JP2000324281A - 画像読取記録装置 - Google Patents

画像読取記録装置

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JP2000324281A
JP2000324281A JP11129825A JP12982599A JP2000324281A JP 2000324281 A JP2000324281 A JP 2000324281A JP 11129825 A JP11129825 A JP 11129825A JP 12982599 A JP12982599 A JP 12982599A JP 2000324281 A JP2000324281 A JP 2000324281A
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JP11129825A
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Hiroshi Ogushi
大櫛  博
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】各構成部を合理的に配置して、省スペース化、
部品点数の削減および小型化を図り得る画像読取記録装
置を提供する。 【解決手段】インクジェット等を記録手段とするプリン
タ部400の背面に記録シート台401を配し、また、
プリンタ部400の前面にスキャナ部300を設けると
同時にスキャナ部300全体を装置本体から開閉可能と
し、スキャナ部300を開いた時カートリッジ化したイ
ンクヘッド417を交換できるようにした

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばファクシ
ミリ装置に利用される記録部及び読取部を備えた複合機
能付きの画像読取記録装置に閑する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の画像読取記録装置として
は、たとえば図11,図12に示すような構成をしてい
る。図11はこの第1従来例の中央断面図で、図12は
斜視図である。
【0003】図11において、記録紙スタック部601
が本体下部にあり、記録紙スタック部601の上方背面
部に記録部603、記録紙スタック部601の上方前面
部に読取部602がある。読取部602は原稿積載トレ
イ511に積載された複数枚の原稿は矢印510の方向
に送られ、一枚ずつ分離され、読み取りセンサ512に
読み取られた後、原稿排紙トレー509に排紙され積載
される。記録紙スタック部601において記録紙はピッ
クアップローラ501により矢印505aの方向に送ら
れ、分離されて搬送ローラ502により記録部603に
送られる。
【0004】記録部603に送られた記録紙はインクジ
ェットカートリッジ503により印字され、排紙ローラ
504により矢印505bの方向に排紙される。インク
ジェットカートリッジ503はインクが入ったインクタ
ンクと電気信号によりインクを射出するインクヘッドか
ら一体構成されており、インクがなくなった時は本体か
ら取り外し交換できるようなっている。インクジェット
カートリッジ503を交換するには、まず、プリンタカ
バー506を矢印507の方向にプリンタカバー506
のヒンジ506aを中心に開放し、インクジェットカー
トリッジ503を矢印508のように一度水平方向に引
抜いてから、上方向に持ち上げることにより取り外す。
【0005】取付けるときは、これと逆の手順で、イン
クジェットカートリッジ503を下方向に下ろし、水平
方向に差し込む。その後、プリンタカバー506を矢印
507の方向の逆方向に閉めて交換完了となる。この交
換の際、インクジェットカートリッジ503を手で掴む
ために、読取部602の背面部とインクジェットカート
リッジ503の間のスペースは手が入るように空けてあ
る。
【0006】次に、第2の従来例について説明する。
【0007】図13は第2の従来例に係る画像読取装置
の斜視図、図14は中央断面図、図15は外装部品分解
図である。図14において、記録部803の上部に読取
部801があり、記録部803の背面に記録紙スタック
部802がある。読取部801の背面部より挿入された
複数枚の原稿は矢印707の方向に送られ、分離ローラ
705により分離され、一枚ずつ読取センサ706で読
み取られ外部に排出される。
【0008】記録紙スタック部802には複数枚の記録
紙がストックされており、ピックアップローラ701に
より、一枚ずつ記録部803に送られる。記録部803
に送られた記録紙はインクジェットカートリッジ702
により印字され、排紙ローラ703により外部に排出さ
れる。インクジェットカートリッジ702はインクが入
ったインクタンクと電気信号によりインクを射出するイ
ンクヘッドから一体構成されており、インクがなくなっ
た時は本体から取り外し交換できるようなっている。
【0009】インクジェットカートリッジ702を交換
するには、まず、プリンタカバー708を矢印714の
方向にプリンタカバー708のヒンジ708aを中心に
手前に開放し、インクジェットカートリッジ702を矢
印713の方向に引抜くことにより取り外す。
【0010】取付けるときはこれと逆の手順で、インク
ジェットカートリッジ702を矢印713方向の逆方向
に差し込む。その後、プリンタカバー708を矢印71
4の方向の逆方向に閉めて交換完了となる。このように
正面からカートリッジ交換ができる。
【0011】次に、外装部品の構成について説明する。
【0012】インクジェットプリンタである記録部80
