JP2000317193A - 洗濯用具 - Google Patents

洗濯用具

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JP2000317193A
JP2000317193A JP11132014A JP13201499A JP2000317193A JP 2000317193 A JP2000317193 A JP 2000317193A JP 11132014 A JP11132014 A JP 11132014A JP 13201499 A JP13201499 A JP 13201499A JP 2000317193 A JP2000317193 A JP 2000317193A
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water
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washing
chitosan
chitin
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JP11132014A
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Hiroyuki Nagamori
弘之 永森
Isao Yamada
勲 山田
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Kao Corp
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗濯から水洗い更に最後の脱水に至る全ての
工程で、水道水の中の遊離塩素及び鉄成分を簡単且つ効
率良く除去すること。 【解決手段】 洗濯用具において、水道栓11と洗濯機
の外付け原水受け入れ口14の間に接続されて、キチ
ン、キトサン又はこれらの誘導体16と、水不溶性タン
ニン誘導体17を充填されたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗濯用具に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、各家庭での洗濯においては、
水道水を用いて洗濯機で洗濯を行なう場合が多い。衣類
の洗濯は、洗剤、仕上剤等の改良、洗濯機の性能の向上
等で、衣類を傷めず汚れを落し、且つ、洗濯にかかる煩
雑さ、時間等が大幅に改善されてきた。然しながら、上
記方法だけでは洗濯時に発生する問題の一つである水道
水には消毒用として殺菌効果が高くなる0.5mg/リ
ットルあるいはそれ以上添加されている遊離塩素の酸化
作用による色柄物の衣類の色褪せや絹物衣類の黄変及び
水道水中に含まれる鉄分による変色汚れ等の改善は十分
にできない。これまでにも、水道水中の遊離塩素及び鉄
成分の上記作用を防ぐ目的から、洗剤や仕上剤に脱塩素
剤やキレート剤を添加したものが商品化或いは提案され
ている(特開平8-53698、特開平10-72772)。また、洗
濯機に塩素を除去する機能を付与したものが商品化或い
は提案されている(特開平2-136170、特開平6-15447
4)。然しながら、前者は、最後の水洗いのときに効果
が無くなったり、後者では、取扱いの煩雑さ、或いはそ
のためだけに高価な洗濯機を買い代えなければならない
という問題があった。また、これまでにも、亜硫酸カル
シューム、チオ硫酸ナトリューム、亜硫酸ナトリューム
等の残留塩素除去剤が、遊離塩素を除くために用いられ
ているが、洗濯後の衣類等を乾燥した後、微量のこれら
剤及び反応生成物が残留する問題が生じていた。更に
は、上記従来の方法では、残留塩素と鉄成分を同時に除
去できないことも難点の一つであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、洗濯
から水洗い更に最後の脱水に至る全ての工程で、水道水
の中の遊離塩素及び鉄成分を簡単且つ効率良く除去する
ことができる洗濯用具を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討を行なった結果、家庭で用いられ
ている水道蛇口と洗濯機の外付け原水取り入れ口の間に
キチン、キトサンまたはこれらの誘導体と、水不溶性タ
ンニン誘導体を充填した洗濯用具を用いて洗濯を行なう
ことによって、上記課題を達成し得ることを知見した。
【0005】本発明は、上記知見に基づいてなされたも
ので、水道栓から供給された原水中の遊離塩素及び鉄分
を除去する洗濯用具において、水道栓と洗濯機の外付け
原水受け入れ口の間に接続されて、キチン、キトサン又
はこれらの誘導体と、水不溶性タンニン誘導体を充填さ
れたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の洗濯用具を用いることに
より、水道水から出た水が当該洗濯用具を経て処理され
るので、衣料の色褪せ、あるいは変色の原因となる遊離
塩素および鉄成分等を他の方法に比べて効率良く除去す
ることができる。そして、本発明の洗濯用具では、キチ
ン、キトサン又はこれらの誘導体と、水不溶性タンニン
誘導体が水不溶性で、然も洗濯機への給水系で洗濯機に
入る手前に配置されるから、洗濯から水洗い更に最後の
脱水に至るまでの全ての工程で、長期安定的に遊離塩素
及び鉄分を除去できる。
