JP2000324509A - 画像合成におけるカメラパラメ−タ推定方法 - Google Patents

画像合成におけるカメラパラメ−タ推定方法

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JP2000324509A
JP2000324509A JP11129426A JP12942699A JP2000324509A JP 2000324509 A JP2000324509 A JP 2000324509A JP 11129426 A JP11129426 A JP 11129426A JP 12942699 A JP12942699 A JP 12942699A JP 2000324509 A JP2000324509 A JP 2000324509A
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camera
focal length
image
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JP11129426A
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Tsutomu Matsunaga
力 松永
Kenichi Kanetani
健一 金谷
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For A Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】仮想スタジオにおいて、スタジオカメラでカメ
ラワ−クをしながら被写体を撮影する過程で、その画像
を解析しながら最適で安定したカメラパラメ−タを推定
し、違和感のない合成画像を提供する。 【解決手段】スタジオカメラ画像の誤差の影響を補正す
る最適推定を行い、またスタジオカメラが最良格子パタ
ンに対して正対の状態又は静止の状態で被写体に動きの
ある場合でも、時間的に前のフレ−ムのカメラパラメ−
タを予測値とし、これと現フレ−ムの画像からスタジオ
カメラの動き又は静止の判断を行い、静止と判断されれ
ば予測値の前フレ−ムのカメラパラメ−タを現フレ−ム
の推定値とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョンの仮
想スタジオにおける前景の被写体画像と、仮想背景のC
G(コンピュ−タグラフィクス)との画像合成手段に係
り、クロマキ−バックパネルの格子パタンを含む被写体
画像からカメラパラメ−タを推定する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】仮想スタジオで、クロマキ−装置により
前景の人物等の被写体(以降は単に被写体と記載する)
画像をその背景画像から抽出し、CGで生成した仮想の
背景画像と合成する場合、スタジオカメラはカメラワ−
クのために移動、ズ−ム等を行うが、背景のCG画面は
この動きに連動して適応することにより、リアルな仮想
の空間を実現することができる。このためには、CGの
3次元空間における仮想カメラの位置及び、パン、チル
ト、ロ−ル(傾き)、ズ−ム等のパラメ−タ(以降はカ
メラパラメ−タと記載する)を、スタジオカメラのそれ
に一致、連動させてCG画面を生成する必要があり、従
ってスタジオにおける3次元の基準座標系に対するカメ
ラパラメ−タを検知する必要がある。本出願人は、先願
(特願平11−72816号)にて、前記カメラパラメ
−タをリアルタイムで推定するために、画像に含まれる
誤差を考慮し、複比により最も適した識別を行うための
最良格子パタンの生成と、このパタンを用いて前記誤差
の影響を考慮した最適な識別方法を提案している。
【0003】前記先願の方法は、クロマキ−バックパネ
ルにブル−等の濃淡2色の塗り分けによる既知の幾何学
的格子パタンを描き、いろいろな向きから撮影された前
記格子パタンの背景画像は、透視投影モデルとして表現
でき複比は透視変換によらない不変量であるので、透視
投影による影響を受けずに識別ができる。画像中の格子
パタンの2次元画像座標と、原格子パタン(前記格子パ
タン)の3次元空間座標の対応をとることによりカメラ
パラメ−タを推定する。この格子パタンを生成するため
の連続する点列からなる数列において、連続する4点か
ら計算されるカメラの透視変換に不変な複比を用いる。
この複比の誤差に関する第一近似から得られる標準偏差
から、その期待誤差が大きいところではそれに比例して
間隔を大きく、小さいところではそれに比例して間隔を
小さくとることによって決定される複比の条件付き確率
密度に基づき、複比による識別のための最良数列を確率
的に発生させる。さらに、発生した複比の両側に誤差に
よる変動の標準偏差からなる緩衝帯を設け、新しく発生
させた複比が既に発生した複比の緩衝帯内に入るものを
除外した最良数列と、前記最良数列を2次元的に組み合
わせることにより生成した最良格子パタンであることを
特徴とし、また、前記最良格子パタンの撮影画像を複比
の誤差の分布特性を考慮した二乗マハラノビス距離を最
小化することによって最適に識別を行うことを特徴とし
たものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】仮想スタジオで違和感
のない合成画像を実現するには、前述のカメラパラメ−
タの推定は精度良く行われる必要があるが、平面の前記
格子パタンを用いた仮想スタジオにおける実際の運用で
はこれを阻害する要因が存在し、次のような課題があ
る。前記スタジオカメラの画像は光学的歪み、照明等の
環境に起因するノイズ、その他による誤差があり、これ
はカメラパラメ−タの推定結果に大きく影響する。ま
た、スタジオカメラはカメラワ−クをともなうが、この
光軸が平面の格子パタンに垂直状態(以降は正対と記載
する)の時、この画像からは該スタジオカメラにおける
前後移動とレンズのズ−ムとの区別ができず、カメラパ
ラメ−タの推定ができなくなる欠陥が生じ、この回避に
は別の手段の併用が必要であった。また、例えば人物を
撮影する場合、背景の格子パタンの一部は人物により隠
され、スタジオカメラが静止している場合でも、前記人
物が移動すれば撮影画像における該格子パタン領域が変
化するので、これにより推定したカメラパラメ−タも変
化を生じ、わずかな変化でも合成するCG画面にゆらぎ
として現れる。本発明は、このような背景に行われ、ス
タジオカメラ画像の前記誤差の影響を補正する最適推定
を行い、また、スタジオカメラが格子パタンに対して正
対の状態、またはスタジオカメラが静止の状態で被写体
に動きのある場合でも、予測手段により安定したカメラ
パラメ−タを推定できる合成画像におけるカメラパラメ
−タ推定方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記に鑑
み鋭意実験研究の結果、下記の手段によりこの課題を解
決した。 (1)濃淡2色からなる最良格子パタンを有するクロマ
キ−バックパネルを備え、スタジオカメラと、画像処理
装置と、CG生成装置と、クロマキ−装置を具備した仮
想スタジオシステムにおいて、(a)前記スタジオカメ
ラによる前記最良格子パタンの撮影画像における複数の
格子頂点の画像座標と、それに対応する原最良格子パタ
ンを、既知の仮想的なカメラで観測した仮想的な画像か
ら得られる画像座標から計算される画像の射影変換行列
を、(b)前記スタジオカメラの焦点距離と、並進ベク
トルと、回転行列、のカメラパラメ−タに分解し、
(c)これらをカメラパラメ−タの初期解として、
(d)二乗マハラノビス距離を最少化する目的関数にお
けるカメラパラメ−タによる勾配ベクトルとヘッセ行列
を計算し、(e)これらからカメラパラメ−タの更新量
を計算して、(f)カメラパラメ−タの前記初期解を前
記更新量によって更新し、(g)この更新量があらかじ
め設定した微少レベル以下になるまで、前記の勾配ベク
トルとヘッセ行列の計算及び、それ以降の計算及び更新
の手段を繰り返し反復することにより、精度限界を達成
する最適なカメラパラメ−タを得ることを特徴とする画
像合成におけるカメラパラメ−タ推定方法。(h)最良
格子パターンを有するクロマキーバックパネルの構成前
記格子パタンは、これを生成するための連続する点列か
らなる数列において、下記数式(1)〜(4)、により
求められる連続する4点から計算されるカメラの透視変
換に不変な複比を用い、複比の誤差に関する第1近似か
ら得られる標準偏差からその期待誤差が大きい所ではそ
れに比例して間隔を大きく、小さいところではそれに比
例して間隔を小さくとることによって決定される複比の
条件付き確立密度に基づいて、該複比による識別のため
の最良数列を確立的に発生させ、数1〜数4、前記、最
良数列を2次元的に組み合わせることにより生成した最
良格子パタンを有するクロマキーバックパネル。
【0006】(2)前記仮想スタジオシステムにおい
て、(a)前記撮影画像の前および前々フレ−ムにおけ
る前記スタジオカメラの、焦点距離から計算される線形
予測焦点距離と、(b)前および前々フレ−ムにおける
該スタジオカメラの並進ベクトルと回転行列から計算さ
れる線形予測並進ベクトルと、(c)線形予測回転行列
とを初期解とし、(1)項記載のカメラパラメ−タ推定
方法に基づき並進ベクトルと回転行列の最適化を行うこ
とにより得られた焦点距離予測モデルにおけるカメラパ
ラメ−タ推定結果と、(d)現フレ−ムにおける前記最
良格子パタン頂点画像座標から、該スタジオカメラが該
最良格子パタンに正対することを検出するための判定手
段とし、(e)この判定手段により、現フレ−ムにおけ
る該スタジオカメラが該最良格子パタンに正対していな
いと判定された場合は、前フレ−ムのカメラパラメ−タ
を現フレ−ムのカメラパラメ−タとする静止モデルと、
(f)前フレ−ムのカメラパラメ−タのうち、焦点距離
のみを現フレ−ムの焦点距離と一致させ、並進ベクトル
と回転行列は、前フレ−ムの並進ベクトルと回転行列を
初期解として(1)項記載のカメラパラメ−タ推定方法
に基づき、並進ベクトルと回転行列の最適化により得ら
れる焦点距離固定モデルと、
【0007】(g)前および前々フレ−ムのカメラパラ
メ−タから計算される線形予測カメラパラメ−タのう
ち、線形予測焦点距離のみを現フレ−ムの焦点距離と一
致させ、並進ベクトルと回転行列は、線形予測並進ベク
トルと線形予測回転行列を初期解として(1)項記載の
カメラパラメ−タ推定方法に基づき、並進ベクトルと回
