JP2000323948A - 音声信号処理装置 - Google Patents

音声信号処理装置

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JP2000323948A
JP2000323948A JP13448099A JP13448099A JP2000323948A JP 2000323948 A JP2000323948 A JP 2000323948A JP 13448099 A JP13448099 A JP 13448099A JP 13448099 A JP13448099 A JP 13448099A JP 2000323948 A JP2000323948 A JP 2000323948A
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attenuation
audio signal
signal
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JP13448099A
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Hiroyuki Suzuki
博之 鈴木
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Original Assignee
Tamura Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 音質の変化を抑制しつつ音声信号の信号レベ
ルを制御可能な音声信号処理装置を提供する。 【解決手段】 音声信号処理装置100は、音声信号S
iを減衰させる減衰量を音声信号Siの信号レベルに基
づいて算出する算出手段121〜123と、算出された
前記減衰量に基づいて第1および第2の制御信号S1,
S2を生成する演算手段130と、第1の制御信号S1
に基づいて音声信号Siを減衰させる減衰手段110
と、減衰手段110の出力信号SAが入力され、振幅特
性が等ラウドネス曲線に近似するフィルタ手段150
と、フィルタ手段150の出力信号SFを第2の制御信
号S2に基づいて増減させる増減手段160と、減衰手
段110の出力信号SAから増減手段160の出力信号
SBを減算する減算手段170と、減算手段170の出
力信号SKを増幅する増幅手段190とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声信号の制御を
行う音声信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来の音声信号処理装置の一例
を示す概略的なブロック構成図である。この音声信号処
理装置200は、入力端子201と、減衰手段210
と、算出手段220と、増幅手段290と、出力端子1
99とを有する。
【0003】入力端子201には、ディジタル信号から
なる音声信号Siが供給される。この音声信号Siは、
減衰手段210および算出手段220に供給される。算
出手段220は、音声信号Siの信号レベルに基づいて
減衰倍率Mを算出し、前記減衰倍率Mに応じた制御信号
S22を減衰手段210に供給する。この算出手段22
0は、例えば、リミット処理用の減衰倍率を算出する。
【0004】減衰手段210は、算出手段220からの
制御信号S22に基づき、入出力レベルの比が前記減衰
倍率Mとなるように音声信号Siを減衰させて減衰信号
S21を生成し、この減衰信号S21を増幅手段290
に供給する。増幅手段290は、減衰信号S21を一定
倍率で増幅して出力信号Soを生成し、この出力信号S
oを出力端子299に供給する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記音声信号処理装置
200では、前記リミット処理のしきい値未満の信号成
分は減衰手段210で減衰しないので、増幅手段290
での増幅処理により、前記しきい値未満の音声信号Si
の信号成分が増幅され、ノイズ成分が大きくなるという
不具合がある。そこで、音声信号処理装置200を改良
して前記不具合を改善した音声信号処理装置の一例を、
