JP2000324184A - 送信フロントエンド - Google Patents

送信フロントエンド

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JP2000324184A
JP2000324184A JP11128561A JP12856199A JP2000324184A JP 2000324184 A JP2000324184 A JP 2000324184A JP 11128561 A JP11128561 A JP 11128561A JP 12856199 A JP12856199 A JP 12856199A JP 2000324184 A JP2000324184 A JP 2000324184A
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Fumi Kobayashi
文 小林
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Oki Electric Industry Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/02Amplitude-modulated carrier systems, e.g. using on-off keying; Single sideband or vestigial sideband modulation
    • H04L27/04Modulator circuits; Transmitter circuits

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  • Transmitters (AREA)
  • Amplifiers (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベースバンドデータで搬送波の振幅を制御す
る送信フロントエンドにおいて、線形増幅器を用いずに
大電力出力を可能にする。 【解決手段】 フィルタ11により、ベースバンドデー
タSbから高周波成分が除去されて大電力変調器12に
与えられる。大電力変調器12は与えられたベースバン
ドデータS11で搬送波Scの振幅を制御する変調を行
い、要求電力値で振幅する被変調信号S12を生成す
る。被変調信号S12における搬送波Scの高次波成分
がフィルタ13により除去され、フィルタ13から要求
電力値の送信データS13が出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速道路、有料道
路のノンストップ自動料金収受(ETC )システムに適用
される自動車搭載用無線通信機等に設けられ、ベースバ
ンドデータで搬送波を変調して出力する送信フロントエ
ンドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば次の文献に記載されたものがあった。 文献;1997 IEEE Radio Frequency Integrated Circuit
s Symposium (米国)M.D.Pollman,et al “A Low-Cost
Pacaged MMIC Chip Set for 5.8GHzISM Band Applicat
ion”P.33-36
【0003】図2は、前記文献に記載された従来の送信
フロントエンドの概要を示す構成図である。この送信フ
ロントエンドは、変調器1と、該変調器1の出力側に設
けられたバンドパスフィルタ2と、該バンドパスフィル
タ2の出力側に接続され、図示しない電界効果トランジ
スタ(以下、FETという)を有する線形電力増幅器3
とで構成されている。変調器1には、変調速度が例えば
2MbaudのベースバンドデータSbと5.8GHz
帯の搬送波Scとが入力され、該変調器1が変調を行
い、変調結果の出力信号S1をバンドパスフィルタ2に
与えるようになっている。
【0004】変調器1での変調では、ベースバンドデー
タSbのレベルで搬送波Scの振幅を制御し、該変調器
1からの出力信号S1は、ASK(Amplitude Shift Ke
ying)型の信号になる。ただし、この出力信号S1に
は、搬送波Scの周波数成分ばかりでなく、ベースバン
ドデータSbの周波数成分に起因して隣接チャネルに漏
洩する成分も含まれている。そこで、狭帯域のチャネル
フィルタとしてバンドパスフィルタ2を設けることで、
隣接チャネルへ漏洩する電力を抑制するようにしてい
る。バンドパスフィルタ2の出力信号S2の電力は、せ
いぜい数dBm (数mW)或いはそれ以下であり、シ
ステムに要求された値よりも低い。ETCシステムで
は、送信電力に要求される値が13dBである。線形電
力増幅器3は、出力信号S2のスペクトルを変化させな
いように、線形的な増幅を行い、要求を満たす電力の送
信データS3を出力する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
図2の送信フロントエンドには、次のような技術的な課
