JP2000326560A - シリアルプリンタを用いた印刷システム、同システムのための中間ハードウェア、及びシリアルプリンタ - Google Patents

シリアルプリンタを用いた印刷システム、同システムのための中間ハードウェア、及びシリアルプリンタ

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JP2000326560A
JP2000326560A JP14391499A JP14391499A JP2000326560A JP 2000326560 A JP2000326560 A JP 2000326560A JP 14391499 A JP14391499 A JP 14391499A JP 14391499 A JP14391499 A JP 14391499A JP 2000326560 A JP2000326560 A JP 2000326560A
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pass
raster
nozzle
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Makoto Koyanagi
誠 小柳
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ホスト装置の処理負担を軽減し、印刷速度を
高める。 【解決手段】 ホスト装置1は、印刷対象画像を印刷す
るときのプリンタ3の印字ヘッドの各パス毎に、印字ヘ
ッドのノズルの使用/非使用の区別、使用ノズルが印刷
するラスタラインを決定するための情報、及び紙送り量
を記述したノズルデータ19を作成して中間ハードウェ
ア5に転送する。中間ハードウェア5は、ホスト装置1
から転送されてきたRGBフルカラーラスタイメージデ
ータ31に色変換及び2値化の処理を行って、これを2
値CMYKラスタイメージデータに変換しメモリ55に
格納する。そして、中間ハードウェア5は、ホスト装置
1から転送されてきた各パス毎のノズルデータに従っ
て、各パスで印刷するラスタラインのデータ65をメモ
リ55から選択的に読み出し、これに基づき各パスのノ
ズル駆動データ79を作成し、これをプリンタコマンド
89にしてシリアルプリンタ3に転送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタやワイヤインパクトプリンタのように、多数のド
ット形成素子をもった印字ヘッドを動作させながら印字
を行うシリアルプリンタに関わり、特に、シリアルプリ
ンタに外部から与える印字コマンドの作成技術の改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えばインクジェットプリンタは、多数
のインクジェットノズルをもった印字ヘッドを用紙に対
し主走査方向に走行させながら、多数のノズルからイン
ク滴を吐出して用紙上にインクドットを形成することに
より印字を行う。ヘッドがインクを吐出しつつ行う1回
の主走査走行動作を「パス(pass)」と本明細書では呼
ぶ。1回のパスが終わると、用紙が副走査方向に所定ド
ット数だけ送られ、そして、次のパスが行われる。1頁
の印字が終わるまで、紙送りとパスが交互に繰り返され
ていく。
【0003】印刷画像の品質を向上させるために、イン
タレース印刷又はオーバラップ印刷の手法が単独で又は
組み合わせて用いられることが多い。インタレース印刷
とは、多数のノズルが副走査方向に複数ドットのピッチ
で配列されたヘッドを用い、ノズルピッチと素数関係に
あるドット数分の紙送りと、パスとを交互に繰り返して
いくという印刷手法である。オーバラップ印刷は、同じ
副走査方向の位置にて主走査方向に連続するドットの並
び(つまり、1本の「ラスタライン」)を、複数回のパ
スに分けて印刷する手法である。例えば、第1のパスで
は、ラスタライン中の奇数番目のドットだけを印刷し、
第2のパスで、偶数番目のドットだけを印刷するという
ようにである。
【0004】各パスで使用するノズルは常に同じではな
く、パスによって異なることが少なくない。また、当然
のことながら、各ノズルが印刷するラスタラインもパス
毎に異なる。こうしたパス毎の相違は、特にインタレー
ス印刷を用いた場合に複雑である。また、オーバラップ
印刷を行う場合には、各パスが終わった時に、そのパス
で印刷したラスタラインを、完全に印刷の終わったラス
タライン(例えば2回のパスに分けて印刷する場合、2
回目のパスが終わったラスタライン)と、未だ完全には
印刷されていないラスタライン(例えば未だ1回目のパ
スしか終わっていないラスタライン)とを区別して、前
者のデータはメモリ領域は開放するが、後者の方のメモ
リ領域は未だ開放しないという制御も必要である。
【0005】一般にインクジェットプリンタなどのシリ
アルプリンタは、低価格化などの観点から、低性能のC
PUしか搭載しておらず、複雑な処理を行う機能は備え
ていない。そのため、極端な言い方をすれば、シリアル
プリンタは、ホスト装置から各回の紙送り量と各パスで
の各ノズルに対するラスタラインのデータとを受け、そ
れに従って各回の紙送りと各パスの動作とを単純に実行
するにすぎない。そのため、従来のシステムでは、プリ
ンタへ送るべき上記のデータの作成処理は全て、ホスト
装置のCPU(プリンタドライバソフト)が行う。
【0006】プリンタドライバは、まず、色変換処理を
行って、RGB表色系のラスタイメージデータをCMY
K表色系のラスタイメージデータに変換する。次に、2
値化処理を行って、1画素1色成分が例えば8ビットワ
ードで表現されている多階調のCMYKラスタデータ
を、1画素1色成分がドットか空白かを示した1ビット
ワードで表現された2値CMYKラスタデータに変換す
る。更に、プリンタドライバは、ノズルのピッチや個
数、用紙サイズ及び印刷レイアウトなどに基づいて、各
パス毎に紙送り量、使用するノズル及び印刷するラスタ
ラインなどを決定し、そして、各パス毎に、まず紙送り
量をプリンタに転送し、続いて、ホスト装置内の2値C
MYKラスタデータが格納されている記憶装置から、そ
のパスで印刷するラスタラインのデータだけを選択的に
読み出して、プリンタに転送する。更に、プリンタドラ
イバは、各パスのラスタラインデータをプリンタへ転送
し終わった都度、各パスで印刷が完全に終わるラインだ
けを選択して、そのラインのデータを記憶装置から消去
する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のような処理を行
うホスト装置のCPUの処理負担は非常に大きい。その
結果、ホスト装置の開放が遅れ、また、印刷速度が落ち
るという問題がある。
【0008】従って、本発明の目的は、シリアルプリン
タを用いた印刷システムにおいて、ホスト装置の処理負
担を軽減し、印刷速度を高めることにある。
【0009】本発明の別の目的は、上記目的を達成する
に当たり、システムのコスト上昇を極力抑えることにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本件発明者の考察によれ
ば、従来ホストCPUが行っている上述した処理のう
ち、CPUの処理負担が大きく時間のかかる処理の一つ
として、印字ヘッドの各パス毎に、そのパスで印刷する
ラスタラインデータを選択的にホストの記憶装置から読
出し、また、各パスのラスタラインデータをプリンタへ
転送した後、その都度、各パスにて印刷の完了するラス
タラインのデータをホストの記憶装置から選択的に消去
する処理を挙げることができる。この処理では、CPU
が記憶装置にアクセス回数が非常に多いため、CPUの
負担が大きい。本発明は、この処理からホストCPUを
解放しようとするものである。
【0011】すなわち、本発明に従えば、複数のドット
形成素子をもった印字ヘッドを備えたシリアルプリンタ
と、印刷対象画像を表したラスタイメージデータを発生
するラスタデータ生成手段を有したホスト装置との間
に、シリアルプリンタとホスト装置とに接続された純粋
なハードウェア回路である中間ハードウェアが設けられ
