JP2000323070A - 陰極線管及び陰極線管表示装置並びにその容器 - Google Patents

陰極線管及び陰極線管表示装置並びにその容器

Info

Publication number
JP2000323070A
JP2000323070A JP11133462A JP13346299A JP2000323070A JP 2000323070 A JP2000323070 A JP 2000323070A JP 11133462 A JP11133462 A JP 11133462A JP 13346299 A JP13346299 A JP 13346299A JP 2000323070 A JP2000323070 A JP 2000323070A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ray tube
width
cathode ray
funnel
section
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11133462A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaki Hisada
隆紀 久田
Soichi Sakurai
宗一 桜井
Nobuyuki Koganezawa
信之 小金沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP11133462A priority Critical patent/JP2000323070A/ja
Publication of JP2000323070A publication Critical patent/JP2000323070A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 極めて効果的に且つ大幅に偏向電力を低減す
る。 【解決手段】 ほぼ矩形断面形状のパネル部31と、内
部に電子銃2を取付ける円筒形状のネック部33と、パ
ネル部とネック部とを連続的に繋ぐ漏斗形状のファンネ
ル部32から成る容器を備えた陰極線管と、ネック部近
傍に設置され、電子ビームを水平、垂直方向に偏向する
偏向ヨーク4と、を具備する陰極線管表示装置におい
て、ファンネル部の外面形状を、偏向ヨーク設置部分の
中央部付近での管軸に垂直な断面が、水平、垂直軸以外
の方向に対角を向けた略矩形状になるよう形成し、その
水平方向幅をWx、垂直方向幅をWy、対角方向幅をW
rとし、パネル部上表示画面の水平方向幅をDx、垂直
方向幅をDy、対角方向幅をDr、として、比Wx/W
r及び比Wy/Wrを、Dx/Dr≦Wx/Wr≦0.
95、Dy/Dr≦Wy/Wr≦0.95、の関係に形
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスプレイモニ
タ等に用いられる陰極線管及び陰極線管表示装置並びに
その容器に係わり、特に、偏向電力を有効に低減する機
能を有するカラー陰極線管及び陰極線管表示装置並びに
その容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディスプレイモニタ等の表示装置とし
て、陰極線管表示装置が知られている。陰極線管表示装
置は、図4に示すように、陰極線管1と偏向ヨーク4と
から成る。陰極線管1は、電子銃2と、表示画面5を形
成するパネル部31、これに続く漏斗状のファンネル部
32及び電子銃2を内蔵するネック部33からなる容器
3と、で構成され、内部は真空に保持される。電子銃2
から放出された電子ビーム21は、ファンネル部32に
設置された偏向ヨーク4により水平及び垂直方向に偏向
され、表示画面5上を走査して画像が表示される。特
に、カラー陰極線管では、電子銃2から水平方向に並ん
で3本の電子ビーム21が出射され、各々がパネル部3
1の表示画面5に設けられた赤、青、緑色に発光する蛍
光体をそれぞれ発光させてカラーの表示画面を形成す
る。
【0003】このような陰極線管(CRT)表示装置
(VDU)において、地球温暖化防止等環境保護のため
に、電力消費の低減が重要になっており、中でも最大の
電力消費源である偏向ヨークの消費電力を低減すること