転行列の最適化によって得られる焦点距離予測モデル
と、(h)この焦点距離予測モデルにより得られたカメ
ラパラメ−タを初期解として、(1)項記載のカメラパ
ラメ−タ推定方法に基づき、全てのカメラパラメ−タの
最適化により得られる一般モデル、の各モデルを計算
し、(i)前記各モデルから得られた最適なモデルを幾
何学的AICによって選択し(j)前記判定手段により
現フレ−ムにおける該スタジオカメラが該最良格子パタ
ンに対して正対すると判定される場合には、(k)前記
静止モデルと、前記焦点距離固定モデルと、前フレ−ム
のカメラパラメ−タのうち焦点距離と並進ベクトルを現
フレ−ムの焦点距離と並進ベクトルに一致させ、回転行
列のみを前フレ−ムの回転行列を初期解として、(1)
項記載のカメラパラメ−タ推定方法に基づき回転行列の
最適化により得られる位置固定モデルと、(l)前また
は前々フレ−ムにおけるカメラパラメ−タから計算され
る線形予測カメラパラメ−タのうち、並進ベクトルのみ
を現フレ−ムの並進ベクトルと一致させ、焦点距離は前
フレ−ムにおける焦点距離を現フレ−ムにおける焦点距
離と一致させ、回転行列は線形予測回転行列を初期解と
して、(1)項記載のカメラパラメ−タ推定方法に基づ
き回転行列の最適化により得られる位置予測モデル、の
各モデルを計算し、(m)この各モデルから得られた解
から最適なモデルを幾何学的AICによって選択するこ
と、を特徴とする(1)項に記載の画像合成におけるカ
メラパラメ−タ推定方法。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図及
び数式に基づいて説明する。図2は背景格子パタンによ
るカメラパラメ−タ検出の概念図、である。図におい
て、1は被写体、2はクロマキ−バックパネル、4はス
タジオカメラ、4′は角度を変えたスタジオカメラ、1
2は移動方向、14は4′のスタジオカメラの撮影像、
19は背景格子パタンを示す。スタジオカメラ4はクロ
マキ−バックパネル2に対してカメラワ−クをともなっ
て撮影されるが、カメラパラメ−タはその過程でスタジ
オカメラ4による背景格子パタン19の撮影画像を解析
しながらリアルタイムで検出される。本発明の実施例と
して、前述のように前記撮影画像はノイズ等の誤差を含
み、わずかな誤差でもカメラパラメ−タの推定結果に大
きく影響してずれを生じるが、本発明ではそのずれを見
積もって補正し、この補正操作はずれがなくなる限界精
度まで繰り返すことによりカメラパラメ−タの最適推定
を行う。
【0009】また、背景格子パタン19が平面であると
き、これに前記正対したスタジオカメラ4のその前後移
動とズ−ムとの区別がつかず、そこで、前記撮影画像の
映像信号の現フレ−ムに対し、前および前々フレ−ムの
カメラパラメ−タの推定値から該現フレ−ムの値を予測
し、および正対しているかどうかを判断する。これが正
対していると判断された場合、この予測値を前記現フレ
−ムの推定値とすることにより、正対した場合でも安定
してカメラパラメ−タを推定できる。また、被写体1が
動くとき、撮影された画像中の格子パタン領域も変化
し、スタジオカメラ4は固定され静止していたとして
も、被写体1の動きによりその領域が変化する背景格子
パタン19の撮影画像から計算されるカメラパラメ−タ
はわずかに変動して合成されるCG画面のゆらぎとして
現れる。そこで、時間的に前のフレ−ムのカメラパラメ
−タを予測値とし、これと現フレ−ムの画像からスタジ
オカメラ4の動き、または静止の判断を行い、これが静
止と判断されれば予測値すなわち前フレ−ムのカメラパ
ラメ−タを現フレ−ムの推定値とすることにより前記C
G画面のゆらぎを排除できる。以下にその詳細を記述す
る。なお記述中のAICは(Akaike′s Inf
omation Criterion:赤池の情報量基
準)を示す。
【0010】「平面パタンを用いる移動カメラのキャリ
ブレ−ション」 1、基本原理:XYZワールド座標系を固定し、原点か
ら距離dの位置にXY面に平行に平面パタンを置く。カ
メラの焦点距離以外の内部パラメータは既知で、映像が
透視変換とみなせるとする。まず焦点距離をf0とし、
レンズの中心をXYZワールド座標系の原点に置き、光
軸をZ軸に一致させ、画像のx,y座標軸がX,Y座標
軸に平行になるようにカメラを仮想的に置く、この状態
からカメラを回転行列Rだけ回転し、ベクトルtだけ並
進し、焦点距離をfに変化させるとする。{t,R}を
「運動パラメータ」と呼ぶ。平面パタン上の位置(X
α,Yα,d)にある特徴点の画像座標が、カメラの移
動後に(xα,yα)であるとし、次のベクトルを定義
する。
【0011】
【数5】
【0012】数5の式(2)は「射影変換」と呼ばれ、
行列Hは「射影変換行列」と呼ばれる。特徴点のパタン
上の座標(xα,yα)は既知であり、基準となるカメ
ラとパタンとの距離d及び焦点距離f0は標準的な値に
設定する。データはカメラの移動後に観測する特徴点の
画像座標(xα,yα)であり、未知数は運動パラメー
タ{t,R}と移動後の焦点距離fである。回転行列は
3自由度しかないから、未知数は合計7個である。した
がって、4個以上の特徴点を観測すればこれらが定ま
る。
【0013】2、最適計算:データベクトルxαの共分
