JP2000324011A - 広帯域ワイヤレス・アクセス通信システム用の送受信機 - Google Patents

広帯域ワイヤレス・アクセス通信システム用の送受信機

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JP2000324011A
JP2000324011A JP2000119543A JP2000119543A JP2000324011A JP 2000324011 A JP2000324011 A JP 2000324011A JP 2000119543 A JP2000119543 A JP 2000119543A JP 2000119543 A JP2000119543 A JP 2000119543A JP 2000324011 A JP2000324011 A JP 2000324011A
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mixer
reception
circuit
frequency
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JP2000119543A
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Donald L Tait
ドナルド・エル・タイト
Eric L Upton
エリック・エル・アプトン
Franklin J Bayuk
フランクリン・ジェイ・バユク
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Northrop Grumman Space and Mission Systems Corp
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TRW Inc
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03DDEMODULATION OR TRANSFERENCE OF MODULATION FROM ONE CARRIER TO ANOTHER
    • H03D7/00Transference of modulation from one carrier to another, e.g. frequency-changing
    • H03D7/18Modifications of frequency-changers for eliminating image frequencies

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Transceivers (AREA)
  • Transmitters (AREA)
  • Superheterodyne Receivers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】コスト削減及び軽量化を図り、電力消費を極力
抑える。 【解決手段】入力された送信信号の周波数を変換する送
信部104と、入力された受信信号の周波数を変換する
受信部102と、基準信号に基づいて局部発振周波数を
有する発振信号を発生する局部発振器部108とを含ん
でいる。局部発振器部108には、スプリッタ68が接
続され、局部発振信号を等しい周波数の送信発振信号及
び受信発振信号に分割する。スプリッタ68からのこれ
ら信号は、受信部及び送信部に供給され周波数変換に用
いられる。受信部は2つのミキサ18,20を備え、受
信信号を異なる周波数のIF信号に変換し、スイッチ回
路25はいずれかの周波数信号を選択する。スプリッタ
を設けた局部発振器部を送信及び受信に共用しているの
で、構成が簡単になり電力消費も低減する。スイッチ回
路により、IF信号を選択できるので、干渉を低減でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的に、送受信
機に関し、更に特定すれば、広帯域ワイヤレス・アクセ
ス通信システムにおいて用いる送受信機に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】送受信機は、通常、アンテナを介して音
響情報、データ等の送信処理を行う送信回路、及びアン
