JP2000314318A - 内燃機関の燃焼制御装置 - Google Patents

内燃機関の燃焼制御装置

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JP2000314318A
JP2000314318A JP11124564A JP12456499A JP2000314318A JP 2000314318 A JP2000314318 A JP 2000314318A JP 11124564 A JP11124564 A JP 11124564A JP 12456499 A JP12456499 A JP 12456499A JP 2000314318 A JP2000314318 A JP 2000314318A
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stroke
compression
self
cylinder
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幸大 ▲吉▼沢
Yukihiro Yoshizawa
Takeshi Taniyama
剛 谷山
Akihiro Sakakida
明宏 榊田
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Nissan Motor Co Ltd
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮自己着火燃焼による運転範囲を高負荷側
及び低負荷側に拡大することのできる内燃機関の燃焼制
御装置を提供する。 【解決手段】 ECU1はアクセル開度信号及びクラン
ク角センサ信号に基づいて要求負荷T及び機関回転数N
を算出し、これに基づいて燃焼パターン判定部2により
火花点火燃焼か自己着火燃焼かを判定する。自己着火燃
焼と判定したとき、自己着火燃焼制御部4は、吸気、圧
縮、膨張、及び排気の各行程からなる第1の4行程サイ
クル運転と、吸気圧縮、膨張、圧縮、及び膨張排気の各
行程からなる第2の4行程サイクル運転とを選択し、サ
イクル切換制御部5は可変バルブタイミング機構19を
制御して第1又は第2の4行程サイクルのための吸排気
弁タイミングを実現する。第2の4行程サイクルで1回
目の燃焼を火花点火燃焼とし2回目の燃焼を自己着火燃
焼とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料直噴装置と可
変動弁装置とを備えた内燃機関の燃焼制御装置に係り、
特に、運転条件に応じて1サイクル当たりの行程数及び
燃焼回数を変化させるとともに火花点火燃焼運転と圧縮
自己着火運転とを切り換える内燃機関の燃焼制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】ガソリンエンジンの熱効率を改善するた
めに、混合気をリーン化することでポンプ損失を低減す
ると共に作動ガスの比熱比を大きくして理論熱効率を向
上する手法が知られている。しかしながら、従来の火花
点火エンジンでは空燃比をリーンにすると燃焼期間が長
期化して、燃焼安定度が悪化する。このため、空燃比の
リーン化には限界がある。
【0003】このような燃焼安定度の悪化を避けながら
空燃比をリーン化する従来技術として、特開平7−71
279号公報にあるように予混合圧縮自己着火燃焼を起
こさせる2行程サイクルエンジンが開示されている。予
混合圧縮自己着火燃焼では、燃焼室内の複数の位置から
燃焼反応が起こるため、空燃比がリーン化した場合にお
いても火花点火に比べると燃焼期間が長期化せずに、よ
りリーンな空燃比でも安定した燃焼が可能となる。また
空燃比がリーンのため燃焼温度が低下し、NOxも大幅
に低減できる。
【0004】また第2の従来例として特開平10−25
2511号公報には、ポート噴射の6行程サイクル運転
機関が開示されている。第2の従来例では機関始動後に
不完全燃焼が起こった場合、通常の4行程サイクル運転
から、圧縮行程及び膨脹(燃焼)行程の対が2回連続し
て繰り返される6行程サイクル運転に切り換えている。
【0005】さらに、第3の従来例としては、特開平5
−240049号公報には、開閉可能な空気室弁により
燃焼室に連通可能な空気室を備えた直噴式の6行程サイ
クル運転機関が開示されている。第3の従来例では、第
1吸気行程、第1圧縮行程、第2吸気行程、第2圧縮行
程、膨張(燃焼)行程、排気行程からなる6行程サイク
ル運転が示されている。
【0006】この6行程サイクルの第1圧縮行程は、高
温、高圧に圧縮された空気を開閉可能な空気室弁を備え
た空気室に一時的に貯留するためのものであり、第2吸
気行程で燃焼室内の空気を補充し、第2圧縮行程により
高温、高圧となった燃焼室に軽油を噴射して燃焼させ、
膨張行程中に空気室に貯留された高圧の空気を噴出させ
て燃焼室内を攪拌することにより、燃焼を促進するもの
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1の
従来例では通常の2行程サイクルエンジン構成としてい
るためガス交換を制御する吸気バルブおよび排気バルブ
がなく、未燃焼ガスの吹き抜けが発生し燃費が悪化して
いた。また、ガス交換が2行程サイクル中に1回となっ
ているため、未燃HCの排出によりエミッションが悪化
する可能性がある。また、膨張行程はガス交換を行う必
要性から後半に排気を行う膨張排気行程となるので、燃
焼ガスの膨張から十分仕事をとりだすことができないた
めに、高負荷運転が困難であるという問題点があった。
【0008】一方、自己着火燃焼は空燃比の影響を強く
受ける。例えば、高負荷運転を考えて空燃比が濃くした
場合には、燃焼反応を起こす燃料量が増加し、燃焼が激
しくなりノッキングを起こす。従って、所定のレベル以
下にノッキングを抑制するために筒内に送り込める燃料
量が制限される。このため、燃焼回数が2回転に1回の
通常の4行程サイクルエンジンでは、高負荷での自己着
火燃焼による運転が困難であるという問題点があった。
【0009】また第2の従来技術では、4行程サイクル
から6行程サイクルに切り換えることができるが、燃料
噴射がポート噴射であるため、2回目の燃焼サイクルで
