JP2000320299A - 既設管内への内管の設置位置決め工法 - Google Patents
既設管内への内管の設置位置決め工法Info
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- JP2000320299A JP2000320299A JP11127063A JP12706399A JP2000320299A JP 2000320299 A JP2000320299 A JP 2000320299A JP 11127063 A JP11127063 A JP 11127063A JP 12706399 A JP12706399 A JP 12706399A JP 2000320299 A JP2000320299 A JP 2000320299A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】内管の呼び径が大口径になっても、大がかりな
施工工事を行うことなく、内管の設置位置や勾配の調整
ができる、既設管内への内管の設置位置決め工法を提供
する。 【解決手段】既設管の一次覆工セグメント1の内面のそ
の周方向及び長手方向に沿う複数箇所に、雌ねじを有す
る座11金を固定する工程と、前記既設管の一次覆工セ
グメント1内に内管2を敷設する工程と、その内管1の
前記座金11に対応する箇所に貫通孔24を設ける工程
と、該前記内管2の内側から各貫通孔24を通して、外
周面に雄ねじが設けられたねじ棒4を、その先端41を
前記座金11の雌ねじに螺合するようにして固定する工
程と、それらのねじ棒4の基端部42に前記内管2の内
側からナット5を締め込むことにより、前記既設管内に
前記内管の位置決めを行う工程とからなることを特徴と
する既設管内への内管の設置位置決め工法である。
施工工事を行うことなく、内管の設置位置や勾配の調整
ができる、既設管内への内管の設置位置決め工法を提供
する。 【解決手段】既設管の一次覆工セグメント1の内面のそ
の周方向及び長手方向に沿う複数箇所に、雌ねじを有す
る座11金を固定する工程と、前記既設管の一次覆工セ
グメント1内に内管2を敷設する工程と、その内管1の
前記座金11に対応する箇所に貫通孔24を設ける工程
と、該前記内管2の内側から各貫通孔24を通して、外
周面に雄ねじが設けられたねじ棒4を、その先端41を
前記座金11の雌ねじに螺合するようにして固定する工
程と、それらのねじ棒4の基端部42に前記内管2の内
側からナット5を締め込むことにより、前記既設管内に
前記内管の位置決めを行う工程とからなることを特徴と
する既設管内への内管の設置位置決め工法である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、本発明は、下水道
管等の既設管の一次覆工セグメント内を合成樹脂等から
なる内管にてライニング施工する際の、既設管内への内
管の設置位置決め工法に関するものである。
管等の既設管の一次覆工セグメント内を合成樹脂等から
なる内管にてライニング施工する際の、既設管内への内
管の設置位置決め工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】下水道等として使用される既設管には、
古くから金属管やヒューム管等が使用されている。この
ような既設管は、長期の使用によって老朽化し、割れや
腐食により漏水するおそれがある。このため、最近で
は、老朽化した既設管内を一次覆工セグメントで補強し
た後、その内部に合成樹脂からなる内管を挿入してライ
ニングすることが行われている。
古くから金属管やヒューム管等が使用されている。この
ような既設管は、長期の使用によって老朽化し、割れや
腐食により漏水するおそれがある。このため、最近で
は、老朽化した既設管内を一次覆工セグメントで補強し
た後、その内部に合成樹脂からなる内管を挿入してライ
ニングすることが行われている。
【0003】そのライニング工程において、通常、一次
覆工セグメントと内管との間隙に裏込め材を注入充填す
ることが行われているが、裏込め材を注入したときに内
管が動きその位置や勾配がくるうおそれがあるので、予
め調整を行っておく必要がある。
覆工セグメントと内管との間隙に裏込め材を注入充填す