3の底面にはベースカバー711が取付けてあり、背面
に記録紙スタック部802が取付けてある。この記録部
803とベースカバー711に、背面カバー710と前
カバー709が取付けられている。前カバー709に
は、プリンターカバー708が取付けてあり、ヒンジ部
708aを中心に開閉できるようになっている。前カバ
ー709の上部には読取部801が取付けてある。
【0013】また、記録部803と記録紙スタック部8
02の間には給紙カバー712が取り付けてある。電気
基板715は、記録部803の背面と記録紙スタック部
802の前面の間に設けられており、ROM交換などの
メインテナンスが必要な場合、給紙カバー712を外す
だけでアクセスできるようになっている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】第1従来例のようなレ
イアウトにした場合、インクジェットカートリッジ50
3を横向きに抜くために以下のような問題があった。
【0015】1.内部にアクセスするために、開閉可能
なプリンタカバー506のような別蓋を別に設ける必要
があり、コストアップの原因となっていた。
【0016】2.内部に手を入れてインクジェットカー
トリッジ503を交換するため、スペースが前部読取部
602との間に必要であり、本体の奥行きが大きくな
り、外装部品のコストアップ、設置スペースが大きくな
るなどの不具合が生じていた。
【0017】従来例2のようなレイアウトにした場合は
以下のような間題があった。
【0018】1.外装部品の構成が、前カバー709、
背面カバー710、ベースカバー711、プリンターカ
バー708、給紙カバー712、読取部713と多くの
部品で構成しなければならないので取付が複雑になると
ともに、コストアップの原因となっていた。
【0019】2.電気基板715を記録部803と記録
スタック部802に設けたため、スペースを十分確保す
るのが困難であった。
【0020】本発明は、上記した従来技術の問題点を解
決するためになされたもので、その目的とするところ
は、各構成部を合理的に配置して、省スペース化、部品
点数の削減および小型化を図り得る画像読取記録装置を
提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
の本発明に係る代表的な手段は、インクジェット等を記
録手段とする記録部の背面に記録スタック部を配し、ま
た、記録部の前面に読取部を設けると同時に読取部全体
を本体から開閉できるようにし、読取部を開いた時、イ
ンクジェットカートリッジ等の記録カートリッジを交換
できるようにしたものである。また、電気基板を記録ス
タック部の背面に設けるようにしたものである。外装部
品の構成は、上カバー、下カバー、読取部だけで構成し
ている。
【0022】前記手段によって、本体を大きくすること
なく、インクジェットカートリッジ等の記録部の交換部
品を交換することができる。また、カバー構成が少ない
ので、組立が容易になるだけでなく、コストダウンする
ことができる。電気基板も十分なスペースを確保するこ
とができる。
【0023】すなわち、本請求項1に係る発明は、記録
媒体に画像を記録する記録部と、該記録部の前部に設け
られ原稿の画像を読み取る読取部と、を有し、該読取部
を装置本体より開閉可能としたことを特徴とする。
【0024】読取部を開閉式にしたので、読取部を開く
ことで記録部の作業スペースを確保できる。したがっ
て、本体を小さく構成することが出来、設置面積の削
減、カバーの小型化によるコストダウンを行うことがで
きる。
【0025】請求項2に係る発明は、記録媒体に画像を
記録する記録部と、該記録部の前部に設けられ原稿の画
像を読み取る読取部と、を有し、該読取部を装置本体よ
り開閉可能とし、装置外装を、前記読取部,上カバーお
よび下カバーによって構成したことを特徴とする。
【0026】このようにすれば、上記請求項1の作用効
果に加えて、外装部品を上カバー、下カバー、読取部だ
けで構成されているため、コストを安くすることができ
るとともに、組立が容易になる。
【0027】請求項3に記載の発明は、前記記録部は、
交換可能の記録カートリッジを備えていることを特徴と
する。
【0028】記録部の交換部品をカートリッジ式にすれ
ば、交換作業が簡単にできる。
【0029】請求項4に係る発明は、前記記録部は、記
録媒体を背面上部より給送し前部より排出する搬送路を
備えていることを特徴とする。
【0030】このようにすればスペース効率を高めるこ
とができると共に、前部に排出するので操作性がよい。
【0031】請求項5に係る発明は、記録媒体に画像を
記録する記録部と、該記録部の前部に設けられ原稿の画
像を読み取る読取部と、を有し、該読取部を装置本体よ
り開閉可能とし、前記記録部は、記録媒体を背面上部よ
り給送し前部より排出する搬送路と、後方上部から前方
下部に傾いて取付けられる給紙スタック部と、を備えて
いることを特徴とする。
【0032】請求項6に係る発明は、前記記録部の給紙
スタック部の後方に電気基板を配したことを特徴とす
る。
【0033】請求項7に係る発明は、前記記録部の給紙
スタック部の後方に電気基板を配し、前記記録部は、交
換可能の記録カートリッジを備えていることを特徴とす
る。
【0034】請求項8に係る発明は、前記記録部の給紙
スタック部の後方に電気基板を配し、前記記録部は、交
換可能の記録カートリッジを備え、装置外装は、前記読
取部,上カバーおよび下カバーによって構成されている
ことを特徴とする。
【0035】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好適な実施の形態