は新たな燃料を送り込むことができない。従って、不完
全燃焼発生時のみに未燃の燃料により2回目の燃焼を実
現することになる。このため負荷を向上させることが困
難であるという問題点があった。
【0010】また第3の従来技術では、6行程サイクル
中のピストン下降行程は、第1及び第2の吸気行程と膨
張行程となっているので、燃焼回数は膨張行程の1回の
みとなり、燃焼ガスから仕事に十分に取り出すことがで
きず、負荷を向上させることが困難であるという問題点
があった。
【0011】さらに、圧縮自己着火燃焼を成立させるた
めには、圧縮行程において、圧力および温度を高める必
要があり、高圧縮比化が必要となるが、出力が要求され
る全負荷運転領域との両立性を考えた場合にはノッキン
グの抑制のため圧縮比をある程度下げる必要性があっ
た。しかしながら、圧縮比を下げた場合においては自己
着火燃焼が成立する負荷範囲が狭くなるという問題点が
あった。
【0012】本発明はかかる問題点に鑑みたもので、そ
の目的は、ノッキング及び燃焼不安定を回避しつつ、圧
縮自己着火燃焼による運転範囲を高負荷側及び低負荷側
に拡大することのできる内燃機関の燃焼制御装置を提供
することである。
【0013】また本発明の目的は、燃焼回数に対するガ
ス交換回数を少なくすることによって、燃費、エミッシ
ョンを改善し、熱効率が高くクリーンな内燃機関を提供
することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、上記課題を解決するため、筒内に直接燃料を噴射す
る燃料直噴装置と吸排気弁の開閉時期を変更可能な可変
動弁装置とを備え、吸気行程、圧縮行程、膨張行程、及
び排気行程からなる第1の4行程サイクルと、吸気圧縮
行程、膨張行程、圧縮行程、及び膨張排気行程からなり
4行程サイクル中に2回の燃焼を行う第2の4行程サイ
クルとを切換可能な内燃機関において、前記第2の4行
程サイクル中の1回目の燃焼を火花点火燃焼として、2
回目の燃焼を圧縮自己着火燃焼とすることを要旨とする
内燃機関の燃焼制御装置である。
【0015】請求項2記載の本発明は、上記課題を解決
するため、請求項1記載の内燃機関の燃焼制御装置にお
いて、前記第2の4行程サイクル運転時に、吸気圧縮行
程の終了までに筒内に吸入された空気量に対する前記2
回の燃焼用の燃料噴射量の合計が理論空燃比となること
を要旨とする。
【0016】請求項3記載の本発明は、上記課題を解決
するため、請求項1記載の内燃機関の燃焼制御装置にお
いて、前記第2の4行程サイクル運転時に、吸気圧縮行
程の終了までに筒内に吸入された空気量に対する前記2
回の燃焼用の燃料噴射量の合計が成層空燃比となること
を要旨とする。
【0017】請求項4記載の本発明は、上記課題を解決
するため、筒内に直接燃料を噴射する燃料直噴装置と吸
排気弁の開閉時期を変更可能な可変動弁装置とを備え、
運転条件に応じてサイクル当たりの行程数を変更可能な
内燃機関において、6行程以上で構成されたサイクル中
に1回の吸排気弁の開閉によるガス交換と複数回の燃焼
を行うとともに、前記複数回の燃焼の間で火花点火燃焼
の回数と圧縮自己着火燃焼の回数とを変化させることを
要旨とする内燃機関の燃焼制御装置である。
【0018】請求項5記載の本発明は、上記課題を解決
するため、請求項4記載の内燃機関の燃焼制御装置にお
いて、前記複数回の燃焼を行う際に、1回目の燃焼を火
花点火燃焼とし、2回目以降の燃焼を圧縮自己着火燃焼
とすることを要旨とする。
【0019】請求項6記載の本発明は、上記課題を解決
するため、請求項4または請求項5記載の内燃機関の燃
焼制御装置において、圧縮上死点付近の筒内圧力を予測
する筒内圧力予測手段と、圧縮上死点付近の筒内温度を
予測する筒内温度予測手段と、これら予測手段による筒
内圧力予測値及び筒内温度予測値に基づいて圧縮自己着
火条件が成立するか成立しないかを判断する判断手段と
をさらに備え、この判断結果に基づいて圧縮自己着火条
件が成立しないときは火花点火燃焼とし、圧縮自己着火
条件が成立するときは圧縮自己着火燃焼とすることを要
旨とする。
【0020】請求項7記載の本発明は、上記課題を解決
するため、請求項4ないし請求項6のいずれか1項記載
の内燃機関の燃焼制御装置において、前記サイクル当た
り1回のガス交換後の筒内の空気量に対する前記複数回
の燃焼のための燃料噴射量の合計を理論空燃比としたこ
とを要旨とする。
【0021】請求項8記載の本発明は、上記課題を解決
するため、請求項4ないし請求項6のいずれか1項記載
の内燃機関の燃焼制御装置前記サイクル当たり1回のガ
ス交換後の筒内の空気量に対する前記複数回の燃焼のた
めの燃料噴射量の合計を成層空燃比としたことを要旨と
する。
【0022】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、筒内に
直接燃料を噴射する燃料直噴装置と吸排気弁の開閉時期
を変更可能な可変動弁装置とを備え、吸気行程、圧縮行
程、膨張行程、及び排気行程からなる第1の4行程サイ
クルと、吸気圧縮行程、膨張行程、圧縮行程、及び膨張
排気行程からなり4行程サイクル中に2回の燃焼を行う
第2の4行程サイクルとを切換可能な内燃機関におい
て、前記第2の4行程サイクル中の1回目の燃焼を火花
点火燃焼として、2回目の燃焼を圧縮自己着火燃焼とす
ることにより、通常の4行程サイクルエンジンに対して
は、エンジン回転当たりの燃焼回数を2倍に増加するこ
とができるため、より高負荷域においての圧縮自己着火
運転すなわち高効率、クリーンな運転が可能となり、燃
費、エミッションが改善できる。
【0023】また通常の2行程サイクルエンジンに対し
ては燃焼回数に対するガス交換回数を1/2に減らすこ
とができるため、燃費、エミッションを改善することが
できる。また、1回目の燃焼を火花点火燃焼とし、この
燃焼過程で発生する筒内圧力、温度上昇を利用して2回
目に圧縮自己着火燃焼を行っているため、従来より低圧
縮比での自己着火燃焼が可能となり、ノッキングを抑制
しつつ従来より高負荷側へ圧縮自己着火燃焼の範囲を拡
大することができる。
【0024】請求項2記載の本発明によれば、請求項1
記載の発明の効果に加えて、前記第2の4行程サイクル
運転時に、吸気圧縮行程の終了までに筒内に吸入された
