JP2000311372A - 光出力制御装置 - Google Patents

光出力制御装置

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JP2000311372A
JP2000311372A JP11118237A JP11823799A JP2000311372A JP 2000311372 A JP2000311372 A JP 2000311372A JP 11118237 A JP11118237 A JP 11118237A JP 11823799 A JP11823799 A JP 11823799A JP 2000311372 A JP2000311372 A JP 2000311372A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速でデータの記録や再生を行う場合であっ
ても、光源の出力を的確に制御することができる。 【解決手段】 光出力制御装置11は、データの書き込
み用信号又は再生用信号に基づいて光源2に供給する駆
動電流の電流値を切り替えるスイッチ部19と、光源2
の出射光量を検出して、検出光量に応じた光検出信号を
出力する出射光光検出器4と、データの書き込み用信号
及び/又は再生用信号を平滑化するローパスフィルタ1
4と、光検出信号を平滑化するローパスフィルタ13
と、ローパスフィルタ14により平滑化された信号とロ
ーパスフィルタ13により平滑化された信号との差分信
号を算出する引き算器16と、差分信号に応じて駆動電
流の電流値を制御する可変電流源18とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光を出射する光源
の出力を制御する光出力制御装置に関し、詳しくは、光
ピックアップ装置の備えるデータの記録及び/又は再生
のための光源の出力を制御するのに好適な光出力制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報量の増大、記録、再生の高密
度・高速化の要求に応える記録媒体として、レーザー光
により情報の記録及び再生をすることが可能とされる光
ディスクについての開発が盛んに行われている。記録可
能な光ディスクには、一度だけ記録が可能な追記型や記
録・消去が何度でも可能な書換え型がある。
【0003】追記型の光ディスクは、集光されレーザー
により情報が基板上に形成された案内溝上に書き込まれ
ていく(ピットが形成されていく)もので、一回のみの
情報の記録が可能とされる。また、書換え型光ディスク
には、光磁気効果を利用した光磁気ディスクや、可逆的
な結晶状態の変化を利用した相変化光ディスクがあり、
相変化光ディスクの場合、外部磁気を必要とせず、レー
ザー光のパワー変調だけで、記録、消去が可能とされ
る。
【0004】このような追記型や相変化型の光ディスク
に情報を書き込む記録装置は、図16中(A)に示すよ
うに、例えば、位置を検出するための再生用レーザーパ
ワーと、この再生レーザーパワーよりも高いレベルとさ
れて、情報を記録するための記録用レーザーパワーとい
った2つの出力レベルのレーザーパワーにより情報の記
録を行っている。例えば、相変化光ディスクでは、再生
レベルより高いレベルとされる記録レベルのレーザーパ
ワーにより記録層が非晶質化されてデータが記録される
(ピットが形成される)。そして、記録装置は、レーザ
ー光の光量を安定させるために、図16中(B)及び
(C)に示すような所定のタイミングにより発生される
サンプリング信号により記録及び再生のレーザー光の各
レベルそれぞれについてサンプリングし、その各レベル
が一定になるようにレーザードライバの各コントロール
に帰還をかけ、2つの出力レベルそれぞれを一定にして
いる。
【0005】図17には、このような記録装置において
光源の出力を制御する従来の光出力制御装置の構成例を
示している。この従来の光出力制御装置では、光源30
1の出射光を受光する光検出器302からの出力が、増
幅器303で増幅されて、記録レベル及び再生レベルを
サンプルするサンプルホールド回路304,305に入
力される。
【0006】サンプルホールド回路304では、所定の
タイミングによりサンプリングパルス(Readサンプルパ
ルス)が発生され、これにより再生レベルのサンプリン
グが行われる。そして、サンプルホールド回路304で
サンプルホールドされた再生レベルは、予め決定されて
いる所定の基準信号と後段の引き算器306において引
き算される。そして、引き算器306の出力が、増幅器
308により増幅されて可変電流源310に入力され
る。この可変電流源310は、増幅器308の出力に応
じて光源301のレーザーパワーが最適となるように制
御させており、よって、光源301は、この可変電流源
310により再生レベルのレーザーパワーが制御されて
いることになる。
【0007】同様に、サンプルホールド回路305で
は、所定のタイミングによりサンプリングパルス(Writ
eサンプルパルス)が発生され、これにより記録レベル
のサンプリングが行われる。そして、サンプルホールド
回路305でサンプルホールドされた記録レベルは、後
段の引き算器307において予め決定されている所定の
基準信号と引き算される。そして、引き算器307から
の出力が、増幅器309により増幅されて可変電流源3
11に入力される。この可変電流源311は、増幅器3
09の出力に応じて光源301のレーザーパワーを変化
させており、よって、光源301は、この可変電流源3
11により記録レベルのレーザーパワーが制御されてい
ることになる。
【0008】このような従来の光出力制御装置は、記録
レベルと再生レベルをそれぞれサンプリングして、それ
ぞれを所定の基準信号と比較して、記録レベル及び再生
レベルのレーザーパワーを制御している。
【0009】また、データの書き込み、すなわちピット
の形成は、図18に示すように、一連のパルスによる、
いわゆるパルストレインによりなされることが多く、こ
の場合において、パルスの細分化が行われている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、高速でデー
タを記録しようとした場合、上述した記録レベルと再生
レベルの出力時間、すなわち各レベルの信号の発生間隔
を狭くする必要がある。上述したように、記録レベル及
び再生レベルのレーザーパワーを制御するためには、各
レベルについてサンプリングパルスによるサンプリング
が必要とされているが、50Mbpsや100Mbpsといった高速
でデータを記録しようとした場合、サンプリングが困難
になる。これでは、各レベルについて、レーザーパワー
を制御することができなくなってしまう。
【0011】また、従来よりピットを形成する場合に
は、ピットの形成比率が一定になる、いわゆるDCフリ
ーが採用されており、この場合には、所定(一定)の基
準信号と比較することで、出力レベルが変化しているこ
とを検出して、この検出結果に基づいてレーザーパワー
を制御していたが、DCフリーでないデータの記録が行
われる場合もある。DCフリーでないデータの記録の場
合には、一定とされた基準信号による比較では、出力レ
ベルを制御することができない。このようなことから、
光源をパルス駆動する記録パルスを適宜サンプリングし
て生成した基準信号に基づいて出力レベルを制御するこ
とも考えられるが、上述したパルストレインのようにパ
ルスによりデータを記録する(一つのピットを形成す
る)場合には、各パルスについてサンプリングする必要
があり、パルスが細分化されている場合には、サンプリ
ングが困難になる。
【0012】そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて
なされたものであり、高速でデータの記録や再生を行う
場合であっても、光源の出力を的確に制御することがで
きる光出力制御装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光出力制御
装置は、上述した課題を解決するために、信号記録媒体
に対してデータの記録及び/又は再生をするための光を
出射する光源と、データの書き込み用信号及び/又は読
み出し用信号に基づいて光源に供給する電流値を切り替
える駆動電流切換手段と、光源の出射光量を検出して、
検出光量に応じた光検出信号を出力する光検出手段と、
