JP2000318718A - 感熱接着ラベル体加熱装置 - Google Patents

感熱接着ラベル体加熱装置

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JP2000318718A
JP2000318718A JP11162842A JP16284299A JP2000318718A JP 2000318718 A JP2000318718 A JP 2000318718A JP 11162842 A JP11162842 A JP 11162842A JP 16284299 A JP16284299 A JP 16284299A JP 2000318718 A JP2000318718 A JP 2000318718A
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heating
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JP11162842A
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Takao Nozaki
隆男 野崎
Seiji Yoshimura
清治 吉村
Yoshinori Azumai
善規 東井
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Nozaki Insatsu Shigyo Co Ltd
Original Assignee
Nozaki Insatsu Shigyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で、少ない消費電力によって、連続ラベ
ル体で形成される感熱接着ラベル体の感熱性接着層を加
熱して活性化させて粘着性を発生させ、また、連続ラベ
ル体を選択的に活性化させて任意の分市の接着面を形成
する 【解決手段】 感熱接着ラベル体加熱装置1は、感熱接
着ラベル体10(連続ラベル体13)の感熱性接着層を
加熱するための加熱部2と、搬走路上の感熱接着ラベル
体に対して加熱部2を離隔あるいは接触させる移動部3
とを備えた構成とし、移動部3は加熱部2を感熱接着ラ
ベル体に接触させ、接触した感熱性接着層を活性化させ
て粘着性を生成する。この構成によって、感熱接着ラベ
ル体の感熱性接着層の直接加熱を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、配送ラベル、バー
コードラベル、表示ラベル等に使用する感熱接着ラベル
体の感熱性接着層を活性化させて粘着性を発生させる加
熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】配送ラベル、バーコードラベル、表示ラ
ベル等の各種ラベルとして粘着ラベル(タック紙とも云
う)が使用されている。従来使用されている粘着ラベル
として、ラベル基材に粘着剤を塗市し、塗布した粘着剤
の表面を剥離紙(セパレータとも云う)で被覆したもの
が知られており、使用時には剥離紙をはがして粘着剤を
露出させ、この粘着剤の粘着性によって所定個所に貼り
付けることができる。しかしながら、このタイプの粘着
ラベルは、はがした剥離紙の廃棄性や再生性の点から検
討が必要となっており、剥離紙を要さない粘着ラベルが
求められていた。
【0003】このような要求から、粘着剤を加熱によっ
て活性化させることによって、剥離紙を不要とするディ
レードタック型と呼ばれる粘着ラベル(ディレードタッ
ク紙)が開発されている(例えば、商品名ポリゾールP
SA DT−1000(昭和高分子株式会社)が知られ
ている)。このタイプの粘着ラベル(以下、感熱接着ラ
ベルという)の粘着剤塗布面は、常温では粘着性がなく
加熱によって粘着性が発生する。したがって、ラベル基
材に粘着剤を塗布して感熱接着層を形成した感熱接着ラ
ベルを連続体の形態で用意しておき、使用時に感熱接着
層を加熱して使用する。図7は感熱接着ラベル体を説明
するための概略図である。図7において、感熱接着ラベ
ル体10はラベル基材11の表面に粘着剤を堡市して感
熱性接着層12を形成している。
【0004】通常、図8に示すように、感熱接着ラベル
体10は連続する帯状の連続ラベル体13の形態で形成
し、この連続ラベル体13の所定部分を加熱して活性化
