JP2000321694A - 写真システム用の再固定可能なフィルムカートリッジシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃棄物なしで使用する。 【解決手段】 カートリッジホルダーに磁気シールの一
方の部分が設けられ、カートリッジホルダーに囲まれた
カートリッジを再閉鎖するとき、この磁気シールの一方
の部分は、磁気シールの他方の部分が収容され又は取り
付けられたカバー（２２）を吸引する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【従来技術及びその課題】本発明は、写真フィルムを包
装する方法についての解決法に関する。より特別には、
本発明は、医療撮像用フィルムのための再固定可能なカ
セット又はカートリッジに関する。

【０００２】

【従来技術及びその課題】Ｘ線用又はその他の種類の医
療撮像用写真フィルムは、典型的に、カセット、マガジ
ン、カートリッジ、及びバッグのような光に対して不透
明で（即ち、遮光され）、かつ光不活性の容器内に包装
される。フィルムは、これを暗室条件下の不自由な手順
でこれら包装から取り出し、Ｘ線装置、写真機又はその
他の撮像用装置に装填しなければならない。

【０００３】ＵＳ−Ｐ−４７２７３９１号は、シート状
フィルム用の包装及びこの包装のための装填装置を明ら
かにする。この包装は、トレイ、及び接着により剥離可
能にこのトレイに取り付けられた柔軟なカバーを備え
る。包装を画像記録装置の装填装置内に装填した後、カ
バーが剥がされ、送り装置がフィルムに接近できるよう
になる。カバーを容易に剥ぎ取れるように、接着剤の層
はトレイの長手方向に対して傾けられた縁の部分を持
つ。

【０００４】前記特許に示された形式の包装は、特別な
一形式のシート状フィルムを多数収納する。しかし、露
光される像の性質に応じて、異なったサイズ及び／又は
形式のフィルムの装填を写真システムに要求されること
が多い。このため、別の形式又はサイズのフィルムを収
納している新しいカートリッジを挿入するために、カー
トリッジを写真システムから取り出す必要のある場合
は、カートリッジ内に残っている未露光フィルムはいず
れも廃棄される。

【０００５】ＰＣＴ／ＥＰ８８／００１６６号は、シー
トフィルムカセット用の自動式フィルム装填装置を明ら
かにする。カセットが装置のフィルム取出し及び再装填
ステーションに挿入された後、カセットが開かれ、露光
済みシートフィルムが把持され、取り出され、そして現
像装置に輸送される。次いで、カセットに、各自が異な
ったサイズのフィルムを収容している複数の供給マガジ
ンの一つからのシート状フィルムが再装填される。次い
で、新たに装填されたカートリッジが、続く使用のため
にこの装置から分配される。この自動式フィルム装填装
置は、写真システムからの未使用フィルムの取出しに伴
う廃棄は減らすが、これは写真システムにとっては複雑
かつ比較的高価な付属装置である。

【０００６】ＰＣＴ／ＵＳ９２／００８９０号は、写真
媒体用の再封鎖可能なカートリッジであって、（ａ）媒
体のアクセス開口を有する光不活性でかつ光に対して不
透明な媒体収納用トレイ、（ｂ）媒体アクセス開口用の
柔軟、光不活性でかつ光に対して不透明なカバー、及び
（ｃ）トレイとカバーとの間の光不活性でかつ光に対し
て不透明なシールであって、カバーの少なくも部分とト
レイとの間の開口可能でかつ再固定可能な接着シールを
有するシールを備えた前記カートリッジを明らかにす
る。

【０００７】写真システム用の改良されたフィルム取扱
いシステムに対する継続した要求のあることは明らかで
ある。特に、廃棄の発生なしに医療写真システムより異
なるサイズ及び／又は形式のフィルムの挿入及び取出し
を容易にできる装置に対する要求がある。装置は市場で
購入可能な比較的費用の少ないものでなければならな
い。

【０００８】

【発明の目的】写真システムにおいて異なったサイズ及
び／又は種類の写真フィルムを廃棄物なしに使用し得る
感光材料用の再固定可能なカートリッジを提供すること
が本発明の目的である。

