JP2000311800A - 加速器のビームモニタ装置 - Google Patents

加速器のビームモニタ装置

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JP2000311800A
JP2000311800A JP11790399A JP11790399A JP2000311800A JP 2000311800 A JP2000311800 A JP 2000311800A JP 11790399 A JP11790399 A JP 11790399A JP 11790399 A JP11790399 A JP 11790399A JP 2000311800 A JP2000311800 A JP 2000311800A
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timing
accelerator
intensity
detecting
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JP11790399A
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Tamotsu Takeda
保 武田
Kazunao Maeda
一尚 前田
Yuuzou Shimouchi
雄三 下内
Tomoaki Kuwashiro
智彰 桑代
Yoshibumi Hayashi
義文 林
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作員の負担を軽減して精度の高いビーム画
像を得る。 【解決手段】 設定手段2によるタイミング発生手段2
2にて、ビーム配管上の各制御機器の制御用タイミング
信号を算出する。この算出されたタイミング信号を用い
てビーム検出手段10をビームが衝突して発光するタイ
ミングに同期して画像をとらえ、画像入力手段12によ
り画像を取り込んで表示装置6に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加速器のビームを
モニタするビームモニタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図9はシンクロトロン加速器全体の構成
と制御方法の概要を記述した図である。図9により加速
器の概略について説明する。入射器91により規定のエ
ネルギーレベルまで加速された粒子は入射装置92を経
由しシンクロトロン加速器に入射される。
【0003】入射された粒子はビーム配管上に設置され
ている複数個の電磁石93により、ビーム軌道補正や
ビーム強度分布補正が行なわれ、高周波加速空洞94
により加速される。シンクロトロン加速器で十分に加速
された粒子はビーム取り出し装置95から取り出されて
利用される。
【0004】ここでタイミング発生手段96は入射開
始,加速開始,加速終了等のタイミング信号を出力する
装置であり、この夫々のタイミング信号を受けた電磁石
制御パターン記憶装置97,高周波空洞制御パターン記
憶装置98,入射装置制御パターン記憶装置99の夫々
が同期をとって、電磁石93,高周波加速空洞94,入
射装置92に制御出力を行ない、上述した加速が行なえ
る。
【0005】このような加速器においてプラントの運用
の初期段階としてビーム調整を行なう必要がある。ビー
ム調整とはビーム配管内でのビーム軌道の調整とビーム
強度分布(粒子数分布)の調整の2つをいい、ビームの
いくつかのエネルギーレベルでのビーム軌道とビーム強
度分布を調整する。
【0006】そして、この調整値を電磁石制御パターン
記憶装置97,高周波加速空洞制御パターン記憶装置9
8,入射装置制御パターン記憶装置99に設定すること
により、再現性のあるビームを生成してこれを運用する
ものである。このビーム調整方法についての従来技術を
図9,図10を用いて説明する。
【0007】図9においてビーム検出手段10は加速器
のビーム配管上に複数個設置され、ビーム調整はビーム
の進行方向に合わせて順に行なう。図9では計測箇所1
Aでビーム調整を行なった後、計測箇所1Aのビーム検
出手段10を引き抜き、計測箇所1Bのビーム検出手段
10を挿入し計測箇所1Bでのビーム調整を行なうもの
である。
