JP2000318170A - 液体噴射記録ヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

液体噴射記録ヘッドおよびその製造方法

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JP2000318170A
JP2000318170A JP13212799A JP13212799A JP2000318170A JP 2000318170 A JP2000318170 A JP 2000318170A JP 13212799 A JP13212799 A JP 13212799A JP 13212799 A JP13212799 A JP 13212799A JP 2000318170 A JP2000318170 A JP 2000318170A
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liquid
orifice plate
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Akira Tsujimoto
明 辻本
Yoshiaki Suzuki
良明 鈴木
Takeshi Ikegame
健 池亀
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オリフィスプレートの液流路部材の接合面へ
の貼り合わせ工程を簡便にし、接着剤が吐出口や液流路
などに入り込むことを防止するとともに、接合の信頼性
が高く、生産性の高い液体噴射記録ヘッドとその製造方
法を提供する。 【解決手段】 吐出口8が形成されたオリフィスプレー
ト7の接着面に液流路部材10の接合面13に相応する
接着剤シート15を貼付した後に接着剤シート15の吐
出口8近傍の接着剤をレーザ光Lの照射により除去し、
このオリフィスプレート7を、吐出口8が液流路11に
対応するように位置合わせして、液流路部材10の接合
面13に接着する。これにより、オリフィスプレート7
を貼り合わせる際に伴なう加圧や溶融により接着剤の流
れが生じても、接着剤が除去部分16で形成される間隙
部へ流れ込むようになし、余剰な接着剤が吐出口8や液
流路11に入り込むことを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微細な吐出口から
記録液を液滴として吐出させて記録媒体に文字や画像等
の記録を行なう液体噴射記録ヘッドおよびその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液体噴射記録装置は、近年、小型化、低
価格化のみならず、カラー記録化、高階調化、高画質化
への要求が高まってきている。そのため、液体噴射記録
装置に適用される液体噴射記録ヘッドも、小型化、低価
格化、さらに、カラー記録化、高階調化、高画質化への
要求に対応する必要がある。
【0003】このような要求に対応する液体噴射記録ヘ
ッドとして、例えば、図9に示すように構成された液体
噴射記録ヘッドが知られている。図9において、液体噴
射記録ヘッドは、記録液に吐出エネルギーを付与して吐
出するための複数の吐出エネルギー発生素子102が設
けられた素子基板101と、素子基板101の吐出エネ
ルギー発生素子102の配設部位に対応して液流路を形
成するための複数の液流路溝(液流路形成部)104お
よび液流路に記録液を供給するための共通液室105が
設けられた天板103と、液流路にそれぞれ対応するよ
うに複数の吐出口108が形成されているオリフィスプ
レート107とから構成されている。素子基板101と
天板103は、吐出エネルギー発生素子102と液流路
溝104がそれぞれ対応するように位置合わせして接合
され、液流路部材110を形成するとともに、複数の液
流路溝104と素子基板101の表面により複数の液流
路を形成し、この液流路内には吐出エネルギー発生素子
102が位置付けられている。
【0004】接着面側に接着剤が塗布されたオリフィス
プレート107は、素子基板101と天板103で構成
される液流路部材110のオリフィスプレート接合面1
13(図9において斜線を施した部分)に接着され固定
される。
【0005】このように構成される液体噴射記録ヘッド
において、液流路部材に対するオリフィスプレートの接
着貼り合わせについて、図8を参照してさらに説明す
る。
【0006】図8の(a)に図示するように、オリフィ
スプレート107の貼り合わせに先だって、先ず、素子
基板101と天板103の接合が行なわれ、この接合に
より液流路部材110が形成される。そして、オリフィ
スプレート107の接着面側には、液流路部材110の
端面のオリフィスプレート接合面113(以下、単に接
合面ともいう。)に対応して接着剤115がコーティン
グなどによって塗布される。なお、接着剤115の塗布
に際しては、吐出口108を避けて塗布されている。そ
