JP2000324694A - 電力系統における系統操作手順決定法 - Google Patents

電力系統における系統操作手順決定法

Info

Publication number
JP2000324694A
JP2000324694A JP11164274A JP16427499A JP2000324694A JP 2000324694 A JP2000324694 A JP 2000324694A JP 11164274 A JP11164274 A JP 11164274A JP 16427499 A JP16427499 A JP 16427499A JP 2000324694 A JP2000324694 A JP 2000324694A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
branch
state
stage
node
power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11164274A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Tsuji
浩一 辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP11164274A priority Critical patent/JP2000324694A/ja
Publication of JP2000324694A publication Critical patent/JP2000324694A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目 的】 この発明は発電所、変電所、送電線、配電
線などで構成される電力系統において平常時、作業時、
事故時の運用目的にそって系統構成状態を変化させる系
統操作を支援したり自動化しようとするシステムに関す
るものである。この系統操作は初期系統と目標系統が与
えられて、その間を移行するブランチ開閉の操作手順を
決定するものである。操作ブランチ数をmとすると操作
手順の組合せ数はm!と莫大であり、実行可能でかつ効
果的な操作手順をDP法を使って求めようとするもので
ある。 【構 成】 この発明では、初期系統と目標系統で開閉
状態に差のあるブランチを操作対象とし、操作ブランチ
の状態と制御対象発電機の出力状態で系統状態ベクトル
を定義している。集約した操作対象系統をキルヒホッフ
の法則で定式化し、対角化したあとのマトリックスと系
統状態ベクトルの演算でブランチ潮流を求め、ブランチ
操作の実行可能性と評価を高速に判定している。初期か
らのブランチ操作数をDP法の段階に対応させ、目的関
数を最小化する操作手順をDP法で求めている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は送電線、配電線、変圧
器などのブランチと母線、分岐点などのノードなどで構
成される電力系統において平常時、作業時、事故時の運
用目的にそって系統構成状態を変化させる系統操作を支
援したり自動化しようとするシステムに関するものであ
る。この系統操作は初期系統と目標系統が与えられて、
その間を移行するブランチ開閉の操作手順を決定するも
のである。操作ブランチ数をmとすると操作手順の組み
合わせ数はm!と莫大であり、実行可能でかつ効果的な
操作手順をDP法を使って求めようとしている。
【0002】
【従来の技術】電力流通設備コストや電力系統運用コス
トの低減をねらって様々な努力が払われているが、まだ
系統操作手順の決定は熟練者の判断に依存しているのが
実情である。系統操作手順をコンピユータで決定する理
論的アプローチを大別すると次の二つになる。一つは熟
練者の知識を集めてプログラム化する知識工学的手法で
あり、もう一つは制約条件の中で目的関数を最大又は最
小ならしめる解を求める数理計画的手法である。従来か
ら主として研究されてきた知識工学的手法の場合、熟練
者によって問題の答えが異なることがしばしばあり、果
して電力系統の運用に関する熟練者がいるのかという疑
問が残り、現状では実用化が無理であると考えられてい
る。やはり普遍的な解が得られ、且つ広い分野に汎用的
に適用できる数理計画的手法が望まれている。
【0003】「操作手順決定問題」を難しくしている最
大の理由は電力系統の構造と特性が開閉器の操作ごとに
大きく変化する事が多く、所謂”感度の概念”を使えな
いために、解の組合せを比較する組合せ問題となつてい
るからである。一つの時間断面の電力系統状態の決定に
はLP法の適用が可能だが、ブランチの開閉操作を時系
列的に結び付ける方法が見つからないこと、無理に断面
毎に変数を定義すると制約条件マトリックスの規模が大
きくなり、演算時間の面から比較的小規模の系統にしか
適用することができなかった。
【0004】
【当該発明が解決しようとする課題】電力系統における
操作手順決定問題を普遍的な解が得られ、且つ広い分野
に適用できる数理計画的手法で解こうとすると、如何に