題があった。送信信号S3の電力がシステムに要求され
る値を満たすようにするためには、線形電力増幅器3
が、不可欠である。この線形電力増幅器3のFETは線
形的増幅を行うように、A級で動作するように設計され
る。ところが、回路をIC(Integrated Circuit)化す
ると、線形電力増幅器3中のFETの動作点が設計値か
らずれることがある。このようにFETの動作点がずれ
ると、FETが非線形領域で動作するようになり、スピ
プリアル発振が増大すると共に、隣接チャネルへの漏洩
電力が大きくなる。つまり、線形電力増幅器3により、
ICの歩留まりが著しく悪化するという課題があった。
【0006】また、線形性を保ち、高次波のないを送信
データS3を出力するためには、少なくとも、FET
を、1dB利得圧縮電力(P1dB)に至るまでの電力
で電力増幅するように作製する必要があった。このよう
なFETを作製するためにゲート幅を広くすると、IC
のチップ寸法が増大し、製造コストが高いものになって
いた。さらに、この線形電力増幅器3は、A級動作をす
る必要があるので、高バイアス電流が流れて消費電力が
大きいという課題もあった。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明のうちの第1の発明は、ベースバンドデータ
で搬送波の振幅を変調し、この変調結果の電力を要求値
に設定すると共に隣接チャネルへの漏洩電力を抑制し送
信データとして出力する送信フロントエンドにおいて、
次のような第1のフィルタ、電力変調器及び第2のフィ
ルタで構成している。前記第1のフィルタは、前記ベー
スバンドデータを入力する入力端子に接続され、該ベー
スバンドデータにおける前記漏洩電力の原因となる周波
数成分を除去するものである。電力変調器は、前記搬送
波と前記第1のフィルタを介したベースバンドデータを
入力し、該ベースバンドデータで該搬送波の振幅を制御
すると共に該制御結果の電力を前記前記要求値に設定し
て出力するものである。第2のフィルタは、前記電力変
調器の出力信号における前記搬送波の高次成分を除去市
前記送信データとして出力するものである。
【0008】第2の発明は、第1の発明の送信フロント
エンドにおいて、電力変調器を次のような構成にしてい
る。即ち、前記第1のフィルタを介したベースバンドデ
ータのレベルに応じて駆動される第1の導通電極と前記
搬送波が印加される第1の制御電極とを持つ第1のトラ
ンジスタを有し、該搬送波の振幅を該ベースバンドデー
タのレベルで電力増幅した予備変調信号を該第1の導通
電極上に出力する予備変調回路部と、前記第1のフィル
タを介したベースバンドデータのレベルに応じて駆動さ
れる第2の導通電極と前記第1の導通電極上の信号が印
加される第2の制御電極とを持つ第2のトランジスタを
有し、該第1の導通電極上の前記予備変調信号の振幅を
該ベースバンドデータのレベルで電力増幅して前記変調
を行い、この変調結果を該第2の導通電極上に出力する
主変調回路部とを、備えている。
【0009】第3の発明は、第1または第2の発明の送
信フロントエンドにおいて、前記第2のフィルタは、前
記電力変調器の出力信号における前記搬送波の高次成分
を除去するローパスフィルタで構成している。第4の発
明は、第1、第2または第3の発明の送信フロントエン
ドにおいて、前記電力変調器の出力信号における低周波
発振の原因となる低周波成分を除去するハイパスフィル
タを設けている。第5の発明は、第1から第3の発明ま
たは第4の発明の送信フロントエンドにおいて、前記搬
送波の電力を増幅して前記電力変調器に与える前置増幅
器を設けている。
【0010】第1から第5の発明によれば、以上のよう
に送信フロントエンドを構成したので、ベースバンドデ
ータにおける隣接チャネルへの漏洩電力の原因となる成
分が第1のフィルタにより除去され、電力変調器へ与え
られる。電力変調器は、与えられたベースバンドデータ
のレベルに応じて搬送波の振幅を制御すると共に、電力
を要求値に設定する。電力変調器の出力信号から、搬送
波の高次波の成分が第2のフィルタで除去され、搬送波
の基本波で構成される送信データが出力される。
【0011】
【発明の実施の形態】第1の実施形態 図1は、本発明の第1の実施形態を示す送信フロントエ
ンドの構成図である。この送信フロントエンドは、例え
ばETCシステムに適用される無線通信機に設けられた
回路であり、ベースバンドデータSbを入力する入力端
子IN1に接続されてベースバンドデータSbの高周波
成分を除去する第1のフィルタ11と、該フィルタ11
の出力側と5.8GHz帯の搬送波Scを入力する搬送
波入力端子IN2とに接続された大電力変調器12と、
該大電力変調器12の出力側に接続された第2のフィル
タ13とで、構成されている。
【0012】大電力変調器12は、増幅用のFETを用
いて形成され、該FETを飽和領域の非線形増幅領域ま
で動作させた上で、送信データとして要求される電力値
の被変調データS12を出力するようになっている。例
えばベースバンドデータSbの電圧の“H”レベルが3