の後、オリフィスプレート107は、その各吐出口10
8が液流路111にそれぞれ対応するように位置決めさ
れ、素子基板101と天板103から形成される液流路
部材110の接合面113に接着剤115を介して貼り
合わされている。
【0007】また、液体噴射記録ヘッドにおいては、小
型化、低価格化および高精細なカラー記録化に伴ない、
異なる複数の色の記録液を吐出できるように、吐出口は
複数組で構成され、異なる色の記録液をそれぞれの対応
する吐出口から吐出する液体噴射記録ヘッドも提案され
ており、吐出口は、より均一にかつ微細化され、また、
複数の吐出口列の配列密度も高いものが要求されてい
る。
【0008】液流路を含めた吐出口近傍が不均一である
と、記録液吐出時の吐出方向や吐出量にばらつきが生
じ、記録品質の低下を招き、高精細な画像を得ることは
できない。したがって、吐出口は、その形状の安定性や
均一性が重要となる。そのために、吐出口や液流路など
は高精度に加工作製されている。
【0009】しかしながら、高精度に加工作製された吐
出口や液流路を組み込んで作製した液体噴射記録ヘッド
においても、液流路を含む吐出口近傍において、形状の
不均一が生じ、液吐出方向および液吐出量にばらつきが
生じる場合があった。
【0010】このような吐出口近傍を不均一にする原因
の一つとしては、吐出口内ないしは液流路内に接着剤な
どの汚染物が流れ込み、吐出口や液流路の所定形状を変
化させてしまうことがあげられる。さらに、接着剤など
の汚染物の流れ込みが多い場合には、吐出口が塞がって
しまい、記録液吐出が不可能となる。特に、オリフィス
プレートの貼り合わせに用いる接着剤の塗布に際し、接
着剤の塗布量や塗布位置のばらつき等が生じると、次工
程となる貼り合わせの際に、オリフィスプレートの位置
ずれあるいはこの位置ずれに伴なう接着剤の流動が生
じ、余剰な接着剤が、図8の(b)に破線で示すよう
に、吐出口や液流路等に入り込む可能性がある。
【0011】そのため、前述した接着剤の塗布やオリフ
ィスプレートの貼り合わせの際に、接着剤が吐出口や液
流路等に入り込むことを防止することが重要であり、接
着剤の塗布に際しては、接着剤の塗布量や塗布位置のば
らつき等をなくするために高精度な接着剤塗布装置が用
いられている。
【0012】また、オリフィスプレートの貼り合わせ時
には、オリフィスプレートの位置ずれあるいはこの位置
ずれに伴なう接着剤の流動が生じないように、高精度の
位置決めを行なっている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来技術においては、接着剤の塗布に際して、接着剤
の塗布量や塗布位置のばらつきを減少させるために、高
精度な塗布装置を用いて接着剤を塗布しているけれど
も、接着剤の粘度管理や塗布装置の条件設定等で工数が
増加し、生産効率が低下し、コストアップにつながって
いた。
【0014】さらに、その後の工程としてのオリフィス
プレート貼り合わせ時の位置ずれあるいはこの位置ずれ
に伴なって生じる接着剤流動を防ぐため、高精度な位置
決めが必要であり、加圧力の制御、位置決め(装置制
御)のための工数が増加し、同様に生産効率が悪く、コ
ストアップにつながっていた。
【0015】一方、接着剤が吐出口や液流路等に入り込
んだ場合に、オリフィスプレートの吐出口側からレーザ
光を照射して接着剤を除去することも提案されている。
しかしながら、粘度の低い接着剤を用いたときなどは、
液流路の奥にまで流れ込み、除去を確実に行なうことは
困難である。このため、この方法においても、接着剤の
粘度管理や貼り合わせ時の位置ずれ等の管理をする必要
が生じ、管理コストや製造工数が増加する。
【0016】そこで、本発明は、前述の従来技術の有す
る未解決の課題に鑑みてなされたものであって、オリフ
ィスプレートへの接着剤の塗布工程および接合面への貼
り合わせ工程を簡便にし、さらに、接着剤が吐出口や液
流路などに入り込むことを防止するとともに、接合時の
信頼性が高く、生産性の高い、安価な液体噴射記録ヘッ
ドおよびその製造方法を提供することを目的とするもの
である。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の液体噴射記録ヘッドの製造方法は、記録液
を吐出するための複数の吐出エネルギー発生素子が設け
られた素子基板と、前記吐出エネルギー発生素子の配設
部位に対応して液流路を形成するための複数の液流路溝
および各液流路に連通して該液流路に記録液を供給する
ための共通液室が設けられた天板と、前記液流路にそれ
ぞれ対応するように複数の吐出口が形成されているオリ
フィスプレートとを備え、前記素子基板と前記天板を接
合して形成する液流路部材のオリフィスプレート接合面
に前記吐出口が前記液流路に各々対応するように前記オ
リフィスプレートを接合して作製する液体噴射記録ヘッ
ドの製造方法において、前記オリフィスプレートの前記
液流路部材に対向する接着面と前記液流路部材のオリフ