【0008】図10において設定手段2では計測箇所1
Aのビーム検出手段10の挿入と計測箇所1Bのビーム
検出手段10の引き抜きを設定されたビーム検出手段の
挿入/引抜設定手段3では計測箇所1Aのビーム検出手
段の挿入/引抜手段11に対しては挿入指令を、計測箇
所1Bのビーム検出手段の挿入/引抜手段11に対して
は引抜指令を夫々出力する。これにより計測箇所1Aの
ビーム検出手段10はビーム配管上に挿入され、計測箇
所1Bのビーム検出手段10はビーム配管から引き抜か
れた状態となる。
【0009】ここで入射されたビームは検出箇所1Aの
ビーム検出手段10に衝突し、ここに塗られた蛍光体に
よりビーム強度に応じた光を発光する。この光をビデオ
等の連続撮影器である画像入力手段12で記録し、アナ
ログデータとして画像切替手段4に渡す。このビーム検
出手段10が発光した光は画像表示手段5により表示装
置6に表示されている。この表示画像を運転員が目視で
確認し各機器の操作量を手動で設定している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記画像入
力手段12は通過するビームのスピードに対し非常に長
い周期での撮影となってしまい、撮影される画像はほと
んどがビーム検出手段10の発光する残存画像となって
いた。
【0011】一方、ビーム位置検出手段7はビーム非破
壊型のセンサーとしてビーム配管上に複数個専用センサ
ーとして設置されていた。このビーム位置検出手段7は
4つの電極を内部にもちビーム配管上を通過するビーム
の位置により、この電極の発する電圧値が異なる構成に
なっている。
【0012】この4つの電極の電圧からビーム位置算出
手段8はビームのビーム配管内の中心からずれを算出し
ていた。これにより加速のためのビーム配管上にはビー
ムの画像及びビーム強度を取り込むセンサとビーム位置
を検出するセンサーが夫々個別に複数設置されていた。
【0013】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、操作員の負担を軽減して精度の高いビーム画像を
得ることの可能な加速器のビームモニタ装置を提供する
ことを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の[請求項1]に
係る加速器のビームモニタ装置は、加速器のビームを検
出するビーム検出手段と、前記ビーム検出手段によって
検出されたビーム状態を画像として入力する画像入力手
段と、前記画像入力手段によって入力した画像を任意の
タイミングでディジタル画像として保持する画像保持手
段と、前記画像保持手段によって保持したディジタル画
像を通信手段に送る画像転送手段と、前記画像転送手段
によって送られた画像を画像処理手段に送信する通信手
段と、前記通信手段によって送られたディジタル画像を
処理する画像処理手段と、前記画像処理手段で処理した
画像を表示する画像表示手段と、表示装置と、ビーム検
出手段をビームダクトに挿入したり引き抜いたりするビ
ーム検出手段の挿入/引抜手段と、前記ビーム検出手段
の挿入/引抜手段に対して挿入/引抜の指示を与えるビ
ーム検出手段の挿入/引抜設定手段と、画像保持手段に
画像を保持するタイミングを与えるタイミング発生手段
と、前記タイミング発生手段にタイミングを発生する時
間を設定するタイミング設定手段と、ビーム検出手段の
挿入/引抜設定手段とタイミング設定手段設定手段に設
定値を与る設定手段とを備え、前記タイミング発生手段
によって発生するタイミングに同期して画像を保持し、
前記保持した画像を画像処理手段と画像表示手段によっ
て表示装置に表示することを特徴とする。
【0015】本発明の[請求項2]に係る加速器のビー
ムモニタ装置は、[請求項1]において、画像処理手段
によって得られる画像情報からビームの強度を検出する
ビーム強度検出手段と、前記画像処理手段にて検出した
ビーム強度によってビーム発生源に遮蔽物を挿入し、ビ
ームの強度を調整するビーム強度調整手段を備えたこと
を特徴とする。
【0016】本発明の[請求項3]に係る加速器のビー
ムモニタ装置は、[請求項1]において、画像処理手段
によって得られる画像情報からビームの強度を検出する
ビーム強度検出手段と、前記画像処理手段にて検出した
ビーム強度を画像入力手段とビーム検出手段とに入力す