について、添付の各図面を参照して述べる。
【0036】先ず、図1は読取記録装置をファクシミリ
装置として構成した場合の外観斜視図である。このよう
にフアクシリミ装置として構成する以外に、例えばパソ
コンヘの接続を行うことによりシート原稿の画像の読み
取り動作と、記録シートヘの記録を個別または同時に行
う原稿読取装置と記録装置とを単純に図示のように合体
した所謂周辺機器の読取記録装置としても構成すること
を前提として設計されている。このために、後述するよ
うに記録装置、読取装置、制御回路基板及び電源等の各
構成は簡単に交換及び着脱可能できるように個別に構成
されている。
【0037】また、特に筐体はハイインパクトポリスチ
レン樹脂やABS樹脂のような所定樹脂材料を使用し
て、射出樹脂成形金型で一体形成することを前提にして
おり、成形機にセットされるダイセットを含めるとかな
り膨大な初期投資となることから、十二分にその形状及
び使用状態が吟味されてから最終形状が決定されること
になる。さらに、装置の製造工程において、多く使用さ
れるビス螺合により固定することを極力なくすことは、
製造コストの低下に大いに貞献することから、原則とし
て電気アース以外にはビスを全く使用しないことも配慮
されている。
【0038】さて、図1において、装置の概要を説明す
る。
【0039】本図において、読取記録装置であるファク
シミリ装置は、記録媒体としての記録シートSに画像を
記録する記録部としてのプリンタ部400と、このプリ
ンタ部400の前部に設けられ原稿の画像を読み取る読
取部としてのスキャナ部300と、を有し、このスキャ
ナ部300が装置本体1より開閉可能となっている。
【0040】スキャナ部300は原稿搬送式読取装置、
プリンタ部400はシリアル記録式記録装置であり、前
後左右の側壁を構成する筐体に、制御基板と電源の夫々
と共に内蔵されている。
【0041】筐体は下側となる第1筐体である下カバー
100と上側の第2筐体となる上カバー200とから基
本的に構成されている。
【0042】スキャナ部300は原稿台2を有し、原稿
台2には、原稿の幅方向を案内するために幅調節可能な
原稿巾調整板3であって、片方のみを移動することで中
央部位を中心に移動するようにした原稿巾調整板3を設
けてある。この原稿台2の後方には着脱可能な原稿支持
台4が設けられており、例えばA4サイズの原稿をスキ
ャナ部300内部に向けて前方に搬送するときに、後端
が垂れ下がることがないようにしている。また、原稿面
を下面にして前方に搬送された原稿は、スキャナ部30
0の下方から装置本体1の前方に搬送される。
【0043】一方、プリンタ部400に対して搬送され
る記録シートは装置本体1の背面側に配設された記録シ
ート台401上に設けられた幅調整板9の移動により幅
方向が規制された後に、後述のプリンタ部400内にお
いてシリアル記録後にスキャナ部300の下方に排出さ
れる。
【0044】この記録シートのサイズが、その長手方向
が装置の前後方向になるように搬送される場合には、垂
れ下がり防止のために後部の記録シート支持台5と前方
の記録シート支持棒7が設けられている。支持台5は記
録シート台401に内蔵されており、適宜引き出すこと
で図示の位置になるように構成されている。
【0045】また、上カバー200は、図示のようにス
キャナ部300の回りを取り囲むような形状であり、こ
の上カバー200の縁部202に沿うように下カバー1
00から後述のように取り外すことで、スキャナ部30
0を下カバー100上に残したままの状態にできるよう
にしている。
【0046】スキャナ部300には液晶表示部11とダ
イアルキー10他の操作部が図示のように配設されてい
る。ここで、本発明をファクシミリ装置以外に構成する
場合には、この操作部は適宜変更されることになる。
【0047】同様に、スキャナ部300にモノクロ用の
CCDラインイメージスキャナーを設ける場合と、カラ
ー用のCCDラインイメージスキャナーを設ける場合に
おいて、スキャナ部300が後述のように簡単に下カバ
ー100から着脱可能であるので、装置の仕様変更が簡
単に行えるようになる。
【0048】図2は、本ファクシミリ装置の立体分解図
であり、上カバー200を省略している。
【0049】本図において、既に説明済みの構成には同
一符号を付して説明を割愛すると、底面となる基部と外
観面となる側壁と側壁で囲まれる開口面を一体形成した
下カバー100の内部に原稿の搬送を行いつつ読み取る
原稿搬送式読取装置であるスキャナ部300と、記録シ
ートの搬送を行いつつシリアル記録を行うシリアル記録
式記録装置であるプリンタ部400と、これらに接続さ
れることで所定制御をする制御基板500と、電源60
0と、初期吐出で不要となるインクを吸収するインク吸
収体13と、上記の記録シート台401と、スピーカ1
6の全部が、下カバー100に対して工具類を一切使用
することなく固定できる構成となっている。
【0050】このために、組立てを自動化する場合にお
いて、非常に簡単な製造ラインを実現できるようにな
る。つまり、熟練者でなくとも組立てを行うことが可能
となる。あるいは、ロボット装置により各ユニットを把
持し、下方に移動する単純な動作による組立てが可能と
なる。したがって、射出成形金型を含む初期投資分を部
品組立工程の簡略化により充分に補完できるようにな
る。
【0051】一方、上カバー200も同様に工具を一切
使用することなく固定できる構成となっている。また、
上カバー200を下カバー100から外すためには、図
1をさらに参照して、雌雄係合部である係合部185を
外部から解除するために、カバー接合面において工具の
潜入用の孔部201が設けられており、この孔部201