【０００９】本発明の更なる目的は以下の説明より明ら
かになるであろう。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明により．（ａ）カ
ートリッジホルダー（１１）及び（ｂ）カートリッジ
（１２）を備え、前記カートリッジ（１２）は、（ｃ）
媒体アクセス開口を有する光不活性でかつ光に対して不
透明な媒体収納用トレイ（２０）、（ｄ）媒体アクセス
開口用の柔軟、光不活性でかつ光に対して不透明なカバ
ー（２２）を有し、カートリッジシステム（１１）は、
トレイのカバー（２２）の少なくも部分とカートリッジ
ホルダー（１３）との間で作動しかつ再固定可能な磁気
シールを有している感光媒体用の再固定可能なカートリ
ッジシステム（１１）であって、前記カートリッジホル
ダー（１３）に磁気シールの一方の部分が設けられ、カ
ートリッジホルダー（１３）に囲まれたカートリッジ
（１２）を再閉鎖するとき、この磁気シールの一方の部
分は、磁気シールの他方の部分が収容され又は取り付け
られたカバー（２２）を吸引することを特徴とするカー
トリッジシステム（１１）が提供される。

【００１１】

【詳細な説明】図１は、本発明による再固定可能なカー
トリッジシステムと共に作動するように構成された写真
システム１０の説明図である。図示の実施例において
は、写真システム１０は、フィルムカートリッジシステ
ム１１（図５参照）の装填されるカートリッジ収納ベー
ス１６への通路を提供するように開かれた引出し１４を
備える。引出し１４にはカートリッジ開閉機構１８も取
り付けられる。（カートリッジホルダー１３とカートリ
ッジ１２とを備えている）フィルムカートリッジシステ
ム１１がベース１６内に装填された後、遮光区画内にカ
ートリッジを固定するために、引出し１４が閉じられ
る。次いで、カートリッジ内のフィルムのシート（図１
では見えない）に接近できるように開閉機構１８がカー
トリッジ１２を開く。開かれたカートリッジ１２からフ
ィルムのシートが取り出され、写真システム１０の別の
サブシステム（図示せず）により像形成がなされる。像
形成されたフィルムは、後続処理のために写真システム
１０から取り出されるより前に一時的にマガジン（図示
せず）内に蓄えられる。或いは、像形成されたフィルム
は、これを、処理のために連結され又は取り付けられた
フィルム現像装置（図示せず）に自動的に送られる。

【００１２】開閉機構１８は、カートリッジシステム１
１を写真システム１０から取り出し得るより前にカート
リッジ１２を閉鎖するように作動させられる。カートリ
ッジシステム１１は再固定可能であるため、これを、カ
ートリッジ１２内のすべてのフィルムが露光されるより
前に写真システム１０から取り出すことができる。カー
トリッジ内に残っているいかなる未使用フィルムも廃棄
することなく、異なったサイズ又は形式のフィルム媒体
を有する異なったサイズのカートリッジ１２のあるカー
トリッジシステム１１を必要に応じて写真システム１０
に装填しかつ取り出すことができる。

【００１３】再固定可能なカートリッジシステム１１
は、図２ないし７を参照し、これをより詳細に説明する
ことができる。図示のように、カートリッジ１２は、光
に対して不透明なポリマーのフィルム収納トレイ２０、
及び柔軟で光に対して不透明なカバー２２を備える。カ
バー２２は、カートリッジホルダーの側壁と前壁とに設
けられた磁石により、トレイ２０に再固定可能に取り付
けられる。

【００１４】トレイ２０は、１回の使用後にカートリッ
ジを廃棄することが経済的に実行可能であるように、比
較的安価でかつ光不活性のポリオレフィン材料より一体
に形成されることが好ましい。一実施例においては、ト
レイ２０は、ダウケミカル社より市販の５５５−ＡＢＳ
材料より成型される。適切な特性を有するポリスチレン
材料も使用することができる。

【００１５】トレイ２０は比較的浅い部材であり、そし
て全体として平らな底壁２６、前壁２８Ａ、後壁２８
Ｂ、及び側壁２８Ｃと２８Ｄを備える。リップ３０Ａ−
３０Ｄがそれぞれ壁２８Ａ−２８Ｄの上の縁から外向き
に伸び、かつトレイ２０のフィルムアクセス開口を囲
む。トレイ２０内のフィルムのシート（図示せず）を適
正に位置決めするために、壁２８Ａ−２８Ｄに内向きに
突き出ている案内３２が形成される。写真システム１０
のベース１６内にカートリッジ１２を支持するために、
足３４Ａ−３４Ｄが底壁２６に形成されかつここから下
向きに伸びる。底壁２６は、テーパーとなし得る位置決
め用の凹所３６も備える。位置決め用の凹所３６は、ベ
ース１６から伸びている位置決め用のラグ（図５）を受
け入れるような形態にされる。位置決め用ラグは、カー
トリッジ１２を写真システム１０内に確保しかつ適正方
向に向ける。図示実施例においては、位置決め用凹所３
６は前壁２８Ａに隣接して足３４Ａ及び３４Ｂ内に成型
される。底壁２６には媒体の存在の監視用の穴３５も形
成される。すべてのフィルムがトレイ２０から取り出さ
れたとき、写真システム１０の媒体監視用センサー（図
示せず）が底壁２６の面の下方の穴３５内に伸びる。

