JP2000321211A - 水質監視装置のメンテナンス方法 - Google Patents

水質監視装置のメンテナンス方法

Info

Publication number
JP2000321211A
JP2000321211A JP11126822A JP12682299A JP2000321211A JP 2000321211 A JP2000321211 A JP 2000321211A JP 11126822 A JP11126822 A JP 11126822A JP 12682299 A JP12682299 A JP 12682299A JP 2000321211 A JP2000321211 A JP 2000321211A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piping system
sensor
algae
generation
raw water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11126822A
Other languages
English (en)
Inventor
Giyouken Bun
暁謙 文
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissin Electric Co Ltd filed Critical Nissin Electric Co Ltd
Priority to JP11126822A priority Critical patent/JP2000321211A/ja
Publication of JP2000321211A publication Critical patent/JP2000321211A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 酸やアルカリの溶液より安全で取扱いが容易
な薬剤を使用し、複雑な間欠注入機構を省いて簡素かつ
安価に、配管系だけでなく光学式パーティクルカウンタ
のセンサの黴・藻類等の付着物の発生,付着を防止す
る。 【解決手段】 監視対象の原水の一部を配管系2により
光学式パーティクルカウンタ5のセンサ6に常時送液
し、このカウンタ5の連続的な微粒子計測により監視対
象の原水に含まれた懸濁物,微生物等の浮遊物を常時監
視する水質監視装置のメンテナンス方法において、配管
系2の取水口側に黴・藻類発生防止剤を連続的に注入
し、この防止剤の酸化作用により配管系2及びセンサ6
の黴・藻類等の付着物の発生,付着を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浄水場や下水,排
水の処理場における光学式の水質監視装置のメンテナン
ス方法に関し、詳しくは配管系及び光学式パーティクル
カウンタのセンサの黴・藻類等の付着物の発生,付着の
防止に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば浄水場においては、原水に
凝集剤を注入し、原水に含まれた懸濁物,微生物等の微
粒子状の浮遊物を凝集沈殿させて除去する。
【0003】そして、凝集剤の注入は原水に含まれた前
記浮遊物の計測結果にしたがって制御され、その計測に
は、いわゆるオンライン計測を実現するため、従来から
の濁度計に代えて光学式パーティクルカウンタを採用す
ることが試みられている。
【0004】この光学式パーティクルカウンタを用いた
浄水場の水質監視装置は、従来、図2に示すように構成
され、脱泡槽1を通った測定対象の原水の水の一部が送
液チューブからなる配管系2によりストレーナ3,常時
開のピッチバルブ4を通って光学式パーティクルカウン
タ5のセンサ6に送液される。このとき、ストレーナ3
は測定対象外の粒径の大きな塵芥や浮遊物を除去する。
【0005】また、ピッチバルブ4は制御タイマ7の開
閉制御により、例えば1時間に1分の割合いでメンテナ
ンス時のみ通電されて閉じられる。
【0006】さらに、パーティクルカウンタ5はセンサ
6の光散乱方式或いは光遮断方式の光学検出により、原
水に含まれている測定対象範囲の粒径の懸濁物,微生物
等の微粒子状の浮遊物の粒径を常時検出し、検出結果を
カウンタ部8により計数して浮遊物の単位時間当りの粒
径分布を連続的に計測し、連続的な微粒子計測を行う。
そして、この計測結果により前記の凝集剤の注入がリア
ルタイムに制御される。
【0007】なお、脱泡槽1からパーティクルカウンタ
5のセンサ6への原水の送液量は、パーティクルカウン
タ5の後段の送液ポンプ9によって設定され、センサ6
を通った検出後の原水はポンプ9を介して排水処理され
る。
【0008】つぎに、原水の通流によりストレーナ3を
含む配管系2やセンサ6には黴・藻類のような真菌類等
の付着物が発生・増殖し、これを放置しておくと、配管
系2の目詰りによる流量変動やセンサ6の汚れによる計
測誤差が生じる。
【0009】そこで、従来は脱泡槽1の近傍に酸又はア
ルカリの溶液を貯蔵した試薬タンク10を設置し、この
タンク10から常時閉のピッチバルブ11を通って配管
系2の取水口側に、間欠的に酸又はアルカリの溶液を注
入する。
【0010】このとき、ピッチバルブ11は制御タイマ
7の開閉制御によりピッチバルブ4に連動し、バルブ4
の開閉の逆に開閉し、前記の1時間に1分の割合いのメ
ンテナンス時にのみ通電されて開かれる。
【0011】そして、塩酸,硝酸等の強酸の溶液又は水
酸化ナトリウム等の強アルカリの溶液が配管系2,スト
レーナ3を通ると、酸又はアルカリの洗浄力によりそれ
らに付着していた黴・藻類等が増殖を抑制されて死滅
し、配管系2,ストレーナ3の付着物が除去される。
【0012】ところで、酸又はアルカリの溶液はパーテ
ィクルカウンタ5のセンサ6に悪影響を与えるため、メ
ンテナンス時はピッチバルブ4が閉じられ、ストレーナ
3を通った酸又はアルカリの溶液は、センサ6を通ら
ず、バイパスチューブ12を通り、ポンプ9を介して排
出される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】前記図2の従来装置の
メンテナンス方法の場合、酸やアルカリの溶液は危険で
あり、取扱いに注意を要し、安全性の高いメンテナンス
を実施できない問題点がある。
【0014】また、酸又はアルカリの溶液がバイパスチ
ューブ12を通り、センサ6を通らないため、センサ6
の黴・藻類等の付着物は除去されず、配管系2からセン