ることが行われているが、裏込め材を注入したときに内
管が動きその位置や勾配がくるうおそれがあるので、予
め調整を行っておく必要がある。
【0004】従来、下水道管等の既設管の一次覆工セグ
メント内に設置した内管の位置設定や勾配を調整するに
は、一次覆工セグメントと内管との間隙に、空気圧で体
積が膨張するエアジャッキを挿入しそのエアジャッキを
空気圧にて膨張させて内管を支保する方法や、スペーサ
ーを挿入して内管を支保する方法等が採用されていた。
メント内に設置した内管の位置設定や勾配を調整するに
は、一次覆工セグメントと内管との間隙に、空気圧で体
積が膨張するエアジャッキを挿入しそのエアジャッキを
空気圧にて膨張させて内管を支保する方法や、スペーサ
ーを挿入して内管を支保する方法等が採用されていた。
【0005】しかしながら、これらの支保工法では、一
次覆工セグメント内で一定間隔毎にエアジャッキやスペ
ーサーを一次覆工セグメントと内管との間隙に挿入した
り、内管の設置位置や勾配を調整したりするという非常
に工数のかかる作業を行う必要があるという問題点があ
る。
次覆工セグメント内で一定間隔毎にエアジャッキやスペ
ーサーを一次覆工セグメントと内管との間隙に挿入した
り、内管の設置位置や勾配を調整したりするという非常
に工数のかかる作業を行う必要があるという問題点があ
る。
【0006】又、内管として、両側縁部に接合部を有す
る帯状体を螺旋状に巻回し、相接する接合部同士を接合
することにより形成した螺旋管を用いる工法(SPR工
法)では、形成した螺旋管内部に支保枠を組み、その支
保枠からジャッキボルトを螺旋管を貫通するように一次
覆工セグメントに対して突き出すように支保することに
より、螺旋管の設置位置や勾配等の調整を行う方法も採
用されている。
る帯状体を螺旋状に巻回し、相接する接合部同士を接合
することにより形成した螺旋管を用いる工法(SPR工
法)では、形成した螺旋管内部に支保枠を組み、その支
保枠からジャッキボルトを螺旋管を貫通するように一次
覆工セグメントに対して突き出すように支保することに
より、螺旋管の設置位置や勾配等の調整を行う方法も採
用されている。
【0007】しかしながら、このSPR工法では、内管
の呼び径が大口径になると、支保枠からのジャッキボル
トによる円周方向の支保点数、管軸方向の支保間隔も増
加させる必要があり、大がかりな施工を行うことになる
という問題点がある。
の呼び径が大口径になると、支保枠からのジャッキボル
トによる円周方向の支保点数、管軸方向の支保間隔も増
加させる必要があり、大がかりな施工を行うことになる
という問題点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
従来の問題点を解消し、内管の呼び径が大口径になって
も、大がかりな施工工事を行うことなく、内管の設置位
置や勾配の調整ができる、既設管内への内管の設置位置
決め工法を提供することを目的としてなされたものであ
る。
従来の問題点を解消し、内管の呼び径が大口径になって
も、大がかりな施工工事を行うことなく、内管の設置位
置や勾配の調整ができる、既設管内への内管の設置位置
決め工法を提供することを目的としてなされたものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1に記載の
発明(本発明1)は、既設管の一次覆工セグメントの内
面のその周方向及び長手方向に沿う複数箇所に、雌ねじ
を有する座金を固定する工程と、前記既設管の一次覆工
セグメント内に内管を敷設する工程と、その内管の前記
座金に対応する箇所に貫通孔を設ける工程と、該前記内
管の内側から各貫通孔を通して、外周面に雄ねじが設け
られたねじ棒を、その先端を前記座金の雌ねじに螺合す
るようにして固定する工程と、それらのねじ棒の基端部
に前記内管の内側からナットを締め込むことにより、前
記既設管内に前記内管の位置決めを行う工程とからなる
既設管内への内管の設置位置決め機構である。
発明(本発明1)は、既設管の一次覆工セグメントの内
面のその周方向及び長手方向に沿う複数箇所に、雌ねじ
を有する座金を固定する工程と、前記既設管の一次覆工
セグメント内に内管を敷設する工程と、その内管の前記
座金に対応する箇所に貫通孔を設ける工程と、該前記内
