JP2000322897A - 基準電圧発生回路、および基準電圧設定方法 - Google Patents

基準電圧発生回路、および基準電圧設定方法

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JP2000322897A
JP2000322897A JP12686099A JP12686099A JP2000322897A JP 2000322897 A JP2000322897 A JP 2000322897A JP 12686099 A JP12686099 A JP 12686099A JP 12686099 A JP12686099 A JP 12686099A JP 2000322897 A JP2000322897 A JP 2000322897A
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Ryotaro Azuma
亮太郎 東
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製造時に回路素子の特性にバラツキがあって
も、基準電圧はほとんどバラツキが無い安定した基準電
圧発生回路を提供する。 【解決手段】 電源電圧VDDとは無関係に一定電流を
流す電流源5を有するとともに、この電流源5には不揮
発性記憶素子7が接続されており、この不揮発性記憶素
子7は、書込動作/消去動作の少なくとも一方の動作が
可能で、かつ、その閾値電圧を基準電圧Vrefとして発
生するものであり、不揮発性記憶素子7の書込動作また
は消去動作に伴う閾値電圧の変化によって基準電圧Vre
fを設定するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置に利用
される基準電圧発生方式およびその電圧設定方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置においては、降圧した電圧を
使用する場合、電圧の安定化のために、その内部回路と
して降圧用の基準電圧発生回路を設けたものがある。
【0003】このような従来の基準電圧発生回路の構成
の一例を図9に示す。
【0004】図9において、Aは定電流発生回路で、一
対のPチャネルトランジスタ1、一対のNチャネルトラ
ンジスタ2、および抵抗素子3を備えて構成されてい
る。5は電流源の役割をするPチャネルトランジスタ、
Fは複数(この例では3つ)のPチャネルトランジスタ6
をダイオード接続して構成される抵抗素子である。
【0005】上記構成において、定電流発生回路Aに加
える電源電圧をVDD、定電流発生回路AのPチャネル
トランジスタ1のしきい値電圧Vtとすると、VDD>
Vtであれば、定電流発生回路Aの構成から、ノードg1
の電圧は、常にVDDよりしきい値電圧Vtだけ低い電
圧(=VDD−Vt)となるので、Pチャネルトランジス
タ1のドレインーソース間電流I1は一定となる。
【0006】また、Pチャネルトランジスタ5は、Pチ
ャネルトランジスタ1とカレントミラー接続されている
ので、このPチャネルトランジスタ5には、Pチャネル
トランジスタ1との能力比に比例して電源電圧VDDと
は無関係な一定のドレイン・ソース間電流Inが流れ
る。したがって、Pチャネルトランジスタ5は、電源電
圧VDDとは無関係に一定電流Inを流す電流源の働き
をする。
【0007】一方、抵抗素子Fは、各Pチャネルトラン
ジスタ6の全抵抗値Rと、この抵抗素子Fに流れる電流
値とによってノードg2に発生する基準電圧Vrefが決定
される。
【0008】ここで、図10に示すように、この基準電
圧発生回路における降圧後の設定電圧をVDD1とする
と、VDD<VDD1の場合は、抵抗素子Fの各Pチャ
ネルトランジスタ6はOFFしているために、Pチャネ
ルトランジスタ5は一定電流を流すことができず、VD
Dに依存することになるため、ノードg2の基準電圧Vr
ef=VDDとなる。また、VDD≧VDD1の場合に
は、抵抗素子Fの各Pチャネルトランジスタ6はONし
て、Pチャネルトランジスタ5には一定電流Inが流れ
るため、ノードg2に発生する基準電圧Vrefは、Vref
=R×In=VDD1と一定電圧になる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記基準電圧
発生回路を内蔵する半導体装置は、製造時において、各
トランジスタ1,2,5,6の閾値や抵抗素子3の抵抗
値等には、製造バラツキが有るため、設計時に想定した
基準電圧Vrefが所望の値にならずに、Vref±0.5V
以上と大きくばらついてしまう。このため、かなり安定
した基準電圧を必要とする回路に図9に示したような基
準電圧発生回路を用いた場合には、製造バラツキに起因
して基準電圧のバラツキが発生するという不具合が生じ
る。