図5に示す。
【0006】図5の音声信号処理装置300は、入力端
子301と、第1〜第3の算出手段321〜323と、
演算手段330と、減衰手段310と、増幅手段390
と、出力端子399とを有する。
【0007】入力端子301には、ディジタル信号から
なる音声信号Siが供給される。この音声信号Siは、
減衰手段310および第1〜第3の算出手段321〜3
23に供給される。
【0008】第1の算出手段321は、音声信号Siに
対してリミッタ処理(振幅制限処理)用の第1の減衰倍
率M1を算出し、この減衰倍率M1を示す信号S321
を演算手段330に出力する。
【0009】第2の算出手段322は、音声信号Siに
対してコンプレッサ処理(振幅圧縮処理)用の第2の減
衰倍率M2を算出し、この減衰倍率M2を示す信号S3
22を演算手段330に出力する。
【0010】第3の算出手段323は、ノイズ成分の減
衰処理用の第3の倍率M3を算出し、この第3の倍率M
3を示す信号S323を演算手段330に出力する。
【0011】演算手段330は、前記第1〜第3の算出
手段321〜323の出力信号S321〜S323に基
づき、所定の演算を行って制御信号S33を生成し、こ
の制御信号S33を減衰手段310に出力する。
【0012】減衰手段310は、前記制御信号S33に
基づいて音声信号Siを減衰させて減衰信号S31を生
成し、この減衰信号S31を増幅手段390に出力す
る。この減衰手段310は、音声信号Siがノイズレベ
ルよりも大きい場合は、前記第1および第2の減衰倍率
M1,M2のうち小さい方(音声信号Siを大きく減衰
させる方)の減衰倍率に音声信号Siを減衰させ、音声
信号Siがノイズレベルの場合は、前記第3の減衰倍率
M3に音声信号Siを減衰させる。
【0013】増幅手段390は、前記減衰信号S31を
可聴周波数帯域について一定倍率MCで増幅して出力信
号Soを生成し、この出力信号Soを出力端子399に
供給する。この音声信号処理装置300では、音声信号
Siの信号レベルに追従して減衰手段310で減衰処理
を行い、増幅手段390での信号レベルの飽和を防止し
ている。
【0014】音声信号処理装置300では、ノイズ成分
を第3の減衰倍率M3に減衰させるので、増幅手段39
0でのノイズ成分の増幅を抑制することができる。しか
し、ラウドネス制御を行っていないので、音声出力信号
Soをスピーカ装置で電気音響変換すると音声出力信号
Soの低周波数側の信号成分と高周波数側の信号成分と
が増加したように、音質が変化して聞こえることがあ
る。
【0015】本発明の目的は、音質の変化を抑制しつつ
音声信号の信号レベルを制御可能な音声信号処理装置を
提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係る音声信号処
理装置は、音声信号を減衰させる減衰量を前記音声信号
の信号レベルに基づいて算出する算出手段と、前記算出
手段で算出された前記減衰量に基づいて第1および第2
の制御信号を生成する演算手段と、前記第1の制御信号
に基づいて前記音声信号を減衰させる減衰手段と、前記
減衰手段の出力信号が入力され、振幅特性が等ラウドネ
ス曲線に近似するフィルタ手段と、前記フィルタ手段の
出力信号を前記第2の制御信号に基づいて増減させる増
減手段と、前記減衰手段の出力信号から前記増減手段の
出力信号を減算する減算手段とを有する。
【0017】本発明に係る音声信号処理装置は、好適に
は、前記減算手段の出力信号を増幅する増幅手段をさら
に有し、前記算出手段は、前記音声信号を減衰させる減
衰量を示す減衰倍率(MA)を算出し、前記演算手段
は、前記算出手段で算出された前記減衰倍率(MA)と
前記増幅手段の増幅倍率(MC)との乗算値(MA×M
C)が1よりも大きくなるにつれて前記増減手段での増
減量が増すような前記第2の制御信号を生成する。
【0018】本発明に係る音声信号処理装置では、より
好適には、前記減衰手段の出力信号に対する前記増減手
段の出力信号の減衰量は、前記乗算値(MA×MC)が
1よりも大きくなるにつれて、可聴周波数帯域の高周波
数側および低周波数側の減衰量が、前記高周波数側およ
び低周波数側に挟まれた周波数での減衰量よりも小さく
