニル基、4−n−ブトキシフェニル
基、4−イソブトキシフェニル基、2−sec −ブトキシ
フェニル基、4−n−ペンチルオキシフェニル基、4−
イソペンチルオキシフェニル基、2−イソペンチルオキ
シフェニル基、4−ネオペンチルオキシフェニル基、2
−ネオペンチルオキシフェニル基、4−n−ヘキシルオ
キシフェニル基、2−(2’−エチルブチル)オキシフ
ェニル基、4−n−オクチルオキシフェニル基、4−n
−デシルオキシフェニル基、4−n−ドデシルオキシフ
ェニル基、4−n−テトラデシルオキシフェニル基、4
−シクロヘキシルオキシフェニル基、2−シクロヘキシ
ルオキシフェニル基、2−メトキシ−1−ナフチル基、
4−メトキシ−1−ナフチル基、4−n−ブトキシ−1
−ナフチル基、5−エトキシ−1−ナフチル基、6−メ
トキシ−2−ナフチル基、6−エトキシ−2−ナフチル
基、6−n−ブトキシ−2−ナフチル基、6−n−ヘキ
シルオキシ−2−ナフチル基、7−メトキシ−2−ナフ
チル基、7−n−ブトキシ−2−ナフチル基、2−メチ
ル−4−メトキシフェニル基、2−メチル−5−メトキ
シフェニル基、3−メチル−5−メトキシフェニル基、
3−エチル−5−メトキシフェニル基、2−メトキシ−
4−メチルフェニル基、3−メトキシ−4−メチルフェ
ニル基、2,4−ジメトキシフェニル基、2,5−ジメ
トキシフェニル基、2,6−ジメトキシフェニル基、
3,4−ジメトキシフェニル基、3,5−ジメトキシフ
ェニル基、3,5−ジエトキシフェニル基、3,5−ジ
−n−ブトキシフェニル基、2−メトキシ−4−エトキ
シフェニル基、2−メトキシ−6−エトキシフェニル
基、3,4,5−トリメトキシフェニル基、4−フェニ
ルフェニル基、3−フェニルフェニル基、2−フェニル
フェニル基、4−(4’−メチルフェニル)フェニル
基、4−(3’−メチルフェニル)フェニル基、4−
(4’−メトキシフェニル)フェニル基、4−(4’−
n−ブトキシフェニル)フェニル基、2−(2’−メト
キシフェニル)フェニル基、4−(4’−クロロフェニ
ル)フェニル基、3−メチル−4−フェニルフェニル
基、3−メトキシ−4−フェニルフェニル基、9−フェ
ニル−2−フルオレニル基、
ェニル基、2−フルオロフェニル基、4−クロロフェニ
ル基、3−クロロフェニル基、2−クロロフェニル基、
4−ブロモフェニル基、2−ブロモフェニル基、4−ク
ロロ−1−ナフチル基、4−クロロ−2−ナフチル基、
6−ブロモ−2−ナフチル基、2,3−ジフルオロフェ
ニル基、2,4−ジフルオロフェニル基、2,5−ジフ
ルオロフェニル基、2,6−ジフルオロフェニル基、
3,4−ジフルオロフェニル基、3,5−ジフルオロフ
ェニル基、2,3−ジクロロフェニル基、2,4−ジク
ロロフェニル基、2,5−ジクロロフェニル基、3,4
−ジクロロフェニル基、3,5−ジクロロフェニル基、
2,5−ジブロモフェニル基、2,4,6−トリクロロ
フェニル基、2,4−ジクロロ−1−ナフチル基、1,
6−ジクロロ−2−ナフチル基、2−フルオロ−4−メ
チルフェニル基、2−フルオロ−5−メチルフェニル
基、3−フルオロ−2−メチルフェニル基、3−フルオ
ロ−4−メチルフェニル基、2−メチル−4−フルオロ
フェニル基、2−メチル−5−フルオロフェニル基、3
−メチル−4−フルオロフェニル基、2−クロロ−4−
メチルフェニル基、2−クロロ−5−メチルフェニル
基、2−クロロ−6−メチルフェニル基、2−メチル−
3−クロロフェニル基、2−メチル−4−クロロフェニ
ル基、3−メチル−4−クロロフェニル基、2−クロロ
−4,6−ジメチルフェニル基、2−メトキシ−4−フ
ルオロフェニル基、2−フルオロ−4−メトキシフェニ
ル基、2−フルオロ−4−エトキシフェニル基、2−フ
ルオロ−6−メトキシフェニル基、3−フルオロ−4−
エトキシフェニル基、3−クロロ−4−メトキシフェニ
ル基、2−メトキシ−5−クロロフェニル基、3−メト
キシ−6−クロロフェニル基、5−クロロ−2,4−ジ
メトキシフェニル基などを挙げることができるが、これ
らに限定されるものではない。
さらに、Ar2 とAr3 およびAr 4 とAr5 は結合し
ている窒素原子と共に含窒素複素環を形成していてもよ
く、好ましくは、−NAr2 Ar3 および−NAr4 A