【0010】また、設計段階のシミュレーションでは、
アナログ値である基準電圧Vrefを実物と同等に設定す
ることは極めて困難であり、そのため、配線層修正で電
圧を調整するための予備トランジスタを多数内蔵した
り、製造後レーザートリマで調整可能な様にしている
が、レイアウト面積の増大や、電圧調整のための工数増
加が問題となる。
【0011】本発明は、従来と同様の製造手法において
も、発生する基準電圧のバラツキがほとんど無い安定し
た基準電圧発生回路を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、次のようにしている。
【0013】請求項1記載の発明の基準電圧発生回路
は、電源電圧とは無関係に一定電流を流す電流源を有す
るとともに、この電流源には不揮発性記憶素子が接続さ
れており、この不揮発性記憶素子は、書込動作/消去動
作の少なくとも一方の動作が可能で、かつ、その閾値電
圧を基準電圧として発生するものであり、不揮発性記憶
素子の書込動作または消去動作に伴う閾値電圧の変化に
よって基準電圧を設定するようにしている。
【0014】これにより、製造時に回路素子の特性にバ
ラツキがあっても、基準電圧を製造後に設定するので、
基準電圧はほとんどバラツキが無い安定したものとな
る。
【0015】請求項2記載の発明は、請求項1記載の構
成において、前記不揮発性記憶素子は電気的な書込動作
が可能なものであり、かつ、この不揮発性記憶素子に対
して、そのドレインにはドレイン電圧制御回路が、その
ゲートにはゲート電圧制御回路がそれぞれ接続されてお
り、前記ドレイン電圧制御回路は、不揮発性記憶素子が
基準電圧を発生する場合はそのドレインを低電圧制御
し、不揮発性記憶素子の閾値電圧を上昇させる場合はそ
のドレインに電源電圧を印加するものであり、前記ゲー
ト電圧制御回路は、不揮発性記憶素子が基準電圧を発生
する場合はそのゲートに基準電圧を印加し、不揮発性記
憶素子の閾値電圧を上昇させる場合はそのゲートに外部
電圧を印加するものであることを特徴とする。
【0016】これにより、不揮発性記憶素子が電気的な
書込動作が可能なものにおいて、製造後に任意に基準電
圧が設定可能となる。
【0017】請求項3記載の発明は、請求項1記載の構
成において、前記不揮発性記憶素子は電気的な消去動作
が可能なものであり、かつ、この不揮発性記憶素子に対
して、そのドレインにはドレイン電圧制御回路が、その
ゲートにはゲート電圧制御回路が、そのソースにはソー
ス電圧制御回路が、それぞれ接続されており、前記ドレ
イン電圧制御回路は、不揮発性記憶素子が基準電圧を発
生する場合はそのドレインを低電圧制御し、不揮発性記
憶素子の閾値電圧を下降させる場合はそのドレインをオ
ープン状態にするものであり、前記ゲート電圧制御回路
は、不揮発性記憶素子が基準電圧を発生する場合はその
ゲートに基準電圧を印加し、不揮発性記憶素子の閾値電
圧を下降させる場合はGND電圧を印加するものであ
り、前記ソース電圧制御回路は、不揮発性記憶素子が基
準電圧を発生する場合はそのソースをGND電圧に設定
し、前記不揮発性記憶素子の閾値電圧を降下させる場合
はそのソースに外部電圧を印加するものであることを特
徴としている。
【0018】これにより、不揮発性記憶素子が電気的な
消去動作が可能なものにおいて、製造後に任意に基準電
圧が設定可能となる。
【0019】請求項4記載の発明は、請求項1ないし請
求項3のいずれかに記載の構成において、前記電流源と
不揮発性記憶素子との間には、不揮発性記憶素子のゲー
トに加わる電圧を前記基準電圧よりも低く抑えるための
ゲート電圧低圧素子が介在されている。
【0020】これにより、基準電圧の発生時にには、不
揮発性記憶素子のゲート電圧を低く抑えるので、ゲート
ディスターブ保証が高信頼性で確保でき、不揮発性記憶
素子の閾値設定すなわち基準電圧を設定する場合におい
て、長期間にわたって安定した電圧維持が可能となり、
高い信頼性を得ることができる。
【0021】請求項5記載の発明の基準電圧設定方法
は、請求項2記載の基準電圧発生回路における基準電圧
の設定に際して、不揮発性記憶素子に対する書き込み時
の電圧と時間を外部から制御してその閾値電圧を調整す
る閾値電圧調整工程と、この閾値電圧の変化に伴う基準
電圧の値を外部でモニタするモニタ工程と、モニタした
基準電圧が予め設定された目標値に到達したか否かを検
知する検知工程とを備えている。
【0022】これにより、不揮発性記憶素子が電気的な
書込動作が可能なものにおいて、設定目標値との誤差の
小さい基準電圧に調整することができる。
【0023】請求項6記載の発明の基準電圧設定方法
は、請求項3記載の基準電圧発生回路における基準電圧
の設定に際して、不揮発性記憶素子に対する消去時の電
圧と時間を外部から制御してその閾値電圧を調整する閾
値電圧調整工程と、この閾値電圧の変化に伴う基準電圧