テナを介して音響情報、データ等の受信処理を行う受信
回路を有する。送信回路及び受信回路は互いに独立して
情報を処理するので、これらは互いに干渉し合わないこ
とが望ましい。しかしながら、送信回路及び受信回路が
物理的に互いに近接して配置されていると、送信波の受
信回路への侵入又は受信波の送信回路への侵入のため
に、相互干渉が発生する虞れがある。衛星通信システム
において用いられる電話(phone)の場合、送信パ
ワー及び受信パワー間には150dB以上の差を生じる
場合があるので、高レベルの送信波が受信回路に侵入す
ると、アンテナから入力される受信波の劣化が生ずる
が、逆に、比較的レベルが低い受信波が送信回路内に入
り込んでも、同様の問題が発生する可能性はない。この
ために、従来の衛星通信システム用端末等では、送信回
路及び受信回路は、別個のアセンブリ上に形成されてお
り、十分な遮蔽を備えていた。
【0003】しかしながら、通信機器全般に小型軽量化
が望まれるに連れて、送信回路及び受信回路を同じアセ
ンブリ上に互いに近接して配置することが不可避となっ
た。加えて、周波数の有効利用の観点から、無線チャネ
ル間隔用の帯域を狭める必要があり、簡単な構造によっ
てこれらを達成する低価格の送受信機の開発が求められ
ている。しかし、無線チャネル間隔のための帯域を狭く
するには、隣接するチャネル間の干渉を抑制する急峻な
減衰特性を有するフィルタが必要となる。したがって、
送受信機の回路構造は複雑化し、その結果、送受信機の
価格上昇というような問題を招くことになる。
【0004】従来技術のこのような欠点を解決する試み
の1つは、米国特許第5,689,819号に記載され
ているような送受信機の開発である。これは、単一アセ
ンブリ上に配置され、送信回路及び受信回路が互いに近
接配置された送受信機について記載している。しかしな
がら、この特許に示される設計では、3つの別個の局部
発振周波数を利用するために、ある欠点が生ずる。すな
わち、これらの周波数は、送信機及び受信機間に必要な
分離を得るように選択するが、各周波数毎に付随するハ
ードウエアが必要となるため、一層の複雑化を招き、記
載されたハンド・ヘルド型通信製品において貴重な電源
容量を消耗してしまう。したがって、回路の構成部品間
の間隔を狭めつつ、コスト削減及び軽量化を図り、ハー
ドウエア量及び電力消費量を極力抑えることが可能な、
通信用送受信回路を提供することが、切望されている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の送受信機は、前
述の要求を満たすものである。第1の態様において、本
発明の送受信機は、入力された送信信号の周波数を変換
することによって出力を与える送信回路を含んでいる。
受信回路が、入力された受信信号の周波数を変換するこ
とによって出力を与える。局部発振器が、基準信号に基
づく局部発振周波数を有する発振信号を発生する。局部
発振信号スプリッタが、局部発振器に接続されており、
発振信号を、局部発振周波数に実質的に同一の送信発振
信号及び受信発振信号に分割する。局部発振信号スプリ
ッタは、送信発振信号を送信回路に供給し、受信発振信
号を受信回路に供給する。送信回路は、送信信号の周波
数を、前記送信発振信号に応じて変換し、受信回路は、
受信信号の周波数を受信発振信号に応じて、2つの中間
周波数の信号に変換する。選択スイッチは、これら2つ
の中間周波数の信号の一方を選択するよう動作する。1
つの局部発振器(LO)を共用することにより、最少の
部品を用いて、送信及び受信機能を同時に実行すること
が可能となる。共通の局部発振器に関連して送信及び受
信周波数を注意深く選択することにより、送信中間周波
数及び受信中間周波数を相互に隔離することができ、し
たがって干渉を緩和し、効率的な送受信機の構成が可能
となる。選択スイッチを用いたことにより、同一送受信
機内の局部発振器の周波数以上及び以下の信号を用いる
ことが可能となる。これにより、干渉の低減が効果的に
図られ、また、周波数スペクトラムの仕様を効果的にす
ることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】これより図面を参照しながら本発
明の好適な実施形態について説明する。図1に示すよう
に、本発明の送受信機すなわちトランシーバ100は、