Vとすると、大電力変調器12の出力する被変調データ
S12が16dBmとなり、要求される送信電力値のオ
ーダーになるようなっている。ただし、搬送波Scの基
本波の振幅は、ベースバンドデータSbの電圧に対して
線形的になるような変調を行う。フィルタ13は、大電
力変調器12の出力信号S12から、変調によって生じ
た搬送波Scの高次成分を除去するものである。
【0013】次に、この送信フロントエンドの動作を説
明する。例えば変調速度が2Mbaudのベースバンド
データSbは、フィルタ11に与えられる。ベースバン
ドデータSbには、隣接チャネルへの漏洩電力の原因と
なる高周波成分が含まれているが、フィルタ11は、そ
の高周波成分を除去することにより、ベースバンドデー
タSbを帯域制限した出力信号S11を出力する。フィ
ルタ11の出力信号S11と5.8GHz帯の搬送波S
cとが大電力変調器12に与えられる。大電力変調器1
2では、線形増幅領域ばかりでなく、非線形増幅領域の
飽和領域まで動作するFETを用いて搬送波Scを増幅
し、その増幅された搬送波Scの振幅を出力信号S11
の電圧で制御する変調を行い、変調結果の被変調データ
S12をフィルタ13へ出力する。被変調データS12
の電力は、システムに要求される電力値になっている。
フィルタ13は、変調器12の出力する被変調データS
12に含まれる搬送波Scの高次成分(例えば11.6
GHz以上のもの)を除去する。フィルタ13の出力信
号S13が最終的な送信フロントエンドの送信データと
して出力される。
【0014】以上のように、この第1の実施形態では、
フィルタ11と、大電力変調器12とフィルタ13とで
送信フロントエンドを構成し、従来の線形電力増幅器を
用いないようにしたので、次のような利点を有する。線
形増幅器3で送信データの送信電力値を要求値まで上げ
るのではなく、該大電力変調器12におけるFETを飽
和領域まで動作させることにより、要求電力の変調デー
タを生成するようにし、従来のように動作点の移動とい
う問題のある線形増幅器で送信電力値を要求値に上げな
いようにしたので、高歩留で送信フロントエンドのIC
化が実現できる。また、大電力変調器12において、F
ETが1dB利得圧縮電力(P1dB)を越える電力を
出力することを可能にしている。これを従来の電力増幅
器と比較すると、同じゲート幅のFETを用いて大きな
出力電力が得られることになり、送信フロントエンドの
IC化を行うのに有利になり、より小型化と低コスト化
が可能になる。さらに、従来の狭帯域で精度の高さが必
要なチャネルフィルタのバンドパスフィルタ2に比べ、
フィルタ11は、隣接チャネルへの漏洩電力の原因とな
る高周波成分を除去し、フィルタ13は被変調データS
12における搬送波Scの高次波成分を除去するだけの
簡易な構成でよい。
【0015】第2の実施形態 図3は、本発明の第2の実施形態を示す送信フロントエ
ンドの構成図である。この第2の実施形態では、第1の
実施形態の送信フロントエンドの一構成例を説明する。
ベースバンドデータSbを入力する入力端子IN1に
は、LCローパスフィルタ20が接続され、搬送波入力
端子IN2と該LCローパスフィルタ20の出力側に
は、ドレイン制御式電力変調器30が接続され、該ドレ
イン制御式電力変調器30の出力側に、ローパスフィル
タ50が接続されている。LCローパスフィルタ20
は、第1の実施形態のローパスフィルタ11に対応する
ものであり、入出力端子間に直列の複数のチップインダ
クタとグランドに対して並列のチップキャパシタとがは
しご型に接続されて形成されている。ドレイン制御式電
力変調器30は、第1の実施形態の大電力変調器12に
対応するものであり、LCローパスフィルタ20の出力
端子に接続されたドライバ30Aと、搬送波入力端子I
N2から入力された搬送波Scをドライバ30Aの出力
信号で変調する予備変調回路部30Bと、該予備変調回
路部30Bの出力信号を該ドライバ30Aの出力信号で
変調する主変調回路部30Cとで構成されている。ロー
パスフィルタ50は、第1の実施形態のフィルタ13に
対応するものである。
【0016】図4は、図3中のドレイン制御式電力変調
器30及びローパスフィルタ50の詳細を示す回路図で
ある。ドレイン制御式電力変調器30中のドライバ30
Aは、入力部31とFET32とデカップリング回路を
なすキャパシタ33とで構成されている。入力部31
は、LCローパスフィルタ20の出力端子に一方の電極
が接続されたキャパシタ31aと、該キャパシタ31a
の他方の電極とグランドとの間に接続された抵抗31b
と、そのLCローパスフィルタ20の出力端子とグラン
ドとの間に接続された抵抗31cとで形成され、該LC
ローパスフィルタ20とのマッチングをとると共にLC
ローパスフィルタ20の出力信号をバイアスするように
なっている。
【0017】FET32のゲートは、入力部31のキャ
パシタ31a及び抵抗31cとLCローパスフィルタ2
0の出力端子との接続点に接続されている。FET32
のドレインが例えば3Vの直流電源に接続されている。
キャパシタ33は、FET32のドレインとグランドと