の値を外部でモニタするモニタ工程と、モニタした基準
電圧が予め設定された目標値に到達したか否かを検知す
る検知工程とを備えている。
【0024】これにより、不揮発性記憶素子が電気的な
消去動作が可能なものにおいて、設定目標値との誤差の
小さい基準電圧に調整することができる。
【0025】請求項7記載の発明の基準電圧設定方法
は、請求項1記載の基準電圧発生回路における基準電圧
の設定に際して、不揮発性記憶素子が紫外線消去動作が
可能なものである場合には、不揮発性記憶素子に対する
消去時間を外部から制御してその閾値電圧を調整する閾
値電圧調整工程と、この閾値電圧の変化に伴う基準電圧
の値を外部でモニタするモニタ工程と、モニタした基準
電圧が予め設定された目標値に到達したか否かを検知す
る検知工程とを備えている。
【0026】これにより、不揮発性記憶素子が紫外線消
去動作が可能なものにおいて、設定目標値との誤差の小
さい基準電圧に調整することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態にお
ける基準電圧発生回路の構成を示す回路図であり、図9
に示した従来技術に対応する部分には同一の符号を付
す。
【0028】図1において、符号Aは定電流発生回路
で、一対のPチャネルトランジスタ1、一対のNチャネ
ルトランジスタ2、および抵抗素子3を備えて構成され
ている。また、5は電流源の役割をするPチャネルトラ
ンジスタである。これらの構成は、従来の場合と同じで
ある。
【0029】したがって、前述のように、定電流発生回
路4およびPチャネルトランジスタ5は従来例と同一回
路であるから、電源電圧をVDD、Pチャネルトランジ
スタ1のしきい値電圧Vtとすると、VDD>Vtであれ
ば、定電流発生回路4の構成から、ノードg1の電圧
は、常にVDDより閾値電圧Vtだけ低い電圧(=VDD
−Vt)となるので、Pチャネルトランジスタ1のドレイ
ンーソース間電流I1は一定となる。
【0030】また、Pチャネルトランジスタ5は、Pチ
ャネルトランジスタ1とカレントミラー接続されている
ので、このPチャネルトランジスタ5には、Pチャネル
トランジスタ1とPチャネルトランジスタ5との能力比
に比例して電源電圧VDDとは無関係な一定のドレイン
・ソース間電流Inが流れる。したがって、Pチャネル
トランジスタ5は、電源電圧VDDとは無関係に一定電
流Inを流す電流源となる。
【0031】この実施形態の特徴は、不揮発性記憶素子
7、ドレイン電圧制御回路B、ゲート電圧制御回路C、
ソース電圧制御回路J、およびゲート電圧低圧素子Kを
備えている点にある。
【0032】不揮発性記憶素子7は、コントロールゲー
トおよびフローティングゲートを持ちフローティングゲ
ートへ電子を注入放出することで閾値制御が可能なもの
である。
【0033】ドレイン電圧制御回路Bは、上記の不揮発
性記憶素子7のドレインDの電圧を制御するものであっ
て、ここではPチャネルトランジスタ8,12、Nチャ
ネルトランジスタ9,10,11、およびインバータ1
3,20で構成されている。
【0034】ゲート電圧低圧素子Kは、基準電圧Vref
の信頼性を高めるために、不揮発性記憶素子7のゲート
Gに印加される電圧を低く抑える作用をするもので、こ
こではPチャネルトランジスタ15で構成されている。
そして、このPチャンネルトランジスタ15が上記の電
流源の役割をするPチャネルトランジスタ5のノードg
2と不揮発性記憶素子7のゲートGとの間に介在されて
いる。
【0035】ゲート電圧制御回路Cは、不揮発性記憶素
子7のゲートGの電圧を制御するものであって、ここで
はPチャネルトランジスタ16,21、Nチャネルトラ
ンジスタ22、インバータ17、およびレベルシフタ1
8,24で構成されている。
【0036】ソース電圧制御回路Jは、不揮発性記憶素
子7のソースSの電圧を制御するものであって、ここで
はレベルシフタ25で構成されている。
【0037】上記の各レベルシフタ18,24,25
は、図2に示すように、一対のPチャネルトランジスタ
30、一対のNチャネルトランジスタ31、およびイン
バータ32で構成され、入力端子inに一定値以上の電圧
が入力されたときには、これに応じて出力端子outから
所定の印加電圧Vinを出力する電圧変換回路として作用
する。
【0038】ここで、基準電圧の出力部に不揮発性記憶
素子7を用いることで、基準電圧Vrefを任意に設定で
きるようになるメカニズムについて、図1を簡略化した
図3の回路図を参照して説明する。
【0039】図3において、5は電流源の働きをする前
記Pチャネルトランジスタ、7は前記不揮発性記憶素子
である。
【0040】いま、Pチャネルトランジスタ5に流れる
電流Inが1μA程度といった微少電流とすると、基準
電圧Vrefは、不揮発性記憶素子7の閾値電圧となる。
不揮発性記憶素子7の閾値電圧は、そのフローティング