【0007】尚、洗濯の工程において、遊離塩素及び鉄
分を除去する洗濯用具において、キチン、キトサン又は
これらの誘導体と水不溶性タンニン誘導体を充填しこれ
らを保持する方法としては、特に限定はされないが、洗
濯工程において使い易さを考慮して、設計することが好
ましい。
【0008】例えば、通常、水道栓と洗濯機は、決まっ
たジョイントにより接続している場合が多いが、本洗濯
用具も、形態を共通にして接続あるいは取外しできるジ
ョイントを洗濯用具の上下に取り付けて用いるのが良
い。
【0009】また、キチン、キトサン及びこれらの誘導
体と水不溶性タンニン誘導体を効率的に使用するため、
洗濯用具内に水流切り替え機能を持たせ、水道水の消毒
用として添加されている遊離塩素の酸化作用による色柄
物衣類の色褪せや絹物衣類の黄変等と鉄分による変色等
を防ぎたい場合のみ、あるいは遊離塩素や鉄分の影響を
受けやすいと考えられるリンス工程のみに、キチン、キ
トサン及びそれらの誘導体と水不溶性タンニンを充填し
た部位に水道水を通過させて、上記問題が気にならない
衣類の場合の洗濯工程では上記キチン、キトサン及びそ
れらの誘導体と水不溶性タンニンを充填した部位に水道
水を通さず、該部位をバイパスさせて水道水を通過する
よう設計することもできる。更に、キチン、キトサン及
びそれらの誘導体と水不溶性タンニンの遊離塩素および
鉄分除去能力が消失した際、洗濯用具全体を取り替える
のではなく、キチン、キトサン及びそれらの誘導体と水
不溶性タンニンを充填した部位をカートリッジ化し、カ
ートリッジのみを取り替えるようにすることも可能であ
る。
【0010】本発明の洗濯用具に充填して用いるキチ
ン、キトサン又はこれらの誘導体及び水不溶性タンニン
は、これらを混合したもの、積層したもの、更には、坦
体として担持させたものとして使用できる。坦体して
は、活性炭、活性炭繊維、イオン交換樹脂、ゼオライ
ト、結晶性シリケート等が挙げられる。また、本発明に
用いる材の形態としては、粒状、粉末状、膜状、繊維状
等が挙げられる。
【0011】(1) キチン、キトサン又はこれらの誘導体
としては、分子内にあるアミノ基、又は水酸基がアシル
化反応、エーテル化反応、エステル化反応、その他反応
によって化学修飾された誘導体で、例えばアセチル化
物、ヒドロキシエチル化物、ヒドロキシプロピル化物、
硫酸化物、硝酸化物、燐酸化物等が挙げられる。
【0012】上記化合物の構成成分であるグルコサミン
がカルキ臭の原因となる遊離塩素を還元して無臭にする
効果があり、その使用量が従来の活性炭より少量であっ
ても効果がある。
【0013】(2) 水不溶性タンニン誘導体としては、タ
ンニン酸金属キレート(特開昭57-118785 号、電気化
学)、水不溶性の多糖類誘導体とタンニン成分とよりな
るタンニン誘導体(特開昭52-91898号、田辺:特開平3-
288546号、十条製紙)等がある。用いられるタンニン成
分としては、タンニン、活性化タンニン、又はタンニン
のアミノ誘導体もしくはカルボキシル誘導体等がある。
キレート化合物を形成する金属としては、例えば、鉄、
アルミニューム、チタン、マグネシューム、カルシュー
ムなどが好ましい。
【0014】上記化合物の構成成分であるタンニン中に
多数存在するフェノール性水酸基と鉄は分子内でキレー
ト形成する性質をもっていて、キレート能が強いため、
水道水中に低濃度で存在する鉄を強力に吸着除去すると
考えられる。また、他にも、遊離塩素や、汚れの原因と
なると考えられるタンパク質系の汚れも吸着除去する機
能も備えている。
【0015】また、本発明の実施に際しては、図1又は
図2の洗濯装置を採用できる。図1の洗濯装置10は、
水道栓11の蛇口ジョイント11Aに直接的に洗濯用具
のカートリッジ12の上ジョイント12Aを接続し、洗
濯用具のカートリッジ12の下ジョイント12Bに給水
ホース13のホースジョイント13Aを接続し、給水ホ
ース13のホース端末エルボ13Bを洗濯機の給水口
(外付け原水受け入れ口)14に接続することにより、
水道水から遊離塩素及び鉄分が除去されたものを洗濯機
の槽に供給するものである。
【0016】尚、図1において、洗濯用具のカートリッ
ジ12は、不織布/ナイロンメッシュ等からなる上中下
の濾材15A〜15Cを設け、上層にキチン、キトサン
又はこれらの誘導体16を、下層に水不溶性タンニン誘
導体17単独又はこれにキチン、キトサン又はこれらの
誘導体を混合又は積層充填した。
【0017】図2の洗濯装置20は、水道栓21に接続
した給水ホース22のホース端末エルボ22Aに洗濯用
具のカートリッジ23の上ジョイント23Aを接続し、
洗濯用具のカートリッジ23の下ジョイント23Bに直
接的に洗濯機の給水口(外付け原水受け入れ口)24を
接続することにより、水道水から遊離塩素及び鉄分が除
去されたものを洗濯機の槽に供給するものである。
【0018】尚、図2において、洗濯用具のカートリッ
ジ23は、不織布/ナイロンメッシュ等からなる上中下
の濾材25A〜25Cを設け、上層にキチン、キトサン
又はこれらの誘導体26を、下層に水不溶性タンニン誘
導体27単独又はこれにキチン、キトサン又はこれらの
誘導体を混合又は積層充填した。
【0019】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明する
が、本発明はこれらになんら限定されない。
【0020】実施例1:キトサン(SK-200、4〜8メ