ィスプレート接合面の少なくともいずれか一方に接着剤
シートを貼付した後に、該接着剤シートの接着剤部分に
おける吐出口または液流路に対応する部分やその近傍の
接着剤を除去し、その後に、前記オリフィスプレートを
前記接着剤シートを介して前記液流路部材のオリフィス
プレート接合面に接着固定することを特徴とする。
【0018】本発明の液体噴射記録ヘッドの製造方法に
おいては、前記接着剤の除去が、レーザ光の照射による
レーザ加工によって行なわれることが好ましく、特に、
前記レーザ光としてエキシマレーザ光を用いることが好
適である。
【0019】本発明の液体噴射記録ヘッドの製造方法に
おいては、接着剤として、熱硬化性接着剤あるいは熱可
塑性接着剤を用いることが好適である。
【0020】本発明の液体噴射記録ヘッドの製造方法に
おいては、前記熱可塑性接着剤にレーザ加工性を有する
薄膜を重ね、該薄膜側からレーザ光を照射して接着剤の
除去を行なうことが好ましい。
【0021】本発明の液体噴射記録ヘッドの製造方法に
おいては、前記吐出エネルギー発生素子は電気熱変換素
子であることが好ましい。
【0022】また、本発明の液体噴射記録ヘッドの製造
方法は、記録液を吐出するための複数の吐出エネルギー
発生素子が設けられた素子基板と、前記吐出エネルギー
発生素子の配設部位に対応して液流路を形成するための
複数の液流路溝および各液流路に連通して該液流路に記
録液を供給するための共通液室が設けられた天板と、前
記液流路にそれぞれ対応するように複数の吐出口が形成
されているオリフィスプレートとを備え、前記素子基板
と前記天板を接合して形成する液流路部材のオリフィス
プレート接合面に前記吐出口が前記液流路に各々対応す
るように前記オリフィスプレートを接合して作製する液
体噴射記録ヘッドの製造方法において、レーザ加工性の
ない接着剤シートにレーザ加工性を有する薄膜を重ね、
該薄膜側からレーザ光を照射して前記接着剤シートにお
ける吐出口または液流路に対応する部分やその近傍の接
着剤を除去し、前記接着剤シートの前記接着剤を除去し
た部分を前記吐出口または前記液流路に位置合わせして
前記接着剤シートを前記オリフィスプレートまたは前記
液流路部材に貼付した後に、前記オリフィスプレートを
前記接着剤シートを介して前記液流路部材のオリフィス
プレート接合面に接着固定することを特徴とする。
【0023】本発明の液体噴射記録ヘッドの製造方法に
おいては、前記接着剤を熱可塑性接着剤とし、前記レー
ザ光をエキシマレーザ光とすることが好ましい。
【0024】さらに、本発明の液体噴射記録ヘッドは、
請求項1ないし9のいずれか1項に記載の液体噴射記録
ヘッドの製造方法により製造されることを特徴とする。
【0025】
【作用】本発明によれば、オリフィスプレートの液流路
部材に対向する接着面と液流路部材のオリフィスプレー
ト接合面の少なくともいずれか一方に貼付する接着剤シ
ートの接着剤部分における吐出口または液流路に対応す
る部分やその近傍の接着剤を除去することにより、該接
着剤シートを介してオリフィスプレートを液流路部材の
接合面へ貼り合わせる際に伴なう加圧や溶融(接着剤の
流動)によって接着剤の流れが生じても、接着剤は除去
部分で形成される接着剤の少ない間隙部へ流れ込み、余
剰な接着剤が吐出口や液流路などに入り込むことを防止
することができる。
【0026】したがって、接着剤の塗布や接合面の貼り
合わせにおいて、高い精度を必要とせず、工程数を増加
させることなく、簡便に行なうことができ、さらに、接
着剤が吐出口や液流路などに入り込むことを防止し、接
合時の信頼性が高く、かつ、生産性の高い、安価な液体
噴射記録ヘッドの製造が可能となる。
【0027】また、オリフィスプレートと液流路部材を
接着固定する接着剤として、熱硬化性接着剤や熱可塑性
接着剤を用いることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0029】図1は、本発明の液体噴射記録ヘッドの製
造方法に基づいて作製される液体噴射記録ヘッドの概略
的な斜視図であり、図2は、本発明の液体噴射記録ヘッ
ドの製造方法に基づくオリフィスプレートの貼り合わせ
工程を説明するための概略的な工程図である。
【0030】図1および図2において、液体噴射記録ヘ
ッドは、記録液に吐出エネルギーを付与して吐出するた
めの複数の吐出エネルギー発生素子2(図2の(a)に
破線で一部のみ図示する。)が設けられている素子基板
1と、素子基板1の吐出エネルギー発生素子2の配設部
位に対応して液流路(11)を形成するための複数の液
流路溝(液流路形成部)4および液流路(11)に記録
液を供給するための共通液室5が設けられている天板3
と、液流路にそれぞれ対応するように複数の吐出口8が
形成されているオリフィスプレート7とから構成され、
支持部材9に保持された素子基板1と天板3は、吐出エ
ネルギー発生素子2と液流路溝4がそれぞれ対応するよ
うに位置合わせして接合されて、液流路部材10を形成
