JP2000324993A - 魚釣り用のウキ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成が簡単、かつ製造が容易で、しかも、水
流や風などの抵抗を受けても直立姿勢を保つことがで
き、以って、初心者などでも魚信の有無を正確に判断す
ることができる、魚釣り用のウキを提供することを課題
とする。 【解決手段】 胴体部２の横断面形状を三角形にするこ
とによって、水流や風等の影響を受けにくくすることに
より、直立姿勢を維持することを可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は魚釣り用のウキ、よ
り詳細には、水流や風等の影響を受けにくく、魚信を敏
感に伝えることができ、殊にヘラ釣りのようにウキの微
妙な動きが重視される魚釣り用に好適なウキに関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】魚釣り用ウキとしてはヘラウキ、トウガ
ラシウキその他、種々のものがあるが、いずれも胴体部
は横断面が円形を呈している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の魚釣り用のウキ
は、魚釣りの目印という点においてそれなりの効果を発
揮するものの、水流又は風などの抵抗を受けて傾倒しや
すい。そのため、そのような場合には、熟練者といえど
も魚信の有無を認識することは容易ではない。

【０００４】そこで本発明は、構成が簡単、かつ製造が
容易で、しかも、水流や風などの抵抗を受けても直立姿
勢を保つことができ、以って、初心者などでも魚信の有
無を正確に判断することができる、魚釣り用のウキを提
供することを課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明に係るウキは、胴
体部の横断面形状を三角形にすることによって、水流や
風等の影響を受けにくくすることにより、直立姿勢を維
持することを可能にしたことを特徴とするものである。

【０００６】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面に
依拠して説明する。図１は本発明に係るウキ１の斜視図
で、ウキ１は、一般のものと同様に胴体部２と、その上
側のトップ３と、その下側のフット４とから成る。通
例、胴体部２の下部は、三角錐、又は円錐等の錘状とさ
れる。

【０００７】胴体部２の横断面は三角形、好ましくは正
三角形とする。これは、ウキ１を直立姿勢に保つという
ことを目的とすると、流体力学上より最善の形状といえ
る。以下に、その理由を示す。

【０００８】胴体部２の側面の任意の位置に図２（A）
のベクトルｄのような向きに水流による水圧を受ける
と、側辺ａｂに対して、ベクトルと鈍角を成す頂点の方
向にウキ１は押されながら回転して、やがて図２（B）
に示すように、胴体部２の側辺ｂｃに垂直になるまで回
転する。すると、側辺ａｂ、側辺ａｃに対して均等に水
流による水圧が加わるので、水流による水圧と垂直の向
きに加わる力の合力はゼロである。よって、ウキ１はそ
れ以上回転しない。

【０００９】また、この状態で、トップ３と、胴体部２
の水中から出ている部分には、風力が加わる（通常、胴
体部２は、全体が水中に没するようにして使用すること
が多く、その場合は風力は受けない）。上記に述べた水
流による水圧でのウキ１の回転は、実際には、水流によ
る水圧と風力の合力が影響する（図２（A）、（B）中の
ベクトルｄ）。

【００１０】風力はウキ１を押し倒そうと作用する。し
かし、本発明のように胴体部２の横断面を三角形にした
場合には、背面（図２（B）中の側辺ｂｃ面）に大きな
水の抵抗が加わり、これが上記ウキ１を倒そうとする風
力に抗してウキ１を支え、以ってウキ１は、直立姿勢を
維持しようとする。よって、魚以外の影響によるウキ１
の動きを最小限に維持することが可能となる。

【００１１】

【発明の効果】本発明は上述した通りであって、胴体部
の横断面形状を三角形にしたため、水流や風等の影響を
受けることなく直立姿勢を維持することが可能となり、
以って魚信の有無を正確に判断することが容易となり、
殊にヘラ釣りのように微妙な動きが問題となる釣り用の
ウキとして好適なものが得られる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に係るウキの形状例を示す斜視図であ
る。

【図２】 本発明に係るウキの作用原理を説明するため
の横断面図である。

【符号の説明】

１ ウキ ２ 胴体部 ３ トップ ４ フット

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 胴体部の横断面形状を三角形としたこと
   を特徴とする、魚釣り用のウキ。