JP2000315492A - 集合型蓄電池 - Google Patents

集合型蓄電池

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JP2000315492A
JP2000315492A JP11122501A JP12250199A JP2000315492A JP 2000315492 A JP2000315492 A JP 2000315492A JP 11122501 A JP11122501 A JP 11122501A JP 12250199 A JP12250199 A JP 12250199A JP 2000315492 A JP2000315492 A JP 2000315492A
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Hideki Okajima
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数が増加することなく、簡単な構造で
信頼性の高いシール構造が得られるようにする。 【解決手段】 銅にニッケルメッキを施した金属板から
なる導電板21に正極柱用貫通孔22および負極柱用貫
通孔23を配設するとともに、これらの貫通孔22,2
3の周囲部22a,23aを除く全表面にクロロプレン
ゴムからなる被覆層24をモールド成型により一体的に
形成して連結部材20とする。この連結部材20の被覆
層24の下面には、各貫通孔22,23の周囲を取り囲
むようにして環状突部25,26が配設されている。電
池Aの正極柱13に連結部材20の正極柱用貫通孔22
を挿通させ、電池Bの負極柱14に連結部材20の負極
柱用貫通孔23を挿通させた後、これらの各極柱13,
14にそれぞれ固定具30を螺着させて組電池としてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ニッケル・水素
蓄電池、ニッケル・カドミウム蓄電池、リチウムイオン
蓄電池、鉛蓄電池などの蓄電池に係り、特に、単電池の
複数個を導電接続して形成された集合型蓄電池に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、蓄電池の用途の拡大とともに大容
量の蓄電池が求められるようになり、特に、大容量の単
電池を多数個接続して組電池とし、この組電池を多数組
接続した集合型蓄電池が電気自動車用に開発されるよう
になった。このように大容量にした集合型蓄電池におい
ては、単電池の上部に設けられた正極柱を連結部材を介
してこの単電池の一方に隣接する単電池の上部に設けら
れた負極柱に接続し、単電池の上部に設けられた負極柱
を連結部材を介してこの単電池の他方に隣接する単電池
の上部に設けられた正極柱に接続して組電池とするよう
になされている。
【0003】ところで、上述した連結部材が腐食される
と電気抵抗が増大して、抵抗電圧降下が大きくなって組
電池としての性能が大幅に低下するため、連結部材を各
端子間に接続した後、これらの上部にキャップを被せる
ようにしている。しかしながら、連結部材と各端子の上
部にキャップを被せても、キャップの下部を密閉するこ
とが困難であるため、連結部材を外気から遮断すること
ができなく、急激な温度変動による結露、雨中の走行あ
るいは洗車などによる水の侵入等によって連結部材の腐
食を防止することが難しかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、連結部材の腐
食を防止できるようにした接続構造が特開平10−64
507号公報にて提案された。この特開平10−645
07号公報にて提案された接続構造は、図3に示すよう
に、銅からなる導電板51の周囲にはクロロプレンゴム
からなる保護層52が一体成形されており、さらに極柱
42,43と導電板51を電気的に接続する際、導電板
51の単電池側に作られたクロロプレンゴムからなる環
状の突起53が単電池の電槽蓋体41の表面に押圧固定
されている。また導電板51と極柱42,43を電気的
に接続した後、導電板51の単電池側の反対側に設けら
れたクロロプレンゴムからなる環状の突起物54にクロ
ロプレンゴムからなる連結板蓋体55がはめあい固定さ
れている。
【0005】しかしながら、特開平10−64507号
公報において提案された接続構造にあっては、導電板5
1の周囲にはクロロプレンゴムからなる保護層52が一
体成形されており、かつ環状の突起物54に連結板蓋体
55がはめあい固定されているため、液密・気密性は向
上するが、連結板蓋体55等の部品を必要とするため、