させて粘着性を生成している。図8中の符号14は活性
化によって粘着性を備えた接着層活性化面を示し、符号
15は活性化されずに粘着性を備えない接着層非活性化
面を示している。
【0005】感熱接着ラベル体10は、連続する帯状の
連続ラベル体13を小片を切り離して使用する場合があ
る。図9は感熱接着ラベル体10の一使用例である接着
ラベル16を示している。図9(a)に示すように、接
着ラベル16は連続ラベル体13から切り離して形成
し、活性化された接着層活性化面14は粘着性を備え、
活性化されずに残った接着層非活性化面15は粘着性を
有していない。この構成によれば、図9(b)に示すよ
うに、接着層活性化面14を接着体110に接着させる
ことによって、接着ラベル16を接着体110に貼り付
けることができる。
【0006】上記した連続ラベル体13の感熱性接着層
12を活性化させる装置として、熱照射型加熱装置、熱
風送風型加熱装置、ヒートロール型加熱装置等が知られ
ている。熱照射型加熱装置は、赤外線ランプによる熱照
射によって加熱するものであり、熱風送風型加熱装置
は、電熱線等の発熱を送風して加熱するものである。し
かしながら、熱照射型加熱装置、熱風送風型加熱装置で
は、感熱性接着層と熱源との間に距離を要する間接的な
加熱であるため、熱効率が悪く、熱源を駆動するために
大容量の電源を必要とするという問題点がある。また、
感熱性接着層の全面を加熱するため、感熱接着ラベル体
を選択的に活性化させて部分的な接着面の形成を行うこ
とができず、図9に示すような接着ラベルの形成が困難
であるという問題点もある。
【0007】また、ヒートロール型加熱装置は、加熱し
たローラを連続ラベル体に接触させて加熱するものであ
る。図10,11はヒートロール型加熱装置の一構成例
を示してる。図10に示す構成例は中空の加熱ローラ1
00の中心に熱源102を備えるものである。連続ラベ
ル体13を熱源102で加熱した加熱ローラ100と搬
送ローラ101との間に通すことによって、感熱性接着
層12を加熱し活性化させる。なお、図10(a)は軸
方向から見た断面図であり、図10(b)は図10
(a)中のA−Bの断面図である。また、図11に示す
構成例は加熱ローラ104の外側に熱源103を備える
ものであり、連続ラベル体13を熱源103で加熱した
加熱ローラ104と搬送ローラ101との間に通すこと
によって、感熱性接着層12を加熱し活性化させる。
【0008】ヒートロール型加熱装置は、加熱ローラを
感熱性接着層に接触させて加熱するものであるため、熱
伝導率や蓄熱性等の加熱ローラの熱特性によって感熱性
接着層の活性化が影響される。そのため、感熱性接着層
を十分に活性化させるためには、大容量の熱源や電源を
必要とするという問題点がある。また、加熱ローラの形
状を変更することによって、連続ラベル体を選択的に活
性化させて部分的な接着面の形成に対応することができ
るが、この場合には複雑な構造の加熱ローラが必要であ
り、また、接着面のパターンに応じて加熱ローラを構成
する必要があるなど操作性やコストの面で問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、感熱接着
ラベル体の感熱性接着層を活性化させて粘着性を発生さ
せる加熱装置において、装置を小型化し、消費電力を低
減することを目的とし、また、感熱接着ラベル体の感熱
性接着層を選択的に活性化させて任意の分布の接着面を
形成することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、搬走路上の感
熱接着ラベル体に対して加熱部を離隔及び接触させるこ
とによって、感熱接着ラベル体の感熱性接着層を直接的
に加熱し、また選択的に加熱するものである。本発明に
よれば、加熱部を接触させて感熱接着ラベル体の感熱性
接着層を直接加熱することによって、装置を小型化し、
消費電力を低減することができる。
【0011】本発明において、第1の選択的加熱は、加
熱部を感熱接着ラベル体に対して行なう離隔及び接触の
移動によるものであり、搬走路上を移動する感熱接着ラ
ベル体に対して加熱部を選択的に接触させることによっ
て、接触した感熱性接着層のみを選択的に加熱するもの
である。また、第2の選択的加熱は、加熱部に複数の加
熱手段を設け、この複数の加熱手段を選択的に加熱させ