サ6に至る一連の経路の付着物の発生,付着の防止を図
ることができず、計測精度の低下を招来するおそれがあ
る。
【0015】しかも、酸やアルカリの溶液によって配管
系2やバイパスチューブ12等が劣化し易く、それらの
取換えを頻繁に行う必要もある。
【0016】その上、酸又はアルカリを間欠注入するた
め、制御タイマ7によりピッチバルブ4,11を開閉す
る複雑な間欠注入機構が必要になり、複雑かつ高価にな
る問題点もある。
【0017】本発明は、酸やアルカリの溶液より安全性
が高く取扱いが容易な薬剤を使用し、間欠注入機構を省
いた簡素かつ安価な構成で配管系だけでなくパーティク
ルカウンタのセンサについても付着物を除去し得るよう
にする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の水質監視装置の
メンテナンス方法の場合、配管系の取水口側に、黴・藻
類発生防止剤を連続的に注入し、防止剤の酸化作用によ
り配管系及びセンサの黴・藻類の付着物の発生,付着を
防止する。
【0019】そして、黴・藻類発生防止剤は、酸やアル
カリの溶液より安全で取扱いが容易な例えば塩素系の薬
剤(溶液)からなり、この防止剤を配管系の取水口側に
連続的に注入することにより、配管系及び光学式パーテ
ィクルカウンタのセンサの黴・藻類等の付着物の発生が
常時抑制され、配管系だけでなく光学式パーティクルカ
ウンタのセンサについても、それらの発生・付着が防止
され、その際、配管系の劣化が少なく、その取換え頻度
も少なくて済む。
【0020】そして、前記防止剤を連続注入し、パーテ
ィクルカウンタのセンサ部にも注入薬剤を常時送液する
ため、複雑かつ高価な従来の間欠注入機構を省くことが
できる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施の1形態につき、図
1を参照して説明する。浄水場の水質監視装置の構成を
示した図1において、図2の従来装置と同一符号は同一
又は相当するものを示す。
【0022】そして、図1の装置にあっては、図2のピ
ッチバルブ4,11及び制御タイマ7の間欠注入機構は
省かれ、図のバイパスチューブ12も省かれる。
【0023】また、図2の酸又はアルカリの溶液の試薬
タンク10の代わりに、塩素系の黴・藻類発生防止剤の
溶液(塩素水溶液)を貯蔵した試薬タンク13が設けら
れ、その取出口が常時開のピッチバルブ14を介して配
管系2の取水口側に接続される。
【0024】そして、脱泡槽1を通った監視対象の原水
は、配管系2,ストレーナ3を通りパーティクルカウン
タ5のセンサ6に常時送液され、センサ6の検出処理後
の原水はポンプ9を通って排水される。
【0025】一方、試薬タンク13の塩素水溶液は消毒
薬としても用いられる安全なものであり、その取扱いは
酸やアルカリ溶液に比して極めて容易である。
【0026】しかも、塩素水溶液は酸やアルカリの溶液
のように配管系2の送液チューブを劣化させることが少
なく、連続注入しても配管系2のチューブの取換えを頻
繁に行う必要はない。
【0027】そして、試薬タンク13の塩素水溶液がピ
ッチバルブ14で設定された量ずつ配管系2の取水口側
に連続的に注入され、配管系2,ストレーナ3,センサ
6,ポンプ9を通って排水される。
【0028】このとき、塩素水溶液の酸化,漂白作用に
より、ストレーナ3を含む配管系2及びセンサ6の黴・
藻類等の付着物が死滅して除去されるとともにそれらの
発生が防止される。
【0029】したがって、従来は行えなかったパーティ
クルカウンタ5のセンサ6の付着物除去も行え、配管系
5からセンサ6に至る一連の経路の付着物の発生,付着
を防止することができ、それらの洗浄をいわゆるメンテ
ナンスフリーで行うことができる。
【0030】なお、塩素水溶液の酸化作用により黴・藻
類は代謝作用が損われて死骸として流れるが、塩素水溶
液は測定対象の粒子に影響しないため、塩素水溶液がセ
ンサ6を通っても測定精度に影響せず、洗浄効果により
測定精度は向上する。
【0031】そして、図1の本発明装置による連続注入
のメンテナンス効果(実施例の効果)と、図2の従来装
置による間欠注入のメンテナンス効果(従来例の効果)
とを比較したところ、つぎの表1の結果が得られた。
【0032】
【表1】
【0033】この表1は50ミリリットル/分(ml/mi
n)の初期流量に対する、1週間後,2週間後,3週間
後の流量の変化を示し、この表1から、本発明のメンテ
ナンス方法によって、酸やアルカリの溶液を用いること
なく、同等の効果が得られることが確かめられた。
【0034】ところで、前記実施の形態にあっては原水
の一部を脱泡槽1から取水したが、脱泡槽1以外の個所
から原水の一部を取水する場合にも同様に適用すること
ができる。
【0035】そして、浄水場の水質監視装置のメンテナ
ンスだけでなく、下水処理場或いは排水処理場の水質監
視装置のメンテナンスにも同様に適用することができ、
この場合、監視対象の原水は下水,排水それぞれにな
る。
【0036】また、黴・藻類発生防止剤は、酸やアルカ
リの溶液より安全で酸化作用のある主に塩素系の種々の
薬剤,溶液であってよいのは勿論である。
【0037】
【発明の効果】本発明は、以下に記載する効果を奏す
る。まず、酸やアルカリの溶液でなく、消毒薬にも使用
される塩素系の水溶液等からなる黴・藻類発生防止剤を
使用するため、安全性が高く取扱いが容易である。
【0038】そして、この防止剤を配管系2の取水口側
に連続的に注入したため、配管系2及び光学式パーティ
クルカウンタ5のセンサ6の黴・藻類等の付着物の発
生,付着を常時抑制し、配管系2だけでなくセンサ6に
ついても前記付着物の発生,付着を防止することがで
き、測定精度の向上を図ることができる。その際、配管
系2のチューブ劣化が少なく、その取換え頻度が従来よ
り少なくなる利点もある。
【0039】さらに、前記防止剤を連続注入してセンサ
6にも送液するため、複雑,高価な従来の間欠注入機構
を省き、簡素かつ安価に実施することができる。
【0040】したがって、安全で容易に取扱うことがで
き、配管系2だけでなく光学式パーティクルカウンタ5
のセンサ6の洗浄も行える水質監視装置のメンテナンス
方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の1形態の構成説明図である。
【図2】従来例の構成説明図である。
【符号の説明】
2 配管系 5 光学式パーティクルカウンタ 6 センサ 13 試薬タンク