部品点数が多くなってこの種の電池が高価になるという
問題を生じた。また、連結板蓋体55を環状の突起物5
4にはめあいにより固定するだけであるため、連結板蓋
体55は外れやすく、取付の信頼性が低いという問題も
生じた。
【0006】また、連結板蓋体55をはめあいにより環
状の突起物54に固定することに代えて、熱溶着あるい
は接着等により固定することも考えられるが、熱溶着あ
るいは接着等の工程が増大するとともに、連結板蓋体5
5を取り外すことができなくなり、この種の集合型蓄電
池の保守性が低下するという問題も生じた。そこで、本
発明は上記問題点を解決するためになされたものであっ
て、部品点数が増加することなく、簡単な構造で信頼性
の高いシール構造が得られるようにすることを目的とす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記目的を達成するため、本発明の集合型蓄電池は、単電
池に相隣接する他の単電池に導電接続される正極用極柱
および負極用極柱を各単電池に備えるとともに、各単電
池に備えられた両極柱を相隣接する各単電池に備えられ
た両極柱の極性に応じて選択的に導電接続する連結部材
と、この連結部材を各極柱に螺着により固定する固定具
とを備え、両極柱の端部は固定具を螺着するための螺着
部を備え、連結部材は金属板とこの金属板の表面に被覆
された被覆層とから構成され、固定具は金属製ナットと
この金属製ナットの表面に形成された保護層とから構成
されるようにしている。
【0008】このように、連結部材に被覆層を備えると
ともに、連結部材を端子に螺着により固着する固定具は
金属製ナットとこの金属製ナットの表面に形成された保
護層とから構成されるようにすると、固定具を端子に螺
着することにより、固定具の保護層は連結部材の被覆層
に密着するため、各端子は液密・気密に封止される。こ
の結果、簡単な構造で、信頼性の高いシール構造が得ら
れ、連結部材の耐久性を向上させることが可能となる。
また、保護層と被覆層との間にシール層を備えるように
すると、さらに信頼性の高いシール構造が得られて、連
結部材の耐久性がさらに向上する。
【0009】そして、被覆層の構成材はクロロプレンゴ
ム、合成天然ゴム、スチレンゴム、ブタジエンゴム、ブ
チルゴム、ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム、ア
クリルゴム、シリコンゴム、ポリプロピレン樹脂、ポリ
エチレン樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂とポリスチ
レン樹脂との共重合体、ABS樹脂のいずれかから選択
し、保護層の構成材はポリプロピレン樹脂、ポリエチレ
ン樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂とポリスチレン樹
脂との共重合体、ABS樹脂のいずれかから選択するよ
うにすると、これらの各材質の弾力性により、保護層は
被覆層に強固に密着するようになるため、各端子はさら
に液密・気密に封止される。
【0010】さらに、保護層の被覆層との接触面に環状
パッキングを備えたり、保護層の被覆層との接触面に環
状突部を備えたり、被覆層の単電池との接触面に環状突
部を備えたり、あるいは保護層の被覆層との接触面に環
状突部を備えるとともに被覆層の単電池との接触面に環
状突部を備えると、被覆層と単電池との間、保護層と被
覆層との間がより以上に液密・気密に封止されるように
なる。また、保護層は固定具とモールド成型により一体
的に形成されていると、簡単な構成で部品点数も少な
く、かつ少ない工程で容易にシール性を確保できるよう
になる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の集合型蓄電池をア
ルカリ蓄電池に適用した場合の一実施の形態を図1、図
2に基づいて説明する。なお、図1は集合型アルカリ蓄
電池とするための本実施形態の単電池の外観を示す斜示
図であり、図2は図1の単電池を2個導電接続した場合
の要部の断面を示す断面図である。
【0012】1.正極板の作製 所定量の水酸化ニッケル活物質に所定量のヒドロキシプ
ロピルセルロース水溶液を混合して作製した活物質スラ
リーを所定の厚みのニッケル多孔体(例えば、ニッケル
スポンジ)に含浸した後、その表面にフッ素樹脂(ポリ
テトラフルオロエチレン,PTFE)ディスパージョン
を噴霧し、乾燥させた後、所定の厚みになるまで圧延
し、所定形状(例えば、幅100mm、高さ120m
m)に切断してニッケル正極板11を作製した。