操作手順の組み合わせ数を減らすか、如何に潮流計算を
高速化するかが課題である。これらの課題を解決し時系
列的に評価できる操作手順決定法の出現が系統運用者か
ら強く要望されている。
【0005】
【課題を解決するための手段】1.DP法の適用 DP法は多段決定法とも呼ばれ、一つの段階での組み合
わせ計算結果を記憶しておき以降の段階で無用な計算を
回避する手法で、時系列的最適化問題に適している。図
1で系統の状態iが1からmまでの段階で表されるもの
とし、すぐ前の状態Xi−1と一つのブランチ操作u
によって状態変化が起こり、状態Xに移行するものと
する。(ここではブランチ操作数が段階ナンバーに対応
している。)この状態変化の出力yを段階iにおける
評価値とすれば(1)式のFが系統操作の目的関数とな
る。 F = y+ y+ ・・・・・・・ + y………………(1) このFを最小化するブランチ操作u,u,・・u
を決定する事がDP法のねらいである。X,Xはそ
れぞれ初期、目標の系統状態である。
【0006】2.操作対象系統の集約 系統構成が放射状の場合、初期系統と目標系系統との間
で開閉状態に差があるブランチを操作対象とする。次に
目標系系統において負荷だけと、電源だけを対象とする
潮流計算をそれぞれ行い過負荷が発生するブランチを要
監視とする。電力系統が操作対象ブランチと要監視ブラ
ンチだけから構成されるよう全系のノードとブランチを
集約する。集約系統内の負荷と電源は上流側の非集約ノ
ードに接続し計算対象系統を簡素化する。初期と目標系
統とで接続系統が切り替わるノードについては、開・閉
ブランチに対応する仮想のノードを1ケ追加し放射状系
統構成を維持する。
【0007】3.電力系統の定式化 (1) キルヒホッフの第一法則 ノードに接続されるブランチ潮流Pとノード負荷P
(発電は−符号)の関係をキルヒホッフの第一法則で定
式化する。ここでブランチ潮流の過負荷を検出し易くす
るため(2)式のように単位法表現を使用する。
【0008】(2) ブランチの潮流計算 (2)式をノード毎に設定し、左辺に変数P、右辺に
定数Pを配置してマトリックスを作成する。このマト
リックスの左辺を対角化し右辺定数マトリックスをD
とする。各ノードの負荷を(3)式のベクトルPで定
義する。 P=〔PN(1).N(2).・・・ PN(m)…………(3) は転置を表す (3)式のPが決まればブランチ潮流ベクトルP
(4)式で求めることが出来る。 P= D・P ……………………………………(4) Dマトリックスはブランチ操作とブランチ潮流の関係
をすべて表しており、ブランチ操作で生きるノード番号
をdとするとDマトリックスのd列要素の値(単位法
表現)が各ブランチの増分潮流ΔPとなる。操作前の
ブランチ潮流をPB0とすれば (5)式からブランチ
潮流を求めることが出来る。 P= PB0 + ΔP ……………………………………(5)
【0009】(3) 電源の出力テーブル ノードに発電機が接続されている場合、発電機出力は接
続ブランチの投入時点からある勾配で立ち上がるので各
発電機の状態をブランチ投入時点ベクトルで定義し、ブ
ランチ潮流が容易に計算できるようステップ毎の出力変
化をテーブルで記憶する。
【0010】(4) 目的関数 DP法で最適解を求めるには目的関数を設定する必要が
ある。運用目的によってそれぞれ定義が異なるが、事故
復旧操作の場合(6)式のように初期から復旧操作完了
までの供給支障電力量最小が一般的である。
【0011】4.問題の解法 (1) 系統状態の定義 初期系統から出発し、各段で1ケづつブランチを操作し
目標系統に移行するものとする。集約された系統におい
て操作対象ブランチとノードに一連番号をつけブランチ
が開から閉に状態変化する場合“1”を、閉から開に状
態変化する場合“−1”を与え、ブランチ操作テーブル
を作成する。開あるいは閉の操作が実行されると当該ブ
ランチの状態値を“0”に書換え、各段階におけるブラ
ンチの状態をブランチ状態ベクトルで定義する。段階毎
に“0”が増え、目標系統においてテーブルの要素は全
て“0”に切り替わる。ブランチ操作の実行を表す状態
ベクトルAを(7)式で定義する。 ブランチNO 1 2 3 ・・・ A=〔1,0,−1,1・・・〕………………………………(7) 1:閉に状態変化するブランチ −1:開に状態変化するブランチ 0:操作実行済のブランチ 発電機については、接続ブランチの操作時点が違えば異
なる発電機状態であり状態ベクトルGを(8)式で定義
する。 各時点の潮流計算が容易にできるよう所内受電を起点に
発電機出力変化カーブをテーブルに記憶しておく。
【0012】(2) 各段階における計算法 図2でDP法における組合せ計算法を説明する。 a.推移状態の作成 時点t1の状態から時点tの状態へブランチの開閉操作
1ケによって移行するとして、状態推移が可能なブラン
チ操作は次の条件を満足している必要がある。 1)片端が充電されているブランチであること。 2)ブランチ操作によって過負荷が発生しないこと。 b.時点間の状態結合 時点tの状態(j=1,j)と時点t1の状態(i=