る。この中間ハードウェアは、プリンタに組み込まれて
いても、ホスト装置に組み込まれていても、あるいは、
両者から独立していてもかまわない。この中間ハードウ
ェアは、ホスト装置からラスタイメージデータを受けて
記憶するラスタデータ格納手段と、記憶したラスタイメ
ージに基づいて、印字ヘッドの各パス毎に印字ヘッドを
駆動するためのヘッド駆動データを作成し、作成した各
パスのヘッド駆動データをシリアルプリンタに転送する
ヘッド駆動データ作成・転送手段とを備えている。
【0012】さらに、ホスト装置は、印字ヘッドの各パ
スにおけるドット形成素子の使用/非使用の区別を記述
したドット形成素子データを作成して中間ハードウェア
に転送するドット形成素子データ作成手段をさらに備え
ている。そして、中間ハードウェアの上述したヘッド駆
動データ作成・転送手段は、次の(1)〜(4)の手段を有し
ている。
【0013】(1)ホスト装置から受け取った各パスのド
ット駆動素子データに基づいて、印字ヘッドが各パスで
印刷するラスタラインを決定するラスタライン決定手
段。
【0014】(2)決定した各パスで印刷するラスタライ
ンのラスタラインデータを、ラスタデータ格納手段から
選択的に読み出すラスタラインデータ読み出し手段。
【0015】(3)読み出した各パスのラスタラインデー
タに基づいて、各パスのヘッド駆動データを作成するヘ
ッド駆動データ作成手段。
【0016】(4)作成した各パスのヘッド駆動データを
プリンタへ転送するヘッド駆動データ転送手段。
【0017】中間ハードウェア回路は、ホスト装置から
転送されて来たラスタイメージデータを自己の記憶装置
(ラスタデータ格納手段)に格納し、ホスト装置から転
送がされてくる各パス毎のドット形成素子の使用/非使
用を示したドット形成素子データに基づいて、各パスで
印刷するラスタラインデータをラスタデータ格納手段か
ら選択的に読み出して、これに基づき各パスのヘッド駆
動データを作成してプリンタへ転送する。そのため、ホ
ストCPUは、各パス毎のドット形成素子データを作成
して、そのドット形成素子データとラスタイメージデー
タを単純に中間ハードウェアに転送するだけでよく、ホ
スト装置内の記憶装置から各パスのラスタラインデータ
を選択的に読み出す面倒がない。一方、中間ハードウェ
アは、純粋ハードウェアであるため、自己の記憶装置か
ら各パスのラスタラインデータを選択的に読み出すよう
な動作は、CPUに比べると得意であり、高速にこれを
行うことができる。このような機能をもった中間ハード
ウェアは、ASICなどを用いて安価に製造することが
できる。また、各パス毎のドット形成素子データを作成
する処理は、複雑な判断を必要とするため、純粋ハード
ウェアでこれを実現するよりも、ホストCPUでこれを
行うほうが、安価で高速な処理が可能である。こうした
理由から、本発明の印刷システムでは、高速に印刷が行
え且つシステムは安価である。
【0018】中間ハードウェアが自己の記憶装置にラス
タイメージを記憶して各パスのヘッド駆動データを作成
することとしたことの結果、ホスト装置側では、ラスタ
イメージデータに対す色変換や2値化の処理を必ずしも
行わなくてもよいことになる。そこで、好適な実施形態
では、中間ハードウェアが色変換及び2値化を行うこと
とし、ホストCPUは色変換及び2値化の処理から解放
される。色変換及び2値化の処理は、単純ではあるが記
憶装置へのアクセス回数が膨大でホストCPUにとって
負担の大きい処理である。これを、単純動作の繰り返し
に長けた専用ハードウェアが行うことにより、印刷速度
が更に向上する。
【0019】好適な実施形態では、ホスト装置が作成す
る各パスのドット形成素子データには、各パスの紙送り
量を示した紙送り情報がさらに含まれている。中間ハー
ドウェアは、その各パス毎の紙送り情報に基づいて、各
パスの紙送りコマンドを作成してプリンタに転送する。
【0020】また、好適な実施形態では、ホスト装置が
作成する各パスのドット形成素子データには、各パスに
おいて使用するドット形成素子の各々について、各パス
の終了後に、各ドット形成素子が印刷したラスタライン
のデータをラスタデータ格納手段から消去してよいか否
かを示したラインデータ消去可否情報がさらに含まれて
いる。中間ハードウェアは、その各パス毎のラインデー
タ消去可否情報に基づいて、各パスの終了後に、消去し
て良いラスタラインのデータを自己の記憶装置から消去
する。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態にか
かる印刷システムの全体構成を示す。
【0022】ホスト装置として、パーソナルコンピュー
タのようなコンピュータ(以下、「ホストコンピュー
タ」という)1が用いられている。しかし、これは一つ
の典型例にずぎず、ホスト装置は、イメージスキャナや
デジタルカメラなどの他の機器であってもよい。ホスト
コンピュータ1とインクジェットプリンタ3とが、両者
間に、ASIC等を用いて本発明の原理に従う用途向け
専用に設計されたハードウェア回路(以下、「中間ハー
ドウェア」という)5を介して、接続されている。中間
ハードウェア5は、以下に説明するように、従来ホスト
装置のCPU(プリンタドライバ)が行っていた処理の
うち処理負担の大きい幾つかのものを、ホストコンピュ
ータ1に代わって行う。中間ハードウェア5は、プリン
タ3に組み込まれてプリンタ3の内部回路にバス接続な
どで接続されていても、ホストコンピュータ1に組み込
まれてホストコンピュータ1の内部回路にバス接続など
で接続されていても、或いは、プリンタ3及びホストコ
ンピュータ1のいずれからも独立していてプリンタ3及
びホストコンピュータ1にケーブルなどで接続されてい
ても、更には、2分割されてプリンタ3とホストコンピ
ュータ1の双方に組み込まれていてもよい。
【0023】ホストコンピュータ1は、プリンタドライ
バの機能として、バックエンドパラメータ生成部11、
ノズルデータ生成部17、ラスタデータ生成部21、中
間コマンド作成部25を有する。バックエンドパラメー
タ生成部11は、印刷の基本的な仕様(例えば、垂直解
像度、ラスタラインのドット数、用紙サイズ、マージ
ン、使用ノズル数など)を指定するパラメータ、つまり
バックエンドパラメータ13を生成するものである。
【0024】ノズルデータ生成部17は、バックエンド
パラメータ生成部11が生成したバックエンドパラメー
タ13のうちの所定の一部のパラメータ15を参照し
て、各パス毎のノズルデータ19を生成するものであ
る。各パスのノズルデータ19には、当該パスの紙送り
量(前のパスから当該パスへ移るための紙送り量)を示
す紙送り量データや、印字ヘッド上の各ノズルについ
て、そのノズルを当該パスで使用するか否か及び使用す
る場合にそのノズルで印刷したラスタラインが当該パス
で印刷完了となるか否かを示したノズル属性データや、
各ノズルで印刷するラスタラインの番号を決定するため
のライン数データなどが含まれている。ノズルデータ生
成部17は、バックエンドパラメータ生成部11が生成
したバックエンドパラメータ13の中から、ノズルデー
タ19の生成に必要な一部のパラメータ15を参照し
て、ノズルデータ19を作成する。
【0025】ラスタデータ生成部21は、印刷する画像
を表現したラスタイメージデータ23を作成するもので
ある。このラスタイメージデータ23の表色系や階調数
に関する形式は典型的にはRGBフルカラー形式、すな
わち、RGB表色系で1画素1色成分が256階調表現
可能な8ビットワードであるが、勿論、他の形式、例え
ばCMYKフルカラー、RGB2値、CMYK2値、モ
ノクロ256階調、モノクロ2値などでもあり得る。ラ
スタデータ生成部21は色変換処理も2値化処理も行な
う機能を持たず、故に、それが生成するラスタイメージ
データ23の表色系及び階調数がどのようであるかは、
ホストコンピュータ1のOS(図示せず)からプリンタ
ドライバに与えられるイメージデータのそれに依存して
決まる。
【0026】中間コマンド作成部23は、バックエンド
パラメータ生成部11が生成したバックエンドパラメー
タ13、ノズルデータ生成部17が生成した全パス分の
