JP2000323652A - 半導体装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置及び半導体装置の製造方法

Info

Publication number
JP2000323652A
JP2000323652A JP11134671A JP13467199A JP2000323652A JP 2000323652 A JP2000323652 A JP 2000323652A JP 11134671 A JP11134671 A JP 11134671A JP 13467199 A JP13467199 A JP 13467199A JP 2000323652 A JP2000323652 A JP 2000323652A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diffusion layer
oxide film
semiconductor device
source
channel stopper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11134671A
Other languages
English (en)
Inventor
Taisuke Nakayama
泰輔 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP11134671A priority Critical patent/JP2000323652A/ja
Publication of JP2000323652A publication Critical patent/JP2000323652A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 チャネルストッパの機能を低下させることな
くpn接合のリーク電流を減少させ、半導体装置の動作
信頼性を向上させることである。 【解決手段】 基板1内の素子分離酸化膜6により区画
された領域21、22内に、ゲート電極9およびソース
・ドレイン拡散層10で構成されたMOSトランジスタ
25と、下層電極12、誘電体膜13および上層電極1
4とから構成され、MOSトランジスタ25に於けるソ
ース・ドレイン拡散層10の一方に、下層電極12が接
続されたキャパシタ23とで構成されたメモリセルを有
する半導体装置20において、素子分離酸化膜6の下方
部に、不純物を高濃度に含むチャネルストッパ拡散層7
bが当接せしめられており、且つ、ソース・ドレイン拡
散層10の少なくとも一方は、チャネルストッパ拡散層
7bから離反した状態となる様な位置関係に配置せしめ
られている事半導体装置20。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置および
その製造方法に関し、特にシャロートレンチ法により形
成された素子分離酸化膜(以下STI酸化膜と言う)お
よびその下に設けられたチャネルストッパ拡散層によっ
て素子分離がなされた半導体装置に関するものである。
【0002】又、本発明は、スタックキャパシタ型メモ
リセルを備えたダイナミック・ランダム・アクセス・メ
モリ(以下、DRAMと記す)に特に有利に適用され
る。
【0003】
【従来の技術】図3の(c)は従来のスタックキャパシ
タ型DRAMの一構成例におけるトランスファトランジ
スタの蓄積ノード側の断面図であり、図3(a)及び図
3(b)は、その製造工程を説明するための断面図であ
る。
【0004】この従来の半導体装置は、例えば、以下の
ように製造される。
【0005】即ち、図3(a)に示す様に、p型シリコ
ン基板1上にシリコン酸化膜2とシリコン窒化膜3とを
形成し、シリコン窒化膜3(またはシリコン窒化膜3お
よびシリコン酸化膜2)にフォトレジスト4をマスクに
パターン化し、これをマスクに分離領域上のシリコン窒
化膜3とシリコン酸化膜2とp型シリコン基板をエッチ
ング除去する。
【0006】次にCVD法により膜厚5500〓のCV
D酸化膜5を形成する。
【0007】これをCMP法により研磨したあと、シリ
コン窒化膜3およびシリコン酸化膜2をエッチング除去
する。
【0008】この状態で、ボロンを、加速エネルギー:
150keV、ドーズ量5×1012/cm2の条件でイ
オン注入してチャネルストッパーとなるp拡散層7と加
速エネルギー:50keV、ドーズ量4×1012/cm
2の条件でイオン注入してパンチスルーストッパーとな
るp拡散層7’と加速エネルギー:40keV、ドーズ