管の内側から各貫通孔を通して、外周面に雄ねじが設け
られたねじ棒を、その先端を前記座金の雌ねじに螺合す
るようにして固定する工程と、それらのねじ棒の基端部
に前記内管の内側からナットを締め込むことにより、前
記既設管内に前記内管の位置決めを行う工程とからなる
既設管内への内管の設置位置決め機構である。
【0010】本願の請求項2に記載の発明(本発明2)
は、既設管の一次覆工セグメントの内面のその周方向及
び長手方向に沿う複数箇所に、雌ねじを有する座金を固
定する工程と、前記既設管の一次覆工セグメント内に、
両側縁部に接合部が設けられた帯状体を螺旋状に巻回し
相接する接合部同士を接合することにより形成した螺旋
管からなる内管を製管する工程と、該内管の製管工程中
に、既に製管した内管の前記座金に対応する箇所に貫通
孔を設けるとともに、雌ねじが設けられた筒状本体と、
該筒状本体の一端部に前記貫通孔の周囲の管壁の外面に
当接する段部とからなる短筒体に、外周面に雄ねじが設
けられたねじ棒を螺合したものを、前記内管と前記既設
管の一次覆工セグメントとの間隙に挿入し、その筒状本
体及びねじ棒の基端部を前記各貫通孔内に通しつつ、前
記ねじ棒の先端を前記座金の雌ねじに螺合するようにし
て固定する工程と、前記内管の内側から前記各筒状体を
周方向に回転させて前記座金から遠ざける方向に移動さ
せることにより、前記既設管内に前記内管の位置決めを
行う工程とからなる既設管内への内管の設置位置決め機
構である。
は、既設管の一次覆工セグメントの内面のその周方向及
び長手方向に沿う複数箇所に、雌ねじを有する座金を固
定する工程と、前記既設管の一次覆工セグメント内に、
両側縁部に接合部が設けられた帯状体を螺旋状に巻回し
相接する接合部同士を接合することにより形成した螺旋
管からなる内管を製管する工程と、該内管の製管工程中
に、既に製管した内管の前記座金に対応する箇所に貫通
孔を設けるとともに、雌ねじが設けられた筒状本体と、
該筒状本体の一端部に前記貫通孔の周囲の管壁の外面に
当接する段部とからなる短筒体に、外周面に雄ねじが設
けられたねじ棒を螺合したものを、前記内管と前記既設
管の一次覆工セグメントとの間隙に挿入し、その筒状本
体及びねじ棒の基端部を前記各貫通孔内に通しつつ、前
記ねじ棒の先端を前記座金の雌ねじに螺合するようにし
て固定する工程と、前記内管の内側から前記各筒状体を
周方向に回転させて前記座金から遠ざける方向に移動さ
せることにより、前記既設管内に前記内管の位置決めを
行う工程とからなる既設管内への内管の設置位置決め機
構である。
【0011】
【作用】本発明1の既設管内への内管の設置位置決め機
構は、内管の内側から各貫通孔を通して、外周面に雄ね
じが設けられたねじ棒を、その先端を前記座金の雌ねじ
に螺合するようにして固定する工程と、それらのねじ棒
の基端部に前記内管の内側からナットを締め込むことに
より、前記既設管内に前記内管の位置決めを行う工程と
からなるので、内管の呼び径が大口径になっても、従来
のSPR工法における支保枠からのジャッキボルトを押
し出す場合のように、内管内に支持枠を設けたり、周方
向の支保点数、管軸方向の支保間隔も増加させる必要が
なく、内管の設置位置や勾配の調整を容易に行うことが
できる。
構は、内管の内側から各貫通孔を通して、外周面に雄ね
じが設けられたねじ棒を、その先端を前記座金の雌ねじ
に螺合するようにして固定する工程と、それらのねじ棒
の基端部に前記内管の内側からナットを締め込むことに
より、前記既設管内に前記内管の位置決めを行う工程と
からなるので、内管の呼び径が大口径になっても、従来
のSPR工法における支保枠からのジャッキボルトを押
し出す場合のように、内管内に支持枠を設けたり、周方
向の支保点数、管軸方向の支保間隔も増加させる必要が
なく、内管の設置位置や勾配の調整を容易に行うことが
できる。
【0012】本発明2の既設管内への内管の設置位置決
め機構は、内管の製管工程中に、既に製管した内管の前
記座金に対応する箇所に貫通孔を設けるとともに、雌ね
じが設けられた筒状本体と、該筒状本体の一端部に前記
貫通孔の周囲の管壁の外面に当接する段部とからなる短
筒体に、外周面に雄ねじが設けられたねじ棒を螺合した
ものを、前記内管と前記既設管の一次覆工セグメントと