への工具の挿入により係合部185を解除するように弾
性変形させるように構成されている。
【0052】次に、プリンタ部400には給紙部が結合
されている。また、スキャナ部300は、スキャナ本体
部3001と、パネル部3002が、図示しないヒンジ
を中心として開閉するように結合されている。また、ス
キャナ本体部3001にはヒンジ部300aがあり、下
カバー100の穴部100aと回転開閉可能なように取
りつけてある。
【0053】制御基板500は、プリンタ部400及び
スキャナ部300を総合的に制御するためのものであ
る。電源部600は、プリンタ部400、スキャナ部3
00、制御基板部500の夫々電源を供給する。これら
の各ユニットは、図示のように独立して構成されてお
り、各々が下カバー100に固定される。また、下カバ
ー100と上カバー200は、装置全体の高さのほぼ中
央部で、ほぼ水平(図6の高さ寸法Hl、H2で示すよ
うに)に二分されるデザインであり、雌雄係合部である
4隅の係合部185と爪部とが係合することで外装をな
している。次に、図2における矢印は各ユニットを下カ
バー100に固定するときに、夫々が移動される様子を
示した外観斜視図であって、この移動のためには上記の
ようにロボット装置が採用できる。本図において、制御
基板500は矢印Dl方向に移動されて下カバー100
に固定される。またスキャナ部300は矢印D2方向に
移動されて下カバー100に固定される。またインク吸
収体13は矢印D3方向に移動することにより、下カバ
ー100に固定される。またプリンタ部400は矢印D
4方向に移動されて下カバー100に固定される。また
電源600は矢印D5方向に移動されて下カバー100
に固定される。
【0054】つまり、図5の下カバー100の平面図
と、図6の図5のA−A矢視断面図において、下カバー
100は、製品の高さのほぼ半分で上下に分割されてお
り、外周部で上下に係合している。すなわち、下カバー
100の外壁181の上部周囲は薄肉部181aが形成
されており、外壁に直立するように下カバーリブ182
が多数設けてある。一方、上カバー200にも、外壁周
囲に薄肉部となる縁部203が設けてあるので、上カバ
ー薄肉部の縁部203が、下カバー薄肉部181aと下
カバーリブ182とで構成される隙間183に入り込
み、上下カバーの外壁同士が係合して前後左右の位置が
決まり、剛性を確保している。また、薄肉部の高さは縁
部203の方が、薄肉部181よりも所定量大きく構成
してあり、すきまhを構成できるようにしている。すな
わち、上下カバーの合わせ目横全周にスリットが入るよ
うにして、このスリットで上下カバーの合わせ目を目だ
たなくし、また、製品高さを低く見せるデザイン効果を
確保している。一方、下カバーの4隅には、外壁内側に
弾性変形するパッチンツメである係合部185が構成さ
れており、この係合部に穴部185aが構成されてい
る。また、上カバーにはこの穴185aに嵌合する位置
に三角ツメの爪部202が設けてある。
【0055】従って、上下カバー100、200を合わ
せたとき、上から上カバー200を矢印D6(図2参
照)に移動してくると、三角の爪部202がパッチンツ
メの係合部185を185b(図中の二点鎖線で示す)
の位置まで押し広げ、穴185aが爪部202の上に来
たとき、元の位置に戻るようになる。この結果、上カバ
ー200が上に外れようとしても、爪部202が係合部
185を持ち上げるため、上下カバーは係合したまま外
れないようにできる。
【0056】一方、上カバー200の薄肉部203にお
いて、孔部201となる切り欠きが設けてあり、上カバ
ー200を外す際は、この孔部201から、工具Tをを
押し込み、パッチンツメの係合部185を内側に向けて
弾性変形させる事で、上下カバー100、200の嵌合
状態を解除することができるようになる。
【0057】このように、上,下カバー200,100
の嵌合を外壁周囲で行い、爪部202,係合部185と
いった固定ツメを外周近傍に設けてあるため、外装強度
が高められ、また、着脱はツメの弾性変形を利用するた
めにネジ螺合による固定が一切不要となるので、着脱作
業性が良くなる。
【0058】下カバー100は、図5でも示すように、
所定強度を確保するために各部屋に区分されるボックス
形状に構成されてており、部屋189に電源600を収
納して、突起部189aで電源600の外周を規制して
移動しなようにしている。また、下カバー100には吸
収体13の外形とはぼ同じ形状・面積に周囲を囲った部
屋187が設けてあり、その中にはそれと直行するリブ
88も構成してある。部屋187はインク吸収体13を
不動状態で収容するために外形が決定されるとともに、
突起状のリブ88が吸収体13の一部にめり込むように
して乾燥による形状変動に対応可能にしている。吸収体
13は、部屋187の囲いの中に入るとともに、予め切
れ目を入れたスリットがリブ88に食い込む事で、外れ
防止となる。また、部屋87の高さは、吸収体13の高
さより高く設定しており、吸収体13に染み込んだイン
クがあふれないように設定してある。
【0059】制御基板は壁193に形成された切欠部1
93aに基板が入るとともに、背後の切欠部192にコ
ネクタ555が位置するようにした起立状態で固定され
る(図7参照)。
【0060】また、プリンタ部400には、左右の係合
部197により係合される穴部が本体に穿設されてお
り、案内カイド195で大まかに案内されてから本体が
底面196に位置する状態で固定される。この係合部1
97の下方には貫通孔が形成されており、底面からも工
具を入れることができる。
【0061】また、各ユニットを前後左右方向に干渉し