【0013】2.負極板の作製 ミッシュメタル(Mm:希土類元素の混合物)、ニッケ
ル、コバルト、アルミニウム、およびマンガンを所定の
比率で混合し、この混合物をアルゴンガス雰囲気の高周
波誘導炉で誘導加熱して合金溶湯とした後、冷却して水
素吸蔵合金のインゴットを作製する。この水素吸蔵合金
インゴットを機械的に粗粉砕した後、不活性ガス雰囲気
中で平均粒子径が約150μmになるまで機械的に粉砕
する。この水素吸蔵合金粉末にポリエチレンオキサイド
等の結着剤と、適量の水を加えて混合して水素吸蔵合金
スラリーを作製する。このスラリーをパンチングメタル
からなる活物質保持体の両面に、圧延後の活物質密度が
所定量になるように塗着した後、乾燥、圧延を行った
後、所定寸法(例えば、幅100mm、高さ120m
m)に切断して水素吸蔵合金負極板12を作製した。
【0014】3.ニッケル−水素蓄電池の作製 ついで、上述のように作製したニッケル正極板11と水
素吸蔵合金負極板12とをポリプロピレン製不織布から
なるセパレータ(図示せず)を介して積層して、極板群
10aを作製した。なお、この極板群10aは、例えば
正極板11を17枚、負極板12を18枚用いて作製さ
れた。この極板群10aを合成樹脂(例えばポリプロピ
レン)製の電槽15内に挿入した後、蓋体16に設けら
れた正極柱13の下端と各正極板11から延出する集電
体11aとを溶接により接続固定するとともに、同様に
蓋体16に設けられた負極柱14の下端と各負極板12
から延出する集電体12aとを溶接により接続固定し
た。
【0015】ついで、電解液(例えば、水酸化カリウム
(KOH)、水酸化ナトリウム(NaOH)、水酸化リ
チウム(LiOH)などのアルカリ金属の水酸化物を混
合した水溶液を用いる)を電槽15内に注入した後、電
槽15の上部開口部に合成樹脂製の蓋体16を熱溶着し
て、公称容量が100Ahのニッケル−水素蓄電池10
を作製した。なお、正極柱13および負極柱14の蓋体
16より外部に突出する部分にはそれぞれねじ部13
a,14aが配設されている。なお、正極柱13および
負極柱14はプッシュナット17により蓋体16に固定
されている。なお、蓋体16の中央部には安全弁18が
設けられている。
【0016】4.連結部材の作製 導電性が良好な銅にニッケルメッキを施した金属板から
なる導電板21に正極柱用貫通孔22および負極柱用貫
通孔23を配設するとともに、これらの貫通孔22,2
3の周囲部22a,23aを除く全表面にクロロプレン
ゴムからなる被覆層24を一体的にモールド成型して連
結部材20を作製した。この連結部材20の被覆層24
の下面には、各貫通孔22,23の周囲を取り囲むよう
にして環状突部25,26が配設されている。なお、導
電板21としては鉄にニッケルメッキを施した金属板あ
るいはニッケル板を用いてもよい。
【0017】なお、被覆層24を形成する材料として
は、クロロプレンゴム以外に合成天然ゴム、スチレンゴ
ム、ブタジエンゴム、ブチルゴム、ニトリルゴム、エチ
レンプロピレンゴム、アクリルゴム、シリコンゴム、ポ
リプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリフェニレン
エーテル樹脂とポリスチレン樹脂との共重合体、ABS
樹脂のいずれかから選択するのが好ましい。また、被覆
層24を形成するに際して、硬度が異なる材質の複数層
を備えるようにしてもよい。この場合、外層ほど硬度が
小さい(柔らかい)材質とするのが好ましい。また、環
状突部25,26に代えてこれらと同材質よりなる環状
パッキングを用いるようにしても良い。
【0018】5.固定具の作製 一方、ニッケルメッキを施した金属からなるナット部3
1の表面にポリアミド樹脂からなる保護層32を一体的
にモールド成型して固定具30を作製した。この固定具
30の保護層32はナット部31の周囲全体を覆う断面
形状が略コの字状の本体部32aと、本体部32aの底
辺部となるフランジ部32bとから構成され、フランジ
部32bの下面にはナット部31の周囲を取り囲むよう
にして環状突部33が配設されている。
【0019】なお、保護層32を形成する材料として
は、ポリアミド樹脂以外にポリプロピレン樹脂、ポリエ
チレン樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂とポリスチレ
ン樹脂との共重合体、ABS樹脂のいずれかから選択す
るのが好ましい。また、保護層32を形成するに際し
て、硬度が異なる材質の複数層を備えるようにしてもよ
い。この場合、外層ほど硬度が小さい(柔らかい)材質
とするのが好ましい。また、環状突部33に代えてこれ
