JP2000321880A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000321880A
JP2000321880A JP11129258A JP12925899A JP2000321880A JP 2000321880 A JP2000321880 A JP 2000321880A JP 11129258 A JP11129258 A JP 11129258A JP 12925899 A JP12925899 A JP 12925899A JP 2000321880 A JP2000321880 A JP 2000321880A
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JP11129258A
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English (en)
Inventor
Akihiko Uchiyama
明彦 内山
Hideyuki Yano
秀幸 矢野
Kenji Karashima
賢司 辛島
Kazuhiro Funatani
和弘 船谷
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 1次転写ニップ部での異常放電の発生を抑え
て、2次転写残トナーが再びトナーと同じ極性に帯電さ
れるのを防止し、2次転写残トナーを確実に感光ドラム
に転写させて回収することができるようにする。 【解決手段】 1次転写ニップ部Nにて中間転写ベルト
10の背面側に当接して中間転写ベルト10の表面側を
感光ドラム5に接触させて、中間転写ベルト10に1次
転写バイアスを印加するための1次転写バイアス印加部
材として、弾性を有する転写ブレード30、31、3
2、33を用いたことにより、1次転写ニップ部N近傍
での1次転写バイアスによる電界が作用する範囲を狭く
することができるので、1次転写ニップ部Nでの異常放
電の発生を抑えて、トナーと逆極性に帯電された2次転
写残トナーが再びトナーと同じ極性に帯電されるのを防
止し、2次転写残トナーを確実に感光ドラムに転写させ
て回収することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式によ
って画像形成を行う複写機、プリンタ、ファクシミリ等
の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の複数色またはフルカラー
の画像形成装置として、各色毎に応じて感光ドラムを複
数配置し、各感光ドラム上に形成された各色のトナー像
を転写材あるいは中間転写体上に順次重ね合わせてカラ
ー画像を形成する構成の画像形成装置が実用化されてい
る。
【0003】この種の画像形成装置としては、例えば図
6に示すように、4つの画像形成ユニット1、2、3、
4にそれぞれ像担持体としての感光ドラム5が一列に配
置されており、各感光ドラム5には、それぞれブラッ
ク、マゼンタ、シアン、イエローのトナー像が形成され
る。
【0004】各画像形成ユニット1、2、3、4内に
は、図7に示すように(図7では画像形成ユニット1を
示している)、感光ドラム5の周囲に、帯電ローラ
6、、現像装置7、1次転写クリーニング装置8、露光
装置9が配置されている。画像形成ユニット2、3、4
においても同様の構成である。
【0005】画像形成ユニット1、2、3、4の各感光
ドラム5には、1次転写ニップ部Nにて無端状の中間転
写ベルト10を介して1次転写ローラ13、14、1
5、16がそれぞれ当接している。
【0006】各感光ドラム5は、本従来例では負極性の
OPC感光体である。中間転写ベルト10は駆動ローラ
11a、2次転写対向ローラ11b、テンションローラ
11c間に伸張懸架設されており、駆動ローラ11aの
駆動によって矢印方向に回転される。中間転写ベルト1
0としては、厚さ100〜200μm、体積抵抗率10
11〜1016Ωcm程度のPVdF(ポリフッ化ビニデ
ン)、ポリアミド、ポリイミド、PET(ポリエチレン
テレフタレート)、ポリカーボネート等の樹脂フィルム
や、0.5〜2mm厚程度のゴムの基層の上に離型性の
良い樹脂層を設けたものを用いることができる。
【0007】また、中間転写ベルト10表面には、バイ
アス電源24が接続された2次転写クリーニングローラ
23が接離自在に設置されている。1次転写ローラ1
3、14、15、16には、それぞれ1次転写バイアス
電源17、18、19、20が接続されている。2次転
写対向ローラ11bには、2次転写ニップ部Mにて中間