散行列をV[xα]とする。この絶対的な大きさを予め
予測するのは困難であるので、定数倍を除いて既知であ
るとし、次のように置く。 V[xα]=ε20[xα] (4) 未知の定数εを「ノイズレベル」 と呼ぶ。ノイズの相対的
性質を記述する行列V0[xα]は既知とし、「正規化共
分散行列」と呼ぶ。 xαの第3成分は定数1であるから
0[xα]は第3行、第3列がすべて0のランクの特
異行列である。特に特徴的なノイズの現れ方をしない場
合はデフォルト値V0[xα]=ding(1,1,
0)、(対角要素を1,1,0の対角行列)を用いる。
このとき、最適な推定値は次の二乗「マハラノビス距
離」の最小化によって得られる。
【0014】
【数6】
【0015】2.1 勾配:関数Jの未知数φ,τ,R
に関する勾配▽Jは次のように与えられる。
【0016】
【数7】
【0017】2.2 ヘッセ行列:Jを2階微分すると
きにはO(eα)の項を無視する近似を行う。これはヘ
ッセ行列▽2Jは O(1)となるからである。この近似
を用いたニュートン法は「ガウスニュートン法」とも呼
ばれる。このような近似を行ってよい理由は、ニュート
ン法においては勾配が精度を定めるのに対して、ヘッセ
行列は収束の速度を支配するものであり、近似を加えて
も解の精度に影響しないためである。この近似のもとで
ヘッセ行列▽2Jは次のように与えられる。
【0018】
【数8】
【0019】2.3 ニュートン法: 1.φ,τ,R の初期値を与える。 2.勾配▽Jとヘッセ行列▽2Jを計算する。 3.更新量△φ,△τ,△Ωを次のように計算する。
【0020】
【数9】
【0021】3、信頼性評価:
【0022】
【数10】
【0023】4、初期値の解析解:ニュートン法の反復
に必要な初期値は次のように解析的に計算できる。
【0024】
【数11】
【0025】4.1 焦点距離:数11の式(19)の
両辺の行列(1 ,1),(2 , 2),(1 ,2)要素
を等値し、
【0026】
【数12】
【0027】4.2 並進:数11の式(19)の両辺
の行列(1 ,3),(2 , 3)要素を等値した式から
τ1,τ2が次のように求まる。
【0028】
【数13】
【0029】4.3 回転:回転Rは数11の式(1
8)から定まるが、データに誤差があるとRが回転行列
になるとは限らない。そこで最小二乗法
【0030】
【数14】
【0031】5、退化の判定:前述したようにカメラが
パタンに正対していると退化が生じ、誤差がなければ数
6の式(8)のヘッセ行列▽2Jの行列式は0となり、
数9の式(11)の逆行列が計算できない。誤差があれ
ば逆行列が計算できるが信頼性がなく、ニュートン法を
適用する意味がない。そこで数11の式(16)の信頼
区間が負の値を含むときは、解は無意味であると判定す
る。したがってその判定条件は、
【0032】
【数15】
【0033】6、経路の安定化:前述で指摘したよう
に、カメラが連続的に移動しても、画像処理がフレーム
毎に独立であれば統計的なゆらぎが避けられない。これ
は特にカメラの移動が小さいときに顕著となる。これを
避けるために運動を予測し、幾何学的AICによるカメ
ラのモデル選択を行う。具体的には、現在の焦点距離を
i、運動パラメータを{ti,Ri}、一つ前のフレー
ムでの値をfi-1、{ti-1,Ri-1}とし、次のモデル
を考える。
【0034】
【数16】
【0035】退化判定はf予測モデルに基づいて行う。
すなわち、二乗ノイズレベルε2を数16の式(17)
によって推定し、数15の式(15)を評価する。退化
できないと判定されれば、静止モデル、f固定モデル、
f予測モデル、及び一般モデルを比較する。二乗ノイズ
レベルε2は数10の式(13)で推定する。そして幾
何学的AICを次のように評価する。
【0036】
【数17】
【0037】いずれの場合も、幾何学的AICが最も小
さい値のモデルを選択する。これによってカメラ移動の
小さいときの統計的なゆらぎを除去できるだけでなく、
退化が生じても解が安定に定まる。さらにフレームごと
に初期値を解析的に計算する必要がない。
【0038】7、シュミレーション実験 3×3の格子パタンと角度βをなす平面上を、格子の中
心を注視しながら端から正面に向かってカメラを円弧状
に移動する。そのまま正面を通り過ぎてからカメラがし
ばらく停止した後、そのまま後退する。図6はカメラの
経路図、である。図において焦点距離は次のように変化
させる(単位は画素、kはステップ数)。 f={12000+100sin2πk/19 k= 0,1,・・・ ,19 { 1200 k=20,・・・ ,30 (20) k=13のときカメラがパタンの略正面に位置する。k
=20〜24で停止し、k=25〜30で後退する。格
子の頂点に標準偏差0.5(画素)の正規分布に従う誤
差を毎回独立に加えて変化を示すものである。
【0039】図7はβ=80゜の場合の焦点距離の変化
を示す図、である。図中の、実線は計算値、点線は真の
値である。破線は前記「平面パタンを用いる移動カメラ
のキャリブレ−ション」の方法で毎回独立に計算した結
果である。図8は、対応するカメラの経路(β=80
゜)を上から見た図。で、図中の実線は、それぞれに対
応するカメラの経路を上から見た図である。図7、図8