なる。本発明に係る音声信号処理装置では、例えば、前
記乗算値(MA×MC)は1以上であり、前記増幅手段
の増幅倍率(MC)は一定であり、前記増減手段の増減
倍率(MB)は、前記乗算値(MA×MC)の逆数を1
から減算した減算値に対し、1以下の正の係数(k)を
乗算した値〔k×{1−1/(MA×MC)}〕である
構成としてもよい。
【0019】本発明に係る音声信号処理装置は、好適に
は、前記音声信号の信号レベルに応じてリミッタ処理ま
たはコンプレッサ処理を行う。本発明に係る音声信号処
理装置は、より好適には、前記算出手段は、前記リミッ
タ処理用の第1の減衰量を算出してこの第1の減衰量を
示す信号を前記演算手段に出力する第1の算出手段と、
前記コンプレッサ処理用の第2の減衰量を算出してこの
第2の減衰量を示す信号を前記演算手段に出力する第2
の算出手段とを有し、前記減衰手段の減衰量は、前記第
1および第2の減衰量のうち前記音声信号を大きく減衰
させる方の値に等しく、前記コンプレッサ処理のしきい
値は、前記リミッタ処理のしきい値よりも低い。
【0020】本発明に係る音声信号処理装置は、さらに
好適には、前記算出手段は、ノイズ成分の減衰処理用の
第3の減衰量を算出してこの第3の減衰量を示す信号を
前記演算手段に出力する第3の算出手段をさらに有し、
前記減衰手段の減衰量は、前記音声信号がノイズレベル
の場合では前記第3の減衰量に等しく、前記音声信号が
前記ノイズレベルよりも大きい場合では前記第1および
第2の減衰量のうち前記音声信号を大きく減衰させる方
の値に等しく、前記コンプレッサ処理のしきい値は、前
記ノイズレベルよりも大きい。
【0021】本発明に係る音声信号処理装置では、前記
減衰手段の出力信号を遅延させて前記減算手段に供給す
る遅延手段をさらに有し、前記遅延手段の遅延時間は、
前記フィルタ手段および前記増減手段の遅延時間を加算
した加算時間と同一または実質的に同一である構成とし
てもよい。
【0022】フィルタ手段は、その振幅特性が等ラウド
ネス曲線(等感曲線)に近似しており、高周波数側と低
周波数側の利得が大きく、前記高周波数側と低周波数側
とに挟まれた中間の周波数の利得が小さい。フィルタ手
段には、前記減衰手段の出力信号が入力され、前記高周
波数側および前記低周波数側よりも前記中間の周波数の
信号成分を減衰させて、増減手段に供給する。増減手段
は、フィルタ手段の出力信号を増減させて減算手段に出
力するので、第2の制御信号によりフィルタ手段の出力
信号の信号レベルを調整して減算手段に供給することが
できる。減算手段では、減衰手段の出力信号から増減手
段の出力信号を減算するので、減衰手段の出力信号に対
してラウドネス制御を施すことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る音声信
号処理装置の実施の形態を示す概略的なブロック構成図
である。
【0024】この音声信号処理装置100は、入力端子
101と、第1〜第3の算出手段121〜123と、演
算手段130と、減衰手段110と、フィルタ手段15
0と、増減手段160と、減算手段170と、増幅手段
190と、出力端子199とを有する。
【0025】入力端子101には、ディジタル信号から
なる音声信号Siが供給される。この音声信号Siは、
減衰手段110および第1〜第3の算出手段121〜1
23に供給される。
【0026】第1の算出手段121は、リミッタ処理
(振幅制限処理)用の減衰量として第1の減衰倍率M1
を算出し、この減衰倍率M1を示す信号S121を演算
手段130に出力する。
【0027】第2の算出手段122は、コンプレッサ処
理(振幅圧縮処理)用の減衰量として第2の減衰倍率M
2を算出し、この減衰倍率M2を示す信号S122を演
算手段130に出力する。このコンプレッサ処理のしき
い値は、前記リミッタ処理のしきい値よりも低く、ノイ
ズレベルよりも高い。
【0028】第3の算出手段123は、ノイズ成分の減
衰処理用の減衰量として第3の減衰倍率M3を算出し、
この第3の減衰倍率M3を示す信号S123を演算手段
130に出力する。
【0029】演算手段130は、前記第1〜第3の算出