る手段とを備えることを特徴とする。
【0017】本発明の[請求項4]に係る加速器のビー
ムモニタ装置は、[請求項1]において、ビーム検出手
段にビーム非破壊型のモニタを使用することを特徴とす
る。
【0018】本発明の[請求項5]に係る加速器のビー
ムモニタ装置は、[請求項4]において、画像処理手段
にビーム位置算出手段を備えたことを特徴とする。
【0019】本発明の[請求項6]に係る加速器のビー
ムモニタ装置は、[請求項1]において、ビームプロフ
ァイルからビーム強度を検出するビーム強度算出手段
と、補正後に算出したビーム強度とを比較するビーム強
度比較手段と、基準タイミングにタイミングの補正をか
けるタイミング補正手段と、タイミング補正手段から算
出されたタイミングを保持するタイミング保持手段とか
らなるタイミング調整手段を備えたことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】([請求項1]の実施の形態)従
来のビームモニタ装置ではビーム検出手段の状態をビデ
オ入力しており、ビデオ画像のコマの進みに対しビーム
の速度が充分早いため、ビームの残像をビデオ入力装置
が読み込む等かならずしもビームの衝突時点のデータを
採取できないという問題があった。
【0021】又、ビーム配管内に複数個設置されたビー
ム検出手段からの入力をビデオ入力した後画像切り替え
により表示装置に表示された画像を検出箇所の分だけ操
作員が目視で検証し、理論上のビーム軌道に対する実ビ
ームのずれを算出していたため、充分な精度がでず、更
に操作員に高い技術力と負担が必要であった。そこで
[請求項1]ではビームがビーム検出手段に衝突するタ
イミングでのビーム画像を採取すると共に、操作員によ
らずビームのずれを自動で算出しようとするものであ
る。
【0022】図1は[請求項1]に係る加速器のビーム
モニタ装置の実施の形態を示す構成図である。図1にお
いて図10と同一機能部分については同一符号を付して
説明を省略する。本実施の形態において、図10との比
較による新たに付加された構成は、各計測箇所において
画像保持手段13,画像転送手段14と、これらからの
情報を伝送する通信手段9、通信手段9を介して情報が
伝送される画像処理手段20と、タイミング設定手段2
1,タイミング発生手段22である。
【0023】なお、92は入射装置、99は入射装置制
御パターン記憶装置であり、前記入射装置制御パターン
記憶装置99に対しては、タイミング発生手段22から
の出力を導入する構成となっている。
【0024】次に作用について説明する。図1において
設定手段2により計測箇所1Aのビーム検出手段10の
挿入と計測箇所1Bのビーム検出手段10の引き抜きを
設定されたビーム検出手段の挿入/引抜設定手段3は、
計測箇所1Aのビーム検出手段の挿入/引抜手段11に
対しては挿入指令を、計測箇所1Bのビーム検出手段の
挿入/引抜手段11に対しては引抜指令を夫々出力す
る。
【0025】これにより計測箇所1Aのビーム検出手段
10はビーム配管上に挿入され、計測箇所1Bのビーム
検出手段10はビーム配管から引き抜かれた状態とな
る。ここで、計測箇所1Aに設置されたビーム検出手段
10と入射装置92の間の距離をXa とし、計測箇所1
Bに設置されたビーム検出手段10と入射装置92の間
の距離をXb とする。
【0026】設定手段2によりタイミング設定手段21
に対して設定された入射開始タイミングが、タイミング
発生手段22により入射装置制御パターン記憶装置99
と画像入力装置12の両者に入射開始タイミング信号と
して出力される。入射装置制御パターン記憶装置99は
入射装置92に対し制御信号を出力し、ビームが加速器
内に入射される。
【0027】一方、入射開始タイミング信号を受けた画
像入力手段12は入射開始タイミングに対して、入射さ
れたビームが入射装置92から計測箇所1Aのビーム検
出手段10までの距離Xa を進むのに要する時間ta を
加算し、画像入力手段12の動作による遅延時間te を
減算したタイミングで、ビーム検出手段10からの光を
画像として取り込む。
【0028】なお、入射されたビームの速度は理論的に
明確である。ビーム検出手段10は発光塗料を塗った金
属製の板であり、ビームがこの板に衝突するとビーム強