の間に接続されている。FET32は、MESFETで
あり、該FET32のゲート長は0.5μm、ゲート幅
は750μmである。キャパシタ33のキャパシタンス
は例えば5pFである。予備変調回路部30Bは、搬送
波Scを入力する搬送波入力部34と、第1のトランジ
スタであるFET40と、自己バイアス回路36と、負
荷であるインダクタ37と、デカップリング回路38と
を備えている。この予備変調回路部30の搬送波入力部
34は、搬送波入力端子IN2に一方の電極が接続され
た直流遮断用のキャパシタ34aと、該キャパシタ34
aの他方の電極とグランドとの間に接続された抵抗34
bとで構成されている。キャパシタ34aのキャパシタ
ンスは、例えば3pFであり、抵抗34bの抵抗値は2
00Ωである。このキャパシタ34a及び抵抗34bの
接続点が、FET35の第1の制御電極であるゲートに
接続されている。FET35はMESFETであり、そ
のゲート長は0.5μm、ゲート幅は300μmになっ
ている。
【0018】自己バイアス回路36は、FET35のソ
ースとグランドとの間に並列に接続された抵抗36a及
びキャパシタ36bで構成されている。抵抗36aの抵
抗値は4Ωであり、キャパシタ36bのキャパシタンス
は3pFである。FET35の第1の導通電極であるド
レインは、インダクタ37の一方の端子に接続されてい
る。インダクタ37のインダクタンスは1.7nHであ
る。デカップリング回路38は、そのインダクタ37の
他方の端子とドライバ30A中のFET32のソースと
の間に接続されたインダクタ38aと、該インダクタ3
7,38aの接続点とグランドとの間に接続されたキャ
パシタ38bとで構成されている。インダクタ38aの
インダクタンスは3nHであり、キャパシタ38bのキ
ャパシタンスは3pFである。
【0019】主変調回路部30Cは、入力部39と、第
2のトランジスタであるFET40と、バイアス回路と
なる抵抗41と、デカップリング回路をなすキャパシタ
42と、負荷であるインダクタ43とで、構成されてい
る。入力部39は、予備変調回路部30B中のFET3
5のドレインに一方の電極が接続されたキャパシタ39
aと、該キャパシタ39aとグランドとの間に直列に接
続されたインダクタ39b及び抵抗39cで形成されて
いる。キャパシタ39aのキャパシタンスは1pFであ
り、インダクタ39bのインダクタンスは3.4nHで
あり、抵抗39cの抵抗値は200Ωである。インダク
タ39bとキャパシタ39aの接続点がFET40の第
2の制御電極であるゲートに接続されている。FET4
0はMESFETであり、そのゲート長は0.5μm、
ゲート幅は600μmである。FET40のソートとグ
ランドとの間に抵抗41が接続されている。抵抗41の
抵抗値は0.5Ωになっている。
【0020】FET40の第2の導通電極であるドレイ
ンは、負荷となるインダクタ43の一方の端子に接続さ
れ、該インダクタ43の他方の端子がキャパシタ42を
介してグランドに接続されると共にドライバ30AのF
ET32のソースに接続されている。インダクタ43の
インダクタンス2.9nHであり、キャパシタ42のキ
ャパシタンスは5pFになっている。ローパスフィルタ
50は、主変調回路部30C中のFET40のドレイン
とグランドとの間に接続されたキャパシタ51と、その
FET40のドレインに一端が接続されたインダクタ5
2と、該インダクタ52の他端とグランドとの間に接続
されたキャパシタ53と、インダクタ52の他端に一端
が接続されたインダクタ54と、該インダクタ54の他
端に出力端子OUTとの間に接続されたキャパシタ55
とを有している。各キャパシタ51,53,55のキャ
パシタンスはそれぞれ0.01pF、0.51pF、3
pFであり、各インダクタ52,54のインダクタンス
は、それぞれ2.9nH及び1.66nHになってい
る。
【0021】次に、この送信フロントエンドの動作を説
明する。入力端子IN1を介し、変調速度が約2Mba
udのベースバンドデータSbがLCローパスフィルタ
20に与えられる。2Mbaud帯のベースバンドデー
タSbは、元々パルス波形の場合の場合が多い。パルス
波形の場合には、ベースバンドデータSbのスペクトル
には数MHzの周波数成分が多く含まれている。LCロ
ーパスフィルタ20は、直列のインダクタにより、高い
周波数成分を阻止し、並列のキャパシタにより、その高
い周波数成分をグランドに流して除去する。即ち、LC
ローパスフィルタ20は、ベースバンドデータSbに含
まれる高周波周波数成分をカットオフして帯域制限し、
カットオフ周波数以下の周波数成分で構成されるベース
バンドデータS20を出力信号としてドレイン制御式電
力変調器30へ与える。
【0022】帯域制限されたベースバンドデータS20
に対してドライバ30Aの入力部31は、高抵抗を示す
ので、該ベースバンドデータS20が入力部31を介し
て減衰なくFET32のゲートに印加される。FET3
2のドレインは、直接直流電源に接続されているので、
該FET32のソースの電圧は、ベースバンド信号S2