するとともに、複数の液流路溝4と素子基板1の表面に
より複数の液流路11を形成し、各液流路11内には電
気熱変換素子等の吐出エネルギー発生素子2が位置付け
られている。
【0031】複数の吐出口8が形成されているオリフィ
スプレート7は、その接着面側に接着剤シート15(図
2参照)が貼付され、そして、後述するように吐出口8
の近傍の接着剤を除去する加工が施され、その後に、オ
リフィスプレート7は、各吐出口8が液流路部材10の
各液流路11にそれぞれ対応するように位置決めされ、
液流路部材10のオリフィスプレート接合面13(以
下、単に接合面ともいう。)に接着剤シート15を介し
て貼り合わされ固定される。なお、天板3の共通液室5
には液供給路(不図示)を介して記録液タンク(不図
示)に連通されており、記録液タンクから記録液が供給
される。
【0032】オリフィスプレート7は、ニッケル系の金
属あるいはポリイミドなどの軟化点の高い熱硬化樹脂等
を材料とし、電鋳、エッチング、プレス、あるいはエキ
シマレーザ加工等によって、吐出口8が形成されてい
る。本実施例では、板厚15μmのニッケルに、電鋳製
法によって310個穴開けし、吐出口8を形成した。
【0033】次に、本発明の液体噴射記録ヘッドの製造
方法におけるオリフィスプレートの貼り合わせ工程につ
いて、図2を参照して説明する。
【0034】図2の(a)および(b)において、複数
の電気熱変換素子等からなる吐出エネルギー発生素子2
(破線で一部のみ図示)が設けられている素子基板1
と、吐出エネルギー発生素子2の配設部位に対応して液
流路(11)を形成するための複数の液流路溝4および
液流路(11)に記録液を供給するための共通液室5が
設けられている天板3は、接合されて液流路部材10を
形成し、複数の吐出口8が形成されているオリフィスプ
レート7の接着面側に液流路部材10のオリフィスプレ
ート接合面13に相応して接着剤シート15が貼付され
る。なお、図2においては、接着剤シート15は、吐出
口8を避けて形成されているが、吐出口8を考慮するこ
となく、吐出口に対応する穴を有しない接着剤シートで
あっても良い。
【0035】その後、図2の(c)に図示するように、
オリフィスプレート7に貼付された接着剤シート15に
対して接着剤側からのレーザ光Lの照射等により、オリ
フィスプレート7の吐出口8近傍の接着剤を除去する。
図2の(c)において、接着剤の除去された部分を符号
16で示す。また、このとき前述したように接着剤シー
ト15が吐出口8に対応する穴を有していない場合に
は、レーザ光Lの照射等により、吐出口8の近傍の接着
剤除去とともにそれぞれ吐出口8に対応する穴を加工す
れば、図2の(c)と同等の形状が形成されることとな
る。
【0036】そして、オリフィスプレート7の吐出口8
近傍の接着剤が除去された接着剤シート15を、図2の
(d)に図示するように、液流路部材10の接合面13
に対向させて、各吐出口8が各液流路11にそれぞれ対
応するように位置決めした後に、図2の(e)に図示す
るように、オリフィスプレート7を接着剤シート15を
介して液流路部材10の接合面13に貼り付け固定す
る。
【0037】このとき、オリフィスプレート7の吐出口
8近傍の接着剤部分は、各吐出口8に対応する液流路1
1の部分に貼り合わされるとき、接着剤除去部分16に
より接着剤の少ない間隙部が形成される。したがって、
オリフィスプレート7を液流路部材10の接合面13へ
貼り合わせる際に、加圧や溶融(接着剤の流動)によっ
て、接着剤の流れが生じても、これらの接着剤は、接着
剤の少ない間隙部(16)へ流れ込み、吐出口8や液流
路11などに入り込むことを防止することができる。
【0038】このように、接着剤シート15が貼付され
た後の接着剤部分における吐出口8近傍に、接着剤の除
去加工を施すことにより、オリフィスプレート7を液流
路部材10の接合面13へ貼り合わせる際に伴なう加圧
や溶融によって、接着剤の流動が生じても、接着剤は所
定の除去部分(すなわち、接着剤の少ない間隙部)16
へ流れ込み、余剰な接着剤が吐出口8や液流路11など
に入り込むことを防止することができ、さらに、オリフ
ィスプレート7の位置ずれあるいはこの位置ずれに伴な
う接着剤の流動が生じても、余剰な接着剤は、接着剤の
除去部分16へ流れて、接着剤が吐出口8や液流路11
などに入り込むことを防止する。
【0039】また、接着剤の塗布に際しても高精度な塗
布装置を用いる必要がなく、接着剤の塗布やオリフィス
プレートの貼り合わせは、高い精度を必要とせず、簡便
に行なうことができ、工程数を増加させることなく、安
価に、しかも接合の信頼性も高い液体噴射記録ヘッドの
製造が可能となる。
【0040】次に、接着剤の除去加工の一形態につい
て、図3を参照して説明する。
【0041】図3は、オリフィスプレートに接着剤シー
トを貼付した後に吐出口周辺の接着剤をレーザ光の照射
により除去加工する態様を図示する概略図であり、図4
の(a)および(b)は、レーザ光の照射により吐出口