【００１６】足３４Ａ及び３４Ｂ（即ち、前壁２８Ａに
隣接したもの）は、前壁の下端から足の底面に下方に傾
斜する斜面３８も備える。斜面３８は、カートリッジ１
２がベース内に装填されるとき、写真システムのベース
１６内の位置決め用ラグの上で足３４Ａ及び３４Ｂを案
内する。図２及び３に図示されたトレイ２０の実施例
は、底壁２６に凹所４０も備え、この凹所はトレイ２０
の下外側にプラットフォームを形成する。凹所４０によ
り形成されたプラットフォームは、カートリッジ１２内
のフィルムの特性に固有の記録情報を含んだバーコード
のような情報保持媒体を受け入れるように構成される。
写真システム１０の読取装置（図示せず）に関する情報
保持媒体の適正な位置決めを確保するために、凹所４０
に隣接して底壁２６における凹所として１対の足４１が
形成される。トレイ２０の剛性を大きくするために、底
壁２６及び／又は側壁２８Ａ−２８Ｄに補強用リブ（図
２及び３には図示さない）も成型される。

【００１７】前方リップ３０Ａの最前方又は先頭の縁
は、一連の等間隔の切取り部分４２も備える。切取り部
分４２は、リップ３０Ａの先頭の縁の間隔を空けられた
一連の突起４４を形成する。切取り部分４２及び突起４
４は、カバー２２及び開閉機構１８の以下説明される態
様と共同作用してカバー１２の開扉及びこれに続く閉鎖
を容易にする。

【００１８】カバー２２は、トレイ２０の開口を越えて
その上方を伸びるような寸法にされた可撓性、光不活性
で光に対して不透明なシートである。カバー２２は、そ
れぞれトレイリップ３０Ａ−３０Ｄの間を伸びこれらと
適合する縁２３Ａ−２３Ｄを持つ（縁２３Ａ及び２３Ｄ
のみが図２に示される）。一実施例においては、カバー
２２は、厚さ２５μmのポリエチレン、厚さ８.７５μm
のアルミニウム箔、及び厚さ５０μmのポリプロピレン
のポリエチレン接合層により形成された箔積層体により
形成された箔である。この箔積層体カバー２２は十分な
伸縮性のものであって、カートリッジ１２が曲げられた
ときのカバーのトレイ２０からの外れを防止し、更にカ
バーが巻き上げられたときの伸縮性に関連した有害な量
の座屈の防止にも十分な剛性である。箔積層体カバー２
２はカートリッジ１２内の空間の完全性も提供する。

【００１９】突起４４上方のカバーの剛性を大きくして
開閉機構１８の作動を容易にするために、カバー２２の
先頭又は前方の縁２３Ａに、紙又はポリエステルの補強
用ストリップ（個別には図示せず）を加えることができ
る。一実施例においては、この補強用ストリップは、幅
６mm、厚さ１５０μmのマイラのストリップである。カ
バー２２の前方の縁２３Ａはトレイの切取り部分４２の
上方を伸び、かつカバーがトレイ２０上にシールされた
とき、切取り部分の上に位置決めされる長い開口４６を
備える。開口４６は、開閉機構１８とカバーとの結合を
容易にする。

【００２０】カバーは、磁化可能な鉄粉を含み、又は前
端に磁化可能な金属ストリップ２４を備える。前記金属
ストリップ２４は、好ましくは厚さ１０μmから５００
μmの間、より好ましくは厚さ２５μmから１００μmの
間である。

【００２１】カートリッジホルダー１３は、直立した枠
５２のある下方ベース５０よりなる。前側及び横側の前
方部分に、磁石５６が取り付けられる。カートリッジホ
ルダーは金属、好ましくは磁化可能な鋼から作られる。
磁石は、ＡＬＮＩＣＯ、サマリウム−コバルト、及びサ
マリウム−コバルト−ネオジミウムのような磁化可能な
鋼から作られ、そして一方の極が常にカートリッジホル
ダーの壁と接触しているように整列される。前記磁石５
６は、金属板６２、好ましくは磁化可能な鋼のあるトレ
イホルダーの壁に固定される。