ゲート内の電子量で決まり、この電子量は、電気的書込
や電気的消去によって任意に制御することが可能であ
る。このように、基準電圧Vrefは、不揮発性記憶素子
7の閾値電圧を利用することで任意設定が可能となる。
【0041】図1の構成が図3の構成に比べて複雑にな
っているのは、不揮発性記憶素子7への電気的な書き込
みや消去を実現する回路が必要となることや、不揮発性
記憶素子7の閾値が長期間(たとえば設定後10年以上)
にわたってほとんど変化しないように、信頼性を向上さ
せる点を配慮したためである。
【0042】次に、基準電圧Vrefを所望の値に設定す
る上で必要となる、 基準電圧発生モード 書込型基準電圧設定モード 消去型基準電圧設定モード の3つの各動作モードについてそれぞれ説明する。
【0043】 基準電圧発生モード この基準電圧発生モードは、不揮発性記憶素子7の閾値
電圧を調整して所望の基準電圧Vrefが得られるように
設定した後に、その閾値電圧を長期間にわたって安定し
て保持するためのモードである。
【0044】この基準電圧発生モードでは、基準電圧V
refの信頼性を高めるために、不揮発性記憶素子7のド
レインDに対する印加電圧は最大1Vとなるように、ま
た、不揮発性記憶素子7のゲートGへの印加電圧も低く
抑えることが好ましい。
【0045】そのため、基準電圧発生モード時の入力信
号は、VGEN=“H”、PRO=“L”、ERA=
“L”に設定され、また、各レベルシフタ18,24,
25の電源はVPR=VER=VDDに設定される。
【0046】これに伴い、ドレイン電圧制御回路B内の
Nチャネルトランジスタ9とPチャネルトランジスタ1
2とは共にOFF、Nチャネルトランジスタ10,11
とPチャネルトランジスタ8はいずれも活性化する。こ
のため、不揮発性記憶素子7のドレインDに対しては、
Nチャネルトランジスタ10,11とPチャネルトラン
ジスタ8とによって電圧制御された電圧が印加される。
すなわち、ノードg2の電圧VrefからPチャネルトラン
ジスタ15の閾値電圧分だけ電圧低下し、さらに活性化
された各トランジスタ8,10,11に基づく電圧制御
によって低下された電圧(ここでは1V)が印加される。
【0047】また、ゲート電圧制御回路Cは、Nチャネ
ルトランジスタ22とPチャネルトランジスタ16は共
にOFF、Pチャネルトランジスタ21は活性化してい
るので、不揮発性記憶素子7のゲートGに対しては、ノ
ードg2の電圧VrefからPチャネルトランジスタ15の
閾値電圧だけ低い電圧が印加される。
【0048】さらに、ソース電圧制御回路Jは、入力さ
れる制御信号ERA=“L”なのでレベルシフタ25の
出力も“L”となるため、不揮発性記憶素子7のソース
Sは0Vとなる。
【0049】したがって、この基準電圧発生モードで
は、不揮発性記憶素子7に対して信頼性のためのドレイ
ン電圧制御回路Bとゲート電圧低圧素子Kとが付加され
ているものの、動作的にはほぼ図3と同様となり、電流
源としてのPチャネルトランジスタ5の電流Inは1μA
程度といった微少電流とすると、ノードg2における電
圧すなわち基準電圧Vrefは、不揮発性記憶素子7の閾
値電圧Vuにゲート電圧低圧素子K(つまりPチャンネル
トランジスタ15)の閾値を加えた電位となる。
【0050】例えば、Pチャネルトランジスタ15の閾
値電圧を1V、不揮発性記憶素子7の閾値電圧Vuを3
Vに設定すると、図4に示すように、VDD=4V以上
では基準電圧Vrefは4V(一定)となる。
【0051】 書込型基準電圧設定モード この書込型基準電圧設定モードは、不揮発性記憶素子7
に対する書き込み動作によって、閾値電圧を上昇させる
ことで所望の基準電圧Vrefに設定するためのモードで
ある。
【0052】一般的に、不揮発性記憶素子7のフローテ
ィングゲートに対する電子の注入は書き込みとよばれ、
チャネルホットエレクトロン効果で行われるので、ここ
ではその動作に基づいて説明する。
【0053】この書込型基準電圧設定モードでは、不揮
発性記憶素子7を書込電圧の印加状態にする必要があ
る。また、不揮発性記憶素子7の閾値電圧Vuの上昇
値、すなわちフローティングゲートの電子注入量は、こ
の素子7への電圧の印加時間に比例する。
【0054】そこで、この書き込み時には、不揮発性記
憶素子7に対して、ドレイン電圧=5V(=VDD)、ゲ
ート電圧=10V、ソース電圧=0Vといった電圧が印
加されるようにする。そのために、入力信号VGEN=
“L”、PRO=“H”、ERA=“L”に、電源はV
PR=10V、VER=5V(=VDD)にそれぞれ設定
される。
【0055】これに伴い、ドレイン電圧制御回路Bは、
Nチャネルトランジスタ11とPチャネルトランジスタ
8は共にOFF、Nチャネルトランジスタ9,10とP
チャネルトランジスタ12はいずれも活性化し、Pチャ
ネルトランジスタ12を通じて電源電圧VDDが不揮発