r5 は、置換または未置換の−N−カルバゾリイル基、
置換または未置換の−N−フェノキサジニイル基、ある
いは置換または未置換の−N−フェノチアジニイル基を
形成していてもよく、好ましくは、未置換、もしくは、
置換基として、例えば、ハロゲン原子、炭素数1〜10
のアルキル基、炭素数1〜10のアルコキシ基、あるい
は炭素数6〜10のアリール基で単置換または多置換さ
れていてもよい−N−カルバゾリイル基、−N−フェノ
キサジニイル基、あるいは−N−フェノチアジニイル基
であり、より好ましくは、未置換、もしくは、ハロゲン
原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアル
コキシ基、あるいは炭素数6〜10のアリール基で単置
換あるいは多置換されていてもよい−N−カルバゾリイ
ル基、−N−フェノキサジニイル基、あるいは−N−フ
ェノチアジニイル基であり、さらに好ましくは、未置換
の−N−カルバゾリイル基、未置換の−N−フェノキサ
ジニイル基、あるいは未置換の−N−フェノチアジニイ
ル基である。
は、含窒素複素環を形成していてもよく、具体例として
は、例えば、−N−カルバゾリイル基、2−メチル−N
−カルバゾリイル基、3−メチル−N−カルバゾリイル
基、4−メチル−N−カルバゾリイル基、3−n−ブチ
ル−N−カルバゾリイル基、3−n−ヘキシル−N−カ
ルバゾリイル基、3−n−オクチル−N−カルバゾリイ
ル基、3−n−デシル−N−カルバゾリイル基、3,6
−ジメチル−N−カルバゾリイル基、2−メトキシ−N
−カルバゾリイル基、3−メトキシ−N−カルバゾリイ
ル基、3−エトキシ−N−カルバゾリイル基、3−イソ
プロポキシ−N−カルバゾリイル基、3−n−ブトキシ
−N−カルバゾリイル基、3−n−オクチルオキシ−N
−カルバゾリイル基、3−n−デシルオキシ−N−カル
バゾリイル基、3−フェニル−N−カルバゾリイル基、
3−(4’−メチルフェニル)−N−カルバゾリイル
基、3−(4’−tert−ブチルフェニル)−N−カルバ
ゾリイル基、3−クロロ−N−カルバゾリイル基、−N
−フェノキサジニイル基、−N−フェノチアジニイル
基、2−メチル−N−フェノチアジニイル基などを挙げ
ることができる。
R1 およびR2 は水素原子、直鎖、分岐または環状のア
ルキル基、置換または未置換のアリール基、あるいは置
換または未置換のアラルキル基を表し、好ましくは、水
素原子、炭素数1〜16の直鎖、分岐または環状のアル
キル基、炭素数4〜16の置換または未置換のアリール
基、あるいは炭素数5〜16の置換または未置換のアラ
ルキル基であり、より好ましくは、水素原子、炭素数1
〜8の直鎖、分岐または環状のアルキル基、炭素数6〜
12の置換または未置換のアリール基、あるいは炭素数
7〜12の置換または未置換のアラルキル基であり、さ
らに好ましくは、R1 およびR2 は炭素数1〜8の直
鎖、分岐または環状のアルキル基、炭素数6〜10の炭
素環式芳香族基、あるいは炭素数7〜10の炭素環式ア
ラルキル基である。尚、R1 およびR2 の置換または未
置換のアリール基の具体例としては、例えば、Ar1 〜
Ar5 の具体例として挙げた置換または未置換のアリー
ル基を例示することができる。
アルキル基の具体例としては、例えば、メチル基、エチ
ル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル
基、イソブチル基、sec −ブチル基、tert−ブチル基、
n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、te
rt−ペンチル基、シクロペンチル基、n−ヘキシル基、
2−エチルブチル基、3,3−ジメチルブチル基、シク
ロヘキシル基、n−ヘプチル基、シクロヘキシルメチル
基、n−オクチル基、tert−オクチル基、2−エチルヘ
キシル基、n−ノニル基、n−デシル基、n−ドデシル
基、n−テトラデシル基、n−ヘキサデシル基などを挙
げることができるが、これらに限定されるものではな
い。
のアラルキル基の具体例としては、例えば、ベンジル
基、フェネチル基、α−メチルベンジル基、α,α−ジ
メチルベンジル基、1−ナフチルメチル基、2−ナフチ
ルメチル基、フルフリル基、2−メチルベンジル基、3