光源駆動信号を平滑化する第1の低域通過フィルタと、
光検出信号を平滑化する第2の低域通過フィルタと、第
1の低域通過フィルタにより平滑化された信号と第2の
低域通過フィルタにより平滑化された信号との差分信号
を算出する第1の差分信号算出手段と、差分信号に応じ
て駆動電流の電流値を制御する可変電流手段とを備え
る。
【0014】このような構成を有する光出力制御装置
は、第1の低域通過フィルタにより平滑化された光検出
信号と第2の低域通過フィルタにより平滑化された光検
出信号とから第1の差分信号算出手段により算出した差
分信号に応じて、可変電流手段が光源に供給する駆動電
流の電流値を制御する。
【0015】また、本発明に係る光出力制御装置は、上
述の課題を解決するために、信号記録媒体に対してデー
タの記録及び/又は再生をするための光を出射する光源
と、書き込み用信号に基づいて光源への駆動電流を第1
の電流値と第2の電流値とで切り替える駆動電流切換手
段と、光源からの出射光量を検出して、検出光量に応じ
た光検出信号を出力する光検出手段と、光検出信号内の
読み出し用信号成分を検出して検出読み出し用信号を出
力する第1の信号検出手段と、光検出信号と検出読み出
し用信号との差分から書き込み用信号成分を検出して検
出書き込み用信号を出力する第2の信号検出手段と、検
出書き込み用信号を平滑化する第1の低域通過フィルタ
と、第1の低域通過フィルタにより平滑化された信号と
所定の基準書き込み用信号との差分信号を算出して書き
込み差分信号を出力する第1の差分信号算出手段と、検
出読み出し用信号と所定の基準読み出し用信号との差分
信号を算出して読み出し差分信号を出力する第2の差分
信号算出手段と、書き込み差分信号に応じて駆動電流の
第1の電流値を制御する第1の可変電流手段と、読み出
し差分信号に応じて駆動電流の第2の電流値を制御する
第2の可変電流手段とを備える。
【0016】このような構成を有する光出力制御装置
は、第1の信号検出手段及び第2の信号検出手段によ
り、光検出信号内から読み出し用信号成分及び書き込み
用信号成分を検出して、検出読み出し用信号及び検出書
き込み用信号を出力する。そして、光出力制御装置は、
第1の低域通過フィルタにより平滑化された検出書き込
み用信号と所定の基準書き込み用信号とから第1の差分
信号算出手段により算出した書き込み差分信号に応じて
第1の可変電流手段が駆動電流の第1の電流値を制御
し、また、検出読み出し用信号と所定の基準読み出し用
信号とから第2の差分信号算出手段により算出した読み
出し差分信号に応じて第2の可変電流手段が駆動電流の
第2の電流値を制御する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0018】先ず、第1の実施の形態である光出力制御
装置は、図1に示すように、信号記録媒体であるディス
クに対してデータの記録及び/又は再生をするための光
を出射する光源2と、データの書き込み用信号又は再生
用信号に基づいて光源2に供給する駆動電流の電流値を
切り替える駆動電流切換手段であるスイッチ部19と、
光源2の出射光量を検出して、検出光量に応じた光検出
信号を出力する光検出手段である出射光光検出器4と、
データの書き込み用信号及び/又は再生用信号を平滑化
する第1の低域通過フィルタであるローパスフィルタ1
4と、光検出信号を平滑化する第2の低域通過フィルタ
であるローパスフィルタ13と、ローパスフィルタ14
により平滑化された信号とローパスフィルタ13により
平滑化された信号との差分信号を算出する第1の差分信
号算出手段である引き算器16と、差分信号に応じて駆
動電流の電流値を制御する可変電流手段である可変電流
源18とを備えている。
【0019】この光出力制御装置11は、光源2が出射
する光を出射光光検出器4により受光して、その受光量
に基づいて光源2のレーザーパワーを制御するように構
成されており、例えば図2に示すような構成からなる光
ピックアップ装置1に備える光源2の出力を制御するこ
とができる。
【0020】ここで、図2に示す光ピックアップ装置2
は、ディスク200に光を照射してデータの記録及び/
又は再生を行うものであって、光を出射する光源2と、
光源2から出射された光を透過させるともに、出射光を
検出する出射光光検出器4に対して反射させるビームス
プリッタ3と、ビームスプリッタ3で透過された光源2
からの出射光を対物レンズ6に向けて透過させるととも
に、ディスク200からの戻り光を戻り光光検出器7に
対して反射させるビームスプリッタ5と、ビームスプリ
ッタ5から透過されてきた光源2からの出射光をディス
ク200の信号記録面に収束させるとともに、ディスク
200からの戻り光をビームスプリッタ5に透過する対
物レンズ6とを備えている。
【0021】ここで、例えば、ディスク200は、集光
されレーザーにより情報が基板上に形成された案内溝上
に書き込まれていく(ピットが形成されていく)もの
で、一回のみの情報の記録が可能とされる追記型、或い
は可逆的な結晶状態の変化を利用した相変化光ディスク
である。
【0022】光源2は、レーザー光を出射する例えばレ
ーザー光源である。通常、データを記録する際(ディス
ク200にピットを形成する際)とデータを再生する際
(ディスク200に形成されているピットを読み出しす
る際)においてディスク200に照射するレーザーパワ
ーは異なっており、光源2は、再生レベル及び再生レベ
ルより高い出力レベルとされる記録レベルについてレー
ザーパワーを光出力制御装置11により制御されてい
る。
【0023】具体的には、光源2は、ディスク200に
ピットを形成させるための書き込み用信号と、ディスク
200に形成されているピットを読み取るための再生用
信号とにより記録レベル及び再生レベルのそれぞれにつ
いてのレーザーパワーが切換えられ、例えば記録につい
ては、図3中(A)に示すようなパルス状からなるデー
タの書き込み用信号に基づいて記録レベルにおける光源
2がパルス駆動される。また、再生については、通常、
一定値からなる信号により光源2の再生レベルにおける
レーザーパワーが略一定となるように制御されている。
この光源2から出射された出射光はに入射される。
【0024】ビームスプリッタ3は、光源2からの出射
光を、他のビームスプリッタ5に対して透過するととも
に、出射光光検出器4に向けて反射する。
【0025】出射光光検出器4は、光源2からの出射光
を直接受光する光検出器であって、受光した光の強さに
応じて光検出信号を出力する。例えば、記録の際には、
出射光光検出器4は、図3中(B)に示すような信号を
光検出信号として出力する。この出射光光検出器4は、
光出力制御装置11の一部を構成している。
【0026】ビームスプリッタ5は、ビームスプリッタ
3からの出射光を対物レンズ6に透過させ、又はディス
ク200からの戻り光を戻り光光検出器7に出射する。
【0027】対物レンズ6は、ビームスプリッタ5を透
過してきた出射光をディスク200の信号記録層に収束
させる。ディスク200に入射された光は、信号記録層
において反射され、戻り光となって、対物レンズ6を介
してビームスプリッタ5に入射され、戻り光光検出器7
に対して反射される。
【0028】戻り光光検出器7は、ディスク200から
の戻り光を受光する光検出器であって、受光した光の強
さに応じて光検出信号を出力する。例えば、戻り光光検
出器7は、戻り光の受光量に応じて、例えば図3中
(B)に示すような略パルス状の信号を光検出信号とし
て出力する。この戻り光光検出器7は、光出力制御装置
11の一部を構成しているが、戻り光光検出器7が出力
した光検出信号は、図示しないサーボ信号処理部等にお
いてサーボ情報としても利用される。
【0029】このような構成を有する光ピックアップ装
置1は、データ書き込み用信号に応じてディスク200
に対してデータを記録し(ピットを形成し)、或いは、
データ再生用信号によりディスク200に記録されてい
る情報信号(形成されているピット)の再生を行うこと
ができる。
【0030】以上のように構成されている光ピックアッ
プ装置1の光源2のレーザーパワーを制御する光出力制
御装置11は、光源2及び出射光光検出器4の他に、増
幅器12、ローパスフィルタ13,14、乗算器15、
引き算器16、増幅器17、可変電流器18、及びスイ
ッチ部19を備えている。
【0031】以下、光出力制御装置11の各部につい