0の電圧に連動して変化する。つまり、FET32はソ
ースフォローとして機能し、ベースバンド信号S20の
電圧に連動して電圧が変化する駆動信号を出力する。こ
の駆動信号は、搬送波Scに対して十分周波数が低いの
で、デカップリング回路38及び負荷のインダクタ37
を介してFET35のドレインに減衰なく与えられ、該
FET35のドレインが駆動信号の電圧で駆動される。
また、FET32の出力する駆動信号は、キャパシタ4
2で形成されたデカップリング回路及び負荷のインダク
タ43を介してFET40のドレインに減衰なく与えら
れ、該FET40のドレインが駆動信号の電圧で駆動さ
れる。
【0023】一方、5.8GHz帯の搬送波Scは、搬
送波入力端子IN2から予備変調回路部30Bの搬送波
入力部34を介して、FET35のゲートに印加され
る。FET35に印加される搬送波Scの電力は、例え
ば5dBmである。FET35は、ドレインに与えられ
たベースバンドデータS20に対応する駆動信号の電圧
によって、線形増幅領域と飽和領域での動作が設定さ
れ、搬送波Scを電力増幅した予備変調信号をドレイン
に出力する。例えば駆動信号の電圧が0.5Vを越えた
場合には、FET35は線形増幅領域で動作し、6dB
の利得が得られて、11dBmの出力をドレインから出
せる。しかも、搬送波Scに対応するドレイン電圧の振
幅は、そのベースバンドデータS20に対応する駆動信
号の電圧の変化によらない。また、駆動信号の電圧があ
る電圧(0.5V)よりも低い時には、FET35が飽
和領域で動作する。このとき、搬送波Scに対応するF
ET35のドレイン電圧の振幅は、そのベースバンドデ
ータS20に対応する駆動信号の電圧のレベルに応じて
変化する。つまり、ベースバンドデータS20のレベル
が低ければ、5.8GHz帯のドレイン電圧の振幅が低
くなる。特に、ベースバンドデータS20が零近辺のと
きには、5.8GHz帯のドレイン電圧が相当低くな
る。5.8GHz帯の信号がFET35のドレインから
出力されるので、ベースバンドデータS20の電圧が低
い場合に、該5.8GHz帯の信号が予備変調されたこ
とになる。よって、変調器30での変調度が上昇するこ
とになる。
【0024】予備変調回路部30BにおけるFET35
のドレイン上の5.8GHz帯の予備変調信号は、主変
調回路部30Cの入力部39を介してFET40のゲー
トに印加される。このゲートに与えられる5.8GHz
帯の予備変調信号の電力は十分であり、例えば11dB
mになっている。FET40はドレインに与えられてい
る駆動信号の電圧にかかわらず、飽和領域まで動作し、
5.8GHz帯の信号をドレインに出力する。つまり、
ベースバンドデータS20が高い場合には、FET40
のドレイン上の5.8GHz帯の信号振幅は大きくな
り、ベースバンドデータS20のレベルが低い場合に
は、FET40のドレイン上の5.8GHz帯の信号振
幅が小さくなる。よって、FET40のドレイン上の
5.8GHz帯の信号の振幅は、ベースバンドデータS
20の電圧によって線形的に変調される。また、FET
40が飽和領域まで動作するので、電流及び電圧の動作
範囲が広いため、大電力の5.8GHz帯の信号が該F
ET40のドレイン上に得られる。このFET40のド
レイン上の信号が被変調データS30である。例えば、
ベースバンドデータS20が高レベルのときには、その
5.8GHz帯の被変調データS30は、16dBmに
なる。
【0025】ローパスフィルタ50は、主変調回路部3
0CにおけるFET40のドレインから被変調データS
30を入力し、低域を通過させる。ローパスフィルタ5
0のカットオフ周波数は、搬送波Scの基本周波数の
5.8GHzよりもやや高い例えば5.9GHzに設定
されているので、被変調データS30の基本波か通過可
能で、飽和領域での非線形動作によって発生した高次波
が遮断され、スピリアス発振が阻止される。よって、こ
のローパスフィルタ50からは、ベースバンドデータS
bで振幅が変調された5.8GHz帯の送信データS5
0が出力される。
【0026】以上のように、この第2の実施形態では、
LCローパスフィルタ20と、フドライバ30A、予備
変調回路部30B及び主変調回路部30Cで構成したド
レイン制御式電力変調器30とを用いたことにより、
5.8GHzの搬送波ScをベースバンドデータSbの
電圧で変調して、直接に大電力の被変調データS30を
生成できる。また、主変調回路部30Cにおいて、FE
T40に飽和領域まで動作させた上で線形振幅変調を実
現するようにし、バイアス点及びデバイスのパラメータ
の変動によって生じた高次波をも無視することを可能に
している。そのため、製造歩留まりを上昇できる。
【0027】また、主変調回路部30Cにおいて、FE
T40が飽和領域まで動作すれば変調が完了するように
したので、FET40のバイアス電流が低くても動作が
確保できる。つまり、A級動作ではなく、AB級或いは
B級動作でもよい。よって、小消費電力でかつ高効率の
変調が可能である。このことは、大電力の主変調回路部
30Cに有効である。さらに、簡易なLC素子で約5.