量10×1012/cm2の条件でイオン注入してVt制
御となるp拡散層7”とを図3(b)に示す様に順次に
形成する。
【0009】次に表面を洗浄後、熱酸化によりSTI酸
化膜6の形成されていない領域にゲート酸化膜8を形成
する。
【0010】次に、図3(c)に示す様に、リンドープ
された多結晶シリコン膜を形成した後、金属多結晶シリ
コン膜を形成し、これをフォトエッチング法によりパタ
ーニングしてワード線を兼ねるゲート電極9を形成す
る。
【0011】次に、STI酸化膜6、ゲート電極9をマ
スクとして、n型不純物イオンを注入してn型拡散層1
0を形成する。
【0012】このn型拡散層10の形成の方法として
は、例えば、高レベルドーズ量のイオン注入によりn
+拡散層を形成する方法、側面酸化膜を利用していわ
ゆるLDD(Lightly Doped Drain)構造の拡散層を形
成する方法、低レベルドーズ量のイオン注入によりn
-拡散層を形成する方法(この場合には、後に、層間絶
縁膜に形成されたコンタクトホールを介してコンタクト
のための高濃度拡散層が形成される)、等が知られてい
る。
【0013】次に層間絶縁膜11を堆積しフォトエッチ
ング法によりコンタクトホールを開孔してn型拡散層1
0の表面を露出させる。
【0014】続いて、下層多結晶シリコン膜の堆積とそ
のパターニング(またこのパターニング後に、HSG法
により電極となる表面積を増加させる方法や、シリンダ
形状にする方法がある)、熱酸化またはCVD法による
酸化膜の形成、および上層多結晶シリコン膜の堆積とそ
のパターニングにより、下層電極12、誘電体膜13お
よび上層電極14からなるキャパシタを形成する事によ
って、図3(c)に示す様な半導体装置が得られる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、上述した
従来の半導体装置では、チャネルストッパ拡散層が、多
量の不純物イオン注入によって形成されたものであるた
め、欠陥を多く含んだものとなり、そしてこのチャネル
ストッパ拡散層が直接ソース・ドレイン拡散層と接触し
ていることにより、このpn接合に大きなリーク電流が
流れる。
【0016】従って、ソース・ドレイン領域に情報記憶
用のキャパシタが接続されたDRAMセルにおいては、
蓄積された電荷の現象が著しくなり、正常な回路動作に
必要な電荷の確保が困難になるという問題が起こる。
【0017】この欠点を解消すべくチャネルストッパの
不純物濃度を下げるとpn接合のリーク電流は低下す
る。しかし、その場合にはチャネルストッパが十分には
機能しなくなり、寄生MOSトランジスタを介してのリ
ーク電流が増大する。
【0018】一方、特開昭64−25557号公報に
は、MOSキャパシタんの容量を大きく保ちながらメモ
リセルの占有面積を低減させ、高密度化を可能とする半
導体記憶装置の構造に関して記載されており、具体的に
は、トレンチの側壁部及び、能動素子領域と素子分離領
域との境界の側壁部とをキャパシタの領域として使用す
る技術が開示されているが、チャネルストッパ拡散層と
MOSトランジスタのソース又はドレインとの接触によ
る問題点の解決に関しては記載が無い。
【0019】又、特許第2604745号公報には、素
子を微細化する際に基板電位引き出し開口部の配置位置
を考慮したトレンチ分離溝の構造に関して記載されてい
るが、チャネルストッパ拡散層とMOSトランジスタの
ソース又はドレインとの接触による問題点の解決に関し
ては記載が無い。
【0020】従って、本発明の目的は、上記した従来技
術の欠点を改良し、チャネルストッパの機能を低下させ
ることなくpn接合のリーク電流を減少させ、半導体装
置の動作信頼性を向上させることが可能な半導体装置及
びその製造方法を提供するものである。
【0021】又、本発明の別の目的は、DRAMセルに
あっては、蓄積電荷の減少を抑制してデータの反転事故
を防止することが可能な半導体装置を提供するものであ
る。
【0022】
【課題を解決する手段】本発明は上記した目的を達成す
るため、以下に記載されたような技術構成を採用するも
のである。即ち、本発明に係る第1の態様としては、基
板内の素子分離酸化膜により区画された領域内に、ゲー
ト電極およびソース・ドレイン拡散層で構成されたMO
Sトランジスタと、下層電極、誘電体膜および上層電極
とから構成され、当該MOSトランジスタに於ける当該
ソース・ドレイン拡散層の一方に、当該下層電極が接続
されたキャパシタとで構成されたメモリセルを有する半
導体装置において、当該素子分離酸化膜の下方部に、不
純物を高濃度に含むチャネルストッパ拡散層が当接せし