転写ベルト10を介して2次転写バイアス電源22が接
続された2次転写ローラ21が当接されている。
【0008】1次転写ローラ13、14、15、16
は、アスカーC硬度が30〜60°、体積抵抗率が10
5 Ωcm以下の低抵抗ローラである。2次転写ローラ2
1は、2次転写対向ローラ11b(中間転写ベルト1
0)に接離自在に設置されている。
【0009】次に、この画像形成装置による画像形成動
作について説明する。
【0010】先ず、画像形成ユニット1の感光ドラム5
を回転駆動して、その表面を帯電ローラ6で一様に負極
性に帯電した後、露光装置9でブラックの画像情報に応
じた画像露光を行い静電潜像を形成する。そして、現像
装置7の現像スリーブ7aにより前記静電潜像に負極性
のトナーtを反転現像法によって付着させてブラックの
トナー像として可視像化する。
【0011】このブラックのトナー像は、1次転写ニッ
プ部Nにて正極性の転写バイアスが印加された1次転写
ローラ13により、回転される中間転写ベルト10上に
1次転写される。1次転写後に感光ドラム5上に残留し
ている1次転写残トナーは1次転写クリーニング装置8
のクリーニングブレード8aによって掻き落とされて回
収される。
【0012】ブラックのトナー像が転写された中間転写
ベルト10は、画像形成ユニット2側に回転される。画
像形成ユニット2の感光ドラム5においても、前記同様
にして形成されたマゼンタのトナー像が中間転写ベルト
10上のブラックのトナー像上に重ね合わせて1次転写
ニップ部Nにて転写される。
【0013】以下、同様にして中間転写ベルト10上に
重畳転写されたブラック、マゼンタのトナー像上に、画
像形成ユニット3、4の各感光ドラム5で形成されたシ
アン、イエローのトナー像を順次重ね合わせて、フルカ
ラーのトナー像を中間転写ベルト10上に形成する。そ
して、レジストローラ26により所定のタイミングで2
次転写ローラ21と中間転写ベルト10間の2次転写ニ
ップ部Mに搬送される転写材P表面に、背面に接地或は
適当なバイアスを印加した2次転写対向ローラ11bを
対向電極とし、正極性の転写バイアスが印加された2次
転写ローラ21によりフルカラーのトナー像が一括して
2次転写される。
【0014】フルカラーのトナー像が形成された転写材
Pは、定着装置25に搬送されて定着ローラ25aと加
圧ローラ25b間で熱定着された後に外部に排出され
る。
【0015】2次転写後に中間転写ベルト10上に残留
している2次転写残トナーは、バイアス電源24により
バイアス(正極性)が印加された2次転写クリーニング
ローラ23によってトナーと逆極性(正極性)に帯電さ
れる。そして、逆極性(正極性)に帯電された2次転写
残トナーは、帯電された感光ドラム5の表面電位と1次
転写バイアス電源17により1次転写バイアスが印加さ
れた1次転写ローラ13(中間転写ベルト10)の電位
との電位差によって、1次転写ニップ部Nにて感光ドラ
ム5上に転写された後、1次転写クリーニング装置8の
クリーニングブレード8aによって掻き落とされて回収
される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の画像形成装置では、2次転写後に中間転写ベルト1
0上に残留している2次転写残トナーの感光ドラム5へ
の回収工程は、上記したように感光ドラム5の表面電位
と1次転写バイアス電源17により1次転写バイアスが
印加された1次転写ローラ13(中間転写ベルト10)
の電位との電位差によって、感光ドラム5側にトナーが
移動するものである。
【0017】即ち、例えば感光ドラム5の表面電位が−
550Vに設定され、1次転写バイアス電源17により
1次転写ローラ13に印加される1次転写バイアスが+
200Vに設定されている場合、両者の750Vの電位
差によって2次転写残トナーが感光ドラム5側に移動し
て回収される。
【0018】この際、画像形成条件の変化等によって電
位制御が働いて感光ドラム5の電位が、例えば−650
Vに設定された場合は、感光ドラム5の表面電位と1次
転写ローラ13(中間転写ベルト10)の電位との電位
差が850Vと高くなる。このように、感光ドラム5と
1次転写ローラ13(中間転写ベルト10)間の電位差
が850V以上となると、図8に示すように、感光ドラ
ム5と1次転写ローラ13(中間転写ベルト10)間の
1次転写ニップN近傍の中間転写ベルト10の背面側
(1次転写ローラ13側)において異常放電(pasc
hen放電)Dが発生し易くなる。
【0019】このため、上述した2次転写残トナーの感
光ドラム5への回収時に、中間転写ベルト10上に残留