るものであり、加熱部と接触した感熱性接着層から選択
された部分のみを加熱するものである。なお、本発明の
感熱接着ラベル体加熱装置は感熱接着ラベル体全般に適
用することができるが、帯状に連続する連続ラベル体へ
の適用によって選択的加熱の効果をより一層奏すること
ができる。
【0012】本発明の感熱接着ラベル体加熱装置は、感
熱接着ラベル体の感熱性接着層を加熱するための加熱部
と、搬走路上の感熱接着ラベル体に対して加熱部を離隔
あるいは接触させる移動部とを備えた構成とし、移動部
は加熱部を感熱接着ラベル体に接触させ、接触した感熱
性接着層を活性化させて粘着性を生成する。この構成に
よって、感熱接着ラベル体の感熱性接着層の直接加熱を
行うことができる。
【0013】移動部は、感熱接着ラベル体の搬走路上の
位置に応じて加熱部の移動制御を行う。感熱接着ラベル
体の搬走路上の位置は、所定の活性化パターンによって
定めることができ、該活性化パターンに従って加熱部を
感熱接着ラベル体に接触させる。これによって、感熱接
着ラベル体の所定位置に粘着性を生成することができ
る。また、移動部は、感熱接着ラベル体を搬送する制御
信号に基づいて感熱接着ラベル体の搬走路上の位置を算
出し、算出位置に基づいて加熱部の移動制御を行う構成
とすることができる。制御信号から算出した位置を用い
ることによって、感熱接着ラベル体を搬送と加熱部の移
動とを同期させることができる。
【0014】また、搬走路上の感熱接着ラベル体を挟ん
で加熱部と対向する位置に搬送ローラを設け、該搬送ロ
ーラと移動部との間に感熱接着ラベル体を挟むことによ
って、加熱部を感熱接着ラベル体に接触させる。これに
よって、加熱部の接触による直接加熱をより確実なもの
とすることができる。加熱部は、加熱部の温度を帰還し
て温度制御を行う。温度制御を行うことによって、感熱
性接着層の活性化を確実に行うことができる。
【0015】加熱部は、搬走路上の感熱接着ラベル体の
面と平行する直線状の接触面を備る。加熱部の接触面は
感熱接着ラベル体の面と平行であるため、加熱部の加熱
面を感熱接着ラベル体の面に同時にむらなく接触させる
ことができる。また、接触面を直線状とし、感熱接着ラ
ベル体の搬送と組み合わせることによって、簡易な構造
で広範囲を短時間で活性化させることができる。また、
加熱部の他の形態として、独立して加熱可能な複数の加
熱手段を備えた構成とすることができる。複数の加熱手
段から特定の加熱手段を選択して加熱することによっ
て、感熱接着ラベル体の感熱性接着層を選択的に活性化
させる。この構成によれば、加熱手段の選択のみによっ
て任意の活性化パターンを形成することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明の感熱接着ラベル体
加熱装置の概略を説明するための斜視図である。図1に
おいて、感熱接着ラベル体加熱装置1は、加熱部2と移
動部3とを備える。加熱部2は、図中の矢印Cの方向に
搬送される感熱接着ラベル体を加熱して、感熱接着ラベ
ル体の感熱性接着層を活性化させる手段であり、感熱接
着ラベル体の搬走路に近接させて配置する。なお、図1
では、感熱接着ラベル体として連続ラベル体13の場合
を示している。
【0017】図2は加熱部2の一構成例を示す斜視図で
ある。加熱部2は、電極22によって供給させる電力に
よって発熱する発熱体21を備える。発熱体21は電気
抵抗によって発熱するものや、渦電流による鉄損によっ
て発熱するものなど、周知の発熱体を用いることがで
き、感熱接着ラベル体の活性化温度に応じて選択する。
感熱接着ラベル体として、前記した商品名ポリゾールP
SA DT−1000(昭和高分子株式会社)を用いる
場合には、活性化温度が80℃〜90℃であるため、少
なくとも同程度の温度を発生することができる発熱体を
選択する。
【0018】発熱体21が感熱接着ラベル体と接触する
面側に、保護膜23を設ける。保護膜23は、発熱体と
感熱接着ラベル体との接触摩擦によって生じる感熱接着
ラベル体及び発熱体の損傷を防止すると共に、加熱部2
の接触面における温度分布を均一化する作用を奏するこ
とができる。したがって、損傷防止の効果を奏するには
保護膜23の摩擦係数は小さい材質であることが望まし
く、また、温度分布を均一化の効果を奏するには熱伝導
率の良好な材質であることが望ましい。