空気量に対する前記2回の燃焼用の燃料噴射量の合計が
理論空燃比とすることにより、内燃機関より排出される
ガスの空燃比が常に理論空燃比となるため、エミッショ
ンの浄化率の極めて高い三元触媒が活用できるようにな
り、エミッションを悪化することなく、高効率な運転が
可能となる。
【0025】請求項3記載の本発明によれば、請求項1
記載の発明の効果に加えて、前記第2の4行程サイクル
運転時に、吸気圧縮行程の終了までに筒内に吸入された
空気量に対する前記2回の燃焼用の燃料噴射量の合計を
成層空燃比とすることにより、燃費をさらに改善するこ
とができる。
【0026】請求項4記載の本発明によれば、筒内に直
接燃料を噴射する燃料直噴装置と吸排気弁の開閉時期を
変更可能な可変動弁装置とを備え、運転条件に応じてサ
イクル当たりの行程数を変更可能な内燃機関において、
6行程以上で構成されたサイクル中に1回の吸排気弁の
開閉によるガス交換と複数回の燃焼を行うとともに、前
記複数回の燃焼の間で火花点火燃焼の回数と圧縮自己着
火燃焼の回数とを変化させることにより、より低圧縮比
での自己着火燃焼が可能となる。
【0027】請求項5記載の本発明によれば、請求項4
記載の発明の効果に加えて、前記複数回の燃焼を行う際
に、1回目の燃焼を火花点火燃焼とし、2回目以降の燃
焼を圧縮自己着火燃焼とすることにより、1回目の燃焼
である火花点火燃焼過程で発生する筒内圧力及び温度上
昇を利用して2回目以降の圧縮自己着火条件を容易に形
成することができ、より低圧縮比での自己着火燃焼が可
能となる。
【0028】請求項6記載の本発明によれば、請求項4
または請求項5記載の発明の効果に加えて、圧縮上死点
付近の筒内圧力を予測する筒内圧力予測手段と、圧縮上
死点付近の筒内温度を予測する筒内温度予測手段と、こ
れら予測手段による筒内圧力予測値及び筒内温度予測値
に基づいて圧縮自己着火条件が成立するか成立しないか
を判断する判断手段とをさらに備え、この判断結果に基
づいて圧縮自己着火条件が成立しないときは火花点火燃
焼とし、圧縮自己着火条件が成立するときは圧縮自己着
火燃焼とすることにより、安定して圧縮自己着火燃焼が
可能となり、運転性を悪化させることなく、高効率、ク
リーンな運転が可能となる。
【0029】請求項7記載の本発明によれば、請求項4
ないし請求項6の発明の効果に加えて、前記サイクル当
たり1回のガス交換後の筒内の空気量に対する前記複数
回の燃焼のための燃料噴射量の合計を理論空燃比とした
ことにより、内燃機関より排出されるガスの空燃比が常
に理論空燃比となるため、エミッションの浄化率の極め
て高い三元触媒が活用できるようになり、エミッション
を悪化することなく、高効率な運転が可能となる。
【0030】請求項8記載の本発明によれば、請求項4
ないし請求項6のいずれか1項記載の発明の効果に加え
て、前記サイクル当たり1回のガス交換後の筒内の空気
量に対する前記複数回の燃焼のための燃料噴射量の合計
を成層空燃比としたことにより、燃費をさらに改善する
ことができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について説明する。図1は本発明に係る内燃機
関の燃焼制御装置をガソリンエンジンに適用した第1の
実施の形態の構成を示すシステム構成図である。
【0032】本実施形態においては、運転条件に応じて
通常の火花点火燃焼と圧縮自己着火燃焼とを切換可能と
なっている。さらに圧縮自己着火燃焼においては、吸気
行程、圧縮行程、膨張行程、及び排気行程からなる第1
の4行程サイクル運転(通常の4行程サイクル)と、吸
気圧縮行程、膨張行程、圧縮行程、及び膨張排気行程か
らなり4行程サイクル中に2回の燃焼を行う第2の4行
程サイクル運転とを切り換え可能とするとともに、第2
の4行程サイクルにおいて、1回目の燃焼を火花点火燃
焼とし、2回目の燃焼を圧縮自己着火燃焼していること
が特徴である。
【0033】図1中のエンジン本体10は、吸気バルブ
11と、排気バルブ12と、ピストン13と、クランク
角センサ15と、燃焼室内に直接燃料を噴射する燃料噴
射装置17と、点火プラグ18と、吸排気バルブ11及
び12の開閉タイミングを可変とする可変バルブタイミ
ング機構19とを備えて構成されている。吸気系は吸入
空気量センサ14を有している。
【0034】このエンジン本体10を制御する電子制御
装置(以下、ECUと略す)1は、運転条件に応じて圧
縮自己着火燃焼と火花点火燃焼のいずれの燃焼方式で運
転を行うかを判定する燃焼パターン判定部2、火花点火
燃焼運転時の燃焼パラメータ制御する火花点火燃焼制御
部3、圧縮自己着火燃焼運転時の燃焼制御パラメータを
制御するとともに、圧縮自己着火燃焼運転を第1の4行
程サイクル運転で行うか、第2の4行程サイクル運転で
行うかを判定する自己着火燃焼制御部4、自己着火燃焼
制御部4の判定に従って第1又は第2の4行程サイクル
運転となるように、吸排気弁の開閉時期を変更したり、
燃料噴射量及び燃料噴射タイミングを変更するサイクル
切換制御部5を備えている。
【0035】さらにサイクル切換制御部5は、第2の4
行程サイクル運転を行う際に、各サイクル毎の燃焼回数
を認識し、サイクル中の筒内換気後の1回目の燃焼の際
に、点火プラグ18から火花を飛ばせて火花点火燃焼と
するように制御する。2回目の燃焼は、1回目の燃焼に
より筒内温度及び筒内圧力が上昇しているので、火花点
火を行わずとも容易に圧縮自己着火燃焼とすることがで
きる。
【0036】尚、ECU1の構成要素である燃焼パター
ン判定部2、火花点火燃焼制御部3、自己着火燃焼制御
部4、サイクル切換制御部5は、ハードワイヤードの論
理回路で構成することもできるが、本実施の形態では、
マイクロコンピュータのプログラムとして実現されてい
る。
【0037】またECU1は、吸入空気量センサ14が
検出した吸入空気量信号、クランク角センサ15が検出
したエンジン回転数信号、及びアクセル開度センサ(図
示せず)が検出したアクセル開度信号(負荷)に基づい
て、運転条件を判定し、燃料噴射量、点火時期を算出す
る。そして、この算出結果に基づき、燃料噴射装置1
7、点火プラグ18に信号を送る。
【0038】また、圧縮自己着火燃焼の場合、運転条件