手段121〜123の出力信号S121〜S123に基
づき、所定の演算を行って第1および第2の制御信号S
1,S2生成し、第1の制御信号S1を減衰手段110
に出力し、第2の制御信号S2を増減手段160に出力
する。
【0030】減衰手段110は、前記第1の制御信号S
1に基づいて音声信号Siを減衰させて減衰信号SAを
生成し、この減衰信号SAをフィルタ手段150および
減算手段170に出力する。この減衰手段110の減衰
倍率MAは、音声信号Siがノイズレベルの場合に前記
第3の減衰倍率M3に等しく、音声信号Siがノイズレ
ベルよりも大きい場合に前記第1および第2の減衰倍率
M1,M2のうち小さい方(音声信号Siを大きく減衰
させる方)の値に等しい。
【0031】フィルタ手段150は、例えば帯域消去フ
ィルタ(BRF:Band Rejection Filter )で構成さ
れ、その振幅特性が等ラウドネス曲線に近似する。この
フィルタ手段150には、前記減衰手段110の出力信
号SAが入力される。増減手段160には、前記フィル
タ手段150の出力信号(フィルタ出力信号)SFが供
給され、このフィルタ出力信号SFを前記第2の制御信
号S2に基づいて増減させる。
【0032】増幅手段190は、前記減算手段170の
出力信号SKを可聴周波数帯域について倍率MCで増幅
して出力信号Soを生成し、この出力信号Soを出力端
子199に供給する。前記倍率MCは、例えば一定値と
し、この一定倍率MCの値を演算手段130の内部メモ
リに記憶する。この音声信号処理装置100では、音声
信号Siの信号レベルに追従して減衰手段110で減衰
処理を行い、増幅手段190での信号レベルの飽和を防
止している。
【0033】音声信号処理装置100では、ノイズ成分
を第3の減衰倍率M3に減衰させるので、増幅手段19
0でのノイズ成分の増幅を抑制することができる。ま
た、フィルタ手段150、増減手段160および減算手
段170で、等ラウドネス曲線(等感曲線)に基づくラ
ウドネス制御を施しているので、音声出力信号Soの低
周波数側の信号成分の増加および高周波数側の信号成分
の増加を抑制することができ、音質の変化を抑制するこ
とが可能である。
【0034】前記演算手段130では、減衰手段110
の減衰倍率MAと増幅手段190の増幅倍率MCとの乗
算値(MA×MC)が1よりも大きくなるにつれて増減
手段160での増減量が増すような第2の制御信号S2
を生成する。そして、減衰手段110の出力信号SAに
対する増減手段160の出力信号SBの減衰量は、減衰
手段110の減衰倍率MAと増幅手段190の増幅倍率
MCとの乗算値(MA×MC)が1よりも大きくなるに
つれて、可聴周波数帯域の高周波数側および低周波数側
の減衰量が、前記高周波数側および低周波数側に挟まれ
た周波数での減衰量よりも小さくなるようにしている。
【0035】音声信号処理装置の動作 次に、音声信号処理装置の動作を説明する。図2は、音
声信号処理装置100の動作を説明する概略的なフロー
チャートである。
【0036】先ず、第1の算出手段121は音声信号S
iがノイズレベルよりも大きい場合に第1の減衰倍率M
1(単位:倍)を算出し、第1の減衰倍率M1を示す信
号を演算手段130に出力する(ステップF0、F
1)。また、第2の算出手段122は音声信号Siがノ
イズレベルよりも大きい場合に第2の減衰倍率M2(単
位:倍)を算出し、第2の減衰倍率M2を示す信号を演
算手段130に出力する(ステップF0、F1)。演算
手段130は、第1および第2の減衰倍率M1,M2の
うち、小さい方(音声信号Siを大きく減衰させる方)
の値を、減衰倍率MAとする(ステップF2)。
【0037】一方、第3の算出手段121は音声信号S
iがノイズレベルの場合に第3の減衰倍率M3(単位:
倍)を算出し、第3の減衰倍率M3を示す信号を演算手
段130に出力する(ステップF0、F3)。演算手段
130は、第3の減衰倍率M3を減衰倍率MAとする
(ステップF4)。このようにして減衰倍率MAを決定
することで、音声信号Siがノイズレベルの場合に前記
第3の減衰倍率M3で減衰させることができる。また、
音声信号Siがノイズレベルよりも大きくリミッタ処理