1,i)の結合は以下の判定によって決める。 1)ブランチ操作1ケによって状態推移できること。 2)発電機の起動時点に整合性があること。 3)評価値の変化を(6)式で計算しΔF(i,j)
すると、jにおける評価値FF(i,j)は(9)式と
なる。 FF(i,j)= F(t1,j)+ ΔF(i,j)……………(9) 状態(t.j)のiとの結合は(10)式で決定する。 (t,j):時点tにおける状態jの評価値 このような比較によって選ばれた組み合わせをテーブル
に記入すると共に、評価値 F(t,j)と操作ブラン
チNoを記憶する。
【0013】(3) 最適解の決定 時点tの最終段まで上記a,bの計算が進と最終段か
ら時点を逆にたどり、記憶テーブルから最適な組み合わ
せを取り出し、初期から目標系統までの最適操作手順を
決定する。
【0014】5.計算の高速化手法 DP法の各段においてとりうる状態数が多くなると、組
み合わせ数が指数関数的に増大し演算時間が実用域を超
えることになるので、以下の対策を講ずる。 (1) 優先ブランチ法 事故復旧操作手順決定問題において、供給支障電力量を
最小とする操作手順を求めるには評価の高いブランチを
優先して操作する必要がある。復旧目標系統を対象にし
て、負荷だけの系統、発電だけの系統をそれぞれ作り、
ブランチ潮流の絶対値の大きいものから順に並べ替えて
デユレーションカーブを作成する。このカーブの50%
ていどのレベルに制限カーブを設け、時点毎にこのカー
ブ以下の値を持つブランチは操作対象としないよう制限
する。
【0015】(2) 系統状態削減法 DP法の各段階における状態数がある限界を超えると計
算時間が異常に長くなる。そこで各段階で評価値が相対
的に高い状態を許容数だけ残し、後を切り捨てることに
よって実用的計算時間内に操作手順を求めることが出来
る。
【0016】
【作用】電力系統の操作手順決定は時系列的最適化問題
であり操作手順の組み合わせ数が多いことから数理計画
法的手法の適用が困難とされていたが、電力系統をコン
パクトなマトリックスで表現し潮流計算を高速化すると
共に、各段階において評価値の低い状態を切り捨て系統
状態数を削減し操作手順決定問題をDP法で解くことが
可能になった。これにより電力系統における平常時、作
業時、事故時の系統操作を支援したり自動化するシステ
ムの機能を向上する事により系統運用の経費節減を図る
ことが出来る。
【0017】
【実施例】本発明の実施方法を図3に示す8ノード放射
状系統の全停事故復旧問題を例にして説明する。
【0018】1.系統の表現 (1)系統集約 図3(1)で状態変化のないブランチPB4、PB6
ノード5、8は消去し負荷は上流側ノードに集約してあ
る。図4(1)は集約した系統で操作ブランチ潮流は
、固定で過負荷監視ブランチ潮流はPと表現し、
それぞれ新しいブランチNoを与えてある。系統切替え
が必要なノード6は仮想ノード4、5に分けて設定す
る。目標集約系統は 図4(2)で数値はブランチ容量
とブランチ潮流を表している。負荷Lは発電で負の符
号を与えている。
【0019】(2)系統の定式化 図4(1)の集約系統を対象にしてキルヒホッフの第一
法則を適用するとマトリックス(11)が得られる。こ
のマトリックスを対角化後の右辺定数マトリックスを
(12)式のD′とする。 ここで初期系統で供給さ
れている負荷PLF1L4とD′の乗算から初期系
統のブランチ潮流は(13)式のBとなる。D′マ
トリックスで固定負荷PLF1、PLFの列要素を取り
除いたマトリックスを新たにDとし、ブランチ操作後
の潮流計算に使用する。
【0020】2.問題の解法 図3(2)の7ノードモデルの多段決定の手順を図5に
示す。操作のステップ時間は1.0としている。ノード
3に発電機が接続されており、ブランチ3投入と同時に
フル出力が出せると仮定している。初期状態0からブラ
ンチ1を投入し状態11、ブランチ5を投入し状態1
2、が出現する。ブランチ1の投入によって負荷PL1
が復旧し供給支障電力量は2×1=2 変化しているの
で、下段の評価値に2を記入している。ブランチ5の投
入はブランチ4とペアで実行され、供給支障電力量に変
化がないので状態12の評価値は零である。状態11か
らブランチ2の投入はブランチPF1で過負荷が発生す
るため棄却される。状態33と前段の連結のルートは状
態22、23の両方があるが評価値2、6の比較から2
2が選ばれている。最終段の状態51と前段の連結のル
ートは状態41、42両方がり評価値11,17の比較
から41が選ばれ、全ての組み合わせが計算されたこと
になる。最適操作手順は太線で示すようにブランチ1、
3、2、5、−4の順(元系統のPB1,PB3,P
B2,PB7,−PB5)となり、供給支障電力量は1
1となる。なお、ブランチ4は開放操作であり、負の符
号をつけて区別している。
【0021】3.計算の高速化手法 DP法の各段において、とりうる状態数が多くなると組
み合わせ数が指数関数的に増大し計算時間が問題にな
る。提案する高速化手法の効果を図6の30ノード全停