−メチルベンジル基、4−メチルベンジル基、4−エチ
ルベンジル基、4−イソプロピルベンジル基、4−tert
−ブチルベンジル基、4−n−ヘキシルベンジル基、4
−ノニルベンジル基、3,4−ジメチルベンジル基、3
−メトキシベンジル基、4−メトキシベンジル基、4−
エトキシベンジル基、4−n−ブトキシベンジル基、4
−n−ヘキシルオキシベンジル基、4−ノニルオキシベ
ンジル基、4−フルオロベンジル基、3−フルオロベン
ジル基、2−クロロベンジル基、4−クロロベンジル基
などのアラルキル基などを挙げることができるが、これ
らに限定されるものではない。
子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐ま
たは環状のアルコキシ基、あるいは置換または未置換の
アリール基を表し、好ましくは、水素原子、ハロゲン原
子、炭素数1〜16の直鎖、分岐または環状のアルキル
基、炭素数1〜16の直鎖、分岐または環状のアルコキ
シ基、あるいは炭素数4〜20の置換または未置換のア
リール基であり、より好ましくは、水素原子、ハロゲン
原子、炭素数1〜8の直鎖、分岐または環状のアルキル
基、炭素数1〜8の直鎖、分岐または環状のアルコキシ
基、あるいは炭素数6〜12の置換または未置換のアリ
ール基であり、さらに好ましくは、水素原子である。
状のアルキル基の具体例としては、例えば、R1 および
R2 の具体例として挙げた直鎖、分岐または環状のアル
キル基を例示することができる。また、Z1 およびZ2
の置換または未置換のアリール基の具体例としては、例
えば、Ar1 〜Ar5 の具体例として挙げた置換または
未置換のアリール基を例示することができる。Z1 およ
びZ2 のハロゲン原子、直鎖、分岐または環状のアルコ
キシ基の具体例としては、例えば、フッ素原子、塩素原
子、臭素原子などのハロゲン原子、例えば、メトキシ
基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ
基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、sec −ブトキシ
基、n−ペンチルオキシ基、イソペンチルオキシ基、ネ
オペンチルオキシ基、シクロペンチルオキシ基、n−ヘ
キシルオキシ基、2−エチルブトキシ基、3,3−ジメ
チルブトキシ基、シクロヘキシルオキシ基、n−ヘプチ
ルオキシ基、シクロヘキシルメチルオキシ基、n−オク
チルオキシ基、2−エチルヘキシルオキシ基、n−ノニ
ルオキシ基、n−デシルオキシ基、n−ドデシルオキシ
基、n−テトラデシルオキシ基、n−ヘキサデシルオキ
シ基などのアルコキシ基を挙げることができる。
Xは置換または未置換のアリーレン基を表し、好ましく
は、一般式(2)で表されるアリーレン基である。 −(A1 −X11)m −A2 − (2) (式中、A1 およびA2 は置換または未置換のフェニレ
ン基、置換または未置換のナフチレン基、あるいは置換
または未置換のフルオレン−ジイル基を表し、X 11は単
結合、酸素原子または硫黄原子を表し、mは0または1
を表す。)一般式(2)において、A1 およびA2 は置
換または未置換のフェニレン基、置換または未置換のナ
フチレン基、あるいは置換または未置換のフルオレン−
ジイル基を表し、好ましくは、置換または未置換の1,
3−フェニレン基、置換または未置換の1,4−フェニ
レン基、置換または未置換の1,4−ナフチレン基、置
換または未置換の1,5−ナフチレン基、置換または未
置換の2,6−ナフチレン基、置換または未置換の2,
7−ナフチレン基、あるいは置換または未置換のフルオ
レン−2,7−ジイル基であり、より好ましくは、置換
または未置換の1,4−フェニレン基、置換または未置
換の1,4−ナフチレン基、置換または未置換の1,5
−ナフチレン基、置換または未置換の2,6−ナフチレ
ン基、あるいは置換または未置換のフルオレン−2,7
−ジイル基である。一般式(2)において、X11は単結
合、酸素原子または硫黄原子を表す。一般式(2)にお
いて、mは0または1を表す。一般式(2)において、
mが1を表す時、より好ましくは、A1 は置換または未
置換の1,4−フェニレン基である。
Xとしては、より好ましくは、一般式(2−a)〜一般