度に応じ発光量が変わる機構を有するものである。
【0029】このようにして画像入力手段12により取
り込まれた画像データは画像保持手段13により計算機
処理が可能な画像データファイルに変換され、画像転送
手段14により通信手段9を介して計算機内に転送され
ることになる。
【0030】画像処理手段20では入力された画像デー
タの色調補正等の画像補正を実施すると同時に、ビーム
の強度分布を示すビームプロファイルを算出する。この
ようにして得られた画像データとビームプロファイルは
画像表示手段5を通して表示装置6に表示される。
【0031】計測箇所1Bについても同様に画像データ
とビームプロファイルを得ることができる。計測箇所1
Bでデータを算出するためには、設定手段2によりビー
ム検出手段の挿入/引抜設定手段に対して、計測箇所1
Aのビーム検出手段10の引抜設定と計測箇所1Bのビ
ーム検出手段10の挿入設定を行なう必要がある。
【0032】又、画像入力手段12では入射開始タイミ
ングに対して、入射されたビームが入射装置92から計
測箇所1Bのビーム検出手段10までの距離Xb を進む
のに要する時間tb を加算し、画像入力手段12の動作
による遅延時間te を減算したタイミングでビーム検出
手段10からの光を画像として取り込むことが必要であ
る。
【0033】本実施の形態によれば、加速器に対するビ
ームの入射タイミングから算出される各ビーム検出手段
を、ビームが通過するタイミングで画像データが取り込
めるため、測定誤差の少ない画像データとビームプロフ
ァイルを得ることができる。又、このように入手した各
計測箇所での画像データとビームプロファイルに対し
て、予め持っている理論上のビーム軌道から算出される
各計測箇所での理論上の画像データとビームプロファイ
ルを比較し、そのずれを夫々の検出箇所で算出すること
ができる。
【0034】([請求項2]の実施の形態)図2は[請
求項2]に係る加速器ビームモニタ装置の実施の形態を
示す構成図である。図2において図1と同一機能部分に
ついては同一符号を付して説明を省略する。従来の蛍光
体にビームを照射して発光させるビームモニタにおい
て、ビーム強度があるレベルを超えると、発光量が限界
に達して正確なビームの位置や強度の情報が得られなく
なる。
【0035】そこで本実施の形態はビーム強度の強いビ
ームでも正確なビームの位置や強度の情報が得られるこ
とをねらったものである。本実施の形態において、構成
上の特徴点は、画像処理手段20に接続されたビーム強
度検出手段23と、このビーム強度検出手段23からの
出力が導入されるビーム強度調整手段24を設けたこと
である。その他の構成は図1と同様である。
【0036】次に作用について説明する。ビーム強度検
出手段23は、画像処理手段20からスクリーンの発光
画像の情報を得て、その情報からビームの強度が発光の
上限近傍に達しているか否かを判定する。この判定結果
は、ビーム検出手段10の上流に設けられるビーム強度
調整手段24に入力され、ここで上限近傍に達している
と判定された場合は、ビームの強度がそれ以上に強くな
らないように制限する。
【0037】ビーム強度調整手段24は、図に示すビー
ム配管にビームを入射する装置に組込み、入射されるビ
ームの強度を制御するものである。本実施の形態によれ
ば、スクリーンの発光量が飽和する前に入射されるビー
ムの量が制限され、発光量が飽和してしまう場合に比べ
て正確なビームの位置や分布の情報を得ることができ
る。
【0038】([請求項3]の実施の形態)図3は[請
求項3]に係る加速器のビームモニタ装置の実施の形態
の構成図である。従来の蛍光体にビームを照射して発光
させるビームモニタにおいて、ビーム強度があるレベル
を超えると、ビーム検出手段の発光量又は画像入力手段
の発光量が限界に達して、正確なビームの位置や強度の
情報が得られなくなる。
【0039】そこで本実施の形態はビーム強度の強いビ
ームでも正確なビームの位置や強度の情報が得られるこ
とをねらったものである。図3において図2との構成上
の特徴点は、ビーム強度検出手段23の出力をビーム検
出手段10と画像入力手段12の両者に導入するように
したことである。その他の構成は図2と同様である。
【0040】次に作用について説明する。ビーム強度検
出手段23は、画像処理手段20からスクリーンの発光