のしきい値未満の場合に前記第2の減衰倍率M2で減衰
させることができる。また、音声信号Siがリミッタ処
理のしきい値以上の場合に前記第1の減衰倍率M1で減
衰させることができる。
【0038】ステップF5では、演算手段130は、前
記減衰倍率MAに基づいて第1の制御信号S1を生成
し、第1の制御信号S1を減衰手段110に出力して減
衰手段110の減衰動作を制御する。また、演算手段1
30は、前記減衰倍率MAに基づいて第2の制御信号S
2を生成し、第2の制御信号S2を増減手段160に出
力して増減手段160の増減動作を制御する。この演算
手段は、前記減衰倍率MAと増幅手段190の増幅倍率
MCとの乗算値(MA×MC)が1よりも大きくなるに
つれて増減手段160での増減量が増すような第2の制
御信号S2を生成する。
【0039】ステップF6では、減衰手段110は、前
記第1の制御信号S1に基づき、音声信号Siを減衰倍
率MAに減衰して減衰信号SA(=Si×MA)を生成
し、この減衰信号SAをフィルタ手段150および減算
手段170に出力する。減衰手段110は、前記第1の
制御信号S1に基づいて減衰倍率MAの減衰動作を行う
ことで、音声信号Siの信号レベルに応じてリミッタ処
理またはコンプレッサ処理を行うことができる。
【0040】ステップF7では、増減手段160は、フ
ィルタ手段150の出力信号SFを第2の制御信号S2
に基づいて増減して増減信号SBを生成し、この増減信
号SBを減算手段170に出力する。増減手段160
は、前記第2の制御信号S2により、減衰手段110の
出力信号SAに対する増減手段160の出力信号SBの
減衰量は、前記乗算値(MA×MC)が1よりも大きく
なるにつれて、可聴周波数帯域の高周波数側および低周
波数側の減衰量が、前記高周波数側および低周波数側に
挟まれた周波数での減衰量よりも小さくなるようにす
る。増減手段160の増減倍率MBは、前記乗算値(M
A×MC)は1以上の場合に、前記乗算値(MA×M
C)の逆数を1から減算した減算値に対し、1以下の正
の係数kを乗算した値〔k×{1−1/(MA×M
C)}〕としてもよい。
【0041】ステップF8では、減算手段170は、減
衰手段110の出力信号SAから増減手段160の出力
信号SBを減算して減算信号SK(=SA−SB)を生
成し、この減算信号SKを増幅手段190に出力する。
この減算処理により、減衰信号SAに対してラウドネス
制御を施すことができる。
【0042】ステップF9では、増幅手段190は、減
算信号SKを増幅倍率MCに増幅して出力信号So(=
SK×MC)を生成し、この音声出力信号Soを出力端
子199に供給する。音声信号Siの信号レベルに応じ
て減衰手段110で音声信号Siを減衰して減衰信号S
Aを生成し、減算手段170でラウドネス制御を施した
減算信号SKを増幅手段190で増幅することで、増幅
手段190での信号の飽和を防止することができると共
に、音声信号Siの音質の変化を抑制することができ、
音声信号Siの音質の変化を防止しつつ音声信号Siの
信号レベルを制御することができる。
【0043】上記ステップF0,F3,F4により、音
声信号処理装置100では、音声信号Siがノイズレベ
ルの場合にも、ノイズ成分の増幅を抑制しつつノイズ成
分に対してラウドネス制御を施すことができ、入力音声
信号Siの信号レベルが小さい場合に、その音質の変化
を抑制することが可能である。
【0044】増減手段の入出力レベルの比 次に、増減手段160の入出力レベルの比を例示して説
明する。図3は、増減手段160の入出力レベルの比を
示す振幅特性である。図3の縦軸は減衰量(dB)を表
し、横軸は周波数f(Hz)を表す。
【0045】増減手段160の入出力レベルの比は、演
算手段130からの第2の制御信号S2により、前記乗
算値(MA×MC)が1よりも大きくなるにつれて、す
なわち、入力音声信号Siに対する出力音声信号Soの
増幅倍率が大きくなるにつれて、特性T1→T6(の
順)に変わるようになっている。特性T1→T6に変わ
ることで、減衰量が小さくなっている。また、周波数が
1kHz近傍では減衰量が大きく、増減手段160の出
力信号SBでは1kHz近傍の信号成分がほぼゼロとな
る。