ノズルデータ19、及びラスタデータ生成部21が生成
したラスタイメージデータ23を、それぞれ、中間ハー
ドウェア5が理解できるコマンド体系に則ったバックエ
ンドパラメータコマンド27、ノズルデータコマンド2
9、及びラスタイメージデータコマンド31に仕立て
て、中間ハードウェア25に転送する。
【0027】中間ハードウェア3は、中間コマンド解析
部33、色変換・2値化部39、メモリ管理部43、バ
ックエンドパラメータ格納部47、ノズルデータ格納部
51、ラスタデータ格納部55、位置制御部57、及び
プリンタコマンド作成部59を有する。中間コマンド解
析部38は、ホストコンピュータ1から中間コマンド2
7、29、31を受信し、受信した中間コマンドを解析
して何のコマンドであるかを識別する。その識別結果に
応じて、中間コマンド解析部33は次の(1)〜(4)の動作
を行う。
【0028】(1)バックエンドパラメータコマンド27
を受けた場合、それに含まれているバックエンドパラメ
ータ34はメモリ管理部43に転送する。
【0029】(2)ノズルデータコマンド29を受けた場
合、それに含まれているノズルデータ35をメモリ管理
部43に転送する。
【0030】(3)ラスタイメージデータコマンド31を
受けた場合、それに含まれているラスタイメージデータ
が、色変換又は色変換と2値化を必要とする形式(例え
ば、RGBフルカラー形式)のラスタイメージデータ3
7である場合、そのラスタイメージデータ37を色変換
・2値化部39に転送する。
【0031】(4)ラスタイメージデータコマンド31を
受けた場合、それに含まれているラスタイメージデータ
が、色変換も2値化も必要としない形式(例えば、CM
YK2値形式)のラスタイメージデータ38の場合に
は、そのラスタイメージデータ38をメモリ管理部43
に転送する。
【0032】色変換・2値化部39は、中間コマンド解
析部33から転送されてきたラスターイメージデータ3
7に対して、それが例えばRGB表色系のデータであれ
ば色変換を施してCMYK表色系のデータに変換し、ま
た、それがフルカラーのような多階調データであれば更
に2値化処理を施して、擬似的に多階調のように見える
2値ラスタイメージデータに変換する。色変換・2値化
部39から出力される2値ラスタイメージデータ41は
メモリ管理部43に入力される。
【0033】メモリ管理部43は、中間ハードウェア5
に搭載されたRAM(図示せず)を管理するものであ
り、そのRAM上にバックエンドパラメータ格納部4
7、ノズルデータ格納部51及びラスタデータ格納部5
5を確保する。そして、メモリ管理部43は次の(1)〜
(7)の動作を行う。
【0034】(1)中間コマンド解析部33から受け取っ
たバックエンドパラメータ34をバックエンドパラメー
タ格納部47に書き込む。
【0035】(2)中間コマンド解析部33から受け取っ
たノズルデータ35をノズルデータ格納部51に書き込
む。
【0036】(3)中間コマンド解析部33又は色変換・
2値化部39受け取った2値ラスタイメージデータ38
又は41をラスタデータ格納部55に書き込む。
【0037】(4)バックエンドパラメータ格納部47に
バックエンドパラメータ47を書き込んだ後、そのバッ
クエンドパラメータ47を読み出し、読み出したバック
エンドパラメータ61をプリンタコマンド作成部59へ
転送する。
【0038】(5)位置制御部57から各パス毎のノズル
データ取得要求63を受けると、要求されたパスのノズ
ルデータ49をノズルデータ格納部51から読み出し、
読み出したノズルデータ65を位置制御部57に転送す
る。
【0039】(6)位置制御部57から各パス毎のラスタ
データ取得要求67を受けると、要求されたラスタライ
ンのデータ53をラスタデータ格納部55から読み出
し、読み出したラスタラインデータ69を位置制御部5
7に転送する。
【0040】(7)位置制御部57から各パス毎のラスタ
ラインデータ消去要求71を受けると、要求されたラス
タラインのデータをラスタデータ格納部55から消去で
きる状態にする(つまり、指定されたラスタラインデー
タの記憶場所を、他のラスタラインのデータが新たに書
き込めるように開放する)。
【0041】位置制御部57は、プリンタコマンド作成
部59からラスタデータ取得開始要求73を受けると、
以後、1頁を印刷するのに必要な最初のパスから最後の
パスまで順に、各パス毎に次の一連の動作(1)〜(5)を繰
り返す。
【0042】(1)まず、ノズルデータ取得要求63をメ
モリ管理部43に送って、メモリ管理部43から当該パ
スのノズルデータ65を受け取る。
【0043】(2)次に、受け取った当該パスのノズルデ
ータ65に含まれている当該パスの紙送り量データ77
を、プリンタコマンド作成部59から到来する紙送り量
取得要求75に応えて、プリンタコマンド作成部59に
送る。
【0044】(3)次に、(1)で受け取った当該パスのノズ
ルデータ65に含まれているノズル属性データ及びライ
ン数データを基に、当該パスで使用する各ノズル毎に、
そのノズル印刷するラスタラインを決定する。更に、ノ
ズル属性データから、各ノズルが印刷するラスタライン
のデータを、当該パス完了後にラスタデータ格納部55
から消去してよいか否かも決定する(当該パスで印刷完
了するラインは消去可能、印刷完了しないラインは消去
不可)。
【0045】(4)次に、当該パスで各ノズルが印刷する
ラスタラインについて、ラスタデータ取得要求67をメ
モリ管理部43へ送って、メモリ管理部43からそのラ
スタラインのデータ69を受け取り、これに基づき当該
パスにおける各ノズルの駆動データ79を作成してプリ
ンタコマンド作成部59へ転送する。
【0046】(5)プリンタコマンド作成部59から、当
該パスのノズル駆動データ79をプリンタへ転送し終わ
った旨の転送完了通知81を受けると、(3)で消去可能
と決定したラスタラインについて、ラスタラインデータ
消去要求71をメモリ管理部43に送り、メモリ管理部
43をして、ラスタラインのデータをラスタデータ格納
部55から消去可能な状態にさせる。
【0047】プリンタコマンド作成部59は、メモリ管
理部43からバックエンドパラメータ61を受け取る
と、受け取ったバックエンドパラメータをプリンタが理
解するプリンタコマンド体系に則ったバックエンドパラ
メータコマンド83に仕立てて、インクジェットプリン
タ3へ転送する。その後、プリンタコマンド作成部59
は、ラスタデータ取得開始要求73を位置制御部57へ
発し、続いて、最初のパスから最後のパスまで各パス毎
に、次の(1)〜(3)の動作を繰り返す。
【0048】(1)まず、紙送り量取得要求75を位置制
御部57へ送り、位置制御部76から当該パスの紙送り
量データ77を受け取る。そして、その紙送り量データ
77を、プリンタコマンド体系に則った紙送り量コマン
ド85に仕立てて、インクジェットプリンタ3へ転送す
る。
【0049】(2)続いて、位置制御部57から当該パス
のノズル駆動データ79を受け取り、このノズル駆動デ
ータを、プリンタコマンド体系に則ったノズル駆動デー
タコマンド87に仕立てて、インクジェットプリンタ3
へ転送する。
【0050】(3)当該パスのノズル駆動データコマンド
87がプリンタ3に受信され、プリンタ3から当該パス
の動作が終わった旨の通知89を受けると、転送完了通
知81を位置制御部57へ送る。
【0051】インクジェットプリンタ3は、まずバック
エンドパラメータコマンド83を受け取り、そこに含ま
れているバックエンドパラメータに基づいて、プリンタ
3の状態をこれから行う印刷に適した状態に初期設定す
る。続いて、プリンタ3は、上述した中間ハードウェア
5のプリンタコマンド作成部59から、最初のパスから
最後のパスまで各パス毎に、紙送り量コマンド85とノ
ズル駆動データコマンド87を順に受け、これに応答し
て、紙送り量コマンド85が指定する紙送り量分の紙送
りと、印字ヘッドを走行させつつノズル駆動データコマ
ンド87に従って使用ノズルを駆動するパスの動作とを
実行する。1回のパスが終わる都度、プリンタ3は、パ
ス完了通知89を中間ハードウェア5に返す。
