JP2000317032A

JP2000317032A - 練習用パター及びパターセット

Info

Publication number: JP2000317032A
Application number: JP11132714A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Tsuji; 博司辻
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1999-05-13
Filing date: 1999-05-13
Publication date: 2000-11-21

Abstract

(57)【要約】【課題】パターのフェース面の向きを、客観的に精度
よく視認することができ、かつ、実際のストロークライ
ンをも精度よく視認することができる練習用パターを提
供する。【解決手段】ヘッド部１のフェース面２に於るスイー
トスポット３の上方位置に、該フェース面２と直交する
前方に向けて直線状に可視光線を発射する可視光線発射
体４を配設し、その電源11を、グリップ10内に付設す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、練習用パター及び
パターセットに関する。

【０００２】

【従来の技術】パッティングによって、グリーン上のボ
ールを、ホールカップに沈めるためには、まず、パター
をストロークする方向が、ホールカップ又は目標地点の
方向と一致することと、そのストロークする方向に対し
て、パターのフェース面が直角に向いていること、の２
点が基本的に要求される。（また、そのホールカップま
での距離に応じて、ストロークの強さを調整することが
大切であるとされている。）

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のパッテ
ィングの練習では、パターのフェース面の向き、及び、
ストロークする方向が、果して、ねらい通りであるか、
否か、ゴルフプレーヤー自身でなかなか判断が困難であ
った。特に、パターのフェース面の向きが、ねらい通り
を向いているかを判断することは至難であったため、そ
のことが、練習の回数を重ねても、なかなかパターが、
上達しない原因になっていた。

【０００４】そこで、本発明は、パターのフェース面の
向き（及びストロークの方向）を、客観的に精度よく視
認することができ、プレーヤー自身の癖を自ら知って、
早いパターの上達を可能とすることを目的とする。か
つ、本番において、普段の練習通りにパターのフェース
面の向き（及びストローク方向）を正確に、かつ容易に
決めることができるパターセットを提供することを他の
目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明の練習用パターは、ヘッド部のフェース面
側に、該フェース面と直交する前方に向けて直線状に可
視光線を発射する可視光線発射体を配設している。

【０００６】上記可視光線発射体を、パターのヘッド部
のフェース面に於るスイートスポットの上方位置に配設
してもよい。また、上記可視光線発射体の電源を、グリ
ップ内又はその近傍位置のシャフト内に付設してもよ
い。さらに、その電源のスイッチを、グリップ又はその
近傍位置のシャフト内に付設するのも好ましい。

【０００７】また、上記練習用パターを、本番用パター
に酷似させて形成し、該練習用パターと、上記本番用パ
ターとを、セットとするのも好ましい。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示す
図面に基づき、本発明を詳説する。

【０００９】図１は練習用パターＰの正面図、図２は平
面図で、これらの図に於て、１はヘッド部、２はフェー
ス面、３はフェース面２の略中央部位に設けられたスイ
ートスポット、４は、スイートスポット３の上方位置に
一体的に形成された膨出部５内に埋設されたレーザー光
源よりなる可視光線発射体で、その膨出部５の前面に開
設された開口６から、フェース面２と直交する前方に向
けて直線状に（例えば、赤色系の）可視光線７を発射す
る。

【００１０】８はヘッド部１に突設された接続部、９は
その接続部８に先端部を嵌入一体化されたシャフト、10
はシャフト９の基部に設けられたグリップ、11は、その
グリップ10内に収納された電池（例えば、単３形×２）
であって、可視光線発射体４の電源となる。12は、電池
11と可視光線発射体４とを接続する配線、13は、可視光
線発射体４の電源をオン・オフするために、グリップ10
の下端部に設けられたスイッチ、14は電池11の出し入れ
を可能とするための着脱自在なキャップ、Ｇはゴルフボ
ールである。

【００１１】このような練習用パターＰを用いることに
より、パッティングの練習をきわめて効果的におこなう
ことができる。すなわち、グリップ10を握ったプレーヤ
ーが、スイッチ13をオン操作することにより、フェース
面２と直交する前方に向けて直線状に可視光線７を発射
させ、その可視光線７をホールカップＨの方向と一致さ
せれば、その方向が、ストロークするべき方向（打球方
向）であり、かつ、その時、そのフェース面２は、必
ず、そのストロークラインと直交する方向に向いている
ことになる。

【００１２】従って、パッティングの際にスイッチ13を
オンし、その都度、ストロークの方向とフェース面２の
向きとを、正常な状態に調整することができて、自分の
癖を矯正しつつ、無駄のないパッティング練習ができ
る。共に、打球時には、実際のストロークラインをも目
視で正確に確認することができるため、なお、打球時
に、実際の自己のストロークラインを目視で正確に確認
することも可能である。

【００１３】もし、ヘッド部１が、図２の二点鎖線で示
すような間違った方向に向いていると、可視光線７は、
ホールカップＨ又は目標地点から外れた方向にずれるの
で、直ちに、これを目視で明確に確認することができ
る。ある程度、上達すると、スイッチ13をオフした状態
で、パッティングを繰り返し、その途中で、抜き取り的
にスイッチ13をオン操作して、練習することも可能であ
る。