が大変重要になっている。さらに、解像度の向上と共に
偏向周波数が高くなると偏向電力の増大をまねくことに
なり、また、スクリーン輝度を向上させるためにも電子
ビームの加速電圧を向上させる必要があり、この時にも
偏向電力の増大をまねくことになる。以上のようなこと
から、偏向電力の低減は、解像度やスクリーン輝度の向
上が容易になるという効果も有することになる。
【0004】偏向電力を低減するためには、陰極線管の
ファンネル部やネック部で偏向ヨークが装着されている
部分における断面形状をより小さくして内部の磁界発生
の効率を高くすれば良いが、単に形状を小さくしたので
は、偏向された電子ビームが陰極線管の内面壁に当た
り、パネル部にある表示画面の周囲が欠けてしまうこと
になる。
【0005】このような問題点を解決する方法として、
例えば、特開平9−306388号公報に記載されたよ
うに、陰極線管のファンネル部における偏向ヨークが装
着されている部分の断面形状を非円形状にする方法が提
案されている。この技術では、陰極線管91として、図
5に示すように、ファンネル部のネック側端92ではネ
ック部と同じ円形状の断面形状96とし、パネル側に向
かう93〜95に従って徐々に上下方向と左右方向を凹
ませた非円形状断面97〜99にするものである。この
技術は、電子ビームが走査されて通過する領域は偏向ヨ
ークのパネル側端近傍においてもパネル面上の走査領域
とほぼ相似な矩形状である、との考えから、ファンネル
外面形状をこの通過領域に近づけた非円形状にすること
により、偏向ヨークのコイルやコアをより電子ビームに
近づけて磁界発生効率を向上させ偏向電力を低減するも
のである。
【0006】しかしながら、上記のような方法では、陰
極線管の真空変形応力等の強度上の問題から、上下や左
右の辺に外向きの凸の曲率を残す必要があり、ファンネ
ル部外面の断面形状を充分に低減できないという問題が
あった。さらには、偏向ヨークのパネル側端近傍よりも
よりネック部に近い部分において外面形状が充分に小さ
くならないという問題があった。上記偏向ヨークのネッ
ク部に近い領域では、外面の断面形状がパネル側端近傍
に比べて小さいため、断面形状大きさの変化が偏向電力
に与える影響が大きい。従って、より効果的な偏向電力
の低減には、上記偏向ヨークのネック部に近い領域での
外面形状小型化が極めて重要である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題点を解決するものであり、極めて効果的に且つ大幅
に偏向電力を低減することが可能な陰極線管及び陰極線
管表示装置並びにその容器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、電子ビームを
出射する電子銃と、表示画面を形成しほぼ矩形の断面形
状を有するパネル部、内部に電子銃を取付ける円筒形状
のネック部及びパネル部とネック部とを連続的に繋ぎ漏
斗形状をしたファンネル部から成る容器と、を備え、内
部を真空に保持した陰極線管と、前記ファンネル部のネ
ック部近傍に設置され、電子銃から出射された電子ビー
ムを水平方向及びこれに垂直な方向に偏向する偏向ヨー
クと、を具備する陰極線管表示装置において、陰極線管
のファンネル部の外面形状は、偏向ヨーク設置部分の中
央部付近での管軸に垂直な断面が、水平方向及び垂直方
向の軸以外の方向に対角を向けた略矩形状になるよう形
成され、そして、該略矩形状の水平方向幅をWx、垂直
方向幅をWy、対角方向幅をWrとし、また、パネル部
上表示画面の水平方向幅をDx、垂直方向幅をDy、対
角方向幅をDr、として、比Wx/Wr及び比Wy/W
rが、Dx/Dr≦Wx/Wr≦0.95、Dy/Dr
≦Wy/Wr≦0.95、の関係に形成されている陰極
線管表示装置である。
【0009】また、本発明は、上記比Wx/Wr及び比
Wy/Wrが、Dx/Dr≦Wx/Wr≦0.9、Dy
/Dr≦Wy/Wr≦0.9、の関係に形成されている
陰極線管表示装置である。
【0010】そして、本発明は、陰極線管のファンネル
部の外面形状は、上記水平方向幅Wx及び垂直方向幅W
yのうちの小さい方の幅が、ネック部側端から、断面で
の対角方向幅Wrがネック部外面の断面での直径の1.