に応じて、第1の4行程サイクルと第2の4行程サイク
ルとを切り換えて、サイクル当たりの燃焼回数を変更す
る際には、可変バルブタイミング機構19に信号を送
り、バルブ開閉タイミングを切り換えるとともに、燃料
噴射装置17に送る信号によりサイクル当たりの燃料噴
射回数を変更することで燃焼回数を変更している。
【0039】このような構成のもと、本発明では、図2
に示すような、中低負荷及び中回転数以下の特定の運転
条件において圧縮自己着火燃焼を行い、高負荷または高
回転数域において火花点火燃焼を行う。
【0040】次に、本実施の形態の動作について説明す
る。図3は、空燃比に対する自己着火燃焼が成立する範
囲を示すものである。空燃比をリーンにしていくと燃焼
安定度が悪化し、機関のトルク変動が大きくなる。この
ため、内燃機関としての設計値、又はこの内燃機関を搭
載した車両の性格等として許容できる安定度が安定度限
界値Sthとなる空燃比AFLがリーン限界となる。
【0041】一方、空燃比をリッチにしていくと、ノッ
キング強度が増大する。これによりノッキング限界Nt
hにおける空燃比AFRがリッチ限界となる。従って、
安定度限界空燃比AFLとノッキング限界空燃比AFR
で囲まれる空燃比領域が自己着火燃焼成立範囲となる。
このように、自己着火は限られた空燃比範囲でしか成立
しない。尚、ここではガスと燃料の割合を表する指標と
して空燃比A/Fを例に説明した。残留ガスあるいはE
GRガスが含まれる場合についても同様の傾向を示し、
この際には横軸は新気と既燃ガスを合わせたトータルの
ガス量と燃料の割合G/Fとなる。
【0042】図4は、通常の4サイクルエンジンの4行
程サイクルの動作説明図である。これは、本発明におけ
る第1の4行程サイクルと同じであり、(a)吸気行
程、(b)圧縮行程、(c)膨張行程および(d)排気
行程からなり、エンジン2回転に対して燃焼回数は1回
である。
【0043】図5は、通常の4行程サイクル運転、即ち
本実施形態の第1の4行程サイクル運転におけるエンジ
ン回転数及び負荷に対する自己着火燃焼領域を示す図で
ある。図5から明らかなように、エンジン回転数が中回
転以下かつ低負荷の領域において、圧縮自己着火燃焼を
行うことができる。
【0044】前述したように圧縮自己着火燃焼ではノッ
キングの発生を防ぐため、筒内に送り込める燃料量が制
限される。従って、エンジン2回転に対して燃焼回数が
1回の4行程サイクルエンジンでは、仕事を取り出せる
機会が少ないため負荷を増大することができない。この
ため高負荷域での自己着火燃焼による運転が困難であ
る。
【0045】図6は、2サイクルエンジンの2行程サイ
クルの動作説明図である。2行程サイクルは、(a)吸
気圧縮行程、(b)膨張排気行程からなり、エンジン1
回転に対して燃焼回数は1回である。図6に示すよう
に、膨張行程の途中から排気弁が開き、ガス交換が開始
される。このため膨張行程中で十分に仕事を取り出すこ
とができない。また未燃焼の燃料が排出されるため効率
が低下する。よって、負荷を十分に向上させることがで
きない。
【0046】図7は、2行程サイクル運転におけるエン
ジン回転数及び負荷に対する圧縮自己着火燃焼領域を示
す図である。図7から明らかなように、4行程サイクル
運転よりは負荷を向上できるものの、燃焼回数が2倍に
なっているにもかかわらず、負荷を2倍にすることはで
きない。
【0047】図8は、本実施の形態における第2の4行
程サイクルの動作説明図である。第2の4行程サイクル
は、(a)吸気圧縮行程、(b)膨張行程、(c)圧縮
行程および(d)膨張排気行程からなる。そして、吸気
圧縮行程における吸気弁閉弁後に1回目の燃料噴射、火
花点火した後、膨張行程で1回目の燃焼、圧縮行程で2
回目の燃料噴射、膨張排気行程で圧縮自己着火による2
回目の燃焼を行うので、サイクル当たりの燃焼回数は2
回となる。言い換えれば、燃焼回数はエンジン1回転当
たり1回であり、2行程サイクルエンジンと同じであ
る。またガス交換はエンジン2回転に1回であり、図4
に示した通常の4行程サイクルエンジンと同じである。
【0048】図9は、本実施形態の4行程サイクル中の
筒内の成分割合を模式的に示す。この例では1回目の火
花点火燃焼で筒内の空燃比を均質とした均質燃焼として
いる。これはNOxの増加を抑えるためである。この時
には空燃比は火花点火燃焼のリーン限界空燃比となるも
のの、空燃比を約30以上で燃焼することができればガ
ス交換2回なしに2回連続して燃焼することができる。
すなわち1回目の燃焼が終了した膨脹行程においては、
既燃ガスが存在するものの空燃比が極めてリーンのため
空気が十分残っている。従ってガス交換をしなくとも2
回目の燃焼が可能となる。
【0049】図10は、火花点火燃焼時に筒内の空燃比
を成層化した成層燃焼としている。この時のリーン限界
空燃比は約50以上にすることができる。従って、2回
目の燃焼が終了した膨脹行程においては既燃ガスは存在
するものの空燃比が極めてリーンのため空気が十分残っ
ている。従ってガス交換をしなくとも2回以上の燃焼が
可能となる。この際には成層燃焼によってNOxが幾分
増加するものの、空燃比のリーン化によって燃費を改善
することができる。従って、燃費の改善効果とNOxの
排出量に応じて1回目の燃焼のための燃料噴射量を制御
して空燃比パターンを変更することが望ましい。
【0050】図11は、通常の4行程サイクルである第
1の4行程サイクル運転と、本発明における第2の4行
程サイクル運転におけるバルブタイミング(バルブリフ
ト)を示す。このように吸排気弁を駆動するために、カ
ムプロフィールの異なるカムを2式設けて、これらを切
り換えることによって、燃焼回数を変更することができ
る。尚、バルブタイミングの変更は電磁バルブ( Elect
romagnetic Valve)を用いても良い。
【0051】図12は、サイクル当たりの燃焼回数が1
回である第1の4行程サイクル運転時のPV線図であ
る。吸気行程が終了した後の圧縮開始圧力は、ほぼ大気
圧となっている。またPV線図で囲まれた領域が取り出
せる仕事となる。
【0052】図13は、サイクル当たりの燃焼回数が2
回である第2の4行程サイクル運転時のPV線図であ
る。1回目の燃焼の圧縮開始点の圧力は、ほぼ大気圧と