【0052】図2は、このシステムにおいて各頁の印刷
の都度にホストコンピュータ1のCPUが行う動作の流
れを示す。
【0053】ホストコンピュータ1のCPU(プリンタ
ドライバ)は、まず、その頁の印刷の仕様を定めた各種
のパラメータのセットであるバックエンドパラメータを
作成し(ステップS1)、次に、バックエンドパラメー
タのうち、ノズルデータの生成に必要な所定のパラメー
タをを基に、当該頁の印刷に必要な最初から最後のパス
までの全パスの各々についてのノズルデータを作成する
(S3)。また、プリンタドライバは、当該頁に印刷す
べき画像のラスタイメージデータを作成する(S4)。
そして、バックエンドパラメータ、ノズルデータ及びラ
スタデータを中間コマンドに仕立てて中間ハードウェア
5に転送する(S4〜S7)。図示のフローでは、最初
にバックエンドパラメータを転送し、次に全パス分のノ
ズルデータを転送し、最後に1頁分のラスタデータを転
送している。しかし、ノズルデータとラスタデータにつ
いては、別法として、例えば、先に所定パス数分のノズ
ルデータと所定バンド数分のラスタデータを転送し、次
に、引き続く所定パス数分のノズルデータと所定バンド
数分のラスタデータを転送するというように、ノズルデ
ータとラスタデータを幾つかの部分い分けて、ノズルデ
ータの部分とラスタデータの部分とを分交互に繰り返し
転送するようにしてもよい。
【0054】図3は、各頁の印刷の都度に中間ハードウ
ェア5が行う動作の流れを示す。
【0055】中間ハードウェア5は、ホストコンピュー
タ1からバックエンドパラメータを受信してこれをバッ
クエンドパラメータ格納部47に格納し(S11)、続
いてノズルデータを受信しこれをノズルデータ格納部5
1に格納する(S12)。次に、ホストコンピュータ1
からラスタイメージデータを受信し、それが色変換や2
値化を必要とするものであればその処理を行って2値C
MYKラスタイメージデータに変換し(S14)、ま
た、受信したデータが2値CMYKラスタイメージデー
タであれば色変換や2値化をスキップして、その2チC
MYKラスタイメージデータをラスタデータ格納部55
に書き込む(S15)。ホストコンピュータ1からラス
タイメージデータが到来する限りステップS13〜S1
5の処理を繰り返す(S16)。
【0056】上記のラスタイメージデータの受信及び格
納の処理と並行して、ステップS17以下のプリンタ3
へのデータ転送処理を行う。まず、バックエンドパラメ
ータ格納部47に格納されているバックンドパラメータ
のうち、プリンタの初期設定に必要なものを読み出し、
これをプリンタコマンドに仕立ててプリンタ1へ転送す
る(S17)。次に、頁の最初のパスから最後のパスま
で順に、各パス毎に、紙送り量データとノズル駆動デー
タを作成してプリンタに転送する(S18〜S25)。
【0057】ステップS18〜S25では、まず、位置
制御部57が、(最初のパスについてはプリンタコマン
ド作成部59からのラスタデータ取得開始要求73に応
答して、2パス目からは自動的に)各パスのノズルデー
タ取得要求63をメモリ管理部43に発し(S18)、
メモリ管理部43は要求されたパスのノズルデータ45
をノズルデータ格納部51から読み出して、読み出した
ノズルデータ65を位置制御部57に渡す(S19)。
続いて、位置制御部57は、各パスのノズルデータに含
まれている各パスの紙送り量データを、プリンタコマン
ド作成部59からの要求に応答してプリンタコマンド作
成部59に渡し、プリンタコマンド作成部59はその各
パスの紙送り量データをプリンタコマンド85に仕立て
てプリンタ3に転送する(S20)。次に、位置制御部
57は、各パスのノズルデータに基づいて各パスで印刷
するラスタラインを決定し、そのラスタランのデータを
要求するラスタデータ取得要求67を作成してメモリ管
理部43に渡す(S21)。メモリ管理部43は、各パ
スのラスタデータ取得要求67に応答して、各パスで印
刷するラスタラインのデータ53をラスタデータ格納部
55から読み出し、読み出したラスタラインデータ69
を位置制御部57に渡し、位置制御部57はその各パス
のラスタラインデータ69から各パスのノズル駆動デー
タ79を作成してプリンタコマンド作成部59に渡し、
プリンタコマンド作成部59は各パスのノズル駆動デー
タ79をプリンタコマンド87に仕立ててプリンタ3へ
転送する(S22)。また、プリンタ3から各パスのパ
ス完了通知89が来ると(S23)、プリンタコマンド
作成部59が各パスの転送完了通知を81を位置制御部
57に送り、位置制御部57は各パス終了後に消去して
良いラスタラインについてのラスタラインデータ消去要
求71をメモリ管理部43へ送り、メモリ管理部43は
各パス終了後に消去して良いラスタラインのデータをラ
スタデータ格納部55から消去する(S24)。以上の
ステップS18〜S24の動作を、最初のパスから最後
のパスまで順に、各パス毎に繰り返す(S25)。
【0058】以上のように、中間ハードウェア5が、ホ
ストコンピュータ1から転送されて来たラスタイメージ
データに対して色変換と2値化を行って2値CMYKラ
スタイメージデータにして自己のメモリ(ラスタデータ
格納部55)に蓄積しておき、そして、ホストコンピュ
ータ1から転送されて来た各パス毎のノズルデータを用
いて、自己のメモリに蓄積してあるラスタイメージデー
タからから各パスのノズル駆動データを作成してプリン
タ3へ転送すると共に、印刷の完了したラスタラインの
データを自己のメモリから消去していく。このような処
理を中間ハードウェア5が行うので、ホストコンピュー
タ1のCPU(プリンタドライバソフト)は、面倒で手
間のかかるイメージデータ処理、つまり、色変換、2値
化、及び各パス毎に印刷するラスタラインを選択的にメ
モリから読出したり、印刷完了したラスタラインを消去
したりする処理を一切行う必要がない。ホストコンピュ
ータ1が行うべき処理は、基本的に、印刷の基本的仕様
を決めたバックエンドパラメータ13を作成して中間ハ
ードウェア5に転送することと、各パス毎の各ノズルの
使用/非使用などを決めたノズルデータ19を作成して
中間ハードウェア5に転送することと、色変換も2値化
もまだ施してない原始状態のラスタイメージデータ21
を作成して中間ハードウェア5に転送することである。
そのため、ホストコンピュータ1のCPUの負担は大幅
に軽減される。更に、中間ハードウェア5は、専用のハ
ードウェア回路であるから、上述した処理を高速に行う
ことが可能であるし、また、ASICなどを使って低コ
ストで製造することができる。
【0059】一方、中間ハードウェア5は、ソフトウェ
アに従って動くCPUではないから、複雑な判断があっ
て多くの分岐に分れる処理には適さない。各パスのノズ
ルデータを作成する処理はそのような処理の部類に入
る。そのため、もし、ノズルデータ作成処理を中間ハー
ドウェア5で行おうとすると、中間ハードウェア5の構
成は非常に複雑になって価格がかなり上がるか、又は、
それを避けるために中間ハードウェア5にノズルデータ
作成処理を行うためのCPUを新たに搭載しなければな
らない。これに対し、図1に示した構成では、ノズルデ
ータの作成処理はホストコンピュータ1のCPUが行
い、作成されたノズルデータをホストコンピュータ1か
ら中間ハードウェア5へ転送して、これを中間ハードウ
ェア5が利用するようになっている。そのため、中間ハ
ードウェア5が構成上複雑になり過ぎることも、CPU
を新たに搭載する必要もない。よって、中間ハードウェ
ア5の価格を低く抑えることができる。また、中間ハー
ドウェア5に低価格のCPUを搭載してノズル作成を行
い場合に比較して、元来高性能でノズルデータ作成程度
であれば大した負担にならずに高速に行えるホストコン
ピュータ1のCPUを用いてノズルデータを作成するこ
とで、高い印刷速度を確保することができる。
【0060】図4は、ホストコンピュータ1が作成する
バックエンドパラメータの代表的なものを示している。
各パラメータの右側には、それがノズルデータ作成に使
用されるか否かと、使用される場合にはそのパラメータ
がノズルデータ作成時にどのような意味をもつかが示し