【0046】このような特性とすることで、減衰手段1
10の出力信号SAに対する増減手段160の出力信号
SBの減衰量は、前記乗算値(MA×MC)が1よりも
大きくなるにつれて、可聴周波数帯域の高周波数側およ
び低周波数側の減衰量が、前記高周波数側および低周波
数側に挟まれた周波数(例えば1kHz近傍の周波数)
での減衰量よりも小さくすることができる。
【0047】なお、図3を、減衰信号SAに対する増減
信号SBの減衰量を示す図とし、フィルタ手段150お
よび増減手段160を一体化して構成した場合の振幅特
性としてもよい。例えば、フィルタ手段150および増
減手段160を一体化した帯域消去フィルタをマイクロ
プロセッサにより構成し、第2の制御信号S2に応じて
前記図3の特性T1〜T6に変化させてもよい。
【0048】音声信号処理装置100には、減衰手段1
10の出力信号SAを遅延させて減算手段170に供給
する遅延手段を設けてもよい。この場合、遅延手段の遅
延時間は、フィルタ手段150の遅延時間Tfと増減手
段160の遅延時間Tbとを加算した加算時間(Tf+
Tb)と同一または実質的に同一とする。このようにす
ることで、遅延手段の出力信号と増減手段160の出力
信号の位相を合わせることができ、この位相調整により
出力音声信号Soの音質の変化を抑制することができ
る。
【0049】なお、音声信号処理装置100では、音声
信号Siがノイズレベルよりも大きくコンプレッサ処理
のしきい値未満の場合に減衰倍率MAを0倍にし、減衰
手段110は音声信号Siの信号レベルを変化させずに
減衰信号SAとして出力する構成としてもよい。
【0050】なお、音声信号処理装置100において、
第1の算出手段121と第3の算出手段123とを一体
に設けてもよく、第2の算出手段122と第3の算出手
段123とを一体に設けてもよい。第1〜第3の算出手
段121〜123と演算手段130とを一体に設けても
よい。音声信号処理装置100を、マイクロコンピュー
タ(マイコン)で構成してもよく、DSP(ディジタル
・シグナル・プロセッサ)で構成してもよい。また、上
記実施の形態は本発明の例示であり、本発明は上記実施
の形態に限定されない。
【0051】
【発明の効果】以上に述べたように本発明では、増減手
段は、フィルタ手段の出力信号を増減させて減算手段に
出力するので、第2の制御信号によりフィルタ手段の出
力信号の信号レベルを調整して減算手段に供給すること
ができる。減算手段では、減衰手段の出力信号から増減
手段の出力信号を減算するので、減衰手段の出力信号に
対してラウドネス制御を施すことができる。このように
して、本発明によれば、音質の変化を抑制しつつ音声信
号の信号レベルを制御可能な音声信号処理装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る音声信号処理装置の実施の形態を
示す概略的なブロック構成図である。
【図2】図1の音声信号処理装置の動作を説明する概略
的なフローチャートである。
【図3】増減手段の入出力レベルの比を示す振幅特性図
である。
【図4】従来の音声信号処理装置の一例を示す概略的な
ブロック構成図である。
【図5】本発明に対比される音声信号処理装置の一例を
示す概略的なブロック構成図である。
【符号の説明】
100,200,300…音声信号処理装置、101,
201,301…入力端子、110,210,310…
減衰手段、121〜123,321〜323…第1〜第
3の算出手段、130,330…演算手段、150…フ
ィルタ手段、160…増減手段、170…減算手段、1
90,290,390…増幅手段、199,299,3
99…出力端子、220…算出手段、S1…第1の制御
信号、S2…第2の制御信号、SA…減衰信号、SB…
増減信号、SF…フィルタ出力信号、SK…減算信号、
Si…音声信号(入力音声信号)、So…出力信号(出
力音声信号)。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】音声信号を減衰させる減衰量を前記音声信
    号の信号レベルに基づいて算出する算出手段と、 前記算出手段で算出された前記減衰量に基づいて第1お