Ka帯域周波数において特に有用な無線周波数(RF)
送受信機であり、受信部102、送信部104、及び局
部発振部108からなり、これらは全て互いに近接配置
されている。受信部102は、RF入力10を有する。
好適な実施形態では、これは、導波管、同軸、マイクロ
ストリップ、又は、任意の形態の伝送線カプラであり、
例えば、18〜42GHzの周波数範囲のRF信号を受
信する低損失の標準マシン・インターフェースを提供す
る。入力10は、RF信号を低ノイズ増幅器12に供給
する。低ノイズ増幅器12は、GaAs高電子モビリテ
ィ・トランジスタ(HEMT:High Electr
on Mobility Transistor)の低
ノイズ増幅器とすることができ、これは高い利得と同時
に卓越したノイズ最少化が得られる。この増幅器の使用
によって、受信機のシステム・ダイナミック・レンジが
改善され、他の種類の増幅器で受信可能な範囲よりも、
遥かに広い受信範囲が得られる。
【0007】増幅器12の出力は、イメージ・リジェク
ト・ミキサ(image reject mixer)
14に接続されている。イメージ・リジェクト・ミキサ
14は、受信信号を2つの経路に分離する機能を有し、
受信した中間周波数信号からの局部発振イメージ周波数
スプリアス生成信号の最少化又は除去に利用する。イメ
ージ・リジェクト・ミキサ14は、90°ハイブリッド
回路16を内蔵し、ミキサの適正な機能を可能にする。
ハイブリッド回路16はランゲ(Lange)型カプラ
であり、イメージ・リジェクト・ミキサ14が広帯域の
RF入力周波数帯にわたって動作することを可能にす
る。ハイブリッド回路16のランゲ型カプラは、イメー
ジ・リジェクト・ミキサ14のGaAsモノリシック・
マイクロ波集積回路(MMIC:Monolithic
Microwave Integrated Cir
cuit)と互換性がある。
【0008】図示のように、イメージ・リジェクト・ミ
キサ14は、第1ミキサ18及び第2ミキサ20で形成
され、双方とも非常に低い変換損失で卓越した周波数変
換性能を得るために用いられるショットキ・ダイオード
・ミキサである。第1ミキサ18は、以下で説明するよ
うに、増幅器12及び局部発振パワー・スプリッタ22
からの入力を受け取り、中間周波数出力を90°ハイブ
リッド回路24の一方のブランチに供給する。また、第
2ミキサ20も増幅器12から出力を受け取り、これを
局部発振パワー・スプリッタ22からの出力と結合し、
受け取った入力信号を中間周波数信号に変換し、この中
間周波数信号を90°ハイブリッド回路24の他方のブ
ランチに出力する。
【0009】前述のように、RF信号は局部発振器のパ
ワー・スプリッタ信号(LO)と結合される。この結
果、RF信号とLO信号との和及び差の倍数が得られ
る。一例として、M個のRF周波数をN個のLO周波数
と混合すると、M(RF+N(LO及びM(RF−N(LO
で表される中間周波数信号(IF)が得られる。なお、
M及びNは整数(1,2,3,4....)である。し
たがって、例えば、RF=24.5GHz、LO=2
4.75GHzとすると、得られるIFは、以下の表1
に示す通りとなる。
【表1】 表 1 M N 和IF(GHz) 差IF(GHz) 1 1 49.25 0.25 1 2 74 25 1 3 98.75 49.75 2 1 73.75 24.25 2 2 98.5 0.5 2 3 123.25 25.25
【0010】所望のIFが0.25GHzの場合、IF
増幅器26のパスバンド特性、及びその後の送受信機内
又は外部のフィルタリングによって、周波数選択性が得
られる。つまり、他の生成信号(product)は全
て非干渉となる。イメージ・リジェクト・ミキサ14の
採用によって、固有の位相相殺又は位相外れ信号の相互
加算によって打ち消し合う整相による、イメージ周波数
の除波(除去)が可能となる。この例では、25GHz
における干渉信号(イメージ)の存在は、ミキサ及びス
イッチ回路の設定によって除波される。選択スイッチ回
路を反転することによって、25GHzの信号が通過さ
れ、24.5GHzの信号が終端される。90°ハイブ
リッド回路24では、2つの信号を結合し、イメージ・
リジェクト・ミキサからの出力信号の強め合う位相関係
及び弱め合う位相関係のために、不所望のイメージ周波