ッシュ、甲陽ケミカル(株) 社製)30g 及び水不溶性タ
ンニン誘導体10g(タンニン酸マグネシューム、JIS
1級タンニン酸と硫酸マグネシューム6水塩を5対1の
比でそれぞれ水溶液に添加し、添加量10重量%となるよ
うに調整した後、仮性ソーダでpHを7.0にして、沈殿物
を水洗−乾燥−粉砕して5〜10メッシュの粒状にしたも
の)又は水不溶性タンニン誘導体(用水処理用固定化
タンニン<田辺>、セルロースと5倍子タンニンの反応
物)5gを図1に示されるように、内径6cm 、高さ6cm の
円筒状カートリッジに、上中下濾材を設けて上層にキト
サン15g 単独、下層にキトサン15g と水不溶性タンニン
誘導体5gを積層充填し、水道の蛇口と洗濯機の間に設置
し、 9リットル/分の流量に調節する。
【0021】下記洗濯条件で洗濯を行ない、通水直後の
カートリッジを通過した水道水と1.5万リットル通過後
の水道水の遊離塩素と鉄分、更に色褪せの結果を表1に
示した。残留遊離塩素はO−トルイジン比色分析によ
り、鉄分濃度は試料水を濃縮乾燥したものを原子吸光法
により、衣料の色褪せ評価は色差計によるΔE値によ
り定量した(本発明品(1)、(2))。同様にキトサン単独
のもの(比較品(1))、上記除去材を充填しないもの
(比較品(2))についても同様の条件で評価した。
【0022】色差計によるΔE値の測定は、色差計
(日本電色工業(株)製:ND(F)-300A型)を用いて、L
値、a値、b値を測定し、次式により、ΔE
求めた。
【0023】
【数1】
【0024】
【表1】
【0025】(結果)水道水の中の遊離塩素と鉄成分を
除去するため、キトサンと不溶性タンニン誘導体を組み
合わせた材を充填した洗濯用具を用いた場合、遊離塩素
及び鉄分が除去され、且つ多量の水道水を継続使用して
も顕著に効果が持続した。また、洗濯後の色褪せ及び変
色防止の効果が大きいことが明らかであった。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、洗濯から
水洗い更に最後の脱水に至る全ての工程で、水道水の中
の遊離塩素及び鉄成分を簡単且つ効率良く除去でき、遊
離塩素の酸化作用による色柄物衣類の色褪せや絹物衣類
の黄変等及び水道水中に含まれる鉄分による変色汚れ等
を防止可能な洗濯用具を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施に用いられる洗濯装置の一
例を示す模式図である。
【図2】図2は本発明の実施に用いられる洗濯装置の他
の例を示す模式図である。
【符号の説明】
10、20 洗濯装置 11、21 水道栓 12、23 カートリッジ 13、22 給水ホース 14、24 洗濯機の給水口 16、26 キチン、キトサン又はこれらの誘導体 17、27 水不溶性タンニン誘導体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B155 AA17 AA21 AA23 BA02 CD20 FA04 FE05 FE14 GB09 MA01 MA02 4D024 AA02 AB11 AB17 BA17 BA19 CA04 CA13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水道栓から供給された原水中の遊離塩素
    及び鉄分を除去する洗濯用具において、水道栓と洗濯機
    の外付け原水受け入れ口の間に接続されて、キチン、キ
    トサン又はこれらの誘導体と、水不溶性タンニン誘導体
    を充填されたものであることを特徴とする洗濯用具。
  2. 【請求項2】 前記キチン、キトサン又はこれらの誘導
    体と、水不溶性タンニン誘導体のそれぞれの少なくとも
    一種を、キチン、キトサン又はこれらの誘導体/水不溶
    性タンニン誘導体=1/10〜100/1の重量比で併
    用してなることを特徴とする請求項1に記載の洗濯用
    具。
  3. 【請求項3】 前記キチン、キトサン又はこれらの誘導
    体と、水不溶性タンニン誘導体が充填された洗濯用具を
    水道栓の蛇口に直接接続可能としてなることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の洗濯用具。
  4. 【請求項4】 前記キチン、キトサン又はこれらの誘導
    体と、水不溶性タンニン誘導体が充填された洗濯用具を
    洗濯機の外付けの原水受け入れ口に直接接続可能として
    なることを特徴とする請求項1又は2に記載の洗濯用
    具。
  5. 【請求項5】 前記キチン、キトサン又はこれらの誘導
    体と、水不溶性タンニン誘導体が充填された洗濯用具が
    カートリッジ化されたことを特徴とする請求項1〜4の
    いずれかに記載の洗濯用具。
JP11132014A 1999-05-12 1999-05-12 洗濯用具 Withdrawn JP2000317193A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100828251B1 (ko) 2004-05-27 2008-05-07 미츠비시덴키 가부시키가이샤 세탁기의 급수 장치

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Effective date: 20060801