5倍に達するまでの管軸方向の範囲内において、ネック
部外面の断面での直径の1.25倍以下に保持されて形
成されている陰極線管表示装置である。
【0011】更に、本発明は、陰極線管のファンネル部
の外面形状は、上記水平方向幅Wx及び垂直方向幅Wy
のうちの小さい方の幅が、ネック部側端から、断面での
対角方向幅Wrがネック部外面の断面での直径の1.5
倍に達するまでの管軸方向の範囲内において、ネック部
外面の断面での直径の1.2倍以下に保持されて形成さ
れている陰極線管表示装置である。
【0012】また、本発明は、電子ビームを出射する電
子銃と、表示画面を形成しほぼ矩形の断面形状を有する
パネル部、内部に電子銃を取付ける円筒形状のネック部
及びパネル部とネック部とを連続的に繋ぎ漏斗形状をし
たファンネル部から成る容器と、を備え、内部を真空に
保持するとともに、ファンネル部のネック部近傍に電子
銃から出射された電子ビームを水平方向及びこれに垂直
な方向に偏向する偏向ヨークを設置する陰極線管におい
て、ファンネル部の外面形状は、偏向ヨーク設置部分の
中央部付近での管軸に垂直な断面が、水平方向及び垂直
方向の軸以外の方向に対角を向けた略矩形状になるよう
形成され、そして、該略矩形状の水平方向幅をWx、垂
直方向幅をWy、対角方向幅をWrとし、また、パネル
部上表示画面の水平方向幅をDx、垂直方向幅をDy、
対角方向幅をDr、として、比Wx/Wr及び比Wy/
Wrが、Dx/Dr≦Wx/Wr≦0.95、Dy/D
r≦Wy/Wr≦0.95、の関係に形成されている陰
極線管である。
【0013】そして、表示画面を形成しほぼ矩形の断面
形状を有するパネル部、内部に電子銃を取付ける円筒形
状のネック部及びパネル部とネック部を連続的に繋ぎ漏
斗形状をしたファンネル部、から成り、内部を真空に保
持して陰極線管となる容器であって、電子銃から出射さ
れた電子ビームを水平方向及びこれに垂直な方向に偏向
する偏向ヨークをファンネル部のネック部近傍に設置す
る陰極線管用容器において、ファンネル部の外面形状
は、偏向ヨーク設置部分の中央部付近での管軸に垂直な
断面が、水平方向及び垂直方向の軸以外の方向に対角を
向けた略矩形状になるよう形成され、そして、該略矩形
状の水平方向幅をWx、垂直方向幅をWy、対角方向幅
をWrとし、また、パネル部上表示画面の水平方向幅を
Dx、垂直方向幅をDy、対角方向幅をDr、として、
比Wx/Wr及び比Wy/Wrが、Dx/Dr≦Wx/
Wr≦0.95、Dy/Dr≦Wy/Wr≦0.95の
関係に形成されている陰極線管用容器である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。本発明の陰極線管及び陰極線管表示装置並びにそ
の容器の実施例について、図1〜図4を用いて説明す
る。図1は、実施例の管軸を含む陰極線管断面の説明図
である。図2は、実施例の陰極線管の管軸に垂直な断面
の説明図である。図3は、実施例の陰極線管のファンネ
ル部形状を示す模式説明図である。図4は、陰極線管の
構成を示す説明図である。
【0015】実施例1を説明する。本実施例の陰極線管
表示装置は、図4に示すように、陰極線管1と偏向ヨー
ク4とからなる。陰極線管1は、電子銃2と容器3とか
らなる。陰極線管容器3は、管軸方向に沿って大きく3
つの部分に分かれている。すなわち、表示画面5を形成
するパネル部31と、これに繋がる漏斗状のファンネル
部32と、内部に電子銃2を設置する円筒形状のネック
部33である。陰極線管1は、内部が真空に保持され、
その中で、電子銃2から出射された電子ビーム21は、
偏向ヨーク4により、水平及び垂直方向に偏向されてパ
ネル部31上の表示画面5を走査し、画面が形成され
る。本実施例の陰極線管表示装置は、従来例と同様であ
るが、陰極線管用容器3の外面形状が相違している。
【0016】本実施例の陰極線管容器3の外面形状につ
いて、管軸を含む各断面における見取り図を図1に示
す。図1において、1点鎖線で示す横軸は陰極線管の管
軸6であり、Z軸である。さらに、陰極線管において、
Z軸を通り水平方向に向かう軸をX軸、また、Z軸を通
り垂直方向に向かう軸をY軸とする。図1の縦軸は、上
記X軸、Y軸、及び対角方向(R方向)での管軸からの
各距離を重ねて表わしている。ファンネル部の断面形状
として、管軸とX軸を含む断面での形状35、管軸とY