している2次転写残トナーtが再び負極性に帯電されて
しまい、感光ドラム5に回収されなくなってしまう。回
収されなかった2次転写残トナーは中間転写ベルト10
上に蓄積して、画像形成装置内に飛散したり、転写材P
に付着して画像不良の原因となる。
【0020】なお、上記異常放電は、感光ドラム5に対
する電位制御だけでなく、画像形成装置が設置される環
境の変化、感光ドラム5の劣化、1次転写バイアスの変
化等によっても発生する。
【0021】そこで本発明は、1次転写ニップ部近傍で
の異常放電の発生を防止し、2次転写残トナーを確実に
像担持体に転写して回収して、画像不良のない高画質の
画像を得ることができる画像形成装置を提供することを
目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、トナー像が形成される像担持体と、該像担
持体に当接する1次転写部にて前記トナー像が1次転写
され、1次転写された前記トナー像を2次転写部にて転
写材へ2次転写する無端状の中間転写ベルトと、1次転
写後に前記像担持体上に残留した1次転写残トナーを除
去し回収する像担持体クリーニング手段と、2次転写後
に前記中間転写ベルト上に残留した2次転写残トナーを
帯電させる2次転写残トナー帯電部材と、前記1次転写
部にて前記中間転写ベルトの背面側に当接して該中間転
写ベルトの表面側を前記像担持体に接触させて、前記中
間転写ベルトに1次転写バイアスを印加するための1次
転写バイアス印加部材と、を備え、前記2次転写残トナ
ー帯電部材にバイアスを印加して、前記2次転写残トナ
ーを正規の極性に帯電された前記トナー像の極性に対し
て逆の極性に帯電させ、帯電された前記像担持体の表面
電位と1次転写バイアスが印加された前記1次転写バイ
アス印加部材の電位との電位差にて、前記1次転写部で
前記2次転写残トナーを前記像担持体に転写させた後に
前記像担持体クリーニング手段で回収する画像形成装置
において、前記1次転写バイアス印加部材は、弾性を有
する板状部材又はシート状部材で構成されていることを
特徴としている。
【0023】また、前記2次転写残トナー帯電部材に、
交流電圧に直流電圧を重畳したバイアスを印加すること
を特徴としている。
【0024】また、前記2次転写残トナー帯電手段はロ
ーラ部材であることを特徴としている。
【0025】また、1つの前記像担持体上に複数色のト
ナー像を順次形成して、1次転写部にて前記1次転写バ
イアス印加部材に1次転写バイアスを印加して前記中間
転写ベルト上に前記複数色のトナー像を順次1次転写し
て重ね合わせ、重ね合わされた前記複数色のトナー像を
2次転写部にて一括して転写材に2次転写することを特
徴としている。
【0026】また、表面に画像情報に応じた任意の色の
静電潜像を担持する前記像担持体と、前記静電潜像をト
ナー像として現像する現像手段とを少なくとも備えた画
像形成ユニットを複数有し、前記各画像形成ユニットの
前記各像担持体を一列に配置し、前記各像担持体を1次
転写部にて前記中間転写ベルトの表面側にそれぞれ当接
させて、前記各像担持体にそれぞれ形成された異なる色
のトナー像を、前記各像担持体の前記1次転写部にて前
記1次転写バイアス印加部材に1次転写バイアスを印加
して前記中間転写ベルト上に順次重ね合わせて1次転写
し、2次転写部にて重ね合わされた複数色のトナー像を
一括して転写材に2次転写することを特徴としている。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について説明する。
【0028】〈実施の形態1〉図1は、本発明の実施の
形態1に係る画像形成装置を示す概略構成図である。な
お、図6に示した従来例の画像形成装置と同一部材には
同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0029】本実施の形態の画像形成装置は、1次転写
バイアス印加部材以外の構成及び画像形成動作は図6に
示した従来例の画像形成装置と同様であり、本実施の形
態では1次転写バイアス印加部材についてのみ説明す
る。
【0030】本実施の形態では、画像形成ユニット1、
2、3、4の各1次転写バイアス印加部材として、弾性
を有する板状の転写ブレード30、31、32、33を
用いた。
【0031】転写ブレード30、31、32、33は、
体積抵抗率を108 Ωcm程度に抵抗調整した、厚さ約
2mmのヒドリンゴムのブレードで構成されている。各
転写ブレード30、31、32、33は、図2(図では
画像形成ユニット1の転写ブレード30)に示すよう
に、L字型板金34に導電処理した接着剤により固着さ