から分かるように本方法によると、フレーム毎に独立に
計算する場合に比べて不規則な変動が押さえられてい
る。
【0040】図9、はβ=90゜の場合の焦点距離の変
化を示す図。図10は、対応するカメラの経路(β=9
0゜)を上から見た図である。前記図7、図8と同様に
示した。このとき、k=13,14で退化が生じ、前述
の方法では計算が破綻している。破綻したことを見やす
くするため図9では、fを∞、図10ではカメラ位置を
パタンの中心として表示している。図11は、カメラの
経路(β=90゜)の拡大図で、特にk=20〜24の
付近を拡大した図である。このように、フレーム毎に独
立に計算すると、実際にはカメラが静止していても計算
値は不規則にゆらいでいるが、本方法によるとそのゆら
ぎが除去されている。
【0041】前述した複合現実感実現のために物体の背
後に参照板を設置し、カメラ位置やズームを変えながら
物体を自由に撮影する過程で、その画像を解析しながら
実行する同時校正を提案したが、本件ではその過程で生
ずる解が不定となる退化や統計的なゆらぎが幾何学的A
ICによって回避できることを示した。これはカメラの
移動の履歴から次のフレームでの焦点距離とカメラ位置
を予測し、予測したモデルと実際に計算したモデルを幾
何学的AICによって比較するものであるが、その効果
を上記のシュミレーションによって確認するとともに実
画像に適用した例を示した。また、本方法を適用すれ
ば、ズームの位置を変えながら撮影したスポーツ中継シ
ーンからカメラ位置や焦点距離を計算するとともに、シ
ーンや人物の3次元形状を計算することもできる。
【0042】
【実施例】本発明の実施例を図1及び図3〜5を参照し
て説明する。図1は本発明の実施例の構成図、図3は本
発明の演算処理回路における処理フロ−図、図4は本発
明の演算処理回路におけるカメラパラメ−タ計算フロ−
図、図5は本発明の演算処理回路におけるニュ−トン法
のフロ−図、である。まず、図1について作用を説明す
る。図において、3は最良格子パタン、5は画像処理装
置、6はAD,7はフレ−ムバッファ、8は演算処理回
路、9はCG生成装置、10はクロマキ−装置、11は
端子を示す。図1において、被写体1は、濃淡2色のブ
ル−等の前記最良格子パタン3を有するクロマキ−バッ
クパネル2を背景にスタジオカメラ4により撮影され、
この映像信号は画像処理装置5に備えたAD(アナログ
/ディジタル変換回路)6により、ディジタル画像デ−
タに変換されフレ−ムバッファ7にメモリされる。この
メモリされた画像デ−タは、演算処理回路8による処理
により、前記最良格子パタン3部分の画像デ−タを抽出
し、最良格子パタン3の頂点座標を検出して複比を計算
することによって、原格子パタンである最良格子パタン
3と、画像中の該格子パタンとを対応して最適なカメラ
パラメ−タを推定して出力し、CG生成装置9に入力さ
れる。演算処理回路8は高速CPU又は専用ハ−ドウェ
アのいずれでもよく、この回路における前記画像デ−タ
の処理フロ−を以下に説明する。
【0043】図3の本発明の演算処理回路における処理
フロ−図、において、フレ−ムバッファ7の画像デ−タ
は、START101で、被写体1とクロマキ−バック
パネル2との色の相異により格子パタンと被写体の画像
との部分に分離され、格子パタン部分を2値化102し
た2値画像における矩形領域を格子とみなして、その白
黒の境界画素を境界追跡103処理により抽出する。こ
うして得られた境界画素列を四つの辺の領域に領域分割
104し、各辺の画素列に対して最小二乗法により直線
を当てはめ、この直線の近傍画素の原画像から濃淡エッ
ジ画像を生成し、その濃淡画素に対して改めて最小二乗
法によって直線を当てはめる(直線当てはめ105)。
この直線の交点が格子の頂点座標となる(格子点検出1
06)。このような操作を、画像中の全ての矩形領域に
対して行い(画像中の全ての矩形領域を処理したか10
7)、それから得られる結果をソ−ト処理108して、
各格子に対して番号付け(格子番号付け109)を行
う。そして、格子間から複比を計算して原格子パタンと
の対応付けを行う(マッチング処理110)。ここで、
被写体によってその一部分が隠されてしまった不完全な
格子は識別のための複比計算には用いない。画像中の格
子パタンと原格子パタンとの対応が取れれば、カメラパ
ラメ−タを推定することができ、前記画像処理装置5に
備えた演算処理回路8で推定されたカメラパラメ−タ
(カメラパラメ−タ計算111)は、CG生成装置9に
入力して該カメラパラメ−タによる仮想カメラに基づく
背景用のCG画像信号を生成して出力する(END11
2)。このCG画像信号及びスタジオカメラ4の映像出
力信号は、クロマキ−装置10に入力して合成され、合
成画像となって端子11に出力される。
【0044】次に、図5について作用を説明する。図は
本発明の演算処理回路におけるニュ−トン法のフロ−
図、であり、図4におけるニュ−トン法について詳述し
たものである。図5において、ニュ−トン法による処理
の開始は(START301)、前記最良格子パタン画
像から得られる複数の格子頂点画像座標と、それに対応
する原最良格子パタンを、既知の仮想的なカメラで観測
した仮想的な画像から得られる画像座標から計算される