ない位置になるようにして、下カバー100に固定する
際の順序性が生じないので、組立て性が良く、また、外
す際も必要なユニットのみ外すことができ、メンテナン
ス性が良くなる。
【0062】また、プリンタ部400の一部で電源部6
00の上方向を押さえる構成や、スキャナ部300の一
部で制御基板部500の上方向を押さえる構成にすれ
ば、電源部600や制御基板部500と、下カバー10
0との固定が簡易で済み、組立て性がさらに良くなる。
【0063】図7は制御基板500とプリンタ部400
の平面図である。制御基板部500は、メイン基板55
1とサブ基板552と基板553とが一体のユニットと
なって、下カバー100に後述する取り付け方法で固定
され、下カバー100の左方向、すなわちプリンタ部4
00とスキャナ部300との横に直立して配置される。
そのため、メイン基板551において、プリンタ部40
0の制御回路・コネクタ部を後ろに、スキャナ部300
の制御回路・コネクタ部を前に設ける事ができ、回路が
効率良く配置でき基板が小型化できノイズにも強くな
る。
【0064】プリンタ部400には給紙スタック部とし
ての記録シート台401が設けられ、この記録シート台
401は、記録ベース403に対して図示しない支点に
より中板403が支持されており、中板402は図示し
ないバネで押圧を受けている。記録ベース403はプリ
ンタ本体部400Aにネジ止めなどで固定されている。
記録シートSは中板402の上に積載され、給紙ベース
403に伸縮自在に設けられた記録シート支持台5によ
り裏面を支えられ、また、幅方向の位置は、中板402
に可動に設けられた幅調整板9によって規制される。
【0065】記録シート台401は、装置本体の後方上
部から前方下部に傾いて取り付けられており、記録シー
ト台401上の記録シートSは給紙ローラ407により
1枚ずつ繰り出され、プリンタ本体部400Aへと送り
出される。プリンタ部400には、記録シートSは装置
本体1の背面上部より給送され前部より排出する搬送路
を有している。
【0066】プリンタ本体部400Aはいわゆるインク
ジェット記録部であり、交換可能の記録カートリッジを
構成するインクヘッド417を備えている。411はプ
リンタ本体部400Aのフレームとなるプリンタシャー
シであり、係合部197に係合する取り付け方法で、下
カバー100と固定される。412は送紙ローラで、対
向配置されたピンチローラ413の押圧で、記録シート
台401から送られてきた記録シートSをさらに下流の
印字部へと送り出す。414は印字部での記録シート裏
面を支持しているプラテンであり、記録シート表面で
は、ガイドシャフト415に支持され往復動するキャリ
ッジ416に取り付けられた上記インクヘッド417に
よって、記録画像が形成される。
【0067】また、その後、記録排紙ローラ対418に
よって、記録シートSは、プリンタ部400から排出さ
れ、下カバー100に搬送積載される。
【0068】このように、プリンタ部400は、記録シ
ートSを背面上部より給送し前部より排出する搬送路を
備えていることなお、プリンタ部400の記録シート搬
送、記録動作などは、図示しないモータやセンサ、ヘッ
ド駆動回路などによって行われ、これらの制御は制御基
板部500により制御される。また、基板421は、こ
れら、モータやセンサ、ヘッド駆動回路、などの信号を
中継し、制御基板部へと転送する記録中継基板である。
また、プリンタ部400でインクの目づまり防止などの
動作の際に生じる廃インクを吸収保持する吸収体13は
上記のように下カバー100に取り付けられている。
【0069】次に、図3においてスキャナ部300につ
いて説明する。
【0070】スキャナ部300は、原稿Gに光を照射し
てその反射光を電気信号に変換し、この信号を操作モー
ドに応じて他機に伝送し、又は自己のプリンタ部400
に伝送するものである。原稿Gは、原稿台2上に積載さ
れる。
【0071】スキャナ本体部3001において、334
はスキャナ部300のフレームとなり、また原稿Gの下
側をガイドするスキャナベースであり、後述する取り付
け方法で下カバー100と回転可能なように取付られて
いる。また、スキャナベース334には、原稿を繰り出
す分離ローラ335や、原稿の画像情報を読取るコンタ
クトセンサ336、コンタクトセンサ336と対向配置
押圧されるCSローラ337などが設けられている。
【0072】また、パネル部3002は、図示しない支
点によってスキャナベース334と回動自在に取り付け
られ、原稿の上側をガイドする上原稿ガイド338、分
離ローラ335と対向配置押圧される分離片339、外
装の一部をなし上原稿ガイドに取り付けられたパネルフ
レーム340などが設けられている。パネルフレーム3
40には、操作キー341、LCDなどの表示部34
2、それらを実装したパネル基板343などが設けられ
ている。
【0073】また、344は原稿排紙ローラ対であり、
分離ローラ335及びCSローラ337により、搬送さ
れてきた原稿を排出する。
【0074】なお、スキャナ部300の原稿搬送、読取
り動作などは、図示しないモータやセンサ駆動回路等に
よって行われ、また、これらの制御及びパネル部300
2の表示制御等は制御基板部500により制御される。
【0075】次に、図9乃至図10により、制御基板部
500、電源部600及びこれらとユニットの配置と電
気的結合について説明する。
【0076】制御部500は、メイン基板551とサブ
基板552とを金属からなる基板シャーシ553に取り
付けてある。メイン基板551には、モジュラジャック
554、セントロコネクタ555、CPU556、RO
M557、RAM558などが実装されている。