9GHzのカットオフ周波数を持つローパスフィルタ5
0で、変調器30から出力された高次波を阻止するよう
にしている。このローパスフィルタ50は、IC化が可
能であると共に、精密にカットオフ周波数の設定する必
要がないので、高歩留まりと低コスト化が可能になる。
従って、LCローパスフィルタ20と、ドライバ30
A、予備変調回路部30A及び主変調回路部30Cから
なるドレイン制御式電力変調器30と、ローパスフィル
タ50とを用いることにより、ETCシステムに要求さ
れる低隣接チャネル漏洩電力及び大電力出力を持つ、送
信フロントエンドを提供できる。
【0028】第3の実施形態 図5は、本発明の第3の実施形態を示す送信フロントエ
ンドの構成図である。この送信フロントエンドは、ベー
スバンドデータSbを入力する入力端子IN1に接続さ
れたLCローパスフィルタ60を備えている。搬送波入
力端子IN2とLCローパスフィルタ60の出力側とに
は、増幅器付きドレイン制御式電力変調器70が接続さ
れ、該増幅器付きドレイン制御式電力変調器70の出力
側に、フィルタ80が接続されている。LCローパスフ
ィルタ60は、第1の実施形態のローパスフィルタ11
に対応するものであり、第2の実施形態と同様に、入出
力端子間に直列の複数のチップインダクタと並列のチッ
プコンデンサとがはしご型に接続されて形成されてい
る。
【0029】増幅器付きドレイン制御式電力変調器70
は、第2の実施形態と同様のドライバ70A、予備変調
回路部70B及び主変調回路部70Cと、新たに設けら
れた前置増幅器70Dとで構成されている。LCローパ
スフィルタ60の出力端子がドライバ70Aに接続され
ている。搬送波入力端子IN2に、前置増幅器70Dが
接続され、該前置増幅器70D及びドライバ70Aの出
力側に予備変調回路部70Bが接続されている。予備変
調回路部70Bの出力側及びドライバ70Aの出力側に
主変調回路部70Cが接続されている。フィルタ80
は、ローパスフィルタ80Aとハイパスフィルタ80B
とで構成されている。
【0030】図6は、図5中の増幅器付きドレイン制御
式電力増幅器70及びフィルタ80の詳細を示す回路図
であり、図4中の要素と共通の要素には共通の符号が付
されている。ドライバ70A及び予備変調回路部70B
は、第2の実施形態の図4と同様の構成である。前置増
幅器70Dは、入力部71とFET72と自己バイアス
回路73と負荷となるインダクタ74とデカップリング
回路となるキャパシタ75とで構成されている。入力部
71は、搬送波入力端子IN2に一方の電極が接続され
たキャパシタ71aと、該キャパシタ71aの他方の電
極とグランドとの間に接続された抵抗71bとを備えて
いる。FET72のゲートは、キャパシタ71a及び抵
抗71bの接続点に接続されている。自己バイアス回路
73は、FET72のソースとグランドとの間に並列に
接続された抵抗73a及びキャパシタ73bで構成され
ている。FET72のドレインは、インダクタ74を介
して単一電源の3Vに接続されると共に、予備変調回路
部70Bの入力部31に接続されている。
【0031】例えば、キャパシタ71aのキャパシタン
スは3pF、及び抵抗71bの抵抗値は70Ωである。
FET72はMESFETであり、そのゲート長は0.
5μm、ゲート幅は150μmに形成されている。ま
た、抵抗73aの抵抗値は8Ω、キャパシタ73bのキ
ャパシタンスは3pF、インダクタ74のインダクタン
スは1.7nH、キャパシタ75のキャパタンスは3p
Fである。主変調回路部70Cは、第2の実施形態の図
4と同様の入力部39、FET40、バイアス回路をな
す抵抗41及びデカップリング回路をなすキャパシタ4
2を有すると共に、第2の実施形態とは異なり、負荷の
一部を構成するインダクタ43とを備えている。このイ
ンダクタ43の一端は、キャパシタ42とドライバ70
A中のFET32のソースとの接続点に接続されている
が、他端はフィルタ80を介してFET40のドレイン
に接続されている。
【0032】フィルタ80を構成するローパスフィルタ
80Aは、FET40のドレインとインダクタ42の他
端との間に直列に接続されたインダクタ81,82と、
該インダクタ81及びFET40のドレインの接続点と
グランドとの間に接続されたキャパシタ83と、該イン
ダクタ81及び82の接続点とグランドとの間に接続さ
れたキャパシタ84とで構成されている。インダクタ8
1及び82は、インダクタ43と相俟ってFET40の
負荷となる。インダクタ42のインダクタンスは、例え
ば1.7nHであり、各インダクタ81,82のインダ
クタンスはそれぞれ2.9nHと1.66nHである。
キャパシタ83,84のキャパシタンスは、それぞれ
0.01pFと0.51pFである。このようにするこ
とにより、増幅器付きドレイン制御式電力変調器70と
フィルタ80とのインピーダンス整合がとれる。
【0033】フィルタ80を構成するハイパスフィルタ
80Bは、π型のLC回路、つまり変調回路70のイン
ダクタ43と、ローパスフィルタ80Aの出力端子に一
方の電極が接続されたキャパシタ85と、該キャパシタ
85の他方の電極及びグランド間に接続されたインダク
タ86とで形成されている。キャパシタ85のキャパシ
タンスは51pFであり、インダクタ86のインダクタ
ンスは1.66nHである。インダクタ86及びキャパ
シタ85の接続点が、出力端子OUTに接続されてい
る。
【0034】次に、この送信フロントエンドの動作を説
明する。LCローパスフィルタ60は、直列のインダク