式(2−h)で表されるアリーレン基である。
鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環
状のアルコキシ基、あるいは置換または未置換のアリー
ル基を表す。)
鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環
状のアルコキシ基、あるいは置換または未置換のアリー
ル基を表す。)
鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環
状のアルコキシ基、あるいは置換または未置換のアリー
ル基を表す。)
鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環
状のアルコキシ基、あるいは置換または未置換のアリー
ル基を表す。)
鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環
状のアルコキシ基、あるいは置換または未置換のアリー
ル基を表す。)
鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環
状のアルコキシ基、あるいは置換または未置換のアリー
ル基を表し、R11およびR12は水素原子、直鎖、分岐ま
たは環状のアルキル基、置換または未置換のアリール
基、あるいは置換または未置換アラルキル基を表す。)
鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環
状のアルコキシ基、あるいは置換または未置換のアリー
ル基を表す。)
鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環
状のアルコキシ基、あるいは置換または未置換のアリー
ル基を表す。)
いて、Z11、Z12、Z21、Z22、Z 31、Z32、Z41、Z
42、Z51、Z52、Z61、Z62、Z71、Z72、Z81および
Z82(以下、Z11〜Z82と略記する)は水素原子、ハロ
ゲン原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、
分岐または環状のアルコキシ基、あるいは置換または未
置換のアリール基を表し、好ましくは、水素原子、ハロ
ゲン原子、炭素数1〜16の直鎖、分岐または環状のア
ルキル基、炭素数1〜16の直鎖、分岐または環状のア
ルコキシ基、あるいは炭素数4〜20の置換または未置
換のアリール基であり、より好ましくは、水素原子、ハ
ロゲン原子、炭素数1〜8の直鎖、分岐または環状のア
ルキル基、炭素数1〜8の直鎖、分岐または環状のアル
コキシ基、あるいは炭素数6〜12の置換または未置換
のアリール基であり、さらに好ましくは、水素原子であ
る。
キル基の具体例としては、例えば、R1 およびR2 の具
体例として挙げた直鎖、分岐または環状のアルキル基を
例示することができる。Z11〜Z82の置換または未置換
のアリール基の具体例としては、例えば、Ar1〜Ar
5 の具体例として挙げた置換または未置換のアリール基
を例示することができる。また、Z11〜Z82のハロゲン
原子、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基の具体例と
しては、例えば、Z1 及びZ2 の具体例として挙げたハ
ロゲン原子、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基を例
示することができる。
R11およびR12は水素原子、直鎖、分岐または環状のア
ルキル基、置換または未置換のアリール基、あるいは置
換または未置換アラルキル基を表し、好ましくは、水素
原子、炭素数1〜16の直鎖、分岐または環状のアルキ
ル基、炭素数4〜16の置換または未置換のアリール
基、あるいは炭素数5〜16の置換または未置換のアラ
ルキル基であり、より好ましくは、水素原子、炭素数1
〜8の直鎖、分岐または環状のアルキル基、炭素数6〜
12の置換または未置換のアリール基、あるいは炭素数
7〜12の置換または未置換のアラルキル基であり、さ
らに好ましくは、R1 およびR2 は炭素数1〜8の直
鎖、分岐または環状のアルキル基、炭素数6〜10の炭