て、信号処理手順に沿って具体的に説明する。
【0032】ディスク200に対するデータの記録又は
再生をする際には、図2中(A)に示したように、パル
ス列からなるデータの書き込み用信号又は再生用信号に
従って光源2のレーザーパワーが制御される。光出力制
御装置11では、このデータの書き込み用信号又は再生
用信号が、スイッチ部19及びローパスフィルタ14に
入力される。
【0033】スイッチ部19は、可変電流源19と光源
2の接続をオン/オフするスイッチによって構成されて
おり、入力された信号に応じてスイッチを切り替える。
具体的には、記録の際には、スイッチ部19は、入力さ
れるパルス列に応じて、スイッチにより光源2への可変
電流源8の接続をオン/オフして、光源2のレーザーパ
ワーを切り替える。光源2からの出射光は、出射光光検
出器4に入射される。なお、データを高密度で記録する
場合(ピットを形成するため)には、スイッチングを高
速で行う必要があるので、スイッチ部19は、高速スイ
ッチングが可能なものを使用している。
【0034】出射光光検出器4では、光源2からの出射
光量に応じた光検出信号を出力し、この信号は、増幅器
12において増幅され、ローパスフィルタ13に入力さ
れる。ここで、増幅器12は、例えばI/V変換器であ
る。
【0035】ローパスフィルタ13は、増幅器12を介
して入力された光検出信号の高周波数成分を除去する処
理、すなわち平滑化する処理を行う。すなわち、光検出
信号がローパスフィルタ13により、変動を含めた平均
的な値とした後段の処理部に出力される。例えば、図4
中(B)に示すように略パルス状の信号として入力され
た光検出信号(実線)は、同図中(D)に示すような信
号(実線)として出力される。そして、ローパスフィル
タ13により処理された信号は、引き算器16に入力さ
れる。
【0036】ここで、ローパスフィルタ13の信号通過
帯域は、データの書き込み用信号又は再生用信号、出射
光光検出器4、及び増幅器12の処理する信号帯域より
も十分低く設定されている。これにより、光源2のレー
ザーパワーの制御の速さ、すなわち、制御系の応答はこ
のローパスフィルタ13に依存することになる。
【0037】一方、スイッチ部19に入力されると同様
のデータの書き込み用信号又は再生用信号が入力される
ローパスフィルタ14は、このデータの書き込み用信号
又は再生用信号の高周波数成分を除去する処理(平滑化
する処理)を行う。例えば、データの書き込み用信号が
細分化されたパルス列により1つのピットを形成するた
めの信号であっても、このローパスフィルタ14によ
り、高周波数成分が除去された平滑化された信号とし
て、後段の処理部に出力される。具体的には、図4中
(A)に示すようなパルス列からなる信号は、同図中
(C)に示すような信号(実線)として出力される。ロ
ーパスフィルタ14で処理された信号は、乗算器15に
入力される。このローパスフィルタ14の信号通過帯域
は、上述したローパスフィルタ13の信号通過帯域と同
一とされている。
【0038】乗算器15は、ローパスフィルタ14から
の出力された信号に係数Kを乗算し、ここで乗算された
信号は、引き算器16に入力される。ここで、係数K
は、予め決定されている値である。
【0039】引き算器16は、ローパスフィルタ13及
びローパスフィルタ14において処理された信号を引き
算し、ここで引き算されて差分からなる信号を出力す
る。すなわち、この引き算器16により、ローパスフィ
ルタ14において平滑化された光検出信号とローパスフ
ィルタ13において平滑化されたデータの書き込み用信
号又は再生用信号との差分がとられる。
【0040】よって、この引き算器16により、実際の
データの記録又は再生のためのデータの書き込み用信号
又は再生用信号とこのデータの書き込み用信号又は再生
用信号によりレーザーパワーが制御された光源2からの
出射光量に基づく光検出信号との差分がとられることか
ら、いわゆるDCフリーでないデータの記録がなされて
いる場合であってっも、実際のデータの記録又は再生の
ための信号を基準信号として、光検出信号の変化を監視
していることになる。
【0041】また、ローパスフィルタを介していること
から、書き込み信号用信号が一連のパルスによりデータ
を記録する(一つのピットを形成する)ためのものであ
っても、各パルスについてサンプリングする必要なく基
準信号を得ており、この基準信号に基づいて、光検出信
号を監視していることになる。さらに、光検出信号につ
いても同様に、パルス駆動される光源2からの出射光量
を、平滑化した光検出信号としてとらえることが可能に
なる。
【0042】この引き算器16から出力された信号は、
増幅器17において、増幅され、そして、可変電流源1
8に入力される。
【0043】可変電流源18は、増幅器17からの出力
に応じて光源2に供給する電流値を制御する。上述した
ように、増幅器17に入力される信号は光源2の出射光
量に応じた光検出信号とデータの書き込み用信号又は再
生用信号との差分からなる信号であるので、例えば、光
検出信号の値の方が小さい場合には、その差分の値に応
じて可変電流源18から光源2に供給される電流の電流
値が増加される。
【0044】以上のような構成を有する光出力制御装置
11は、ディスク200に対するデータの記録又は再生
を行う際に、ローパスフィルタ13を介して得た出射光
光検出器4からの光検出信号とローパスフィルタ14を
介して得た光源2のレーザーパワーを制御するための信
号(書き込み用信号又は再生用信号)とを比較して帰還
をかけることで、記録レベル又は再生レベルにおいて適
切な出射光量になるように光源2のレーザーパワーを制
御している。
【0045】すなわち、光出力制御装置11は、ローパ
スフィルタ13を介して得た光源2の出射光量に応じた
光検出信号を、ローパスフィルタ14を介して得たデー
タ書き込み用信号に合わせ込むように、光源2のレーザ
ーパワーを制御している。乗算器15の係数Kについて
は、このような合わせ込みの処理を可能にするような値
として予め決定されている。例えば、係数Kを乗算する
ことにより、図4中(B)乃至(D)に示す信号の値
は、同図中点線に示すように増加する。
【0046】光源2の出射光量が所定の光量に達してい
ない場合について具体的に説明すると、ローパスフィル
タ13の出力信号とローパスフィルタ14の出力信号と
の差が大きくなり、引き算器16から出力される信号レ
ベルが大きくなる。可変電流源18は、引き算器16か
ら出力されて増幅器17で増幅された出力により光源2
に供給する電流の電流値を変化させていることから、光
源2が所定の出射光量に達していない場合には、引き算
器16において得られた差分の信号に応じてその出力が
増加される。この出力の増加により、光源2からの出射
光量がデータの記録又は再生に最適な光量になる。例え
ば、光源2が所定の出射光量とされていない場合にはデ
ィスク200に対して所望のピットを形成することがで
きないので、このようなことが防止される。
【0047】また、上述したように、引き算器16にお
いて、光検出信号の書き込み用信号成分にデータの書き
込み用信号を合わせ込んでいるで、データの書き込み用
信号が、いわゆるDCフリーでない場合においても光源
2のレーザーパワーの制御を的確に行うことができる。
【0048】さらに、光出力制御装置11は、データの
書き込み用信号又は再生用信号と光検出信号とをローパ
スフィルタを介して比較していることから、データの書
き込み用信号又は再生用信号、及び光検出信号をサンプ
リングパルスによりサンプリングする必要はなく、それ
ら信号の変動を平均化したもの、すなわち、ゆっくりと
した変動としてとらえることができる。これにより、高
密度記録のために細分化されたパルス列によりデータの
記録を行う場合であっても、高速処理を要することなく
光源2のレーザーパワーを制御することができる。例え
ば、図5中(A)には、図4中(B)と比較して細かい
パルス列からなる信号を示しており、これは、例えば、
記録密度を高くした際のデータ書き込み用信号であっ
て、図5中(A)乃至(D)の信号の検出位置は、図4
中(A)乃至(D)の信号の検出位置に対応している。
このように記録密度が高くされた場合であっても、ロー
パスフィルタを介して信号を比較することにより、高速
処理を要することなく光源2のレーザーパワーの制御を