【0077】ここで、部品交換の頻度の多いCPU55
6,ROM557は、メイン基板551のほぼ中央より
上側に位置しており、上カバー200を外した状態で露
出する位置にある(図8参照)。また、メイン基板55
1とサブ基板552とはケーブル559a,559bで
結線しており、メイン基板551とは、ほぼ中央より下
側の位置でコネクタ接続される。ここで、サブ基板55
2は回線制御回路を集めたいわゆるNCUとするのが好
ましい。この場合、メイン基板551の改善無しに、各
国仕向け地に対応して、サブ基板552(NCU)を交
換することで容易に改造可能になる。また、560はサ
ブ基板552を遮蔽する基板カバーであり、上カバー2
00を外したメンテナンス作業時、サブ基板551にビ
スなどの落下や工具での破損、また、プリンタ部400
からの飛散インクの付着を防止するものである。特に、
サブ基板552がNCUであった場合、回線高圧電気回
路があるため、事故予防効果が高い。
【0078】また、スキャナ部300の幅をプリンタ部
400の幅をより狭く構成し、スキャナ部300の横に
サブ基板552を配置すれば、スペース効率が高まり、
装置全体を小型化できる。さらに、プリンタ部400に
おいて、インクヘッド417の待機位置で、ヘッド清掃
等を行う回復部422を制御基板部500と反対方向
(すなわち、下カバー100の右側)に配置すれば、回
復動作時に生じるインクの飛び散りが、基板にかかわら
ずインクぬれによる基板ショート事故を防止できる(図
7参照)。
【0079】また、電源部600において、電源シャー
シ661は金属でできており、インレット662など電
気部品を実装した電源基板663と一体になっている。
また、電源シャーシ661の一部661aは、プリンタ
シャーシ411とネジ止めしてあり、アースをとってい
る。また、アース線664でもプリンタシャーシ411
及び基板シャーシ553とアース結合されている。電源
部600の電源基板663などの電気基板が、プリンタ
部400の給紙スタック部としての記録シート台401
後方に配置される。
【0080】また、各ユニット400,300,50
0,600は下カバー100の各々で示された位置に組
込まれ、制御基板部500とは、プリンタ部400はプ
リンタケーブル471で、スキャナ本体部3001はス
キャナケーブル372で、パネル部3002はパネルケ
ーブル373で、電源部600は配線674で、おのお
の電気的に結合されている。
【0081】図9に示す如く、各ケーブル471,37
2,373は、メイン基板551のほぼ半分より上側で
結線されており、また、上カバー200と下カバー10
0とは、ほぼ半分の高さで分かれるため、上カバー20
0を外しただけで、各ユニット400,300,500
の結線が解除され、メンテナンス作業が容易である。ま
た、各ケーブルは各ユニットの制御基板部側から引き出
してあり、ケーブルを短くでき、コストダウン、ノイズ
に強い等の効果がある。
【0082】また、ここで、電源ケーブル674や、ス
キャナ部300のケーブルの一部を、記録中継基板を経
由してもよい。この場合、放熱する部品を記録中継基板
に集中することで、メイン基板551の放熱を低減させ
る効果がある。その際モータの駆動ドライバを記録中継
基板に設けるのが望ましい。
【0083】次に制御基板部500と下カバー100と
の固定方法を説明する。
【0084】下カバー100には、セントロコネクタ5
55の形状よりわずかに広い切り欠き192が設けてあ
り、制御基板部500を上から落とし込むガイドとなっ
ている。さらに、位置決めボス194が基板シャーシ5
53の図示しない位置決め穴に嵌合することで、正確な
位置が決まる。また、リブ193の切り欠き部193a
にメイン基板551、サブ基板152がはまり、基板の
動きを規制する。また、上方向の外れ止めは、図示しな
い185のようなパッチンツメを基板シャーシ553に
引っかけてもよく、また、基板シャーシ553をプリン
タシャーシ411に横からネジとめしてもよく、また、
スキャナ部300の一部で上から押さえるだけでもよ
い。
【0085】次に、プリンタ部400と下カバー100
との固定方法を説明する。
【0086】下カバーに設けた位置決めボス195とプ
リンタシャーシ411の位置決め穴411aが嵌合する
事で位置が決まる。ここで、位置決めボス195は先端
が円錐形状なので、プリンタ部400を上から落とし込
むだけで位置が案内される。その後、受け部196で下
方向を支えられ、上方向の押さえは、弾性変形するパッ
チン三角ツメの爪部197が、プリンタシャーシ外形4
11bに引っかかることで外れ防止となる。
【0087】次に、スキャナ部300と下カバー100
との固定法方法を説明する。
【0088】下カバー100のスキャナ部300を受け
る面101は、他のユニットを受ける面より高い位置に
あり、プリンタ部400の前方で、また排出された記録
シートの上方に位置する面であり、その断面は凹凸に構
成し、断面係数を大きく強度を高めている。こうした形
状により、プリンタ部400とスキャナ部300とを同
一の下カバー100で支持する剛性を設定できる。
【0089】また、下カバー100に設けた回転穴10
0aとスキャナベース334の回転ボスが嵌合し回転穴
100aを中心に回転する。閉時は下カバー100に設
けた鍵部100bに弾性を持たせた爪部300cが係り
ロツクされる。開時は原稿台の切り欠き部300dを手
前に引くことにより爪部300cがたわみロツクが解除
され、回転可能となる。さらに、回転していくとスキャ
ナベース334の突き当て部300bに下カバー100
の突き当てリブに当るのでその状態で静止することがで