復旧モデルを例にして示す。
【0022】(1)優先ブランチ法 供給支障電力量を最小とする操作手順を求めるには当初
評価の高いブランチを優先して操作する必要がある。復
旧目標系統を対象にして負荷だけの系統、発電機だけの
系統を作りブランチ潮流のデユレーションカーブを作っ
た例を図7に示す。このカーブの50%程度のレベルに
制限カーブを設け、時点毎にこのカーブ以下の値を持つ
ブランチは操作対象としないよう制限する。30ノード
モデルで効果を測定したところ、計算時間は167秒か
ら19秒と約1/9に改善された。
【0023】(2)系統状態削減法 図8は30ノードモデルにおける評価値(供給支障電力
量)の推移を示したもので、各時点の最大値と最小値に
はかなりの幅があることが分かる。そこで評価値の大き
いものを状態の許容数だけ残し後を切り捨て、次段の組
み合わせ計算で無視する。系統状態数の削減効果は図9
の通りで、状態数を50に制限しても供給支障電力量に
影響しないことが図の(2)で分かる。さらに又計算時
間が22秒から1.8秒と1/12に改善されることが
図の(1)で分かる。
【0024】
【発明の効果】電力系統において系統状態を初期系統か
ら目標系統へ移行するブランチの開閉操作手順を、運用
者の知識を借りて知識工学的に決定する従来の手法に対
して、DP法を適用し数理計画的に決定する本発明には
次のような効果が見出せる。
【0025】(1) 運用者の知識を借りずに普遍的な
操作手順を決定することが可能で、対象系統が変わって
も知識をチューニングする必要がない。
【0026】(2) 制約条件と目的関数を設定しDP
法で組合せを計算するので理論的に厳密な解を得ること
ができる。
【0027】(3) 事故時復旧操作手順決定問題の目
的関数は初期から復旧までの供給支障電力量であるが、
提案する方法はこの様に時系列的な最適化を追求した操
作手順を求めることが出来る。
【0028】(4) ブランチの開閉は時間直列に、発
電機出力は時間並列に操作する実用的な手順を決定でき
る。
【0029】(5) DP法の各段階において効果的な
ブランチ操作を優先すると同時に、評価値の低い系統状
態を削除することによって比較的規模の大きい系統に適
用できる。
【0030】(6) 本発明の“DP法を適用した操作
手順決定法”は制約条件が厳しいほど解が得られやすい
という特徴があり、送電系統、配電系統の区別なく、又
平常時、作業時の運用問題にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図 1】 DP法の概念図
【図 2】 DP法における状態組合せ
【図 3】 放射状系統モデル(元)
【図 4】 集約系統モデル
【図 5】 DP法計算手順
【図 6】 30ノード全停復旧モデル
【図 7】 優先ブランチカーブ
【図 8】 評価値の推移
【図 9】 状態削減法の効果

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送電線、配電線、変圧器などのブランチ
    と母線、分岐点などのノードで構成される電力系統にお
    いて平常時、作業時、事故時の系統状態を初期系統から
    目標系統へ移行するブランチ開閉操作の手順を動的計画
    法(DP法)によって計算する場合、ブランチの開閉操
    作ステップ数をDP法の段階に対応させ、系統状態の組
    み合わせ数を極力抑制し時系列的に最適な操作手順を決
    定する方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において系統構成が放射状の場
    合、初期系統と目標系系統との間で開閉状態に差がある
    ブランチを操作対象とし、このブランチと潮流監視を必
    要とするブランチから構成されるよう全系のノードとブ
    ランチを集約する。集約系統内の負荷と電源は上流側の
    非集約ノードに接続し計算対象系統を簡素化する。初期
    と目標系統とで接続系統が切り替わるノードについて
    は、開・閉ブランチに対応する仮想のノードを1ケ追加
    し放射状系統構成を維持する。
  3. 【請求項3】 請求項2において操作対象ブランチとノ
    ードに一連番号をつけブランチが開から閉に状態変化す
    る場合“1”を、閉から開に状態変化する場合“−1”
    を与え、ブランチ操作テーブルを作成する。ブランチに
    開あるいは閉の操作が実行されると当該ブランチの状態
    値を“0”に書換え、各段階におけるブランチの状態を
    ブランチ状態ベクトルで定義する。段階毎に“0”が増
    え、目標系統においてテーブルの要素は全て“0”に切
    り替わるよう処理する。
  4. 【請求項4】 請求項3においてノードに発電機が接続
    されている場合、発電機出力は接続ブランチの投入時点
    からある勾配で立ち上がるので各発電機の状態をブラン
    チ投入時点ベクトルで定義し、ブランチ潮流が容易に計
    算できるようステップ毎の出力変化をテーブルで記憶す