軸を含む断面での形状36、及び、管軸を含み表示画面
の対角方向(R方向)に向かう断面での形状34を表示
している。この表示画面5、及び陰極線管1全体は、上
記X軸と管軸を含む面及びY軸と管軸を含む面に対し
て、それぞれほぼ鏡面対称な形状となっている。
【0017】ここで、ファンネル部外面の管軸に垂直な
断面での形状について説明する。ファンネル部32にお
いて、図1に記載した3つの断面、すなわち、偏向ヨー
ク設置部分のネック部側端の断面A−A’、中央部付近
の断面B−B’、及びパネル側端近傍の断面C−C’、
でのそれぞれのファンネル部外面形状を図2に示す。
【0018】図2には、図1の断面A−A’における外
面形状71、断面B−B’における外面形状72、断面
C−C’における外面形状73を示している。横方向の
軸がX軸、縦方向の軸がY軸であり、共に管軸の位置を
原点(X=0、Y=0)としている。また、断面B−
B’における外面形状72において、X軸方向(水平方
向)の外面の幅をWx、Y軸方向(垂直方向)の外面の
幅をWy、対角方向で最大値となる幅をWrで表わして
いる。さらに、図2において、パネル部31上表示画面
の形状を破線74で示しており、表示画面の水平方向幅
をDx、上下方向幅をDy、対角方向幅をDrで表わす
ことにする。
【0019】図2に示すように、本実施例では、ファン
ネル部32の外面形状は、ネック側端で円形状71から
パネル部側に向かうに従って矩形状に近い形状72、7
3に変化している。この矩形状に近い形状73は、パネ
ル部の表示画面74とほぼ相似な形状をしている。本実
施例では、偏向ヨーク設置部分の中央付近での、上記フ
ァンネル部外面の断面形状72を、 Dx/Dr≦Wx/Wr≦0.95 Dy/Dr≦Wy/Wr≦0.95 のように形成しており、これによって偏向電力を有効に
低減するものである。さらに、 Dx/Dr≦Wx/Wr≦0.9 Dy/Dr≦Wy/Wr≦0.9 とすれば、前述したビームが通過する領域に対する裕度
が若干減少するが、水平偏向出力トランジスタのランク
をさげる事が可能になり、セット全体のコスト低減にも
つながり、より大きな効果が得られる。
【0020】これに加えて、偏向電力を実質的にさらに
大幅に低減し得るためには、上記のように偏向ヨークの
中央部からパネル側の形状のみでなく、よりネック部側
の部分の形状にも工夫が必要である。
【0021】次に、ファンネル部外面形状において、偏
向ヨークのパネル部側端近傍よりもネック部に近い部分
の形状について、以下に説明する。
【0022】実施例2を説明する。本実施例では、ファ
ンネル部外面の偏向ヨーク設置部分のパネル側端近傍の
形状は、水平方向幅Wxよりも垂直方向幅Wyの方が小
さい形状になっている。このような場合、真空変形応力
のような大気圧に対する強度について、特に、上下の辺
に加わる垂直方向の力に対する配慮が必要である。この
大気圧に対する充分な強度を実現するには、例えば、Y
軸上の管の肉厚を対角方向に比べて厚くする等の方法が
知られているが、実施例2では、偏向ヨーク設置部分の
パネル側端近傍よりもよりネック部側の部分での、ファ
ンネル外面形状の垂直方向幅Wyの変化形状の最適形状
を見出したものである。
【0023】実施例2におけるファンネル部外面形状の
垂直方向幅Wyについて、主として、偏向ヨークが設置
されている範囲での、管軸上位置に対する変化を図3に
示している。横軸は管軸方向の位置であり、また、縦軸
はファンネル外面の垂直方向の幅Wyであって、ネック
部外面の断面での直径を1として規格化した値である。
図3において、ファンネル外面垂直方向の幅Wyの変化
グラフの形状として、2種類の形状81、82を示して
いる。これと合わせて、ファンネル外面対角方向の幅の
変化を破線83で示している。この時の偏向ヨークの範
囲としてパネル側端位置84とネック側端位置85を合
わせて示している。
【0024】図3において、偏向ヨーク設置部分の中央
部よりもネック部側に着目すると、この付近は断面形状
サイズが比較的小さいため、わずかの寸法低減が偏向電
力低減により効果的に作用する。そこで、実施例2で
は、図3の実線81に示すように、垂直方向幅Wyの管
軸方向の変化は、ネック部にごく近い領域では傾きが小
さく、偏向ヨーク設置部分の中央部からパネル側におい
て傾きを大きくしている。この傾きが変化する位置は、
図3のWrの変化グラフ83で示すように、Wrが1.