性記憶素子7のドレインDに加わるため、不揮発性記憶
素子7のドレインDの電圧は5Vとなる。
【0056】また、ゲート電圧制御回路Cは、Nチャネ
ルトランジスタ22とPチャネルトランジスタ21は共
にOFF、Pチャネルトランジスタ16は活性化し、P
チャネルトランジスタ16を通じて制御電圧VPRが不
揮発性記憶素子7のゲートGに加わるため、不揮発性記
憶素子7のゲートGの電圧は10Vとなる。
【0057】さらに、ソース電圧制御回路Jは、電源V
ER=5V、入力信号ERA=“L”であることから、
レベルシフタ25の出力電圧が0Vなので、不揮発性記
憶素子7のソースSには0Vが印加される。
【0058】したがって、不揮発性記憶素子7のドレイ
ンDは5V(=VDD)、ゲートGは10V(=VPR)、
ソースSは0Vが印加されるので、チャネルホットエレ
クトロン効果によって不揮発性記憶素子7に対して書き
込み動作が行われる。そして、この書き込み動作状態の
時間に応じて不揮発性記憶素子7の閾値電圧Vuは任意
に決まり、したがって、基準電圧Vrefも任意に設定さ
れることになる。
【0059】 消去型基準電圧設定モード この消去型基準電圧設定モードは、不揮発性記憶素子7
に対する消去動作によって閾値電圧Vuを下降させるこ
とで、所望の基準電圧Vrefに設定するためのモードで
ある。
【0060】一般的に、不揮発性記憶素子7のフローテ
ィングゲートに対する電子の放出は消去とよばれ、FN
トンネル効果で行われるので、ここではその動作に基づ
いて説明する。
【0061】この消去型基準電圧設定モードにおいて
は、不揮発性記憶素子7を消去電圧の印加状態にする必
要がある。また、不揮発性記憶素子7の閾値電圧Vuの
降下値、すなわちフローティングゲートの電子放出量
は、不揮発性記憶素子7への電圧の印加時間に比例す
る。
【0062】そこで、この消去時には、不揮発性記憶素
子7に対してはドレイン電圧=OPEN、ゲート電圧=
0V、ソース電圧=12Vといった電圧が印加されるよ
うにする。そのために、入力信号VGEN=“L”、P
RO=“L”、ERA=“H”に設定され、また、電源
はVPR=5V(=VDD)、VER=12Vに設定され
る。
【0063】これに伴い、ドレイン電圧制御回路Bは、
Nチャネルトランジスタ11とPチャネルトランジスタ
8,12はOFFするため、Nチャネルトランジスタ1
0もOFFであり、したがって、不揮発性記憶素子7の
ドレインノードDはOPEN(すなわち、ハイ・インピ
ーダンス)の状態となる。
【0064】また、ゲート電圧制御回路Cは、Pチャネ
ルトランジスタ16,21はOFF、Nチャネルトラン
ジスタ22は活性化するため、不揮発性記憶素子7のゲ
ートGには0Vが印加される。
【0065】さらに、ソース電圧制御回路Jは、電源V
ER=12V、入力信号ERA=“H”であることか
ら、レベルシフタ25の出力電圧がVERなので、不揮
発性記憶素子7のソースSには12V(=VER)が印加
される。
【0066】したがって、不揮発性記憶素子7のドレイ
ンDはOPEN、ゲートGは0V、ソースSは12V
(=VER)が印加されるので、FNトンネル効果により
消去動作が行われる。そして、この消去動作状態の時間
に応じて不揮発性記憶素子7の閾値電圧Vuは任意に決
まり、したがって、基準電圧Vrefも任意に設定される
ことになる。
【0067】このように、書込型基準電圧設定モード
()、あるいは消去型基準電圧設定モード()によって
不揮発性記憶素子7の閾値電圧Vuを調整して所望の基
準電圧Vrefが得られるようにしてから、最後に基準電
圧発生モード()に移行すれば、製造バラツキに起因し
た基準電圧Vrefのバラツキを抑えて、常に所望の基準
電圧Vrefを安定して得ることが可能となる。
【0068】そこで、次に、基準電圧Vrefの具体的な
設定方法について説明する。この基準電圧設定方法に
は、次の2種類がある。
【0069】(1) 書込型基準電圧設定モード()と基
準電圧発生モード()とを組み合わせて、最終的な基準
電圧Vrefを設定する方法 (2) 消去型基準電圧設定モード()と基準電圧発生モ
ード()とを組み合わせて、最終的な基準電圧Vrefを
設定する方法 まず、上記(1)の方法について、図5のフローチャート
および図6のシーケンス図を参照して説明する。
【0070】図1に示す回路を搭載した製品が製造され
た直後の基準電圧Vrefの電位が所望の基準電圧の設定
目標値Voよりも低いとする。具体的な例を挙げると、
図6のシーケンス図に示すように、製造直後の不揮発性
記憶素子7の閾値電圧Vuが2.0V、Pチャネルトラン
ジスタ15の閾値電圧が1.0Vとすると、基準電圧Vr
efの電位は3.0Vとなり、設定目標Voを4.0Vとし
ているので、1.0Vだけ低いことになる。そこで、実
際の基準電圧Vrefを以下の方法により設定目標値Voま
で上昇させる。