の間隙に挿入し、その筒状本体及びねじ棒の基端部を前
記各貫通孔内に通しつつ、前記ねじ棒の先端を前記座金
の雌ねじに螺合するようにして固定する工程と、前記内
管の内側から前記各筒状体を周方向に回転させて前記座
金から遠ざける方向に移動させることにより、前記既設
管内に前記内管の位置決めを行う工程とからなるので、
内管の呼び径が大口径になっても、従来のSPR工法に
おける支保枠からのジャッキボルトを押し出す場合のよ
うに、内管内に支持枠を設けたり、周方向の支保点数、
管軸方向の支保間隔も増加させる必要がなく、内管の設
置位置や勾配の調整を容易に行うことができる。
め機構は、内管の製管工程中に、既に製管した内管の前
記座金に対応する箇所に貫通孔を設けるとともに、雌ね
じが設けられた筒状本体と、該筒状本体の一端部に前記
貫通孔の周囲の管壁の外面に当接する段部とからなる短
筒体に、外周面に雄ねじが設けられたねじ棒を螺合した
ものを、前記内管と前記既設管の一次覆工セグメントと
の間隙に挿入し、その筒状本体及びねじ棒の基端部を前
記各貫通孔内に通しつつ、前記ねじ棒の先端を前記座金
の雌ねじに螺合するようにして固定する工程と、前記内
管の内側から前記各筒状体を周方向に回転させて前記座
金から遠ざける方向に移動させることにより、前記既設
管内に前記内管の位置決めを行う工程とからなるので、
内管の呼び径が大口径になっても、従来のSPR工法に
おける支保枠からのジャッキボルトを押し出す場合のよ
うに、内管内に支持枠を設けたり、周方向の支保点数、
管軸方向の支保間隔も増加させる必要がなく、内管の設
置位置や勾配の調整を容易に行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1〜図5は、本発明の既設管内
への内管の設置位置決め工法の一例を説明する説明図で
ある。この設置位置決め工法においては、図1に示すよ
うに、まず、最初の工程において、既設管の内面に設け
られた一次覆工セグメント1の内面の周方向及び長手方
向の所定間隔毎の複数箇所に、雌ねじを有する座部11
を固定する。
を参照して説明する。図1〜図5は、本発明の既設管内
への内管の設置位置決め工法の一例を説明する説明図で
ある。この設置位置決め工法においては、図1に示すよ
うに、まず、最初の工程において、既設管の内面に設け
られた一次覆工セグメント1の内面の周方向及び長手方
向の所定間隔毎の複数箇所に、雌ねじを有する座部11
を固定する。
【0014】図2に示すように、第2工程において、既
設管の一次覆工セグメント1内に、図4に示すような帯
状基板21の両側縁部に接合部22,23が設けられた
帯状体を螺旋状に巻回し、相接する接合部22,23同
士を接合することにより形成した螺旋管からなる内管2
を製管しつつ敷設する。
設管の一次覆工セグメント1内に、図4に示すような帯
状基板21の両側縁部に接合部22,23が設けられた
帯状体を螺旋状に巻回し、相接する接合部22,23同
士を接合することにより形成した螺旋管からなる内管2
を製管しつつ敷設する。
【0015】第3工程において、内管2の座金11に対
応する周方向及び管軸方向に適宜間隔毎の複数箇所に貫
通孔24を設ける。第4工程において、内管2の内側か
ら各貫通孔24を通して、外周面に雄ねじが設けられた
ねじ棒4を、その先端を座金11の雌ねじに螺合するよ
うにして固定する。このとき、ねじ棒4の基端部42
は、内管2の内側に大きく突き出した状態となしてお
く。
応する周方向及び管軸方向に適宜間隔毎の複数箇所に貫
通孔24を設ける。第4工程において、内管2の内側か
ら各貫通孔24を通して、外周面に雄ねじが設けられた
ねじ棒4を、その先端を座金11の雌ねじに螺合するよ
うにして固定する。このとき、ねじ棒4の基端部42
は、内管2の内側に大きく突き出した状態となしてお
く。
【0016】図3にも示すように、第5工程において、
それらのねじ棒4の基端部42に、内管2の内側からワ
ッシャー10を介在させるようにしてナット5を締め込
んでいく。この際、各ナット5の締め付け度合いを調整
することにより、内管2の一次覆工セグメント1に対す
る設置位置や勾配の調整を行う。
それらのねじ棒4の基端部42に、内管2の内側からワ
ッシャー10を介在させるようにしてナット5を締め込