的確にすることができる。
【0049】よって、細分化されたパルス列により一つ
のピットを形成するデータ記録方式を採用した場合であ
っても、データの書き込み用信号をローパスフィルタを
介すことにより、高速処理を要することなく光源2のレ
ーザーパワーを制御することができる。
【0050】次に第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態である図6に示す光出力制御装置21
は、低い出力レベルと高い出力レベルの2つの異なる出
力レベルにより光源2のレーザーパワーを制御するもの
である。具体的には、光出力制御装置21は、再生時の
出力レベルに、データの書き込み用の出力レベルが上乗
せされている信号によりデータの書き込みを行う光源2
のレーザーパワーを制御するもので、例えば、図7に示
すような再生レベルに書き込みレベルが上乗せされた光
検出信号に基づいて光源2のレーザーパワーを制御して
いる。光ピックアップ装置1は、書き込みレベルと再生
レベルとして別々に光源2のレーザーパワーを切り替え
ることにより、例えば、ディスク200に形成されてい
るアドレス用のピット等を読みながらデータの書き込み
(ピットの形成)をすることが可能になっている。
【0051】光出力制御装置21は、出射光光検出器
4、増幅器22,30,33、サンプルホールド回路2
3、引き算器24,26,29、ローパスフィルタ2
5,27、乗算器28、可変電流源24、スイッチ部3
2、及び光源2を備えている。
【0052】この光出力制御装置21において、上述し
た第1の実施の形態である光出力制御装置11と異なっ
ているところは、出射光光検出器4から出力される信号
を処理する部分である増幅器22とローパスフィルタ2
5との間にサンプルホールド回路23、引き算器24,
26を備え、また、引き算器26からの信号レベルに基
づいて光源2への電流供給を制御する可変電流源34を
備えていることである。
【0053】光出力制御装置21は、ローパスフィルタ
27及びスイッチ部32に光源2を駆動するための信号
内のパルス列からなる書き込み用信号が入力される。具
体的には、図8中(A)に示すようなパルス列が入力さ
れる。
【0054】このパルス列は、ローパスフィルタ27に
おいて平滑化され、それから、乗算器28において係数
Kにより乗算されて、引き算器29に出力される。
【0055】スイッチ部32では、データの書き込み用
信号に基づいてスイッチをオン/オフして、可変電流源
31により光源2への電流の供給を切り替える。そし
て、光源2は、可変電流源34から供給される電流によ
り再生レベルのレーザーパワーが与えられる。
【0056】このようにスイッチ部32によりレーザー
パワーが制御される光源2からの出射光が出射光光検出
器4において受光され、出射光光検出器4は、この出射
光の受光量に応じて光検出信号を出力する。
【0057】出射光光検出器4から出力された光検出信
号は、増幅器22において増幅されて、サンプルホール
ド回路23及びサンプルホールド回路23の後段に配置
されている引き算器24に入力される。
【0058】サンプルホールド回路23は、光検出信号
内の再生用信号成分を検出して検出再生用信号を出力す
る。具体的には、サンプルホールド回路23は、図8中
(G)に示すように、データの書き込みが行われない再
生期間内に入力されるReadサンプルパルスをトリガとし
て、検出再生用信号を取得する。そして、このようにし
て取得した検出再生用信号は、例えば図8中(E)に示
すような信号とされて、後段の引き算器24,26に入
力される。
【0059】引き算器24には、増幅器22から出力さ
れる光検出信号、例えば図8中(B)に示すように、再
生用信号成分に書き込み用信号成分が上乗せされた光検
出信号も入力されている。引き算器24は、増幅器22
からの光検出信号とサンプルホールド回路23において
得ている検出再生用信号との差分により、書き込み用信
号成分(検出書き込み用信号)を算出する。具体的に
は、引き算器24は、図8中(B)に示す信号と同図中
(E)に示す信号との差分として、同図中(F)に示す
ような検出書き込み用信号を算出する。この引き算器2
4により得られた検出書き込み用信号は、ローパスフィ
ルタ25で平滑化され、引き算器29に入力される。
【0060】引き算器29には上述したようにローパス
フィルタ27及び乗算器28を介して得た信号も入力さ
れており、この引き算器29により、この信号とローパ
スフィルタ25からの信号との差分が算出され、ここで
得られた信号は増幅器30を介して可変電流源31に入
力される。ここで、ローパスフィルタを介していること
から、パルス列からなる書き込み用信号であっても、各
パルスについてサンプリングする必要なく検出書き込み
信号を基準信号として、検出書き込み用信号との差分を
得ることができる。
【0061】可変電流源31は、上述した光出力制御装
置11の可変電流源18と同様に、引き算器29により
得た差分の信号に基づいて光源2に供給する電流の電流
値を変化させる。これにより、光源2の記録レベルのレ
ーザーパワーは、書き込み用信号成分に基づいた制御が
なされることになる。
【0062】一方、引き算器26では、サンプルホール
ド回路23から出力される検出再生信号と所定の基準再
生用信号であるRead基準信号の差分を出力する。Read基
準信号は、データを再生するための最適値とされた信号
である。よって、例えば、光源2の出射光に基づいて得
た検出再生用信号の値が、再生用に最適とされているこ
の基準信号(Read基準信号)の値にまで達していない場
合には、引き算器26から出力される信号レベルは、大
きな値になる。この引き算器26から出力された信号
は、増幅器33を介して可変電流源34に入力される。
【0063】可変電流源34は、入力信号のレベルに応
じて光源2に供給する電流の電流値を変化させる。ここ
で、可変電流源34と可変電流源31とは、光源2に対
して並列に接続されていることから、可変電流源34の
出力の増加は、光源2のレーザーパワーの増加として伝
えられ、これにより、光源2は、可変電流源34からの
電流により再生レベルのレーザーパワーが制御されるこ
とになる。
【0064】以上のような構成を有する光出力制御装置
21は、光源2の記録レベルと再生レベルのレーザーパ
ワーとを別々に制御することができる。具体的には、記
録レベルのレーザーパワーの制御については、上述した
光出力制御装置11の処理と同様な処理を可能にする構
成部、すなわち、出射光光検出器4、増幅器22、サン
プルホールド回路23、引き算器24、ローパスフィル
タ25,27、乗算器28、及び引き算器29からなる
部分によりなされ、また、再生レベルのレーザーパワー
の制御については、出射光光検出器4、増幅器22、サ
ンプルホールド回路23、及び引き算器26とからなる
部分によりなされる。
【0065】そして、光出力制御装置21は、上述した
第1の実施の形態の光出力制御装置11と同様に、ロー
パスフィルタ25及びローパスフィルタ27を介して書
き込み用信号成分を比較していることから、例えば、デ
ータを高速で記録するために書き込み用信号のパルスの
発生間隔が短くされた場合であっても、記録レベル及び
再生レベルそれぞれのレーザーパワーを的確に制御する
ことができる。例えば、図9中(A)に示すような細か
いパルス列からなる信号についても、ローパスフィルタ
を介して信号を比較することにより、記録レベル及び再
生レベルそれぞれについてレーザーパワーを的確にする
ことができる。なお、図9中(A)乃至(F)の信号の
検出位置は、図8中(A)乃至(F)の信号の検出位置
に対応している。
【0066】次に第3の実施の形態について説明する。
上述した第1及び第2の実施の形態は、出射光光検出器
4の受光結果に基づいて光源2のレーザーパワーを制御
したものであるが、この第3の実施の形態である光出力
制御装置は、図10に示すように、戻り光光検出器7に
おける受光結果に基づいて光源2のレーザーパワーを制
御している。
【0067】光出力制御装置41は、上述した第1の実
施の形態の光出制御装置11と基本的には同様な構成か
らなるものであって、戻り光光検出器7から出力される
光検出信号を光源2の制御のための信号とすることのみ
が異なっている。そして、光出力制御装置41は、光出
力制御装置11と同様に、光源2の記録レベル又は再生