数成分を伴わない。ハイブリッド回路24は、和信号及
び差信号(すなわち、上側ミキシング積信号及び下側ミ
キシング積信号)を、出力ライン27、29にそれぞれ
出力し、これら2つの信号を選択スイッチ回路25に供
給する。
【0011】選択スイッチ回路25は、2つの入力2
7、29及び2つの出力31、33を備えている。出力
33は、抵抗を介してグランド35に接続されている。
選択スイッチ回路25の他の出力31は、中間周波増幅
器26に接続されている。選択スイッチ回路25は、入
力27又は29からの上側信号又は下側信号のいずれか
を増幅器26に接続するよう機能する。この接続は、ユ
ーザがどの周波数の信号を使用したいかに応じて選択さ
れる。このように、ハイブリッド回路25と選択スイッ
チ回路25とを組み合わせて用いたことにより、トラン
シーバ100が局部発振周波数以上及び以下の両方のR
F周波数信号を使用することができるようになる。選択
された信号は、中間周波増幅器26により増幅され、受
信機の温度補償アッテネータ28に供給される。
【0012】受信機の温度補償アッテネータ28は、動
作温度の変動による増幅器26の利得変動に起因する中
間周波数出力パワーの変動を低減するように機能する。
アッテネータ28の温度に対する利得変化は、温度変動
による増幅器26の利得変動のそれと逆であり、その結
果、2つの影響が相殺され、こうして利得変動の最少化
を図られる。受信機の温度補償アッテネータ28から出
力された信号は、受信用中間周波増幅器30よって増幅
され、次に、トランシーバ100の出力32から残りの
復調又は処理回路(図示せず)に供給される。
【0013】トランシーバ100の送信部104は、送
信中間周波数入力ポート34を含んでいる。該入力ポー
ト34は、残りの変調又は処理回路(図示せず)と信号
通信状態にあり、該入力ポート34から、送信される信
号がトランシーバ100に入力される。入力信号は、通
常、変調フォーマットと一貫性のある広帯域周波数を有
する信号であり、例えば、450〜650MHzの範囲
内である。この信号周波数を選択するのは、トランシー
バ100の受信部102の信号周波数との重複を避ける
ためである。入力ポート34は、出力対象信号を送信機
の温度補償アッテネータ36に供給する。温度補償アッ
テネータ36は、動作温度の変動による増幅器38の利
得変動に起因する中間周波数の出力パワーの変動を低減
するように機能する。アッテネータ36の温度に対する
利得変化は、温度変動による増幅器38の利得変動のそ
れと逆であり、その結果、2つの効果が相殺され、利得
変動の最少化が図られる。
【0014】アッテネータから出力された信号は、増幅
器38に供給されて増幅され、アップ・コンバート・ミ
キサ40に伝達される。アップ・コンバート・ミキサ4
0は、単一の二重平衡ショットキ・ダイオード・ミキサ
であり、該ミキサには、送信用の局部発振ドライバ78
の出力からのも入力する。ミキサ40では、中間周波数
信号及び局部発振ドライバ78の信号が結合され、信号
イメージが含まれないRF信号出力を生成する。例え
ば、同じ24.75GHzの共有のLO及び25.3G
HzのRF出力について、中間周波数信号(IF)を
0.55GHzに選択すると、以下の表が適用できる。
【表2】 表 2 M N 和IF(GHz) 差IF(GHz) 1 1 25.3 24.2 1 2 50.05 48.95 1 3 74.8 73.7 2 1 25.85 23.65 2 2 50.6 48.4 2 3 75.35 73.15
【0015】アップ・コンバート・ミキサ40から得ら
れたRF出力信号は、送信部のドライバ増幅器42に供
給され、ここで増幅され、フィルタ・インターフェース
44を介してバンドパス・フィルタ46に供給される。
低ノイズ増幅器12の場合と同様に、送信機のドライバ
増幅器42はGaAsHEMT低ノイズ増幅器とするこ
とができ、高い利得と同時に卓越したノイズ最少化が得
られる。フィルタ・インターフェース44は、導波管、
マイクロストリップ、又はストリップラインのような種
々の伝送線媒体で構成される適宜の伝送手段によって、
HEMT増幅器42に接続される。この伝送手段は、非
常に整合性が良く、最少の信号損失でRF信号の効率的
な転送を行うことができる。
【0016】バンドパス・フィルタ46は、高い帯域外
周波数の除去、通過帯域での低挿入損失、及び非常に急