5近傍である。そこで、Wrが1.5以下である管軸方
向範囲内で、Wyの大きさを1.25以下に保持するこ
とにより、グラフ81の形状を実現し、偏向電力を効果
的に低減できることを明らかにした。
【0025】実施例3を説明する。実施例3において
は、実施例2と比較して、さらに、グラフ82で示すよ
うな、ネック部近傍での垂直方向幅Wyを一層小さくす
ることで、抜き勾配の観点から製造上若干のデメリット
は生じるが、より効果的な構造を実現できる。その理由
は、グラフ82は、ネック部側端近傍ではごく小さい傾
きで、ある程度パネル部側に進んだ後、急激に傾きが大
きくなっており、このような形状にすることでファンネ
ルの大気圧に対する強度がより強化される構造になり、
その上、偏向電力自体をより低減する方向に働くため、
極めて有効に偏向電力を低減する構造を実現できる。実
施例3では、グラフ82のような構造を実現するために
は、図3のWrの変化グラフ83から、Wrが1.5以
下である管軸方向範囲内では、Wyの大きさを1.2以
下に保持すれば良いことを明らかにした。
【0026】グラフ82はグラフ83よりも、偏向ヨー
ク設置部分の中央部付近におけるファンネル外面垂直方
向の幅Wyも小さくなっており、このことは直接的に偏
向電力をより小さくできる効果を有する。ネック部近傍
での断面形状の大きさは比較的小さいため、わずかのサ
イズ低減により、偏向電力の低減をより効果的に可能と
することができる。
【0027】以上のようなことから、ファンネル外面の
ネック部近傍の形状として、対角方向幅Wrがネック部
の外面直径の1.5倍である管軸方向の範囲で、上下方
向幅Wyの大きさをネック部外面直径の1.2倍以下に
することにより、ファンネル部の大気圧に対する強度を
充分に保持して、偏向電力を有効に低減する形状を実現
出来ることを見出したものである。
【0028】実施例2及び3では、ファンネル部外面の
偏向ヨーク設置部分のパネル側端近傍の形状は、水平方
向幅Wxよりも垂直方向幅Wyの方が小さい形状であっ
たが、る。垂直方向幅Wyよりも水平方向幅Wxの方が
小さいときは、水平方向幅Wxについて、1.25倍又
は1.2倍以下に保持されて形成されれば良い。いずれ
にしても、水平方向幅Wx及び垂直方向幅Wyのうちの
小さい方の幅について、保持されて形成される必要があ
る。
【0029】
【発明の効果】以上実施例で説明したように、本発明に
よれば、偏向ヨークの偏向電力を効果的に低減すること
ができ、低消費電力で、さらには、偏向周波数の増加や
画面輝度の向上が容易な、良好な性能の陰極線管表示装
置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の管軸を含む陰極線管断面の説明図。
【図2】実施例の陰極線管の管軸に垂直な断面の説明
図。
【図3】実施例の陰極線管のファンネル部形状を示す模
式説明図。
【図4】陰極線管の構成を示す説明図。
【図5】従来例の陰極線管の一例を示す説明図。
【符号の説明】 1 陰極線管 2 電子銃 21 電子ビーム 3 陰極線管用容器 31 パネル部 32 ファンネル部 33 ネック部 34 ファンネル部外形(R軸方向) 35 ファンネル部外形(X軸方向) 36 ファンネル部外形(Y軸方向) 4 偏向ヨーク 5 表示画面 6 管軸 71 ファンネル部外面A−A’横断面形状 72 ファンネル部外面B−B’横断面形状 73 ファンネル部外面C−C’横断面形状 74 パネル部上表示画面の横断面形状 81、82 形状表示線 83 ファンネル部外面対角方向の幅の変化表示線 84 偏向ヨーク設置部分のパネル側端位置 85 偏向ヨーク設置部分のネック側端位置 86 ファンネル部とネック部との接続部分 87 ネック部外形の断面の直径の1.5倍となる管軸
方向位置 88 ネック部外形の断面の直径の1.5倍となる垂直
方向幅位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小金沢 信之 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内 Fターム(参考) 5C032 AA02 BB11

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子ビームを出射する電子銃と、表示画
    面を形成しほぼ矩形の断面形状を有するパネル部、内部
    に電子銃を取付ける円筒形状のネック部及びパネル部と
    ネック部とを連続的に繋ぎ漏斗形状をしたファンネル部
    から成る容器と、を備え、内部を真空に保持した陰極線
    管と、 前記ファンネル部のネック部近傍に設置され、電子銃か
    ら出射された電子ビームを水平方向及びこれに垂直な方
    向に偏向する偏向ヨークと、を具備する陰極線管表示装
    置において、 陰極線管のファンネル部の外面形状は、偏向ヨーク設置