レベルのレーザーパワーを制御することができるように
なされている。
【0068】この光出力制御装置41は、光出力制御装
置11と同様に、データの書き込み用信号や再生用信号
が、ローパスフィルタ44及びスイッチ部49に入力さ
れる。
【0069】ローパスフィルタ44に入力されたパルス
列は、ここで平滑化され、それから、乗算器45におい
て係数Kが乗算されて、引き算器46に入力される。
【0070】スイッチ部49では、データの書き込み用
信号又は再生用信号に基づいてスイッチをON/OFF
して、可変電流源48による光源2への電流の供給を制
御している。
【0071】このようにスイッチ部48により出力が制
御される光源2からの出射光は、ディスク200で反射
されて戻り光として戻り光光検出器7において受光され
る。
【0072】戻り光光検出器7は戻り光の光量に応じた
光検出信号を出力する。戻り光光検出器7から出力され
た光検出信号は、増幅器42において増幅されて、ロー
パスフィルタ43に入力され、ローパスフィルタ43で
は、この入力された信号の平滑化がなされ、平滑化され
た信号は引き算器46に入力される。
【0073】引き算器46は、ローパスフィルタ43か
らの信号とローパスフィルタ44及び乗算器45を介し
て得た信号との差分を得て、ここで得られた信号は引き
算器50に入力される。
【0074】引き算器50では、参照値による引き算が
行われる。ここで、参照値とは、ディスク200へのデ
ータの書き込み特性等のディスク200に依存して予め
取得している値からなる。例えば、一般的には、データ
の記録や再生をする前に、記録再生装置は、データを書
き込んだ後にこの書き込んだデータを読み出してデータ
の書き込み特性を予め得るといった試し書きを行い、以
後の実際のデータの記録及び再生に役立てているが、そ
の際に得られるデータの書き込み特性、例えば、ディス
クの半径方向に行くに従いピットが形成し難くなるとい
った特性を参照値としている。具体的には、試し書きの
際に、ディスクの半径方向に分割した各領域についてピ
ットを形成するのに最適の光源2のレーザーパワー、例
えば、乗算器45の出力値を参照値として記憶してお
く。このように、各領域について取得した参照値によ
り、引き算器46からの信号を引き算をすることによ
り、各領域毎に書き込み特性も考慮に入れた光源2のレ
ーザーパワーの制御が可能になる。そして、このように
参照値(最適値)により引き算がなされた値は、増幅器
47において増幅されて、可変電流源48に入力され
る。
【0075】なお、上述したような試し書きは、試し書
き領域に対して行っているが、実際にデータの記録又は
再生をする際に、この試し書き領域から実際のデータの
記録領域に移動してデータの記録又は再生を開始するこ
とにより、光検出信号の過渡的な変化を吸収してローパ
スフィルタからの平滑化された光検出信号の出力を得る
ことが可能になる。
【0076】可変電流源48は、上述した光出力制御装
置11の可変電流源18と同様に、引き算器29により
得た差分の信号に基づいて光源2に供給する電流の電流
値を変化させる。
【0077】以上のような構成を有する光出力制御装置
11は、戻り光光検出器7の受光結果に基づいて、光源
2の制御を行うことができる。
【0078】このように戻り光光検出器7の出力に基づ
いて光源2のレーザーパワーを制御することにより、デ
ィスク200の感度差の影響を考慮に入れた光源2のレ
ーザーパワーの制御が可能になる。すなわち、光出力制
御装置41は、ディスク200に記録されているピット
の形成具合等をモニタリングしながら光源2のレーザー
パワーを制御することができる。
【0079】例えば、通常、熱によりピットの形成部か
らの反射率が変化し、時間の経過に伴って戻り光の光量
が少なくなるので、図11中(A)に示すようなデータ
の書き込み信号に対して、実際には、図11中(B)に
示すような光検出信号が検出される。ここで、図中斜線
部分が反射率の変化による損失分である。このような場
合であっても、戻り光に基づいて光源2のレーザーパワ
ーを制御しているので、光源2のレーザーパワーをピッ
トの形成に最適な出力にすることができる。
【0080】また、戻り光に基づいて光源2のレーザー
パワーを制御することにより、ディスク200が傾いて
いる場合であっても、その影響を考慮に入れた光源2の
レーザーパワーの制御が可能になる。
【0081】次に第4の実施の形態について説明する。
この第4の実施の形態である図12に示す光出力制御装
置61は、書き込み用信号と所定の再生用信号とからな
る信号に基づいて光源2のレーザーパワーを制御するよ
うに構成されており、上述した第3の実施の形態の光出
力制御装置41の構成に、出射光光検出器4の光検出信
号から再生用信号成分を取得して、この再生用信号成分
に基づいて光源2の再生レベルのレーザーパワーについ
ても制御する構成を加えたものとなっている。新たに加
えた構成として、出射光光検出器4からの光検出信号を
増幅する増幅器62と、増幅器62からの光検出信号か
ら再生用信号成分を検出するサンプルホールド回路63
と、サンプルホールド回路63から出力される光検出信
号内の再生用信号成分である検出再生用信号と所定の基
準再生用信号(Read基準信号)との差分をとる引き算器
64と、引き算器64からの出力される信号を増幅する
増幅器65と、増幅器65の出力に応じて光源2に供給
する電流の電流値を変化させる可変電流源66とを備え
ている。
【0082】この出射光光検出器4の光検出信号内の再
生用信号成分に基づいて光源2の再生レベルをレーザー
パワーを制御する部分は、上述した第2の実施の形態の
光出力制御装置21の出射光光検出器4、増幅器22、
サンプルホールド回路23、引き算器26、増幅器3
3、及び可変電流源34の順序で行われる処理と同様な
処理により、光源2のレーザーパワーを制御している。
【0083】このように、記録レベルについては戻り光
光検出器7の光検出信号に基づいて制御する一方で、再
生レベルについては出射光光検出器4の光検出信号の再
生用信号成分に基づいてレーザーパワーを制御するよう
な構成とすることにより、記録レベルをディスク200
の書き込み特性による影響等を考慮に入れて制御するこ
とができるとともに、再生レベルを光源2の温度特性に
よる影響等を考慮に入れて制御することができるように
なる。
【0084】また、光源2の再生レベルのレーザーパワ
ーの制御を出射光光検出器4の検出結果に基づいて行う
ことにより、例えば異常動作時やディスクの反射率が異
常に低い場合に、光源2が暴走して、レーザーパワーが
異常に高い出力レベルとなってしまうことを防止するこ
とができ、光源2の破壊やディスクに記録済みの信号が
破壊されることを防止して、信頼性の高い装置を提供す
ることが可能になる。
【0085】次に第5の実施の形態について説明する。
この第5の実施の形態である図13に示す光出力制御装
置71は、書き込み用信号と所定の再生用信号とからな
る信号に基づいて光源2のレーザーパワーを制御するよ
うに構成されており、第3の実施の形態の光出力制御装
置41に、第2の実施の形態の光出力制御装置21を組
み込んだような構成としている。
【0086】上述した第2の実施の形態に対応される部
分について説明すると、出射光光検出器4からの信号
が、増幅器72において増幅され、サンプルホールド回
路73及びサンプルホールド回路73の後段に配置され
ている引き算器74に入力される。
【0087】サンプルホールド回路73では、Readサン
プルパルスをトリガとして、光検出信号内の再生用信号
成分が取得され、このようにして取得された再生用信号
成分は検出再生用信号として、後段の引き算器74,7
6に入力される。
【0088】引き算器74では、増幅器72からの光検
出信号信号が入力さており、よって、ここでは、光検出
信号と検出再生用信号の差分とから、書き込み用信号成
分が検出される。
【0089】このように引き算器74により得た書き込
み用信号成分は、検出書き込み用信号とされてローパス
フィルタ75に入力され、ここで、平滑化され、そし
て、引き算器78に入力される。
【0090】引き算器78には、ローパスフィルタ44
及び乗算器77を介してデータの書き込み用信号が入力
されており、この信号と、ローパスフィルタ75からの
検出読み出し用信号との差分が得られる。そして、ここ