なっている。これに対して2回目の燃焼の圧縮開始点で
は、1回目の燃焼による既燃ガスの影響によって圧力及
び温度が上昇している。従って、2回目の燃焼では、圧
縮上死点付近における圧力及び温度が1回目の燃焼時よ
り高くなり、自己着火燃焼が成立し易い。
【0053】図14は、機関の圧縮比を段階的に変えた
ときに、自己着火燃焼が成立するための圧縮開始圧力及
び圧縮開始温度の条件を示すグラフである。即ち、それ
ぞれの等圧縮比曲線より上側の圧縮開始圧力及び圧縮開
始温度で圧縮を開始すると、その圧縮比の内燃機関は自
己着火燃焼が成立することを示している。
【0054】図14から明らかなように、圧縮開始圧力
および圧縮開始温度が高い程、低圧縮比で自己着火燃焼
が可能となる。
【0055】1回のガス交換により複数回の燃焼を行う
際には、筒内圧力及び筒内温度が最も低く、自己着火燃
焼が成立し難い1回目の燃焼を火花点火燃焼として、圧
力、温度が上昇する2回目の燃焼を自己着火燃焼とする
ことによって、従来の自己着火燃焼機関のように圧縮比
を高めることなく、自己着火燃焼を行うことができる。
【0056】この様に、本発明においては自己着火燃焼
を起こさせるために高圧縮比とする必要が無いので、高
負荷時に火花点火燃焼運転する場合にも、ノッキングを
回避しつつ適正な点火進角を行うことができ、圧縮自己
着火燃焼時の低燃費と全負荷時の火花点火燃焼による高
出力とを両立させることができる。
【0057】また図13から分かるように、第2の4行
程サイクル運転におけるPV線図で囲まれた領域が示す
サイクル当たりの仕事は、第1の4行程サイクル運転時
の仕事に対して約2倍にすることができる。
【0058】図15は、本実施形態の自己着火燃焼領域
を示す。本実施形態ではガス交換を行わない膨張行程か
ら仕事を十分に取り出すことができる。また、2回目の
燃焼では既燃ガスにより筒内の温度、圧力が上昇してい
るため燃焼が高効率化する。また、高温、高圧の筒内に
おいて1回目の燃焼で排出された未燃燃料を再度燃焼さ
せることができると共に2回目の燃焼では未燃燃料の発
生は極めて少なくなる。以上の理由により2回目の燃焼
も2サイクル運転時よりも効率を向上させることができ
る。この結果、負荷も第1の4行程サイクル運転の2倍
に増加することができ、自己着火燃焼領域を高負荷側に
拡大することができる。
【0059】図16は、本実施形態の制御の流れを説明
するフローチャートである。まずステップ10(以下S
10)でアクセル開度、クランク角センサ信号を検出す
る。次いでS11で上記検出結果をもとに要求エンジン
回転数N,要求トルク(負荷)Tを算出する。次いでS
12で燃焼パターンを判断する。すなわちエンジン回転
数Nと負荷Tから図14のマップをもとに火花点火燃焼
を行うか圧縮自己着火燃焼を行うか判断する。火花点火
燃焼を行う場合にはS13に進み火花点火燃焼の制御を
開始する。
【0060】自己着火燃焼を行う場合にはS14に進ん
で自己着火燃焼制御を開始する。次いでS15で再度エ
ンジン回転数Nと負荷Tを確認する。次いでS16でサ
イクル当たりの燃焼回数を判断する。すなわちエンジン
回転数Nと負荷Tから図15のマップをもとに4行程サ
イクル当たりの燃焼回数を判断する。燃焼回数が1回の
場合には、S17で図11(a)に示す通常の4行程サ
イクルと同じ第1の4行程サイクルのバルブタイミング
に変更し、S18で第1の4行程サイクル運転(図4)
の制御を開始する。S19で燃焼回数が2回と判断され
た場合も同様にS20で図11(b)に示す第2の4行
程サイクル運転のバルブタイミングに変更する。次い
で、S21でサイクル中の1回目の燃焼か2回目の燃焼
か判断する。1回目の燃焼ではS23で火花点火制御を
開始する。2回目の燃焼と判断された場合にはS22で
自己着火燃焼制御を開始する(図8)。
【0061】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。第2の実施形態の構成を図17に示す。第2の
実施形態に構成は第1実施形態の構成(図1)とほぼ同
様であるが、第1実施形態に対して吸気系に空気量を制
御するスロットルバルブ21を有し、排気系に排気ガス
浄化用の三元触媒20を有し、ECU1にスロットル制
御部6を有するところが異なる。
【0062】第2実施形態では、第2の4行程サイクル
運転時の2回の燃焼時の燃料量を概略等しくし、更にガ
ス交換直後の筒内吸気量に対する2回分の燃料量の合計
である空燃比を理論空燃比とすることを特徴とする。
【0063】図18は第2実施形態における第2の4行
程サイクル中の筒内の成分割合を示す。第1実施形態
(図9,図10)では2回目の燃焼が終了した時点、す
なわちガス交換前の筒内においても空気が存在してお
り、筒内は常にリーンになっている。これに対して第2
実施形態では、2回目の燃焼が終了した時点では筒内に
余剰空気は存在せず、筒内は理論空燃比になっている。
従って、排気系に設置した三元触媒20が高効率で働く
ためエンジンから排出されるエミッションを低減でき
る。
【0064】また図18に示すように第2実施形態では
1回目の燃焼と2回目の燃焼の燃料量は概略等しくして
いる。従って、1回目の燃焼と2回目の燃焼で得られる
トルクは等しくなるため、第1実施形態に比べて音振性
能が改善し、運転性を更に向上させることができる。
【0065】第2実施形態では筒内の燃料とガス(空気
と既燃ガスの合計)の割合は一定となる。理論空燃比を
例えば14.5とすると1回目の燃焼時の空燃比は29
となる。続く2回目の燃焼では燃料量が一定のため、ガ
スと燃料の割合すなわちG/Fは29となるものの、空
気量に対する燃料の比率すなわちA/Fは14.5とな
る。このように第2実施形態ではガス量に対する燃料量
は一定のため、要求負荷に応じた制御は吸入空気量の制
御で行う。このため、スロットル制御部6からの信号に
よってスロットルバルブ21の開度を制御している。
【0066】図19は、第2実施形態の制御の流れを示
すフローチャートである。第2実施形態の制御の流れ
は、図16に示した第1実施形態とほぼ同様であるが、
燃料量制御の処理が異なる。即ち、図16のS16で燃
焼が2回と判断された後に、S19でバルブタイミング
変更するまでに、図19に示した燃料量制御のフローが
挿入される。