んでいく。この際、各ナット5の締め付け度合いを調整
することにより、内管2の一次覆工セグメント1に対す
る設置位置や勾配の調整を行う。
【0017】その後、内管2と一次覆工セグメント1と
の間隙に裏込め材を注入充填し、硬化状態となった後
に、各ねじ棒4を除去し、内管の各貫通孔に閉塞蓋を被
せて、既設管の一次覆工セグメント1内への内管のライ
ニングを終了する。
の間隙に裏込め材を注入充填し、硬化状態となった後
に、各ねじ棒4を除去し、内管の各貫通孔に閉塞蓋を被
せて、既設管の一次覆工セグメント1内への内管のライ
ニングを終了する。
【0018】図5〜図7は、本発明の既設管内への内管
の設置位置決め工法の別の例を説明する説明図である。
この例の設置位置決め工法では、上記の例で使用したワ
ッシャー10の代わりに腹起こし材61を用いる。腹起
こし材61は、相対する端部上に接続部材62を被せ、
その接続部材62に貫通孔を設け、その貫通孔内を通過
させるようにして各ねじ棒4の基端部を内管2の内側に
突き出させ、その各ねじ棒4の基端部にナット4を締め
込むようにする。従って、腹起こし材61は、内管2の
内面に、周方向に沿って並列に且つ長手方向に沿うよう
に設ける。これにより、内管2の変形を防止することが
できる。その他は、上記と同様であるので詳細な説明は
省略する。
の設置位置決め工法の別の例を説明する説明図である。
この例の設置位置決め工法では、上記の例で使用したワ
ッシャー10の代わりに腹起こし材61を用いる。腹起
こし材61は、相対する端部上に接続部材62を被せ、
その接続部材62に貫通孔を設け、その貫通孔内を通過
させるようにして各ねじ棒4の基端部を内管2の内側に
突き出させ、その各ねじ棒4の基端部にナット4を締め
込むようにする。従って、腹起こし材61は、内管2の
内面に、周方向に沿って並列に且つ長手方向に沿うよう
に設ける。これにより、内管2の変形を防止することが
できる。その他は、上記と同様であるので詳細な説明は
省略する。
【0019】図8〜図10は、本発明の既設管内への内
管の設置位置決め工法の更に別の例を説明する説明図で
ある。この例の設置位置決め工法においては、まず最初
の工程にて、図1を参照して説明したのと同様に、既設
管の一次覆工セグメント1の内面のその周方向及び長手
方向に沿う複数箇所に、雌ねじを有する座金11を固定
する。
管の設置位置決め工法の更に別の例を説明する説明図で
ある。この例の設置位置決め工法においては、まず最初
の工程にて、図1を参照して説明したのと同様に、既設
管の一次覆工セグメント1の内面のその周方向及び長手
方向に沿う複数箇所に、雌ねじを有する座金11を固定
する。
【0020】図8に示すように、第2工程にて、既設管
の一次覆工セグメント1内に、図4に示すのと同様の、
帯状基板21の側縁部に接合部22,23が設けられた
帯状体を螺旋状に巻回し相接する接合部22,23同士
を接合することにより螺旋管を形成しこれを内管2′と
して敷設する。
の一次覆工セグメント1内に、図4に示すのと同様の、
帯状基板21の側縁部に接合部22,23が設けられた
帯状体を螺旋状に巻回し相接する接合部22,23同士
を接合することにより螺旋管を形成しこれを内管2′と
して敷設する。
【0021】図8に示すように、第2の工程の内管の製
管工程中に、既に製管した内管2′の、一次覆工セグメ
ント1内に設けた座金11に対応する箇所に貫通孔24
を設ける。又、雌ねじが設けられた筒状本体71と、筒
状本体71の一端部に貫通孔24の周囲の管壁の外面に
当接する段部72を経て、貫通孔24の内径よりもその
外径が大きな大径部が設けられた短筒体7に、外周面に
雄ねじが設けられたねじ棒8を螺合したものを、内管
2′と既設管の一次覆工セグメント1との間隙に挿入す
る。そして、その筒状本体71及びねじ棒8の基端部8
2を各貫通孔24内に通しつつ、ねじ棒8の先端81を
座金11の雌ねじに螺合するようにして固定する。
管工程中に、既に製管した内管2′の、一次覆工セグメ
ント1内に設けた座金11に対応する箇所に貫通孔24
を設ける。又、雌ねじが設けられた筒状本体71と、筒
状本体71の一端部に貫通孔24の周囲の管壁の外面に
当接する段部72を経て、貫通孔24の内径よりもその
外径が大きな大径部が設けられた短筒体7に、外周面に