められており、且つ、当該ソース・ドレイン拡散層の少
なくとも一方は、当該チャネルストッパ拡散層から離反
した状態となる様な位置関係に配置せしめられている半
導体装置であり、又、本発明に於ける第2の態様として
は、基板内の素子分離酸化膜により区画された領域内
に、ゲート電極およびソース・ドレイン拡散層で構成さ
れたMOSトランジスタと、下層電極、誘電体膜および
上層電極とから構成され、当該MOSトランジスタに於
ける当該ソース・ドレイン拡散層の一方に、当該下層電
極が接続されたキャパシタとで構成されたメモリセルを
有する半導体装置を製造するに際し、第1導電型の半導
体基板または第1導電型のウェルの一部に、当該素子分
離酸化膜を構成するトレンチ溝部を形成し、当該トレン
チ溝部の周縁内壁部の少なくとも一部に絶縁性の側壁部
を形成すると共に、当該側壁部で挟まれた当該トレンチ
溝部の底部に、不純物を高濃度に含むチャネルストッパ
拡散層を形成し、次いで、当該基板の一部で、且つ当該
不純物を高濃度に含むチャネルストッパ拡散層と接続し
ない位置に当該MOSトランジスタに於けるソース・ド
レイン拡散層の少なくとも一方を配置形成する様に構成
された半導体装置の製造方法である。
【0023】
【発明の実施の形態】即ち、本発明に係る当該半導体装
置及び半導体装置の製造方法は、上記した様な基本的な
技術構成を採用しているものであって、半導体素子の拡
散層をチャネルストッパの高不純物濃度拡散層と直接接
触させないようにすることができ、半導体素子のリーク
電流を大幅に減少させることができる。
【0024】従って、例えば、半導体素子がDRAMの
トランスファゲートである場合には、蓄積電荷の保持特
性を改善しデバイスの動作特性を安定化させることがで
きると言う効果が得られるのである。
【0025】
【実施例】以下に、本発明に係る半導体装置及び半導体
装置の製造方法の一具体例の構成を図面を参照しながら
詳細に説明する。
【0026】即ち、図1は、本発明に係る半導体装置の
一具体例の構成を示す断面図であり、図中、基板1内の
素子分離酸化膜6により区画された領域21、22内
に、ゲート電極9およびソース・ドレイン拡散層10で
構成されたMOSトランジスタ25と、下層電極12、
誘電体膜13および上層電極14とから構成され、当該
MOSトランジスタ25に於ける当該ソース・ドレイン
拡散層10の一方に、当該下層電極12が接続されたキ
ャパシタ23とで構成されたメモリセルを有する半導体
装置20において、当該素子分離酸化膜6の下方部に、
不純物を高濃度に含むチャネルストッパ拡散層7bが当
接せしめられており、且つ、当該ソース・ドレイン拡散
層10の少なくとも一方は、当該チャネルストッパ拡散
層7bから離反した状態となる様な位置関係に配置せし
められている事半導体装置20が示されている。
【0027】より具体的には、本発明に係る当該半導体
装置20に於いては、当該素子分離酸化膜6の近傍に当
該MOSトランジスタ25に於ける当該ソース・ドレイ
ン拡散層10の一方が形成されている当該素子分離酸化
膜の内部周縁部における少なくとも一部に絶縁性の側壁
部24が形成されており、それによって、当該素子分離
酸化膜6の当該チャネルストッパ拡散層7aと当該ソー
ス・ドレイン拡散層10の一方とが電気的に分離せしめ
られている事が望ましい。
【0028】又、本発明に於ける当該半導体装置の当該
素子分離酸化膜6は、シャロートレンチ法により形成さ
れた素子分離酸化膜6である事が望ましい。
【0029】尚、本発明に於て、当該素子分離酸化膜6
の内部周縁部に設けられた当該側壁部24は、当該チャ
ネルストッパ拡散層6に含まれる不純物と同一の導電性
を有する不純物が低濃度に含んでいる事が望ましい。
【0030】つまり、本発明に於ける当該側壁部24
は、低濃度チャネルストッパ領域として機能するもので
ある。
【0031】上記した説明から明らかな様に、本発明の
半導体装置20では、STI酸化膜6の下方部のチャネ
ルストッパ拡散層7bの少なくとも一部を、素子分離の
ために必要な十分に高い不純物濃度を有する高不純物濃
度領域7bとすると共に、この高不純物濃度領域7bを
囲繞する低不純物濃度領域10とによって構成し、この
ことにより、半導体素子を構成する拡散層10が、直接
チャネルストッパの高不純物濃度領域7bと接触するこ
とのないよう構成したものである。
【0032】特に、半導体素子25に於て、一方のソー
ス・ドレイン拡散層10がスタックトキャパシタの一方
の電極に接続されたMOSトランジスタである場合に
は、少なくともスタックトキャパシタと接続されたソー