【0067】図19において、S30で要求エンジン回
転数Nと要求トルク(負荷)Tを確認する。次いでS3
1で負荷Tをもとに、図20のマップからスロットル開
度TVOを求め、スロットル制御部6からスロットル2
1に制御信号を送り、マップで求めたスロットル開度T
VOにスロットル21をセットする。
【0068】次いでS32で吸入空気量Qを検出する。
次いでS33でエンジン回転数N、吸入空気量Qをもと
に燃料量Fを図21にマップから算出する。このように
制御することによって、第2の4行程サイクルにおける
各4行程サイクル当たりの空燃比を理論空燃比とすると
ともに、各燃焼行程においてガスと燃料の比が約29に
制御できる。
【0069】次に、本発明の第3の実施形態について説
明する。第3実施形態の構成は第1実施形態の構成(図
1)と同じである。第3実施形態では、第1実施形態の
第2の4行程サイクルに代えて、サイクル当たりの行程
数が6である6行程サイクルとなり、6行程サイクル中
ガス交換は1回とし、燃焼回数は3回とすることを特徴
とする。この6行程サイクルを便宜的に第2の6行程サ
イクルと呼ぶ。これは、第1実施形態で説明した第2の
4行程サイクルに対応する6行程サイクルであるからで
ある。
【0070】図22は、第3実施形態における第2の6
行程サイクルの動作を示す。この6行程サイクルは、順
に(a)吸気圧縮行程、(b)第1膨脹行程、(c)第
1圧縮行程、(d)第2膨脹行程、(e)第2圧縮行
程、(f)膨脹排気行程からなる。6行程サイクル中ガ
ス交換は1回である。また、6行程サイクル中に、第1
膨張行程、第2膨張行程、膨張排気行程でそれぞれ行わ
れる燃焼の合計回数は3回となり、サイクルを構成する
行程数当たりの燃焼回数は、6行程サイクル中に燃焼3
回、すなわち1/2である。
【0071】図23(b)に第3実施形態における第2
の6行程サイクルのバルブタイミング(バルブリフト)
を示す。第3実施形態では、4行程サイクル中に燃焼回
数が2回の第1実施形態(同図(a))に比べても、燃
焼回数に対するガス交換回数が少ないことがわかる。こ
のようにカムプロフィールの異なるカムを切り替えるこ
とによって、及び/又はクランク軸回転数からカム軸回
転数への減速比を変えることによって、燃焼サイクルを
4行程サイクルから6行程サイクルに変更することがで
きる。またバルブタイミングの変更は電磁バルブ(EM
V)等を用いても良い。
【0072】また、燃焼回数3回に対して、ガス交換が
1回と回数が少ないため、未燃ガスの排出を低減するこ
とができる。また、ガス交換を行わずに燃焼が連続する
ため、2回目、3回目の燃焼では既燃ガスによって筒内
の圧力、温度が上昇している。このため、燃料が燃えや
すくなり、燃焼過程で発生する未燃ガスを低減すること
ができる。これら2つの効果によって、未燃ガスを低減
し、燃焼効率を高めるとともに、エミッションを低減す
ることができる。
【0073】図24に第3実施形態の筒内成分割合を模
式的に示す。自己着火燃焼では燃料が少ないリーンな状
態において燃焼させることができるため、燃焼回数が3
回連続しても空気は十分存在する。
【0074】また、第1実施形態と同様に、ガス交換ま
での連続する燃焼過程において、1回目の燃焼は点火プ
ラグ18から火花を飛ばせて火花点火燃焼としている。
また2回目以降の燃焼は圧縮自己着火燃焼となる。実施
形態で説明したように、2回目以降の燃焼過程では前回
の燃焼による既燃ガスによって筒内の圧縮開始圧力およ
び温度が上昇している。このため、高圧縮比とすること
なく、上死点付近の筒内圧力及び筒内温度が自己着火燃
焼成立条件を上回ることが可能となる。
【0075】また本実施形態では第2の6行程サイクル
運転を図22に示すような燃焼回数をサイクル数の1/
2回としたサイクルで説明した。
【0076】6行程サイクルの変形例としては、図25
に示すように、(a)吸気行程、(b)圧縮行程、
(c)膨張行程、(d)圧縮行程、(e)膨張行程、
(f)排気行程の順序からなる第1の6行程サイクルと
することもできる。ここで、(c)の膨張行程は火花点
火燃焼を行い、(e)の膨張行程は自己着火燃焼を行う
ものとする。図25の第1の6行程サイクルによれば、
通常の4行程サイクル並みに吸気行程と排気行程を備え
ているので、図22の第2の6行程サイクルに比べてガ
ス交換の効率を上げることができる。
【0077】この第1の6行程サイクルの場合、燃焼回
数は2回となるため、負荷範囲はやや低くなるものの空
燃比をリーンにできるため燃費に更なる向上が期待でき
る。図26(b)に第1の6行程サイクルのバルブタイ
ミング(バルブリフト)を示す。図23(b)の第1の
6行程サイクルに対して、独立した吸気行程、排気行程
を備えていることと、ガス交換の期間が長いため、新気
を効率的に取り入れることができる。
【0078】第3実施形態に制御の流れは、図16に示
した第1実施形態とほぼ同じであり、使用するバルブタ
イミングと、燃料噴射回数、燃焼回数のみが異なる。
【0079】尚、本実施形態では6行程サイクルを例に
説明したが、サイクル当たりの行程数が8以上の場合に
おいても同様のことが考えられる。その場合には、膨脹
排気行程の前に更に膨脹行程および圧縮行程が複数回、
繰り返されることになる。
【0080】次に、本発明の第4の実施形態について説
明する。第4実施形態の構成は図17に示した第2実施
形態の構成と同じである。第4実施形態では、第3実施
形態に対して、各燃焼の燃料量を概略等しくし、更にガ
ス交換前の最後の燃焼時の空燃比を理論空燃比にするこ
とを特徴とする。
【0081】図27に第4実施形態の筒内成分割合を模
式的に示す。第4実施形態では3回の燃焼における各燃
料量は等しくなっている。また、ガス交換直後の筒内空
気量に対するサイクル当たりの燃料量の合計による空燃
比は、理論空燃比となるように燃料量を制御する。これ
は、言い換えれば、3回目の燃焼時の空燃比は理論空燃
比になっている。
【0082】従って、ガス交換時には余剰の空気は存在
せず、すべて既燃ガスとなる。理論空燃比を14.5と
すると1回目の燃焼ではガスと燃料の割合(G/F)は
約43.5ガスとなっている。(空燃比(A/F)も約
43.5である。)2回目の燃焼ではG/Fは約43.