画像の射影変換行列の計算302を行う。これを前記ス
タジオカメラの焦点距離と、並進ベクトルと、回転行列
と、のカメラパラメ−タに分解する(射影変換行列の分
解303)。これらを前記カメラパラメ−タの初期解と
して(初期解の設定304)、二乗マハラノビス距離を
最小化する目的関数における前記カメラパラメ−タによ
る勾配ベクトル、ヘッセ行列の計算305をする。これ
らにより前記カメラパラメ−タの更新量計算306を行
い、その更新量によって前記カメラパラメ−タの初期解
の更新307を行う。この更新量があらかじめ設定した
微少レベル以下になるまで、前記勾配ベクトル、ヘッセ
行列の計算305以降の操作を繰り返し反復計算する
(設定値以下か308)ことにより制度限界を達成でき
る(END309)。
【0045】次に、図4について作用を説明する。図は
本発明の演算処理回路におけるカメラパラメ−タ計算フ
ロ−図、であり、図3におけるカメラパラメ−タ計算部
分を詳述したものである。図4において、カメラパラメ
−タ計算の開始は(START201)、現フレ−ムに
対する前および前々フレ−ムを識別する(第1、2フレ
−ムか202)。前および前々フレ−ムにおける前記ス
タジオカメラの焦点距離から計算される線形予測焦点距
離と、前および前々フレ−ムにおける該スタジオカメラ
の並進ベクトルと、回転行列から計算される線形予測並
進ベクトルと、線形予測回転行列を初期解とする。そし
て、図5を参照して前記説明した手段に基づき、並進ベ
クトルと回転行列の最適化により得られた焦点距離予測
モデルにおけるカメラパラメ−タ推定結果と、現フレ−
ムにおける最良格子パタン頂点画像座標から、現フレ−
ムにおける該スタジオカメラの位置が最良格子パタンに
対して正対であることを検出するための判定手段とする
(カメラパラメ−タ予測値を計算203)。
【0046】この判定手段により、現フレ−ムの前記ス
タジオカメラの位置が最良格子パタンに対して正対して
いないと判定(退化か205)された場合、前フレ−ム
のカメラパラメ−タを現フレ−ムのカメラパラメ−タと
する静止モデルとなる。前フレ−ムのカメラパラメ−タ
のうち焦点距離のみを現フレ−ムの焦点距離と一致さ
せ、並進ベクトルと回転行列は前フレ−ムの並進ベクト
ルと回転行列を初期解として、図5により前記説明した
手段に基づき並進ベクトルと回転行列の最適化を行うこ
とによって焦点距離固定モデルが得られる。前および前
々フレ−ムにおけるカメラパラメ−タから計算される線
形予測カメラパラメ−タのうち、線形予測焦点距離のみ
を現フレ−ムの焦点距離と一致させ、並進ベクトルと回
転行列は線形予測並進ベクトルと線形予測回転行列を初
期解として、図5により前記説明した手段に基づき並進
ベクトルと回転行列の最適化により焦点距離予測モデル
が得られる。焦点距離予測モデルにより得られたカメラ
パラメ−タを初期解として、図5により前記説明した手
段に基づき、全てのカメラパラメ−タの最適化により一
般モデルが得られる(ニュ−トン法による最適化20
6)。
【0047】これらの前記各モデルから得られた解から
最適なモデルを幾何学的AICによって選択し(モデル
選択207)、カメラパラメ−タ出力208となる。前
記判定手段によって、現フレ−ムにおけるスタジオカメ
ラの位置が最良格子パタンに対して正対していると判定
された場合(退化か204)、静止モデルおよび焦点距
離固定モデルは前記のモデルを使用する。また、前フレ
−ムのカメラパラメ−タの内,焦点距離と並進ベクトル
を現フレ−ムの焦点距離と並進ベクトルに一致させ、回
転行列のみを前フレ−ムの回転行列を初期解として図5
により前記説明した手段に基づき回転行列の最適化によ
り位置固定モデルが得られる。前および前々フレ−ムに
おけるカメラパラメ−タから計算される線形予測カメラ
パラメ−タの内、並進ベクトルのみを現フレ−ムの並進
ベクトルと一致させ、焦点距離は前フレ−ムにおける焦
点距離を現フレ−ムにおける焦点距離と一致させ、回転
行列は線形予測回転行列を初期解とそして、図5により
前記説明した手段に基づき回転行列の最適化により位置
予測モデルが得られる(ニュ−トン法による最適化20
5)。これらの各モデルの計算から得られた解から最適
なモデルを幾何学的AICにより選択し(モデル選択2
07)、カメラパラメ−タが出力される(カメラパラメ
−タ出力208)。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、濃淡2色からなる最良
格子パタンを有するクロマキ−バックパネルと画像処理
装置とCG生成装置とクロマキ−装置を具備した仮想ス
タジオにおいて、スタジオカメラでカメラワ−クをしな
がら被写体を撮影する過程で、その画像を解析しながら
最適で安定したカメラパラメ−タを推定でき、違和感の
ない合成画像を提供することが可能となる。 1、本願の請求項1の発明によれば、カメラパラメ−タ
の推定には高精度の計算が必要であるが、画像には光学
的歪み、照明等の環境に起因するノイズ、他の誤差があ
り、この誤差がないときに厳密解となる解析解を導出す
るとともに、該誤差のあるときは精度の理論限界を達成
する最適解を計算する手段を用いる。すなわち、前記誤
差はカメラパラメ−タの推定結果に大きく影響してずれ
を生じるが、本発明ではそのずれを見積もって補正し、