【0019】発熱体21には、発熱体の温度を検出する
ための温度センサ24が設けられる。温度センサ24の
設置位置は、発熱体21が感熱接着ラベル体と接触する
面と反対側の他、任意の位置とすることができる。これ
ら発熱体21、電極22、温度センサ24はハウジング
25内に収納し、上面を保護膜23で覆う構成とするこ
とができる。
【0020】発熱体21の形状は任意に構成することが
できるが、通常の感熱接着ラベル体の表面は平面であ
り、全面が同時に接触することが望ましいため、接触面
は平面であることが望ましい。また、直線状とすること
によって簡易で小型な構成とすることができる。さら
に、発熱体21の長手方向の長さは、少なくとも感熱接
着ラベル体の活性化を要する部分を覆う必要がある。ま
た、発熱体21の搬送方向の幅は、活性化に要する接触
時間を満たす程度である必要があり、搬送時間、加熱部
が発生する熱容量、加熱部と感熱接着ラベル体との間の
熱伝導率などの活性化の種々の条件によって定める。
【0021】なお、各部分の材質例としては、発熱体と
して酸化ルテニウム系、電極として銀パラジウム、保護
膜として非晶質ガラス、ハウジングとしてしんちゅう、
基板としてアルミナ、グレーズ層として結晶化ガラス、
また接着剤としてシリコン系接着剤を用いることができ
る。なお、グレーズ層材は、基板上に配置する部材の信
頼性や蓄熱性を高めるために設ける層である。
【0022】移動部3は、搬送された連続ラベル体13
に対して加熱部2を接触あるいは離隔させる移動機構で
あり、ソレレノイドやモータ等の駆動源やリンク機構等
を組み合わせて構成することができる。図1において移
動部3によって加熱部2を矢印Dの方向に移動させる
と、加熱部2は連続ラベル体13に接触する。この接触
によって、感熱接着ラベル体13の感熱性接着層は加熱
される。一方、移動部3によって加熱部2を矢印Eの方
向に移動させると、加熱部2は連続ラベル体13から離
れる。この離隔によって、連続ラベル体13の感熱性接
着層は加熱さることはない。
【0023】また、感熱接着ラベル体加熱装置1は、連
続ラベル体13を搬送する搬送部4を備える。搬送部4
は、加熱部2と対向する位置に設けた搬送ローラ41を
備える。搬送ローラ41は、軸42をギヤ43や駆動ベ
ルト等の伝達機構を介して接続された駆動モータ44に
よって回転駆動され、連続ラベル体13を矢印Cの方向
に搬送する。
【0024】搬送ローラ41は加熱部2と対向する位置
に固定して設けることにより、加熱部2との間で連続ラ
ベル体13を挟む。この構成によって、加熱部2と連続
ラベル体13との接触を確実なものとすることができ
る。なお、連続ラベル体13の搬送は、搬送部4に限ら
ず搬送路上に設けた図示しない搬送機構によって行うこ
ともできる。この場合には、搬送ローラ41は駆動モー
タ44と接続することなく、連続ラベル体13の搬送に
従って自由回転する構成とし、連続ラベル体13を搬送
路上の所定位置に保持して、加熱部2と連続ラベル体1
3との接触を確保する機能のみとすることもできる。
【0025】感熱接着ラベル体加熱装置1は、加熱部2
の温度制御、及び移動部3の移動制御等を行う制御部5
を備える。制御部5は、加熱部2の温度制御を行うため
に温度制御部52を備え、検出した加熱部2の温度に基
づいて加熱部2に供給する電力を制御することによって
温度制御を行う。温度制御は、検出温度と設定温度との
温度偏差が減少するように、比例・積分・微分制御等の
周知の制御方式によって行うことができる。
【0026】設定温度は、感熱接着ラベル体の活性化温
度や、温度センサと実際の接触部分との温度差等を考慮
して設定する。また、温度制御部52による加熱部2へ
の電力供給の制御は、電圧制御や電流制御等を行う周知
の制御装置を用いることができる。加熱部を直流電源
(例えばDC24V電源)によって駆動する場合には、
加熱部に供給するオン時間とオフ時間のデューティー比
を制御するパルス間隔制御を行うことができる。
【0027】制御部5は、移動部3の移動制御を行うた
めに移動制御部53を備える。移動制御部53が行う制
御の一例は、連続ラベル体13において活性化させるパ
ターンを定めておき、該パターンに基づいて移動部3を
駆動して加熱部3の接触及び離隔を制御するものであ
る。この制御例では、移動制御部53が備えるメモリに
パターンに関するデータを記憶しておき、該パターンデ