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 監視対象の原水の一部を配管系により光
    学式パーティクルカウンタのセンサに常時送液し、前記
    カウンタの連続的な微粒子計測により前記原水に含まれ
    た懸濁物,微生物等の浮遊物を常時監視する水質監視装
    置のメンテナンス方法において、 前記配管系の取水口側に黴・藻類発生防止剤を連続的に
    注入し、前記防止剤の酸化作用により前記配管系及び前
    記センサの黴・藻類等の付着物の発生,付着を防止する
    ことを特徴とする水質監視装置のメンテナンス方法。
JP11126822A 1999-05-07 1999-05-07 水質監視装置のメンテナンス方法 Pending JP2000321211A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11126822A JP2000321211A (ja) 1999-05-07 1999-05-07 水質監視装置のメンテナンス方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11126822A JP2000321211A (ja) 1999-05-07 1999-05-07 水質監視装置のメンテナンス方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000321211A true JP2000321211A (ja) 2000-11-24

Family

ID=14944809

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11126822A Pending JP2000321211A (ja) 1999-05-07 1999-05-07 水質監視装置のメンテナンス方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000321211A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101702514B1 (ko) 선박의 부품의 생물 오염을 제어하기 위한 방법 및 시스템
KR101712331B1 (ko) 선박
JP4468221B2 (ja) 紫外線照射を利用した水処理システム
US20070138096A1 (en) Systems and methods for controlling contaminate levels of processed water and maintaining membranes
WO2012010744A1 (en) Method and system for treating aqueous streams
JP2009000673A (ja) 浄水プロセスの監視装置及び監視方法
US20200339449A1 (en) Test apparatus for a waste water treatment system
JP2017037033A (ja) 通水型の散乱光方式濁度計に配設される受発光器の検出部表面の洗浄方法
WO2022044442A1 (ja) 水処理システム、制御装置、水処理方法、および制御プログラム
JP3257450B2 (ja) 硫化水素除去剤の薬注制御方法及び薬注制御装置
JP6969123B2 (ja) 逆浸透膜モジュールの洗浄方法
JP2007160259A (ja) 浄水装置
JP2000321211A (ja) 水質監視装置のメンテナンス方法
JP5044634B2 (ja) 紫外線照射を利用した水処理システム
JPH10128086A (ja) 膜処理システムの異常検知方法および制御方法
JP4596108B2 (ja) 凝集剤の注入方法および凝集剤注入装置
KR20170101935A (ko) 탈기된 액체 내로 광학 투과율을 얻거나 유지하는 방법
CN114699923B (zh) 一种浸没式超滤膜化学清洗药液回用方法
CN221071175U (zh) 一种泳池水处理系统
JP2002035112A (ja) 透析液のエンドトキシン除去方法
WO2021166292A1 (ja) 水質分析方法
JP2007218825A (ja) 連続測定型全りん計及び連続測定型全りん計の運転方法
WO2022201868A1 (ja) 溶液混合システム及び溶液混合方法
JPH11169687A (ja) 膜分離装置の洗浄方法
JP2006314918A (ja) 膜濾過設備及びその運転管理方法