きる。
【0090】以上のように、下カバー100に各ユニッ
トを組み付けるに対し、下カバー100に各ユニットの
前後左右下を受ける強固なリブや壁を構成したので、パ
ッチンツメは上方向の外れ止めだけであり、弾性変形可
能なパッチンツメ形状を構成することができる。
【0091】また、各ユニットのベースが、同一下カバ
ー100なので、製品自体の剛性を高められた。さらに
は、各ユニットを上からの落とし込みで組めるので、組
立て作業性が良く、また、ユニット単体で取り外しで
き、メンテナンス性もよい。
【0092】また、上記実施の形態において、記録シー
ト台401をプリンタ本体部400Aと固定した後、プ
リンタ部400を下カバー100と固定しているが、記
録シート台401とプリンタ本体部400Aとを各々別
ユニットとして独立させ、各々を下カバー100に固定
してもよい。プリンタ本体部400Aと固定される場合
は、記録シートの基準位置が定まりやすく記録精度が高
められる。また、下カバー100と直接固定される場合
は、プリンタ部400のユニット重量が軽くでき、組立
て作業がさらに容易である。また、カバーの構成が上カ
バー200、下カバー100、読取部300で主に構成
されているため、部品点数が少ない分コストを安くする
ことができる。
【0093】図4は読取部スキャナユニットを開くこと
でインクヘッド417を交換する様子を示す装置1の横
断面図であって、図示のように、インクヘッド417を
横方向にひいてから上方向に抜いて交換することにな
る。これにより、通常カートリッジを交換するのに必要
な手の入るスペースを確保するのが容易となる。また、
従来のタイプに比べて前後の大きさを小さくすることが
できるので、設置面積を小さくできることができるとと
もに、カバーの大きさが小さくなるのでコストを安くす
ることができる。
【0094】尚、プリンタ部400において特にインク
ジェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるため
に利用されるエネルギーとして熱エネルギーを発生する
手段(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記
熱エネルギーによりインクの状態変化を生起させる方式
のプリント装置について説明したが、かかる方式によれ
ば記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0095】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0096】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。記録ヘ
ッドの構成としては、上述の各明細書に開示されている
ような吐出口、液路、電気熱変換体の組み合わせ構成
(直線状液流路または直角液流路)の他に熱作用面が屈
曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許第
4558333号明細書、米国持許第4459600号
明細書を用いた構成も本発明に含まれるものである。
【0097】加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギー
の圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を開
示する特開昭59−138461号公報に基づいた構成
としても良い。
【0098】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0099】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いてもよい。
【0100】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手投、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定にでき
るので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対してのキヤツピング手段、クリーニ
ング手段こ加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるい
はこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせに
よる予備加熱手投、記録とは別の吐出を行う予備吐出モ
ードを行うことも安定した記録を行うために有効であ
る。
【0101】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0102】以上説明した本発明実施例においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであっても、室温で軟化もしくは液化する
ものを用いても良く、あるいはインクジェット方式では
インク自体を30°C以上70°C以下の範囲内で温度
調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように
温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付
与時にインクが液状をなすものであればよい。
【0103】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0104】さらに加えて、本発明に係る読取記録装置