周辺の接着剤を除去加工した状態を例示する概略的な断
面図である。
【0042】図3において、21はKrFエキシマレー
ザ光Lを発振するレーザ発振器であり、レーザ発振器2
1から発振されるレーザ光Lは、波長248nm、パル
ス幅約15nsecのパルスレーザ光である。22はレ
ーザ光Lを集光するための合成石英レンズからなる光学
系、23はレーザ光Lに対して遮蔽可能なアルミニウム
を蒸着した投影マスクであり、複数のパターン穴が配列
され、接着剤シート15に対する除去加工のレーザ光パ
ターンとなる。また、25は接着剤シート15が貼付さ
れたオリフィスプレート7をレーザ光Lに対して位置付
け固定するための保持部材である。
【0043】オリフィスプレート7に接着剤シート15
を貼り合わせた後に、これをレーザ加工機の保持部材2
5に取り付けて、照射エネルギーが適宜調整されている
レーザ光Lの照射を行なう。レーザ光Lは、投影マスク
23のパターン形状にならい、接着剤シート15を照射
し、吐出口8近傍の接着剤を除去加工し、オリフィスプ
レート7の吐出口8へと貫通する。
【0044】図4の(a)および(b)には、前述した
レーザ加工により得られたオリフィスプレート7ならび
に接着剤シート15の加工後の板厚方向の断面を示し、
16および16aは、それぞれ、除去加工された接着剤
の除去部分(加工形成部)を示す。図4の(a)におけ
る除去部分(加工形成部)16は、吐出口8の径よりも
大きい径で厚み方向に略同一の径をもって貫通されてい
る。一方、図4の(b)における除去部分(加工形成
部)16aは、接着剤シート15の厚み方向に完全に除
去しない状態の加工形状、すなわち、接着剤に段差をつ
けた形状に形成されている。いずれの場合であっても、
吐出口8の近傍の接着剤部分が、各吐出口8に対応する
液流路11部分に貼り合わされるとき、除去部分16、
16aが接着剤の少ない間隙を形成し、この接着剤の少
ない間隙により、余剰な接着剤が吐出口8や液流路11
等に入り込むことを防止することができる。
【0045】また、本実施例では、液流路部材10とオ
リフィスプレート7の接着に使用する接着剤シート15
として、8μm〜20μmの厚みの熱硬化性エポキシ剤
を用いた。接着剤の除去加工量は、接着剤シート厚の1
/2以上が望ましく、例えば、8μm厚の接着剤シート
であれば、4μm以上の除去(段差)加工が望ましい。
【0046】さらに、除去の加工形状(面方向)は、オ
リフィスプレートの吐出口の形状ならびに液流路接合面
形状に比例して、数倍拡張された形状が望ましい。例え
ば、オリフィスプレート7の吐出口8の直径がφ40μ
mの場合には、除去部分の加工形状の直径を吐出口と同
心円の形状でφ60μm〜φ100μmとすることで、
貼り合わせ時に吐出口や液流路への接着剤の流れ込みの
ない良好な結果が得られた。また、オリフィスプレート
の吐出口の形状が矩形で長辺と短辺がそれぞれ45μ
m、30μmの場合には、除去部分の加工形状は、吐出
口と等比で拡大し、長辺と短辺をそれぞれ90μm、6
0μmとすることで、貼り合わせ時に吐出口や液流路へ
の接着剤の流れ込みのない良好な結果が得られた。
【0047】また、本実施例では、接着剤シート15を
オリフィスプレート7の接着面側に貼り付け、この接着
剤側からレーザ光を照射し接着剤の除去加工を施してい
るが、液流路部材10の接合面13に接着剤シートを貼
り付けて、この接着剤シートに対して液流路11の周辺
の接着剤を除去するように除去加工を施しても、前述し
たと同様の作用効果を得ることができる。
【0048】次に、本発明の液体噴射記録ヘッドの製造
方法の他の実施例について、図5を用いて説明する。図
5は、本発明の液体噴射記録ヘッドの製造方法の他の実
施例に基づくオリフィスプレートの貼り合わせ工程を説
明するための概略的な断面図である。なお、本実施例に
おいて、前述した実施例と同様の部材には同一符号を付
して説明する。
【0049】図5において、オリフィスプレート7と液
流路部材10を接着剤を介して貼り合わせる前の工程
で、接着剤シート17aをオリフィスプレート7の接着
面側に貼付し、前述したレーザ光の照射等によって接着
剤に対する除去加工を施し、さらに、液流路部材10の
接合面13に接着剤シート17bを貼付し、同様に、前
述したレーザ光の照射等によって接着剤の除去加工を施
す。このときのレーザ光の照射は図3と同様に行なう。
なお、18aは除去加工によってオリフィスプレート7
側に形成された接着剤の除去部分(加工形成部)を示
し、18bは除去加工によって液流路部材10の接合面
13側に形成された接着剤の除去部分(加工形成部)を
示す。それぞれの除去深さならびに加工形状は、各貼り
合わせ面の形状(吐出口8や液流路11の外径など)、
接着剤の流動特性等に応じて、適宜、最適化することが
できる。
【0050】本実施例は、オリフィスプレート7の接着
面側と液流路部材10の接合面13側で接着剤シート1
7a、17bの接着剤部分をそれぞれ異なった形状に除