    よび第2の制御信号を生成する演算手段と、 前記第1の制御信号に基づいて前記音声信号を減衰させ
    る減衰手段と、 前記減衰手段の出力信号が入力され、振幅特性が等ラウ
    ドネス曲線に近似するフィルタ手段と、 前記フィルタ手段の出力信号を前記第2の制御信号に基
    づいて増減させる増減手段と、 前記減衰手段の出力信号から前記増減手段の出力信号を
    減算する減算手段とを有する音声信号処理装置。
  2. 【請求項2】前記音声信号処理装置は、前記減算手段の
    出力信号を増幅する増幅手段をさらに有し、 前記算出手段は、前記音声信号を減衰させる減衰量を示
    す減衰倍率(MA)を算出し、 前記演算手段は、前記算出手段で算出された前記減衰倍
    率(MA)と前記増幅手段の増幅倍率(MC)との乗算
    値(MA×MC)が1よりも大きくなるにつれて前記増
    減手段での増減量が増すような前記第2の制御信号を生
    成する請求項1記載の音声信号処理装置。
  3. 【請求項3】前記減衰手段の出力信号に対する前記増減
    手段の出力信号の減衰量は、前記乗算値(MA×MC)
    が1よりも大きくなるにつれて、可聴周波数帯域の高周
    波数側および低周波数側の減衰量が、前記高周波数側お
    よび低周波数側に挟まれた周波数での減衰量よりも小さ
    くなる請求項2記載の音声信号処理装置。
  4. 【請求項4】前記乗算値(MA×MC)は1以上であ
    り、 前記増幅手段の増幅倍率(MC)は一定であり、 前記増減手段の増減倍率(MB)は、前記乗算値(MA
    ×MC)の逆数を1から減算した減算値に対し、1以下
    の正の係数(k)を乗算した値〔k×{1−1/(MA
    ×MC)}〕である請求項2記載の音声信号処理装置。
  5. 【請求項5】前記音声信号処理装置は、前記音声信号の
    信号レベルに応じてリミッタ処理またはコンプレッサ処
    理を行う請求項1〜4の何れかに記載の音声信号処理装
    置。
  6. 【請求項6】前記算出手段は、 前記リミッタ処理用の第1の減衰量を算出してこの第1
    の減衰量を示す信号を前記演算手段に出力する第1の算
    出手段と、 前記コンプレッサ処理用の第2の減衰量を算出してこの
    第2の減衰量を示す信号を前記演算手段に出力する第2
    の算出手段とを有し、 前記減衰手段の減衰量は、前記第1および第2の減衰量
    のうち前記音声信号を大きく減衰させる方の値に等し
    く、 前記コンプレッサ処理のしきい値は、前記リミッタ処理
    のしきい値よりも低い請求項5記載の音声信号処理装
    置。
  7. 【請求項7】前記算出手段は、ノイズ成分の減衰処理用
    の第3の減衰量を算出してこの第3の減衰量を示す信号
    を前記演算手段に出力する第3の算出手段をさらに有
    し、 前記減衰手段の減衰量は、前記音声信号がノイズレベル
    の場合では前記第3の減衰量に等しく、前記音声信号が
    前記ノイズレベルよりも大きい場合では前記第1および
    第2の減衰量のうち前記音声信号を大きく減衰させる方
    の値に等しく、 前記コンプレッサ処理のしきい値は、前記ノイズレベル
    よりも大きい請求項6記載の音声信号処理装置。
  8. 【請求項8】前記減衰手段の出力信号を遅延させて前記
    減算手段に供給する遅延手段をさらに有し、 前記遅延手段の遅延時間は、前記フィルタ手段および前
    記増減手段の遅延時間を加算した加算時間と同一または
    実質的に同一である請求項1〜7の何れかに記載の音声
    信号処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005348118A (ja) * 2004-06-03 2005-12-15 Rohm Co Ltd 音質調整回路
JP2009200777A (ja) * 2008-02-21 2009-09-03 Mitsubishi Electric Corp オーディオ信号の利得制御装置および利得制御方法

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