ス・ドレイン拡散層10は、チャネルストッパの高不純
物濃度領域とは直接接触することのないようになされ
る。
【0033】本発明に係る当該半導体装置の製造方法と
しては、例えば、導体基板上(またはウェル)の領域全
体に同一導電型の不純物を低濃度に導入し、次いで、S
TI内に低濃度不純物導入領域の内側に、同一導電型の
不純物を高濃度に導入してチャネルストッパ拡散層を形
成し、その後STI酸化膜を形成する方法が可能であ
る。
【0034】又、本発明に於ける当該半導体装置の製造
方法に於ける他の具体例としては、上記チャネルストッ
パ拡散層7bの形成工程においては、サイドウォール技
法が有利に適用される。
【0035】つまり、本発明に係る当該半導体装置の構
成としては、シャロートレンチ法により形成された素子
分離酸化膜(以下、STI酸化膜と記す)により区画さ
れた領域内に、ゲート電極およびソース・ドレイン拡散
層を有するMOSトランジスタと、下層電極、誘電体膜
および上層電極から構成され、前記ソース・ドレイン拡
散層の一方に前記下層電極が接続されたキャパシタとで
構成されたメモリセルを有する半導体装置において、前
記STI酸化膜下に形成され、前記一方のソース・ドレ
イン拡散層に接して設けられた低不純物濃度領域と、こ
の低不純物濃度と重なる領域に前記一方のソース・ドレ
イン拡散層から離れて設けられた高不純物濃度領域とで
構成されたチャネルストッパ拡散層を有する半導体装置
である。
【0036】次に、本発明に係る半導体装置20のより
詳細な構成を実施例の形で説明する。
【0037】図1は、本発明の実施例を示すDRAM2
0の断面図である。但し、同図には、トランスファトラ
ンジスタの蓄積ノード側のソース・ドレイン領域のみが
示され、ビット線側のソース・ドレイン領域の図示は省
略されている。
【0038】本実施例が図3に示した従来例と相違する
点は、従来例で単にp+拡散層7により構成されていた
チャネルストッパが、中心部分をしめるp+拡散層7b
とそれを囲むp-拡散層7aとにより構成されている点
である。
【0039】次に、図2の(a)から(e)を参照して
本実施例の製造方法について説明する。
【0040】まず、図2(a)に示す様に、熱酸化によ
りp型シリコン基板1の表面に膜厚400Åのシリコン
酸化膜2を形成し、その上にプラズマCVD法により1
100Åのシリコン窒化膜3を成長させる。
【0041】次に、フォトリソグラフィ法によりフォト
レジスト膜4をパターン化し、これをマスクに分離領域
上のシリコン窒化膜3とシリコン酸化膜2とp型シリコ
ン基板1をフォトレジスト膜4を用いてエッチング除去
する。
【0042】更に、図2(b)に示す様に、CVD法に
より膜厚3000ÅのシリコンCVD酸化膜5を成長さ
せ、シリコン酸化膜2、シリコン窒化膜3およびシリコ
ンCVD酸化膜5をマスクとして、ボロンを加速エネル
ギ−:150keV、ドーズ量:1.5×1012cm2
の条件でイオン注入して、チャネルストッパーとなるp
-拡散層7aを形成する。
【0043】次に、図2(c)に示す様に、シリコンC
VD酸化膜5をエッチバックしてシリコン窒化膜3の側
面にCVD酸化膜5(以降側面酸化膜5とよぶ)を形成
する。
【0044】続いて、STI酸化膜5500Åを成長さ
せ、CMP法によりシリコン窒化膜3までポリッシング
を行う。
【0045】次に、シリコン窒化膜3およびシリコン酸
化膜2をマスクとしてボロンを加速エネルギ−:40k
eV、ドーズ量:4×1012cm2の条件でイオン注入
して、図2(c)に示す様に、チャネルストッパーとな
るp+拡散層7(b)を形成する。
【0046】次に、図2(d)に示す様に、シリコン窒
化膜3およびその下のシリコン酸化膜2をエッチング除
去する。
【0047】新たに熱酸化により膜厚90Åのゲート酸
化膜8を形成する。続いて、リンドープされた多結晶シ
リコン膜1000Åを形成した後、金属多結晶シリコン
膜1400Åを堆積しリンをドーピングして低抵抗化し
た後、これをフォトエッチング法によりパターニングし
てワード線を兼ねるゲート電極9を形成する。(このと
きLDD構造でも、DD構造であってもよい。) 次に、STI酸化膜6およびゲート電極8をマスクとし
てリンを加速エネルギ−:20keV、ドーズ量:3×
1013cm2の条件でイオン注入して、図2(e)に
示す様に、ソース・ドレインとなるn型拡散層10を形
成する。
【0048】次に、CVD法により膜厚10000Åの
シリコン酸化膜を成長させて層間絶縁膜11を形成し、
フォトリソグラフィ法によりn型拡散層10の表面を露
出させるコンタクト孔を開孔する。