ータを読み出すことによって制御信号を形成し、移動部
3に送信することによって行うことができる。また、移
動制御部53が行う制御の他の例では、搬送路上に設け
た図示しない位置センサからの位置信号Fに基づいて制
御信号を形成し、移動部3に送信することによって行う
ことができる。
【0028】また、制御部5は、搬送ローラ41を駆動
する駆動モータ44を制御するモータ制御部54を備え
る。駆動モータ44をステッピングモータなどのパルス
制御される駆動機構とする場合には、パルス発生部51
から供給されるパルス信号を用いることができ、該パル
ス信号を移動制御部53に供給することによって、連続
ラベル体13の搬送動作と移動部3の移動動作とを同期
させて行うことができる。例えば、ステッピングモータ
による搬送において、パルス数と搬送量間の関係(例え
ば、1パルス当たり0.1mmの搬送量)を用いて、パ
ルス数から連続ラベル体の搬送量を算出することができ
る。なお、制御装置は、マイコンを用いた制御装置等を
適用することができる。
【0029】図3は連続ラベル体13の搬送動作と移動
部3の移動動作、及び活性化を説明するための図であ
る。なお、図では、加熱部2の位置によって移動部3の
移動動作を示している。図3(a)〜(c)は、連続ラ
ベル体13の搬送動作と移動部3の移動動作を示してい
る。図3(a)は連続ラベル体13の初期段階の搬送動
作を示しており、連続ラベル体13の先端部分が搬送ロ
ーラ41に達した状態を示している。このとき、加熱部
2は連続ラベル体13から離隔した位置にある。連続ラ
ベル体13が搬送ローラ41によって搬送され、活性化
すべき位置に達すると、移動部3の移動動作によって加
熱部2が連続ラベル体13に接触し、接触した感熱性接
着層を活性化する。加熱部2が連続ラベル体13に接触
した状態で搬送を続けることにより、図3(b)に示す
ように、感熱性接着層は連続して活性化が行われ接着層
活性化面14が形成される。
【0030】図3(c)に示すように、搬送中に加熱部
3を連続ラベル体13から離隔すると、感熱性接着層の
活性化は停止し、以後の部分は活性化が行われずに接着
層非活性化面15となる。図3(d)は、図3(a)〜
(c)の工程による状態を示しており、連続ラベル体1
3上には接着層活性化面14と接着層非活性化面15と
が搬送方向に順に形成される。この工程を繰り返すこと
によって、図3(e)に示すような活性化パターンを形
成することができる。なお、この構成では、ラベル基材
に対して感熱性接着層は下側に塗布されている。
【0031】前記した構成例は、連続ラベル体13を挟
んで下側に加熱部2を配置し、上側に搬送ローラ41を
配置する構成例を示しているが、本発明はこの配置構成
に限るものではなく、加熱部2と搬送ローラ41を逆の
配置とすることができる。図4は加熱部2と搬送ローラ
41の他の配置例を示す図である。ラベル基材に対して
感熱性接着層が上側に塗布されている場合には、図4に
示すように、連続ラベル体13を挟んで上側に加熱部2
を配置し、下側に搬送ローラ41を配置する構成とす
る。この構成においても、感熱性接着層の活性化は、図
3に示す構成例と同様に行うことができ、加熱部2の降
下によって連続ラベル体13を接触させて感熱性接着層
を活性化させ(図4(a))、加熱部2の上昇によって
連続ラベル体13から離隔させて感熱性接着層を活性化
を停止させる。
【0032】次に、本発明に用いる加熱部の他の構成例
及び動作例について、図5,図6を用いて説明する。こ
の構成例の加熱部は、独立して加熱可能な複数の加熱手
段を備えるものであり、各加熱手段を選択的に加熱する
ことによって、感熱接着ラベル体の感熱性接着層を選択
的に活性化させるものである。
【0033】図5(a)に示す斜視図において、発熱体
21は、互いに断熱材を介して複数の発熱体21Aを配
列して構成し、各発熱体21Aはそれぞれ備えた電極2
2Aによって加熱され、選択して加熱を行うことができ
る。また、各発熱体21Aはそれぞれ温度センサ24A
を備えることによって、個別に温度検出を行なことがで
き、個別の温度制御を行うことができる。
【0034】また、各発熱体21A及び温度センサ24
Aは、図5(b)に示すように一直線上に配列すること
も、図5(c)に示すように搬送方向にずらして配列す
ることもできる。搬送方向にずらして配列する場合に