の形態としては、上記した送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の他に、コンピュータ等の情報処理機器の画像
出力端末として一体または別体に設けられるもの等の各
種の形態をとるものであってもよい。
【0105】尚、前述した記録手段としてインクジェッ
ト記録方式を用いた例を説明したが、本発明は記録方式
はインクジェット記録方式に限定する必要はなく、他に
も熱転写記録方式や感熱記録方式、更にはワイヤードッ
ト記録方式等のインパクト記録方式、或いはそれ以外の
記録方式であっても適用し得る。またシリアル記録方式
に限定する必要もなく、所謂ライン記録方式を用いても
良い。
【0106】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の読取記録
装置によれば、スキャナユニット等の読取部を開閉式に
して記録部のインクジェットカートリッジ等の部品を交
換できるようにすることにより、本体を小さく構成する
ことができ、設置面積の削減を図ることができ、カバー
の小型化によるコストダウンを行うことができる。
【0107】また、外装部品を上カバー、下カバー、ス
キャナユニットだけで構成されているため、コストを安
くすることができるとともに、組立が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像読取記録装置をファクシミリ装置
として構成した外観斜視図である。
【図2】図1の装置の組立て状態を示した立体分解図で
ある。
【図3】図1の装置の横断面図である。
【図4】図1の装置のプリンタ部400のインクヘッド
417の交換の様子を示す横断面図である。
【図5】図1の装置の下カバー100の平面図である。
【図6】図1の装置の上カバー取付け後の図5のA−A
矢視断面図である。
【図7】図1の装置の制御基板500とプリンタ部40
0の平面図である。
【図8】図1の装置の下カバー100に各ユニットを固
定した様子を示した外観斜視図である。
【図9】図1装置の各ユニットの配線状態を示すブロツ
ク図である。
【図10】図1の装置の制御基板の正面図である。
【図11】従来例1の横断面図である。
【図12】従来例1の外観斜視図である。
【図13】従来例2の外観斜視図である。
【図14】従来例2の横断面図である。
【図15】従来例2の組立て状態を示した立体分解図で
ある。
【符号の説明】
1 画像読取記録装置 2 原稿台 401 記録シート台(給紙スタック部) 13 インク吸収体 100 下カバー 200 上カバー 300 スキャナ部(読取部) 400 プリンタ部(記録部) 416 キャリッジ 417 インクヘッド(記録カートリッジ) 600 電源部 663 電源基板(電気基板)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に画像を記録する記録部と、該
    記録部の前部に設けられ原稿の画像を読み取る読取部
    と、を有し、該読取部を装置本体より開閉可能としたこ
    とを特徴とする画像読取記録装置。
  2. 【請求項2】 記録媒体に画像を記録する記録部と、該
    記録部の前部に設けられ原稿の画像を読み取る読取部
    と、を有し、該読取部を装置本体より開閉可能とし、 装置外装を、前記読取部,上カバーおよび下カバーによ
    って構成したことを特徴とする画像読取記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録部は、交換可能の記録カートリ
    ッジを備えていることを特徴とする請求項1または2記
    載の画像読取記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録部は、記録媒体を背面上部より
    給送し前部より排出する搬送路を備えていることを特徴
    とする請求項1乃至3のいずれかの項にに記載の画像読
    取記録装置。
  5. 【請求項5】 記録媒体に画像を記録する記録部と、該
    記録部の前部に設けられ原稿の画像を読み取る読取部
    と、を有し、該読取部を装置本体より開閉可能とし、 前記記録部は、記録媒体を背面上部より給送し前部より
    排出する搬送路と、後方上部から前方下部に傾いて取付
    けられる給紙スタック部と、を備えていることを特徴と
    する画像読取記録装置
  6. 【請求項6】 前記記録部の給紙スタック部の後方に電
    気基板を配したことを特徴とする請求項5記載の画像読
    取記録装置装置
  7. 【請求項7】 前記記録部の給紙スタック部の後方に電
    気基板を配し、 前記記録部は、交換可能の記録カートリッジを備えてい
    ることを特徴とする請求項5に記載の画像読取記録装置
  8. 【請求項8】 前記記録部の給紙スタック部の後方に電
    気基板を配し、 前記記録部は、交換可能の記録カートリッジを備え、 装置外装は、前記読取部,上カバーおよび下カバーによ
    って構成されていることを特徴とする請求項5に記載の
    画像読取記録装置
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005186590A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Brother Ind Ltd 画像形成装置
JP2011154190A (ja) * 2010-01-27 2011-08-11 Sharp Corp 原稿搬送装置および画像形成装置

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