素環式芳香族基、あるいは炭素数7〜10の炭素環式ア
ラルキル基である。尚、R11およびR12の置換または未
置換のアリール基の具体例としては、例えば、Ar1 〜
Ar5 の具体例として挙げた置換または未置換のアリー
ル基を例示することができる。
アルキル基の具体例としては、例えばR1 およびR2 の
具体例として挙げた置換または未置換のアルキル基を例
示することができる。また、R11およびR12の置換また
は未置換のアラルキル基の具体例としては、例えば、R
1 およびR2 の具体例として挙げた置換または未置換の
アラルキル基を例示することができる。
具体例としては、例えば、以下の化合物(化12〜化3
4)を挙げることができるが、本発明はこれらに限定さ
れるものではない。尚、式中、Phはフェニル基を、B
zはベンジル基を表す。
公知の方法により製造することができる。すなわち、例
えば、一般式(3)(化35)で表される化合物と、
2,7−ジハロゲノフルオレン誘導体とHN−(A
r2 )(Ar3 )とより製造することができる一般式
(4)(化35)で表される化合物を、銅化合物の存在
下で反応(ウルマン反応)させることにより製造するこ
とができる。また、例えば、(Ar1 )NH2 と、一般
式(4)(化35)で表される化合物と一般式(5)
(化35)で表される化合物を、銅化合物の存在下で反
応(ウルマン反応)させることにより製造することもで
きる。
〜Ar5 、R1 、R2 、Z1 、Z2 およびXは一般式
(1)と同じ意味を表す。〕 上式中、Y1 およびY2 はハロゲン原子を表し、好まし
くは、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を表し、よ
り好ましくは、臭素原子またはヨウ素原子を表す。
明するが、勿論、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。 (実施例1) 例示化合物番号A−1の化合物の製造 窒素雰囲気下で、2−〔N,N−ジ(4’−メチルフェ
ニル)アミノ〕−9,9−ジメチル−9H−7−ヨード
フルオレン25g、4−(N’,N’−ジフェニルアミ
ノ)−N−フェニルアニリン17g、金属銅粉10g、
および無水炭酸カリウム20gをo−ジクロロベンゼン
(100g)中、190℃で8時間攪拌した。反応混合
物を100℃に冷却後、熱濾過した後、濾液にメタノー
ル(200g)を加え、析出した淡黄色の固体を濾過、
乾燥した。この固体をアルミナカラムクロマトグラフィ
ー(溶出液:トルエン)で処理した後、トルエンとn−
ヘキサンの混合溶媒を用いて再結晶した。その後、減圧
下(10-6torr )で昇華精製(300℃)し、淡黄色
の結晶として、例示化合物番号A−1の化合物を19g
得た。 ガラス転移温度117℃
合物の製造 実施例1において、2−〔N,N−ジ(4’−メチルフ
ェニル)アミノ〕−9,9−ジメチル−9H−7−ヨー
ドフルオレンを使用する代わりに、2−〔N−(3’−
メトキシフェニル)−N−フェニルアミノ〕−9,9−
ジメチル−9H−7−ヨードフルオレンを使用した以外
は、実施例1に記載の方法に従い、例示化合物番号A−
5の化合物を製造した。 ガラス転移温度115℃
化合物の製造 実施例1において、2−〔N,N−ジ(4’−メチルフ
ェニル)アミノ〕−9,9−ジメチル−9H−7−ヨー
ドフルオレンを使用する代わりに、2−〔N−(1’−
ナフチル)−N−フェニルアミノ〕−9,9−ジメチル
−9H−7−ヨードフルオレンを使用した以外は、実施
例1に記載の方法に従い、例示化合物番号A−10の化
合物を製造した。 ガラス転移温度125℃
化合物の製造 窒素雰囲気下で、2−(N−カルバゾリイル)−9,9
−ジメチル−9H−7−ヨードフルオレン14g、4−
〔N’,N’−ジ(3’−メチルフェニル)アミノ〕−
N−フェニルアニリン18g、金属銅粉10g、および
無水炭酸カリウム20gをo−ジクロロベンゼン(10
0g)中、190℃で8時間攪拌した。反応混合物を1
00℃に冷却後、熱濾過した後、濾液にメタノール(2
00g)を加え、析出した淡黄色の固体を濾過、乾燥し
た。この固体をアルミナカラムクロマトグラフィー(溶
出液:トルエン)で処理した後、トルエンとn−ヘキサ