てある。図4に示すように、代表的なバックエンドパラ
メータには次のようなものがある。
【0061】(1)CMYK垂直解像度 印刷対象の画像を最終的なCMYKラスタイメージにし
たときの、垂直方向(副走査方向、紙送り方向)の解像
度である。ノズルデータ作成には使用されない。
【0062】(2)1ラスタ中のドット数 1ラスタラインに含まれるドット数、つまり、CMYK
ラスタイメージの水平方向(主走査方向)のドット数で
ある。ノズルデータ作成には使用されない。
【0063】(3)上マージン 用紙の上マージンのドット数である。ノズルデータ作成
時には、用紙上の印刷領域の上端位置を意味する。
【0064】(4)下マージン 用紙の下マージンのドット数を示す。ノズルデータ作成
時には、用紙上の印刷領域の下端位置を意味する。
【0065】(5)ノズルピッチ 印字ヘッドのノズル間隔と印字密度との比、つまり、ノ
ズル間隔に相当するドット数、つまり、ノズル間隔を印
刷で埋めるのに必要なパス数を意味する。
【0066】(6)使用ノズル数 印字ヘッドがのもつノズルのうち、頁の印刷に使用する
ノズルの個数である。但し、各パスで実際に使用するノ
ズル数は、パスによっては使用ノズル数より少ないこと
がある。よって、使用ノズル数とは、各パスで実際に使
用することができるノズルの最大個数ということもでき
る。
【0067】(7)オーバラップノズル数 オーバラップ印刷を行う場合、1つのパスにおいて、そ
のパスに先行するパスで既に印刷されたラスタラインと
同じラスタラインを打つことになるノズルの個数であ
る。
【0068】(8)変則送り量#0〜#7 各パス毎に紙送り量を変えて行く「変則紙送り」という
紙送り方法を行う場合に、用いられる紙送り量であり、
例えば#0番〜#7番の8種類の紙送り量が規定されて
おり、その8種類の紙送り量を順にサイクリックに使用
していく。一方、どのパスも同じ紙送り量を用いる紙送
り方法は「定則紙送り」という。
【0069】(9)物理ページ長(下位16ビット、上位
16ビット) 用紙の上端から下端までの物理長を意味する32ビット
の値である。
【0070】ホストコンピュータ1は、以上のようなバ
ックエンドパラメータから、各パスのノズルデータを作
成する際には、まず、バックエンドパラメータから中間
的なパラーメータを算出し、次に、その中間的なパラー
メータから各パスのノズルデータを作成する。図5は、
その中間的なパラメータを示している。
【0071】図5において、参照番号101は用紙を示
し、参照番号103は各パスにおける用紙101の印字
ヘッドの副走査方向(垂直)位置を示し、参照番号10
5は用紙1上の印字領域(マージン以外の部分)を示し
ている。図5に示す中間的パラメータのうち主要なもの
を説明すると以下の通りである。
【0072】(1)上端位置 用紙1上の印字領域105の上端位置(上マージン)を
示すドット数である。
【0073】(2)下端位置 用紙1上の印字領域105の下端位置(下マージン)を
示すドット数である。
【0074】(3)ラスタライン数 印字領域105に含まれるラスタラインの本数、つま
り、印字領域105の垂直方向のドット数である。
【0075】(4)上端処理開始の為の飛び出し量 最初のパスを行うときの印字ヘッド103の位置におい
て、印字ヘッド103の1番(最上位置)ノズルが印字
領域105の上端位置から上に飛び出している距離を示
すドット数である。
【0076】(5)端部紙送り量 インタレース印刷方式で印刷を行う場合、最初から最後
までのパスは「上端部」「メイン部」「下端部」の3種
類に分類される。すなわち、印刷は上端位置から下端位
置までの間で行われるが、上端位置付近のラスタライン
をくまなく印刷するためには、印字ヘッド101の1番
ノズルが上端位置から上記飛び出し距離だけ上に飛び出
した位置から最初のパスを開始して、1番ノズルが上端
位置に達するまで短い紙送り量で何回かのパスを繰り返
す必要がある。この最初のパスから1番ノズルが上端位
置に達したときのパスまでの区間を、「上端部」とい
う。また、下端部付近でも、下端部付近のラスタライン
をくまなく印刷するために、同様に短い紙送り量で何回
かのパスを繰り返す必要があり、この区間を「下端部」
という。端部紙送り量は、定則紙送りを行う場合の上端
部及び下端部での紙送り量をいう。
【0077】(6)メイン部紙送り量 上端部と下端部以外の区間は、比較的に大きい紙送り量
でパスを繰り返すことができ、これを「メイン部」とい
う。メイン部紙送り量は、定則紙送りを行う場合のメイ
ン部での紙送り量をいう。
【0078】(7)メインパス開始位置 メイン部の最初のパスにおける1番ノズルの垂直位置で
あり、上端位置よりメイン部紙送り量だけ下の位置であ
る。
【0079】(8)下端処理開始の為の位置合わせ送り量 メイン部の最後のパスから下端部の最初のパスに移ると
きの紙送り量である。
【0080】図6は、上記の中間パラメータに基づいて
作成される各パス毎のノズルデータの具体的内容を示
す。
【0081】各パスのノズルデータは、中間ハードウェ
ア5に転送されると、ノズルデータ格納部55内の7種
類のレジスタに分けて格納される。図6に示すように、
第1のレジスタは機能設定レジスタであり、ここに格納
されるノズルデータには、印字密度の指定と、オーバラ
ップ印刷(この実施例では、2回のパスで1ラスタライ
ンを印刷することとする)を行う場合にラスタラインの
偶数ドットと奇数ドットの何れを各パスで打つかの指定
と、最終パス番号の指定とが含まれる。2番目のレジス
タに格納されるノズルデータは、各パスの紙送り量デー
タである。
【0082】3、4、5番目のレジスタにそれぞれ格納
されるノズルデータは、各パスの印字可能ライン数、ス
キップライン数及び開放ライン数である。各パスの印字
可能ライン数とは、各パスについてメモリ管理部43が
ラスタデータ格納部55からラスタラインデータの読み
出しを開始するために必要なラスタライン数であり、後
述する図7から分るように、各パスで印刷する垂直範囲
内に存在する全部のラスタライン数である(印刷するラ
インは、この全部のラスタライン数の中にノズルピッチ
置きで存在する)。各パスのスキップライン数とは、各
パスについてメモリ管理部43がラスタデータ格納部5
5からラスタラインデータの読み出しを開始するときに
先頭からスキップするラスタライン数であり、後述する
図7から分るように、各パスにおいて先頭の1番ノズル
又は1番から連続する幾つかのノズルが非使用である場
合における、1番ノズルから最初の使用ノズルまでのラ
イン数である。各パスの開放ライン数とは、各パスにつ
いてメモリ管理部43がラスタデータの読出し後に開放
するラスタライン数である。
【0083】6番目のレジスタに格納されるノズルデー
タは、各パスの実使用ノズル数、つまり各パスの印刷で
実際に使用するノズルの数(バックエンドパラメータの
使用ノズル数以下)である。7番目のレジスタに格納さ
れるノズルデータは、各パスでのノズル使用属性であ
る。ノズル使用属性とは、バックエンドパラメータの使
用ノズル数分のノズルについて、各ノズルが使われ方を
規定したものであり、非使用か使用か、及び、オーバラ
ップ印刷で使用する場合には、オーバラップ先行ノズル
(つまり、当該ラスタラインの1回目のパスで使うノズ
ル)か、オーバラップ後続ノズル(つまり、当該ラスタ
ラインの2回目のパスで使うノズルか)を示している。
オーバラップ先行ノズルの場合、そのパスが終わって
も、そのノズルが印刷したラスタラインのデータはラス
タデータ格納部55から消去(開放)されないが、オー
バラップ後続ノズルの場合は、そのパスが終わると、そ
のノズルが印刷したラスタラインは印刷完了となるの
で、そのラスタラインデータはラスタデータ格納部55
から消去(開放)される。
【0084】図7と図8は、図7の右側に図8を接続す
ることで、1頁の印刷の最初から最後までの全パスにお
けるノズルの使用態様と垂直位置の具体例を示してい
る。
【0085】図7、8に示す具体例は、各ラスタライン
を2回のパスで印刷するオーバラップ印刷方式で、定則
紙送り法によるインタレース印刷方式により、印刷領域