れており、L字型板金34には1次転写バイアス電源1
7が接続されている。1次転写バイアス電源17は、本
実施の形態ではL字型板金34に正極性の転写バイアス
を印加する。
【0032】また、本実施の形態では、中間転写ベルト
10として、周長400mm、厚さ100μmで体積抵
抗率1013Ωcm程度、背面(1次転写バイアス印加
側)の表面抵抗を1011Ω□程度に調整した、ポリイミ
ドの樹脂フィルムを用いている。
【0033】また、本実施の形態では、2次転写クリー
ニングローラ23は、直径6mmの芯金上にウレタンス
ポンジの基層、アクリル系樹脂の誘電層、フッ素系樹脂
の保護層からなる3層構成であり、外径12mmに形成
されている。
【0034】そして、本実施の形態では、上記した2次
転写後に中間転写ベルト10上に残留している2次転写
残トナーのクリーニングの際に、バイアス電源24から
ピーク間電圧2.5KV、周波数2KHz、デューティ
ー比がトナー逆極性側80%、トナー正規極性側20%
の交流成分に、平均がほぼ0Vになるように直流成分を
重畳したバイアスを2次転写クリーニングローラ23に
印加するようにして、2次転写残トナーをトナーと逆極
性(正極性)に帯電する。
【0035】逆極性(正極性)に帯電された2次転写残
トナーは、本実施の形態では、電位が−550Vに帯電
された感光ドラム5と、1次転写バイアス電源17によ
り+140Vの1次転写バイアスが印加された1次転写
ブレード30との690Vの電位差によって、1次転写
ニップ部Nにて感光ドラム5に転写された後、1次転写
クリーニング装置8のクリーニングブレード8aによっ
て掻き落とされて回収される。
【0036】また、本実施の形態では、トナー像の1次
転写時には、1次転写ニップ部Nにて転写ブレード30
が回転する中間転写ベルト10に対して急激に近づき急
激に離れる構成になるので、上記した従来例の転写ロー
ラ13(図4参照)の場合に比べて、1次転写バイアス
による電界Eが作用する範囲が狭くなる。
【0037】このため、1次転写ニップ部N近傍におけ
る感光ドラム5と中間転写ベルト10の間の空隙での異
常放電の助長を抑えることができ、2次転写残トナーが
再びトナーと同じ極性(負極性)に帯電されてしまうの
を防止することができる。
【0038】更に、1次転写バイアス印加部材として転
写ブレード30、31、32、33を用いたことによっ
て、1次転写バイアスのマージンを広げるのにも効果が
あり、上記した従来例の転写ローラ13(図4参照)の
場合には、中間転写ベルト10上の2次転写残トナーの
クリーニング時の1次転写バイアスが+140Vを越え
ると、1次転写ニップ部N近傍で異常放電が発生し易く
なるが、本実施の形態では、1次転写バイアスを+35
0Vにしても1次転写ニップ部N近傍で異常放電は発生
しなかった。
【0039】このように本実施の形態では、1次転写バ
イアス印加部材として板状の転写ブレード30、31、
32、33を用いることにより、2次転写残トナーのク
リーニング時に、感光ドラム5の表面電位と転写ブレー
ド30(中間転写ベルト5)の電位との電位差を大きく
しても、1次転写ニップ部N近傍での異常放電の発生を
抑えることができる。
【0040】よって、中間転写ベルト10上に残留して
いる2次転写残トナーのクリーニング時に、2次転写ク
リーニングローラ23によってトナーと逆極性に帯電さ
れた2次転写トナーが再びトナーと同じ極性(負極性)
に帯電されるのを抑えることができるので、2次転写残
トナーを確実に感光ドラム5に転写させて回収すること
が可能となり、画像不良のない高画質の画像を得ること
ができる。
【0041】〈実施の形態2〉本実施の形態では、画像
形成ユニット1、2、3、4の各1次転写バイアス印加
部材として図5に示すように、厚さ0.5mm程度以下
で剛性のない、導電性の転写シート35を用いた構成で
あり、他の構成及び画像形成動作は図5に示した従来
例、及び図1に示した実施の形態1の画像形成装置と同
様である。なお、図5に示した従来例、及び図1に示し
た実施の形態1の画像形成装置と同一部材には同一符号
を付し、重複する説明は省略する。
【0042】転写シート35としては、例えば、PBT
(ポリブチレンテレフタレート)エラストマーやスチレ
ン系エラストマー、若しくは抵抗調整したPVdFやP
ES(ポリエーテルスルフォン)を用いることができ
る。
【0043】各転写シート35は、図5(図では画像形
成ユニット1のシート部材35)に示すように、L字型
板金34に導電処理した接着剤により固着されており、
L字型板金34には1次転写バイアス電源17が接続さ