タにより、高い周波数成分を阻止し、並列のコンデンサ
により、その高い周波数成分をグランドに流して除去す
る。即ち、LCローパスフィルタ60は、ベースバンド
データSbに含まれる高周波成分をカットオフして帯域
制限し、カットオフ周波数以下の周波数成分で構成され
るベースバンドデータS60を第2の実施形態と同様に
出力し、増幅器付きドレイン制御式電力変調器70のド
ライバ70Aへ与える。
【0035】一方、例えば電力が0dBmの搬送波Sc
が搬送波入力端子IN2に与えられると、前置増幅回路
70Dでは、FET72がソース接地及び自己バイアス
のA動作を行い、小信号の搬送波Scを線形増幅する。
増幅の結果、0dBmの搬送波Scが5dBの信号とな
って予備変調回路部70Bの入力部34に与えられる。
ドライバ70A及び予備変調回路部70Bは、第2の実
施形態と同様に動作する。
【0036】ドライバ70Aから出力されたベースバン
ドデータに対応する駆動信号は、主変調回路部70Cの
デカップリング回路及びインダクタ43,82,81を
通過してFET40のドレインに印加される。これに対
し、予備変調回路部70Bが出力する5.8GHz帯の
予備変調信号は、入力部39を介してFET40のゲー
トに与えられる。FET40は、第2の実施形態と同様
に動作し、5.8GHz帯の被変調データS70をドレ
インに出力し、ローパースフィルタ80Aに与える。ロ
ーパスフィルタ80Aは、被変調データS70の低域を
通過させ、搬送波Scの基本周波数の5.8GHzより
も高い高次波成分を除去する。これに対し、ハイパスフ
ィルタ80Bのカットオフ周波数は、5.8GHzより
も低く設定され、ローパスフィルタ80Aから出力され
た5.8GHz帯の信号の基本波が通過可能であり、例
えばFET40で発振しやすい2〜4GHzの成分に対
しては大きな減衰を与える。ハイパスフィルタ80Bを
介した信号が送信データS80として出力される。
【0037】次に、この第3の実施形態の送信フロント
エンドの試作結果を説明する。図6の具体的回路例を試
作すると、ガリウムヒ素(GaAs)基板上に、FET3
2,35,40,72を形成し、スパイラルインダクタ
と、積層キャパシタ、GaAsのインプラ抵抗と、二重金
(Au)配線とを用いることにより、チップ寸法が1.3
mm×1.2mmとなる。このチップを専用パッケージ
に実装して試作品とし、各種評価を行った。
【0038】図7(a),(b)は、図6の試作品にお
けるSパラメータの実験データを示す図である。図7
(a)を見ると、ベースバンドデータSbが3Vのオン
の状態のとき(実線)、または0Vのオフの状態のとき
(破線)には、試作品における入出力リターンロスが低
いことがわかる。また、図7(b)を見ると、べースバ
ンドデータSbのオン、オフによって利得のS21が約
40dB以上変化することがわかる。つまり、高いオ
ン、オフ比を持つ、ASK変調器として動作したことが
わかる。
【0039】図8は、試作品の隣接チャネル漏洩電力の
実測値を示す図である。帯域制限された2.048Mb
aud疑似ランダムベースバンドデータを用い、電力が
0dBmの5.835GHzの搬送波Scを入力した場
合の、試作品の送信データS80のスペクトラムと隣接
チャネルへの漏洩電力を実測すると、図8のようにな
る。変調によって、5.835GHzの単一スペクトラ
ムが広がったが、センタ周波数が10MHz離れ、帯域
が8MHzの隣接チャネルへの漏洩電力が、−48.5
3dBcという最大値であり、ETCシステムに要求さ
れる−40dBcよりも、はるか小さい。この漏洩電力
が小さいということは、ベースバンドデータSbで5.
8GHzの搬送波Scが線形的に変調されたことを示し
ている。
【0040】図9は、試作品の入力電力と出力電力を示
す図である。ベースバンドデータSbが3Vのハイレベ
ルのときの試作品の入力電力Pinと出力電力Pout
との関係は、図9のようになる。この入力電力Pinと
出力電力Poutとの関係において、5.8GHzの基
本波は、−15dBmから非線形性が強くなる。これ
は、変調器が正常に飽和領域で動作していることを裏付
けている。また、図9では、0dBmの電力で搬送波S
cを入力した場合に、16dBmの大電力の出力電力P
outが得られている。さらな、高次波としての2次波
は、約−17dBという低水準であり、ローパスフィル
タ80Aとハイパスフィルタ80Bとを併用することに
より、スピリアル発振が阻止できたことを示している。
【0041】以上のように、この第3の実施形態では、
LCローパスフィルタ60と、前置増幅器70D、ドラ
イバ70A、予備変調回路部70B及び主変調回路部7
0Cで構成された増幅器付きドレイン制御式電力増幅器
70と、フィルタ80と備えているので、第2の実施形
態と同様に、例えばETCシステム等で、低隣接チャネ
ル漏洩電力、高出力電力、高製造歩留まり、低スピリア
ル発振を可能にする送信フロントエンドが実現できる。
その上、前置増幅器70Dを設けたので、搬送波Scが
小電力の場合でも単に利得をあげるだけでなく、問題な
く優れた変調を可能にする。さらに、ローパスフィルタ
80A及びハイパスフィルタ80Bで構成されたフィル
タ80を用いるので、5.8GHz帯の送信データS8
0を確保し、高次波の放射や回路の低周波発振を阻止で
きる。
【0042】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
ず種々の変形が可能である。その変形例としては、例え