画像の情報を得て、その情報からビーム検出手段の発光
量又は画像入力手段の受光量が上限近傍に達しているか
否かを判定する。この判定結果は、ビーム検出手段10
及び画像入力手段12に入力される。
【0041】上限近傍に達していると判定された場合、
ビーム検出手段10ではビームの経路に挿入するスクリ
ーン等を発光量の低いものに差し替える。又、画像入力
手段12では、受光部の絞りを調節し、受光量が飽和し
ないレベルに制限する。本実施の形態によれば、ビーム
検出手段の発光量又は画像入力手段の受光量が飽和する
前に、これらが制限され、飽和してしまう場合に比べて
正確なビームの位置や分布の情報を得ることができる。
【0042】([請求項4]の実施の形態)図4は[請
求項4]に係る加速器のビームモニタ装置の実施の形態
を示す構成図である。図4において図1と同一機能部分
については同一符号を付して説明を省略する。従来、加
速器のビーム調整運転を実施する場合には、ビームの計
測を順次実施していく必要があって、複数の箇所で同時
に計測することができないため、かなりの時間と運転員
の負担を要するものであった。
【0043】そこで本実施の形態は複数の箇所で同時に
ビームを計測することができ、運転員の負担を減らすこ
とをねらっている。本実施の形態における構成上の特徴
点は、非破壊型のモニタを使ってビーム検出手段10で
ビームの調整運転をするものである。
【0044】図5はビーム検出手段10にて使用する非
破壊型のモニタを示す。図5に示すモニタは、格子状と
なっていて空隙を有するため、ビームを遮蔽せずに通過
させることができる。又、格子の各行及び各列は、蛍光
体により構成され、ビームの照射により発光する。
【0045】次に動作を説明すると、図5において計測
箇所1Aのビーム検出手段10によりビームの画像入力
及び処理を実施する。引き続き計測箇所1Aにおいて、
ビーム検出手段の挿入/引抜手段11によりビーム検出
手段10を引抜くことなく、計測箇所1Bにおいて、ビ
ーム検出手段10を使用し、ビームの画像入力及び処理
を行なう。本実施の形態によれば、加速器のビームモニ
タ装置によりビームの調整運転を行なう時に、調整運転
に要する時間の短縮と運転員の負担を軽減することがで
きる。
【0046】図6は[請求項5]に係る加速器のビーム
モニタ装置の実施の形態を示す構成図である。図6にお
いて図1と同一機能部分については同一符号を付して説
明を省略する。従来のビーム位置を計測するシステムに
おて、ビーム位置調整で使用する破壊型のスクリーンモ
ニタと、更にビーム位置調整で使用する非破壊型の位置
モニタを夫々設置していたため、システムを構築する際
のコンポーネントが多くなっている。
【0047】そこで本実施の形態は専用のハードとして
の非破壊型の位置モニタをシステム上削減するようにし
たものである。本実施の形態における構成上の特徴点
は、ビーム位置算出手段26を設けたことである。ビー
ム位置算出手段26は画像処理手段20からビーム検出
手段10の発光状態を映し出す画像プロファイル情報を
得て、そのプロファイルのグレイ値から、ビームの中心
点座標を算出する。そしてビームの中心点座標とビーム
配管中心点座標との差によりビーム配管中心点からの位
置を算出し、表示装置6へ出力する。
【0048】本実施の形態によれば、非破壊型で運転を
行ないながら検出可能な検出方法から得られるビームの
プロファイルからのビーム位置の算出が可能なことによ
り、従来まで専用で設けていた高額な位置モニタは不要
とすることができる。
【0049】([請求項6]の実施の形態)図1ではビ
ームがビーム検出手段を通過するタイミングを理論的に
算出したが、現実はビーム配管内でビームを曲げる電磁
石の作用,真空度の状態等により理論値とはずれる可能
性がある。又、同時にビーム検出手段,画像入力手段の
動作時間の遅れ等による個々の機器の動作時間のばらつ
きが想定される。
【0050】このためビームがビーム検出手段を通過す
るタイミングでの画像の取り込みにずれが生じ、正確な
ビームの位置や分布の情報を得ることができない。そこ
で本実施の形態は機器の動作時間によらず、正確なビー
ムの位置や分布の情報を得ることをねらったものであ
る。
【0051】図7は[請求項6]に係る加速器のビーム
モニタ装置の実施の形態を示す構成図である。図7にお