らと同材質よりなる環状パッキングを用いるようにして
も良い。
【0020】6.組電池および集合型電池の作製 上述のようにして作製したニッケル−水素蓄電池10を
10個用意し、これらの各ニッケル−水素蓄電池10の
各正極柱13および負極柱14の極性が互いに逆極性と
なるように厚み方向に横一列になるように配置する。つ
いで、図2に示すように、電池Aの正極柱13に連結部
材20の正極柱用貫通孔22を挿通させ、電池Bの負極
柱14に連結部材20の負極柱用貫通孔23を挿通させ
た後、電池Aの正極柱13および電池Bの負極柱14に
ワッシャー27をそれぞれ挿入する。
【0021】同様に、電池Bの正極柱13(図示せず)
に連結部材20の正極柱用貫通孔22を挿通させ、電池
C(図示せず)の負極柱14(図示せず)に連結部材2
0の負極柱用貫通孔23を挿通させた後、電池Bの正極
柱13および電池Cの負極柱14にワッシャー27をそ
れぞれ挿入する。この後、これらの各極柱13,14に
それぞれ固定具30を螺着させる。同様の操作を繰り返
して、10個のニッケル−水素蓄電池10が直列に接続
された実施例の組電池を作製した。なお、固定具30に
ワッシャー27が一体化されていればワッシャー27を
挿入する工程は省略できる。
【0022】一方、図3に示すように、上述した従来例
の連結部材50を用い、この連結部材50により各単電
池40を10個直列に接続した後、これらの各連結部材
50の環状の突起物54に連結板蓋体55をはめあい固
定して、10個のニッケル−水素蓄電池40が直列に接
続された比較例の組電池を作製した。この場合、各極柱
42,43に連結部材50を挿通させた後、ワッシャー
56を介してナット57,57で螺着して各極柱42,
43を固着し、これらの各連結部材50の環状の突起物
54に連結板蓋体55をはめあい固定することにより比
較例の組電池が作製される。
【0023】7.試験 上述のようにして作製した実施例の組電池10個と、比
較例の組電池10個とを用意し、これらの各組電池をJ
IS−Z−2371に基づく塩水噴霧試験を500時間
行い、その前後による出力密度の変化と漏液状況を測定
すると、下記の表1に示すような結果となった。なお、
出力密度はSBA12503に基づく試験によって測定
し、漏液状況は各極柱13,14および各極柱42,4
3の周辺のアルカリ反応の有無によって測定した。
【0024】
【表1】
【0025】上記表1より明らかなように、実施例のニ
ッケル−水素蓄電池10は塩水の噴霧前後において平均
出力密度(W/kg)が変化していないのに対して、比較
例のニッケル−水素蓄電池40は塩水の噴霧前後におい
て平均出力密度(W/kg)が変化していることが分か
る。これは、比較例のニッケル−水素蓄電池40におい
ては、単に連結板蓋体55をはめあい固定しているだけ
であるため、単電池40の上面の連結部材50が腐食し
て抵抗が増大し、抵抗電圧降下が大きくなって平均出力
密度が低下したと考えられる。また、比較例のニッケル
−水素蓄電池40にあっては、単に連結板蓋体55をは
めあい固定しているだけであるため、連結板蓋体55に
外力が加わった場合に連結板蓋体55が外れる恐れがあ
る。
【0026】一方、実施例のニッケル−水素蓄電池10
にあっては、保護層32がモールド成型により一体的に
形成された固定具30の締め付け力を利用して、各極柱
13,14を螺着させるようにしているため、固定具3
0に外力が加わっても外れることはない。また、固定具
30のフランジ部32bの下面にはナット部31の周囲
を取り囲むようにして環状突部33が配設されていると
ともに、連結部材20の被覆層24の下面には、各貫通
孔22,23の周囲を取り囲むようにして環状突部2
5,26が配設されているので、塩水を噴霧しても連結
部材20の導電板21および各極柱13,14が腐食さ
れることはない。このため、この部分での電圧降下が生
じなく、平均出力密度(W/kg)も低下しない。
【0027】8.部品点数の検討 ついで、上述した実施例と比較例の各電池の接続部での
部品点数を、1接続部分での部品点数、10セルの組電
池とした場合の部品点数、および10セルの組電池を2
4組接続(240セル(EV1台分))とした場合の部
品点数をそれぞれ算出すると、下記の表2に示すような
結果となった。
【0028】
【表2】
【0029】上記表2より明らかなように、実施例の場
合の1接続部分での部品点数にあっては、1つの連結部
材20と2つの固定具30との3部品を必要とし、比較
例の場合の1接続部分での部品点数にあっては、1つの
連結部材50と2つのナット57,57と2つの連結板