【0071】すなわち、図5のフローチャートに示すよ
うに、スタートから始まり、まず、基準電圧発生モード
()に設定して、ノードg2から基準電圧Vrefを出力
し、差動増幅器等を通じて製品の外部の測定機器等に取
り込む(ステップ11)。
【0072】次に、測定された実際の基準電圧VREF
と設定目標値Voとを比較する(ステップ12)。この例
の場合には、基準電圧VREFが設定目標値Voよりも
低いとしているので、次に、時間Teだけ書込型基準電
圧設定モード()に移行する(ステップ13)。
【0073】その後、再び、ステップ11の基準電圧発
生モード()に移行して実際の基準電圧VREFを測定
した後、ステップ12において測定された実際の基準電
圧VREFと設定目標値Voとを比較する。そして、前
回と同様の結果であれば、再びステップ13に移行し
て、書込型基準電圧設定モード()を実行する。
【0074】このように、ステップ11〜ステップ13
のサイクルを繰り返すと、図6のシーケンス図に示すよ
うに、不揮発性記憶素子7の閾値電圧Vuは少しづつ上
昇し、これに伴って、基準電圧Vrefも上昇する。
【0075】そして、基準電圧Vrefが設定目標値Voの
4.0Vに到達すると、ステップ12での比較結果は真
となり、最後は基準電圧発生モード()の状態で電圧設
定が終了する。その後は、書込型基準電圧設定モード
()に移行することは無いので、基準電圧Vrefはほぼ
永久的に4.0Vのまま安定して保持される。
【0076】次に、上記(2)の方法について、図7のフ
ローチャートおよび図8のシーケンス図を参照して説明
する。
【0077】図1に示す回路を搭載した製品が製造され
た直後の基準電圧Vrefの電位が所望の基準電圧の設定
目標値Voよりも高いとする。具体的な例を挙げると、
図8のシーケンス図に示すように、製造直後の不揮発性
記憶素子7の閾値電圧Vuが4.0V、Pチャネルトラン
ジスタ15の閾値電圧が1.0Vとすると、基準電圧Vr
efの電位は5.0Vとなり、基準電圧設定目標を4.0V
としているので、1.0V高いことになる。そこで、実
際の基準電圧Vrefを以下の方法により設定目標値V
oまで下降させる。
【0078】すなわち、図7のフローチャートに示すよ
うに、スタートから始まり、まず、基準電圧発生モード
()に設定して、ノードg2から基準電圧Vrefを出力
し、差動増幅器等を通じて製品の外部の測定機器等に取
り込む(ステップ21)。
【0079】次に、測定された実際の基準電圧Vrefと
設定目標値Voとを比較する(ステップ22)。この例の
場合には、基準電圧Vrefが設定目標値Voよりも高いと
しているので、次に、時間Teだけ消去型基準電圧設定
モード()に移行する(ステップ23)。
【0080】その後、再び、ステップ21の基準電圧発
生モード()に移行して実際の基準電圧Vrefを測定し
た後、ステップ22で測定された実際の基準電圧Vref
と設定目標値Voとを比較する。そして、前回と同様の
結果であれば、再びステップ23に移行して、消去型基
準電圧設定モード()を実行する。
【0081】このように、ステップ21〜ステップ23
のサイクルを繰り返すと、図8のシーケンス図に示すよ
うに、不揮発性記憶素子7の閾値電圧Vuは少しづつ下
降し、これに伴って、基準電圧Vrefも下降する。
【0082】そして、基準電圧Vrefが設定目標値Voの
4.0Vに到達すると、ステップ22での比較結果は真
となり、最後は基準電圧発生モード()の状態で電圧設
定が終了する。その後は、消去型基準電圧設定モード
()に移行することは無いので、基準電圧Vrefはほぼ
永久的に4.0Vのまま安定して保持される。
【0083】以上のように、基準電圧Vrefは、不揮発
性記憶素子7の閾値電圧Vuを利用して発生することが
でき、また、不揮発性記憶素子7の閾値電圧Vuは通常
の書き込みまたは消去と同様の動作を可能としているの
で、これによって基準電圧Vrefを任意に設定すること
ができる。したがって、本発明を内蔵した製品は、基準
電圧Vrefを製造後に高精度で設定できることから、製
造バラツキ影響の無い基準電圧供給を実現することが可
能となる。
【0084】なお、上記の実施形態では、不揮発性記憶
素子7として、電気的な書き込み消去が可能なEEPR
OMについて説明したが、紫外線消去可能な不揮発性記
憶素子7(UVEPROM)を使用することも可能であ
る。
【0085】その場合には、ゲート電圧制御回路Cなど
を省略しても、基準電圧発生モードの下で、紫外線照射
時間を制御することで、消去型基準電圧設定モードを実
行することが可能である。
【0086】また、上記の実施形態のように、不揮発性
記憶素子7の閾値電圧を長期間にわたって安定化させる
上では、ゲート電圧低圧素子KとしてPチャネルトラン
ジスタ15を設けて不揮発性記憶素子7のゲートに加わ
る電圧を基準電圧Vrefよりも低く抑えるのが好ましい