で得られた信号は、乗算器79により係数K3による乗
算がなされて、加算器80に入力される。
【0091】加算器80には、引き算器50からの信号
が入力されており、ここで、その信号との足し算が行わ
れ、増幅器47により増幅されて、可変電流源48に入
力される。可変電流源48は、入力信号のレベルに応じ
て光源2に供給する電流の電流値を変化させる。
【0092】一方、引き算器76では、サンプルホール
ド回路73から出力される光検出信号と所定の基準再生
用信号であるRead基準信号との差分信号を出力する。こ
の引き算器76から出力された信号は、増幅器81を介
して可変電流源82に入力される。可変電流源82は、
入力された信号のレベルに応じて光源2に供給する電流
の電流値を変化させる。
【0093】以上のような構成を有する光出力制御装置
71は、戻り光光検出器7の光検出信号内の書き込み用
信号成分と出射光光検出器4の光検出信号内の書き込み
用信号成分とを加算器80により足し合わせた信号によ
り、記録レベルのレーザーパワーを制御するための可変
電流源48が制御されるていることから、光源2の記録
レベルを安定して制御することが可能になる。例えば、
乗算器79の係数K3により制御量を決定することがで
き、すなわち、戻り光を支配的とするか、出射光を支配
的とするかが乗算器79の係数K3により決定される。
【0094】また、光出力制御装置71は、上述した第
4の実施の形態の光出力制御装置61と同様に、出射光
光検出器4の光検出信号の再生用信号成分に基づいて光
源2の再生レベルのレーザーパワーを制御していること
から、この再生レベルのレーザーパワーを光源2の温度
特性に応じて制御することができる。
【0095】なお、第1乃至第5の実施の形態の光出力
制御装置のローパスフィルタを複数の信号通過帯域に切
換え可能とし、データの記録開始時に高い信号通過帯域
とし、データの記録開始から所定時間経過後に低い信号
通過帯域へと切り替えても良い。また、ディスクの内外
周へのアクセスをする際には、高い信号通過帯域として
も良い。このようにローパスフィルタの信号通過帯域を
切り替えることにより、データの記録開始の際、或いは
ディスクの内外周へアクセスして際の即答性を高め、ま
た、データの記録開始から所定時間経過後に低い信号通
過帯域へと切り替えることにより、出力の安定性を高め
ることができる。
【0096】以上、第1乃至第5の実施の形態として光
出力制御装置について説明した。上述した第2、第4及
び第5の実施の形態では、再生用信号とこれに上乗せさ
れた書き込み用信号からなる信号に基づいてデータを記
録する場合を説明しているが、消去(Erase)処理を同
時に行いながらデータの書き込みを行う場合についても
光源2のレーザーパワーをこれら各出力レベル(記録レ
ベル、再生レベル、及び消去レベル)について制御する
こともできる。図14には、データの書き込みとともに
消去処理も同時に行う場合の信号の出力を示している。
【0097】例えば、消去処理をしながらデータの書き
込みを行う記録方式には、可逆的な結晶状態の変化を利
用した相変化光ディスクを用いた行う方式がある。相変
化光ディスクを用いた記録方式は、非晶質化することに
よりピットを形成し、これの結晶化させることによって
消去を行うものである。このような相変化光ディスクを
用いたデータの記録方式では、記録レベルに比べて小さ
い消去レベルのレーザーパワーにより、既に記録されて
いる過去のデータを消去しながら新たなデータの記録を
行うことができる。
【0098】図14中(B)に示すパルス列は、図14
中(A)に示すようなデータ(ピット長さ)を形成しよ
うとした場合の必要な信号の出力を示している。
【0099】図15には、消去処理を行う場合に適用し
て構成した光出力制御装置90の構成例を示している。
【0100】この光出力制御装置90は、光検出器91
からの光検出信号を増幅器92において増幅する。増幅
器92により増幅された光検出信号は、サンプルホール
ド回路93、引き算器97及びセレクタ94に入力され
る。
【0101】サンプルホールド回路93は、増幅器92
から出力された光検出信号内のクーリングレベルを検出
する。具体的には、図14中(C)に示すようなクーリ
ングレベルサンプリング信号(クーリング領域パルス)
により、入力される光検出信号内のクーリングレベルを
検出する。ここで、クーリングレベルは、データ(ピッ
ト)の終端においてレーザーパワーを一端消去レベルよ
り低い出力レベルとするためのものであって、このよう
な出力レベルを設けることにより、ピット終端における
時間的な温度変化を急激に低下させ、再結晶化によるピ
ットの劣化を抑えることが可能になる。このサンプルホ
ールド回路93により検出されたクーリングレベルは、
後段の引き算器96,97に入力される。
【0102】引き算器97では、増幅器92から出力さ
れた光検出信号とクーリングレベルとの差分信号を算出
する。すなわち、引き算器97により、光検出信号内の
消去用信号成分と書き込み用信号成分が検出される。こ
こで、この引き算器97により算出された信号は、セレ
クタ99,104に入力される。
【0103】セレクタ99は、光検出信号内の書き込み
用信号成分を検出する。具体的には、セレクタ99は、
図14中(D)に示すような記録ゲート(Writeゲー
ト)信号により光検出信号内の書き込み用信号成分を検
出する。そして、セレクタ99により検出された光検出
信号内の書き込み用信号成分は、ローパスフィルタ10
0に入力される。
【0104】ローパスフィルタ100では、書き込み用
信号成分を平滑化する処理がなされ、この平滑化された
信号と、ローパスフィルタ101により平滑化された光
源のレーザーパワーを制御する信号である書き込み用信
号(図14中(F)に示すような書き込み用信号を平滑
化した信号)との差分が引き算器102により算出され
る。引き算器102により算出された信号は、増幅器1
03を介して図示しない光源のレーザーパワーを制御す
るための可変電流源に入力される。光源は、これによ
り、図示しない可変電流源に入力された信号に基づいて
記録レベルのレーザーパワーが最適になるように制御さ
れる。
【0105】記録レベルのレーザーパワーの制御と同様
な処理により、セレクタ104以降の処理により消去レ
ベルのレーザーパワーの制御がなされる。すなわち、セ
レクタ104では、例えば図14中(E)に示すような
消去ゲート(Eraseゲート)信号により光検出信号内の
消去用信号成分が検出される。そして、セレクタ104
により検出された光検出信号内の消去信号成分は、ロー
パスフィルタ105により、平滑化する処理がなされ、
この平滑化された信号と、ローパスフィルタ106によ
り平滑化された光源91のレーザーパワーを制御するる
信号である消去用信号(図14中(G)に示すような消
去用信号を平滑化した信号)との差分が引き算器107
により算出される。引き算器107により算出された信
号は、増幅器108を介して図示しない光源のレーザー
パワーを制御するための可変電流源に入力される。光源
は、これにより、図示しない可変電流源に入力された信
号に基づいて消去レベルのレーザーパワーが最適になる
ように制御される。
【0106】セレクタ94以降の処理により再生レベル
のレーザーパワーの制御がなされる。すなわち、セレク
タ94において、再生ゲート(Readゲート)信号により
光検出信号内の再生用信号成分の検出がなされる。この
検出された再生用信号成分は、ローパスフィルタ95に
入力される。
【0107】ローパスフィルタ95では、光検出信号の
再生用信号成分を平滑化する処理がなされ、所定の基準
再生用信号との差分が検出される。そして、差分信号
は、図示しない増幅器を介して図示しない光源のレーザ
ーパワーを制御するための可変電流源に入力される。光
源は、これにより、図示しない可変電流源に入力された
信号に基づいて再生レベルのレーザーパワーが最適にな
るように制御される。
【0108】また、クーリングレベルの制御について
は、次のようにしてなされる。引き算器96において、
サンプルホールド回路93から出力された光検出信号の
クーリング信号成分と、所定のバイアス値とされる基準
クーリング信号との差分信号が算出され、この算出され
た差分信号が増幅器98を介して図示しない光源のレー
ザーパワーを制御するための可変電流源に入力される。
光源は、これにより、図示しない可変電流源に入力され