蓋体55,55との5部品を必要とする。このため、1
0セルを用いて組電池とすると、実施例の場合は27部
品を必要とし、比較例の場合は45部品を必要とし、こ
の10セルの組電池を12組用いて240セルの集合型
電池(EV1台分)と、実施例の場合は648部品を必要
とし、比較例の場合は1080部品を必要とする。この
ように、本実施例のように、部品点数を削減することが
可能になると、製造工数が大幅に低減させることができ
るようになるため、この種の集合型蓄電池の製造が容易
になるとともに、安価に製造できるようになる。
【0030】上述したように、本発明においては、導電
性を有する連結部材20は金属板21の表面に被覆層2
4を備えるとともに、固定具30の表面に各極柱13,
14を液密・気密に封止する保護層32を備えるように
しているので、固定具30を各極柱13,14に螺着す
ることにより、固定具30の保護層32は連結部材20
の被覆層24に密着するため、各極柱13,14は液密
・気密に封止される。この結果、簡単な構造で、信頼性
の高いシール構造が得られ、連結部材20の耐久性を向
上させることが可能となる。
【0031】また、被覆層24の単電池10の蓋体16
との接触面に環状突部25,26を備え、保護層32の
被覆層24との接触面に環状突部33を備えているの
で、被覆層24と単電池10の蓋体16との間、保護層
32と被覆層24との間がより以上に液密・気密に封止
されるようになる。さらに、保護層32は固定具30と
モールド成型により一体的に形成されているので、簡単
な構成で部品点数も少なく、かつ少ない工程で容易にシ
ール性を確保できるようになる。なお、各環状突部2
5,26および33を設けることに代えてこれらと同等
の材質よりなる環状パッキングを用いても同様な効果が
得られる。
【0032】なお、上述した実施形態においては、連結
部材20の被覆層24の構成材としてクロロプレンゴム
を用いる例について説明したが、クロロプレンゴム以外
に、合成天然ゴム、スチレンゴム、ブタジエンゴム、ブ
チルゴム、ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム、ア
クリルゴム、シリコンゴム、ポリプロピレン樹脂、ポリ
エチレン樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂とポリスチ
レン樹脂との共重合体、ABS樹脂のいずれかから選択
して用いてもほぼ同様の結果が得られた。
【0033】また、上述した実施形態においては、固定
具30の保護層32の構成材としてポリアミド樹脂を用
いる例について説明したが、ポリアミド樹脂以外にポリ
プロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリフェニレンエ
ーテル樹脂とポリスチレン樹脂との共重合体、ABS樹
脂のいずれかから選択して用いてもほぼ同様の結果が得
られた。
【0034】なお、上述した実施形態においては、本発
明を角形蓄電池に適用する例についてのみ説明したが、
本発明は角形蓄電池に限らず、円筒型、楕円型等の他の
形状の蓄電池にも適用できることは無論である。また、
本発明をニッケル−水素蓄電池に適用する例についての
み説明したが、本発明はニッケル−水素蓄電池以外に、
リチウムイオン蓄電池、ニッケル・カドミウム蓄電池、
鉛蓄電池などの各種の電池に適用できることは無論であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 集合型アルカリ蓄電池とするための本実施形
態の単電池の外観を示す斜示図である。
【図2】 図1の単電池を2個導電接続した場合の要部
の断面を示す断面図である。
【図3】 従来例(比較例)の集合型アルカリ蓄電池の
要部を示す断面図である。
【符号の説明】
10…ニッケル−水素蓄電池(単電池)、10a…極板
群、11…正極板、12…負極板、13…正極柱、13
a…ねじ部、14…負極柱、14a…ねじ部、15…電
槽、16…蓋体、20…連結部材、21…導電板、22
…正極柱用貫通孔、23…負極柱用貫通孔、24…被覆
層、25,26…環状突部、30…固定具、31…ナッ
ト部、32…保護層、32a…本体部、32b…フラン
ジ部、33…環状突部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡島 英樹 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 5H022 AA04 AA09 BB03 CC02 CC05 CC09 CC12 EE06 KK03 KK04