【0049】次にCVD法により膜厚5000Åのリン
ドープ多結晶シリコン膜を成長させこれをパターニング
してキャパシタの一方の電極となる下部電極12を形成
し、CVD法により膜厚66Åのシリコン窒化膜を堆積
し熱酸化により、これをキャパシタの誘電体膜13と
し、さらに膜厚1200Åのリンドープ多結晶シリコン
膜を成長させこれをパターニングして、キャパシタの他
方の電極である上部電極14を形成すれば、図1に示す
本実施例の半導体装置が得られる。
【0050】このようにして作製された半導体装置で
は、蓄積ノードを構成するn型拡散層10が高不純物濃
度のチャネルストッパ拡散層であるp+拡散層7bと直
接接触することがないので、直接接触していた従来例と
比較してリーク電流が低く抑えることができる。
【0051】また、チャネルストッパの中心部分は十分
に不純物濃度の高い拡散層によって構成されているの
で、本実施例においても従来例と同程度のチャネルスト
ッパ機能が維持されている。
【0052】以上好ましい実施例について説明したが、
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、各種改
変が可能である。例えば、ゲート電極として多結晶シリ
コン膜を形成した後の金属多結晶シリコン膜としてWS
i、TiSi2 、CoSi2 等のシリサイド膜を用いる
ことができる。
【0053】また、キャパシタの誘電体膜はシリコン窒
化膜に変え高誘電率のTa25、SrTiBaO等に
よって構成することができる。また、スタックトキャパ
シタは、シリンダ型、HSG型、フィン型などの構造に
することができる。なお、ソース・ドレイン領域となる
n型拡散層はLDD構造、DD(Double Diffused Drai
n ) 構造であっても、さらに低不純物濃度拡散層により
構成されていてもよい。
【0054】なお、トランスファトランジスタのビット
線側のソース・ドレイン領域と接する部分のチャネルス
トッパ拡散層については従来通りの単一のp+拡散層に
より構成してもよい。周辺回路のソース・ドレイン領域
が接するチャネルストッパ拡散層についても同様であ
る。上記した説明から明らかな様に、本発明に係る半導
体装置の製造方法としては、基本的には、基板内の素子
分離酸化膜により区画された領域内に、ゲート電極およ
びソース・ドレイン拡散層で構成されたMOSトランジ
スタと、下層電極、誘電体膜および上層電極とから構成
され、当該MOSトランジスタに於ける当該ソース・ド
レイン拡散層の一方に、当該下層電極が接続されたキャ
パシタとで構成されたメモリセルを有する半導体装置を
製造するに際し、第1導電型の半導体基板または第1導
電型のウェルの一部に、当該素子分離酸化膜を構成する
トレンチ溝部を形成し、当該トレンチ溝部の周縁内壁部
の少なくとも一部に絶縁性の側壁部を形成すると共に、
当該側壁部で挟まれた当該トレンチ溝部の底部に、不純
物を高濃度に含むチャネルストッパ拡散層を形成し、次
いで、当該基板の一部で、且つ当該不純物を高濃度に含
むチャネルストッパ拡散層と接続しない位置に当該MO
Sトランジスタに於けるソース・ドレイン拡散層の少な
くとも一方を配置形成する様に構成された半導体装置の
製造方法であり、当該トレンチ溝部は、シャロートレン
チ法により形成されるものである事が望ましい。
【0055】又、本発明に係る当該半導体装置の製造方
法に於いては、当該素子分離酸化膜の内部周縁部の一部
に設けられた当該側壁部に、当該チャネルストッパ拡散
層に含まれる不純物と同一の導電性を有する不純物を低
濃度に含有せしめる事が望ましい。
【0056】更には、本発明に於ける当該半導体装置の
製造方法に於いては、当該側壁部に、当該不純物を低濃
度に含有せしめるに際し、当該不純物を当該壁部の長手
方向に注入処理する方法を採用する事が好ましい。
【0057】一方、本発明に係る当該半導体装置の製造
方法の他の構成としては、第1導電型の半導体基板また
は第1導電型のウェルの表面に所定のパターンに第1導
電型不純物を導入して低濃度チャネルストッパ領域を形
成する工程と、前記低濃度チャネルストッパ領域のパタ
ーン内に第1導電型の不純物を導入して高濃度チャネル
ストッパ領域を形成する工程と、前記高濃度チャネルス
トッパ領域上および前記低濃度チャネルストッパ領域上
にSTI酸化膜を形成する工程と、STI酸化膜により
区画された領域内のゲート電極およびソース・ドレイン
拡散層を有するMOSトランジスタを形成する工程と、
下層電極、前記下層電極の表面を覆う誘電体膜および前
記誘電体膜を介して前記下層電極を覆う上層電極を有