のラスタライン数が5番ラスタラインから88番ラスタ
ラインまでの84ライン、ノズルピッチ(ノズル間隔の
ライン数)が4、使用ノズル数が14個という条件下で
印刷を行った場合を示している。1番パスから20番パ
スまでの20回のパスで全印刷を行っている。図中の各
パス番号の下の各コラムには、各パスにおける14個の
ノズルの番号(#1〜#14)が、各ノズルが位置する
ラスタラインに対応するフィールドに書かれている。丸
括弧で囲まれたノズル番号は、そのノズルがそのパスで
は非使用であることを意味し、括弧で囲まれてないノズ
ル番号は、そのノズルが印刷に使用されることを意味す
る。
【0086】図示のように、1番パスから20番パスま
での20回のパスで全印刷を行っている。そのうち、1
番パスから8番パスまでが上端部であり、9番パスから
12番パスまでがメイン部であり、13番パスから20
番パスまでが下端部である。上端部と下端部の各々を構
成するパスの数は、図4に示したバックエンドパラメー
タのノズルピッチ(ノズル間隔のライン数であり、本例
では4)の2倍に設定される。また、紙送り量は、上端
部と下端部では、図5に示した中間的パラメータの端部
紙送り量(本例では3)に設定され、メイン部では中間
的パラメータのメイン部紙送り量(本例では7)に設定
される。
【0087】例えば、図7に示すメイン部の10番パス
に着目してみると、ノズルデータを構成するデータの値
は、紙送り量=7、開放ライン数=7、スキップライン
数=0(つまり、1番ノズルから使用する)、印字可能
ライン数=53ライン、実使用ノズル数=14、1番〜
7番ノズル=オーバラップ後続ノズル(つまり、当該パ
ス終了時に対応するラインデータを消去する)、8番〜
14番ノズル=オーバラップ先行ノズル(つまり、当該
パスが終了しても対応するラインデータを消去しない)
となっている。また、図8に示す下端部の14番パスに
着目してみると、ノズルデータを構成するデータの値
は、紙送り量=3、開放ライン数=3、スキップライン
数=8(つまり、1番と2番ノズルは使用せず、3番ノ
ズルからの使用する)、印字可能ライン数=41ライ
ン、実使用ノズル数=11、1番、3番及び14番ノズ
ル=非使用ノズル、3番〜9番ノズル=オーバラップ後
続ノズル(つまり、当該パス終了時に対応するラインデ
ータを消去する)、10番〜13番ノズル=オーバラッ
プ先行ノズル(つまり、当該パスが終了しても対応する
ラインデータを消去しない)となっている。
【0088】図7、8の具体例から分るように、図6に
示したノズルデータによって、各パスにおいて、どのノ
ズルを使用してどのラスタラインを印刷するのか、そし
て、各パスの終了後にどのラスタラインのデータを消去
するのかが、完全に規定される。ホストコンピュータ1
が図6に示した各パスのノズルデータを作成し、中間ハ
ードウェア5がそのノズルデータに従って、図7、8に
示したようなノズル動作が得られるように、ラスタライ
ンデータをメモリから読み出して各パスのノズル駆動デ
ータを作成する。このホストコンピュータ1と中間ハー
ドウェア5の連携動作により、高速に各パスのノズル駆
動データを作成することができ、印刷速度が向上する。
【0089】図9は、ホストコンピュータ1のCPUが
行うノズルデータ生成処理の流れを示す。
【0090】まず、図4に例示したようなバックエンド
パラメータに基づき図5で説明したような中間的なパラ
メータを生成する(S31)。次に、その中間的なパラ
メータに基づいて、上端部、メイン部及び下端部の順で
各パスのノズルデータを作成する(S32〜S34)。
そして、作成したノズルデータを中間コマンドにして中
間ハードウェア5へ転送する(S35)。
【0091】図10、図11及び図12は、1ラインを
2パスで印刷するオーバラップ印刷とインタレース印刷
の双方を行う場合における、上端部、メイン部及び下端
部のノズルデータ作成処理の流れをそれぞれ示す。
【0092】図10に示すように、上端部の処理では、
まず、パス番号を1番とし、端部のパス数を数える端部
パス数カウンタnを0に初期設定する(S41)。次
に、図5に示した上端位置から飛び出し量分だけ上の位
置に1番ノズルが到達するのに必要な紙送り量を、1番
パスの紙送り量とする(S42)。
【0093】次に、上端位置より上に位置するノズルは
「非使用ノズル」とする(S43)。上端位置以下に位
置するノズルのうち、メインパス開始位置にメインパス
紙送り量のn倍値を加えた位置より上に位置するノズル
を「オーバラップ先行ノズル」とする(S44)。それ
より下に位置するノズルは「非使用ノズル」とする(S
45)。
【0094】次に、パス番号と端部パス数カウンタnを
1だけインクリメントして次のパスの処理に移る(S4
7)。まず、紙送り量を端部紙送り量とする(S4
7)。そして、上述したステップS43〜S45を繰り
返してノズル使用属性を決定する。以下、ノズル番号と
端部パス数カウンタを1づつインクリメントしながら、
ステップS47、S43〜S45を繰り返して、後続の
各パスのノズルデータを順次に作成していく。これを端
部パス数カウンタnがノズルピッチに達するまで、つま
り、ノズルピッチに等しいパス数分だけ繰り返す(S4
8)。
【0095】端部パス数カウンタnがノズルピッチに達
すると(S48でNo)、つまり、パス番号が「ノズル
ピッチ+1」になると、端部パス数カウンタnを0に戻
す(S49)。そして、上端位置より上に位置するノズ
ルを「非使用ノズル」とする(S50)。上端位置以下
に位置するノズルのうち、メインパス開始位置にメイン
パス送り量のn倍値を加えた位置より上に位置するノズ
ルは「オーバラップ後続ノズル」とし(S51)、それ
より下に位置するノズルのうちオーバラップノズル数分
のノズルは「オーバラップ先行ノズル」とする(S5
2)。更にその下に位置するノズルは「非使用ノズル」
とする(S53)。
【0096】次に、パス番号と端部パス数カウンタnを
1だけインクリメントして次のパスの処理に移る(S5
4)。まず、紙送り量を端部紙送り量とする(S5
6)。そして、上述したステップS50〜S53を繰り
返してノズル使用属性を決定する。以下、ノズル番号と
端部パス数カウンタを1づつインクリメントしながら、
ステップS56、S50〜S53を繰り返して、後続の
各パスのノズルデータを順次に作成していく。これを端
部パス数カウンタnがノズルピッチに達するまで、つま
り、ノズルピッチに等しいパス数分だけ繰り返す(S5
5)。
【0097】端部パス数カウンタnがノズルピッチに達
すると(S55でNo)、つまり、パス番号が「ノズル
ピッチ×2+1」になると、上端部の処理は終わり、メ
イン部の処理へ進む(S57)。
【0098】図11に示すように、メイン部の処理で
は、まず、メイン部のパス数を数えるメイン部パス数カ
ウンタmを0に初期設定する(S61)。そして、紙送
り量をメイン部紙送り量とする(S2)。また、1番ノ
ズルからオーバラップノズル数分のノズルを「オーバラ
ップ後続ノズル」とし(S63)、それより下に位置す
る最終ノズルを「オーバラップ先行ノズル」とする(S
64)。
【0099】次に、パス番号とメイン部パス数カウンタ
mを1だけインクリメントして(S65)、次のパスの
処理に移り、そこでは、ステップS62〜S64を繰り
返して紙送り量とノズル使用属性を決定する。以下、ノ
ズル番号とメイン部パス数カウンタを1づつインクリメ
ントしながら、ステップS62〜S64を繰り返して、
後続の各パスのノズルデータを順次に作成していく。こ
れを、最終ノズルの位置が図5に示した下端位置よりメ
イン部紙送り量分だけ上の位置より下になるまで、つま
り、もしもう一回メイン部の紙送りを行ったならば最終
ノズルが下端位置より下になってしまう位置まで、繰り
返す(S66でNo)。
【0100】最終ノズルの位置が図5に示した下端位置
よりメイン部紙送り量分だけ上の位置より下になると
(S66でYes)、メイン部の処理を終えて、下端部
の処理に入る(S67)。
【0101】図12に示すように、下端部の処理では、
まず、端部パス数カウンタnを0に初期設定する(S7