    る。
  5. 【請求項5】 請求項1においてDP法でブランチ操作
    手順を決定する場合、系統状態の組み合わせ数が多くな
    るので、ブランチ操作が実行可能なのかどうかの判定と
    操作の評価が高速に処理されなければならない。各ノー
    ドに電気回路論におけるキルヒホッフの第一法則を適用
    しブランチ潮流とノード負荷(発電は−符号)の関係を
    単位法表現で定式化する。ここで得られたマトリックス
    を対角化し右辺定数マトリックスDを作成する。この
    マトリックスはブランチ操作とブランチ潮流の関係
    をすべて表しており、ブランチ操作で生きるノード番号
    をdとするとDマトリックスのd列要素の値が各ブラ
    ンチの増分潮流ΔPとなる。操作前のブランチ潮流を
    B0とすれば P= PB0+ΔPからブランチ
    潮流が求められ、更に|P|が1.0を超えると過負
    荷と判定できる。又当該ノードの負荷復旧によって操作
    の時系列的評価も計算できる。
  6. 【請求項6】 請求項1において操作手順の組み合わせ
    数は操作ブランチ数をmとしてm!だけあり、まともに
    計算したのでは実用化が困難である。各段階において操
    作候補ブランチ数をいかに減らすか、又系統状態数をい
    かに減らすかが課題である。事故復旧操作の場合、目標
    系統構成を対象に負荷だけの系統、発電だけの系統を作
    りそれぞれのブランチ潮流の絶対値和を求め、この値の
    大きいブランチから順にならべてデユレーションカーブ
    を作る。このカーブの50%程度のレベルに制限カーブ
    を設け、各段階においてこの制限カーブより低い順位の
    ブランチを除外する事により操作候補ブランチ数を減ら
    す事が出来る。さらに又、各段階において評価値の低い
    状態を切り捨てる事によって系統状態数を削減し、実用
    的な時間内に操作手順を求める事が出来る。
  7. 【請求項7】 請求項1の目標系統において負荷だけ
    と、電源だけを対象とする潮流計算をそれぞれ行い、潮
    流過負荷が発生するブランチを請求項2の要監視ブラン
    チとする。
JP11164274A 1999-05-07 1999-05-07 電力系統における系統操作手順決定法 Pending JP2000324694A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11164274A JP2000324694A (ja) 1999-05-07 1999-05-07 電力系統における系統操作手順決定法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11164274A JP2000324694A (ja) 1999-05-07 1999-05-07 電力系統における系統操作手順決定法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000324694A true JP2000324694A (ja) 2000-11-24

Family

ID=15789981

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11164274A Pending JP2000324694A (ja) 1999-05-07 1999-05-07 電力系統における系統操作手順決定法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000324694A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012157239A (ja) * 2011-01-27 2012-08-16 General Electric Co <Ge> volt/VAR潮流最適化を加速するためのシステム、方法、および装置
CN103515954A (zh) * 2013-09-10 2014-01-15 河海大学 一种基于时变负荷分布特性的配电网动态重构方法
CN110165714A (zh) * 2019-05-30 2019-08-23 广州水沐青华科技有限公司 基于极限动态规划算法的微电网一体化调度与控制方法、计算机可读存储介质

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012157239A (ja) * 2011-01-27 2012-08-16 General Electric Co <Ge> volt/VAR潮流最適化を加速するためのシステム、方法、および装置
CN103515954A (zh) * 2013-09-10 2014-01-15 河海大学 一种基于时变负荷分布特性的配电网动态重构方法
CN103515954B (zh) * 2013-09-10 2015-10-07 河海大学 一种基于时变负荷分布特性的配电网动态重构方法