【００２２】本発明の実施態様は以下のとおりである。

【００２３】１．（ａ）カートリッジホルダー（１１）
及び（ｂ）カートリッジ（１２）を備え、前記カートリ
ッジ（１２）は、（ｃ）媒体アクセス開口を有する光不
活性でかつ光に対して不透明な媒体収納用トレイ（２
０）、（ｄ）媒体アクセス開口用の柔軟、光不活性でか
つ光に対して不透明なカバー（２２）を有し、カートリ
ッジシステム（１１）は、トレイのカバー（２２）の少
なくも部分とカートリッジホルダー（１３）との間で作
動しかつ再固定可能な磁気シールを有している感光媒体
用の再固定可能なカートリッジシステム（１１）であっ
て、前記カートリッジホルダー（１３）に磁気シールの
一方の部分が設けられ、カートリッジホルダー（１３）
に囲まれたカートリッジ（１２）を再閉鎖するとき、こ
の磁気シールの一方の部分は、磁気シールの他方の部分
が収容され又は取り付けられたカバー（２２）を吸引す
ることを特徴とするカートリッジシステム（１１）。

【００２４】２．カートリッジホルダー（１３）の前壁
及び側壁の側面に磁石（５６）が取り付けられる実施態
様１による感光媒体用の再固定可能なカートリッジシス
テム（１１）。

【００２５】３．磁石の一方の極が常にカートリッジホ
ルダー（１３）の側壁にあるように前記磁石（５６）が
整列される実施態様２による感光媒体用の再固定可能な
カートリッジシステム（１１）。

【００２６】４．前記磁石（５６）が、０.５から３０m
mの間の厚さである実施態様２又は３による感光媒体用
の再固定可能なカートリッジシステム（１１）。

【００２７】５．前記磁石（５６）が、ＡＬＮＩＣＯ、
サマリウム−コバルト、又はサマリウム−コバルト−ネ
オジミウムよりなる実施態様２ないし４のいずれかによ
る感光媒体用の再固定可能なカートリッジシステム（１
１）。

【００２８】６．磁化可能な金属ストリップ（４８）を
有するカートリッジホルダー（１３）の磁石（５６）と
向かい合う前端及び側面に前記カバー（２２）が設けら
れる実施態様１によるカバー（２２）。

【００２９】７．前記磁化可能な金属ストリップが、磁
化可能なステンレス鋼より作られる実施態様６によるカ
バー（２２）。

【００３０】８．前記磁化可能な金属ストリップ（４
８）が、２５から１００μmの間の厚さである実施態様
６又は７によるカバー（２２）。

【００３１】９．前記カバー（２２）が、磁化可能な金
属箔又は磁化可能な金属粒子である実施態様６ないし８
のいずれかににるカバー（２２）。

【００３２】１０．前記カートリッジホルダーが磁化可
能な鋼より作られる実施態様１ないし９のいずれかによ
るカートリッジホルダー（１３）。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の再固定可能なカートリッジシステムと
ともに使用するように構成された写真システムを示す。

【図２】本発明による再固定可能なフィルムカートリッ
ジのカバー部分を取り去った平面図である。

【図３】図２に示されたカートリッジの側面図である。

【図４】フィルムを有するカートリッジホルダーの平面
図である。

【図５】カートリッジホルダー内に置かれたカートリッ
ジの側面図である。

【図６】カートリッジホルダー内に置かれたカートリッ
ジの側面図である。

【図７】カバーの平面図である。

【符号の説明】

１１ カートリッジホルダー １２ カートリッジ １３ カートリッジホルダー ２０ トレイ ２２ カバー

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 デイルク・ペータース ベルギー・ビー2640モルトセル・セプテス トラート27・アグフア−ゲヴエルト・ナー ムローゼ・フエンノートシヤツプ内 (72)発明者 ジヨゼフ・モストマンス ベルギー・ビー2640モルトセル・セプテス トラート27・アグフア−ゲヴエルト・ナー ムローゼ・フエンノートシヤツプ内

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 カートリッジホルダー及びカートリッジ
   を備え、前記カートリッジは、媒体アクセス開口を有す
   る光不活性でかつ光に対して不透明な媒体収納用トレ
   イ、媒体アクセス開口用の柔軟、光不活性でかつ光に対
   して不透明なカバーを有し、カートリッジシステムは、
   トレイのカバーの少なくも部分とカートリッジホルダー
   との間で作動しかつ再固定可能な磁気シールを有してい
   る感光媒体用の再固定可能なカートリッジシステムであ
   って、前記カートリッジホルダーに磁気シールの一方の
   部分が設けられ、カートリッジホルダーに囲まれたカー
   トリッジを再閉鎖するとき、この磁気シールの一方の部
   分は、磁気シールの他方の部分が収容され又は取り付け
   られたカバーを吸引することを特徴とするカートリッジ
   システム。