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正・負極板とセパレータと電解液よりな
    る発電要素が電槽内に収容された単電池の複数個を導電
    接続して形成された集合型蓄電池であって、 前記単電池に相隣接する他の単電池に導電接続される正
    極用極柱および負極用極柱を前記各単電池に備えるとと
    もに、 前記各単電池に備えられた前記両極柱を相隣接する各単
    電池に備えられた前記両極柱の極性に応じて選択的に導
    電接続する連結部材と、 前記連結部材を前記各極柱に螺着により固定する固定具
    とを備え、 前記両極柱の端部は前記固定具を螺着するための螺着部
    を備え、 前記連結部材は金属板とこの金属板の表面に被覆された
    被覆層とから構成され、 前記固定具は金属製ナットとこの金属製ナットの表面に
    形成された保護層とから構成されるようにしたことを特
    徴とする集合型蓄電池。
  2. 【請求項2】 前記固定具の保護層と前記連結部材の被
    覆層との接触面にシール層を備えるようにしたことを特
    徴とする請求項1に記載の集合型蓄電池。
  3. 【請求項3】 前記シール層は環状パッキングであるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の集合型蓄電池。
  4. 【請求項4】 前記環状パッキングはクロロプレンゴ
    ム、合成天然ゴム、スチレンゴム、ブタジエンゴム、ブ
    チルゴム、ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム、ア
    クリルゴム、シリコンゴム、ポリプロピレン樹脂、ポリ
    エチレン樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂とポリスチ
    レン樹脂との共重合体、ABS樹脂のいずれかから選択
    するようにしたことを特徴とする請求項3に記載の集合
    型蓄電池。
  5. 【請求項5】 前記シール層は前記連結部材の被覆層と
    の接触面に前記保護層と一体的に形成された環状突部で
    あることを特徴とする請求項2に記載の集合型蓄電池。
  6. 【請求項6】 前記保護層の構成材はポリプロピレン樹
    脂、ポリエチレン樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂と
    ポリスチレン樹脂との共重合体、ABS樹脂、ポリアミ
    ド樹脂のいずれかから選択するようにしたことを特徴と
    する請求項1から請求項5のいずれかに記載の集合型蓄
    電池。
  7. 【請求項7】 前記保護層はモールド成型により前記金
    属製ナットと一体的に形成されていることを特徴とする
    請求項1から請求項6のいずれかに記載の集合型蓄電
    池。
  8. 【請求項8】 前記保護層は硬度が異なる複数層により
    形成されていることを特徴とする請求項1から請求項8
    のいずれかに記載の集合型蓄電池。
  9. 【請求項9】 前記被覆層の前記単電池との接触面に環
    状突部を備えるようにしたことを特徴とする請求項1か
    ら請求項8のいずれかに記載の集合型蓄電池。
  10. 【請求項10】 前記被覆層はモールド成型により前記
    金属板と一体的に形成されていることを特徴とする請求
    項1から請求項9のいずれかに記載の集合型蓄電池。
  11. 【請求項11】 前記被覆層は硬度が異なる複数層によ
    り形成されていることを特徴とする請求項1から請求項
    10のいずれかに記載の集合型蓄電池。
  12. 【請求項12】 前記被覆層の構成材はクロロプレンゴ
    ム、合成天然ゴム、スチレンゴム、ブタジエンゴム、ブ
    チルゴム、ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム、ア
    クリルゴム、シリコンゴム、ポリプロピレン樹脂、ポリ
    エチレン樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂とポリスチ
    レン樹脂との共重合体、ABS樹脂のいずれかから選択
    するようにしたことを特徴とする請求項1から請求項1
    1のいずれかに記載の集合型蓄電池。
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