【００１４】このような練習用パターＰによれば、例え
ば、図３に示すように、実際のグリーン18上の練習に於
ても、可視光線７の直進性を利用して、フェース面２の
向き、又は、ストロークの方向を容易に設定することが
できる。なお、その可視光線７を走査することによっ
て、打球位置からホールカップＨに至るまでの地面
（芝）の状態を容易かつ的確に把握することができる。

【００１５】その可視光線７の走査は、グリップ10を持
つ角度をストロークの方向に僅かに変化させることによ
り、つまり、アドレスしたプレーヤーから見て左右にグ
リップ10を僅かに移動させることによって地面に対する
フェース面２の角度を変化させることにより、プレーヤ
ーの姿勢を変化させることなく、きわめて容易におこな
うことができる。

【００１６】もし、ホールカップＨに至るまでに凸部16
や凹部17があれば、走査された可視光線７が変化し、例
えば、凸部16では、可視光線７が行く手を遮られて反射
光が現れるので、これを確認することができ、また、凹
部17は、可視光線７が途切れることにより、確認するこ
とができる。

【００１７】さらに、このような練習用パターＰを、図
４に示すように、本番用パター15に酷似させて形成し、
その練習用パターＰと、上記本番用パター15とを、セッ
トとしたパターセットＳを用いた練習をおこなうことも
できる。

【００１８】この場合、本番用パター15と、練習用パタ
ーＰとを、その形状や重量バランスを細部に至るまで略
同一に形成するため、練習用パターＰから本番用パター
15への移行がきわめてスムーズであり、本番に則した無
駄のない練習により、一層早く上達することができる。

【００１９】なお、本発明は、上述の図示の実施の形態
に限定されず、種々、設計変更自由であって、流線型ブ
ロック外形とした可視光線発射体４を、接着や小物固定
具等にて、ヘッド部１に付設してもよい。また、スイッ
チ13は、図１のように露出させずに、弾性材質のグリッ
プ10の内側に隠蔽して内蔵し、グリップ10の一部を強く
押圧した際に、オンするようにするも自由である。ある
いは、スイッチ13を、グリップ10の近傍位置のシャフト
９に付設することも可能である。さらに、図４の本番用
パター15と同一のフェース面形状をした練習用パターＰ
を製作し、そのフェース面に、可視光線発射体４を埋設
してもよい。また、電池（電源）11を（グリップ10より
も先端側の) シャフト９内に収納してもよい。

【００２０】

【発明の効果】請求項１記載の発明によれば、フェース
面２と直交する前方に向けて直線状に可視光線７を発射
させることにより、その可視光線７がホールカップＨ
（又は目標地点）の方向と一致しているか否か、プレー
ヤー自身の癖を簡単に知って、技能の改善と向上を図る
ことができる。このように、自分の癖を矯正しつつ、無
駄のないパッティングの練習ができ、上達が早くなる。

【００２１】請求項２記載の発明によれば、可視光線発
射体４を、ヘッド部１のフェース面２に於るスイートス
ポット３の上方位置に配設したので、フェース面２がホ
ールカップＨ（又は目標地点）を向いているか否かを、
正確に知ることができて、早期に技能レベルを向上でき
る。

【００２２】請求項３記載の発明によれば、可視光線発
射体４の電源11を、グリップ10内又はその近傍位置のシ
ャフト９内に付設するので、邪魔にならないように、コ
ンパクトに収納することができて、外観上、本番用パタ
ーと変わらない。

【００２３】請求項４記載の発明によれば、電源11のス
イッチ13を、グリップ10又はその近傍位置のシャフト９
に付設したので、可視光線発射体４のオン・オフ操作
を、パッティングの直前（又はスイング途中）に、容易
におこなうことができる。

【００２４】請求項５記載の発明によれば、練習用パタ
ーＰを、本番用パター15に酷似させて形成するので、練
習用パターＰによって、本番に則した無駄のない練習が
可能となり、本番では、本番用パター15を使用して、練
習時通りにラインを出すことができるように、一層早く
上達することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の一形態を示す練習用パターの正
面図である。

【図２】平面図である。

【図３】グリーン上でのパッティング練習の状態を示す
斜視図である。

【図４】パターセットの正面図である。

【符号の説明】

１ヘッド部２フェース面３スイートスポット４可視光線発射体７可視光線９シャフト 10 グリップ 11 電源 13 スイッチ 15 本番用パター

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ヘッド部１のフェース面２側に、該フェ
ース面２と直交する前方に向けて直線状に可視光線７を
発射する可視光線発射体４を配設したことを特徴とする
練習用パター。
【請求項２】上記ヘッド部１のフェース面２に於るス
イートスポット３の上方位置に、上記可視光線発射体４
を配設した請求項１記載の練習用パター。
【請求項３】上記可視光線発射体４の電源11を、グリ
ップ10内又はその近傍位置のシャフト９内に付設した請
求項１又は請求項２記載の練習用パター。
【請求項４】上記電源11のスイッチ13を、グリップ10
又はその近傍位置のシャフト９に付設した請求項１、請
求項２又は請求項３記載の練習用パター。
【請求項５】請求項１、請求項２、請求項３又は請求
項４に記載の練習用パターＰを、本番用パター15に酷似
させて形成し、該練習用パターＰと、上記本番用パター
15とを、セットとして成るパターセット。