去加工することができるために、接着剤を介して接着固
定されるオリフィスプレート7の吐出口8の形状と液流
路部材10の液流路11の形状が異なる場合に、特に有
効である。
【0051】なお、本実施例での加工形状の詳細は、前
述した実施例と同様であり、そして、本実施例において
も、前述した実施例と同様に、オリフィスプレート7を
液流路部材10の接合面13へ貼り合わせる際に、加圧
や溶融によって、接着剤の流動が生じても、これらの接
着剤が、除去部分18a、18bで形成される接着剤の
少ない間隙部へ流れて行き、吐出口8や液流路11など
に入り込むことを防止することができる。
【0052】次に、本発明の液体噴射記録ヘッドの製造
方法のさらに他の実施例について、図6を用いて説明す
る。
【0053】前述した各実施例においては、接着剤の除
去加工にレーザ光の照射による加工、特にエキシマレー
ザ光の照射によるレーザ加工を用いている。ところで、
接着剤として用いる熱硬化性エポキシ剤等は、エキシマ
レーザ光の吸収性が良く、効率良くレーザ加工を行なう
ことができるが、接着剤として、EVA(エチレンビニ
ルアルコール)等の熱可塑性接着剤を用いる場合には、
EVA等にはエキシマレーザ光の吸収性がないために、
エキシマレーザ光の照射によるレーザ加工を行なうこと
ができない場合がある。なお、EVA等においては、C
2 レーザ光で加工することはできるけれども、CO2
レーザ光は波長が長く、マスク等を用いてパターニング
を行なう際には、微細パターンを加工することはできな
かった。
【0054】そこで、本実施例においては、接着剤とし
てEVA等の熱可塑性接着剤シートを用い、この接着剤
シートに対してエキシマレーザ光Lを照射して前述の実
施例と同様に吐出口やその近傍の接着剤を除去すること
を可能にするものである。すなわち、エキシマレーザ光
Lの照射によるレーザ加工性のないEVA等の熱可塑性
接着剤であっても、ポリサルフォン等のレーザ加工性を
有する薄膜をEVA等の熱可塑性接着剤に密着するよう
に重ね合わせて、薄膜側からエキシマレーザ光Lを照射
することにより、熱可塑性接着剤に対してレーザ加工を
行なうことが可能となる。
【0055】図6に図示するように、複数の吐出口(不
図示)が形成されているオリフィスプレート7に接着剤
としてEVA等の熱可塑性接着剤シート15Aを貼付す
る。EVA等の熱可塑性接着剤シート15Aは、単独で
は、エキシマレーザ光Lの照射による穴開け加工をする
ことができないけれども、熱可塑性接着剤シート15A
の表面にポリサルフォンシート30A(厚み25μm)
を密着するように重ね、図3に図示すると同様のレーザ
加工機によって、エキシマレーザ光Lをポリサルフォン
シート30A側から投影マスクを介して照射し、熱可塑
性接着剤シート15Aに対して穴開け加工を行なう。
【0056】このように、オリフィスプレート7に貼付
されたEVA等の熱可塑性接着剤シート15Aに対して
ポリサルフォンシート30A側からエキシマレーザ光L
を投影マスクを介して照射して、吐出口やその近傍に対
応する部位の接着剤を除去する。その後に、オリフィス
プレート7をポリサルフォンシート30Aを取り去った
熱可塑性接着剤シート15Aを介して、前述した実施例
と同様に、液流路部材の接合面に貼り合わせる。本実施
例においても、前述した実施例と同様に、接着剤が吐出
口や液流路等に流れ込むことを防止することができる。
【0057】さらに、本発明の液体噴射記録ヘッドの製
造方法の他の実施例について、図7を用いて説明する。
【0058】図7の(a)に図示するように、EVA等
の熱可塑性接着剤シート15Bを25μm厚のポリサル
フォンシート30Bを重ねて、これにポリサルフォンシ
ート30B側からエキシマレーザ光Lを照射して、穴開
け加工する(図7の(b))。EVA等の熱可塑性接着
剤単体では、前述したように、エキシマレーザ光Lの照
射による穴開け加工をすることができないけれども、レ
ーザ加工性を有するポリサルフォンシート30Bを重ね
合わせることにより穴開け加工が可能となる。この穴開
け加工により、オリフィスプレート7の吐出口8やその
近傍に対応する部位の接着剤を除去する。このように加
工された熱可塑性接着剤シート15Bを、接着剤が除去
された部位を吐出口8に位置合わせして、ニッケル等で
作製されたオリフィスプレート7に貼り付け(図7の
(c))、その後、オリフィスプレート7を前述した実
施例と同様に液流路部材10に熱可塑性接着剤シート1
5Bを介して接着固定する(図7の(d))。
【0059】以上のように構成される本実施例において
も、前述した各実施例と同様に、接着剤が吐出口や液流
路等に流れ込むことを防止することができる。また、液
流路やその近傍に対応する接着剤を除去加工した熱可塑
性接着剤シートを液流路部材に貼り付けた後に、オリフ
ィスプレートを接着固定するようにしても同様の作用効
果を得ることができる。
【0060】なお、レーザ加工性のない薄膜にレーザ加