は、隣接する発熱体21A間の断熱を良好に行うことが
できる。なお、この場合には、発熱体21Aの加熱のタ
イミングを搬送方向のずれ量を考慮する必要がある。
【0035】図6は、図5(a)に示す構成の加熱部に
よる動作例を示している。図6(a)の動作例では、連
続して隣接する二組の複数の発熱体21Aに区分し、一
方組21Ahは加熱し、他方の組21Acについては加
熱しない状態とする。この動作により、加熱した組21
Ahと接触する感熱性接着層は活性化し、加熱していな
い組21Acと接触する感熱性接着層は非活性の状態を
維持する。
【0036】また、図6(b),(c)の動作例では、
隣接する発熱体21Aを交互に加熱して、加熱状態の発
熱体21Ahと非加熱状態の発熱体21Acとを交互に
配列した状態とする。この動作により、発熱体21Aの
長さを単位として活性化した感熱性接着層と非活性の感
熱性接着層とは形成される。活性化する発熱体21Ah
と非活性の発熱体21Acとの組み合わせ、搬送の途中
で変更すると、図6(c)に示すような、接着層活性化
面14のパターンを形成することができる。この接着層
活性化面14のパターンは、発熱体21Aを選択して加
熱することによって任意とすることができる。
【0037】
【発明の効果】上記したように、本発明の感熱性接着ラ
ベル体の加熱装置によれば、小型で、少ない消費電力に
よって、感熱接着ラベル体の感熱性接着層を加熱して活
性化させて、粘着性を発生させることができる。また、
感熱接着ラベル体の感熱性接着層を選択的に活性化させ
て任意の分市の接着面を形成することができる。
【0038】本発明の請求項1に記載の構成によれば、
加熱部を移動部によって感熱接着ラベル体に対して離隔
あるいは接触させることができるため、接触させること
によって感熱接着ラベル体の感熱性接着層を直接的に加
熱することができ、また、離隔することによって感熱接
着ラベル体の加熱を確実に防止することができる。した
がって、感熱接着ラベル体の感熱性接着層の選択的は活
性化を、簡易な構成で確実に行うことができる。
【0039】本発明の移動部は、請求項2に記載の構成
によれば、活性化パターンなどの感熱接着ラベル体の搬
走路上の位置に応じて加熱部の移動制御を行うことによ
って、感熱接着ラベル体の所定位置に粘着性を生成する
ことができる。請求項3に記載の構成によれば、感熱接
着ラベル体を搬送する制御信号から算出した位置を用い
ることによって、感熱接着ラベル体を搬送と加熱部の移
動とを同期させることができる。また、活性化パターン
による移動制御を制御信号から算出した位置に基づいて
行うこともできる。
【0040】また、請求項4に記載の構成によれば、加
熱部と搬送ローラとの間に感熱接着ラベル体を挟む構成
とすることによって、加熱部を感熱接着ラベル体に接触
させ、加熱部の接触による直接加熱をより確実なものと
することができる。本発明の加熱部は、請求項5に記載
の構成によれば、温度制御を行うことによって、感熱性
接着層の活性化を確実に行うことができる。
【0041】請求項6に記載の構成によれば、加熱部の
接触面は感熱接着ラベル体の面と平行とすることによっ
て、加熱部の加熱面を感熱接着ラベル体の面に同時にむ
らなく接触させることができ、接触面を直線状とするこ
とによって、感熱接着ラベル体の搬送と組み合わせて、
簡易な構造で広範囲を短時間で活性化させることができ
る。
【0042】さらに、本発明の加熱部の請求項6に記載
の構成によれば、複数の加熱手段から特定の加熱手段を
選択して加熱することによって、感熱接着ラベル体の感
熱性接着層を選択的に活性化させ、加熱手段の選択のみ
によって任意の活性化パターンを形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感熱接着ラベル体加熱装置の概略を説
明するための斜視図である。
【図2】本発明の感熱接着ラベル体加熱装置が備える加
熱部の一構成例を示す斜視図である。
【図3】本発明の感熱接着ラベル体加熱装置による、連
続ラベル体の搬送動作と移動部の移動動作、及び活性化
を説明するための図である。
【図4】加熱部と搬送ローラの他の配置例を示す図であ
る。
【図5】本発明に用いる加熱部の他の構成例を説明する
ための図である。
【図6】本発明に用いる加熱部の他の構成例を説明する
ための図である。