た信号に基づいてクーリングレベルの制御がなされる。
【0109】以上のように、光出力制御装置90は、消
去処理を同時に行いながらデータの書き込みを行う場合
についても、光源2を再生レベル、記録レベル、及び消
去レベルの各出力レベルを別々に制御することができ
る。
【0110】
【発明の効果】本発明に係る光出力制御装置は、信号記
録媒体に対してデータの記録及び/又は再生をするため
の光を出射する光源と、データの書き込み用及び/又は
読み出し用信号に基づいて光源に供給する駆動電流の電
流値を切り替える駆動電流切換手段と、光源の出射光量
を検出して、検出光量に応じた光検出信号を出力する光
検出手段と、光源駆動信号を平滑化する第1の低域通過
フィルタと、光光検出信号を平滑化する第2の低域通過
フィルタと、第1の低域通過フィルタにより平滑化され
た信号と第2の低域通過フィルタにより平滑化された信
号との差分信号を算出する第1の差分信号算出手段と、
差分信号に応じて駆動電流の電流値を制御する可変電流
手段とを備えることにより、第1の低域通過フィルタに
より平滑化された光検出信号と第2の低域通過フィルタ
により平滑化された光検出信号とから第1の差分信号算
出手段により算出した差分信号に応じて、可変電流手段
が光源に供給する駆動電流の電流値を制御することがで
きる。
【0111】これにより、光出力制御装置は、高速でデ
ータの記録や再生を行う場合であっても、光源からの出
力を的確に制御することができるようになる。
【0112】また、本発明に係る光出力制御装置は、信
号記録媒体に対してデータの記録及び/又は再生をする
ための光を出射する光源と、書き込み用信号に基づいて
光源への駆動電流を第1の電流値と第2の電流値とで切
り替える駆動電流切換手段と、光源からの出射光量を検
出して、検出光量に応じた光検出信号を出力する光検出
手段と、光検出信号内の読み出し用信号成分を検出して
検出読み出し用信号を出力する第1の信号検出手段と、
光検出信号と検出読み出し用信号との差分から書き込み
用信号成分を検出して検出書き込み用信号を出力する第
2の信号検出手段と、検出書き込み用信号を平滑化する
第1の低域通過フィルタと、第1の低域通過フィルタに
より平滑化された信号と所定の基準書き込み用信号との
差分信号を算出して書き込み差分信号を出力する第1の
差分信号算出手段と、検出読み出し用信号と所定の基準
読み出し用信号との差分信号を算出して読み出し差分信
号を出力する第2の差分信号算出手段と、書き込み差分
信号に応じて駆動電流の第1の電流値を制御する第1の
可変電流手段と、読み出し差分信号に応じて駆動電流の
第2の電流値を制御する第2の可変電流手段とを備える
ことにより、第1の信号検出手段及び第2の信号検出手
段により、光検出信号内から読み出し用信号成分及び書
き込み用信号成分を検出して、検出読み出し用信号及び
検出書き込み用信号を出力し、そして、第1の低域通過
フィルタにより平滑化された検出書き込み用信号と所定
の基準書き込み用信号とから第1の差分信号算出手段に
より算出した書き込み差分信号に応じて第1の可変電流
手段が駆動電流の第1の電流値を制御し、また、検出読
み出し用信号と所定の基準読み出し用信号とから第2の
差分信号算出手段により算出した読み出し差分信号に応
じて第2の可変電流手段が駆動電流の第2の電流値を制
御することができる。
【0113】これにより、光出力制御装置は、高速でデ
ータの記録や再生を行う場合であっても、光源からの出
力を的確に制御することができるようになる。そして、
書き込み用信号と所定の読み出し用信号とからなる信号
により光源の出力が制御される場合であっても、光源の
書き込みレベル及び読み出しレベルの出力について別々
にして制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である光出力制御装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】光出力制御装置により光源の出力が制御される
光ピックアップ装置の構成を示すブロック図である。
【図3】光源に入力されるデータの書き込み用信号及び
光源の光検出信号の例を示す図である。
【図4】第1の実施の形態の光出力制御装置の各部の入
力信号及び出力信号を示す図である。
【図5】第1の実施の形態の光出力制御装置の各部の入
力信号及び出力信号であって、細かいパルス列からなる
データの書き込み用信号が入力された場合の例を示す図
である。
【図6】本発明の第2の実施の形態である光出力制御装
置の構成を示すブロック図である。
【図7】書き込み成分と再生成分とからなる光検出信号
の例を示す図である。
【図8】第2の実施の形態の光出力制御装置の各部の入
力信号及び出力信号を示す図である。
【図9】第2の実施の形態の光出力制御装置の各部の入
力信号及び出力信号であって、細かいパルス列からなる
データの書き込み用信号が入力された場合の例を示す図
である。
【図10】本発明の第3の実施の形態である光出力制御
装置の構成を示すブロック図である。
【図11】戻り光の損失を説明するために用いた図であ
る。
【図12】本発明の第4の実施の形態である光出力制御
装置の構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の第5の実施の形態である光出力制御
装置の構成を示すブロック図である。
【図14】データの書き込み用信号に基づいて消去処理
も行う場合の説明に用いた図である。
【図15】本発明の第6の実施の形態である光出力制御
装置の構成を示すブロック図である。
【図16】Readsサンプル信号とWriteサンプル信号に
基づいて再生レベルと記録レベルを検出する場合の説明
に用いた図である。
【図17】従来の光出力制御装置の構成を示すブロック
図である。
【図18】細かいパルスからピットを形成する場合の説
明に用いた図である。
【符号の説明】
2 光源、4 出射光光検出器、7 戻り光光検出器、
11 光出力制御装置、13,14 ローパスフィル
タ、16 引き算器、18 可変電流源、19電源スイ
ッチ部、21 光出力制御装置、23 サンプルホール
ド回路、24引き算器、25 ローパスフィルタ、2
6,29 引き算器、31 可変電流源、32 電源ス
イッチ部、34 可変電流源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D090 AA01 CC12 CC16 EE01 EE11 FF21 KK03 LL01 5D119 AA10 AA24 BA01 DA01 DA05 FA05 HA12 HA45 HA54 HA62 HA68 KA02 KA43 5F073 AB21 AB25 AB27 BA05 EA14 GA02 GA12 GA24

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号記録媒体に対してデータの記録及び
    /又は再生をするための光を出射する光源と、 データの書き込み用信号及び/又は読み出し用信号に基
    づいて上記光源に供給する駆動電流の電流値を切り替え
    る駆動電流切換手段と、 上記光源の出射光量を検出して、検出光量に応じた光検
    出信号を出力する光検出手段と、 上記データの書き込み用信号及び/又は読み出し用信号
    を平滑化する第1の低域通過フィルタと、 上記光検出信号を平滑化する第2の低域通過フィルタ
    と、 上記第1の低域通過フィルタにより平滑化された信号と
    上記第2の低域通過フィルタにより平滑化された信号と
    の差分信号を算出する第1の差分信号算出手段と、 上記差分信号に応じて上記駆動電流の電流値を制御する
    可変電流手段とを備えることを特徴とする光出力制御装
    置。
  2. 【請求項2】 上記第1及び第2の低域通過フィルタ
    は、信号通過帯域が同一とされることを特徴とする請求
    項1記載の光出力制御装置。
  3. 【請求項3】 上記第1の差分信号算出手段は、所定の
    定数が掛けられた上記第1の低域通過フィルタで平滑化
    された信号により、上記差分信号を算出することを特徴
    とする請求項1記載の光出力制御装置。
  4. 【請求項4】 上記第1及び第2の低域通過フィルタ
    は、複数の信号通過帯域に切換え可能とされており、 上記第1及び第2の低域通過フィルタは、データの記録