5となっており、A/Fは約29となる。3回目の燃焼
ではG/Fは約43.5となっており、A/Fは約1
4.5である。このように、各燃焼でG/Fが一定とな
っているため、各燃焼過程によるトルクは一定となり、
運転性が向上する。また、ガス交換前の最後の燃焼時の
空燃比が理論空燃比となっているため、排気系に設置さ
れた三元触媒20が高効率で作用し、エンジンから排出
されるエミッションを低減できる。
【0083】第4実施形態の燃料噴射量算出の制御の流
れは、図19に示した第2実施形態の制御の流れと同じ
である。
【0084】尚、本実施形態では6行程サイクルを例に
説明したが、サイクル当たりの行程数が8以上の場合に
おいても同様のことが考えられる。その場合には、膨脹
排気行程の前に更に膨脹行程および圧縮行程が複数回、
繰り返されることになる。また、その場合においても、
ガス交換直後の筒内空気量に対するサイクル当たりの燃
料量の合計による空燃比は、理論空燃比となるように燃
料量を制御する。
【0085】次に、本発明の第5の実施形態について説
明する。第5の実施形態の構成を図28に示す。第5の
実施形態の構成は、図17に示した第2実施形態の構成
とほぼ同じであるが、第2実施形態に対して、吸気系に
吸気圧制御装置22,吸気温制御装置23、吸気温セン
サ24,吸気圧センサ25を有する点と、ECU1の内
部構成が異なる。吸気圧制御装置22は例えばターボチ
ャージャあるいはスーパーチャージャとする。また吸気
温制御装置23としては、ヒータ、インタークーラが利
用できる。またEGRガスを利用して吸気温度を昇温さ
せても良い。
【0086】第5実施形態のECU1は、燃焼パターン
判定部2と、火花点火燃焼制御部3と、自己着火燃焼制
御部4と、サイクル切換制御部5と、スロットル制御部
6と、吸気圧制御部7と、吸気温制御部8と、自己着火
条件判定部9とを備えている。自己着火条件判定部9
は、圧縮上死点付近の筒内圧力及び同筒内温度をそれぞ
れ予測する筒内圧力予測部9aと筒内温度予測部9bと
を備え、この予測結果に基づいて圧縮自己着火条件が成
立するか否かを判定する。
【0087】第5実施形態では、吸気圧センサ25及び
吸気温センサ24により筒内圧力および筒内温度を検出
して、これら検出された筒内圧力及び筒内温度に基づい
て圧縮上死点付近の筒内圧力及び筒内温度を予測する。
そして、これら圧縮上死点付近の筒内圧力及び筒内温度
が自己着火条件を満足するか否かを判断する。その判断
結果に応じて、条件が満足されないときは燃焼パターン
を火花燃焼に切り換え、満足されたときは自己着火燃焼
に切り換えることを特徴とする。
【0088】図29に上死点の筒内圧力、筒内温度に対
する自己着火燃焼成立空燃比を示している。筒内の圧力
および温度が高いほど、自己着火燃焼が成立する空燃比
はリーンとなる。また筒内圧力および温度が低下すると
自己着火燃焼が成立しなくなる。そこで、吸気圧および
吸気温から上死点の筒内圧力、筒内温度を予測して、自
己着火燃焼が成立する時には自己着火燃焼を行い、自己
着火燃焼が成立しない時には点火プラグ18による火花
点火燃焼を行う。
【0089】図30は、第5実施形態の制御の流れを示
すフローチャートである。制御の流れは、図30のS5
5までは、図16の第1実施形態のフローのS15まで
と同じである。制御の異なる所を説明する。S56でサ
イクル当たりの燃焼回数を判断する。燃焼回数が1回の
場合はS57でバルブタイミングを変更して、S58で
サイクル当たり燃焼回数1回の第1の4行程サイクル制
御を開始する。S59で吸気圧Pin,吸気温Tinを
検出する。S60でPinから圧縮開始圧力P1を算出
する。
【0090】圧縮開始圧力P1は、例えば以下の式で算
出する。
【0091】
【数1】P1=Pin×α …(1) αは定数で例えばα=0.9とする。またαは例えば負
荷に応じて与えても良い。
【0092】次にS61でTinから圧縮開始温度T1
を算出する。T1は例えば以下の式で算出する。
【0093】
【数2】T1=Tin+β …(2) βは例えばβ=30とする。またβは例えば吸気温Ti
nに応じて補正して良い。
【0094】次にP1,T1から上死点圧力P2,上死
点温度T2を算出する。P2とT2は例えば以下の式で
算出する。
【0095】
【数3】P2=P1×ε^n …(3) T2=T1×ε^(n−1) …(4) ここで、εは圧縮比、”^”は冪乗を示す記号である。
nはポリトロープ指数で、例えばn=1.33とする
が、要求トルクに応じて与えても良い。
【0096】次いでS63でP2,T2が自己着火条件
を満足するか否かを判断する。上死点圧力P2と上死点
温度T2から図29のマップを使って、自己着火条件の
成否を判断する。自己着火条件が成立しない場合はS5
3に進んで、火花点火燃焼を行う。自己着火条件が成立
する場合はS64で自己着火燃焼制御を開始する。
【0097】またS56で燃焼回数が2回と判断された
場合にはS65でバルブタイミングを変更して、S66
で燃焼回数2回の第2の4行程サイクル制御を開始す
る。次いでS67で何回目の燃焼か判断する。2回目の
燃焼の場合には、筒内の圧力、温度が十分高いのでS6
8で自己着火燃焼制御を開始する。燃焼回数が1回目の
時は自己着火条件の判断が必要なので、S59〜S63
と同じ制御をS69〜S73で行う。自己着火条件成立
の場合にはS68で自己着火燃焼を行う。自己着火条件
が成立しない場合にはS74で火花点火燃焼を制御を開
始する。
【0098】本実施形態によれば、圧縮上死点付近の筒
内温度及び筒内圧力の予測結果に基づいて、自己着火燃
焼と火花点火燃焼とを切り換えることにより、自己着火
燃焼範囲を条件が成立する境界近くまで拡大し、より広
範囲の運転条件で確実な自己着火燃焼を行うことができ
るようになり、更なる省燃費を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る内燃機関の燃焼制御装置の第1実
施形態の構成図である。
【図2】運転条件に対する燃焼パターンを説明する図で
ある。
【図3】自己着火燃焼成立範囲を説明する図である。
【図4】第1の4行程サイクル(燃焼回数1回の4行程
サイクル)を説明する図である。
【図5】第1の4行程サイクルの自己着火燃焼成立範囲
を説明する図である。
【図6】2行程サイクルを説明する図である。
【図7】2行程サイクルの自己着火燃焼成立範囲を説明
する図である。
【図8】第2の4行程サイクル(燃焼回数2回の4行程
サイクル)を説明する図である。
【図9】第2の4行程サイクルの均質燃焼時の筒内成分
割合を説明する図である。
【図10】第2の4行程サイクルの成層燃焼時の筒内成
分割合を説明する図である。
【図11】バルブタイミングを説明する図である。
【図12】第1の4行程サイクルのPV線図である。
【図13】第2の4行程サイクルのPV線図である。
【図14】圧縮開始圧力、圧縮開始温度に対する自己着
火可能な圧縮比を説明する図である。
【図15】第2の4行程サイクルの自己着火燃焼成立範