峻なフィルタ・カットアウトを可能にするために用いら
れる。フィルタ46は、外来ノイズを除去し、送信すべ
き信号のみを供給するように機能する。適切なフィルタ
リングによって、所望の周波数を優先し、潜在的な干渉
周波数が受信チャネルに入り込んで干渉信号として現れ
るのを阻止する。バンドパス・フィルタ46から出力さ
れた信号は、フィルタ・インターフェース48を通過し
てRFドライバ増幅器50に送られる。RFドライバ増
幅器50は、GaAsHEMT低ノイズ増幅器であり、
高利得を得つつ同時に優れた出力線形性を呈することを
特徴とする。この増幅器50の高い線形性のために、ダ
イナミック・レンジが改善し、格段に広い送信範囲が得
られる。
【0017】RFドライバ増幅器50から出力された信
号は、RFパワー増幅プリアンプ52を介してパワー増
幅スプリッタ54に供給される。パワー増幅スプリッタ
54は、同相低損失パワー・スプリッタであり、2つの
パワー増幅器チップ56、66を並行に駆動可能とする
ために用いられている。この構成により、2つの別個の
パワー増幅器チップ56、66の構成が簡略化する。チ
ップ56、66は、各々、HEMTトランジスタを内蔵
するGaAsHEMTパワー増幅器であり、RF出力パ
ワーの増大及び効率向上(所与のRF出力パワーに必要
なDCパワー量)が得られる。送信部の出力増幅器5
6、66を2つの別個のチップとして工夫することによ
り、送信部104の熱的設計を最適化し、MMICチッ
プの小型化及びコスト削減をもたらし、パワー増幅器チ
ップの歩留まりが改善し、チップ設計時間の短縮及び関
連するコストの削減が得られる。
【0018】出力パワー増幅器56、66からの信号
は、出力パワー増幅コンバイナ60内において結合さ
れ、次いでRF出力ポート62を介して、トランシーバ
100から送信される。出力ポート62において、信号
はRF出力パワー検出器63において監視される。RF
出力パワー検出器63は、増幅器の感度を監視し、増幅
器のRF出力パワーを決定し、これにより、送信出力パ
ワー・レベルの自動レベル制御を行うことができる。送
信された信号は、典型的な場合、18〜42GHzの範
囲の所望のRFスペクトル・チャネルに規定された周波
数を有するRF信号である。
【0019】送信部104及び受信部102双方の一部
は、共用の局部発振機能108となっている。局部発振
機能108は、LO入力信号を乗算器74に供給する局
部発振器の入力ポート76を含んでいる。LO入力信号
は、低ノイズに対するシステム要件及びソースに採用し
たクリスタル発振器、電圧制御発振器、シンセサイザ等
によって決定されるGHz周波数範囲内であり、例え
ば、12.9〜13.3GHzの範囲とすることができ
る。LO入力信号は、乗算器74において乗算され、所
望の送信又は受信ダウン・コンバート周波数に変換する
ために必要な周波数となる。乗算器74は、好ましく
は、GaAs自己整合ベース及びエミッタ金属(SAB
EM:Self Aligned Base and
Emitter Metal)ヘテロ接合バイポーラ・
トランジスタ(HBT)を用いた乗算器である。このよ
うにHTBで乗算器74を実現することにより、高い効
率が得られ、単一のMMIC上に乗算器74を集積する
ことが可能となる。
【0020】乗算器74から出力された信号は、LOバ
ンドパス・フィルタ72に供給され、ここで、LO乗算
器74で発生されたRF信号の不所望の高調波が除去さ
れる。高調波が除去された信号は、次にLOスプリッタ
68に供給される。LOスプリッタ68は、LO信号を
2つの経路に分割し、トランシーバ100の送信部10
4及び受信部102の双方で用いるようにする。スプリ
ッタ68を使用することによって、2つの局部発振器を
用いる必要がなくなり、その結果、トランシーバ100
のコスト削減、構成の簡単化及び軽量化が得られる。L
Oスプリッタ68からの信号は、送信部の局部発振器の
増幅ドライバ78及び受信部の局部発振ドライバ70に
供給される。
【0021】前述のトランシーバは、単一LO入力とし
て示す外部周波数基準のために設けられるが、変換のた
めに追加のハードウエアは不要である。このトランシー
バは、著しく広帯域の回路を有し、最終の高周波数送受
信段以前の段における送信及び受信双方の互いからの中
間周波数偏差に対処することができる。これは、シンセ