れている。1次転写バイアス電源17は、本実施の形態
ではL字型板金34に正極性の転写バイアスを印加す
る。
【0044】また、中間転写ベルト10は、本実施の形
態においても、実施の形態1と同様に表面抵抗が108
Ω□以上のものを用いた。
【0045】本実施の形態では、1次転写ニップ部にて
剛性のない転写シート35の先端部が感光ドラム5に当
接するが、この時の当接圧は約5g/cmである。この
ため、感光ドラム5に対する押圧を軽減することが可能
となるので、中間転写ベルト10と感光ドラム5との摩
擦が減り、中間転写ベルト10と感光ドラム5の寿命を
延ばすことができる。
【0046】また、本実施の形態においても、トナー像
の1次転写時には、1次転写ニップ部Nにて転写シート
35が回転する中間転写ベルト10に対して急激に近づ
き急激に離れる構成になるので、上記した従来例の転写
ローラ13(図4参照)の場合に比べて、1次転写バイ
アスによる電界Eが作用する範囲が狭くなる。
【0047】このため、1次転写ニップ部N近傍におけ
る感光ドラム5と中間転写ベルト10の間の空隙での異
常放電の助長を抑えることができ、2次転写残トナーが
再びトナーと同じ極性(負極性)に帯電されてしまうの
を防止できる。
【0048】よって、本実施の形態においても、中間転
写ベルト10上に残留している2次転写残トナーのクリ
ーニング時に、2次転写クリーニングローラ23によっ
てトナーと逆極性に帯電された2次転写トナーが再びト
ナーと同じ極性(負極性)に帯電されるのを抑えること
ができるので、2次転写残トナーを確実に感光ドラム5
に転写させて回収することが可能となり、画像不良のな
い高画質の画像を得ることができる。
【0049】また、上述した各実施の形態において、2
次転写残トナーのクリーニング時に、2次転写クリーニ
ングローラ23に印加するバイアスは直流のみでもよ
い。
【0050】また、上述した各実施の形態では、画像形
成ユニット1、2、3、4によってブラック、マゼン
タ、シアン、イエローの順にトナー像を形成する構成で
あったが、画像形成ユニット1、2、3、4の配置順を
入れ替えて各色のトナー像を順次重ね合わせるようにし
てもよい。
【0051】また、上述した各実施の形態では、複数の
画像形成ユニット1、2、3、4を備えた画像形成装置
であったが、これ以外にも、例えば1つの感光ドラム上
に順次形成される複数色のトナー像を、1次転写ニップ
部にて重ね合わせて1次転写して2次転写ニップ部にて
一括して2次転写してカラー画像を得る画像形成装置の
1次転写バイアス印加部材にも、本発明を適用すること
ができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、1
次転写バイアス印加部材を、弾性を有する板状部材又は
シート状部材で構成したことにより、1次転写ニップ部
N近傍での1次転写バイアス印加部材への1次転写バイ
アスによる電界が作用する範囲を従来の転写ローラの場
合よりも狭くすることが可能となるので、1次転写ニッ
プ部近傍での異常放電の発生を抑えることができる。
【0053】従って、2次転写後の中間転写ベルト上に
残留している2次転写残トナーのクリーニング時に、2
次転写トナー帯電部材によってトナー像のトナーと逆極
性に帯電された2次転写トナーが再びトナーと同じ極性
に帯電されるのを抑えることができるので、2次転写残
トナーを確実に像担持体に転写させて回収することが可
能となり、画像不良のない高画質の画像を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置を示
す概略構成図。
【図2】実施の形態1に係る画像形成装置の転写ブレー
ドを示す側面図。
【図3】実施の形態1に係る画像形成装置の1次転写時
における1次転写ニップ部近傍を示す図。
【図4】従来例の画像形成装置の1次転写時における1
次転写ニップ部近傍を示す図。
【図5】実施の形態2に係る画像形成装置の転写シート
を示す側面図。
【図6】従来例における画像形成装置を示す概略構成
図。
【図7】従来例における画像形成装置の画像形成ユニッ
トを示す概略構成図。
【図8】従来例の画像形成装置の1次転写時における1
次転写ニップ部近傍での異常放電を示す図。
【符号の説明】
1、2、3、4 画像形成ユニット 5 感光ドラム(像担持体) 6 帯電ローラ 7 現像装置 8 1次転写クリーニング装置(像担持体クリー
ニング手段) 10 中間転写ベルト 17、18、19、20 1次転写バイアス電源 21 2次転写ローラ 23 2次転写クリーニングローラ(2次転写トナ