し、前記下層電極が前記ソース・ドレイン拡散層の一方
と接続されたキャパシタを形成する工程と、を含む半導
体装置の製造方法である。
【0058】係る半導体装置の製造方法に於いても、当
該チャネルストッパ領域は、シャロートレンチ法により
形成された素子分離酸化膜により区画された領域内に形
成されるものである事が望ましい。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明はシャロー
トレンチ法により形成された素子分離拡散層下のチャネ
ルストッパ拡散層を、中心部分を占める高不純物濃度拡
散層と、この拡散層を囲む低不純物濃度拡散層とによっ
て構成したものであるので、本発明によれば、半導体素
子の拡散層をチャネルストッパの高不純物濃度拡散層と
直接接触させないようにすることができ、半導体素子の
リーク電流を格段に減少させることができる。
【0060】従って、例えば、半導体素子がDRAMの
トランスファゲートである場合には、蓄積電荷の保持特
性を改善しデバイスの動作特性を安定化させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る半導体装置の一具体例の
構成を示す断面図である。
【図2】図2は、本発明に係る半導体装置の製造方法の
一具体例を説明するための工程断面図である。
【図3】図3は、従来に於ける半導体装置の構成例を示
す断面図とその製造方法を説明するための工程断面図で
ある。
【符号の説明】 1…p型シリコン基板 2…シリコン酸化膜 3…シリコン窒化膜 4…フォトレジスト膜 5…CVD酸化膜 6…STI酸化膜、素子分離酸化膜 7a…p-拡散層 7b…p+拡散層、チャネルストッパ拡散層 8…ゲート酸化膜 9…ゲート電極 10…n型拡散層、ソース・ドレイン拡散層 11…層間絶縁膜 12…下層電極 13…誘電体膜 14…上層電極 20…半導体装置 21、22…層間絶縁膜 23…キャパシタ 24…側壁部 25…MOSトランジスタ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板内の素子分離酸化膜により区画され
    た領域内に、ゲート電極およびソース・ドレイン拡散層
    で構成されたMOSトランジスタと、下層電極、誘電体
    膜および上層電極とから構成され、当該MOSトランジ
    スタに於ける当該ソース・ドレイン拡散層の一方に、当
    該下層電極が接続されたキャパシタとで構成されたメモ
    リセルを有する半導体装置において、当該素子分離酸化
    膜の下方部に、不純物を高濃度に含むチャネルストッパ
    拡散層が当接せしめられており、且つ、当該ソース・ド
    レイン拡散層の少なくとも一方は、当該チャネルストッ
    パ拡散層から離反した状態となる様な位置関係に配置せ
    しめられている事を特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 当該素子分離酸化膜の近傍に当該MOS
    トランジスタに於ける当該ソース・ドレイン拡散層の一
    方が形成されている当該素子分離酸化膜の内部周縁部に
    おける少なくとも一部に絶縁性の側壁部が形成されてお
    り、それによって、当該素子分離酸化膜の当該チャネル
    ストッパ拡散層と当該ソース・ドレイン拡散層の一方と
    が電気的に分離せしめられている事を特徴とする請求項
    1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 当該素子分離酸化膜は、シャロートレン
    チ法により形成された素子分離酸化膜である事を特徴と
    する請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 当該素子分離酸化膜の内部周縁部に設け
    られた当該側壁部は、当該チャネルストッパ拡散層に含
    まれる不純物と同一の導電性を有する不純物が低濃度に
    含んでいる事を特徴とする請求項1乃至3の何れかに記
    載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 当該側壁部は、低濃度チャネルストッパ
    領域として機能するものである事を特徴とする請求項4
    記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 シャロートレンチ法により形成された素
    子分離酸化膜(以下、STI酸化膜と記す)により区画