いて図1と同一機能部分については同一符号を付して説
明を省略する。本実施の形態において構成上の特徴点
は、タイミング調整手段25を設けたことである。
【0052】そして、タイミング調整手段25はタイミ
ング発生手段22から入射開始タイミングと画像処理手
段20からのビームプロファイルデータを受け、内部演
算を行なって個々の計測箇所の画像入力手段12に対し
タイミングを出力するものである。
【0053】タイミング調整手段25の内部の処理を図
8を使用し説明する。タイミング発生手段22から入射
開始タイミングを受けたタイミング補正手段253はそ
のままのタイミングを検出箇所Aの画像入力手段12に
出力する。これによりタイミングを補正していない状態
での検出箇所Aのビームプロファイルをビーム強度算出
手段251は入力しビーム強度S0を算出することにな
る。
【0054】ここで再度ビームの入射を行なう。タイミ
ング補正手段253は最小分解能Δt分のずれを入射開
始タイミングに対し遅れ方向に補正し、タイミング保持
手段254に出力し検出箇所Aの画像入力手段12へ出
力する。この結果ビーム強度算出手段251は検出箇所
Aの補制後のビームプロファイルを入力し、ビーム強度
S1を算出することになる。
【0055】ビーム強度比較手段252はS0とS1の
ビーム強度を比較し、S1>S0ならば上記処理をSi
<Si−1となるまで実施し、S1<S0ならば上記処
理を進み方向に対し実施するようにする。これにより算
出されたタイミングはタイミング保持手段254にて保
持され、今後のビーム調整時に使用することができる。
本実施の形態によれば、正確なビームの位置や分布の情
報を得ることができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば精
度の高いビーム画像を得ると共にビーム軌道のずれを自
動で計算することで、操作員の負担と人員が軽減できる
加速器のビームモニタ装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】[請求項1]による加速器のビームモニタ装置
の実施の形態を示す構成図。
【図2】[請求項2]による加速器のビームモニタ装置
の実施の形態を示す構成図。
【図3】[請求項3]による加速器のビームモニタ装置
の実施の形態を示す構成図。
【図4】[請求項4]による加速器のビームモニタ装置
の実施の形態を示す構成図。
【図5】[請求項4]のビーム検出手段のイメージ図。
【図6】[請求項5]による加速器のビームモニタ装置
の実施の形態を示す構成図。
【図7】[請求項6]による加速器のビームモニタ装置
の実施の形態を示す構成図。
【図8】[請求項6]のタイミング調整手段の内部ブロ
ック図。
【図9】従来技術による加速器全体構成図。
【図10】従来の加速器のビームモニタ装置の構成図。
【符号の説明】
1 検出箇所 10 ビーム検出手段 11 ビーム検出手段の挿入/引抜手段 12 画像入力手段 2 設定手段 3 ビーム検出手段の挿入/引抜設定手段 4 画像切換手段 5 画像表示手段 6 表示装置 7 ビーム位置検出手段 8 ビーム位置算出手段 9 通信手段 13 画像保持手段 14 画像転送手段 20 画像処理手段 21 タイミング設定手段 22 タイミング発生手段 23 ビーム強度検出手段 24 ビーム強度調整手段 25 タイミング調整手段 26 ビーム位置算出手段 91 入射器 92 入射装置 93 電磁石 94 高周波加速空洞 95 ビーム取出装置 96 タイミング発生手段 97 電磁石制御パターン記憶装置 98 高周波加速空洞制御パターン記憶装置 99 入射装置制御パターン記憶装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下内 雄三 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 桑代 智彰 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 林 義文 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 Fターム(参考) 2G085 AA13 CA19 CA20 CA22 CA24 CA27 2G088 FF12 FF13 FF14 GG17 JJ01 KK32 KK40