ンの混合溶媒を用いて再結晶した。その後、減圧下(1
0-6torr )で昇華精製(300℃)し、淡黄色の結晶
として、例示化合物番号A−19の化合物を12g得
た。 ガラス転移温度120℃
合物の製造 実施例1において、4−(N’,N’−ジフェニルアミ
ノ)−N−フェニルアニリンを使用する代わりに、4−
(N’,N’−ジフェニルアミノ)−N−フェニル−1
−ナフチルアミンを使用した以外は、実施例1に記載の
方法に従い、例示化合物番号B−4の化合物を製造し
た。 ガラス転移温度120℃
合物の製造 実施例1において、4−(N’,N’−ジフェニルアミ
ノ)−N−フェニルアニリンを使用する代わりに、6−
(N’,N’−ジフェニルアミノ)−N−フェニル−2
−ナフチルアミンを使用した以外は、実施例1に記載の
方法に従い、例示化合物番号D−2の化合物を製造し
た。 ガラス転移温度128℃
合物の製造 窒素雰囲気下で、2−(N,N−ジフェニルアミノ)−
9,9−ジメチル−9H−7−ヨードフルオレン24
g、4’−(N’,N’−ジフェニルアミノ)−N−フ
ェニル−4−ビフェニルアミン22g、金属銅粉10
g、および無水炭酸カリウム20gをo−ジクロロベン
ゼン(100g)中、190℃で8時間攪拌した。反応
混合物を100℃に冷却後、熱濾過した後、濾液にメタ
ノール(150g)を加え、析出した淡黄色の固体を濾
過、乾燥した。この固体をアルミナカラムクロマトグラ
フィー(溶出液:トルエン)で処理した後、トルエンと
n−ヘキサンの混合溶媒を用いて再結晶した。その後、
減圧下(10-6torr )で昇華精製(350℃)し、淡
黄色の結晶として、例示化合物番号E−2の化合物を1
8g得た。 ガラス転移温度128℃
合物の製造 実施例7において、2−(N,N−ジフェニルアミノ)
−9,9−ジメチル−9H−7−ヨードフルオレンを使
用する代わりに、2−〔N,N−ジ(4’−メチルフェ
ニル)アミノ〕−9,9−ジメチル−9H−7−ヨード
フルオレンを使用した以外は、実施例7に記載の方法に
従い、例示化合物番号E−3の化合物を製造した。 ガラス転移温度130℃
化合物の製造 実施例7において、2−(N,N−ジフェニルアミノ)
−9,9−ジメチル−9H−7−ヨードフルオレンを使
用する代わりに、2−〔N−(1’−ナフチル)−N−
フェニルアミノ〕−9,9−ジメチル−9H−7−ヨー
ドフルオレンを使用した以外は、実施例7に記載の方法
に従い、例示化合物番号E−13の化合物を製造した。 ガラス転移温度132℃
の化合物の製造 窒素雰囲気下で、2−(N,N−ジフェニルアミノ)−
9,9−ジエチル−9H−7−ヨードフルオレン25
g、4’−(N’−フェノキサジニイル)−N−フェニ
ル−4−ビフェニルアミン21g、金属銅粉10g、お
よび無水炭酸カリウム20gをo−ジクロロベンゼン
(100g)中、190℃で8時間攪拌した。反応混合
物を100℃に冷却後、熱濾過した後、濾液にメタノー
ル(150g)を加え、析出した淡黄色の固体を濾過、
乾燥した。この固体をアルミナカラムクロマトグラフィ
ー(溶出液:トルエン)で処理した後、トルエンとn−
ヘキサンの混合溶媒を用いて再結晶した。その後、減圧
下(10-6torr )で昇華精製(350℃)し、淡黄色
の結晶として、例示化合物番号E−17の化合物を21
g得た。 ガラス転移温度133℃
化合物の製造 窒素雰囲気下で、2−(N,N−ジフェニルアミノ)−
9,9−ジメチル−9H−7−ヨードフルオレン48
g、アニリン4.6g、金属銅粉20g、および無水炭
酸カリウム40gをo−ジクロロベンゼン(100g)
中、190℃で8時間攪拌した。反応混合物を100℃
に冷却後、熱濾過した後、濾液にメタノール(200
g)を加え、析出した淡黄色の固体を濾過、乾燥した。
この固体をアルミナカラムクロマトグラフィー(溶出
液:トルエン)で処理した後、トルエンとn−ヘキサン
の混合溶媒を用いて再結晶した。その後、減圧下(10
-6torr )で昇華精製(400℃)し、淡黄色の結晶と
して、例示化合物番号F−5の化合物を17g得た。 ガラス転移温度127℃
化合物の製造 実施例11において、2−(N,N−ジフェニルアミ
ノ)−9,9−ジメチル−9H−7−ヨードフルオレン
を使用する代わりに、2−〔N−(3’−メチルフェニ