1)。そして、図5に示した下端処理開始の為の位置合
せ送り量を、下端部の最初のパスの紙送り量とする(S
72)。
【0102】次に、下端位置より下に位置するノズルは
「非使用ノズル」とする(S73)。また、メインパス
開始位置にメインパス紙送り量のn+m倍値を加えた位
置より上に位置するノズルも「非使用ノズル」とする
(S74)。それより下に位置するノズルのうちオーバ
ラップノズル数分のノズルは「オーバラップ後続ノズ
ル」とする(S75)。更にその下に位置するノズルの
うちオーバラップノズル数分のノズルは「オーバラップ
先行ノズル」とする(S76)。更にその下に位置する
ノズルは「非使用ノズル」とする(S77)。
【0103】次に、パス番号と端部パス数カウンタnを
1だけインクリメントして(S78)、次のパスの処理
に移り、そこでは、まず紙送り量を端部紙送り量に設定
し(S79)、そして、上述したステップS73〜S7
7を繰り返してノズル使用属性を決定する。以下、ノズ
ル番号と端部パス数カウンタを1づつインクリメントし
ながら、ステップS79、S73〜S77を繰り返し
て、後続の各パスのノズルデータを順次に作成してい
く。これを端部パス数カウンタnがノズルピッチに達す
るまで、つまり、ノズルピッチに等しいパス数分だけ繰
り返す(S80)。
【0104】端部パス数カウンタnがノズルピッチに達
すると(S80でNo)、以後のパスについては次のよ
うにノズル属性を決める。すなわち、下端位置より下に
位置するノズルは「非使用ノズル」とする(S81)。
また、メインパス開始位置にメインパス紙送り量のn+
m倍値を加えた位置より上に位置するノズルも「非使用
ノズル」とする(S82)。それより下に位置するノズ
ルのうちオーバラップノズル数分のノズルは「オーバラ
ップ後続ノズル」とする(S83)。更にその下に位置
するノズルは「非使用ノズル」とする(S84)。
【0105】パス番号と端部パス数カウンタnを1だけ
インクリメントしつつ(S85)、後続の各パスにつ
て、紙送り量は端部紙送り量とし(S87)、ノズル使
用属性は上述したステップS81〜S84を繰り返して
決定していく。これを端部パス数カウンタnがノズルピ
ッチ×2に達するまで繰り返す(S86)。
【0106】端部パス数カウンタnがノズルピッチ×2
に達すると(S86でNo)、全パスのノズルデータが
完成したことになり、ノズルデータ作成処理は終了す
る。
【0107】以上、本発明の一実施形態を説明したが、
これらの実施形態はあくまで本発明の説明のための例示
であり、本発明をこれら実施形態にのみ限定する趣旨で
はない。従って、本発明は、その要旨を逸脱することな
しに、上記実施形態以外の様々な形態でも実施すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる印刷システムの全
体構成を示すブロック図。
【図2】本システムにおけるホストコンピュータ1の動
作を示すフローチャート。
【図3】中間ハードウェア5が行う動作の流れを示すフ
ローチャート。
【図4】バックエンドパラメータの代表例を示す図。
【図5】ノズルデータ作成用の中間パラメータを示す
図。
【図6】各パス毎のノズルデータの内容を示す図。
【図7】1頁を印刷するときのノズル動作の具体例の前
半部分を示す図。
【図8】同具体例の後半部分を示す図。
【図9】ホストコンピュータ1のCPUが行うノズルデ
ータ生成処理の流れを示すフローチャート。
【図10】上端部、メイン部及び下端部のノズルデータ
作成処理の流れを示すフローチャート。
【図11】上端部、メイン部及び下端部のノズルデータ
作成処理の流れを示すフローチャート。
【図12】上端部、メイン部及び下端部のノズルデータ
作成処理の流れを示すフローチャート。
【符号の説明】
1 ホストコンピュータ 3 インクジェットプリンタ 5 中間ハードウェア 11 バックエンドパラメータ生成部 13、15、34、45、61 バックエンドパラメー
タ 17 ノズルデータ生成部 19、35、49 ノズルデータ 21 ラスタデータ生成部 23、37、38、41 ラスタイメージデータ 25 中間コマンド作成部 27 バックエンドパラメータを転送する中間コマンド 29 ノズルデータを転送する中間コマンド 31 ラスタイメージデータを転送する中間コマンド 33 中間コマンド解析部 39 色変換・2値化部 43 メモリ管理部 47 バックエンドパラメータ格納部 51 ノズルデータ格納部 55 ラスタデータ格納部 57 位置制御部 59 プリンタコマンド作成部 63 各パスのノズルデータ取得要求 65 各パスのノズルデータ 67 各パスのラスタラインデータ取得要求 69 各パスのラスタラインデータ 71 各パスのラスタラインデータ消去要求 73 ノズルデータ取得開始要求 75 紙送り量要求 77 各パスの紙送り量データ 79 各パスのノズル駆動データ 81 各パスの転送完了通知 83 バックエンドパラメータを転送するプリンタコマ
ンド 85 各パスの紙送り量データを転送するプリンタコマ
ンド 87 各パスのノズル駆動データを転送するプリンタコ
マンド 89 各パスのパス完了通知

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のドット形成素子をもつ印字ヘッド
    を有するシリアルプリンタと、 印刷対象画像を表したラスタイメージデータを発生する
    ラスタデータ生成手段を有するホスト装置と、 前記シリアルプリンタと前記ホスト装置とに接続された
    純粋なハードウェア回路であって、前記ホスト装置から
    前記ラスタイメージデータを受けて記憶するラスタデー
    タ格納手段と、記憶した前記ラスタイメージに基づい
    て、前記印字ヘッドの各パス毎に前記印字ヘッドを駆動
    するためのヘッド駆動データを作成し、作成した各パス
    のヘッド駆動データを前記シリアルプリンタに転送する
    ヘッド駆動データ作成・転送手段とを有した中間ハード
    ェアとを備え、 前記ホスト装置は、 前記印字ヘッドの各パスにおける前記ドット形成素子の
    使用/非使用の区別を記述したドット形成素子データを
    作成して前記中間ハードウェアに転送するドット形成素
    子データ作成手段をさらに有し、 前記中間ハードウェアの前記ヘッド駆動データ作成・転
    送手段は、 前記ホスト装置から受け取った各パスの前記ドット駆動
    素子データに基づいて、前記印字ヘッドが各パスで印刷
    するラスタラインを決定するラスタライン決定手段と、 決定した各パスで印刷する前記ラスタラインのラスタラ
    インデータを前記ラスタデータ格納手段から選択的に読
    み出すラスタラインデータ読み出し手段と、 読み出した各パスの前記ラスタラインデータに基づい
    て、各パスの前記ヘッド駆動データを作成するヘッド駆
    動データ作成手段と、 作成した各パスの前記ヘッド駆動データを前記プリンタ
    へ転送するヘッド駆動データ転送手段とを有する、シリ
    アルプリンタを用いた印刷システム。
  2. 【請求項2】 前記ホスト装置が作成する各パスの前記
    ドット形成素子データには、各パスの紙送り量を示した
    紙送り情報がさらに含まれており、 前記中間ハードウェアは、前記ホスト装置から受け取っ
    た各パスの前記ドット形成素子データに含まれている各
    パスの前記紙送り情報に基づいて、各パスの紙送りコマ
    ンドを作成して前記プリンタに転送する紙送りコマンド
    作成・転送手段をさらに有する、請求項1記載の印刷シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 前記ホスト装置が作成する各パスの前記
    ドット形成素子データには、各パスにおいて使用するド
    ット形成素子の各々について、各パスの終了後に前記使
    用するドット形成素子が印刷したラスタラインのデータ
    を前記ラスタデータ格納手段から消去してよいか否かを
    示したラインデータ消去可否情報がさらに含まれてお
    り、 前記中間ハードウェアは、前記ホスト装置から受け取っ