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加速器のビームを検出するビーム検出手
    段と、前記ビーム検出手段によって検出されたビーム状
    態を画像として入力する画像入力手段と、前記画像入力
    手段によって入力した画像を任意のタイミングでディジ
    タル画像として保持する画像保持手段と、前記画像保持
    手段によって保持したディジタル画像を通信手段に送る
    画像転送手段と、前記画像転送手段によって送られた画
    像を画像処理手段に送信する通信手段と、前記通信手段
    によって送られたディジタル画像を処理する画像処理手
    段と、前記画像処理手段で処理した画像を表示する画像
    表示手段と、表示装置と、ビーム検出手段をビームダク
    トに挿入したり引き抜いたりするビーム検出手段の挿入
    /引抜手段と、前記ビーム検出手段の挿入/引抜手段に
    対して挿入/引抜の指示を与えるビーム検出手段の挿入
    /引抜設定手段と、画像保持手段に画像を保持するタイ
    ミングを与えるタイミング発生手段と、前記タイミング
    発生手段にタイミングを発生する時間を設定するタイミ
    ング設定手段と、ビーム検出手段の挿入/引抜設定手段
    とタイミング設定手段設定手段に設定値を与る設定手段
    とを備え、前記タイミング発生手段によって発生するタ
    イミングに同期して画像を保持し、前記保持した画像を
    画像処理手段と画像表示手段によって表示装置に表示す
    ることを特徴とする加速器のビームモニタ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の加速器のビームモニタ装
    置において、画像処理手段に画像からビーム強度を検出
    するビーム強度検出手段と、前記画像処理手段にて検出
    したビーム強度によってビーム発生源に遮蔽物を挿入し
    ビーム強度を調節するビーム強度調節手段を備えたこと
    を特徴とする加速器のビームモニタ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の加速器のビームモニタ装
    置において、画像処理手段によって得られた画像からビ
    ーム強度を検出するビーム強度検出手段と、前記ビーム
    強度検出手段にて検出したビーム強度を画像入力手段と
    ビーム検出手段に入力する手段を備えたことを特徴とす
    る加速器のビームモニタ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の加速器のビームモニタ装
    置において、ビーム検出手段に非破壊型のモニタを備え
    たことを特徴とする加速器のビームモニタ装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の加速器のビームモニタ装
    置において、画像処理手段より得られたビームプロファ
    イルからビーム位置を算出するビーム位置算出手段を備
    えたことを特徴とする加速器のビームモニタ装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の加速器のビームモニタ装
    置において、画像処理手段により得られたビームプロフ
    ァイルからビーム強度を検出するビーム強度算出手段
    と、補正後に算出したビーム強度とを比較するビーム強
    度比較手段と、基準タイミングにタイミングの補正をか
    けるタイミング補正手段と、タイミング補正手段から算
    出されたタイミングを保持するタイミング保持手段とか
    らなるタイミング調整手段を備えたことを特徴とする加
    速器のビームモニタ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014002986A (ja) * 2012-06-21 2014-01-09 Mitsubishi Electric Corp 高周波制御装置および粒子線治療装置

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