サイザ又はその他の局部発振信号ソースから同調させる
ことができる。これによって、設計の柔軟性が高まり、
同調させた周波数における高安定化を維持しつつ、ある
周波数範囲にわたって同調可能となる。また、このトラ
ンシーバは、局部発振器内部で発生する温度差によるド
リフトの問題も解消する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の送受信機の回路を示す電気回路図であ
る。
【符号の説明】
10 RF入力 12 低ノイズ増幅器 14 イメージ・リジェクト・ミキサ 16 90°ハイブリッド回路 18 第1ミキサ 20 第2ミキサ 22 局部発振パワー・スプリッ
タ 24 90°ハイブリッド回路 25 選択スイッチ
回路 26 IF増幅器 28 温度補償アッテネータ 30 受信中間周波数出力増幅器 34 送信中間周
波数入力ポート 36 温度補償アッテネータ 38 増幅器 40 アップ・コンバート・ミキサ 42 ドライバ
増幅器 44 フィルタ・インターフェース 46 バンドパ
ス・フィルタ 48 フィルタ・インターフェース 50 RFドラ
イバ増幅器 52 RFパワー増幅プリアンプ 54 パワー増幅
スプリッタ 56,66 パワー増幅器チップ 58 第1RF出
力パワー検出器 62 RF出力ポート 64 第2RF出力パワー検
出器 68 LOスプリッタ 70 局部発振ドライバ
74 乗算器 76 入力ポート 78 送信局部発振ドライバ 100 トランシーバ 102 受信部 104
送信部 108 局部発振器部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エリック・エル・アプトン アメリカ合衆国カリフォルニア州90278, リダンド・ビーチ,カーティス・アベニュ ー 2516 (72)発明者 フランクリン・ジェイ・バユク アメリカ合衆国カリフォルニア州90275, ランチョ・パロス・ヴァーデス,マニトワ ク・ドライブ 5414

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送受信機において、 入力された送信信号の周波数を変換して出力する送信回
    路と、 入力された受信信号の周波数を変換して出力する受信回
    路であって、スイッチ回路を含む受信回路と、 基準信号に基づく局部発振周波数を有する発振信号を発
    生する局部発振器と、 前記局部発振器に結合され、前記発振信号を、前記局部
    発振周波数と同様の周波数の送信発振信号及び受信発振
    信号に分割する局部発振信号スプリッタであって、前記
    送信発振信号を前記送信回路に供給し、前記受信発振信
    号を前記受信回路に供給する、局部発振信号スプリッタ
    とを備え、 前記送信回路は、前記送信発振信号に応じて前記送信信
    号の周波数を変換し、 前記受信回路は、前記受信発振信号に応じて、前記受信
    信号の周波数を異なる周波数を有する第1及び第2中間
    周波(IF)受信信号に変換し、 前記選択スイッチ回路は、前記受信回路の出力として、
    前記第1及び第2中間周波受信信号の一方を選択するこ
    とを特徴とする送受信機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の送受信機において、前記
    受信回路が、 前記受信信号を前記受信回路に供給する受信入力ポート
    と、 前記入力ポートと電気的に接続されたイメージ・リジェ
    クト・ミキサであって、前記受信信号及び前記受信発振
    信号を結合して、第1及び第2ミキサ受信信号を生成す
    るイメージ・リジェクト・ミキサと、 前記イメージ・リジェクト・ミキサと電気的に接続さ
    れ、前記第1及び第2ミキサ受信信号を受け取るハイブ
    リッド回路であって、前記第1及び第2ミキサ受信信号
    を結合して、不所望のイメージ周波数成分を含んでいな
    い前記第1及び第2中間周波受信信号を生成して、前記
    選択スイッチ回路に供給するハイブリッド回路と、 前記選択スイッチ回路に接続され、該回路によって選択
    された前記第1及び第2中間周波受信信号の一方を、前
    記受信回路の外部に送出する受信出力ポートとを備える