    開始時に高い信号通過帯域とされ、データの記録開始か
    ら所定時間経過後に低い信号通過帯域へと切り替えられ
    ることを特徴とする請求項1記載の光出力制御装置。
  5. 【請求項5】 上記第1及び第2の低域通過フィルタ
    は、複数の信号通過帯域に切換え可能とされており、 ディスク状の上記信号記録媒体の内外周へアクセスをす
    る際には、高い信号通過帯域とされることを特徴とする
    請求項1記載の光出力制御装置。
  6. 【請求項6】 上記データの書き込み用信号及び上記光
    検出信号は、略パルス波形からなる信号であることを特
    徴とする請求項1記載の光出力制御装置。
  7. 【請求項7】 上記光検出手段は、上記光源からの出射
    光を直接的に検出する出射光光検出手段であることを特
    徴とする請求項1記載の光出力制御装置。
  8. 【請求項8】 上記光検出手段は、上記光源からの出射
    光の上記信号記録媒体で反射された戻り光を検出する戻
    り光光検出手段であることを特徴とする請求項1記載の
    光出力制御装置。
  9. 【請求項9】 上記差分信号から上記信号記録媒体に対
    するデータの書き込み特性に基づく参照値を引き算する
    ことを特徴とする請求項8記載の光出力制御装置。
  10. 【請求項10】 上記駆動電流切換手段は、データの書
    き込み用信号と所定の読み出し用信号とからなる信号に
    基づいて上記駆動電流の電流値を切り替えており、 上記光検出手段は、上記光源からの出射光を直接的に検
    出する出射光光検出手段と、上記光源からの出射光の上
    記信号記録媒体で反射された戻り光を検出する戻り光光
    検出手段とからなり、上記第2の低域通過フィルタに
    は、上記出射光検出手段が検出した上記光検出信号が入
    力されており、 上記戻り光光検出手段が検出した上記光検出信号内の読
    み出し用信号成分を検出して検出読み出し用信号を出力
    する第1の信号検出手段と、 上記検出読み出し用信号と所定の基準読み出し用信号と
    の差分信号を算出して読み出し差分信号を出力する第2
    の差分信号算出手段と、 上記読み出し差分信号に応じて上記電流値を制御する第
    2の可変電流手段とを備えることを特徴とする請求項1
    記載の光出力制御装置。
  11. 【請求項11】 上記第1の信号検出手段は、再生時に
    発生するサンプリング信号により、上記読み出し用信号
    成分をサンプルホールドするサンプルホールド手段であ
    ることを特徴とする請求項10記載の光出力制御装置。
  12. 【請求項12】 上記第1の信号検出手段により検出さ
    れた上記検出書き込み用信号成分を平滑化する第3の低
    域通過フィルタと、 上記第1の低域通過フィルタにより平滑化された信号と
    上記第3の低域通過フィルタにより平滑化された信号と
    の差分信号を算出する第3の差分信号算出手段と、 上記第1の差分信号算出手段が算出した差分信号と上記
    第3の差分信号算出手段が算出した差分信号との加算信
    号を算出する加算信号算出手段とを備え、 上記可変電流手段は、上記加算信号に応じて制御される
    ことを特徴とする請求項10記載の光出力制御装置。
  13. 【請求項13】 上記加算信号算出手段は、所定の定数
    が掛けられた上記第3の差分信号算出手段からの信号に
    より、上記加算信号を算出することを特徴とする請求項
    12記載の光出力制御装置。
  14. 【請求項14】 上記第3の低域通過フィルタは、複数
    の信号通過帯域に切換え可能とされており、 上記第3の低域通過フィルタは、データの記録開始時に
    高い信号通過帯域とされ、データの記録開始から所定時
    間経過後に低い信号通過帯域へと切り替えられることを
    特徴とする請求項12記載の光出力制御装置。
  15. 【請求項15】 上記第3の低域通過フィルタは、複数
    の信号通過帯域に切換え可能とされており、 ディスク状の上記信号記録媒体の内外周へアクセスをす
    る際には、高い信号通過帯域とされることを特徴とする
    請求項12記載の光出力制御装置。
  16. 【請求項16】 書き込み用信号及び所定の読み出し用
    信号に基づいて信号記録媒体に光を出射する光源の出力
    を制御する光出力制御装置であって、 信号記録媒体に対してデータの記録及び/又は再生をす
    るための光を出射する光源と、 上記書き込み用信号に基づいて上記光源への駆動電流を
    第1の電流値と第2の電流値とで切り替える駆動電流切
    換手段と、 上記光源からの出射光量を検出して、検出光量に応じた
    光検出信号を出力する光検出手段と、 上記光検出信号内の読み出し用信号成分を検出して検出
    読み出し用信号を出力する第1の信号検出手段と、 上記光検出信号と上記検出読み出し用信号との差分から
    書き込み用信号成分を検出して検出書き込み用信号を出
    力する第2の信号検出手段と、 上記検出書き込み用信号を平滑化する第1の低域通過フ
    ィルタと、 上記第1の低域通過フィルタにより平滑化された信号と
    所定の基準書き込み用信号との差分信号を算出して書き
    込み差分信号を出力する第1の差分信号算出手段と、 上記検出読み出し用信号と所定の基準読み出し用信号と
    の差分信号を算出して読み出し差分信号を出力する第2
    の差分信号算出手段と、 上記書き込み差分信号に応じて上記駆動電流の第1の電
    流値を制御する第1の可変電流手段と、 上記読み出し差分信号に応じて上記駆動電流の第2の電
    流値を制御する第2の可変電流手段とを備えることを特
    徴とする光出力制御装置。
  17. 【請求項17】 上記書き込み用信号を平滑化して上記
    所定の基準書き込み用信号を出力する第2の低域通過フ
    ィルタを備えていることを特徴とする請求項16記載の
    光出力制御装置。
  18. 【請求項18】 上記第1及び第2の低域通過フィルタ
    は、通過信号帯域が同一とされることを特徴とする請求
    項17記載の光出力制御装置。
  19. 【請求項19】 上記第1及び第2の低域通過フィルタ
    は、複数の信号通過帯域に切換え可能とされており、 上記第1及び第2の低域通過フィルタは、データの記録
    開始時に高い信号通過帯域とされ、データの記録開始か
    ら所定時間経過後に低い信号通過帯域へと切り替えられ
    ることを特徴とする請求項16記載の光出力制御装置。
  20. 【請求項20】 上記第1及び第2の低域通過フィルタ
    は、複数の信号通過帯域に切換え可能とされており、 ディスク状の上記信号記録媒体の内外周へアクセスをす
    る際には、高い信号通過帯域とされることを特徴とする
    請求項16記載の光出力制御装置。
  21. 【請求項21】 上記書き込み用信号及び上記検出書き
    込み用信号は、略パルス形状の波形からなる信号である
    ことを特徴とする請求項17記載の光出力制御装置。
  22. 【請求項22】 上記第1の差分信号算出手段は、所定
    の定数が掛けられた上記第1の低域通過フィルタにより
    平滑化された信号により、上記差分信号を算出すること
    を特徴とする請求項16記載の光出力制御装置。
  23. 【請求項23】 上記第1の信号検出手段は、再生時に
    発生するサンプリング信号により、上記読み出し成分信
    号をサンプルホールドするサンプルホールド手段である
    ことを特徴とする請求項16記載の光出力制御装置。
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WO2001008143A1 (fr) * 1999-07-28 2001-02-01 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Procede de commande de la puissance d'un laser et dispositif a disque optique
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