    された領域内に、ゲート電極およびソース・ドレイン拡
    散層を有するMOSトランジスタと、下層電極、誘電体
    膜および上層電極から構成され、前記ソース・ドレイン
    拡散層の一方に前記下層電極が接続されたキャパシタと
    で構成されたメモリセルを有する半導体装置において、
    前記STI酸化膜下に形成され、前記一方のソース・ド
    レイン拡散層に接して設けられた低不純物濃度領域と、
    この低不純物濃度と重なる領域に前記一方のソース・ド
    レイン拡散層から離れて設けられた高不純物濃度領域と
    で構成されたチャネルストッパ拡散層を有することを特
    徴とする半導体装置。
  7. 【請求項7】 基板内の素子分離酸化膜により区画され
    た領域内に、ゲート電極およびソース・ドレイン拡散層
    で構成されたMOSトランジスタと、下層電極、誘電体
    膜および上層電極とから構成され、当該MOSトランジ
    スタに於ける当該ソース・ドレイン拡散層の一方に、当
    該下層電極が接続されたキャパシタとで構成されたメモ
    リセルを有する半導体装置を製造するに際し、第1導電
    型の半導体基板または第1導電型のウェルの一部に、当
    該素子分離酸化膜を構成するトレンチ溝部を形成し、当
    該トレンチ溝部の周縁内壁部の少なくとも一部に絶縁性
    の側壁部を形成すると共に、当該側壁部で挟まれた当該
    トレンチ溝部の底部に、不純物を高濃度に含むチャネル
    ストッパ拡散層を形成し、次いで、当該基板の一部で、
    且つ当該不純物を高濃度に含むチャネルストッパ拡散層
    と接続しない位置に当該MOSトランジスタに於けるソ
    ース・ドレイン拡散層の少なくとも一方を配置形成する
    事を特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 当該トレンチ溝部は、シャロートレンチ
    法により形成されるものである事を特徴とする請求項7
    記載の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 当該素子分離酸化膜の内部周縁部の一部
    に設けられた当該側壁部に、当該チャネルストッパ拡散
    層に含まれる不純物と同一の導電性を有する不純物を低
    濃度に含有せしめる事を特徴とする請求項7又は8に記
    載の半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 当該側壁部に、当該不純物を低濃度に
    含有せしめるに際し、当該不純物を当該壁部の長手方向
    に注入処理する事を特徴とする請求項9記載の半導体装
    置の製造方法。
  11. 【請求項11】 第1導電型の半導体基板または第1導
    電型のウェルの表面に所定のパターンに第1導電型不純
    物を導入して低濃度チャネルストッパ領域を形成する工
    程と、 前記低濃度チャネルストッパ領域のパターン内に第1導
    電型の不純物を導入して高濃度チャネルストッパ領域を
    形成する工程と、 前記高濃度チャネルストッパ領域上および前記低濃度チ
    ャネルストッパ領域上にSTI酸化膜を形成する工程
    と、 STI酸化膜により区画された領域内のゲート電極およ
    びソース・ドレイン拡散層を有するMOSトランジスタ
    を形成する工程と、 下層電極、前記下層電極の表面を覆う誘電体膜および前
    記誘電体膜を介して前記下層電極を覆う上層電極を有
    し、前記下層電極が前記ソース・ドレイン拡散層の一方
    と接続されたキャパシタを形成する工程と、 を含む半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 当該チャネルストッパ領域は、シャロ
    ートレンチ法により形成された素子分離酸化膜により区
    画された領域内に形成されるものである事を特徴とする
    請求項11記載の半導体装置の製造方法。
JP11134671A 1999-05-14 1999-05-14 半導体装置及び半導体装置の製造方法 Pending JP2000323652A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11134671A JP2000323652A (ja) 1999-05-14 1999-05-14 半導体装置及び半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11134671A JP2000323652A (ja) 1999-05-14 1999-05-14 半導体装置及び半導体装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000323652A true JP2000323652A (ja) 2000-11-24