工性を有する薄膜を重ねて加工する際の重ねるとは、基
本的には積層することをいい、密着していることを指す
が、ミクロンオーダーの距離が離れていても加工は可能
であり、単に重ねて少しの空気層を介して加工すること
もできる。
【0061】以上のように、本発明においては、接着剤
としてエポキシ系の熱硬化タイプのみならず、熱可塑
(ホットメルト)タイプ等の接着剤を用いることもでき
る。そして、前述の除去加工形状(接着剤の段差形状を
含む)は、種々の接着剤のそれぞれの流動特性などに応
じて、適宜、最適化を行なうことができる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
オリフィスプレートの液流路部材に対向する接着面と液
流路部材のオリフィスプレート接合面の少なくともいず
れか一方に貼付する接着剤シートの接着剤部分における
吐出口または液流路に対応する部分やその近傍の接着剤
を除去することにより、該接着剤シートを介してオリフ
ィスプレートを液流路部材の接合面へ貼り合わせる際に
伴なう加圧や溶融によって接着剤の流動が生じても、接
着剤は所定の除去部分で形成される接着剤の少ない間隙
部へ流れ込み、余剰な接着剤が吐出口や液流路などに入
り込むことを防止することができる。
【0063】したがって、接着剤の塗布工程や接合面へ
の貼り合わせ工程において、高い精度を必要とせず、工
程数を増加させることなく、簡便に行なうことができ、
さらに、接着剤が吐出口や液流路などに入り込むことを
防止し、接合時の信頼性が高く、かつ、生産性の高い、
安価な液体噴射記録ヘッドの製造が可能となる。
【0064】また、オリフィスプレートと液流路部材を
接着固定する接着剤として、熱硬化性接着剤や熱可塑性
接着剤を用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液体噴射記録ヘッドの製造方法に基づ
いて作製される液体噴射記録ヘッドの概略的な斜視図で
ある。
【図2】本発明の液体噴射記録ヘッドの製造方法に基づ
くオリフィスプレートの貼り合わせ工程を説明するため
の概略的な工程図である。
【図3】オリフィスプレートに接着剤シートを貼付した
後に吐出口近傍の接着剤をレーザ光の照射により除去加
工する態様を図示する概略図である。
【図4】(a)および(b)は、それぞれ、レーザ光の
照射により吐出口近傍の接着剤を除去加工した状態を例
示する概略的な断面図である。
【図5】本発明の液体噴射記録ヘッドの製造方法の他の
実施例に基づくオリフィスプレートの貼り合わせ工程を
説明するための概略的な断面図である。
【図6】本発明の液体噴射記録ヘッドの製造方法のさら
に他の実施例に基づく接着剤除去工程を説明するための
概略的な斜視図である。
【図7】本発明の液体噴射記録ヘッドの製造方法のさら
に他の実施例に基づく接着剤除去およびオリフィスプレ
ートの貼り合わせ工程を説明するための概略的な工程図
である。
【図8】従来の液体噴射記録ヘッドの製造方法における
オリフィスプレートの貼り合わせ工程を説明するための
概略的な工程図である。
【図9】従来の液体噴射記録ヘッドの各構成部分を分解
して示す概略的な分解斜視図である。
【符号の説明】
1 素子基板 2 吐出エネルギー発生素子(電気熱変換素子) 3 天板 4 液流路溝 5 共通液室 7 オリフィスプレート 8 吐出口 9 支持部材 10 液流路部材 11 液流路 13 (オリフィスプレート)接合面 15 接着剤シート 16、16a 除去部分(加工形成部) 17a、17b 接着剤シート 18a、18b 除去部分(加工形成部) 21 レーザ発振器 22 光学系 23 投影マスク 25 保持部材 15A、15B 熱可塑性接着剤シート 30A、30B ポリサルフォンシート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池亀 健 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C057 AF24 AF93 AG12 AP02 AP23 AP25 AP57 AP77 BA03 BA13

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録液を吐出するための複数の吐出エネ
    ルギー発生素子が設けられた素子基板と、前記吐出エネ
    ルギー発生素子の配設部位に対応して液流路を形成する
    ための複数の液流路溝および各液流路に連通して該液流
    路に記録液を供給するための共通液室が設けられた天板
    と、前記液流路にそれぞれ対応するように複数の吐出口
    が形成されているオリフィスプレートとを備え、前記素
    子基板と前記天板を接合して形成する液流路部材のオリ
    フィスプレート接合面に前記吐出口が前記液流路に各々
    対応するように前記オリフィスプレートを接合して作製
    する液体噴射記録ヘッドの製造方法において、 前記オリフィスプレートの前記液流路部材に対向する接