が、これを省略することも可能である。
【0087】
【発明の効果】本発明の基準電圧発生回路は、次の効果
が得られる。
【0088】(1) 請求項1記載の発明では、基準電圧
を製造後に設定するので、製造時に回路素子の特性にバ
ラツキがあっても、基準電圧はほとんどバラツキが無い
安定した基準電圧発生回路を実現することができる。
【0089】その結果、従来のように、配線層修正で電
圧を調整するための予備トランジスタを多数内蔵した
り、製造後にレーザートリマーなどで調整するといった
必要が無く、小面積な回路を提供できる。
【0090】(2) 請求項2記載の発明では、不揮発性
記憶素子が電気的な書込動作が可能なものにおいて、基
準電圧発生時には不揮発性記憶素子のドレイン電圧を低
く抑え、かつ、ゲートに基準電圧を印加できるので、不
揮発性記憶素子の閾値電圧を基準電圧として出力するこ
とができる。
【0091】また、書き込み時には、不揮発性記憶素子
のドレインに電源電圧を印加し、また、ゲートに外部電
圧を直接印加できるので、不揮発性記憶素子の閾値電圧
設定すなわち基準電圧を任意に設定可能となる。
【0092】その結果、製造後に任意に基準電圧が設定
可能な基準電圧発生回路を提供することができる。
【0093】(3) 請求項3記載の発明では、不揮発性
記憶素子が電気的な消去動作が可能なものにおいて、基
準電圧発生時には不揮発性記憶素子のドレイン電圧を低
く抑え、ゲートに基準電圧を印加でき、さらに、ソース
をGND電位に設定できるので、不揮発性記憶素子の閾
値電圧を基準電圧として出力することができる。
【0094】また、消去時には、不揮発性記憶素子のド
レインをオープン状態に設定し、また、ゲートにGND
電圧を印加でき、さらに、ソースに外部電圧を印加でき
るので、不揮発性記憶素子の閾値電圧設定すなわち基準
電圧を任意に設定可能となる。
【0095】(4) 請求項4記載の発明では、基準電圧
の発生時にには、不揮発性記憶素子のゲート電圧を低く
抑えるので、ゲートディスターブ保証が高信頼性で確保
でき、不揮発性記憶素子の閾値設定すなわち基準電圧を
設定する場合において、長期間にわたって安定した電圧
維持が可能となり、高い信頼性を得ることができる。
【0096】(5) 請求項5記載の発明では、電気的な
書き込み/消去が可能な不揮発性記憶素子における閾値
電圧の設定は、書込電圧とその時間に比例し、また、請
求項6記載の発明では、閾値電圧の設定は、消去電圧と
その時間に比例するので、それらを外部から制御し、基
準電圧を外部でモニタし、設定目標値となる電圧と比較
することによって、設定目標値との誤差の小さい基準電
圧が得られるように調整することができる。
【0097】(6) 請求項7記載の発明では、紫外線消
去が可能な不揮発性記憶素子における閾値電圧の設定
は、消去時間に比例するので、それらを外部から制御
し、基準電圧を外部でモニタし、設定目標値となる電圧
と比較することによって、設定目標値との誤差の小さい
基準電圧が得られるように調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の基準電圧発生回路の構成
を示す回路図
【図2】図1の基準電圧発生回路におけるレベルシフタ
の構成図
【図3】図1の基準電圧発生回路のメカニズムを説明す
るための図
【図4】図1の基準電圧発生回路の電源電圧対発生基準
電圧の特性図
【図5】図1の基準電圧発生回路において、書込型基準
電圧設定モードを用いて基準電圧を設定する方法の手順
を示すフローチャート
【図6】図1の基準電圧発生回路における書込型基準電
圧設定モードを用いて基準電圧を設定する方法のシーケ
ンス図
【図7】図1の基準電圧発生回路において、消去型基準
電圧設定モードを用いて基準電圧を設定する方法の手順
を示すフローチャート
【図8】図1の基準電圧発生回路において、消去型基準
電圧設定モードを用いて基準電圧を設定する方法のシー
ケンス図
【図9】従来の基準電圧発生回路の構成を示す回路図
【図10】図9の基準電圧発生回路の電源電圧対発生基
準電圧の特性図
【符号の説明】
A…定電流発生回路、5…Pチャンネルトランジスタ
(電流源)、7…不揮発性記憶素子、B…ドレイン電圧制
御回路、K…ゲート電圧低圧素子、C…ゲート電圧制御
回路、J…ソース電圧制御回路、Vref…基準電圧、Vu
…不揮発性記憶素子の閾値電圧、Vo…設定目標値。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源電圧とは無関係に一定電流を流す電
    流源を有するとともに、この電流源には不揮発性記憶素
    子が接続されており、この不揮発性記憶素子は、書込動
    作/消去動作の少なくとも一方の動作が可能で、かつ、
    その閾値電圧を基準電圧として発生するものであり、 不揮発性記憶素子の書込動作または消去動作に伴う閾値