CN110165714A (zh) * 2019-05-30 2019-08-23 广州水沐青华科技有限公司 基于极限动态规划算法的微电网一体化调度与控制方法、计算机可读存储介质
CN110165714B (zh) * 2019-05-30 2021-01-26 广州水沐青华科技有限公司 基于极限动态规划算法的微电网一体化调度与控制方法、计算机可读存储介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Fuller et al. Fast heuristics for transmission-line switching
Laporta Calculation of master integrals by difference equations
Lisnianski et al. Structure optimization of multi-state system with time redundancy
Haidar et al. Vulnerability control of large scale interconnected power system using neuro-fuzzy load shedding approach
US20080040292A1 (en) Cost information management system, cost information management method, and cost information management program
EP2733842A1 (en) Controlling an electrical converter
Qi et al. Model predictive control–based load-frequency regulation of grid-forming inverter–based power systems
JP2000324694A (ja) 電力系統における系統操作手順決定法
Datta et al. A bi-objective based hybrid evolutionary-classical algorithm for handling equality constraints
Farhat Web service composition via supervisory control theory
Gan et al. Methodology and computer package for generation rescheduling
JPH10215520A (ja) 線型計画法を適用した事故復旧装置
Souza et al. Restoration of electrical distribution systems using a relaxed mathematical model
CN112163314A (zh) 电力系统暂态稳定仿真智能计算方法及装置
JPH0974675A (ja) 電力系統監視装置
Fu et al. Unified preventive control approach considering voltage instability and thermal overload
Garg et al. Calculating voltage instability using index analysis in radial distribution system
CN111864791A (zh) 一种基于决策表的配电网计划孤岛在线划分方法
Huang et al. A Bifurcation Study of Droop-Controlled Inverter-Based Microgrids with Dynamic Loads
Al-Rawi et al. Computer aided transient stability analysis
Mohamed et al. Reliability evaluation for multi-state repairable systems with hybridization the markov stochastic process and the universal generating function
Chhokra et al. A binary decision diagram based cascade prognostics scheme for power systems
Moradzadeh et al. A hybrid framework for coordinated voltage control of power systems
Agreira et al. Portuguese transmission system contingencies analisys using the rough set theory
Marzinzik et al. Experience using planning software to solve real-time systems