ル)−N−フェニルアミノ〕−9,9−ジメチル−9H
−7−ヨードフルオレンを使用した以外は、実施例11
に記載の方法に従い、例示化合物番号F−6の化合物を
製造した。 ガラス転移温度125℃
化合物の製造 実施例11において、アニリンを使用する代わりに、3
−メチルアニリンを使用した以外は、実施例11に記載
の方法に従い、例示化合物番号F−9の化合物を製造し
た。 ガラス転移温度124℃
の化合物の製造 実施例11において、アニリンを使用する代わりに、4
−メトキシアニリンを使用した以外は、実施例11に記
載の方法に従い、例示化合物番号F−10の化合物を製
造した。 ガラス転移温度130℃
の化合物の製造 実施例11において、2−(N,N−ジフェニルアミ
ノ)−9,9−ジメチル−9H−7−ヨードフルオレン
を使用する代わりに、2−〔N−(3’−メトキシフェ
ニル)−N−フェニルアミノ〕−9,9−ジメチル−9
H−7−ヨードフルオレンを使用した以外は、実施例1
1に記載の方法に従い、例示化合物番号F−13の化合
物を製造した。 ガラス転移温度123℃
の化合物の製造 実施例11において、2−(N,N−ジフェニルアミ
ノ)−9,9−ジメチル−9H−7−ヨードフルオレン
を使用する代わりに、2−〔N−(1’−ナフチル)−
N−フェニルアミノ〕−9,9−ジメチル−9H−7−
ヨードフルオレンを使用した以外は、実施例11に記載
の方法に従い、例示化合物番号F−16の化合物を製造
した。 ガラス転移温度145℃
の化合物の製造 実施例11において、2−(N,N−ジフェニルアミ
ノ)−9,9−ジメチル−9H−7−ヨードフルオレン
を使用する代わりに、2−(N,N−ジフェニルアミ
ノ)−9,9−ジエチル−9H−7−ヨードフルオレン
を使用した以外は、実施例11に記載の方法に従い、例
示化合物番号F−17の化合物を製造した。 ガラス転移温度135℃
化合物の製造 窒素雰囲気下で、2−(N,N−ジフェニルアミノ)−
9,9−ジメチル−9H−7−(N’−フェニルアミ
ノ)フルオレン22g、2−〔N,N−ジ(4’−メチ
ルフェニル)アミノ〕−9,9−ジメチル−9H−7−
ヨードフルオレン26g、金属銅粉10g、および無水
炭酸カリウム20gをo−ジクロロベンゼン(100
g)中、190℃で8時間攪拌した。反応混合物を10
0℃に冷却後、熱濾過した後、濾液にメタノール(20
0g)を加え、析出した淡黄色の固体を濾過、乾燥し
た。この固体をアルミナカラムクロマトグラフィー(溶
出液:トルエン)で処理した後、トルエンとn−ヘキサ
ンの混合溶媒を用いて再結晶した。その後、減圧下(1
0-6torr )で昇華精製(400℃)し、淡黄色の結晶
として、例示化合物番号F−7の化合物を22g得た。 ガラス転移温度134℃
化合物の製造 窒素雰囲気下で、2−〔N,N−ジ(4’−メチルフェ
ニル)アミノ〕−9,9−ジメチル−9H−7−ヨード
フルオレン51g、4−メチルアニリン5.3g、金属
銅粉10g、および無水炭酸カリウム20gをo−ジク
ロロベンゼン(100g)中、190℃で8時間攪拌し
た。反応混合物を100℃に冷却後、熱濾過した後、濾
液にメタノール(200g)を加え、析出した淡黄色の
固体を濾過、乾燥した。この固体をアルミナカラムクロ
マトグラフィー(溶出液:トルエン)で処理した後、ト
ルエンとn−ヘキサンの混合溶媒を用いて再結晶した。
その後、減圧下(10-6torr )で昇華精製(400
℃)し、淡黄色の結晶として、例示化合物番号F−8の
化合物を21g得た。 ガラス転移温度140℃
の化合物の製造 窒素雰囲気下で、2−(N,N−ジフェニルアミノ)−
9,9−ジエチル−9H−7−(N’−フェニルアミ
ノ)フルオレン23g、2−〔N−(4’−メチルフェ
ニル)−N−フェニルアミノ〕−9,9−ジメチル−9
H−7−ヨードフルオレン25g、金属銅粉10g、お
よび無水炭酸カリウム20gをo−ジクロロベンゼン
(100g)中、190℃で8時間攪拌した。反応混合
物を100℃に冷却後、熱濾過した後、濾液にメタノー
ル(200g)を加え、析出した淡黄色の固体を濾過、
乾燥した。この固体をアルミナカラムクロマトグラフィ
ー(溶出液:トルエン)で処理した後、トルエンとn−
ヘキサンの混合溶媒を用いて再結晶した。その後、減圧