    電圧の変化によって基準電圧を設定することを特徴とす
    る基準電圧発生回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の基準電圧発生回路におい
    て、 前記不揮発性記憶素子は電気的な書込動作が可能なもの
    であり、かつ、この不揮発性記憶素子に対して、そのド
    レインにはドレイン電圧制御回路が、そのゲートにはゲ
    ート電圧制御回路がそれぞれ接続されており、 前記ドレイン電圧制御回路は、不揮発性記憶素子が基準
    電圧を発生する場合はそのドレインを低電圧制御し、不
    揮発性記憶素子の閾値電圧を上昇させる場合はそのドレ
    インに電源電圧を印加するものであり、 前記ゲート電圧制御回路は、不揮発性記憶素子が基準電
    圧を発生する場合はそのゲートに基準電圧を印加し、不
    揮発性記憶素子の閾値電圧を上昇させる場合はそのゲー
    トに外部電圧を印加するものである、 ことを特徴とする基準電圧発生回路。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の基準電圧発生回路におい
    て、 前記不揮発性記憶素子は電気的な消去動作が可能なもの
    であり、かつ、この不揮発性記憶素子に対して、そのド
    レインにはドレイン電圧制御回路が、そのゲートにはゲ
    ート電圧制御回路が、そのソースにはソース電圧制御回
    路が、それぞれ接続されており、 前記ドレイン電圧制御回路は、不揮発性記憶素子が基準
    電圧を発生する場合はそのドレインを低電圧制御し、不
    揮発性記憶素子の閾値電圧を下降させる場合はそのドレ
    インをオープン状態にするものであり、 前記ゲート電圧制御回路は、不揮発性記憶素子が基準電
    圧を発生する場合はそのゲートに基準電圧を印加し、不
    揮発性記憶素子の閾値電圧を下降させる場合はGND電
    圧を印加するものであり、 前記ソース電圧制御回路は、不揮発性記憶素子が基準電
    圧を発生する場合はそのソースをGND電圧に設定し、
    前記不揮発性記憶素子の閾値電圧を降下させる場合はそ
    のソースに外部電圧を印加するものである、 ことを特徴とする基準電圧発生回路。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の基準電圧発生回路において、 前記電流源と不揮発性記憶素子との間には、不揮発性記
    憶素子のゲートに加わる電圧を前記基準電圧よりも低く
    抑えるためのゲート電圧低圧素子が介在されていること
    を特徴とする基準電圧発生回路。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の基準電圧発生回路におけ
    る基準電圧の設定に際して、 不揮発性記憶素子に対する書き込み時の電圧と時間を外
    部から制御してその閾値電圧を調整する閾値電圧調整工
    程と、 この閾値電圧の変化に伴う基準電圧の値を外部でモニタ
    するモニタ工程と、 モニタした基準電圧が予め設定された目標値に到達した
    か否かを検知する検知工程と、 を備えることを特徴とする基準電圧設定方法。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の基準電圧発生回路におけ
    る基準電圧の設定に際して、 不揮発性記憶素子に対する消去時の電圧と時間を外部か
    ら制御してその閾値電圧を調整する閾値電圧調整工程
    と、 この閾値電圧の変化に伴う基準電圧の値を外部でモニタ
    するモニタ工程と、 モニタした基準電圧が予め設定された目標値に到達した
    か否かを検知する検知工程と、 を備えることを特徴とする基準電圧設定方法。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の基準電圧発生回路におけ
    る基準電圧の設定に際して、 不揮発性記憶素子が紫外線消去動作が可能なものである
    場合には、不揮発性記憶素子に対する消去時間を外部か
    ら制御してその閾値電圧を調整する閾値電圧調整工程
    と、 この閾値電圧の変化に伴う基準電圧の値を外部でモニタ
    するモニタ工程と、 モニタした基準電圧が予め設定された目標値に到達した
    か否かを検知する検知工程と、 を備えることを特徴とする基準電圧設定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111276176A (zh) * 2020-02-11 2020-06-12 上海威固信息技术股份有限公司 一种三维堆叠闪存单元阈值电压分布模型构建方法

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