この補正操作は、ずれのなくなる限界精度まで繰り返す
ことによりカメラパラメ−タの最適推定を行うことがで
き、安定した合成画像を提供することができる。
【0049】2、本願の請求項2の発明によれば、前記
カメラパラメ−タを推定する過程で、解が不定となる退
化や統計的なゆらぎが生じることがあるが、これを幾何
学的AICによって回避することができ、スタジオカメ
ラの移動の履歴から次のフレ−ムでの焦点距離とスタジ
オカメラの位置を予測し、予測したモデルと実際に計算
したモデルを幾何学的AICによって比較する。すなわ
ち、背景の格子パタンに正対したスタジオカメラが、そ
の前後移動とズ−ムとの区別がつかなくなる欠陥の場合
でも、前および前々フレ−ムのカメラパラメ−タの推定
値から現フレ−ムのカメラパラメ−タを予測し、これを
現フレ−ムの推定値とすることにより、安定してカメラ
パラメ−タを推定できる。
【0050】また、被写体が動くとき、スタジオカメラ
は固定され静止していても、画像中の格子パタン領域が
変化し、その格子パタン部分から計算されるカメラパラ
メ−タはわずかに変動し、合成されるCG画面のゆらぎ
となる。本発明では、現フレ−ムより時間的に前のフレ
−ムのカメラパラメ−タを予測値とし、これと現フレ−
ムの画像からスタジオカメラの動きの判断を行い、静止
判断がされれば予測値すなわち前フレ−ムのカメラパラ
メ−タを現フレ−ムの推定値としてCGのゆらぎを排除
し、前記正対時の欠陥回避のための他の手段を併用しな
くても、安定な合成画像を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の構成図。
【図2】背景格子パタンによるカメラパラメ−タ検出の
概念図。
【図3】本発明の演算処理回路における処理フロ−図。
【図4】本発明の演算処理回路におけるカメラパラメ−
タ計算フロ−図。
【図5】本発明の演算処理回路におけるニュ−トン法の
フロ−図。
【図6】カメラの経路図。
【図7】β=80゜の場合の焦点距離の変化を示す図。
【図8】対応するカメラの経路(β=80゜)を上から
見た図。
【図9】β=90゜の場合の焦点距離及びカメラの経路
【図10】対応するカメラの経路(β=90゜)を上か
ら見た図。
【図11】カメラの経路(β=90゜)の拡大図。
【符号の説明】
1:被写体 2:クロマキ
−バックパネル 3:最良格子パタン 4:スタジオ
カメラ 4′:角度をかえたスタジオカメラ 5:画像処理
装置 6:AD 7:フレ−ム
バッファ 8:演算処理回路 9:CG生成
装置 10:クロマキ−装置 11:端子 19:背景格子パタン 101:START 102:2値
化 103:境界追跡 104:境界
分割 105:直線当てはめ 106:格子
点検出 107:画像中の全ての矩形領域を処理したか? 108:ソ−ト処理 109:格子
番号付け 110:マッチング処理 111:カメ
ラパラメ−タ計算 112:END 201:START 202:第
1、2フレ−ムか? 203:カメラパラメ−タ予測値を計算 204:退化
か? 205:ニュ−トン法による最適化 206:ニュ
−トン法による最適化 207:モデル選択 208:カメ
ラパラメ−タ出力 209:END 210:最小二乗法によりカメラパラメ−タを推定する 211:ニュ−トン法による最適化 301:START 302:射影
変換行列の分解 304:初期解の設定 305:勾配ベクトル、ヘッセ行列の計算 306:更新量の計算 307:初期
解の更新 308:設定値以下か? 309:EN
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C023 AA17 AA37 AA40 BA02 BA04 BA12 CA02 CA05 CA08 DA08 EA05 EA06 EA12 5C066 AA01 AA12 AA13 BA20 CA07 CA08 CA21 EC01 ED02 EF11 EF12 KE02 KE03 KE04 KE05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濃淡2色からなる最良格子パタンを有す
    る後記構成のクロマキ−バックパネルを備え、スタジオ
    カメラと、画像処理装置と、CG生成装置と、クロマキ
    −装置を具備した仮想スタジオシステムにおいて、
    (a)前記スタジオカメラによる前記最良格子パタンの
    撮影画像における複数の格子頂点の画像座標と、それに
    対応する原最良格子パタンを、既知の仮想的なカメラで
    観測した仮想的な画像から得られる画像座標から計算さ
    れる画像の射影変換行列を、(b)前記スタジオカメラ
    の焦点距離と、並進ベクトルと、回転行列、のカメラパ
    ラメ−タに分解し、(c)これらをカメラパラメ−タの
    初期解として、(d)二乗マハラノビス距離を最少化す
    る目的関数におけるカメラパラメ−タによる勾配ベクト
    ルとヘッセ行列を計算し、(e)これらからカメラパラ
    メ−タの更新量を計算して、(f)カメラパラメ−タの
    前記初期解を前記更新量によって更新し、(g)この更
    新量があらかじめ設定した微少レベル以下になるまで、