雄ねじが設けられたねじ棒8を螺合したものを、内管
2′と既設管の一次覆工セグメント1との間隙に挿入す
る。そして、その筒状本体71及びねじ棒8の基端部8
2を各貫通孔24内に通しつつ、ねじ棒8の先端81を
座金11の雌ねじに螺合するようにして固定する。
【0022】図8及び図9に示すように、第3工程に
て、内管2内側から各筒状体7を周方向に回転させて座
金11から遠ざける方向に移動させる。この際、各筒状
体7の回転の程度を調整することにより、内管2′の一
次覆工セグメント1に対する設置位置や勾配の調整を行
う。
て、内管2内側から各筒状体7を周方向に回転させて座
金11から遠ざける方向に移動させる。この際、各筒状
体7の回転の程度を調整することにより、内管2′の一
次覆工セグメント1に対する設置位置や勾配の調整を行
う。
【0023】その後、内管2′と一次覆工セグメント1
との間隙に裏込め材を注入充填し、硬化状態となった後
に、各ねじ棒8を除去し、各筒状体7の筒状本体71の
内管2′から内側に突き出した部分は適宜切断し、筒状
本体71の雌ねじが形成された貫通孔を適当な閉塞部材
にて塞ぎ、一次覆工セグメント1内への内管のライニン
グを終了する。
との間隙に裏込め材を注入充填し、硬化状態となった後
に、各ねじ棒8を除去し、各筒状体7の筒状本体71の
内管2′から内側に突き出した部分は適宜切断し、筒状
本体71の雌ねじが形成された貫通孔を適当な閉塞部材
にて塞ぎ、一次覆工セグメント1内への内管のライニン
グを終了する。
【発明の効果】本発明の既設管内への内管の設置位置決
め工法は、上記のとおりとされているので、内管の呼び
径が大口径になっても、大がかりな施工工事を行うこと
なく、内管の設置位置や勾配の調整ができる。
め工法は、上記のとおりとされているので、内管の呼び
径が大口径になっても、大がかりな施工工事を行うこと
なく、内管の設置位置や勾配の調整ができる。
【図1】本発明の設置位置決め工法の一例における、最
初の工程を説明する斜視図である。
初の工程を説明する斜視図である。
【図2】本発明の設置位置決め工法の一例における、第
2工程〜第4工程を説明する断面図である。
2工程〜第4工程を説明する断面図である。
【図3】本発明の設置位置決め工法の一例における、第
5工程を説明する斜視図である。
5工程を説明する斜視図である。
【図4】本発明に使用される内管としての螺旋管形成用
の帯状体の一例を示す断面図である。
の帯状体の一例を示す断面図である。
【図5】本発明の設置位置決め工法の別の例における、
上記例と異なる工程を説明する斜視図である。
上記例と異なる工程を説明する斜視図である。
【図6】本発明の設置位置決め工法の別の例における、
上記例と異なる工程を説明する斜視図である。
上記例と異なる工程を説明する斜視図である。
【図7】本発明の設置位置決め工法の別の例における、
上記例と異なる工程を説明する斜視図である。
上記例と異なる工程を説明する斜視図である。
【図8】本発明の設置位置決め工法の更に別の例におけ
る、第2工程及び第3工程を説明する断面図である。
る、第2工程及び第3工程を説明する断面図である。
【図9】本発明の設置位置決め工法の更に別の例におけ
る、第3工程を説明する断面図である。
る、第3工程を説明する断面図である。
【図10】本発明の設置位置決め工法の更に別の例にお
ける、第3工程を説明する断面図である。
ける、第3工程を説明する断面図である。
1 既設管の一次覆工セグメント 2,2′ 内管 4,8 ねじ棒 5 ナット 11 座金 24 貫通孔 41,81 先端部 42,82 基端部
Claims (2)
- 【請求項1】 既設管の一次覆工セグメントの内面のそ
の周方向及び長手方向に沿う複数箇所に、雌ねじを有す
る座金を固定する工程と、前記既設管の一次覆工セグメ
ント内に内管を敷設する工程と、その内管の前記座金に
対応する箇所に貫通孔を設ける工程と、該前記内管の内
側から各貫通孔を通して、外周面に雄ねじが設けられた
ねじ棒を、その先端を前記座金の雌ねじに螺合するよう
にして固定する工程と、それらのねじ棒の基端部に前記
内管の内側からナットを締め込むことにより、前記既設
管内に前記内管の位置決めを行う工程とからなることを
特徴とする既設管内への内管の設置位置決め工法。 - 【請求項2】 既設管の一次覆工セグメントの内面のそ