囲を説明する図である。
【図16】第1実施形態の制御フロー図である。
【図17】第2実施形態の構成図である。
【図18】第2実施形態の筒内成分割合を説明する図で
ある。
【図19】第2実施形態の制御フロー図である。
【図20】要求負荷に対するスロットル開度を説明する
図である。
【図21】Q/Nに対する燃料噴射量を説明する図であ
る。
【図22】第3実施形態の6行程サイクルを説明する図
である。
【図23】第3実施形態のバルブタイミングを説明する
図である。
【図24】第3実施形態の筒内成分割合を説明する図で
ある。
【図25】第3実施形態の他の6行程サイクルを説明す
る図である。
【図26】第3実施形態の他のバルブタイミングを説明
する図である。
【図27】第4実施形態の筒内成分割合を説明する図で
ある。
【図28】第5実施形態の構成図である。
【図29】上死点圧力、温度に対する自己着火可能な空
燃比を説明する図である。
【図30】第5実施形態の制御フロー図である。
【符号の説明】
1 ECU 2 燃焼パターン判定部 3 火花点火燃焼制御部 4 自己着火燃焼制御部 5 サイクル切換制御部 6 スロットル制御部 10 エンジン本体 11 吸気バルブ 12 排気バルブ 13 ピストン 14 吸入空気量センサ 15 クランク角センサ 17 燃料噴射装置 18 点火プラグ 19 可変バルブタイミング機構 20 三元触媒 21 スロットルバルブ 22 吸気圧制御装置 23 吸気温制御装置 24 吸気温センサ 25 吸気圧センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 41/04 305 F02D 41/04 305C 41/34 41/34 H 45/00 368 45/00 368S (72)発明者 榊田 明宏 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3G023 AA02 AA04 AA18 AB01 AB05 AC04 AD03 AE05 AF03 AG01 3G084 AA04 BA03 BA04 BA05 BA08 BA09 BA13 BA15 BA16 BA23 BA24 CA03 CA04 DA02 DA10 FA07 FA10 FA12 FA13 FA17 FA18 FA21 FA25 FA26 FA33 FA38 3G092 AA04 AA09 AA11 AA18 BA02 BA04 BA08 BB02 BB06 CB04 DA03 DB02 DB03 DC01 DC11 DE03S FA18 FA24 GA05 GA06 GA17 GA18 HA01Z HA06X HA06Z HA11Z HA13X HA13Z HA16X HA16Z HB01X HB01Z HC01Z HC09Z HE01Z HE03Z 3G301 HA04 HA11 HA16 HA19 JA02 JA26 KA08 KA09 KA24 KA25 LA01 LA07 MA01 MA11 MA18 NC02 PA01Z PA11A PA11Z PA16Z PA18Z PB03A PB03Z PB05A PB05Z PC01Z PD02Z PE01Z PE03Z PE10A PE10Z

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒内に直接燃料を噴射する燃料直噴装置
    と吸排気弁の開閉時期を変更可能な可変動弁装置とを備
    え、吸気行程、圧縮行程、膨張行程、及び排気行程から
    なる第1の4行程サイクルと、吸気圧縮行程、膨張行
    程、圧縮行程、及び膨張排気行程からなり4行程サイク
    ル中に2回の燃焼を行う第2の4行程サイクルとを切換
    可能な内燃機関において、 前記第2の4行程サイクル中の1回目の燃焼を火花点火
    燃焼として、2回目の燃焼を圧縮自己着火燃焼とするこ
    とを特徴とする内燃機関の燃焼制御装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の4行程サイクル運転時に、吸
    気圧縮行程の終了までに筒内に吸入された空気量に対す
    る前記2回の燃焼用の燃料噴射量の合計が理論空燃比と
    なることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の燃焼制
    御装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の4行程サイクル運転時に、吸
    気圧縮行程の終了までに筒内に吸入された空気量に対す
    る前記2回の燃焼用の燃料噴射量の合計が成層空燃比と
    なることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の燃焼制
    御装置。
  4. 【請求項4】 筒内に直接燃料を噴射する燃料直噴装置
    と吸排気弁の開閉時期を変更可能な可変動弁装置とを備
    え、運転条件に応じてサイクル当たりの行程数を変更可
    能な内燃機関において、 6行程以上で構成されたサイクル中に1回の吸排気弁の
    開閉によるガス交換と複数回の燃焼を行うとともに、前
    記複数回の燃焼の間で火花点火燃焼の回数と圧縮自己着
    火燃焼の回数とを変化させることを特徴とする内燃機関
    の燃焼制御装置。
  5. 【請求項5】 前記複数回の燃焼を行う際に、1回目の
    燃焼を火花点火燃焼とし、2回目以降の燃焼を圧縮自己
    着火燃焼とすることを特徴とする請求項4記載の内燃機
    関の燃焼制御装置。
  6. 【請求項6】 圧縮上死点付近の筒内圧力を予測する筒
    内圧力予測手段と、圧縮上死点付近の筒内温度を予測す
    る筒内温度予測手段と、 これら予測手段による筒内圧力予測値及び筒内温度予測
    値に基づいて圧縮自己着火条件が成立するか成立しない
    かを判断する判断手段とをさらに備え、この判断結果に
    基づいて圧縮自己着火条件が成立しないときは火花点火
    燃焼とし、圧縮自己着火条件が成立するときは圧縮自己
    着火燃焼とすることを特徴とする請求項4または請求項
    5記載の内燃機関の燃焼制御装置。
  7. 【請求項7】 前記サイクル当たり1回のガス交換後の
    筒内の空気量に対する前記複数回の燃焼のための燃料噴
    射量の合計を理論空燃比としたことを特徴とする請求項
    4ないし請求項6のいずれか1項記載の内燃機関の燃焼
    制御装置。
  8. 【請求項8】 前記サイクル当たり1回のガス交換後の
    筒内の空気量に対する前記複数回の燃焼のための燃料噴
    射量の合計を成層空燃比としたことを特徴とする請求項
    4ないし請求項6のいずれか1項記載の内燃機関の燃焼
    制御装置。
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