    ことを特徴とする送受信機。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の送受信機において、前記
    イメージ・リジェクト・ミキサが、 前記ハイブリッド回路に電気的に接続された出力を有
    し、前記受信発振信号及び前記受信信号を受け取る第1
    ミキサであって、前記受信発振信号の関数として、前記
    受信信号を第1ミキサ受信信号に変換する第1ミキサ
    と、 前記ハイブリッド回路に電気的に接続された出力を有
    し、前記受信発振信号及び前記受信信号を受け取る第2
    ミキサであって、前記受信発振信号の関数として、前記
    受信信号を第2ミキサ受信信号に変換する第2ミキサと
    を備えることを特徴とする送受信機。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の送受信機において、前記
    送信回路が、 前記送信信号を前記送信回路に供給する送信入力ポート
    と、 前記送信入力ポート及び前記局部発振信号スプリッタと
    電気的に接続されたアップ・コンバート・ミキサであっ
    て、前記送信発振信号の関数として前記送信信号の周波
    数を変換するアップ・コンバート・ミキサと、 前記アップ・コンバート・ミキサと電気的に接続され、
    前記送信信号を外部に送信する送信出力ポートとを備え
    ることを特徴とする送受信機。
  5. 【請求項5】 RF信号受信機において、 RF信号を受け取る入力ポートと、 前記RF信号をほぼ同一の第1及び第2受信信号に分割
    するRF信号スプリッタ手段と、 前記RF信号スプリッタ手段に接続され、該RF信号ス
    プリッタ手段から前記第1及び第2受信信号を受け取る
    変換手段と、 前記変換手段に接続され、前記変換手段に対して所定周
    波数の局部発振信号を提供する局部発振器であって、こ
    れにより、前記変換手段が、受け取った局部発振信号と
    前記第1及び第2受信信号とを結合して、不所望のイメ
    ージ周波数成分を含まない異なる周波数の第1及び第2
    中間周波受信信号を生成するようにした、局部発振器
    と、 前記変換手段に接続され、前記第1及び第2中間周波受
    信信号のいずれか一方を選択するための選択スイッチ回
    路と、 前記選択スイッチ回路に接続され、選択された中間周波
    受信信号を前記受信機の外部に送り出す出力ポートとか
    らなることを特徴とする受信機。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の受信機において、前記変
    換手段が、 前記RF信号スプリッタ手段と電気的に接続されたイメ
    ージ・リジェクト・ミキサであって、前記第1及び第2
    受信信号と前記局部発振信号を結合して、第1及び第2
    ミキサ受信信号を生成するイメージ・リジェクト・ミキ
    サと、 前記イメージ・リジェクト・ミキサと電気的に接続さ
    れ、前記第1及び第2ミキサ受信信号を受け取るハイブ
    リッド回路であって、前記第1及び第2ミキサ受信信号
    を結合して、不所望のイメージ周波数成分を含んでいな
    い前記第1及び第2中間周波受信信号を生成して、前記
    選択スイッチ回路の入力に供給するハイブリッド回路と
    を備えることを特徴とする受信機。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の受信機において、前記イ
    メージ・リジェクト・ミキサが、 前記ハイブリッド回路に電気的に接続された出力を有
    し、前記局部発振信号及び前記第1受信信号を受け取る
    第1ミキサであって、前記局部発振信号の関数として、
    前記第1受信信号を第1ミキサ受信信号に変換する第1
    ミキサと、 前記ハイブリッド回路に電気的に接続された出力を有
    し、前記局部発振信号及び前記第2受信信号を受け取る
    第2ミキサであって、前記局部発振信号の関数として、
    前記第2受信信号を第2ミキサ受信信号に変換する第2
    ミキサとを備えることを特徴とする受信機。
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