    部分の中央部付近での管軸に垂直な断面が、水平方向及
    び垂直方向の軸以外の方向に対角を向けた略矩形状にな
    るよう形成され、そして、該略矩形状の水平方向幅をW
    x、垂直方向幅をWy、対角方向幅をWrとし、また、
    パネル部上表示画面の水平方向幅をDx、垂直方向幅を
    Dy、対角方向幅をDr、として、比Wx/Wr及び比
    Wy/Wrが、 Dx/Dr≦Wx/Wr≦0.95 Dy/Dr≦Wy/Wr≦0.95 の関係に形成されていることを特徴とする陰極線管表示
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の陰極線管表示装置におい
    て、上記比Wx/Wr及び比Wy/Wrが、 Dx/Dr≦Wx/Wr≦0.9 Dy/Dr≦Wy/Wr≦0.9 の関係に形成されていることを特徴とする陰極線管表示
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の陰極線管表示装
    置において、陰極線管のファンネル部の外面形状は、上
    記水平方向幅Wx及び垂直方向幅Wyのうちの小さい方
    の幅が、ネック部側端から、断面での対角方向幅Wrが
    ネック部外面の断面での直径の1.5倍に達するまでの
    管軸方向の範囲内において、ネック部外面の断面での直
    径の1.25倍以下に保持されて形成されていることを
    特徴とする陰極線管表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載の陰極線管表示装
    置において、 陰極線管のファンネル部の外面形状は、上記水平方向幅
    Wx及び垂直方向幅Wyのうちの小さい方の幅が、ネッ
    ク部側端から、断面での対角方向幅Wrがネック部外面
    の断面での直径の1.5倍に達するまでの管軸方向の範
    囲内において、ネック部外面の断面での直径の1.2倍
    以下に保持されて形成されていることを特徴とする陰極
    線管表示装置。
  5. 【請求項5】 電子ビームを出射する電子銃と、表示画
    面を形成しほぼ矩形の断面形状を有するパネル部、内部
    に電子銃を取付ける円筒形状のネック部及びパネル部と
    ネック部とを連続的に繋ぎ漏斗形状をしたファンネル部
    から成る容器と、を備え、内部を真空に保持するととも
    に、ファンネル部のネック部近傍に電子銃から出射され
    た電子ビームを水平方向及びこれに垂直な方向に偏向す
    る偏向ヨークを設置する陰極線管において、 ファンネル部の外面形状は、偏向ヨーク設置部分の中央
    部付近での管軸に垂直な断面が、水平方向及び垂直方向
    の軸以外の方向に対角を向けた略矩形状になるよう形成
    され、そして、該略矩形状の水平方向幅をWx、垂直方
    向幅をWy、対角方向幅をWrとし、また、パネル部上
    表示画面の水平方向幅をDx、垂直方向幅をDy、対角
    方向幅をDr、として、比Wx/Wr及び比Wy/Wr
    が、 Dx/Dr≦Wx/Wr≦0.95 Dy/Dr≦Wy/Wr≦0.95 の関係に形成されていることを特徴とする陰極線管。
  6. 【請求項6】 表示画面を形成しほぼ矩形の断面形状を
    有するパネル部、内部に電子銃を取付ける円筒形状のネ
    ック部及びパネル部とネック部を連続的に繋ぎ漏斗形状
    をしたファンネル部、から成り、内部を真空に保持して
    陰極線管となる容器であって、電子銃から出射された電
    子ビームを水平方向及びこれに垂直な方向に偏向する偏
    向ヨークをファンネル部のネック部近傍に設置する陰極
    線管用容器において、 ファンネル部の外面形状は、偏向ヨーク設置部分の中央
    部付近での管軸に垂直な断面が、水平方向及び垂直方向
    の軸以外の方向に対角を向けた略矩形状になるよう形成
    され、そして、該略矩形状の水平方向幅をWx、垂直方
    向幅をWy、対角方向幅をWrとし、また、パネル部上
    表示画面の水平方向幅をDx、垂直方向幅をDy、対角
    方向幅をDr、として、比Wx/Wr及び比Wy/Wr
    が、 Dx/Dr≦Wx/Wr≦0.95 Dy/Dr≦Wy/Wr≦0.95 の関係に形成されていることを特徴とする陰極線管用容
    器。