ば次のようなものがある。 (1) 第2及び第3の実施形態では、FET32,3
5,40により電力変調器30,70を構成している
が、これら電力変調器30,70はバイポーラトランジ
スタをコレクタ制御式で用いる構成にしてもよい。 (2) フィルタ50及びフィルタ80は、ローパスフ
ィルタ或いはローパスフィルタとハイパスフィルタの組
み合わせで構成したが、例えば通過周波数が5.8GH
z帯のバンドパスフィルタで構成して、高品質の送信デ
ータS30,S80を出力できる。 (3) 前置増幅器70D及び予備変調回路部30B,
70B、主変調回路部30C,70Cは、自己バイアス
方式で動作するようにしたが、外部電源を用いて適当な
バイアスを設定するようにしても、問題なく動作する。
【0043】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1〜第5
の発明によれば、ベースバンドデータにおける漏洩電力
の原因となる周波数成分を除去する第1のフィルタと、
搬送波と第1のフィルタを介したベースバンドデータと
を入力し、該ベースバンドデータで搬送波の振幅を制御
し電力を要求値に設定して出力する電力変調器と、電力
変調器の出力信号における搬送波の高次成分を除去する
第2のフィルタとで送信フィルタを構成したので、従来
のように線形増幅器で送信電力値を要求値まで上げるの
ではないので、大電力かつ低漏洩電力の送信電力を送出
できる送信フロントエンドを、高歩留まりでかつ小型に
作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す送信フロントエ
ンドの構成図である。
【図2】従来の送信フロントエンドの概要を示す構成図
である。
【図3】本発明の第2の実施形態を示す送信フロントエ
ンドの構成図である。
【図4】図3中のドレイン制御式電力変調器30及びロ
ーパスフィルタ50の詳細を示す回路図である。
【図5】本発明の第3の実施形態を示す送信フロントエ
ンドの構成図である。
【図6】図5中の増幅器付きドレイン制御式電力増幅器
70及びフィルタ80の詳細を示す回路図である。
【図7】試作品におけるSパラメータの実験データを示
す図である。
【図8】試作品の隣接チャネル漏洩電力の実測値を示す
図である。
【図9】試作品の入力電力と出力電力を示す図である。
【符号の説明】
11,13,50,80 フィルタ 12 大電力変調器 20,60 LCローパスフィルタ 30B,70B 予備変調回路部 30C,70C 主変調回路部 30 ドレイン制御式電力変調器 70 増幅器付きドレイン制御式電力変調器 70D 前置増幅器 Sb ベースバンドデータ Sc 搬送波

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースバンドデータで搬送波の振幅を変
    調し、この変調結果における電力を要求値に設定すると
    共に隣接チャネルへの漏洩電力を抑制し送信データとし
    て出力する送信フロントエンドにおいて、 前記ベースバンドデータを入力する入力端子に接続さ
    れ、該ベースバンドデータにおける前記漏洩電力の原因
    となる周波数成分を除去する第1のフィルタと、 前記搬送波と前記第1のフィルタを介したベースバンド
    データとを入力し、該ベースバンドデータで該搬送波の
    振幅を制御すると共に該制御結果の電力を前記要求値に
    設定して出力する電力変調器と、 前記電力変調器の出力信号における前記搬送波の高次成
    分を除去し前記送信データとして出力する第2のフィル
    タとを、備えたことを特徴とする送信フロントエンド。
  2. 【請求項2】 前記電力変調器は、 前記第1のフィルタを介したベースバンドデータのレベ
    ルに応じて駆動される第1の導通電極と前記搬送波が印
    加される第1の制御電極とを持つ第1のトランジスタを
    有し、該搬送波の振幅を該ベースバンドデータのレベル
    で電力増幅した予備変調信号を該第1の導通電極上に出
    力する予備変調回路部と、 前記第1のフィルタを介したベースバンドデータのレベ
    ルに応じて駆動される第2の導通電極と前記第1の導通
    電極上の前記予備変調信号が印加される第2の制御電極
    とを持つ第2のトランジスタを有し、該予備変調信号の
    振幅を該ベースバンドデータのレベルで電力増幅して前
    記変調を行い、この変調結果を該第2の導通電極上に出
    力する主変調回路部とを、備えたことを特徴とする請求
    項1記載の送信フロントエンド。
  3. 【請求項3】 前記第2のフィルタは、前記電力変調器
    の出力信号における前記搬送波の高次成分を除去するロ
    ーパスフィルタで構成したことを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の送信フロントエンド。
  4. 【請求項4】 前記電力変調器の出力信号における低
    周波発振の原因となる低周波成分を除去するハイパスフ
    ィルタを設けたことを特徴とする請求項1、2または3
    記載の送信フロントエンド。
  5. 【請求項5】 前記搬送波の電力を増幅して前記電力
    変調器に与える前置増幅器を設けたことを特徴とする請
    求項1、2、3または4記載の送信フロントエンド。
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