【図7】感熱接着ラベル体を説明するための概略図であ
る。
【図8】感熱接着ラベル体の連続ラベル体を説明するた
めの概略図である。
【図9】感熱接着ラベル体の一使用例である接着ラベル
を説明する図である。
【図10】ヒートロール型加熱装置の一構成例を示す図
である。
【図11】ヒートロール型加熱装置の一構成例を示す図
である。
【符号の説明】
1 感熱接着ラベル体加熱装置 2 加熱部 3 移動部 4 搬送部 5 制御部 10 感熱性接着ラベル体 11 ラベル基材 12 感熱性接着層 13 連続ラベル体 14 接着層活性化面 15 接着層非活性化面 16 接着ラベル 21,21A 発熱体 22,22A 電極 23 保護層 24,24A 温度センサ 25 ハウジング 41 搬送ローラ 42 軸 43 ギヤ 44 駆動モータ 51 パルス発生部 52 温度制御部 53 移動制御部 54 モータ制御部 100,104 加熱ローラ 101 ローラ 102,103 熱源 110 接着体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東井 善規 京都府京都市北区小山下総町54−5野崎印 刷紙業株式会社内 Fターム(参考) 3E095 BA02 DA55 DA59 FA29 FA30

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感熱接着ラベル体の感熱性接着層を加熱
    するための加熱部と、搬走路上の感熱接着ラベル体に対
    して加熱部を離隔あるいは接触させる移動部とを備え、
    移動部は加熱部を感熱接着ラベル体に接触させ、接触し
    た感熱性接着層を活性化させて粘着性を生成することを
    特徴とする感熱接着ラベル体加熱装置。
  2. 【請求項2】 前記移動部は、感熱接着ラベル体の搬走
    路上の位置に応じて加熱部の移動制御を行うことを特徴
    とする請求項1記載の感熱接着ラベル体加熱装置。
  3. 【請求項3】 前記移動部は、感熱接着ラベル体を搬送
    する制御信号に基づいて感熱接着ラベル体の搬走路上の
    位置を算出し、算出位置に基づいて加熱部の移動制御を
    行うことを特徴とする請求項2記載の感熱接着ラベル体
    加熱装置。
  4. 【請求項4】 搬走路上の感熱接着ラベル体を挟んで加
    熱部と対向する位置に搬送ローラを備え、移動部は加熱
    部を移動させて感熱接着ラベル体を加熱部と搬送ローラ
    との間に挟むことによって加熱部を感熱接着ラベル体に
    接触させることを特徴とする請求項2,または3記載の
    感熱接着ラベル体加熱装置。
  5. 【請求項5】 前記加熱部は、加熱部の温度を帰還して
    温度制御を行うことを特徴とする請求項1記載の感熱接
    着ラベル体加熱装置。
  6. 【請求項6】 前記加熱部は、搬走路上の感熱接着ラベ
    ル体の面と平行する直線状の接触面を備えることを特徴
    とする請求項1,または5記載の感熱接着ラベル体加熱
    装置。
  7. 【請求項7】 前記加熱部は、独立して加熱可能な複数
    の加熱手段を備え、該加熱手段を選択的に加熱すること
    によって、感熱接着ラベル体の感熱性接着層を選択的に
    活性化させることを特徴とする請求項1,または6記載
    の感熱接着ラベル体加熱装置。
JP11162842A 1999-05-07 1999-05-07 感熱接着ラベル体加熱装置 Pending JP2000318718A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009202898A (ja) * 2008-02-27 2009-09-10 Seiko Instruments Inc ラベル製造方法およびラベル製造システム
KR101115936B1 (ko) 2003-10-16 2012-02-21 세이코 인스트루 가부시키가이샤 열 활성 장치

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101115936B1 (ko) 2003-10-16 2012-02-21 세이코 인스트루 가부시키가이샤 열 활성 장치
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