    着面と前記液流路部材のオリフィスプレート接合面の少
    なくともいずれか一方に接着剤シートを貼付した後に、
    該接着剤シートの接着剤部分における吐出口または液流
    路に対応する部分やその近傍の接着剤を除去し、その後
    に、前記オリフィスプレートを前記接着剤シートを介し
    て前記液流路部材のオリフィスプレート接合面に接着固
    定することを特徴とする液体噴射記録ヘッドの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記接着剤の除去が、レーザ光の照射に
    よるレーザ加工によって行なわれることを特徴とする請
    求項1記載の液体噴射記録ヘッドの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記レーザ光はエキシマレーザ光である
    ことを特徴とする請求項2記載の液体噴射記録ヘッドの
    製造方法。
  4. 【請求項4】 前記接着剤が熱硬化性接着剤であること
    を特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の
    液体噴射記録ヘッドの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記接着剤が熱可塑性接着剤であること
    を特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の
    液体噴射記録ヘッドの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記熱可塑性接着剤にレーザ加工性を有
    する薄膜を重ね、該薄膜側からレーザ光を照射して接着
    剤の除去を行なうことを特徴とする請求項5記載の液体
    噴射記録ヘッドの製造方法。
  7. 【請求項7】 記録液を吐出するための複数の吐出エネ
    ルギー発生素子が設けられた素子基板と、前記吐出エネ
    ルギー発生素子の配設部位に対応して液流路を形成する
    ための複数の液流路溝および各液流路に連通して該液流
    路に記録液を供給するための共通液室が設けられた天板
    と、前記液流路にそれぞれ対応するように複数の吐出口
    が形成されているオリフィスプレートとを備え、前記素
    子基板と前記天板を接合して形成する液流路部材のオリ
    フィスプレート接合面に前記吐出口が前記液流路に各々
    対応するように前記オリフィスプレートを接合して作製
    する液体噴射記録ヘッドの製造方法において、 レーザ加工性のない接着剤シートにレーザ加工性を有す
    る薄膜を重ね、該薄膜側からレーザ光を照射して前記接
    着剤シートにおける吐出口または液流路に対応する部分
    やその近傍の接着剤を除去し、前記接着剤シートの前記
    接着剤を除去した部分を前記吐出口または前記液流路に
    位置合わせして前記接着剤シートを前記オリフィスプレ
    ートまたは前記液流路部材に貼付した後に、前記オリフ
    ィスプレートを前記接着剤シートを介して前記液流路部
    材のオリフィスプレート接合面に接着固定することを特
    徴とする液体噴射記録ヘッドの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記接着剤が熱可塑性接着剤であり、前
    記レーザ光はエキシマレーザ光であることを特徴とする
    請求項7記載の液体噴射記録ヘッドの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記吐出エネルギー発生素子が電気熱変
    換素子であることを特徴とする請求項1ないし8のいず
    れか1項に記載の液体噴射記録ヘッドの製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれか1項に記
    載の液体噴射記録ヘッドの製造方法により製造されるこ
    とを特徴とする液体噴射記録ヘッド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6368515B1 (en) * 1999-02-01 2002-04-09 Casio Computer Co., Ltd. Method of manufacturing ink-jet printer head

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6368515B1 (en) * 1999-02-01 2002-04-09 Casio Computer Co., Ltd. Method of manufacturing ink-jet printer head

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