Family

ID=15133854

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11134671A Pending JP2000323652A (ja) 1999-05-14 1999-05-14 半導体装置及び半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000323652A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6545360B1 (en) Semiconductor device and manufacturing method thereof
US6383860B2 (en) Semiconductor device and method of manufacturing the same
US6297090B1 (en) Method for fabricating a high-density semiconductor memory device
KR100560647B1 (ko) 반도체소자에서의감소된기생누설
EP0862208A2 (en) Semiconductor device and method of manufacturing the same
KR19980064222A (ko) 수직 트랜지스터 및 트렌치 캐패시터를 포함하는 메모리 셀
JP2004214379A (ja) 半導体装置、ダイナミック型半導体記憶装置及び半導体装置の製造方法
JP2004281782A (ja) 半導体装置及びその製造方法
US6605838B1 (en) Process flow for thick isolation collar with reduced length
US8039895B2 (en) Transistors having a channel region between channel-portion holes and methods of forming the same
KR20060127747A (ko) 반도체 디바이스의 형성방법
US6872629B2 (en) Method of forming a memory cell with a single sided buried strap
US6479852B1 (en) Memory cell having a deep trench capacitor and a vertical channel
JP3617971B2 (ja) 半導体記憶装置
US6780707B2 (en) Method of forming semiconductor device having contact pad on source/drain region in peripheral circuit area
US20020076895A1 (en) Fabrication method for an embedded dynamic random access memory (DRAM)
US6380589B1 (en) Semiconductor-on-insulator (SOI) tunneling junction transistor SRAM cell
US6674111B2 (en) Semiconductor device having a logic transistor therein
JPH0715949B2 (ja) Dramセル及びその製造方法
JP2000174225A (ja) 半導体集積回路装置およびその製造方法
US20050275006A1 (en) [multi-gate dram with deep-trench capacitor and fabrication thereof]
JPH11135752A (ja) 半導体記憶装置およびその製造方法
US7465640B2 (en) Dynamic random access memory cell and method for fabricating the same
JP2623293B2 (ja) 半導体集積回路装置
JPH06120449A (ja) 半導体装置およびその製造方法