ー帯電部材) 24 バイアス電源 25 定着装置 30、31、32、33 転写ブレード(1次転
写バイアス印加部材) 34 L字型板金 35 転写シート(1次転写バイアス印加部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辛島 賢司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 船谷 和弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H032 AA05 AA15 BA01 BA05 BA09 BA16 BA23 BA27 BA30 CA02 CA13 CA15

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー像が形成される像担持体と、該像
    担持体に当接する1次転写部にて前記トナー像が1次転
    写され、1次転写された前記トナー像を2次転写部にて
    転写材へ2次転写する無端状の中間転写ベルトと、1次
    転写後に前記像担持体上に残留した1次転写残トナーを
    除去し回収する像担持体クリーニング手段と、2次転写
    後に前記中間転写ベルト上に残留した2次転写残トナー
    を帯電させる2次転写残トナー帯電部材と、前記1次転
    写部にて前記中間転写ベルトの背面側に当接して該中間
    転写ベルトの表面側を前記像担持体に接触させて、前記
    中間転写ベルトに1次転写バイアスを印加するための1
    次転写バイアス印加部材と、を備え、 前記2次転写残トナー帯電部材にバイアスを印加して、
    前記2次転写残トナーを正規の極性に帯電された前記ト
    ナー像の極性に対して逆の極性に帯電させ、帯電された
    前記像担持体の表面電位と1次転写バイアスが印加され
    た前記1次転写バイアス印加部材の電位との電位差に
    て、前記1次転写部で前記2次転写残トナーを前記像担
    持体に転写させた後に前記像担持体クリーニング手段で
    回収する画像形成装置において、 前記1次転写バイアス印加部材は、弾性を有する板状部
    材又はシート状部材で構成されている、 ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記2次転写残トナー帯電部材に、交流
    電圧に直流電圧を重畳したバイアスを印加する、 ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記2次転写残トナー帯電手段はローラ
    部材である、 ことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 1つの前記像担持体上に複数色のトナー
    像を順次形成して、1次転写部にて前記1次転写バイア
    ス印加部材に1次転写バイアスを印加して前記中間転写
    ベルト上に前記複数色のトナー像を順次1次転写して重
    ね合わせ、重ね合わされた前記複数色のトナー像を2次
    転写部にて一括して転写材に2次転写する、 ことを特徴とする請求項1、2又は3記載の画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 表面に画像情報に応じた任意の色の静電
    潜像を担持する前記像担持体と、前記静電潜像をトナー
    像として現像する現像手段とを少なくとも備えた画像形
    成ユニットを複数有し、 前記各画像形成ユニットの前記各像担持体を一列に配置
    し、前記各像担持体を1次転写部にて前記中間転写ベル
    トの表面側にそれぞれ当接させて、前記各像担持体にそ
    れぞれ形成された異なる色のトナー像を、前記各像担持
    体の前記1次転写部にて前記1次転写バイアス印加部材
    に1次転写バイアスを印加して前記中間転写ベルト上に
    順次重ね合わせて1次転写し、2次転写部にて重ね合わ
    された複数色のトナー像を一括して転写材に2次転写す
    る、 ことを特徴とする請求項1、2又は3記載の画像形成装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013195832A (ja) * 2012-03-21 2013-09-30 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置

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