の周方向及び長手方向に沿う複数箇所に、雌ねじを有す
る座金を固定する工程と、前記既設管の一次覆工セグメ
ント内に、両側縁部に接合部が設けられた帯状体を螺旋
状に巻回し相接する接合部同士を接合することにより形
成した螺旋管からなる内管を製管する工程と、該内管の
製管工程中に、既に製管した内管の前記座金に対応する
箇所に貫通孔を設けるとともに、雌ねじが設けられた筒
状本体と、該筒状本体の一端部に前記貫通孔の周囲の管
壁の外面に当接する段部とからなる短筒体に、外周面に
雄ねじが設けられたねじ棒を螺合したものを、前記内管
と前記既設管の一次覆工セグメントとの間隙に挿入し、
その筒状本体及びねじ棒の基端部を前記各貫通孔内に通
しつつ、前記ねじ棒の先端を前記座金の雌ねじに螺合す
るようにして固定する工程と、前記内管の内側から前記
各筒状体を周方向に回転させて前記座金から遠ざける方
向に移動させることにより、前記既設管内に前記内管の
位置決めを行う工程とからなることを特徴とする既設管
内への内管の設置位置決め工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11127063A JP2000320299A (ja) | 1999-05-07 | 1999-05-07 | 既設管内への内管の設置位置決め工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11127063A JP2000320299A (ja) | 1999-05-07 | 1999-05-07 | 既設管内への内管の設置位置決め工法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000320299A true JP2000320299A (ja) | 2000-11-21 |
Family
ID=14950678
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11127063A Pending JP2000320299A (ja) | 1999-05-07 | 1999-05-07 | 既設管内への内管の設置位置決め工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000320299A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002235389A (ja) * | 2001-02-09 | 2002-08-23 | Nishimatsu Constr Co Ltd | シールドパネルおよび該シールドパネルを用いるシール構造 |
JP2011106677A (ja) * | 2008-12-04 | 2011-06-02 | Shonan Plastic Mfg Co Ltd | 既設管更生工法 |
JP6858386B1 (ja) * | 2020-08-12 | 2021-04-14 | 日本ノーディッグテクノロジー株式会社 | 更生管の変形防止装置及び既設管の更生方法 |
-
1999
- 1999-05-07 JP JP11127063A patent/JP2000320299A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002235389A (ja) * | 2001-02-09 | 2002-08-23 | Nishimatsu Constr Co Ltd | シールドパネルおよび該シールドパネルを用いるシール構造 |
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JP6858386B1 (ja) * | 2020-08-12 | 2021-04-14 | 日本ノーディッグテクノロジー株式会社 | 更生管の変形防止装置及び既設管の更生方法 |
JP2022032424A (ja) * | 2020-08-12 | 2022-02-25 | 日本ノーディッグテクノロジー株式会社 | 更生管の変形防止装置及び既設管の更生方法 |
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