下(10-6torr )で昇華精製(400℃)し、淡黄色
の結晶として、例示化合物番号F−24の化合物を19
g得た。 ガラス転移温度137℃
化合物の製造 実施例18において、2−(N,N−ジフェニルアミ
ノ)−9,9−ジメチル−9H−7−(N’−フェニル
アミノ)フルオレンを使用する代わりに、4−〔4’−
(N’,N’−ジフェニルアミノ)フェニルオキシ〕−
N−フェニルアニリンを使用した以外は、実施例18に
記載の方法に従い、例示化合物番号G−3の化合物を製
造した。 ガラス転移温度125℃
電極(陽極)を有するガラス基板を、中性洗剤、アセト
ン、エタノールを用いて超音波洗浄した。その基板を窒
素ガスを用いて乾燥し、さらにUV/オゾン洗浄した
後、蒸着装置の基板ホルダーに固定した後、蒸着槽を3
×10-6Torrに減圧した。まず、ITO透明電極上に、
例示化合物番号A−1の化合物を、蒸着速度0.2nm
/sec で75nmの厚さに蒸着し、正孔注入輸送層とし
た。次いで、その上に、トリス(8−キノリノラート)
アルミニウムを、蒸着速度0.2nm/sec で50nm
の厚さに蒸着し、電子注入輸送層を兼ねた発光層とし
た。さらにその上に、陰極として、マグネシウムと銀を
蒸着速度0.2nm/sec で200nmの厚さに共蒸着
(重量比10:1)して陰極とし、有機電界発光素子を
作製した。尚、蒸着は、蒸着槽の減圧状態を保ったまま
実施した。作製した有機電界発光素子に直流電圧を印加
し、50℃、乾燥雰囲気下、10mA/cm2 の定電流密
度で連続駆動させた。初期には、6.5V、輝度480
cd/m2 の緑色の発光が確認された。輝度の半減期は
540時間であった。
注入輸送層の形成に際して、例示化合物番号A−1の化
合物を使用する代わりに、例示化合物番号B−4の化合
物(応用例2)、例示化合物番号E−2の化合物(応用
例3)、例示化合物番号E−13の化合物(応用例
4)、例示化合物番号F−5の化合物(応用例5)、例
示化合物番号F−8の化合物(応用例6)、例示化合物
番号F−16の化合物(応用例7)を使用した以外は、
応用例1に記載の方法により有機電界発光素子を作製し
た。各素子からは緑色の発光が確認された。さらにその
特性を調べ、結果を第1表に示した。
注入輸送層の形成に際して、例示化合物番号A−1の化
合物を使用する代わりに、4,4’−ビス〔N−フェニ
ル−N−(3”−メチルフェニル)アミノ〕ビフェニル
(比較例1)、9,9−ジメチル−2,7−ビス(N,
N−ジフェニルアミノ)フルオレン(比較例2)を使用
した以外は、応用例1に記載の方法により有機電界発光
素子を作製した。各素子からは緑色の発光が確認され
た。さらにその特性を調べ、結果を第1表(表1)に示
した。
供することが可能になった。特に、有機電界発光素子用
の正孔注入輸送材料として優れた特性を有するアミン化
合物を提供することが可能になった。
Claims (2)
- 【請求項1】 一般式(1)で表されるアミン化合物。 【化1】 (式中、Ar1 〜Ar5 は置換または未置換のアリール
基を表し、さらに、Ar 2 とAr3 およびAr4 とAr
5 は結合している窒素原子と共に含窒素複素環を形成し
ていてもよいを表し、R1 およびR2 は水素原子、直
鎖、分岐または環状のアルキル基、置換または未置換の
アリール基、あるいは置換または未置換のアラルキル基
を表し、Z1 およびZ2 は水素原子、ハロゲン原子、直
鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環
状のアルコキシ基、あるいは置換または未置換のアリー
ル基を表し、Xは置換または未置換のアリーレン基を表
す。) - 【請求項2】 一般式(1)で表される化合物におい
て、Xが一般式(2)で表される基である請求項1記載
のアミン化合物。 −(A1 −X11)m −A2 − (2) (式中、A1 およびA2 は置換または未置換のフェニレ
ン基、置換または未置換のナフチレン基、あるいは置換
または未置換のフルオレン−ジイル基を表し、X 11は単
結合、酸素原子または硫黄原子を表し、mは0または1
を表す。)
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