    た各パスの前記ドット形成素子データに含まれている各
    パスのラインデータ消去可否情報に基づいて、各パスの
    終了後に、消去して良いラスタラインのデータを前記ラ
    スタデータ格納手段から消去するラインデータ消去手段
    をさらに有する、請求項1記載の印刷システム。
  4. 【請求項4】 前記中間ハードウェアは、前記ホスト装
    置から受け取った前記ラスタイメージデータが前記プリ
    ンタで印刷するためには色変換と2値化を行う必要があ
    る場合に、前記ホスト装置から受け取った前記ラスタイ
    メージデータに対して色変換と2値化を行なった上で前
    記ラスタデータ格納手段に渡す色変換・2値化手段をさ
    らに有する、請求項1記載の印刷システム。
  5. 【請求項5】 複数のドット形成素子をもつ印字ヘッド
    を有するシリアルプリンタと、印刷対象画像を表したラ
    スタイメージデータを発生するラスタデータ生成手段を
    有するホスト装置とに接続された純粋なハードウェア回
    路であって、 前記ホスト装置から前記ラスタイメージデータを受けて
    記憶するラスタデータ格納手段と、 記憶した前記ラスタイメージに基づいて、前記印字ヘッ
    ドの各パス毎に前記印字ヘッドを駆動するためのヘッド
    駆動データを作成し、作成した各パスのヘッド駆動デー
    タを前記シリアルプリンタに転送するヘッド駆動データ
    作成・転送手段とを備え、 前記ヘッド駆動データ作成・転送手段は、 前記ホスト装置から、前記印字ヘッドの各パスにおける
    前記ドット形成素子の使用/非使用の区別を記述したド
    ット形成素子データを受けるドット形成素子データ受信
    手段と、 前記ホスト装置から受け取った各パスの前記ドット駆動
    素子データに基づいて、前記印字ヘッドが各パスで印刷
    するラスタラインを決定するラスタライン決定手段と、 決定した各パスで印刷する前記ラスタラインのラスタラ
    インデータを前記ラスタデータ格納手段から選択的に読
    み出すラスタラインデータ読み出し手段と、 読み出した各パスの前記ラスタラインデータに基づい
    て、各パスの前記ヘッド駆動データを作成するヘッド駆
    動データ作成手段と、 作成した各パスの前記ヘッド駆動データを前記プリンタ
    へ転送するヘッド駆動データ転送手段とを有する、シリ
    アルプリンタを用いた印刷システムのための中間ハード
    ウェア。
  6. 【請求項6】 前記ホスト装置から受ける各パスの前記
    ドット形成素子データには、各パスの紙送り量を示した
    紙送り情報がさらに含まれており、 前記ホスト装置から受け取った各パスの前記ドット形成
    素子データに含まれている各パスの前記紙送り情報に基
    づいて、各パスの紙送りコマンドを作成して前記プリン
    タに転送する紙送りコマンド作成・転送手段をさらに備
    えた、請求項5記載の中間ハードウェア。
  7. 【請求項7】 前記ホスト装置から受ける各パスの前記
    ドット形成素子データには、各パスにおいて使用するド
    ット形成素子の各々について、各パスの終了後に前記使
    用するドット形成素子が印刷したラスタラインのデータ
    を前記ラスタデータ格納手段から消去してよいか否かを
    示したラインデータ消去可否情報がさらに含まれてお
    り、 前記ホスト装置から受け取った各パスの前記ドット形成
    素子データに含まれている各パスのラインデータ消去可
    否情報に基づいて、各パスの終了後に、消去して良いラ
    スタラインのデータを前記ラスタデータ格納手段から消
    去するラインデータ消去手段をさらに備えた、請求項5
    記載の中間ハードウェア。
  8. 【請求項8】 前記ホスト装置から受け取った前記ラス
    タイメージデータが前記プリンタで印刷するためには色
    変換と2値化を行う必要がある場合に、前記ホスト装置
    から受け取った前記ラスタイメージデータに対して色変
    換と2値化を行なった上で前記ラスタデータ格納手段に
    渡す色変換・2値化手段をさらに備えた、請求項5記載
    の中間ハードウェア。
  9. 【請求項9】 複数のドット形成素子をもつ印字ヘッド
    を有するシリアルプリンタにおいて、 印刷対象画像を表したラスタイメージデータを発生する
    ラスタデータ生成手段を有するホスト装置と、前記シリ
    アルプリンタの内部回路とに接続された純粋なハードウ
    ェア回路である中間ハードウェアが組み込まれており、 前記中間ハードウェアは、 前記ホスト装置から前記ラスタイメージデータを受けて
    記憶するラスタデータ格納手段と、 記憶した前記ラスタイメージに基づいて、前記印字ヘッ
    ドの各パス毎に前記印字ヘッドを駆動するためのヘッド
    駆動データを作成し、作成した各パスのヘッド駆動デー
    タを前記シリアルプリンタの内部回路に転送するヘッド
    駆動データ作成・転送手段とを備え、 前記中間ハードウェアの前記ヘッド駆動データ作成・転
    送手段は、 前記ホスト装置から、前記印字ヘッドの各パスにおける
    前記ドット形成素子の使用/非使用の区別を記述したド
    ット形成素子データを受けるドット形成素子データ受信
    手段と、 前記ホスト装置から受け取った各パスの前記ドット駆動
    素子データに基づいて、前記印字ヘッドが各パスで印刷
    するラスタラインを決定するラスタライン決定手段と、 決定した各パスで印刷する前記ラスタラインのラスタラ
    インデータを前記ラスタデータ格納手段から選択的に読
    み出すラスタラインデータ読み出し手段と、 読み出した各パスの前記ラスタラインデータに基づい
    て、各パスの前記ヘッド駆動データを作成するヘッド駆
    動データ作成手段と、 作成した各パスの前記ヘッド駆動データを前記プリンタ
    の内部回路へ転送するヘッド駆動データ転送手段とを有
    する、中間ハードウェアをもったシリアルプリンタ。
  10. 【請求項10】 前記ホスト装置から受ける各パスの前
    記ドット形成素子データには、各パスの紙送り量を示し
    た紙送り情報がさらに含まれており、 前記中間ハードウェアが、 前記ホスト装置から受け取った各パスの前記ドット形成
    素子データに含まれている各パスの前記紙送り情報に基
    づいて、各パスの紙送りコマンドを作成して前記プリン
    タの内部回路に転送する紙送りコマンド作成・転送手段
    をさらに有した、請求項9記載のシリアルプリンタ。
  11. 【請求項11】 前記ホスト装置から受ける各パスの前
    記ドット形成素子データには、各パスにおいて使用する
    ドット形成素子の各々について、各パスの終了後に前記
    使用するドット形成素子が印刷したラスタラインのデー
    タを前記ラスタデータ格納手段から消去してよいか否か
    を示したラインデータ消去可否情報がさらに含まれてお
    り、 前記中間ハードウェアが、 前記ホスト装置から受け取った各パスの前記ドット形成
    素子データに含まれている各パスのラインデータ消去可
    否情報に基づいて、各パスの終了後に、消去して良いラ
    スタラインのデータを前記ラスタデータ格納手段から消
    去するラインデータ消去手段をさらに有した、請求項9
    記載のシリアルプリンタ。
  12. 【請求項12】 前記中間ハードウェアが、 前記ホスト装置から受け取った前記ラスタイメージデー
    タが前記プリンタで印刷するためには色変換と2値化を
    行う必要がある場合に、前記ホスト装置から受け取った
    前記ラスタイメージデータに対して色変換と2値化を行
    なった上で前記ラスタデータ格納手段に渡す色変換・2
    値化手段をさらに有した、請求項9記載のシリアルプリ
    ンタ。
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