    前記の勾配ベクトルとヘッセ行列の計算及び、それ以降
    の計算及び更新の手段を繰り返し反復することにより、
    精度限界を達成する最適なカメラパラメ−タ得ることを
    特徴とする画像合成におけるカメラパラメ−タ推定方
    法。(h)最良格子パターンを有するクロマキーバック
    パネルの構成前記格子パタンは、これを生成するための
    連続する点列からなる数列において、下記数式(1)〜
    (4)、により求められる連続する4点から計算される
    カメラの透視変換に不変な複比を用い、複比の誤差に関
    する第1近似から得られる標準偏差からその期待誤差が
    大きい所ではそれに比例して間隔を大きく、小さいとこ
    ろではそれに比例して間隔を小さくとることによって決
    定される複比の条件付き確立密度に基づいて、該複比に
    よる識別のための最良数列を確立的に発生させ 【数1】 【数2】 【数3】 【数4】 前記、最良数列を2次元的に組み合わせることにより生
    成した最良格子パタンを有するクロマキーバックパネ
    ル。
  2. 【請求項2】 前記仮想スタジオシステムにおいて、
    (a)前記撮影画像の前および前々フレ−ムにおける前
    記スタジオカメラの、焦点距離から計算される線形予測
    焦点距離と、(b)前および前々フレ−ムにおける該ス
    タジオカメラの並進ベクトルと回転行列から計算される
    線形予測並進ベクトルと、(c)線形予測回転行列とを
    初期解とし、請求項1記載のカメラパラメ−タ推定方法
    に基づき並進ベクトルと回転行列の最適化を行うことに
    より得られた焦点距離予測モデルにおけるカメラパラメ
    −タ推定結果と、(d)現フレ−ムにおける前記最良格
    子パタン頂点画像座標から、該スタジオカメラが該最良
    格子パタンに正対することを検出するための判定手段と
    し、(e)この判定手段により、現フレ−ムにおける該
    スタジオカメラが該最良格子パタンに正対していないと
    判定された場合は、前フレ−ムのカメラパラメ−タを現
    フレ−ムのカメラパラメ−タとする静止モデルと、
    (f)前フレ−ムのカメラパラメ−タのうち、焦点距離
    のみを現フレ−ムの焦点距離と一致させ、並進ベクトル
    と回転行列は、前フレ−ムの並進ベクトルと回転行列を
    初期解として請求項1記載のカメラパラメ−タ推定方法
    に基づき、並進ベクトルと回転行列の最適化により得ら
    れる焦点距離固定モデルと、(g)前および前々フレ−
    ムのカメラパラメ−タから計算される線形予測カメラパ
    ラメ−タのうち、線形予測焦点距離のみを現フレ−ムの
    焦点距離と一致させ、並進ベクトルと回転行列は、線形
    予測並進ベクトルと線形予測回転行列を初期解として請
    求項1記載のカメラパラメ−タ推定方法に基づき、並進
    ベクトルと回転行列の最適化によって得られる焦点距離
    予測モデルと、(h)この焦点距離予測モデルにより得
    られたカメラパラメ−タを初期解として、請求項1記載
    のカメラパラメ−タ推定方法に基づき、全てのカメラパ
    ラメ−タの最適化により得られる一般モデル、の各モデ
    ルを計算し、(i)前記各モデルから得られた最適なモ
    デルを幾何学的AICによって選択し(j)前記判定手
    段により現フレ−ムにおける該スタジオカメラが該最良
    格子パタンに対して正対すると判定される場合には、
    (k)前記静止モデルと、前記焦点距離固定モデルと、
    前フレ−ムのカメラパラメ−タのうち焦点距離と並進ベ
    クトルを現フレ−ムの焦点距離と並進ベクトルに一致さ
    せ、回転行列のみを前フレ−ムの回転行列を初期解とし
    て、請求項1記載のカメラパラメ−タ推定方法に基づき
    回転行列の最適化により得られる位置固定モデルと、
    (l)前または前々フレ−ムにおけるカメラパラメ−タ
    から計算される線形予測カメラパラメ−タのうち、並進
    ベクトルのみを現フレ−ムの並進ベクトルと一致させ、
    焦点距離は前フレ−ムにおける焦点距離を現フレ−ムに
    おける焦点距離と一致させ、回転行列は線形予測回転行
    列を初期解として、請求項1記載のカメラパラメ−タ推
    定方法に基づき回転行列の最適化により得られる位置予
    測モデル、の各モデルを計算し、(m)この各モデルか
    ら得られた解から最適なモデルを幾何学的AICによっ
    て選択すること、を特徴とする請求項1に記載の画像合
    成におけるカメラパラメ−タ推定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003009177A (ja) * 2001-06-21 2003-01-10 For-A Co Ltd 画像合成システム
JP2022518402A (ja) * 2019-01-25 2022-03-15 北京▲極▼智▲簡▼▲單▼科技有限公司 三次元再構成の方法及び装置

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