JP11133462A 1999-05-14 1999-05-14 陰極線管及び陰極線管表示装置並びにその容器 Pending JP2000323070A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11133462A JP2000323070A (ja) 1999-05-14 1999-05-14 陰極線管及び陰極線管表示装置並びにその容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11133462A JP2000323070A (ja) 1999-05-14 1999-05-14 陰極線管及び陰極線管表示装置並びにその容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000323070A true JP2000323070A (ja) 2000-11-24

Family

ID=15105358

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11133462A Pending JP2000323070A (ja) 1999-05-14 1999-05-14 陰極線管及び陰極線管表示装置並びにその容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000323070A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6495951B1 (en) * 1999-05-12 2002-12-17 Lg Electronics Inc. Cathode-ray tube with enhanced yoke mounting structure
US6552483B1 (en) * 1999-05-10 2003-04-22 Lg Electronics Inc. Cathode-ray tube having improved yoke mounting part

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6552483B1 (en) * 1999-05-10 2003-04-22 Lg Electronics Inc. Cathode-ray tube having improved yoke mounting part
US6495951B1 (en) * 1999-05-12 2002-12-17 Lg Electronics Inc. Cathode-ray tube with enhanced yoke mounting structure

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0810627B1 (en) Cathode ray tube
JPH1116517A (ja) 陰極線管装置
EP0926697A2 (en) Color cathode ray tube
KR0130023B1 (ko) 칼라 수상관
KR100307158B1 (ko) 음극선관
US6380668B1 (en) Cathode ray tube
JPH10154472A (ja) 陰極線管装置
JPH10241596A (ja) シャドウマスクとその製造方法
JP2000323070A (ja) 陰極線管及び陰極線管表示装置並びにその容器
US6396204B1 (en) Cathode ray tube with enhanced beam deflection efficiency and minimized deflection power
KR20010013730A (ko) 음극선관장치
US6528936B1 (en) Cathode ray tube with funnel cone thickness variations
US6255766B1 (en) Cathode ray tube with convex interior walls for added stability
EP1398816A2 (en) Position of a Ferrite core in a deflection yoke for a CRT
KR100605761B1 (ko) 음극선관
US6495954B1 (en) Cathode ray tube having reduction in deflection power consumption relative to funnel condition
KR20010005585A (ko) 음극선관 장착 캐비넷
US7501748B2 (en) CRT funnel section
RU2302683C2 (ru) Электронно-лучевая трубка
JP2002367539A (ja) ブラウン管
KR100318376B1 (ko) 음극선관
US6437500B1 (en) Seamless electron transfer for multiple-gun direct view CRTS
KR100692043B1 (ko) 음극선관
JP2000294169A (ja) 陰極線管装置
JP3178943B2 (ja) 受像管装置